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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半
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76 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 21:42:29.94 ID:8g98TJR4O
花陽「…………」
花陽「ねえ凛ちゃん」
凛「なぁに?」
花陽「凛ちゃんはどうして無理して変わろうとしてるの?」
凛「へ!?べ、別に凛は……」
凛(き、気づかれてる……さすがかよちんだね)
花陽「わかるよ……幼馴染だから……」
凛「だ、だって子供っぽいし……変だよ」
花陽「実は私ね、みんなに言っちゃったの」
花陽「凛ちゃんが口調を変えようとしてるって」
凛「なっ………!?」
花陽「みんなどんな反応したと思う?」
凛「絶対変な目で……」
花陽「それがどうしたの?って顔してたよ」
凛「そ、そんなはずない……!!」
花陽「凛ちゃんがどう思ってるかはわからないけど、私たちは待ってるよ」
花陽「凛ちゃんが勇気を出してくれること」
凛「……」
花陽「無理して変わらなくなんていいんだよ」
凛「……!」
77 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 21:44:34.72 ID:8g98TJR4O
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果「………」
絵里海未にこ「穂乃果!」
ことり希「穂乃果ちゃん!」
花陽凛「穂乃果先輩!」
ヒフミ「………!」ギュッ
穂乃果「……?」グッ
穂乃果(何だろうこの感じ……)
穂乃果(力が湧いてくるっていうか……)
穂乃果(みんなが信じてくれてるからかな)ググググッ……
真姫「あの人…まさか本当に」
ツバサ「……あれは」
78 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 21:50:27.72 ID:8g98TJR4O
穂乃果「はぁぁぁぁ!!!!!!」
ゴォォォォオォォ!!!
バッ
ドゴォォォォオォォ!!!!
ドシュルルルルル………!
79 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 21:53:17.03 ID:8g98TJR4O
穂乃果「…………」
穂乃果「止めた……?」
ことり「や………」
「「「「「やったぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
角間「なんと高坂、UTX高校の必殺シュートを止めたぁ!!!」
ツバサ「なに今の……マジン?」
海未「穂乃果ぁぁぁぁ!!!」ダー!
ことり「穂乃果ちゃぁぁぁん!!」ダー!
花陽「次は……凛ちゃんの番だね」グッ
トン
凛「ぁ………!」ザッ
穂乃果「海未ちゃん!」ドッ!!
80 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 21:55:04.24 ID:8g98TJR4O
あんじゅ「……シュート止められて終わりなんて……」
あんじゅ「させない!!」ダッ
エレナ「あいつ……目的忘れてないか?」
ツバサ「全く…」
海未「っく!」ザッ
海未(取られる……!)
凛(……無理して変わらなくていい、そんな一言で……)
シュバッ!
凛「いただきだにゃー!!!」トンッ
凛(こんなに心が軽くなるなんて!)
あんじゅ「なっ!?」
花陽「………」ニッ
81 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:06:49.68 ID:8g98TJR4O
希「凛ちゃん……!」
にこ「あいつあんなに速かったの!?」
海未「自分を変えようと無理していたことがストッパーになっていたようですね」
凛「や、やった……!!」ズザザザッ
MF2「っち……!」タッタッタッ
ツバサ「あの子まで……」ハァ
凛(…きた……!!)
82 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:12:46.90 ID:8g98TJR4O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「大きく蹴らずに……細かく…」ザザッ
凛「慣れると速くなるから丁寧に…」ザッザッ
凛「ふーっ……疲れたー!」ドサッ
凛「なんで凛………サッカーの練習なんてしてるんだろ………」
凛(陸上部に入るつもりなのに…….)
凛「というかドリブル難しすぎるよ………」
凛「バク転とかは普通にできるのになぁ……」タッタッタッ
クルクルッ、バッバッバッ!スタンッ
凛「………」フーム……
凛「というかこれでドリブルすればいいんじゃ……!」
凛「……」ザッ
凛「早速………」タッタッタッ
クルクルッ、バッバッバッ!スタンッ
凛「!できた!」
凛「………ボール置いてきちゃったけど……」
凛「んー…….ここまで激しい動きは無理なのかな……」
凛「じゃあもうちょっと抑えつつアクロバットな動きを入れながら……」ザッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛(あれから一回もできなかったけど……)
凛「今ならできる気がする!」タッタッタッ
MF2「はぁ!」タタタッ
83 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:18:46.28 ID:8g98TJR4O
花陽「凛ちゃん!!」
凛 ニッ
凛「いっくにゃぁぁ!!!」ザッ
グゥン!ダッ!グルッ、スタッ
MF2「なっ!?」
角間「こ、これは素晴らしいドリブル!!オリンピック金メダル級だぁ!!」
真姫「あれほどアクロバティックな動きをしつつあのキープ力……」
海未「アクロバット……ドリブル……」ブツブツ
希「……アクロバットキープ……といったところかな?」
海未「……!!」ガーン
穂乃果「凛ちゃん!!」
海未「やりましたね」
ことり「にゃーっていうの可愛すぎない?」
にこ「そこ!?」
花陽「えへ……えへへへ」グッ
84 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:21:09.24 ID:8g98TJR4O
真姫「生徒会長へ!!」
凛「う、うん!」
凛「先輩!」ドッ
絵里「任せなさい!」トッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「敵のディフェンダーはみんな一流です、普通にシュートを打っても途中でブロックされる可能性が高いです」
真姫「そこで……」
絵里「………」
絵里「なるほど、じゃあそれはあなたに任せるわね」
真姫「……いいんですか?」
絵里「ええ、頼んだわよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
GK「………」グッ
85 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:28:11.19 ID:8g98TJR4O
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
穂乃果凛ことり「か、カッコいい……」
ぶるる
にこ「なんだか……寒くない?」
希「これが……エリチが氷の女王と言われる所以」
絵里【エターナル・ブリザード!!】ドッ!
ドゴォォォォオォォ!!!!!!!
エレナ「こんなやつ……データにないぞ…!」
あんじゅ「目的ってあの赤髪の子だけじゃなかったの!?」
GK「………」
DF1「させない!」バッ
エレナ「目的忘れてるやつが多すぎだ……」
あんじゅ「うぐ……!」グサッ
ツバサ「自覚はあったのね」
ツバサ(………さぁ、どうするの?西木野さん)
86 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:36:17.72 ID:8g98TJR4O
角間「おおーっとぉ!!絢瀬の必殺シュートの前にDFが立ちふさがる!!直接止める気だぉ!!」
絵里「残念ながらあなたはお呼びじゃないの」
ギュゥゥゥゥン!!
角間「絢瀬が放った必殺シュートは明後日の方向へーー!!!!これはミスショットかぁ!?」
タッタッタッ
真姫「流石ね、完璧よ」フッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「そこで………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
角間「ボールの先には西木野ーー!!!!これは………」
87 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:39:38.19 ID:8g98TJR4O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「シュートチェインをしようと思います」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
角間「シュートチェインだぁぁ!!」
真姫「………」グッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テクテク
まき「う……うぅー……グスッ」グスグス
お爺さん「お、真姫ちゃん、どうしたんだ?」
まき「パパが、サッカーしちゃ、ダメって……」グスグス
まき「どうしてしちゃダメなのかなぁ……」
お爺さん「……さあな」
まき「私、もうサッカーできないの?」ポロポロ
お爺さん「ならウチでこっそりやればいい」
まき「……いいの?」グスッ
お爺さん「ああ、思う存分やりな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダンッ!
グルグルグルグル
真姫「」キッ
真姫【ファイア・トルネード!】ドキュッ!!
ゴォォォォオォォアアァァ!!!!!
ツバサ「……へぇ」
GK「……!」バッ
ドシュウウウゥゥゥゥ………!!!!!!
88 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/23(月) 22:43:44.13 ID:8g98TJR4O
角間「決まったーー!!絢瀬と助っ人西木野による連携シュートで一点をもぎ取りました!!これで試合はどう動くのでしょうか!!」
「「「「「やったぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
穂乃果「すごかったよ凛ちゃん絵里先輩!西木野さん!!」
ことり「うん!凛ちゃんかわいい!」
海未「よくぞ取ってくれました……!!」
希「氷の女王復活やね」
絵里「ちょっ……やめなさいよ!」
花陽「凛ちゃん……」
凛「なんだかスッキリしたにゃ」エヘヘ
真姫「……」
にこ「何辛気臭い顔してんのよ」
真姫「!?べ、別にしてないけど!!」
にこ「………やるじゃない」バシッ
真姫「……」クルクル
プルルルルル
ツバサ「…はい、はい、……承知しました」パタン
ツバサ「音の木坂の皆さん」
ツバサ「今日は帰ります、それでは」ペコッ
ザッザッザッ
89 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:02:01.58 ID:k03+6I5EO
海未「ちょ、ちょっと!!」
穂乃果「なんだか嵐のような試合だったね」
ことり「これって結局どうなるの?」
角間「こ、これはぁ!!!A-RISEが棄権したことにより……音の木坂の勝利となります!!!」
凛「やったぁ!凛たちの勝ちー!」ピョンピョン
花陽「勝ったって言えるのかなぁこれ……」
真姫「……じゃあ、私は帰ります」スタスタ
にこ「あ……ま、真姫!!」
真姫「……」ピタッ
にこ「えと……その……」
にこ「明日も来なさいよ!」
真姫「……!」
真姫「……」ペコッ スタスタスタ
絵里「ふーっ……なんとか終わったわね」
絵里「ね、のぞ……」
ドサッ
絵里「の、希?」
90 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:05:15.94 ID:k03+6I5EO
絵里「……ねえ、どうしたの希!!」
海未「そういえば希は1人だけ技を受けていましたし……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あんじゅ【ジャッジスルー!】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ことり「そのダメージが今…….」
凛「そ……そんな……!!」
凛「おっぱいは……….」ガクッ
にこ「……万能ではない……」ガクッ
花陽「2人ともふざけてる場合じゃないよぉ!!」
希「や……く……たぃ……」
絵里「なに!?なんて言ってるの!?」
希「焼肉……食べたい……」
「「「「……………」」」」
「……….ぷっ…………」
「「「「あははははははは!!!!!」」」」
絵里「いいわ、着替えた後皆でいきましょう!」
凛「いっくにゃー!」
ことり「かんわいぃ〜〜!!!」ギュゥゥ!
