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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半
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402 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:02:43.35 ID:m8b4IxBq0
UTX高校1-0音の木坂
ピーーーーーーー
角間「一点リードのUTX!このまま追加点を狙っていくかぁ!?」
絵里「……」チラッ
真姫 タッタッタッ
ツバサ ザッ
絵理「……希!」ドッ
希「!」トッ
エレナ「すまないが通せない」ザッ
希「っく!」
希(さすが、ほかのメンバーとは圧が違う……!)バッ
希【イリュージョンボール!】
エレナ「………所詮ツバサの真似事だ」フッ
ガッ!
希「そんな……!」ガクッ
エレナ「!」
403 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:03:37.43 ID:m8b4IxBq0
凛「てやぁ!」ドッ
角間「星空が上がってきていたぁぁ!!素早いヘルプだぁ!」
テンテンテン……
ことり「ほっ!」トッ
海未 コクリ
ことり「海未ちゃん!」ドッ
海未「凛!希!行けますね!」トッ
凛「うん!」ダッ
希「もちろん!」ダッ
海未 ドッ!
グッ ダン!
凛希【たつまきおとし!】
ドゴォォォォォォ!!!!!
404 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:06:33.74 ID:m8b4IxBq0
GK「…………」
GK【パワーシールド】
ドォッ!!
ドシュルルルルル!!!!
ピキピキ……
GK「!?」
エレナ「……くそっ、気づいたか」
凛「希ちゃんの言った通りにゃ!」
希「パワーシールドは地面を殴った時に発生する衝撃波でできた壁!」
希「つまり!上の方に行けば行くほど……」
ピキピキピキ…!
希「薄くなる!」
バリィィン!!!
405 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:09:22.90 ID:m8b4IxBq0
GK「………!」ドサッ
ドシュルルルルル!!!!
角間「きまったぁ!!同点ゴールを決めたのはなんとDFの星空だぁ!!」
凛希「いぇーい!」パチン!
花陽「すごかったよぉ!凛ちゃん!希ちゃん!」
海未「よくあんな弱点に気づきましたね」
希「いやー、上手く言ってよかった!」
真姫「あんな手があったなんてね」
絵里「凛ならではね」
希「多分次はもう使えんけどね」
花陽「すごいなぁ凛ちゃん……」
花陽「私より後に始めたのに……」
ポン
海未「凛は運動神経が武器ですが、花陽は違うでしょう?」
海未「得意なことで勝負するんですよ?」
花陽「……!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「凛ちゃんは凛ちゃんの得意なもので勝負しなきゃ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽(私が凛ちゃんに言ったんだっけ……忘れちゃってたな)
花陽「……わかった!」グッ
海未 フフ
真姫「……衝撃波の壁……」
406 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:11:55.10 ID:m8b4IxBq0
UTX高校1-1音の木坂
ピーーーーーーー
ドッ
ツバサ「頼んだわよ」ドッ
MF3「了解っす!」トッ
絵里「行かせないわよ!」ザッ
MF3「ほわぁ〜!リアル金髪碧眼じゃないっすか!!」
絵里「え……え?」
MF3「うちにも似た子が……あ、これは秘密だった……!」
MF3「あとで写真撮らせてくださいっす!」
絵里「私を抜けたらね」
MF3「燃えてきたぁ〜!」
407 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:15:57.64 ID:m8b4IxBq0
MF3【クリエイション!】バッ
ズズズズ……
絵里「な、何?」
MF3「いやー、自分的には二次創作って最高だと思うんっすよね〜」
ズズズズ……ガコン!
絵里「と、通れない…!」
MF3「想像力って大事なんっすよ?」ダッ!
絵里「ま、待ちなさい!」
角間「こ、これはMF3!フィールドを描き換えてしまったぁ!!」
MF3「お任せっす!」ドッ
ツバサ「さすがね」トッ
MF3「にへへ…!」テレテレ
希「!」ザッ
ツバサ「お手本を見せてあげるわ」バッ
希「なっ……!」
クルッ スタッ!
ツバサ【イリュージョンボール】
希「っ……!さすが」ガクッ
ツバサ「あんじゅ!」ドッ
あんじゅ「ええ!」トッ
408 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:19:26.72 ID:m8b4IxBq0
希「ディフェンスもっと圧かけて!」
凛「とりゃー!!」ザザザッ
あんじゅ「そんなの……」トンッ
花陽「空中じゃ避けれませんよね!」ガッ
あんじゅ「…やるじゃない」
角間「小泉強引にうばいとったぁ!!」
花陽「よし!」
海未「花陽の武器は分析力と状況把握能力、それから苦手の無さです」
ことり「絶妙なタイミングだったね」
花陽「よし、にこちゃ………」
MF2「ボールよこせぇ!」ダッ
花陽「ひ、ひぃぃ!!」ビクッ
テンテンテン……
MF2「よし!」トッ
凛「かよちぃん!!」ガクッ
花陽「ご……ごめんねぇ」
海未「……今度また山頂アタックですね」
ことり「ほ、ほどほどにね……」
雪穂「!」ザッ
MF2「はっ!」バッ
409 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:21:39.77 ID:m8b4IxBq0
MF2【ならくおとし!】
ドキュッ!
雪穂【ハンターズネット!】
シュルルルルルル………テンテンテン
MF2「っち……」
雪穂「希さん!」ドッ
希 トッ
DF1「いかせないよぉ!!」
希「ふふ」ドッ
絵里「いいわよ希!」トッ
DF1「あー!ずーるーいー!」
角間「これは見事な連携だぁ!!後ろから走ってきていた絢瀬に綺麗なバックパスが通ったぁ!!」
角間「そのままあがっていく!!」
絵里「……今度こそ……!」
パキパキパキ………
410 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:25:55.37 ID:m8b4IxBq0
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォ!!!!
GK「……」
GK【パワーシールド】ドッ
ドシュルルルルル……! バチィ!
角間「またもや防いだぁ!!ボールは高く高く上がって………」
タタタッ
真姫「いい加減……決まりなさいよ!」グッ
ダンッ!
グルグルグル
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
角間「な、ななななんとぉ!?西木野がこぼれ球に完璧に合わせていたぁ!」
角間「完全に不意をついたぁ!!」
411 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:27:40.57 ID:m8b4IxBq0
GK「…………間に合いません」
あんじゅ「でしょうね………」ダッ
あんじゅ「はぁ……!」ドッ!
ギュルルルル……!! ドキュッ!!
角間「西木野あと少しでゴールというところでゴールまで戻ってきていた優木に止められてしまったぁ!!」
角間「一体いつのまに戻って来ていたんだぁ!?」
DF1「さっすがです!!」トッ
412 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:29:51.56 ID:m8b4IxBq0
あんじゅ「あら……?」グラッ
フワッ
GK「………大丈夫ですか?」パサッ
あんじゅ「………ありがと」
あんじゅ「……前髪邪魔じゃない?」
GK「私は……これでいいんです」
あんじゅ「ツバサみたいに切っちゃえばいいのに」
GK「綺羅さんのようにはなれませんから……」
あんじゅ「あなたの目、隠れて見えないわ」
あんじゅ「せっかく綺麗なのに」サラッ
あんじゅ「………勿体無いわね」タッタッタッ
GK「………」
413 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:33:18.30 ID:m8b4IxBq0
あんじゅ「ボールもらえるかしら?」
DF1「はい!」ドッ
あんじゅ「ほっ」トッ
真姫「よくも止めてくれましたね」ザッ
あんじゅ「いいシュートだったわよ?」チラッ
あんじゅ「戻って正解だったわ!」ドッ
MF1 ドッ
あんじゅ「さすがね」トッ
MF「いえ」
真姫「は、速い……!」
あんじゅ「ツバサ!」ドッ
ツバサ トッ
シュバッ! クルッ ダッ!!
