【ミリマスss】杏奈「罪と」百合子「罰」

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32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:45:48.25 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

百合子「……」

志保「……」

杏奈「百合子さん!」

百合子「あ、杏奈ちゃん!?」

志保「……」

志保「百合子さん、この話はまた今度」

百合子「う、うん」

杏奈「……」

志保「それじゃあ、杏奈。百合子さんをよろしく」

杏奈「!」

百合子「……」

杏奈「百合子さん、志保と何、話してたの?」

百合子「それは……」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:46:16.99 ID:M3EXzwGS0
杏奈「百合子さん、話して」

百合子「っ……」

杏奈「百合子さん!」

百合子「ダメ! 話せないの」

杏奈「どうして?」

百合子「志保との約束だから」

杏奈「どうして!」

杏奈「杏奈と百合子さんは、一緒じゃないのっ!」

百合子「……」

杏奈「ねえ、百合子さん。杏奈は百合子さんの眷属だよ?」

杏奈「百合子さんには絶対、逆らわないの」

杏奈「百合子さんと一心同体だよ」

百合子「……」

杏奈「それなのに、話してくれないの?」

百合子「……ごめん」

杏奈「……」

百合子「で、でも、誤解しないで?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:46:46.52 ID:M3EXzwGS0
百合子「きっと志保との話し合いは、杏奈ちゃんにもいい事だと思うの」

杏奈「……」

杏奈「百合子さん、謝ってばっかり……」

杏奈「せっかく一緒になれたと思ったのに、秘密ばっかりで、何も話してくれなくて、なのに、志保とあんなに近くで……」

百合子「……!」

杏奈「杏奈、どうしたらいいの? 百合子さんのために頑張ってるのに、百合子さん、ちっとも嬉しそうじゃない。怖いよ、杏奈、百合子さんに避けられてるみたいで」

百合子「そ、そうじゃないのっ。ただ、まだ全部は話せなくて、私も悩んでて……」

杏奈「なら、杏奈にも話して!」

杏奈「杏奈に相談してよっ!」

百合子「だから、出来ないの……。出来ないんだよ」

杏奈「!」

杏奈「(どうして? どうして?)」

杏奈「(こんなに百合子さんのこと、考えてるのに……!)」

杏奈「(どうして百合子さんは、私のこと、避けようとするの?)」

百合子「ごめんね……。ごめんね」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:47:14.39 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

志保「どうですか? 杏奈の様子は?」

百合子「……あんまり、よくないみたい」

志保「そうですか……」

百合子「日に日に不安定になっていくみたいで、最近は喧嘩ばっかり」

志保「……」

志保「やっぱり、新月の影響ですか?」

百合子「う、うん。そろそろ、初めての吸血をする頃だから」

志保「……」

百合子「杏奈ちゃん、このままじゃ本当に怪物になっちゃう」

志保「……」

志保「では、計画を早めます」

志保「悪い芽は、早いうちに摘み取らないと」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:47:58.31 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

杏奈「百合子さん、こんなところに呼び出して、話って何?」

杏奈「……」

杏奈「百合子さん?」

志保「百合子さんなら、来ないわよ」

杏奈「!」

杏奈「(扉、閉められた)」

志保「ここなら、ゆっくり話ができるわね」

杏奈「百合子さんはどこ?」

志保「いないわ」

杏奈「だから、どこ!」

志保「吠えたって、変わらないわよ」

杏奈「……」

志保「そんな怖い目で睨まないでくれる?」

志保「私はただ、話がしたいだけなの」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:48:38.49 ID:M3EXzwGS0
杏奈「……何?」

志保「この頃、一つ気になってたことがあって……」

杏奈「……」

志保「その、喋りにくそうな話し方、どうしたの?」

杏奈「!」

志保「そんなに、歯を見せるのが嫌?」

杏奈「……」

杏奈「(志保、分かって言ってる)」

杏奈「(やっぱり、そうだったんだ)」

杏奈「(志保がヴァンパイアハンター)」

杏奈「(なら、百合子さんが危ない)」

杏奈「何でも、ない」

志保「ねえ、少し見せてくれないかしら?」

杏奈「触らないで!」

志保「っ!」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:49:30.84 ID:M3EXzwGS0
杏奈「百合子さんはどこ!」

志保「だから、いないって言ってるでしょう?」

杏奈「言わないなら――」

志保「――だって、百合子さんは死んだんだから」

杏奈「!」

杏奈「嘘だ!」

志保「本当のことよ。ほら、これ、何かわかるでしょう?」

志保「眷属のあなたなら」

杏奈「(真っ赤な、血?)」

杏奈「!」

杏奈「百合子さん!」

志保「ふふっ、本当に血だけで分かるのね」

杏奈「(百合子さんが殺された?)」

杏奈「(違う、殺されてなんかいない。百合子さんは生きてる。大丈夫、きっと生きてる……!)」

杏奈「志保、どいて」

志保「どこへ行くの?」

杏奈「百合子さんのところ」

志保「どうして? もう生きてもいないのに」

杏奈「生きてる!」

志保「……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:50:25.53 ID:M3EXzwGS0
杏奈「これが最後だよ、志保。どいて」