凛「ぐ、ぐるじぃ……」バタバタ
花陽「凛ちゃん!!凛ちゃぁん!」
ゾロゾロゾロ
91 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:07:17.74 ID:k03+6I5EO
にこ「なんでこいつら試合の後にこんなテンションでいられるの?」
海未「皆大きな怪我もなくてよかったです」
海未「……そして何より……」
にこ穂乃果「サッカーを嫌いにならなくてよかった」
穂乃果「だよね」
にこ「でしょ?」
海未「ふふふ、2人にはお見通しでしたか」
にこ「あったりまえでしょ!……ていうか……」
にこ「ちょっとあんたら!こいつ運ぶの手伝いなさいよ!!」
にこ「ただでさえこいつ人より重いもんぶら下げてんだから協力ぐらい……」ワシッ
穂乃果「ワシ?」
にこ「あ…………….」ガタガタガタ
希「そんなこと言うにこっちには……」
「ワシワシMAX〜〜〜!!!」ワシワシワシ!
にこ「いやぁーー!!!!」
海未「ほんと元気ですね」
92 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:09:01.24 ID:k03+6I5EO
ヒデコ「……うん、いい感じだね」
フミコ「じゃあ送るね」
ミカ「素直じゃないよね」
93 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:10:42.62 ID:k03+6I5EO
凛「焼肉美味しかったにゃー!!」
希「うちも満足満足!」ぽんぽん
にこ「何人前食べたのよってぐらい食べてたからね……」
海未「明日の練習は無しにするので皆さんしっかり休んでくださいね」
「「「「「「はーい!!!」」」」」
にこ(真姫に連絡しておかないとね)
バイバーイ!
サヨーナラ〜
ゾロゾロゾロ
希「いやー美味しかったなぁ」テクテク
絵里「満足してくれてよかったわ」テクテク
にこ「太っても知らないわよ?」
希「うち太りにくい体質なんよ」
絵里「まあ栄養の行き先は一目瞭然だからね……」
にこ「うぐぐぐ…….」
希「じゃあうちはこっちやから」ガシッ
希「え、なに?」
絵里「あなたは」
にこ「こっちよ」
94 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:12:08.34 ID:k03+6I5EO
希「なになになに怖いって!うちを路地裏に連れ込んでなにする気なん!」
希「同人誌みたいに……同人誌みたいにするつもりなんやろ……!!」
にこ「静かにしなさい!警察来ちゃうでしょうが!!」
絵里「あなたの行き先は薬局よ」
希「……あ」
にこ「気づかないと思ったの?」
絵里「ほかのみんなも気づいてたわよ」
にこ「みんなが使ってってほら」
ジャラジャラ
にこ「どれだけ買う気なのって感じよね」
希「みんな……」
グゥゥゥゥ
「「…………は?」」
95 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:13:39.61 ID:k03+6I5EO
希「えへへ……実は痛みであんまりお肉食べれんかったんよね」
希「気抜けたらお腹すいて来ちゃった」
絵里「怖い………初めて食欲で人が怖いと思った……」ブルブルブル
にこ「この世の真理を超えてるわあんた」
希「ついでに夜食も買ってこっかなー」
にこ「はぁ、もういいわ……」
絵里「夜のお店ってドキドキするわね!」
にこ(こいつ、学校で生徒会長してる時と違って……)
希 ソ〜
トントン
絵里「なに?」クルッ
絵里「え、誰もいない……!?」ビクッ
絵里「あああああ……!!!希ぃぃ!!」ガタガタ
にこ(……ポンコツ?)
96 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:15:45.94 ID:k03+6I5EO
希宅前階段
希「ほんとに皆優しいなぁ……」トントン
希「……」ウルッ
希「あかんあかん!一人になったらすぐ感傷的になる!」ブンブン!
希「えーっと……鍵は…」ガサゴソ
希「あった!」
ガチャン!
希「ん?なにこれ?」ガサッ
希「ドアノブに袋が……」ガサガサ
希「湿布に……塗り薬?」
希「いったい誰が……」カサッ
希「……!紙が入ってる」
[ごめんなさい]
希「………」
希「….まさかね」
にこ「全く……あいつの食欲には呆れさせられるわ……」ガチャッ
にこ「ただいまー……?」
にこ(………何か忘れてる気が……)
97 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 00:17:09.76 ID:k03+6I5EO
翌日
部室前
真姫「……行け…行くのよ西木野真姫……!」ウロウロ
真姫「……!」ピタッ
真姫「……」スゥ ハァ
コンコン
シーン…
真姫「……?」
コンコン!
真姫「……」
ドンドンドン!
真姫「…なるほど」
真姫「誰も居ないじゃない!!」ポツーン
98 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 08:15:12.83 ID:5pbsz/on0
[2.オカルトサッカー]
99 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:35:40.32 ID:5pbsz/on0
理事長「突然ですが、再び練習試合を行います」
穂乃果「ほんとですか!?」
理事長「UTX高校に勝ったことでかなり注目されているようですよ」
にこ「正直ありがたいわね」
穂乃果「今度はどこの学校ですか?」
理事長「尾刈斗高校よ」
にこ「お、尾刈斗ぉ!?」
穂乃果「にこ先輩知ってるんですか?」
にこ「あそこはね……」
100 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:37:20.46 ID:5pbsz/on0
凛「すぴりちゅあるぱわー?」
希「そうそう」
花陽「そ、それって……」
希「噂では呪いにかかって金縛りにあうとか……….」
絵里ことり花陽「きゃーーー!!!」ガクブル
ことり「……って」
花陽「生徒会長も怖いの苦手なんですね…」
絵里「そ、そんなはずないじゃない!冗談よ、冗談!」
にこ「呪いなんて嘘に決まってんでしょ」
海未「そそそそうですよ!オカルトなんて馬鹿馬鹿しい」ガタガタ
穂乃果「海未ちゃんうるさい」
希「それがあながち嘘でも……」
コンコン
絵里「?誰かしら」
101 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:39:55.06 ID:5pbsz/on0
穂乃果「どうぞー!」
???「失礼します……」ガラララ
希「お」
花陽「西木野さん!」
ことり「いらっしゃぁい!」
にこ「………….」ソローリ
真姫「…………矢澤先輩」ギロッ
にこ「ヒィ!!」ビクッ
絵里「……にこ何したの?」
海未「またですか…」ハァ
穂乃果「やっちゃいましたねにこ先輩」
にこ「何よあんたたち!!」クワッ!