角間「個人技を活かしながら敵陣へと突っ込んで行く!」
ツバサ「はぁぁ!!」ザザザッ クルッ
ダッ!!
にこ「たった一人で……!」
角間「前半も残りわずか!最後に一点、入れることはできるのかぁ!?」
海未「……!」ダッ
ツバサ「あんじゅ!エレナ!」
あんじゅ「ええ!」
エレナ「フッ」
414 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:35:28.30 ID:m8b4IxBq0
ピューーーーイ!!
ドシュドシュドシュドシュドシュ!
ツバサ「こうていペンギン!」ドキュッ!
ゴォォォォォオ!!
あんじゅエレナ「2号!!」ドキュッ!!
【こうていペンギン2号】
ゴォォォォォオオォ!!!!!
雪穂「前半最後なんだから……」
雪穂「止めなきゃ……!」
415 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:37:49.57 ID:m8b4IxBq0
雪穂【ハンターズネット!】ブワァ!
ギチチチチ………!ブチィ!!
雪穂「うわぁあ!!」ドサッ
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果「はぁぁぁ!!」バッ
ゴォォォォォオ!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドシュルルルルルル!!!!!
穂乃果「頑張ってくれた……雪穂のためにも……!」ググググ……!
ドシュルルルルル……!
穂乃果「いける……!」ググググ
416 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:40:52.43 ID:m8b4IxBq0
キュィィィィィ!!
穂乃果「!!ま、また急に強く……!!」
ピシピシ………!
バリィン!!
穂乃果「きゃぁ!!」ドサッ
花陽「あぁ……!」
ことり「そんな……!」
ツバサ「………参ったわね」
海未「はぁ!」ドキュッ!!
ヒュゥゥゥゥ……テンテンテン
角間「ふ、防いだぁ!!音の木坂園田も先ほどの優木と同じようにキーパーのカバーへと走っていたぁ!!」
海未「うぐぅ……!!」ドサッ! ゴロゴロ…
穂乃果「海未ちゃん!」ダッ
海未「穂乃果、よく頑張りましたね」ヨロヨロ
417 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:47:17.97 ID:m8b4IxBq0
ピーーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスル!同点のまま後半を迎えます!これは歴史に残る一戦になりそうだぁ!!」
穂乃果「やった!同点だよ!!」
凛「海未ちゃんさっすがだにゃ〜!」
海未「あれが最後のシュートだったので……戻って正解でした」パンパン
花陽「かっこよかったよ!!」
真姫「それより花陽………」
花陽「ヒッ……!」ギクッ
ことり「海未ちゃんが山頂アタックだって……」
花陽「ああぁぁ……!!頑張ります!頑張りますからぁ!!」ガタガタ
にこ「……海未、あんた本当に山登ってるだけなのよね?」
海未「そのつもりですが……」
海未「多少危険なところを行くぐらいで……」
凛「それだにゃ!」
海未「危険といっても命綱無しで崖を登ったりするぐらいですよ」
にこ「トラウマになるには十分すぎるわよ!!」
ことり「え、そうなの?」
穂乃果「それぐらいなら別に……」
絵里「慣れって怖い、今日初めてそれを実感しました」
希「ほらほら、エリチが変な悟り開いちゃってるから」
海未「気合いを入れ直しましょう」
418 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:54:10.21 ID:m8b4IxBq0
海未「ではにこ……あれを」
にこ「嘘でしょ……」
凛「にこちゃん!」
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「………あ〜!わかったわよ!」クルッ
「「「「「………」」」」」ゴクリ
にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!」
にこ「あぁんダメダメダメ!にこにーは!みーんなのも・の!」
真姫「気持ち悪い」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
にこ「わかってたわよこんちくしょう!」ギリギリ
凛「い……!いだだだだだ!!」ギリギリ
にこ「にこにーはこういう目にあうためにあるんじゃないの!」
海未「にこ、すみません……みんなが元気になればと思ったのですが……」
にこ「お……あぅぅ……!」
希「素直に謝られるとどうすればいいかわからないにこっちの図」
にこ「希ーー!!」ダッ
希「いやーん!」ダッ
ことり「二人とも休憩しようよぉ…」
419 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 15:56:22.47 ID:m8b4IxBq0
絵里「………….」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「とっておきもあるし」チラッ
絵里「?」
MF3「ほわぁ〜!リアル金髪碧眼じゃないっすか!!」
絵里「え……え?」
MF3「うちにも似た子が……あ、これは秘密だった……!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「まさか……ね」
海未「絵理、聞いていましたか?」
絵里「へ……?」
希「もーしっかりしてよ!」
海未「後半は真姫と点を取りに行ってくださいね」
真姫「行くわよ、絵理!」スッ
絵里「………ええ!」パチン!
絵里(今は考えても仕方ないわね)
420 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 16:01:25.00 ID:m8b4IxBq0
ツバサ「んー……同点」フーム
エレナ「出し惜しみが過ぎるんじゃないか?」
あんじゅ「園田さんが戻ってなければね〜」
エレナ「冷静でいい判断だった」
ツバサ「後半はもっと攻めるわよ」
あんじゅ「もちろん♪」
エレナ「楽しみだ」
DF1「よーし!私ももっと頑張る!」
MF2「ちんちくりんは下がってろよ」
MF2「アタシが止めんだから」
DF1「べーだ!止めたもん勝ちですよー!」
MF2「あぁん…?」スッ
DF1「ヒッ……!」ビクッ
MF1「こらこら暴力はダメですよ?」クイィッ
MF2「いててて!わ、わかりましたから!」ギリギリギリ!
MF1「すぐ熱くなるんですから……」
MF2「す、すんません……」
DF1「うえーん!怖かったです!」サササッ
DF1 ニヤニヤ
MF2「……」イラァ
MF3「相変わらず鮮やかっすね〜!合気道でしたっけ?」
MF1「はい、小さい時から」
MF3「かっこいいっすよね〜!」
421 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 16:02:58.43 ID:m8b4IxBq0
フードの子「はい!まさに日本のヤマトナデシコです!」
MF1「そこまで言われると照れますね」テレテレ
MF2「というか二人はどうしてずっと敬語なんですか?」
DF1「あー!それ私も思ってた!」
MF1「どうしてって……」
MF3「ね?」
「「癖」ですよ」っすよ」
DF2「まあ……やろーなぁ」
GK「………」ペラッ
ツバサ「ほら!バカなことしてないで行くわよ!」
エレナ「後半も頼んだぞ」
あんじゅ「点は任せてね!」
フードの子「あ、あの!」ガタッ
ツバサ「わかってるわ……けど、ちゃんと約束守れるわね?」
ツバサ「一発が限度、二発目は……」
フードの子「………はい…」
フードの子「それさえ守れば最後まで出してもらえるんですよね」
あんじゅ「約束を破ると……怖いわよ〜?」
フードの子「で、でも!ツバサさんたちも禁止してるワザもってますよね?」
エレナ「もってはいるがそれも同じだ」
ツバサ「一発が限度………わかったかしら?」
フードの子「……はい!」
ツバサ「この試合、絶対勝つわよ!!」
「「「「おー!」」」」」
422 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/04(金) 16:05:51.82 ID:m8b4IxBq0
MF2「ちんちくりん、あとでこっち来い」
DF1「呼ばれてますよ」
DF2「あ〜!ちんちくりんってウチのこと……って」
DF2「誰がちんちくりんやぁ!!」
DF1「失礼しちゃいますよね〜?」
MF2「いや、アタシはこいつに……」アセアセ
MF2(こいつ……しらじらしい……!!)