志保「いいえ、退かないわ」

杏奈「それなら――」

志保「――私を殺す? 百合子さんが拒んだような、怪物になってでも」

杏奈「……」

杏奈「(怪物?)」

杏奈「(××××××××××××)」

杏奈「えっ? あ、あぁ……うわぁぁぁぁああああ!!!!」

杏奈「(何で? 杏奈、どうしちゃったの? 何で志保のこと、×すなんて考えて、何で?)」

杏奈「(おかしいよ、杏奈、百合子さんに会いたかっただけなのに、志保のこと、あんなに憎んで、)」

杏奈「(大切な765プロの仲間なのに、それなのに、)」

杏奈「(         )」

杏奈「(                           )」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:51:01.97 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

「――ちゃん」

「――なちゃん!」

「杏奈ちゃん!」

杏奈「……?」

百合子「杏奈ちゃん!」

杏奈「っ!」

杏奈「???」

杏奈「ゆ、百合子さん?」

百合子「うわぁぁん、良かった。良かったよぉ」

杏奈「どうして? 百合子さん、あれ?」

志保「ほら、杏奈、水を飲んで」

杏奈「え? 志保?」

百合子「ごめんね、杏奈ちゃん!」

杏奈「百合子さん、何で謝るの?」

志保「騙してごめんなさい、杏奈」

杏奈「?」

志保「さっき話したことは、全部演技だったのよ」

百合子「杏奈ちゃぁぁ〜ん」

杏奈「百合子さん、少し……静かにして?」

百合子「!」

百合子「良かったぁ、いつもの杏奈ちゃんだぁ〜」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:51:34.25 ID:M3EXzwGS0
杏奈「?」

志保「えっと、どこから話せばいいのか」

朋花「私が説明しますね〜」

杏奈「朋花さん!?」

朋花「ふふふ、改めて自己紹介をさせてもらいます」

朋花「ヴァンパイアハンターの天空橋朋花と申します〜」

杏奈「!」

朋花「ふふっ、驚いていますね〜?」

朋花「今回の茶番は、全て、杏奈ちゃん、あなたを正気に戻すために作り上げたんですよ?」

杏奈「杏奈の、ため?」

朋花「はい〜。百合子さんの眷属になったあなたが、あまりに適性が強すぎてしまったので、そのまま人間に戻してしまうと、日常生活に支障が出てしまいますので」

杏奈「???」

杏奈「適正? 人間?」

朋花「順を追って、説明しますね?」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:52:02.66 ID:M3EXzwGS0
朋花「まず、杏奈ちゃんの眷属としての適性ですが、SSRランク級の最高適正でした。眷属というものは、本来、一族や身内を現す言葉ですが、吸血鬼の場合は違います」

朋花「吸血鬼が用いる際の、眷属の意味とは即ち、奴隷とほぼ同じ意味で使われます。というのも、眷属になったものは主人の命令を忠実に聞く、操り人形と化してしまうからですね〜」

朋花「ですから、眷属は主に、トカゲのしっぽ切りに使われます。生殖を行わない吸血鬼は、本来的に数を増やすことが困難です。主人の命が危うくなった時、餌となり、吸血鬼という種族を生き永らえさせることが、眷属の真の意味での役割なんです」

杏奈「百合子さんはそんなこと――」

朋花「――話は最後まで聞くものですよ〜」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:52:51.82 ID:M3EXzwGS0
朋花「恐らく、百合子さんは杏奈ちゃんを一族の仲間として受け入れる準備をしていたと思います。そこで私たちに見つかった訳ですが」

朋花「さて、それでは吸血鬼が仲間を増やす方法とは、何でしょう?」

朋花「それは、主人の血を眷属に与えることです」

杏奈「!」

朋花「杏奈ちゃんも、吸血鬼の本能に教えてもらったはずです」

朋花「ヴァンパイアの吸血行為は性欲と食欲を合わせたもの。摂取量は元々、人の死に至らしめる程の量は必要ないはずです。寄生生物が寄生主を殺してしまうというのは、自分の死をも意味しますから〜」

朋花「けれど、その吸血行為は時に度を越してしまいます。なぜなら食事をしながら、〇ックスをするような――」

志保「と、朋花さん///」

朋花「ふふふ、正確な説明をしようと、つい不相応な言葉を使ってしまいました。反省ですね〜」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:53:25.78 ID:M3EXzwGS0
朋花「とにかく、吸血とはものすごい快楽を伴ったものであり、吸血鬼は人を殺めてしまう。そして、それは眷属と主人との間でも変わりません」