真姫「……明日来なさいって言った……」
にこ「……ええそうね……」ダラダラ
真姫「行ったら…誰も居なかった」ポロポロ
にこ「ちょ、ちょっと!?」アタフタ
希「うわーにこっちサイテー」
ことり「罪だね〜」
穂乃果「やっちゃいましたねにこ先輩」
にこ「ほんとに何よあんたたち!!」
102 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:43:14.59 ID:5pbsz/on0
にこ「た、だいたい、休みって海未が決めたんじゃない!」
にこ「にこは悪くないわ」
海未「あ、ことり新しい髪留め買ったんですね」
ことり「さっすが海未ちゃん、よく気づいたね!」
にこ「海未ぃぃぃ!!!!」
103 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:45:20.06 ID:5pbsz/on0
真姫「まだ部員は募集してますか?」
穂乃果「もちろんだよ!」
ことり「入ってくれるの!?」
花陽「西木野さん!」
真姫「う…あ……と….」ビクッ
真姫「しょ、しょうがないから入ってあげるのよ!!勘違いしないで!!」クルクル
希「お手本のようなツンデレ……」
にこ「でもあんた……」
真姫「大丈夫よ………」
真姫「もう解決したわ」
104 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:47:59.80 ID:5pbsz/on0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
試合後
真姫「ただいま」ガチャ
真姫「………〜♪」
真姫父「……真姫、こっちにきなさい」
真姫「なに?私やることが……」
真姫父「サッカー……楽しかったか?」
真姫「……え……」ドサッ
真姫父「学校の知り合いに撮ってもらっていた」
真姫「な…は?」
真姫父「…………」
真姫父「続けるのか?」
真姫「………」
真姫「そのつもりよ」
真姫父「……そうか」
真姫「…………」
真姫父「頑張れよ」
真姫「!?」
真姫父「……」ペラッ
真姫「な…反対してたんじゃ…ないの?」
真姫父「……まあ座れ」
ストン
105 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:50:56.54 ID:5pbsz/on0
真姫父「どこから話すか……そうだな」
真姫父「私の父……真姫にとってはお爺ちゃんになるか」
真姫パパ「父はサッカーが嫌いだった」
真姫「……!」
真姫父「私の将来の夢はサッカー選手だったが……まあそういうことだ」
真姫「じゃあ……私も?」
真姫父「ああ……父は自分の孫がサッカーをしているのが我慢ならなかったんだろうな」
真姫父「私が弱かったばかりに……真姫にまで迷惑をかけてしまった……」スッ
真姫「パ、パパ!?」
真姫父「すまなかった」
真姫「……」
真姫「あの頃は本当に悲しかったし訳がわからなかった……」
真姫「でも、ある人のおかげでサッカーはできた」
真姫父「……お爺さんか?」
真姫「……!知ってたの?」
真姫「……まさか……パパが?」
真姫父「ああ、私の時も世話になった」
真姫父「真姫の時も電話をしたら、二つ返事でOKしてくれたよ」
真姫「そっか…….そんな昔から」
真姫父「父が死んでも、お前にサッカーやっていいなんて……言えなかった」
真姫父「虫が良すぎると思ってな……」
真姫父「そして……おじいさんも亡くなった時、真姫は遂にサッカーをする場所がなくなった」
真姫「……….」
真姫父「だからまた……サッカーを始めてくれて本当に嬉しい……」グッ
真姫「………!」
106 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:54:58.70 ID:5pbsz/on0
真姫父「お前が今日打ったシュートな」
真姫「!……うん!」
真姫父「私よりすごいシュートだったぞ」ポンッ
真姫「……!」パァァ!
真姫父「その調子で頑張れ、真姫」ナデナデ
真姫「うん!パパ!」
真姫ママ コソッ
真姫ママ(よかったわね、真姫ちゃん!!)ダー!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
107 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:09:34.24 ID:5pbsz/on0
にこ「……訳は聞かないでいてあげる」
真姫「そうしてくれると助かるわ」
真姫「はいこれ、入部届です」
穂乃果「うん!確かに受け取ったよ!」
ことり「わぁ……!!」
希「これで正部員は八人かぁ」
絵里「だんだんらしくなって来たわね」
真姫「そういえばさっきそこで……えーと」
真姫「この前試合に出てた……ショートカットの……」
花陽「凛ちゃん!!」
真姫「多分その子が入部届持ってグラウンドの周りでウロウロしてたわよ」
花陽「どうしたんだろ……やることがあるから先に行っててって言ったのに……」
ことり「凛ちゃん………サッカー部入らないのかな…….」
希「グラウンドってことは……陸上部?」
穂乃果「……ちょっと穂乃果行ってくる!」ガラッ
海未「あ、穂乃果!!」
絵里「無理やりはダメよー!!」
108 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:12:44.33 ID:5pbsz/on0
穂乃果「えーっと……このへんにいるはず……」キョロキョロ
凛「………」ウロウロ
穂乃果「あ、いた!」
穂乃果「おーい!凛ちゃーーん!!」ブンブン
凛「ほ、穂乃果先輩!?」ダッ
穂乃果「ちょ、ちょっと!!なんで逃げるのさ!」ダッ
凛「少し一人にしてください!!」タッタッタッ
穂乃果「入部届けだしてくれたらいいよ!」タッタッタッ
凛「そのことで一人にしてくださいって言ってるんです!」タッタッタッ
穂乃果「なんで!!」タッタッタッ
凛「なんでもです!」タッタッタッ
穂乃果「答えになってないよ!」ダッ
凛「!!」ダッ
109 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:14:47.14 ID:5pbsz/on0
河川敷
カァー カァー カァー
凛「……ゴホッ、ゲホォッ!」ゼェゼェ
穂乃果「し…….死ぬ……」ガクガク
凛「まさか……ゴホッ、こんなとこまで来ちゃうなんて……」ドサッ
穂乃果「びっくり……ハァ、だねぇ……」ドサッ
凛「自業……自得ですよ…」フゥ
穂乃果「凛ちゃんは……なんで迷ってるの?」フゥ
凛「!」
凛「……なんでわかったんですか?」
穂乃果「迷ってなかったらあんなとこでウロウロしてないよ」アハハ!
凛「……正直に言うと……」
凛「サッカー……楽しかったんです」
穂乃果「でも自信が持てない?」
凛「…試合で相手を抜いた時……」
凛「サッカーっていう競技への見え方全てが変わりました……」
凛「苦手意識はなくなって、もっとやりたいと思いました」
凛「でも……」
穂乃果「でも?」
110 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:17:26.41 ID:5pbsz/on0
凛「今更サッカー始めても……きっとみんなの足を引っ張っちゃう……」
凛「それだけは嫌なんです」グッ
凛「みんな……いい人たちだから」
穂乃果「大丈夫だよ、希ちゃんも初心者だし!」
凛「と、東條先輩は上級生だから……」
穂乃果「……」
凛「………」ムクッ
凛「………」
凛「中学の頃は、高校でも陸上部に入るつもりだったんです」
凛「だから、みんなに迷惑かけるぐらいなら……陸上やろうかなって」
凛「でも…サッカーも諦め切れなくて…」
凛「結果あんなところでぐるぐる回ってた……ってことです」あはは……
穂乃果「………」
凛「……ハァーー」ドサッ
凛「………」
凛「かよちんの付き添いでサッカー部へ行って………少し強引に体験入部して………勝手に自主練して……試合で……」
凛「なんでこうなっちゃったのかな〜……」
穂乃果「………」
凛「…….先輩」
穂乃果「………」
穂乃果「なぁに?」
凛「……凛は……」
凛「どうすればいいですか?」
穂乃果「………」
111 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:19:42.74 ID:5pbsz/on0
穂乃果「ひとつだけはっきり言わせてもらうね」ムクッ
凛「は、はい……」
穂乃果「凛ちゃんはまだ初心者だし、初めのうちは練習や試合で周りに迷惑かけちゃうかもしれない」
凛「じゃあ……やっぱり陸上部に」
穂乃果「でもそれでいいと思う」
凛「そ、それじゃあダメで……」
穂乃果「……」スクッ
凛「先輩?」
穂乃果「はじめのうちはミスなんて怖がらなくていい、一度も失敗しなくて成功した人なんていないんだから」
凛「でも…」
穂乃果「凛ちゃんがどう思っていようと……」
穂乃果「私たちは凛ちゃんとサッカーがしたいよ」
凛「っ……!」
穂乃果「だから!」むいー
凛「ふぇ、ふぇんふぁい!?」むいー
穂乃果「ここまで言ったんだから」パッ
凛「うぅ……」ヒリヒリ
穂乃果「凛ちゃんの口からも聞きたいな」
穂乃果「凛ちゃん……」スッ
穂乃果「私たちと一緒に、サッカーしませんか?」ニコッ
凛「……」
112 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:21:35.23 ID:5pbsz/on0
凛「……やりたい」
穂乃果「……」
凛「不器用だし、サッカー始めたのもついこの間で、走るのだけが取り柄だけど……」
凛「この……」
凛「サッカーを好きだって気持ちは本物だにゃ!」ガバッ!
凛「これからかける迷惑は自分で取り戻すから……」
凛「メンバーの一人にしてください…!!」バッ
穂乃果「……」ニコッ
穂乃果「喜んで!」ガシッ
113 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:24:56.51 ID:5pbsz/on0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「体験入部に来ましたー!!」ガラッ
花陽「凛ちゃんノック……」
穂乃果「いらっしゃーい!」
ことり「お菓子あるよ〜!」
海未「餌付けしない」
希「にこっちと凛ちゃんどっちが……」
にこ「どこの話ししてるのよ!」
絵理「大丈夫、凛にはまだ成長期が残ってる」
にこ「だからどこ見て言ってんのよ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛(……なんだかすごく恥ずかしいことしてる気分……)
子供「ままーあれー」
母親「これぞ青春ね!」ポロポロ
子供「うわぁ……」
114 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:28:49.61 ID:5pbsz/on0
次の日 休日練習日
穂乃果「というわけで!」
凛「新入部員の星空凛です!!」
花陽「凛ちゃあぁぁ!!!!」ダキッ
凛「うぐっ……!」
真姫「吹っ切れたみたいね」
凛「えへへ、西木野さんも入ったんだね」
真姫「まあね」
絵里「凛……」ホッ
希「いやー、凛ちゃんが入らんかったらどうしよってにこっちがうるさくてうるさくて」
にこ「なにでっち上げてんのよ!」
凛「え……入らない方が……良かったですか……?」シュン
にこ「ち、ちが……!………もー!」
にこ「………入らないんじゃないかって心配だったのよ………入ってくれて嬉しいわ」
希「ヒューヒューにこっち男らしー」
ことり「にこ先輩も大概ツンデレだよね」
海未「全くです」
にこ「あんたらそういうこと言うのやめなさいよ!」
にこ「特に希ぃ!!」ダッ
ヤメテー! マテー! チョットシズカニシテクダサイ!