DF2「ウチは身長も胸もこのおチビより1センチ上やし!」ドヤッ
MF2「……へ?」
DF1「……1センチ……」
MF2「それはちょっと……」
MF2DF1「見苦しい」
DF2「やかましいわ!!」
DF1(というかいつ私のバスト知られたんだろう)
MF2(なんでちんちくりんの胸のサイズ知ってんだ?)
DF2(あ、この前話してるのまたまた聞いたって言わんと誤解させるか?)
DF1MF2(怖……)ゾゾッ
DF2(まあえっか)
423 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:35:43.04 ID:LnEHdRSuO
角間「いよいよ後半が始まります!一体この試合の結末はどうなってしまうのでしょうか!!」
角間「ここでUTX高校、一人メンバーチェンジです!」
角間「……中学生助っ人のようです!」
角間「どのようなプレイを見せてくれるのでしょうか!」
フードの子「……よし!」ザッ
MF3「リラックスっすよ!」
MF1「あなたなら大丈夫です、落ち着いて」
フードの子「はい!」
MF2「ぶちかましてやれ!」
DF1「うわ〜野蛮〜」
MF2「………」バシッ!
DF1「いったぁ!?」
DF2「やめぇな」どーどー
MF2DF1「はい、すみませんでした」ピタッ
DF2「ちょ、なんでそんな距離感あんの!?」
MF2DF1「いえ別に………」スススッ
DF2「やめ……遠ざからんとって寂しい!!」
ツバサ「……本当に大丈夫かしら……」
エレナ「このチームいつも喧嘩してるな」
あんじゅ「いざとなったら頼りになるじゃない」
ツバサ「それもそうね」
ツバサ「いくわよ!」
エレナあんじゅ コクリ
424 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:36:45.24 ID:LnEHdRSuO
絵理「あの子……」
海未「どうしました?絵理」
にこ「……あいつ控えじゃなかったのね……」
凛「やっぱり秘密兵器だったんだにゃ!」
花陽「DFだね……」
希「まあ前線にはあの3人がいるからなぁ」
ことり「あの子強いのかな?」
穂乃果「知らない!」
にこ「知らないって……まあそうだろうけど」
穂乃果「知らないものは考えても仕方ないよ!」
穂乃果「後半!全力を出し切って本戦に行くことだけ考えよう!」
穂乃果「みんな、ファイトだよ!」
海未「あなたもファイトするんですよ」
穂乃果「わかってるよ!もう!」
にこ「まったく能天気なんだから」
花陽「でも、気が引き締まった感じがするよね!」
海未「………」フゥ
希「何だかんだ海未ちゃん、穂乃果ちゃん頼りにしてるなぁ」
海未「本人には絶対に言いませんけどね、調子に乗りますから」
凛「このチームツンデレばっかりにゃー」
425 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:37:58.50 ID:LnEHdRSuO
UTX高校1-1音の木坂
ピーーーーーーー
ドッ
角間「後半がはじまりましたぁ!!」
真姫 タッタッタッ
ツバサ「フフッ」ザッ
真姫「ことり!」ドッ
ことり「にこちゃん!」ドッ
にこ「いくわよ!」トッ
角間「後半開始から横にパスを回し幅を使って攻めていきます!」
MF2「行かせるかおらぁ!」ダッ
にこ「いやーんにここわーい!」ザッ
MF2「……なんだ?こいつ」
にこ「ちょっとちょっと〜?なにその口の聞き方は〜」
426 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:50:21.84 ID:LnEHdRSuO
にこ「にこは先輩なんですけ………ど!」ダッ
MF2「うっそだろぉ!?」ガクッ
MF2「ちんちくりんと見た目変わんねーじゃん……」ボソッ
にこDF1「聞こえてるわぁ!!」
MF2「おおう……地獄耳」
にこ「絵理!」ドッ
絵理「ええ!」トッ
DF2「いったでぇ!!実力見せたれ!」
フードの子「はい!」ザッ
絵理「……中学生でも手加減はしない!」ダッ
フードの女「フフ、手加減なんかいらないよ」
ダッ
クルクルクル
フードの女【アイスグランド!】ドッ!
ビキビキビキ!
絵理 カキーン
シャー
角間「UTX高校サイドの助っ人も素晴らしい力を見せつけましたぁ!!」
花陽「なっ!?」
凛「絵理ちゃんがあんなに簡単に……!?」
絵理「今の動き……やっぱりあなた……!」
パサッ
427 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:51:20.16 ID:LnEHdRSuO
亜里沙「そうだよお姉ちゃん」
絵理「……亜里沙、どうして………」
亜里沙「お姉ちゃんのせいだよ」ダッ
絵理「私の……?」
絵理「…………」
バシッ
絵理「いっ…!」
希「ほら!しっかりする!」
絵理「……わかってるわよ!」
428 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:53:20.09 ID:LnEHdRSuO
ことり「ことりが相手です!」ザッ
亜里沙「ほっ!」スゥー
クルンッ ダッ!
角間「氷の上を滑るかのようなドリブル!!何と魅せるプレーでしょうかぁ!!」
絵理「あの頃のまま……綺麗なフォームね」
亜里沙「私はずっと……続けてきた」
亜里沙「お姉ちゃんと違って!」
絵理「亜里沙……」
花陽「止めるよ、凛ちゃん!」ザッ
凛「うん、かよちん!」ザッ
亜里沙「う〜……このまま決めたかったけど……」
亜里沙「ツバサさん!」ドッ
ツバサ「あら、シュートでもよかったのに」トッ
亜里沙「流石に無理ですよ…」
ツバサ「別にいいけど……」タタタッ
ツバサ「……ね!!」ドキュゥゥゥ!!
429 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:54:25.59 ID:LnEHdRSuO
海未(コーナーギリギリ……!)
にこ「死んでも止めなさい!」
穂乃果「ふんんん……!!っぐ!」ダッ
ガシィッ!
ゴロゴロゴロ
ザッ
穂乃果「よ、よし!」グッ
花陽「すごいよ穂乃果ちゃん!」
海未「ナイスキャッチです!」
エレナ「あそこまで完璧に反応するとはな…」
ツバサ「野生の勘でも働いていたのかしら……」
エレナ「それは失礼だ」
ツバサ「ごめんなさい……」
あんじゅ「ディフェンス!」
ザザザ!
430 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:55:54.14 ID:LnEHdRSuO
角間「こ、これはぁ!?UTX高校、全員で全員をマークしてしまったぁ!!」
角間「これではパスが出せない!!」
海未(ディフェンスの体力を大幅に削る作戦のはずなのに……)
DF1「ふっふーん!」ザッ
絵理「っく…!」
DF2「大人しくしときな〜」ザッ
真姫「……ッ!」
海未(息一つ切れていない……!!)
穂乃果「うぅ……」キョロキョロ
431 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:58:35.53 ID:LnEHdRSuO
タタタッ!
