他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
渋谷凛「プロデューサーvsニセプロデューサー」
Check
Tweet
1 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 22:58:47.18 ID:KlC87jp+0
モバマスよりトラプリ主役のSSです。
独自解釈、ファンタジー要素、一部アイドルの人外設定などありますためご注意ください。
前作です↓
鷹富士茄子「楓さんを超えますよ〜」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524661501/
最初のです↓
小日向美穂「こひなたぬき」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508431385/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1525442326
2 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 22:59:38.02 ID:KlC87jp+0
―― 事務所
P「……」カタカタカタ
P「……」パサッ
P「……」カキカキ
凛「おはようございます」ガチャ
P「ああ、おはよう凛」
凛「おはようプロ、でゅ、…………」
P「? なんだ変な顔して」ユサッ
凛「いや……その」
凛「…………なんでもない?」
P「おかしな奴だな」ユサッユサッ
凛(なにあれ)
凛(プロデューサーの頭から、なんか生えてる……)
3 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:00:30.05 ID:KlC87jp+0
凛(角……触角? いや、アンテナ?)
P「〜♪」カチカチ
凛(…………どうしよ)
加蓮「おはよーございまーす」ガチャ
凛(!)
P「おはよう加蓮」
加蓮「プロデューサー、おは――」ビクッ
P「どうした?」ユササッ
加蓮「あ〜〜〜……いや、なんでもないよ? うん、なんでもない」
P「そうか?」ユッサユッサ
4 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:01:13.02 ID:KlC87jp+0
加蓮(ちょっと凛、あれ何? どういうこと!?)ヒソヒソ
凛(知らないよそんなの……)ヒソヒソ
加蓮(知らないってことないでしょ? 先に事務所にいたじゃん!)
凛(私だって今来たばっかりだよ。頭のことも言いそびれたし)
加蓮(なんで言わなかったの!)
凛(加蓮だってそうでしょ!?)
加蓮(…………って、言い争ってる場合じゃなくて)
凛(うん……私達)
凛・加蓮(突っ込むタイミング、完全に見失っちゃった……!)
P「うめースタドリのコーヒー割りうめー」グビグビ
5 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:02:09.12 ID:KlC87jp+0
凛「ねえプロデューサー」
P「ん?」ユサッ
凛「そのさ、あたっ……」
凛「……たかくなってきたよね、最近?」
P「そうだなぁ。暑い日も増えてきたしな」ユッサユッサ
加蓮「あのね、プロデューサー?」
P「何だ?」ユラユラ
加蓮「えーっと、あた……」
加蓮「…………り前のことが、実は幸せだったってこと、あるよね?」
P「まったくだ。……って、何でいきなりいいこと言ったの?」アタマアタマ
加蓮(だ、ダメ……完全にもう突っ込む空気じゃない……!)
凛(なんとなく私達、流して受け入れたみたいな感じになってるね……)
6 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:03:29.29 ID:KlC87jp+0
凛(こうなると……)
加蓮(うん。次来る子に賭けるしかない)
凛・加蓮(プロデューサーの頭に即突っ込んでくれる子を……!!)