凛「えへへ……!」
凛(やっぱりこの部活でよかったにゃ!)
115 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:33:19.31 ID:5pbsz/on0
真姫「そういえばこの間部室のドアノブにこんなものがかかったんですけど」ガサッ
希「!!」
希(家にかかってたのと同じ袋…!)
絵里「薬局の袋ね…」
にこ「中身はなんなの?」
海未「これは…!」
ことり「消毒液に湿布、塗り薬に絆創膏」
花陽「それも全部一回り高いやつですね……」
穂乃果「いったい誰がこんなもの……」
希「あ…あんな…」
海未「まあ誰かはわかりませんがくれると言うのならありがたく頂戴しましょう」
ことり「うん!この前の試合でいっぱい怪我しちゃったから…」
にこ「次戦うときはめっためたにしてやるんだから!」
花陽「い、いいのかな……」
凛「いいんじゃないかにゃ?」
希「……皆ちょっといい?」
116 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:36:03.22 ID:5pbsz/on0
海未「どうしたのですか?」
希「これ…」ガサッ
花陽「これ…!」
ことり「同じ薬局の袋だね…」
にこ「なーんだ、あんたが買ったやつだったの?」
絵里「それならそうと言ってくれればよかったのに」
希「違うんよ、これ家のドアノブにかかってて……」ガサガサ
希「これ見て」スッ
穂乃果「どれどれ?」
凛「ごめんなさい?」
にこ「…どういうこと?」
ことり「これが希先輩の家にあったってことは……」
絵里「希に対する謝罪ってこと?」
海未「そして部にも置いてあるということは……思い当たるのは一つだけですね」
花陽「A-RISE……」
にこ「……な訳ないじゃない」
にこ「あいつらは私たちを潰しにかかったのよ?」
にこ「希なんて技まで食らったんだから」
凛「!だから東條先輩へは家にまで…」
「「「「…………」」」」」
穂乃果「穂乃果は信じるよ」
にこ「はぁ!?」
穂乃果「あの人のシュート受けたからわかるんだ!」
穂乃果「芯が通ってて、まっすぐで綺麗なボールだった」
穂乃果「きっと何か事情があったんだよ」
にこ「あんた……」
117 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:38:59.44 ID:5pbsz/on0
希「うちも信じるよ!」
ことり「希先輩……」
花陽「わ、わたしも!」
花陽「私は……ずっとファンだったから」
花陽「信じたい!……です」
凛「凛も凛も!」
海未「この文字に嘘があるとは思えません」
海未「わたしも信じましょう」
ことり「ことりも!」
絵里「まったく……いいわ、わたしも信じる」
にこ「……何よ、これじゃあにこが悪者みたいじゃない」
希「にこっちはいつだってヒールがお似合いやけどね」
にこ「なんですって!!」
にこ「……はぁ、いいわ、にこも信じる」
にこ「……ファンだしね」チラッ
花陽「……!はい!」コクコク
穂乃果「次会ったとき本当のことを聞いてみよう!」
海未「そうですね」
凛「少し怖いにゃ…」
花陽「うん……」
希「大丈夫、いざという時は助けに入るよ」
絵里「ええ!」
希「にこっちが」
にこ「なんでよ!!」
希「え、助けへんの?」
にこ「ああもうめんどくさい!!」
118 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:42:10.70 ID:5pbsz/on0
絵里「あ、そうだ」
「「「「?」」」」
絵里「……ね、希」
希「ん?………ああ〜」
穂乃果「どうしたの?」
絵里「えぇーっと……….その…」
絵里「……にこ!」
にこ「はぁ…….」
にこ「話変わるけど、練習で私たちに気使ってるやついるでしょ」
ことり花陽穂乃果 ギクッ
にこ「あんたは違うわよ穂乃果ぁ!!」
穂乃果「えへ」
絵里「これが試合だったら重大なミスになりかねない」
希「そこで!」バンッ
「「「三年生先輩禁止令を出します!!」」」
海未「先輩禁止令……ですか?」
にこ「ええそうよ、私たちに敬語もいらないし呼び捨てでいいわ」
にこ「さあ花陽、呼んでみなさい」
花陽「え?え?」
にこ「せーの!」
花陽「に、にこちゃん!」
にこ「ワンモアセイ!」
花陽「にこちゃぁん!!」
にこ「よろしい」
凛「めちゃめちゃ強引だにゃー」
穂乃果「それならにこちゃん!」
119 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:44:03.89 ID:5pbsz/on0
にこ「なによ」
穂乃果「」コク
ことり海未「」コクリ
穂乃果「ここに!」バン!
ことり「二年生も!」ババン!
海未「先輩禁止令を立てます!!」バババン!
絵里「じゃあもうみんな先輩なしってことね」
希「ゆっくりでええからね」
穂乃果「ぅ……ぅ絵理ちゃん!」
絵里「な、なに?穂乃果」ビクゥッ
穂乃果「えへへ、呼んでみただけ!」ニヘラァ
絵里「ねえ希、この子持って帰っていいかしら」
希「落ち着いて」
絵理「大丈夫、ちゃんと育てる」
希「サイコパスやん」
120 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:45:34.13 ID:5pbsz/on0
花陽「こ、ことりちゃん!」
ことり「はい♪」
凛「海未ちゃん!」
海未「はい!」
真姫「…………」
にこ「あっれ〜?真姫は恥ずかしいのかな〜?」
希「さあさあ呼んでみ?」
絵里「うわぁ……」
ことり「親戚のおじさんで似た人いたなぁ」
凛「お酒飲むとあんな感じになるよね」
真姫「えと……その……」
真姫「希………にこ、ちゃん……」
にこ「ちょっとぉ!!なんでにこだけちゃん付けなの!?」
希「まあ見てみ、真姫ちゃんの耳」
にこ「耳?」
真姫「……」真っ赤っか
にこ「はっは〜ん!」
にこ「真姫ってば恥ずかしかったんだ〜」
にこ「ごめんね〜?」
にこ「にこってば全然気づかブヘェ!!」ドサッ
にこ「みぞおち……」ガクッ
希「これはにこっちが悪い」
121 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:47:40.39 ID:5pbsz/on0
穂乃果「そういえばこの前の試合前のにこちゃん、あれなんだったの?」
にこ「あれ?」
穂乃果「にっこにっこにー!」
穂乃果「ってやつ」
花陽「私も気になりました!」
海未「あれ、なんの意味があるんですか?」
にこ「あーあれは……」
希「にこっちの夢はアイドルなんよ」
絵里「アイドル!?」
凛「確かに一部の層に受けそうだにゃ」
ことり「凛ちゃ〜ん!お口チャック♪」
真姫「で、考えついたのが……」
穂乃果「穂乃果もう一回見たい!!」
にこ「…しょうがないわね〜!」
にこ「いくわよ?」スゥ
122 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:50:05.04 ID:5pbsz/on0
にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこ〜!」
にこ「にこにーって覚えてラブニコ!!」
穂乃果「おお……」
海未「……これは……」
ことり「すごい……」
希「にこっちメンタル強いなぁ」
絵里「……ハラショー……」
花陽「フムフム」カキカキ サッカーニハコウイウコトモヒツヨウ
凛「ちょっと寒くないかにゃ?」
真姫「気持ち悪い」ズバッ
にこ「ちょっと後半二人!!」
穂乃果「それって誰が考えたの?」
にこ「ちっちゃい時からパ…お父さんに教えられてきたのよ」
にこ「『笑顔の魔法だ!』ってね」
海未「素敵なお父様ですね」
にこ「ええ……いいお父さんだったわ」
希「!」
123 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:51:26.85 ID:5pbsz/on0
ことり「あ……あー!ことりクッキー焼いてきたんだけど食べる?」
穂乃果「食べる食べる!」
凛「やったにゃー!」
にこ「……!」
ことり パチッ
にこ(ありがと…)スッ
海未「……」
海未「って穂乃果!みんなの分も食べてはいけません!」
穂乃果「ふぇ?」モゴモゴ
にこ「あー!私も食べようと思ってたのにぃ!!」
希(ふふ……)
希「うちも入れてー!」
希「ってもうない!!」ガーン
124 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:53:41.25 ID:5pbsz/on0
真姫ちゃんの素朴な疑問
真姫「……………おかしい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「真姫ちゃん!ピアノ聴きに来たよー!」
ことり「真姫ちゃんおかし持って来たよぉ〜♪」
海未「真姫、新しい練習メニューの件ですが…」
希「真姫ちゃんは可愛いな〜」なでなで
絵里「真姫、イクラってロシア語なのよ」
にこ「真姫〜、喉乾いた〜」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「…………」
125 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:55:24.19 ID:5pbsz/on0