朋花「そんな中、百合子さんは適正値最高の杏奈ちゃんに、自らの血を吸うように命じようとしていた」

朋花「あとは言わずとも分かりますね?」

杏奈「……」

志保「主人の命を第一に優先させる盲従的な眷属に、私の血を飲め、と主人が命令したなら、それは三大欲求を一度に満たすような、大変な快楽になる……」

朋花「私は、意思のない泥人形を生成し、己の存続のために容易く切り捨てるような、生き物を人間とは呼びません」

杏奈「……」

朋花「私はヴァンパイアハンターです」

朋花「当然、私が目指しているのは、吸血鬼の撲滅」

朋花「つまり、吸血鬼を人間に戻すこと」

杏奈「え?」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:54:21.97 ID:M3EXzwGS0
朋花「何を驚くことがあるのですか〜?」

朋花「聖母はいかなる可能性も切り捨てませんよ?」

志保「百合子さんと杏奈、二人の問題の、最大の難所はまさにそこにあった訳で……」

朋花「吸血鬼を人に戻すといっても、それは身体上のことでしかありません。眷属が主人に尽くすように、とプログラムされた心情は、薬で治るようなものではありませんから」

朋花「志保ちゃんには、そのため一芝居打ってもらいました。主人と眷属の依存関係を解消するため、杏奈ちゃんに百合子さんの死を自覚してもらう必要があったのです」

杏奈「そう、だったんだ」

志保「今までで、一番緊張したわ」

朋花「さあ、杏奈ちゃん、手を」

杏奈「これが、人間に戻る薬?」

朋花「はい」

杏奈「……」

朋花「どうかしましたか?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:55:01.88 ID:M3EXzwGS0
杏奈「これで、本当に戻れるの? もしかして、嘘だったら」

朋花「……疑うのも無理はありませんね」

朋花「志保ちゃん?」

志保「杏奈。実は私も吸血鬼だったのよ」

志保「ほら」

杏奈「!」

志保「後遺症で、犬歯が尖っているでしょう?」

杏奈「……」

杏奈「分かった、信じる……」

朋花「ふふっ、それは良かった。もし拒むなら、私も志保ちゃんも、大切な765プロの仲間を失う所でした」

杏奈「百合子さん、一緒に……」

杏奈「?」

百合子「……」

朋花「まだ、悩んでいるのですか?」

杏奈「百合子さん?」

百合子「……杏奈ちゃん、私、人間には戻らないつもりでいるんだ」

杏奈「!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:56:03.50 ID:M3EXzwGS0
百合子「私ね、もうずっとずぅっと生きてるの。だから、たくさんの人の血を吸って、たくさんの命を奪って、杏奈ちゃんの時だってそう。あの時、本当は分かってたの。あの日は新月で、私はまた誰かを襲っちゃうんだって」

百合子「だから、私はいなくなろうかなって……」

杏奈「……」

百合子「私はいなくなった方がいいの。人殺しの吸血鬼なんていない方が……」

朋花「……」

朋花「志保ちゃん、聞きましたか? 介錯の準備を」

志保「……」

杏奈「待って!」

杏奈「百合子さん、そんなのダメ!」

百合子「ごめんね……」

杏奈「謝らないで!」

杏奈「百合子さん、死んじゃ嫌だ」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:56:54.76 ID:M3EXzwGS0
百合子「……私、もう生きてる資格なんてないの。たくさんの人を殺して、恨まれて、それでもまだ殺して、親友だったのに、杏奈ちゃんのことまで襲って、そんな化け物、この世にいない方がいいんだよ」

杏奈「……っ」

杏奈「嫌! 百合子さんがいなくなるなんて、絶対いや!」

百合子「それは、杏奈ちゃんが私の眷属だから言えるんだよ」

杏奈「違う……そうじゃない」

杏奈「杏奈は、百合子さんのことが好きなの!」

杏奈「それは、眷属になる前から、そうなの!」

杏奈「だから、違う……」

百合子「私、みんなのために罪を償わないと」

杏奈「そんなのおかしいよ……」

百合子「でもね、私の手は汚れてるんだよ」

杏奈「なら、杏奈が綺麗にするからっ」

杏奈「杏奈が手をつなぐからっ!」

杏奈「杏奈が……!」

百合子「ありがとう、杏奈ちゃん。私のために」

百合子「……」

百合子「志保、お願い」

志保「……」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:57:28.61 ID:M3EXzwGS0
杏奈「百合子さんの分からず屋!」