奈緒「おーっす。みんなおは」ガチャ
奈緒「なんか生えてるーーーーーーーーーーーーーっ!!!!??」ガビーーーン
凛・加蓮「ナイスガッツ! 奈緒!!」
P「な、奈緒!? どうしたんだいきなり!?」
奈緒「こっちが聞きたいわそんなの! 何があったんだよその頭!? 角か!? うわ動いた!!」
7 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:04:29.00 ID:KlC87jp+0
〇
P「そうか……とうとうバレちまったか」
凛「いやバレバレだったよ最初から」
P「ん? そう? まあそれはともかく、びっくりさせてすまんな」
加蓮「で……何? 病気?」
奈緒「またなんか超常現象か?」
P「そんな大したもんじゃないよ。これはだなぁ……」
P「ファッションだ」
三人「………………」
P「え、何その目。ひょっとしてダサかった?」
凛「ダサいっていうか」
奈緒「意味すらわかんないっていうか」
加蓮「逆に心配になるんだけど」
P「そんなに」
8 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:05:17.75 ID:KlC87jp+0
P「うーん、いけると思ったんだけどなぁ」
凛「イメチェンするにしてももうちょっとクッション挟んでよ……」
奈緒「あたしなんか思いっきり突っ込んじゃったよもー。何でもないならいいけどさぁ」
加蓮「ねえ、だったら私にコーデさせてみる気ない? 男の人にもやってみたかったんだ」
P「ははは、考えとくよ――」プルル
P「おっとちひろさんだ。すまんちょっと外すな」ガチャ
凛「……ふぅ、心臓に悪いよ」
奈緒「どういう心境の変化だよ、まったく……」
9 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:06:08.42 ID:KlC87jp+0
加蓮「どうする? 心配なら一応美穂とか芳乃に連絡しとく?」
奈緒「楓さんや茄子さんが先じゃないか?」
凛「でも本人は別に困ってる風じゃなかったでしょ?」
奈緒「まあ、いつも通りじゃあったけどさ……」
凛「案外ほんとにただのファッションかもね」
奈緒「プロデューサーさん、あたしらの前じゃ基本いつもスーツだったからなぁ」
加蓮「それじゃ、あの人と一緒になった子は家で毎日あのセンスに晒されるってこと?」
凛「……それはきついかも」
加蓮「ね。どうする奈緒?」
奈緒「なんであたしに聞くんだよっ」
加蓮「あはは。――ま、別に気にすることないか」
10 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:12:41.47 ID:KlC87jp+0
(…………なわけあるか!!)
ここで説明せねばなるまい!
今まさに事務所隅のロッカーにブチ込まれているパンイチの男こそ俺。
すなわち、本物のプロデューサーなのである!
奴は突然現れた。
全裸にアンテナという怪しさ120%の風貌に加え、顔から体から完全に俺と同じだったので一目で度肝を抜かれた。
その隙を突かれあっという間に拘束、ロッカーに蹴り込まれたのだ。
11 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:13:47.30 ID:KlC87jp+0
ロッカーは内側からは開かない。
しかも――
「ン゙ーッ! ン゙ン゙ーーーッ!!」
まずいことに全身ぐるぐる巻きの上、さるぐつわまで噛まされてしまっているのである。
だが、奴が室外へ出たらしい今がチャンス。
気付いてくれと願いつつ、中で必死に身をよじる。
12 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:14:31.44 ID:KlC87jp+0
ガタッ! ガタガタン! ガタタッ!!
奈緒「わぁ!?」
加蓮「な、何!?」
凛「隅のロッカーが、揺れてる……?」
<ンーッ! ンムムーッ! フゴゴーッ!
加蓮「何あれ、何か入ってるの……?」
奈緒「ポルターガイストか!? 小梅案件か!?」
凛「いや……何か、声みたいなのが聞こえない?」
<フンガフンガッ!! ンムググーッ!!!
加蓮「……どうする?」
凛「開けてみよう。なんか、胸騒ぎがする」
奈緒「き、気を付けろよ……!」
13 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:15:21.85 ID:KlC87jp+0
ガチャ
ドサッ!!