お昼休み
凛「かよちんほっぺにご飯粒ついてる」
花陽「あ、ほんとだ。ありがと凛ちゃん!」
真姫「………」モキュモキュ
花陽「西木野さん、そのお米食べていい?」
凛「西木野さん!トマトあげる!」
真姫「…………….」ゴックン
真姫「なんでよ!?」
花陽「ごめんなさい!!」
凛「トマトの気分じゃなかった?」
真姫「いや、トマトはもらうわ…」
凛「えへへ、あーん」
真姫「あー……」パクっ
真姫「………!」モキュッモキュッ
真姫「………」ゴックン
真姫「……….美味しい」
凛「それ田舎のおばあちゃんから送られて来たんだ!」
真姫「ああ、どうりで………」
花陽「凛ちゃん家の野菜とっても美味しいんだよ!」
真姫「へー」
真姫「………」
真姫「じゃなくて!!」
真姫「その………」
126 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:06:30.06 ID:5pbsz/on0
真姫「……わたしは名前で呼んでくれないの?」
花陽「えっと……私たちも思ってたんだけどね」
凛「タイミング逃しちゃったなーって………」
真姫「じゃあ今から……!」
凛「えー、でも凛たち〜……恥ずかしいなー」チラッ
花陽「!わ、わたしもー……!」
真姫「し、白々しい!!」
凛「ああ…!!恥ずかしい!」バッ
花陽「は、恥ずかしいー」バッ
真姫「〜〜〜!!わかったわよ!」
真姫「……………」スゥ ハァ
真姫「…………」
真姫「り、凛……花、陽?//////」カァァァ
「「……」」
真姫「ちょ、ちょっと!なにか……」
凛「真姫ちゃんかんわいいにゃ〜!!」ダキッ
花陽「ごめんねぇぇ!!可愛いよぉ真姫ちゃん!」ダキッ
真姫「ヴェェェェ!!!!抱きつかないで!」
凛「そんなこと言いつつ顔はニッコニコだにゃ」
花陽「ピュアだね」
真姫「もう勘弁してぇ!」
127 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:08:20.81 ID:5pbsz/on0
ついに下された廃校宣言
花陽「た、たいへんですぅ〜!!」ガラッ
にこ「廃校になるかもしれないわ!!」
凛「後輩がいないなんてやだにゃー!!」
真姫「静かでいいじゃない」クルクル
凛「真姫ちゃんは黙ってるにゃー!」わしゃわしゃ
真姫「うぇぇぇぇ……!?」ボサァ
にこ「ちょっとみんな聞いてる……の」
128 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:09:59.81 ID:5pbsz/on0
穂乃果「美味しい〜!」ハグハグ
ことり「今回のマカロンは自信作なんだぁ〜!」
海未「穂乃果、そんなに食べるまたお腹が痛くなりますよ」
海未「練習前なのですからほどほどにしてください」
希「まあまあ海未ちゃん、美味しいものは食べたい時に食べるのが一番よ?」パクッ
絵里「そのとうりよ」サクッ
絵里「ハラショー!美味しいわ!」
ことり「えへへ、ありがとう!」
にこ「待て待て待てー!!!」バンッ!
フワッ
ことり「マ、マカロンが……!!」
129 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:11:08.16 ID:5pbsz/on0
シュバッ サササッ
トットットットットッ
凛「…っふー、危なかったにゃー」
ことり「ありがとぉ凛ちゃん!」ギュッ
凛「お…落ちる…!マカロン落ちる……!」プルプル
穂乃果「もーにこちゃん!せっかくのマカロンが台無しになるところだったよ!」
希「そーだそーだ!」
にこ「ご、ごめんなさい……」
にこ「………」
にこ「いやいやおかしいにこは悪くない!」
絵里「今日のにこは怒りっぽいわね……」
絵里「カルシウムとったほうがいいわよ、イチゴミルクいる?」スッ
にこ「あ、ありがと」ジュー……
にこ「じゃなくて!!」ベシッ
絵里「私のイチゴミルク!!」
130 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:12:50.47 ID:5pbsz/on0
にこ「あんたらどうしてそんなに……」
海未「に……」
にこ「入ってくんじゃないわよ!!話を進めたいの!!」
海未「ご、ごめんなさい……」ビクッ
海未「わ……私は、説明を……しようと」ウルウル
にこ「あ……ご、ごめん海未、ついカッとなっちゃって」
海未「は、はい……」グスッ
希「なーかしたーなーかしたー!」
凛「せーんせーにー言ったーろー」
にこ「……」イラァ
ドゴォ!!
希凛「おぶち…!!」
131 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:15:02.46 ID:k03+6I5EO
にこ「つまりみんな知ってたのね」
花陽「これが生徒会長の権力……!」
絵里「た、たまたま聞いちゃっただけよ!!」
凛「これを手中に収めたのは大きいにゃ」
希「せめていないとこで言おうね凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃん花陽ちゃん真姫ちゃんのためにも、廃校を阻止するぞー!!」
一同「おーー!!」
132 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:18:19.78 ID:5pbsz/on0
角間「さぁーーて!やってまいりました練習試合!今日の相手は尾刈斗高校だぁ!!!」
角間「この試合の実況も、角間、角間がお送りいたしまぁぁぁぁす!!!!」
角間「両者整列完了しました!!」
ヒデコ「フミコ変わろっか?」
フミコ「まだちょっとしんどいかな……絶対勝って来てよ!」
ミカ「フミコの分も頑張るよ!」
ヒデコ「うん!」
花陽「こわいよぉ…….」ブルブル
海未「花陽、相手がなにをしてきても同じ高校生です」
海未「心配することはありません」
穂乃果「物陰から出てきてくれたらもっと説得力あるんだけどね海未ちゃん」
花陽「海未ちゃん整列だよぉ!!」
凛「希ちゃんのスピリチュアルパワーで倒せないの?」
希「うちのパワーはそこまで万能じゃないからなぁ」
にこ「にこにーパワーでイチコロにこ!」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
にこ「ぬわぁんですってぇ!?」
ことり「三人とも、サッカーの話だよね!?」
絵里「あら?真姫、緊張してるの?」
真姫「まさか……いや、少ししてるわね」
絵里「フフフ、この試合も期待してるわよ」スッ
真姫「そっちもね」スッ
パチン!
133 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:20:10.56 ID:5pbsz/on0
幽谷「あれが西木野と絢瀬か」
地木流「あの二人以外は雑魚ですよ」
穂乃果「今日はよろしくお願いします!」
地木流「………ああ〜、西木野さんと絢瀬さんによろしくとお伝えください」
花陽「ムゥ……」
海未「……ちょっと聞き捨てなりませんね」
凛「凛たちもいるにゃー!」
地木流「他のザコはせいぜい二人の邪魔をしないようにしてくださいね」
真姫「………ッチ」
絵里「感じ悪いわね」
ことり「おやつにしてやる…….」
穂乃果「ちゅんちゅん!」
海未「悪ノリしない」
にこ「ちょっとみんな〜?顔が怖いにこ〜」
にこ「…………」
にこ「ぶっ潰すわよ!!!!!」
「「「「「おーーーー!!!」」」」」
希(アイドルがしてはいけない顔をしているので自主規制)ピーーーーーーー
134 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:24:38.58 ID:5pbsz/on0
FW
絵里、真姫
MF
希、海未、ことり、にこ
DF
ヒデコ、ミカ、凛、花陽
GK
穂乃果
ピーーーーーーーーーーーーーーー
角間「さぁ!試合開始のホイッスル!!」
幽谷「いくぞ!」ドッ
黒上「おう!」トッ
黒上「どけどけー!」タッタッタッ
角間「黒上ドリブルで上がっていくー!!!」
海未「させません!」バッ
黒上「木乃伊!」ドッ
木乃伊「……」トッ
角間「尾刈斗木乃伊に綺麗なパスが通った!!顔に包帯でぐるぐるですが怪我ではないとのことですのでご安心を!!」
穂乃果「花陽ちゃん!凛ちゃん!マークついて!」
凛「まかせるにゃ!」タッタッタッ
花陽「…………」
角間「おおーっとこれはどうした!?小泉が全く動かなぁぁい!!!」
ことり「花陽ちゃんどうしたの!?」
花陽「………です」
穂乃果「え?」
木乃伊「甘い」バッ
凛「にゃ!?」
幽谷「素人に止められるかよ!」
角間「木乃伊抜けたーー!!音の木坂ピーーンチ!!」
135 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:25:42.46 ID:5pbsz/on0
花陽「…………」カタカタ
花陽「あの人………怖……いんです」カタカタ
凛「かよちん……」
にこ「……まあ……」
希「包帯でグルグル巻きの人間が走って来たらなぁ……」
木乃伊「………」ドッ
黒上「いくぜ!!」トッ
ヒデコミカ「気をつけて!!」
黒上「いっけぇぇぇぇ!!!」
黒上【ファントムシュート!】
ドキュゥゥゥ!!
