宮尾美也「ネコになった日」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/27(金) 03:10:08.83 ID:6FtTvWVno
ネコさんは好きですけど、ネコさんになるのは初めてです。
どうしましょうか、困りました。
お父さんとお母さんも心配しますよね。
学校にもお仕事にも行けなくなってしまいます。
むぅ〜どうしたらいいんでしょう。

?「あっ、猫」

道の隅っこで丸まりながらどうしましょうと考えていたらそんな声が聞こえてきました。
振り返ると目の前に人の足が見えました。
というより足しか見ることができません。
ネコさんからすると人間はこんなに大きいんですね。
そう思いながら顔を上げると見慣れた顔がありました。

志保「おいで」

志保ちゃんはしゃがみこんで私に手を差し伸べてきました。
すごく優しい表情で笑っています。
志保ちゃん、ネコさんが好きなんですね。
気が合いますな〜。
私は体を起こすと志保ちゃんの手にスリスリと体をこすりつけました。
志保ちゃーん、美也ですよ〜。
助けてくださ〜い。

志保「人懐っこい子ね、可愛い」

そう言いながら、志保ちゃんは私の顎のあたりを撫でてくれました。
ふわ〜、気持ちいいです〜。
撫でられるってこんな気持ちなんですね〜。
思わずゴロゴロと喉を鳴らしてしまいました。

志保「首輪はついてないし……野良、よね」

はっ、志保ちゃんのテクニックにうっとりさせられてしまいましたが、
そんな場合ではなかったです。
でも志保ちゃんのなでなでが気持ちよすぎて抵抗することができません。
うぅ〜志保ちゃんはテクニシャンですね〜。

茜「おやおや〜、しほりん。どうしたのかな?」

撫でられてほわほわとした気分になっているとそんな声が聞こえてきました。
それと同時に志保ちゃんの笑顔がいつも通りの顔に戻っちゃって残念です。
いつもの志保ちゃんもいいですけど、笑っている志保ちゃんはもっと素敵ですよ〜。
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