花陽「穂乃果ちゃん!」バッ
角間「マークを外したのは小泉だぁ!!」
穂乃果「花陽ちゃん!」ドッ
海未「いけません穂乃果!」
穂乃果「……あっ…!」
ツバサ「パスコース0からの1」
あんじゅ「ついそこに出しちゃうわよね?」
亜里沙「わざとですよ」トッ
花陽「そんな……!」
角間「ゴール手前でパスカットされてしまったぁ!!恐ろしいほど計算されたディフェンスだぁ!!」
希「穂乃果ちゃん気を付けて!」
亜里沙「お姉ちゃん……!」チラッ
絵里「!」
亜里沙「これが、お姉ちゃんに勝つために編み出した……私だけの必殺技……!!」バッ
432 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 13:59:37.49 ID:LnEHdRSuO
ドシュゥゥ! ドシュゥゥ!
ギラン……!
亜里沙【パンサーブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!!
絵里「これが亜里沙の……!!」
ことり「すっごいパワー……」
穂乃果「さっきもっと考えとくんだったぁ!!」
海未「おばかぁ!!」
希「せっかく見直してくれてたのに……」
穂乃果「っく!」パッ
穂乃果【マジン・ザ……】
ドォォォォォォォォォ!!!!!
穂乃果「!?速すぎる……!?」
433 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 14:02:13.51 ID:LnEHdRSuO
穂乃果「うわぁぁ!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥゥ…………!!!
角間「はいったぁ!!追加点を入れたのは中学生助っ人、絢瀬亜里沙だぁ!!」
亜里沙「見た?お姉ちゃん」
絵里「亜里沙……」
亜里沙「亜里沙はもうお姉ちゃんより強くなった!」
亜里沙「昔とは違うんだよ」スタスタ
434 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 14:03:49.06 ID:LnEHdRSuO
ビキィ!
亜里沙「……っ!」グラッ
ツバサ「おっと、大丈夫?」
亜里沙「へ、平気です!」
ツバサ「どこか痛めた?」
亜里沙「いえ、少し体が軋むだけです」
ツバサ「そう……」
ツバサ「あとはもうディフェンスに回ってなさい、きつかったら交代してもいいわ」
亜里沙「……あの!」
ツバサ「ダメよ、わかってるでしょ?」
ツバサ「二発目を打てばあなたは……」
亜里沙「はい……」
435 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 14:05:07.42 ID:LnEHdRSuO
凛「あの子……絢瀬って」
真姫「まさか、絵里の?」
絵里「ええ、妹よ」
海未「少し険悪なムードでしたが……」
絵里「……少し前まではむしろ仲が良かったの」
絵里「でも、急に連絡が取れなくなって……」
希「今日久しぶりに会ったらああなってたと……」
ことり「何があったんだろう」
穂乃果「……絵里ちゃん、戦える?」
絵里「……もちろんよ」
穂乃果「うん、じゃあ行こっか!」ニコッ
にこ「反抗期は誰にでもあるもんよ」
凛「にこちゃんは年中ブフゥ!!」ベシッ
凛「は、鼻はだめだよぉ!」
にこ「なんか来るだろうなと思ったからね」
436 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 16:11:54.48 ID:LnEHdRSuO
亜里沙「……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
亜里沙「お姉ちゃんサッカーもう一度始めたんだね!」
絵里「ええ」
亜里沙「バレエは………」
絵里「今度試合があるのよ、きてくれる?」
亜里沙「………」
亜里沙「もちろん!」
絵里「亜里沙はサッカーずっと続けてるんでしょ?」
亜里沙「うん!お姉ちゃんもう追い抜いちゃってるかも!」
絵里「ふふ、楽しみにしてるわ」
亜里沙「うわぁー!寝坊しちゃった!」ダダダダッ
亜里沙「し、試合は!?」バッ
亜里沙「どうして……みなさん倒れてるの?」
亜里沙「お姉ちゃんも……」
ピーーーーーーー
亜里沙「新しい人が加わって……シュートを止めた!」
亜里沙「お姉ちゃんにボールが渡って…!」
【エターナルブリザード!】
亜里沙「す、ごい……2年も空いてたのに全然衰えてない…」
亜里沙「まだ……ダメなの……?」
亜里沙(……亜里沙はお姉ちゃんを追い越すために毎日練習してきたのに……)
亜里沙(2年も間が空いてたお姉ちゃんにまだまだ敵わないなんて……)ギュッ
亜里沙「………」
亜里沙「……ふざけないで」 ダッ
437 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 16:13:36.99 ID:LnEHdRSuO
ドキュゥゥ!
ドシュルルルルル……!!
亜里沙「はぁ…はぁ」
亜里沙(違う……これじゃあまだお姉ちゃんには……)
ブルルルルルルル
亜里沙「……お姉ちゃんから?」
亜里沙「………」
スッ
亜里沙「さ!練習練習!」ザッ
ツバサ「随分苦しそうにサッカーをするのね」
亜里沙「どなたですか?………!」
亜里沙「あなたは……さっき試合をしてた…!」
ツバサ「……強くなりたいんでしょ?」
亜里沙「……!」
ツバサ「うちにいらっしゃい、設備は整ってるわよ」
亜里沙「……いいんですか?」
ツバサ「もちろん!でも条件があるわ」
亜里沙「条件……?」
ツバサ「私たちのチームに入りなさい。助っ人としてだけどね」
亜里沙「助っ人?」
ツバサ「もちろん、無理にとは言わない」
亜里沙「………わかりました」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
438 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 16:14:21.16 ID:LnEHdRSuO
MF3「いやー相変わらずすごいっすねー!あのシュート」
MF1「以前に増して威力が上がっていましたね、体は大丈夫ですか?」
亜里沙「少し痛むけど大丈夫です!」
MF2「無理すんなよ?きつかったらアタシらがカバーしてやるから!」ワシャワシャ
亜里沙「あわわわ!あ、ありがとうございます!」
ツバサ「一点差で満足なんてしてないわよね?」
あんじゅ「当たり前じゃない」
エレナ「あれ、行くんだろ?」
ツバサ「もちろん」
439 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 16:18:44.88 ID:LnEHdRSuO
UTX高校2-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「追加点を取られた音の木坂!一刻も早く点を取り返したいところ!」
亜里沙 タッタッタッ
角間「おぉーっと!?DFの綾瀬が前線へあがってきたぁ!!」
絵里「……亜里沙」
亜里沙「……随分丸いサッカーをするんだね」ザッ
亜里沙「……氷の女王だったのに」ボソッ
絵里「…!」ザッ
希(……?)
DF1「亜里沙ディフェンスだってこと忘れてないかな〜?」
クルクルクル
ダン! ビキビキビキビキ!
亜里沙【アイスグランド!】
440 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 17:07:55.69 ID:LnEHdRSuO
絵里「ふっ!」ドッ
海未「ナイスパスです、絵理!」
亜里沙「!」ムゥ…
絵里(氷の女王……か)
絵里「……昔の話よ」
角間「絢瀬見事なパス回しでブロックを回避したぞぉ!!」
MF3「そっちは一本道っすよぉ〜!」ダンッ!
MF3【クリエイション!】
ズズズズズ!