136 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:26:57.51 ID:5pbsz/on0
穂乃果「負けないよ!」
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドゴォォォォオォォ!!!!!
シュルルルル………!
穂乃果「……よし!」
黒上「な、なに!?」
海未「……?」
ことり「やったぁ穂乃果ちゃん!」
花陽「あれ【マジン・ザ・ハンド】って名前になったんだ」
凛「かっこいいにゃ〜!」
ヒデコ「穂乃果!矢澤先輩フリーだよ!」
にこ「よこしなさい!」
穂乃果「………」
ドッ!!
花陽「……へ!?」パシッ
137 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:28:51.98 ID:5pbsz/on0
にこ「…なっ」
ミカ「ちょ、穂乃果!なんで先輩に渡さないのさ!」
穂乃果「花陽ちゃん!」
花陽「は、はい!」
穂乃果「大丈夫、怖くないよ!」
花陽「え、え?でも……」
凛「かよちんかよちん……」コソッ
花陽「………ん?」
凛「海未ちゃんより怖いものってある?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「花陽!こんなところで弱音を吐いていたら日が暮れてしまいますよ!」
花陽「で、でもぉ………」
海未「まだまだ先は長いんですから、急ぎますよ!」
花陽「流石に………」
花陽「………」スゥッ
花陽「流石に富士山なんて無理だよぉ〜!!!!」ダレカタスケテー!
海未「今日中に登り切ります!」
海未「山頂アタックです!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「……あ、あぁぁぁ………!!」ガクガク
絵里「?どうしたのかしら」
真姫「さあ」
138 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:30:46.38 ID:5pbsz/on0
幽谷「DFにパスするなんてな、奪っちまえ!」
木乃伊「…………」ダッ
ことり「花陽ちゃん!来てるよ!」
花陽「う…うぅ海未ちゃん……より…怖いものなんて………」
花陽「ない!!!」ザッ ザザザッ ダッ
木乃伊「……!」ガクッ
角間「小泉が木乃伊を華麗なドリブルで抜いたぁぁぁ!!!!」
海未「いいですよ花陽!」
花陽「海未ちゃんのおかげだよ!」ドッ
海未「?それは…….どういたしまして…….?」
希「ほっ」トッ
角間「ボールは東條へと移った!!攻撃の起点になるのかぁ!?」
希(誰にパスしよかな…)チラッ
真姫「………」タッタッタッ
鉈「!西木野をマークしろ!」
希「……ふふ」タッタッタッ
希「エリチのマーク甘すぎやん?」ドッ
鉈「…….なに…!」
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
139 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:32:15.22 ID:5pbsz/on0
絵里【エターナルブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!!!
鉈「っく!!」バッ
ドシュゥゥゥゥ……!!!!!
角間「ゴーーーール!!!先取点は音の木坂です!尾刈斗鉈は反応しきれなかったぁ!!!」
絵里「……ふぅ」
真姫「やるじゃない」スッ
絵里「どういたしまして」パチン
凛「見かけほど大したことないないにゃー!」
海未「油断は禁物ですよ」
尾刈斗0-1音の木坂
ピーーーーーーー
140 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:33:30.22 ID:5pbsz/on0
ドッ
角間「さあ尾刈斗ボール!ここからどう攻めていくか!」
にこ「はぁ!!」ガッ!
円谷「しまった!」
角田「これは矢澤!すぐさまスライディングでボールを奪い取ったぁ!!」
にこ「絵里!」ドッ
絵里「ええ!」トッ
幽谷「ディフェンス!!」
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
不乱「……!」バッ
絵里「………」ニッ
141 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:34:56.12 ID:5pbsz/on0
絵理「真姫!」ドォッ!
真姫「ナイスパス!」トッ
角間「ま、まさかー!?絢瀬のシュートを囮に使ったぁ!!!!!敵を引きつけ手薄になった西木野にパスがとおったぁ!!!」
凛「いけー!真姫ちゃーん!」
にこ「二点目いただきよ!」
鉈「次は入れさせん」ユラユラユラ
真姫「……?」
希「!!真姫ちゃんあかん!」
142 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:36:16.64 ID:5pbsz/on0
真姫「…………!」
真姫「ふっ!」ダンッ!
グルグルグルグル
真姫「……うっ………?」
真姫「………」キッ
真姫【ファイアトルネード!】
ドキュゥゥゥ!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
シュルルルルルル ポスッ
角間「と、止めたぁ!!!!尾刈斗鉈今度はしっかりボールをキャッチィ!!」
真姫「なっ!?」スタッ
143 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:37:30.07 ID:5pbsz/on0
絵里「そんな…」
花陽「真姫ちゃんのファイアトルネードが…」
希「………やっぱり」
ことり「希ちゃん何か知ってるの?」
希「いや、何か嫌な予感がしただけ」
希「でもあれどこかで……」
にこ「もったいぶらずに教えなさいよ!」
希「いやいやほんまに思い出せんねんって!」
凛「だいじょーぶ!多分まぐれだにゃ!」
にこ「そう、たまたまよ、たまたま」
希「…………」
にこ「……」ハァ
にこ「気ぃ引き締めていくわよ!!」
「「「「おー!」」」」」
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
鉈【歪む空間】ユラユラ
ヒュルルルル…… ポスッ
絵里「どうして……!」
凛「さっきは決まってたのに……」
にこ「ここからが本番ってわけね……!!」
144 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:38:55.06 ID:5pbsz/on0
地木流「まったく………」バサッ
地木流「調子に乗ってんじゃねえぞザコども!!」
ことり「ヒッ!!」
花陽「きゅ、急に怒鳴らないでくださいぃ……」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ、マーレーマーレーマレトマレ…….!」
凛「な、なにあれ?」
真姫「もしかすると………呪いかもね」
絵里「いやぁぁ!!」
希「……?」
穂乃果「みんな来てるよ!」
145 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:40:05.13 ID:5pbsz/on0
角間「これは尾刈斗高校、五人で並んで敵陣へ突っ込んでいく!!ボールを持っているのはセンターの幽谷だぁ!!」
にこ「センター……」ピクッ
ことり「行かせない!」
にこ「止めるわよ!」
ぐにゃぁぁん………
ことり「あ、あれ?」ゴシゴシ
にこ「…!?」ゴシゴシ
角間「これは尾刈斗高校!巧みなフォーメーションチェンジで敵を惑わしていくー!!」
ぐにゃぁぁん……
にこ「いや……これフォーメーションチェンジってレベルじゃ……」
ことり「顔がぐにゃ〜んってなって……誰が誰だか……」
穂乃果「にこちゃんは包帯の子、ことりちゃんは向こうのキャプテンをマークして!!」
にこ「え、ええ!」バッ
ことり「任せて!」バッ
ヒデコ「な……にこ先輩!?」
ミカ「ことりちゃん違う!!」
146 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:41:11.64 ID:5pbsz/on0
にこ「ちょ……!!」ザッ
凛「にゃ!?」ザッ
にこ「なんで……」
ことり「あれ?」ザッ
花陽「ヒィ!!」ザッ
ことり「どういうこと……?」
角間「どうした音の木坂!!仲間同士でマークしあってしまったぁぁ!!」
角間「この隙に尾刈斗高校どんどん上がっていく!!!」
希「……」タッタッタッ
幽谷「これで終わりじゃないぜ」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……見せてやれ!お前たちの力を!!」
幽谷【ゴーストロック!】
147 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:43:47.19 ID:5pbsz/on0
ブワァァァァァァ!!!
凛「……ん!?」グッグッ
絵理「ひぃぃ!!!動かないぃぃ!!!」グッ
海未「そんなバカな……」グッグッ
にこ「ちょっと!離しなさいよ!!」グッグッ
ことり「誰も掴んでないよぉ〜……」
花陽「す、すぴりちゅある……」
穂乃果「ま、まずいよ……」グッグッ
幽谷「あははっ!」ドキュ!!
穂乃果「っく……」
ドシュゥゥゥ!
角間「決まったぁぁ!!音の木坂動かない!!いや、動けない!!!」
角間「これが尾刈斗高校の必殺タクティクス!!」
角間「ゴーストロックだぁ!!」
148 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:44:35.84 ID:5pbsz/on0
花陽「必殺タクティクス……!」
にこ「こんなもので私たちが……」
幽谷【ゴーストロック!】
ドシュゥゥゥ!!
ピーーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスルゥゥゥゥ!!!!音の木坂まったく動けず二点を失いました!後半は逆転なるかぁ!?」
149 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:45:51.53 ID:5pbsz/on0
部室
ガンッ!!