P「…………ホッフ(おっす)」
奈緒「」
加蓮「」
凛「」ケータイトリダシポパピプペ
P「ハヘヘ!! ヘーハフハハンヘンヒヘ!!(やめて!! 警察は勘弁して!!)」
14 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:17:42.24 ID:KlC87jp+0
〇
カクカク シカジカ
P「――というわけなんだ」
凛「何それ……」
P「こっちが聞きたいわ」
加蓮「ちょっと待ってよ、じゃあアレってプロデューサーの偽物ってこと?」
P「そう……だろうな、そうとしか考えられない」
奈緒「アニメかよ」
P「アニメじゃないアニメじゃない、本当のことさ」
加蓮「……まあ、見た以上は信じるしかないかぁ」
凛「それで、どうするの?」
15 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:18:39.18 ID:KlC87jp+0
P「決まってる。かくなる上は俺のPHA(プロデューサー・ヒップ・アタック)で一気に奇襲――」
奈緒「だめだだめだ、危ないだろそんなの!」
P「しかし……」
奈緒「ああいう偽物は本物より手ごわいんだ、人間じゃないなら尚更だ!」
奈緒「大体あんた、最初出くわした時には手も足も出なかったんだろ?」
P「うっ図星」
奈緒「それに、下手に刺激したら何するかわかんないしさ」
凛「……一理あるね」
加蓮「実力行使に出られたらどうなるかわかんないしねー」
P「そもそも目的も正体もわからんままだからな……」
16 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:19:53.04 ID:KlC87jp+0
奈緒「けど少なくとも、あたしらに対しては無害っぽいんだよ」
凛「いつものプロデューサーって感じだったね」
奈緒「だろ? 逆にここでなんかアクション起こしたら、それこそ警戒されると思うんだ」
P「『気付かれたということ』に気付かれたらいけない、か……」
奈緒「そう。だからあたしらはこのまま普通に接して、あいつから何か情報を得る」
奈緒「プロデューサーさんは助けを呼ぶんだ。それか原因に心当たりのある奴を探すか」
P「ちょっと待て、承服しかねるぞ。得体の知れん奴の近くにお前らをいさせられるか」
加蓮「大丈夫」
P「加蓮……」
加蓮「私達だってここのアイドルなんだから。ちょっと偽者っぽいプロデューサーがいるくらい何だって話じゃん?」
P「……うぅ、頼れるようになって……」グスグス
加蓮「って、泣くことないでしょもう」
17 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:20:37.08 ID:KlC87jp+0
P「にしてもさすが奈緒だ。こういう漫画みたいなトンデモ事態には慣れてるんだな」
凛「伊達にTPの最年長じゃないよね」
加蓮「かわいいしね」
P「もふもふだしな」
奈緒「ばっ、変におだてんなよ……! てか後半関係ないだろ!」
凛「優しいし」
加蓮「付き合いがいいし」
P「ふかふかだし」
奈緒「や〜め〜ろ〜!」ワタワタ
18 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:22:01.14 ID:KlC87jp+0
P「ここはお前達を信じよう。そうと決まれば俺は行くよ」
加蓮「……半裸で?」
P「あっ、ヤダ///」バッ
加蓮「胸隠さないでいいでしょ別に」
奈緒「乙女かよ」
凛「気持ち悪い」
P「急に辛辣なのやめろ? 泣くぞ?」
凛「ふう……仕方ないね。はい」パサッ
P「り、凛? このカーディガン……」
凛「それでも小さいと思うけど、無いよりましでしょ。大きめサイズの奴だし」
P「ありがとう、洗って返す」
19 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:23:00.21 ID:KlC87jp+0
奈緒「そうだ、あんたのスマホあいつが持ってっちゃったんだろ? さっき電話してたし」
P「うむ……情けないことに命とパンツ以外の全てを奪われてしまってな」
奈緒「じゃ、あたしの貸すから。なんかわかったら連絡する」
P「いいのか?」
奈緒「しょうがないだろ? パスコードは一応××××――」
奈緒「あ、それとあくまで連絡用だかんな! 余計なとこ見るなよ!? 絶対だぞ!?」
P「わかってるよ」
P「えーっと××××……と。ん? これ俺の誕じょ」
奈緒「わああっ! 偶然だっ偶然! それあたしの腹筋最高記録だから!」
P「この回数の腹筋て凄いなオイ」
凛「ふーん、流石だよね奈緒」ジー
加蓮「ほんとだよねぇー」ニマー
奈緒(うううっ、あとで絶対変えてやる……!)