海未「……!壁が……」
MF1「お相手、お願いします」
海未「……なんだか初めて見た気がしませんね」
MF1「奇遇ですね……」
MF1「私もです!」ダッ
海未「はぁっ!」クルンッ
クルンッ
441 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/05(土) 18:04:57.24 ID:LnEHdRSuO
MF1「ボール、いただきました」トンッ
海未「なんですか今のは……!」
角間「流れるような動きでボールを奪い取ったぁ!!」
花陽「あれが…!」
花陽(相手の動きに合わせてボールを奪う、じゅうのわざ
にこ「本物はえげつないわね……」
MF1「エレナさん!」ドッ
エレナ「ああ」トッ
凛「行かせない!」ザッ
凛(今この人の前にパスターゲットはいない……ここで止めれば…!)
エレナ「………ツバサ」ガッ
ツバサ「ナイスパス」トッ
凛「そんな…振り返ってもないのに……」
角間「UTX統堂、ノールックバックパスです!一体どこに目がついているんだぁ!?」
真姫「顔でしょ」
絵里「そんな真面目に返さなくても……」
エレナ「残念だったな」
凛「……!」っぐ……
442 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:15:21.41 ID:lVGD7lpRO
海未「とりますよ!にこ!ことり!」
にこ「わかってるわよ!」ダッ
ことり「がんばるよぉ!」ダッ
ツバサ「あら?3対1なんて随分エグいことするわね」
海未「勝つためです!」ダッ
ツバサ「まぁ………取れないんだけどね」
スススッ クルッ トントン ククッ ザザッ
ことり「そんな……!」ドサッ
にこ「ありえない……!」ズザザザッ
海未「っく!」ガクッ
角間「さ、3人がかりでもボールを奪えない!!一体どうすればいいんだぁ!?」
ツバサ「高坂さん」
穂乃果「!」
ツバサ「これが……私たちの究極奥義……!」
ツバサ「こうていペンギンとは比べものにならないわよ?」
タッタッタッ
ズシュゥゥゥゥ!!
ゴォォォォォオ!!!!
443 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:16:42.28 ID:lVGD7lpRO
花陽「あれは……馬?」
希「いや、羽が生えてる……!」
凛「ユニコーン?」
海未「ペガサスです!」
ツバサ ダッ
あんじゅ ダッ
エレナ ダッ
ドッドッドッ!
ツバサあんじゅエレナ【トライペガサス!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!!
海未「今までとは桁違いの威力です!!」
絵里「穂乃果!!」
穂乃果「…綺麗なシュート……」
雪穂「見とれてる場合じゃないってお姉ちゃん!!」
雪穂【ハンターズ……】
ドゴォォォォォォォ!!
雪穂「きゃぁぁぁ!!」ドサッ
444 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:17:43.70 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「雪穂!」
穂乃果「……はぁぁぁぁ!!!!」
ゴォォォォォォォ!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドシュルルルルル!!!
穂乃果「な、なにこれ!?」グググ ッ
穂乃果「だ……だめぇ…!!」ズルズルズル!
バチィ!
穂乃果「うわぁぁぁ!!!!」ブワァ!
ガァン!
穂乃果「いっ…!!」ドサッ
海未「穂乃果!」
ドシュルルルルル……!!
角間「は、はいったぁ!!入ってしまいました!!これは厳しい追加点です……」
角間「音の木坂には辛い一点となってしまいました!」
445 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:19:43.02 ID:lVGD7lpRO
>
>>441
花陽(相手の動きに合わせてボールを奪う、柔の技……)
が正解ですごめんなさいm(_ _)m
446 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:21:10.04 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「ごめん……」ググッ
海未「いいからじっとしててください」グイッ
穂乃果「いたたたたたた!!!」ビクンッ
穂乃果「痛いよ海未ちゃん!」バッ
海未「骨は大丈夫そうですが、ぶつけた時少し痛めましたね」
穂乃果「大丈夫だよこれくらい」
フミコ「とりあえずスプレーしとくね」シュー
ミカ「テーピング持ってきたよ!」ザッ
穂乃果「あ、ありがと……」
海未「これ以上無理するなら……」
穂乃果「大丈夫だってば!それよりあのシュートの対策どうにかしようよ!」
海未「………たしかにそれも大事ですね……」
にこ「一体いくつシュート持ってんのよ……」
海未「あれを連発されたらまずいです……」
真姫「まずは一点、一つづつ返していきましょ」
穂乃果「そうだね!ディフェンスはいつもよりもっとプレッシャーをかけて!」
海未「普段より体力を使いますが後後半だけです、がんばりましょう!」
「「「「「「おー!」」」」」」
447 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:22:14.23 ID:lVGD7lpRO
UTX高校3-1音の木坂
ピーーーーーーー
真姫「にこちゃん!」ドッ
ツバサ「はぁ!」ガッ
にこ真姫「そんな…!?」
海未「させません!」ザッ
ツバサ「ふふ」クルッ
海未「ただのスピンで……!!」ガクッ
絵理「止めて!」
凛「かよちん!」ザッ
花陽「うん!」ザッ
ツバサ「エレナ!」ドッ
エレナ「まかせ……」
エレナ「!?」
亜里沙「いただきます!」トッ
ツバサ「まちなさい亜里沙!」
亜里沙「…………ごめんなさい」
ツバサ「……!」
ツバサ(あの子まさか……!!)
ツバサ「あんじゅ!!」
448 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:23:46.47 ID:lVGD7lpRO
亜里沙(一回ゴールを決めたぐらいじゃ勝ったなんて言えない)
亜里沙(ましてや向こうは技も使ってなかった…)
亜里沙(たとえ体が壊れたとしても、私の方が強いんだって証明してみせる!!)
亜里沙「いくよお姉ちゃん!」バッ
ミシ……!
亜里沙「っぐ……!」
亜里沙 キッ!
ブワァァァ! ブワァァァ!
ギラン……!
亜里沙【パンサーブリザー……】
シュバッ!
あんじゅ「ダメじゃない、亜里沙」トッ
あんじゅ ドッ
テンテンテン……
ピーーーーーーー
角間「ど、どうした優木!!絢瀬のシュートチャンスを無駄にしてしまったぁ!!」
449 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:24:44.29 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「え…….え?」
トンッ
亜里沙「あぅ……」フラッ
エレナ トサッ
エレナ「すまない審判、メンバーチェンジだ」
角間「助っ人の絢瀬亜里沙が体調不良の為交代だ!!大丈夫なのかぁ!?」
450 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:29:41.82 ID:lVGD7lpRO
絵里「亜里沙!」ダッ
ツバサ「大丈夫よ、シュートを打つ前だったから」
絵里「あの、一体……なにが?」
ツバサ「………」
ツバサ「あの技は、連続で打てば強大パワーと引き換えに、使用者に多大な負担を強いることになる……」
ツバサ「身体を破壊するほど」
ガッ!
希「エリチあかん!」バッ
絵里「あなたは……それを知ってて亜里沙を出したの!?」ググッ
ツバサ「……ッ!あなたに……勝ちたい!彼女はそう言ってたわ」グクグッ
絵里「……はい?」グクグッ
希「えりち!!」グイィ!