にこ「なによあれ!イカサマじゃない!!」
真姫「そんなに怒ってもしょうがないじゃない」
にこ「は!?あんたは悔しくないの!?」
真姫「問題はどういうタネなのか…でしょ?」
花陽「まさか、本当に呪いとか…….」
海未「そ、そんなの非常識です!!」
穂乃果「そうだよ!絶対タネがあるよ!」
絵里「そ、そうよ!呪いなんてバカバカし……」
凛「あ!絵理ちゃんの後ろに何かいる!」
絵里「いやぁぁ!!!希ぃぃ!!」ガシッ
希「オブゥ……!!」ポキッ
穂乃果「希ちゃぁぁん!!」
凛「嘘!嘘だから!!落ち着いて!」アワアワ
にこ「凛ンンンン!!」グワッ
凛「ごめんなさいぃ!!」
絵里「だ、大丈夫……?」パッ
希「……………」
絵里「希?」
希「……あ!ごめん、考え事してた………」
絵理「?」
150 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:47:05.66 ID:5pbsz/on0
尾刈斗2-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「さーて、後半開始しました!!音の木坂はこの現状を打開できるのかぁ!?」
地木流「後半も同じだぁ!!」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
絵里「もう嫌ぁ!!」パッ
にこ「ちょ、ちょっと絵里!」
角間「これは絢瀬!!耳を塞いでしまったぁぁ!!こんなことで試合はできるのかぁ!?」
幽谷「そんな状態のやつなんかに取られるほどトロくねぇよ!!」ダッ
絵里「あぁ…!」ガクッ
幽谷「いくぞ!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
151 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:49:31.33 ID:5pbsz/on0
にこ「う、ごけない……」グッグッ
希「なんで……!!」グッ
花陽「うごいて、動いてぇ……!!」グイグイ
凛「本当にタネなんてあるのかにゃ…?」グッ
ことり「ふぇぇ……今日いいとこなしだよぉ〜……」グッグッ
海未「くっ……!!まだ日頃の鍛錬が足りないと言うのですか……!!」グッグッ
穂乃果「穂乃果が止まっちゃったら本当にまずいよ!!」グイグイ
絵里「隙あり!」ダッ
幽谷「なに!?」
「……………」
「「「「「「え?」」」」」」」
152 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:50:58.19 ID:5pbsz/on0
角間「こ、これはぁ!!絢瀬がゴーストロックの呪縛から逃れていたぁ!!いったいどうしたのでしょうか!!」
真姫「あ、動ける」
ことり「どうして絵里ちゃんだけ無事だったんだろ……」
海未「一番怖がっていたはずでしたけど……」
にこ「そうよ!さっきだって耳塞いで縮こまってたくせに……」チェッ
凛「にこちゃんいいとこ持っていかれて拗ねてるにゃ〜」
花陽「り、凛ちゃん!」アワワ
にこ「拗ねてないわよ!」
希「…………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
角間「これは巧みなフォーメーションチェンジでかわしていく!!」
絵理「もういやあ!!」ガバッ
角間「おーっと!耳を塞いで縮こまってしまったぁ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!!
153 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:52:43.89 ID:5pbsz/on0
希「………そうか!!」タッタッタッ
にこ「何かわかったの?」タッタッタッ
希「とりあえず走りながら……」
にこ「……なるほど…」
希「……頼める?」
にこ「あったりまえじゃない、にこを誰だと思ってるの?」
角間「ああーーっと!絢瀬自分で上がっていったがボールを奪われてしまったぁぁ!!」
絵里「だって誰も来てくれないんだもの!!」
幽谷「まぐれは2度は続かない!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
花陽「ぬぐぐぐ………」
ことり「え、絵里ちゃんなら……!」チラッ
154 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:56:33.06 ID:5pbsz/on0
絵理「エリチカお家帰るぅぅ………」グスッ
ことり花陽「かかってるんかい!!」ビシッ!
角間「今度は全員がかかってしまったぁ!!このままリードを広げられてしまうのかぁ!?」
幽谷「だからまぐれと言ったろ」スタスタ
穂乃果「ふん!ふん!」グイグイ
幽谷「くらえ!」
幽谷【ファントム………
希「にこっち今や!!」
にこ「………」スゥ
155 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:57:56.51 ID:5pbsz/on0
にこ「にっこにっこぬぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
ビリビリビリ
幽谷【…………シュート!】
ドキュゥゥゥ!!!
穂乃果「う、動ける!」パッ
穂乃果「とりゃ!」バシィ!
穂乃果「よし!」
角間「と、とぉめたぁぁぁぁ!!!!!なんと高坂、寸前でゴーストロックを破りシュートを受け止めたぁ!!」
156 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:59:29.34 ID:5pbsz/on0
花陽「やったね穂乃果ちゃん!」
凛「にこちゃん、いくら目立ちたいからってあれは………」
にこ「な、なによ!にこが破ったんだから!!」
にこ「もっと感謝しなさい!!」
ことり「にこちゃんが破った?」
海未「さっき叫んでいたのがそれですか?」
にこ「そうよ!」
にこ「詳しいことは………希に聞いてちょうだい」
希「にこっち…………」ハァ
希「要するにな、あれは催眠術やったんよ」
真姫「催眠術?」
希「相手の監督がブツブツ言ってるのと敵の巧みなフォーメーションチェンジ」
希「これらが合わさって目と耳がごちゃごちゃになったってわけ」
海未「なるほど」
絵里「だから耳塞いでた時効かなかったのね」
凛「凛は今ので頭ぐちゃぐちゃだにゃ〜……」
花陽「凛ちゃん……」
穂乃果「さすがだね!希ちゃん!」
希「えっへん!」
にこ「ちょっと!破ったのはにこなんだからぁ!!」
穂乃果「うんうんすごいすごい」
にこ「感情を込めなさいよ!!」
希「次も期待してるよ、にこっち」
ことり「タネがわかったからもう怖くないね!」
希「そうやね!」
希「…………でもちょっとおいたが過ぎるかな………」
ことり「え?」
希「なんでもないよ!」
157 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:01:33.45 ID:5pbsz/on0
穂乃果「さあ!反撃開始だよ!」ブン!
ヒデコ「ほっ」トッ
ヒデコ「おねがい!」ドッ
ことり「よっと……」トッ
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ナイスパスよ」トッ
角間「これは鮮やかなパス回し!尾刈斗高校ボールに触れない!」
絵里「……真姫の分まで……決めてやる!」ダッ
真姫「……絵理!!」タッタッタッ
絵里「なに!!」タッタッタッ
真姫「相手の手を見ちゃダメ!」
絵里「手!?」
真姫「あれも催眠術よ!」
絵里「手の動きが催眠術………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「…思い出した!!」
にこ「なにが?」
希「あの手の動き!この前本で見た!」
希「たしか……平衡感覚をなくすとかなんとか……」
ことり「それでシュートの威力を半減させて……」
海未「つまりキャッチ自体は普通ということですね」
にこ「というか普段どんな本読んでんのよ……」
希「今すぐエリチに伝えて!」
真姫「わかった!」ダッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
158 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:03:08.56 ID:5pbsz/on0
絵里「手を見ない…手を見ない……」
絵里「吹き荒れろ………」
パキパキパキパキ
鉈「無駄だ」ユラユラユラ
絵里【エターナルブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
鉈「ぐはぁ!!」
ドシュウウウゥゥ………!!!!!
角間「きまったぁぁ!!!鉈の必殺技を破りついに同点へこぎつけたぁ!!!」
尾刈斗2-2音の木坂
ピーーーーーーー
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
鉈【歪む空……
鉈「ぐわぁぁぁ!!!」
ドシュウウウゥゥ!!!!!
角間「先ほど止められた西木野もゴールを決めついに逆転しました!!」
159 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:04:08.88 ID:5pbsz/on0
地木流「そんな………バカな……」
尾刈斗2-3音の木坂
ピーーーーーーー
地木流「マレトマレ!!!」
幽谷「俺たちが…こんな弱小に……」
幽谷「負けられるか!」ダッ
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
穂乃果「いくよみんな!」
穂乃果「せーの!!」
「「「「「にっこにっこにーー!!!」」」」
パァァァァ!!!!
160 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:06:41.09 ID:5pbsz/on0
幽谷「くっ……!!」
幽谷「まだ試合は終わってない!!」ダッ
希「もう終わるよ」
幽谷「チッ……邪魔するな!」ザッ
幽谷【呪い!】
ズズズズ
幽谷「はははは!これでお前は……って……!」
幽谷「なんで俺にかかってるんだ!?」
ズズズズ
幽谷「やめ……やめろ……!!来るんじゃねぇ!!!!」ガタガタ
ズズズズ
幽谷「ひぃぃぃ!!」ドサッ
希「あーあー……」
希「人を呪わば穴二つ」
希「簡単に呪いなんていうもんやないんよ」
希「相手が悪かったね」
幽谷「あ………あぁ……」ガタガタガタ
希「スピリチュアルやん?」
ピッ ピッ ピーーーーーーー!!
角間「ここで試合終了のホイッスル!!!なんと勝利したのは怒涛の追い上げを見せた音の木坂イレブン!!」
161 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:07:32.26 ID:5pbsz/on0
角間「実況は角間でお送りしましたぁ!!!!!」
ありがとうございましたぁぁ!!