杏奈「百合子さんがそんなに死にたいなら、死んじゃえばいいんだ! 死んじゃえ! いなくなっちゃえ! どっか行け!」

志保「ちょっと、杏奈……」

杏奈「……」

杏奈「でも!」

杏奈「杏奈は、百合子さんに生きててほしいの」

杏奈「百合子さんがいないと、幸せじゃないの」

百合子「……」

杏奈「百合子さんが、杏奈のこと言い訳にして、死んじゃうなら、杏奈だって、言うよ!」

杏奈「杏奈のこと、吸血鬼にした責任取ってよ!」

杏奈「杏奈のために、生きて!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:57:54.35 ID:M3EXzwGS0
百合子「けど!」

朋花「――百合子さん、結論は出ました」

百合子「!」

朋花「沢山の無実の人を殺めた罪、人間になって、償ってください


百合子「そ、そんなこと許されるわけが……」

朋花「死んで詫びる? ふふっ、おかしな話ですね〜。百合子さんには、この世で生き地獄を味わってもらいます。それこそが贖罪ですよ?」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:58:29.82 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

百合子「(あれから、私は少しずつ、吸血鬼になってからのことを杏奈ちゃんに話している)」

百合子「(話したくないようなことも、隠したいようなことも、全部、包み隠さず、杏奈ちゃんに話すのは、すごく難しいし、辛いけれど、杏奈ちゃんがきっと側にいてくれる、と思うから頑張れる)」

百合子「(消えてなくなりたい、ということは今でも思う)」

百合子「(きっとその方が楽だ、ということも今なら分かる)」

百合子「(杏奈ちゃんが一緒に生きよう、と言ってくれなかったら、私は弱いままだった)」

百合子「(だから、いつか伝えなきゃいけない時が来るまで)」

百合子「(この秘密は、まだ私だけのもの)」

百合子「(私は、志保や朋花さんが気付いてくれなかったら、杏奈ちゃんを利用して……)」

百合子「(杏奈ちゃんに殺されるつもりだった)」

百合子「(そのことを杏奈ちゃんに伝える日まで、私は私の罪を背負って、生きようと思う)」

百合子「(それが私に与えられた、罰だから)」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:58:57.25 ID:M3EXzwGS0
――――――――――――

杏奈「(百合子さんに生きて、と言ったのは、杏奈のわがままだった)」

杏奈「(あの時は、ただ百合子さんに生きていてほしい、と思って、けど、百合子さんの傷みには全然、気付いていなかった)」

杏奈「(それに気付いたのは、朋花さんが百合子さんに薬を飲ませた後で、杏奈が百合子さんを苦しませることになるって、はっきり分かった)」

杏奈「(百合子さんは、きっとこんな気持ちの中で、毎日を過ごしていたんだと思う。毎日、朝起きるたびに、ごめんなさい、楽しいことがあるたびに、ごめんなさいって呟く)」

杏奈「(けど、これは百合子さんには知られちゃいけないことだっていうのは、しっかり分かってた)」

杏奈「(知られちゃったらきっと、百合子さんはもっと苦しむことになるから)」

杏奈「(だから、もう一度、言ったの)」

杏奈「(一緒に生きようって)」

杏奈「(百合子さんの苦しみは、杏奈も一緒に背負う)」

杏奈「(だけど、この痛みは、杏奈だけのもの)」

杏奈「(杏奈の、罪……)」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/28(土) 20:59:45.70 ID:M3EXzwGS0
これにて完結です。

HTML化、依頼してきます。
54 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/04/28(土) 21:03:06.52 ID:okWpxYuP0
タイトルそういうことか、乙です

>>2
七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/j8rnCXI.jpg
http://i.imgur.com/wLBStGP.jpg

望月杏奈(14) Vo/An
http://i.imgur.com/olHxThh.jpg
http://i.imgur.com/K8LFZl7.jpg

>>10
箱崎星梨花(13) Vo/An
http://i.imgur.com/bDaf1XU.jpg
http://i.imgur.com/pqyoGkJ.jpg

>>29
双海亜美(13) Vi/An
http://i.imgur.com/YToI1A0.jpg
http://i.imgur.com/H1PzeRU.jpg

双海真美(13) Vi/An
http://i.imgur.com/7j9apvs.jpg
http://i.imgur.com/49OQlWm.jpg

>>32
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/Oo34IMk.jpg
http://i.imgur.com/QKAbKl8.jpg

>>41
天空橋朋花(15) Vo/Fa
http://i.imgur.com/p85lsHR.png
http://i.imgur.com/Zoo2awy.jpg
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 22:10:56.24 ID:0JQdmRyZo
惹き込まれた
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 23:04:17.22 ID:B9fEfCww0
乙パイア
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/29(日) 06:57:00.99 ID:EqpBzN4Uo

あんゆりはイイ
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