ツバサ「2年もブランクがあるお姉ちゃんに……負けられないって」グクグッ
絵里「…!」パッ
ツバサ ゴホッゴホッ
絵里「………」
絵里「だから……こんな危険な技を教えたんですか」
ツバサ「この子が自分で編み出したのよ」
ツバサ「血の滲むような練習でね」
絵里「………そう、ですか」
ツバサ「一発だけなら筋肉痛ぐらいですむはず、でも二発目は……」
ツバサ「だから本人には嫌という程釘を刺していた」
ツバサ「だけど……」チラッ
絵里「……」チラッ
亜里沙 スゥ…スゥ…
ツバサ「そうまでしようとした彼女の気持は、わかってあげて欲しいの」
451 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:32:42.27 ID:lVGD7lpRO
雪穂「亜里沙……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨晩
亜里沙「もう、遅いよ雪穂!」
雪穂「ごめんごめん」
雪穂「で、話って?」
亜里沙「そんな大したことじゃないんだけど……」
亜里沙「いよいよだね」
雪穂「……本当に亜里沙と戦わなきゃいけないんだね…」
亜里沙「亜里沙は……明日のためにずっと頑張って来たから」
雪穂「今日絵理さんに亜里沙のこと聞かれたよ、誤魔化したけど」
亜里沙「ありがとう雪穂、頑張ろうね!」グッ
亜里沙「これあげる!じゃあね!」タッタッタッ
雪穂「あっ…」
雪穂「……無理、しないよね?」
亜里沙「………」ピタッ
タッタッタッ
雪穂「………」
雪穂(冷たい……おでん缶)
カシュッ
ズズズ
雪穂「……おねーちゃんにあげよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪穂(亜里沙のやりたかったことって……こういうことなの?)
452 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:34:12.18 ID:lVGD7lpRO
ピピピーーーーーーー
角間「あーっとここで音の木坂絢瀬にイエローカードが出されました!」
角間「先ほど胸ぐらを掴んでしまったのが原因でしょうか」
絵里「……」ペコリ
穂乃果「絵理ちゃん……」
絵里「ごめんなさい穂乃果、切り替えるわ」
穂乃果「……逃げちゃダメだよ」
絵里「別に……そういうわけじゃないわ」
絵里「ほら、始まるわよ」タッタッタッ
453 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:35:18.48 ID:lVGD7lpRO
ピーーーーーーー
ブンッ!
凛「よっ!」トッ
角間「少しいざこざがありましたが再びスタートしました!」
角間「ボールは未だ音の木坂ゴール目前…!!」
MF3「はぁっ!」ザッ
凛「き、きてるぅ……!!」
凛【アクロバットキープ!】
ダッ グゥン! シュバッ!
MF3「やるっすね!」
凛「!」
エレナ「前半のお返しだ」ガッ
角間「抜いたかに見えたがすぐさまヘルプにきていた統堂にカットされてしまったぁ!!」
エレナ「……!」
454 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:37:58.51 ID:lVGD7lpRO
花陽「たぁ!」ガッ
角間「すぐさま奪い返したぁ!!」
エレナ「なんてタイミングだ………」
花陽(エレナさんはボールを取った時まず右方向から周囲を確認する)
花陽(その時、左方向はほとんど死角になる、そして………)
花陽(左後ろはほんの一瞬だけ、完全な死角になる…!)
花陽「海未ちゃん!」ドッ
海未「任せ……!?」トッ
MF2「うぉらぁあ!」ザッ
海未「〜〜!!はぁあ!!」クルッ
MF2「っち……!」
海未「絵里!」ドッ
455 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:39:35.25 ID:lVGD7lpRO
絵理(亜里沙……)
にこ「絵理!!」
絵理「あっ……!」ガッ
テンテンテン
シュバッ!
DF1「いっただきー!」トッ
絵理「っく……!」
角間「絢瀬どうした!?珍しいケアレスミスだぁ!!」
DF1「エレナさん!」ドッ
エレナ「ああ」トッ
花陽「通しません!」ザッ
エレナ「また君か」ザッ
エレナ(さっきはやられたが、単純な一対一なら……負けはしない)
花陽(みたいなこと思ってるんだろうなぁ……)
花陽「………」はぁ……
エレナ「いくぞ…!」ダッ
花陽(確かにそうかも……)
456 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:40:16.38 ID:lVGD7lpRO
花陽(凛ちゃんは、この間まで初心者だったのに今ではものすごく活躍してる…)
エレナ タッタッタッ
花陽(真姫ちゃんは、同じ一年生なのにエースって言われるぐらい強い……)
花陽(じゃあ……)
花陽(私は?)
花陽「……….」
エレナ(…?なぜ動かない)タッタッタッ
457 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:41:25.84 ID:lVGD7lpRO
花陽(背も低くて怖がりで、サッカーでは特に苦手なことはないけど得意なこともなくて……)
花陽(一年生で私だけ……何もない)
花陽(ことりちゃんもこんな気持ちだったのかな……)
花陽(このままみんなどんどん上手になって、活躍して、私は腰巾着みたいにみんなの後をついていって……)
花陽「………」ギュッ
花陽(……そんなの)
458 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:42:42.88 ID:lVGD7lpRO
花陽「そんなの嫌だ!!」カッ!
エレナ(!!……くるか?)タッタッタッ
花陽(今まで見てきた映像と今日の試合での誤差を修正……)
花陽(統堂さんの癖、パターン、スピード、反応速度、パワー、瞬発力………)
花陽「……見つけた」
エレナ「……!?」
花陽(私だって、みんなと肩を並べて歩きたい!)ジャリッ
ダッ!
459 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:43:44.33 ID:lVGD7lpRO
ズザザッ!
花陽「……よし!」トッ
エレナ「な、なんだと!?」
凛「かよちん!すっごいにゃー!」
にこ「へぇ、やるじゃない」
海未「まるで方程式を解くかのようなデフェンス……」
海未「【ディフェンス方程式】……!」
海未「………」
海未(いい……!!今自分でもちょっといい感じにできた自覚があります!)ハァハァ!
凛(海未ちゃんのあの顔……めちゃくちゃどうでもいいこと考えてる時の顔だにゃ……)
460 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:47:09.76 ID:lVGD7lpRO
花陽「ことりちゃん!」ドッ
ことり「いくよぉ!」トッ
DF2「止めるで!」ザッ
DF2「っておお……!?」
ことり「ヒッ……!?」
DF2「遠くから見てても思ったけど、なんちゅう身体してんねん……」
ことり「あ、ありがとうございます?」
ことり(か、身体って言った?……)
DF2「ウチもそれぐらい育ってればなぁ……」サワサワ
DF2(まああっちのエセはもっとすごかったけど………)
DF2(…………牛か)
ことり「い、いきます!」ザザザッ
DF2「甘いんよ!」ザザザッ
ことり「ほっ!」クルッ トンッ
DF2「んなぁ!?」ガクッ
ことり「私の勝ち〜!」ダッ
DF2「ぬあー!!悔しいけど許す!」グッ
あんじゅ「許す!……じゃないわよ!」バシッ
DF2「す、すんません……」シュン…
ことり「希ちゃん!」ドッ
希「ほっ!」トッ
461 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:48:39.34 ID:lVGD7lpRO
MF2「こい!ちんちくりん!」
DF1「わかりましたーヤンキーセンパーイ」
MF2「……この前アイス落として泣いて……」
DF1「あーあーあー聞こえませーん」アワワワワワ
希「あのー……通るよー」ダッ
DF1MF2「行かせない!!」クルッ
DF1MF2【ダブルサイクロン!】
ブフォォォォアァァ!
希「ちょ……え……ちょぉ!?」
ブワァァ!