20 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:24:23.71 ID:KlC87jp+0
―― しばらくして
P?「ただいまー」
奈緒「あ、ああおかえり。ちひろさん、何だって?」
P?「ん? いつも通りの業務連絡だぞ」
凛「そっか」
加蓮「いつも大変だよねぇ。お疲れ様」
P?「ははは、なんだよ改まって」
P?「…………改まって、どうかしたのかな?」
三人(ぎくっ)
21 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:25:13.84 ID:KlC87jp+0
凛「――なんでもない。いつも感謝してるって言いたかったの」
P?「……ん〜?」
奈緒「あんまし無理すんなってことだよ。こないだだって働き過ぎで倒れたんだしさ」
P?「そう……そうか、そうだな。ごめんな、余計な心配かけちまって」
加蓮「そうそう。私よりも自分の体の心配した方がいいって」
P?「わはは、そうかもな。肝に銘じるよ」
凛(……本当に、本物のプロデューサーみたい)
加蓮(頭のアレさえ無ければ区別がつかないよ)
奈緒(真似が完璧すぎるな……)
奈緒(……ちょっと探りを入れてくる)
22 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:27:32.47 ID:KlC87jp+0
奈緒「なあプロデューサーさん。そのアンテナさ、どこで買ったんだ?」
P?「ん? どうするんだそんなこと聞いて」
奈緒「いやほら、あたしらもちょっと気になってきたっていうか……」
奈緒「そうだ、担当プロデューサーのファッションセンスってのもさ、アイドル活動に関わるかと思って!」
P?「おいおい、今更どうしたんだよ。衣装関係は専門のスタイリストさんがいるだろ?」
奈緒「それはそうかもしんないけど、やっぱさ、今後の活動方針としては知っといた方がいいっていうか」
奈緒「な、それどこの奴なんだ? 教えてくれないか……?」
P?「奈緒……」ガタッ
奈緒「おわっ」
P?「ずいぶん食い下がるじゃないか。さっきはアンテナにドン引きしてたくせに」
奈緒「そ、それはあたしなりにあんたを理解しようっていうか……」
P?「その割には質問の仕方が性急だ。突然やけに詳細なことまで聞きたがるんだな?」ツカツカ
加蓮(……!)
凛(奈緒が、壁際に追い詰められて……)
23 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:28:20.06 ID:KlC87jp+0
P?「それとも……」ドンッ
奈緒「ひょわっ!?」
加蓮(あっ壁ドン)
P?「俺が信じられないのか?」
奈緒「い、いやっ、そそそそういうわけじゃなくて……っ!」アワアワアワ
P?「俺はこれまでもこれからも、お前たちのことを全力でプロデュースしたい……」ズイッ
P?「その気持ち、奈緒ならわかってくれると思うんだが」ズズイッ
奈緒「か、顔近いっ、近いったら!」ワタワタワタ
P?「わかってくれたか?」アフゥ〜
奈緒「わかっ……ひゃふっ吐息っ」ビクビクン
P?「そうか……それならいいんだ。変なことしてすまなかったな」
奈緒「あぅぅうぅう……///」ヘナヘナヘナ
24 :
◆DAC.3Z2hLk
[saga]:2018/05/04(金) 23:29:02.58 ID:KlC87jp+0
凛「…………」
加蓮「…………」
奈緒「そ、そんな目で見んなよ!」
加蓮「いやー乙女だよねぇ奈緒は。一発で腰砕け」
凛「防御力なさすぎるよ」
奈緒「でもだって、あんなことするんだぞ!? いきなり! あの顔とあの声で!!」
加蓮「って言ったって……ねぇ?」
凛「な〇よしでも見ないよ今どきあんなコテコテな壁ドン」
奈緒「お前らは直撃喰らってないからそんなこと言えるんだよっ!」
加蓮「ふぅん、そう? それじゃ私も試してみよっかな」
奈緒「は!?」
42.07 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)