地木流「そ、それでは失礼して……」そそくさ
凛「べーーーーーだっ!」
真姫「凛ダメ」
にこ「」シュッ
花陽「にこちゃんその手はまずいよぉ!!」
ことり「そういえば希ちゃん」
希「ん?」
ことり「結局最後ってどうなったの?」
凛「そうそう!なんかよくわかんなかったにゃ!」
希「向こうの人がミスしてくれたんよ、ラッキーってやつやね」
162 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:08:46.01 ID:5pbsz/on0
絵理「……なんか見てはいけないものを見てしまった気分だわ」
にこ「一番怒らせちゃいけないのはやっぱりあいつだわ……」
花陽「真姫ちゃんよかったね」
穂乃果「よーし!じゃあ今日の試合の打ち上げいこう!」
希「いいねー」
ヒデコ「あ、私たち今日もちょっとやることあるから……」
ミカ「楽しんできてね〜!」
穂乃果「今日もかぁー……」
海未「用があるのなら仕方ありません」
ヒデコ「それじゃあバイバイ!」タッタッ
フミコミカ「バイバーイ!」タッタッ
ことり「バイバーイ!」フリフリ
にこ「で、どこにする?」
凛「じゃあいいとこ知ってるにゃ!!」
にこ「へー、なんてとこ?」
凛「雷雷軒!!」
163 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:25:19.94 ID:LB8pdiL10
雷雷軒
凛「おっちゃーん!きたよー!」ガラガラ
店長「おお、いらっしゃい」
海未「このお店ですか」
ことり「中思ったより広いね〜」
穂乃果「初めてきたよ!」
真姫「そうなの?てっきり何度も来てるかと思ったけど」
穂乃果「これでも穂乃果女子高生だからね!」
穂乃果「学校帰りはクレープなんだ!」
絵里「そんな決まりはないと思うけど……」
にこ「え〜?にこー、こんなおじさんっぽいところ入れなーい」
希「穂乃果ちゃーん!にこっち帰るってさ!」
にこ「ちょっと!!冗談に決まってるでしょ!?」
凛「おっちゃん八人いける?」
にこ「冗談っつってんのよ!!」
164 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:26:36.31 ID:LB8pdiL10
花陽「は……白米が….!!白米がぁぁ!!!」
花陽「食・べ・放・題!!!」
花陽「幸せです〜〜!!!!」ハグハグ
ことり「ブ、ブラックホール……」モニュモニュ
希「おっちゃん替え玉もう一丁!」ズルズル
凛「凛もー!」ズズズズ
海未「二人とも食べ過ぎ注意ですよ!」
希「凛二等兵!食べるのもトレーニングだ!」
希「決して手を抜くんじゃないぞ!」ズゾゾゾ!
凛「はっ!!希隊長!」ズルズル!
海未「二人とも!!」
真姫「見てるだけで胸焼けしてくるわ…」パクッ
絵里「そういえば正式な試合に出るには監督がいるのよね?」ズルズル
穂乃果「そうなんだよねぇ…」ハム
穂乃果「新しい必殺技も練習しなきゃなのに……」モキュモキュ
絵里「【マジン・ザ・ハンド】だけじゃダメなの?」フーフー
穂乃果「そんなに世の中甘くないんだよ絵理ちゃん……」ゴックン
店長「…………」
165 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:30:09.97 ID:LB8pdiL10
店長「……一人で止めるには限界がある」
絵里穂乃果「え……?」バッ
店長「……」ジュー
絵里「……一人で止めるには…」
穂乃果「限界……」
にこ「……ねえ穂乃果……」
穂乃果「なに?」
にこ「……」ゴニョゴニョ
穂乃果「それちょっと穂乃果も思った」
絵里「なにが?」
穂乃果「店長さん!」ガタッ
店長「……」
穂乃果「私たちの監督になってください!」
真姫「……!?」ブフッ
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!!??」」」」
店長「いいぞ」
「「「「ええええええ!!!!???」」」」
店長「ただし」
穂乃果「………」
166 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:31:58.20 ID:LB8pdiL10
店長「俺とのPKで勝ったらだ」
絵里「PKって……」
凛「おっちゃんサッカーできるの!?」
店長「見くびってくれるなよ、凛」
店長「これでも元キーパーだ」
凛「そのお腹ブゥゥ!!」ムググ
花陽「それ以上はいけない」グググ
店長「PKとはいったが俺は蹴るだけだ」
店長「この中でキーパーは誰だ?」
穂乃果「はいはいはい!!!」
店長「やっぱりか」
にこ「ちょっと穂乃果、本当に勝てるの?」
海未「というか、監督はこの方で大丈夫なのですか?」
絵里「多分大丈夫よ」
ことり「何か訳があるの?」
絵里「………勘?」
167 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:33:33.00 ID:LB8pdiL10
ズコーーーー!!!!
真姫「こ、これだけことをおおごとにしておいて……勘って……」
にこ(まあ、あの一瞬でアドバイス出せるぐらいだからかなりの経験者だと思うけど)
店長「で、やるのか?やらないのか?」
穂乃果「やります!」
海未「穂乃果…!」
花陽「ほ、本当にいいの?!」
凛「もしおっちゃんが監督になったら練習終わりにタダでラーメン……」ブツブツ
希「凛ちゃんストップストップ!!」
店長「食い終わったらそこのキーパーだけ残ってくれ、詳しい日時を話す」
穂乃果「はい!」
店長「一対一の真剣勝負だ、観客はいらない」
海未「本当に大丈夫なのでしょうか……」
凛「ラーメン……無料……替え玉一丁……」ブツブツ
花陽「お願い凛ちゃん戻ってきてぇ!!」
168 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:34:39.54 ID:LB8pdiL10
自宅
穂乃果「今日は勝負の日だからね、いつもと違う服で行こう」
雪穂「ん〜アイス美味し♪」テクテク
雪穂「……ん?」チラッ
穂乃果「……うーん?」コレカナ、コレカナ
雪穂「なになに?おねーちゃんデート?」ニヤニヤ
穂乃果「デートよりも大事なことだよ!」
雪穂「……え」ポロっ
ドタドタ!!
オカーサーン!オネーチャンガーー!!!
穂乃果「よし、これで行こう!」
ケッコンスルカモシレナイ!!
アンタナニイッテルノ?
169 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:38:40.54 ID:LB8pdiL10
河川敷コート
店長「…やっときたか」
穂乃果「バッチリ勝負服できました!」
店長「他の奴らには言ってないな?」
穂乃果「はい!みんなは今日普通の練習の日です!」
店長「よし、じゃあまず準備運動だ」
店長「それからPK3本勝負だ」
穂乃果「てことは……」
店長「ああ、二本止めればお前の勝ちだ」
穂乃果「………よーし!負けません!」パンッ
店長(キーパーを見ればチームが見える)
店長(見せてみろ、お前たちの力を)
170 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:40:33.19 ID:LB8pdiL10
海未「穂乃果はまだ家から出ていません」
ことり「ねえ海未ちゃん……これって」
凛「普通に犯罪だにゃー……」
海未「勝負とあればいつもの練習着で行くはず、発信機を取り付けておいて正解でした」
希「海未ちゃん……エグい…」
絵里「愛がなせる技ね」
にこ「病的すぎるわよ!」
店長「いくぞ」ザッ
穂乃果「はい!」グッ
トッ タッタッタッ
ドキュッ!!
ゴォォォォ!!!
171 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:41:34.18 ID:LB8pdiL10
穂乃果「はぁ……!!」バッ
バシィィィ!!!!!
ズズズズ……
穂乃果「す、すごい……」
店長「どうした、もう限界か?」
穂乃果「ま…まだまだ!!」ポイッ
コロコロコロ トッ
店長「………」タッタッタッ
172 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:43:14.89 ID:LB8pdiL10
ドキュゥゥゥ!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「…これ……!!」
穂乃果(さっきより強い……!)
穂乃果「はぁぁ!!」バッ
バシィィィ!!!
穂乃果「……っぐ……!!」グググ……
ギュルルルルル!!! バチィ!
穂乃果「きゃぁ!!」ドサッ
ドシュルルルルル……!
穂乃果(入っちゃった……)
コロコロ……
穂乃果「………」ドッ
店長「なんだ、もう限界か」トッ
173 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:44:45.84 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「まだ……勝負は終わってない!」
店長「……これで一対一だ」
店長「止めてみろ!!」ダッ
ドキュゥゥウウウウ!!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「今までよりはるかに強い……!」
穂乃果「……でも!」
穂乃果「まだ手はある!」バッ
穂乃果「はぁぁぁ!!!」グッ
穂乃果「………?」
店長(……?)
穂乃果(え、マジンが出ない……)
174 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:46:17.47 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「は、はぁぁぁ!!」
ゴォォォォォオ!!!!
店長「あれは……」
穂乃果(よかったぁぁぁ!!!)
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドォォォォォォ………!!!
店長「……それが例の……【マジン・ザ・ハンド】か」
穂乃果「えっへへ!止めたよ二本!」
店長「ああ、約束どうりお前たちの監督になろう」
穂乃果「や………やったぁーー!!」
175 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:57:17.21 ID:LB8pdiL10
カァー、カァー、カァー
海未「………穂乃果出てきませんね」
海未「みんなも帰ってしまいました……」
ママーヘンナヒトイルー
シッ!ミチャイケマセン!
海未「……穂乃果ぁ………」ポツン
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