希「いやぁーー!!」ヒューーー……
MF2「アタシの手柄だな」
DF1「私ですぅ〜!」
MF2「アイス」
DF1「もういいですから!!」
テンテンテン
462 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:49:50.12 ID:lVGD7lpRO
絵里(亜里沙は、体が壊れてでも私より強くあろうとした……)
ツバサ「……」トッ
絵里(でもそんなの………)
絵里「………認められないわぁ」ザッ
えり[バレエ衣装](………)
463 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:58:59.13 ID:lVGD7lpRO
絵里(……久しぶりね、元気だった?)
えり(………)
絵里(……つれないわね)
絵里(………)
絵里(あなたのことは嫌いだけど……)
絵里(亜里沙の目を覚まさせるためには、今の亜里沙より強くならないといけなの……)
絵里(……お願い、力を貸して)
えり ニコッ
えり(貸すもなにも……)
えり(あなたは私、私はあなただよ)
えり(やっと受け入れてくれたね)スゥー……
えり(……私も、あなたのことは嫌い)
絵里(………)
えり(でもありさは大好き!)
絵里(………!)
ブワァァァァァァ……!!
ツバサ「……なんだか雰囲気が変わったわね」
絵里「………」
絵里「そうかもしれないですね」スゥ…
ツバサ「?」
464 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 00:59:27.41 ID:lVGD7lpRO
絵理「亜里沙ぁぁ!!!!」
ツバサ「………」ビクッ
希「えりち……!?」
花陽「びっくりしたぁ……」
ベンチ
亜里沙「……んぅ……」モゾモゾ
亜里沙「お姉……ちゃん?」ムクッ
465 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:01:47.01 ID:lVGD7lpRO
絵里「亜里沙……」
絵里「あなたは……誰かに勝つためだけにサッカーを始めたの?」
亜里沙「………!」
絵里「そのためなら体が壊れても構わない……?」
亜里沙「………」
絵里「………そんな」
絵里「……そんなバカみたいな考えを改める気がないのなら」
絵里「私がどんな手を使ってでも引きずり戻す」
ツバサ「……」
絵里「あなたは……」ジャリッ
亜里沙「!!」
絵里「私の大切な妹なんだから!!」
ズァッ!
466 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:03:44.33 ID:lVGD7lpRO
ブワァァ! ブワァァァ! ブワァ!
ダンッ! パキパキパキパキ!
カキーン!
亜里沙「い、今のって……!」ガタッ
467 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:06:09.85 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バレエコンクール
〜〜〜♪
えり「……あっ…!?」ガッ
ドサッ
えり(……やっちゃった)ウルッ
審査員「………」カキカキ
金賞は…………〜〜です!
ワーー!!!オメデトーー!!
えり「…ぅ……ぅあ……なんで……」ポロポロ
えり「あんなに……頑張ったのにぃ……」ポロポロ
おばあちゃん「エリーチカ、練習ではできてたじゃない」
おばあちゃん「大丈夫、次はできるよ」
えり「もう……もういい……!!」
おばあちゃん「エリーチカ……?」オロオロ
えり「バレエなんてもう嫌!!」
えり「こんなの……!!」
えり「……あ…」ビクッ
おばあちゃん「………」
おばあちゃん「本当に辛かったら……やめてもいいんだよ」ナデナデ
えり「おばあさま……」
タッタッタッ
ありさ「お…おねえちゃん…?」ハァハァ
ありさ「おねえちゃん……やめちゃうの?」
えり「……私は……ここまでみたい」
ありさ「そ、そんな……」ウルウル
えり(……この曲……好きだったんだけどなぁ……)ナデナデ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
468 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:07:40.73 ID:lVGD7lpRO
絵里「確かタイトルは……」
絵里「雪の天使様……だったかしら?」トッ
えり ニコッ
絵里(ありがとう)
角間「こ、これは……新必殺技だぁ!!あの綺羅からボールを奪ったぞぉ!?」
角間「まるで雪原を舞い踊るバレリーナのようだぁ!!」
凛「……綺麗」
穂乃果「あれが………絵里ちゃんの新しいサッカー……」
海未「あれだけ激しい動きをしながら軸が全くブレていませんでした……さすがです」
海未「名付けるなら……そうですね」
希「スノーエンジェル」
海未「!?」クルッ
希「にしし!」
亜里沙(お姉ちゃんは……)
469 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:08:21.52 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「……面白くなってきたわね」
絵里「いくわよ!」
亜里沙(何年も目を背け続けてたバレエと……)
470 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:08:59.66 ID:lVGD7lpRO
絵理「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
亜里沙(完全に向き合ってまで、亜里沙のこと……)
471 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:09:40.34 ID:lVGD7lpRO
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
亜里沙(………想ってくれてたんだね)
472 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:10:20.34 ID:lVGD7lpRO
GK「………何度やっても同じ」
GK【パワーシールド】ドッ!
ギュルルル! ビシィ!
GK「!」
(パワーが上がってる……!でも……)
GK「この程度じゃ……」ググググッ
473 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:11:40.27 ID:lVGD7lpRO
グルグルグル
真姫「はぁぁぁ!!!」バッ
ドキュゥゥゥ!!!
GK「なっ……!?」
真姫「希が言ってたわね……衝撃波の壁って……」
真姫「つまり!こんな風に押し込んじゃえば……!!」
ミシミシ……ビキィ!
GK「………そんな」ググッ
バリィン!
真姫「突き破れる!」
【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
GK「きゃぁぁぁ!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥ……!
角間「き、決めたぁ!!!音の木坂のダブルエースが一点を返しました!」
角間「これで点差は……一点差です!」
474 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:14:16.78 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「やったぁ!!」
希「うちのおかげかな?」
真姫「……ええ、希のおかげよ」
希「おお……!真姫ちゃんが素直…」
真姫「な、なによ!人がせっかく……」
絵里「………」
希「想い、伝わってるといいね」
絵里「きっと大丈夫よ、亜里沙だもの」
希「そ、それでなえりち……さっきの………」
絵里「……希?」キョトン
希(亜里沙ちゃんの言ってた氷の女王って……)
希「……」
希「………さっきの……すごい大きい声やったね!」
絵里「え?……え、ええ」
凛「急に叫ぶからびっくりしたにゃー」
にこ「ほんとよ、何があったのかと思ったわ」
絵里「ご、ごめんなさい……」
花陽「つ、次からは、叫ぶ前に叫ぶっていってね!」
ことり「それはそれでよくわからないことになりそうだけど……」
海未「あと2点、手足をもがれても取りますよ」
海未「いいですね?皆さん」ギラッ
みんな「は、はいぃ……」
凛(海未ちゃんの眼力やばいにゃー)
希(あれはすでに何人か殺ってる目やね……)
花陽(そんな……!!)
海未「全部聞こえてます……よ!」バシッ
凛希花陽「あぅ〜〜……!」ジンジン
475 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:14:47.48 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「審判、メンバーチェンジよ」
亜里沙 ザッ
476 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:16:16.94 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「………確認するまでもないようね」
ツバサ「いい顔になってるわ」
亜里沙「……勝つことより大事なこと……忘れてました」
亜里沙「私がサッカーを始めたわけ……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ありさ「おねえちゃんさいきん笑顔がふえたね!」
えり「そ、そう?」
ありさ「なにかあったの?」
えり「ふふ、じつはね、サッカーを始めたの」
ありさ「さっかー?」
えり「チームで一つになってボールを蹴りあうの!」
ありさ「ふーん?」
えり「まだありさには難しかったかしら……」
ありさ「じゃあじゃあ!ありさもやる!さっかー!」
えり「え、ありさも?」
ありさ「うん!」
えり「それじゃあお母様におねがいしにいきましょうか」
ありさ「やったー!」
ありさ(ありさだっておねえちゃんをえがおにできるんだもん!)
ありさ(………さっかーってなにかわからないけど)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
477 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:17:21.36 ID:lVGD7lpRO
亜里沙(あの頃はお姉ちゃんの後をついて行くだけで楽しかった……)
亜里沙「ツバサさん達のこともそう」
亜里沙「私のことを想って止めようとしてくれる人がちゃんといたのに……」
亜里沙「全然見えていませんでした……」
亜里沙「ごめんなさい…」ペコッ
ツバサ「……そう」
亜里沙「だから、お返しはプレーで示したい!」
ツバサ「ふふ、存分に暴れてきなさい」
亜里沙「はい!」
あんじゅ「本当にお願いよ?」
エレナ「人のボールを横取りするのはいけない」
亜里沙「ほ、本当ごめんなさい!!」
478 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:18:48.29 ID:lVGD7lpRO
UTX高校3-2音の木坂
ピーーーーーーー
角間「再び絢瀬を加えてスタートしましたUTX高校!」
角間「このまま勝利を決めるのか……それとも!」
角間「音の木坂が逆転勝利を果たすのかぁ!?」
真姫 ザッ
ツバサ「ふふふ」ザッ ザザザッ
真姫「っく……また……!」ガクッ
ツバサ「頼んだわよ!」ドッ
MF2「はい!」トッ
にこ「行かせないわよ!」
にこ「とりゃあ!!」ブンッ
ズシュゥゥゥ!
ブワァァァァァァ!!!!!
MF2「きゃぁ!!」ドサッ
ツバサ「………!」
DF1「……先輩けっこう悲鳴乙女……」
にこ「…….何、今の……」トッ
真姫「仮にもアイドル目指してるのにとりゃあって……」
にこ「ぅ……うるさい!」
479 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:19:55.96 ID:lVGD7lpRO
希「ええよー!にこっちぃーー!!」
にこ「まあいいわ」
にこ「頼んだわよ海未!」ドッ
海未「さすがにこですね」トッ
MF1「ふふ、またあなたですか」ザッ
海未「そういえば、花陽が言ってました」
海未「あなたとの一対一は分が悪いと」
MF1「それは光栄ですね」
海未「ならば……こうすればいいんです!」ドッ
MF1「なっ!?そっちには誰も……」
ギュルルルルル! ドッ
海未【ひとりワンツー!】トッ
MF1「そんな……!」
角間「なんということだぁ!!たった一人でワンツーを成立させて抜いてしまったぁ!!」
GK「く、来る……!」
480 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:21:20.32 ID:lVGD7lpRO
GK(私に……止められるの?)
海未(今日まで無失点で抑え続けていて今日だけで二失点……)
海未「自信が揺らいでいるようですね」
GK「そんなこと………ない!」バッ
海未「その薄皮一枚で繋がっているあなたの自信………」
海未「私が断ち切ってあげましょう」
フッ……
トン………
481 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:21:48.94 ID:lVGD7lpRO
GK「私は……!」
482 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:22:39.45 ID:lVGD7lpRO
ズバァ!
海未【菊一文字!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
GK「………」ギュッ
GK【パワーシールド!】ドッ
ゴォォォォォオ!!
483 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:24:02.39 ID:lVGD7lpRO
海未「………なまくらでは」
バリィン!!
GK「うそ……」
海未「本気の刃は止められませんよ」
ドシュゥゥゥゥ……!!
GK「あぐっ……!!」ドサッ
角間「き、決まったぁぁぁ!!!同点ゴールを決めたのは園田だぁぁ!!」
484 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:25:09.13 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「やったぁ!!」
ことり「海未ちゃんさっすが〜!!」
凛「海未ちゃん!」バッ
海未「り、りん!?お、重いです……!」ググッ
凛「すごいね海未ちゃん!」
真姫「もう……そんなに簡単に決められちゃ私たちの立場がないじゃない」
絵里「ねー?」
希「相手の子……」
海未「ええ、自分を見失いかけていますね」
凛「畳み掛けるなら今がチャンスにゃ!」
花陽「で、でも……これ以上失点したら本当に……」
花陽「守備も固めないと……」
にこ「【トライペガサス】……」
穂乃果「……….」ズキズキ
穂乃果「それは任せて」
穂乃果「穂乃果が止めるから!」
海未「穂乃果……」
485 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:26:21.03 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「ファイトだよ!」グッ
希「穂乃果ちゃん……」
海未「……」
海未(……左腕が上がっていませんよ、穂乃果)
ことり(いつもはワガママな穂乃果ちゃん、でも肝心なとこではいつも……)
雪穂「ちょっとちょっと!」
穂乃果「雪穂……?」
雪穂「何一人で背負い込む気でいるの?」
花陽「そ、そうだよ!」
凛「凛たちもいるにゃぁ!!」
にこ「みんなで守って、みんなで攻めて、そんでもってみんなで勝つのよ」
穂乃果「……みんな……!」
絵里「だからあなたは安心して守ってなさい!」バシッ!
穂乃果「いったぁ!?」ビクンッ
海未「絵里ぃぃ!!」
絵里「……やっちゃった?」
穂乃果「おぉぉおぉ!!!」ジンジン
486 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:29:35.22 ID:lVGD7lpRO
GK「そんな……私……?」プルプル
ツバサあんじゅエレナ ザッ
GK「あ……ご、ごめんなさい……!」
ツバサ「………はぁ」
GK「ぁ……!」ビクッ
エレナ「……自分の限界を決めつけすぎだ」
GK「……え?」
あんじゅ「あなたにはまだまだ伸び代があるわ」
ツバサ「壁に当たった時はそれをぶち破るチャンス」クシャクシャ
ツバサ「あなたなら超えられる」パッ
GK「……チャンス……」ボサァ……
DF1「そーそー!一年生同士、もっと頼ってくれてもいいんだよ!」ガシッ
GK「……あり、がとう……」
あんじゅ「……あげるわ」スッ
GK「……これ」
GK「いいんですか?」
あんじゅ「ええ、いらなければ使わなくてもいいわ」
GK「………どうも」スッ
487 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:30:39.54 ID:lVGD7lpRO
UTX高校3-3音の木坂
ピーーーーーーー
角間「一体誰が予想したでしょうか!初出場校がここまでの戦いを見せることを!」
ドッ
ツバサ「私たちよ」ドッ
エレナ「だな」トッ
にこ「それは光栄ね!」ダッ
エレナ「………」ザッ ガガッ
にこ「はぁ!」ガガガッ
エレナ「……」ガッ ザザッ
エレナ(……小柄な体を生かしたディフェンスで懐に潜り込んでくる……)
角間「凄まじい鍔迫り合い!矢澤奪えないまでも負けてはいない!」
エレナ「なかなかやる……な!」ドキュッ!
にこ「んなっ!?」
角間「な、なんということだぁ!!あの激しい攻防の最中にもかかわらず正確なロングパスだぁ!!」
488 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:31:43.81 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「それがエレナよ」トッ
エレナ「いちいち騒ぐな、ただのパスだ」
にこ花陽「精密機械……」
花陽「頭ではわかってても……実際に見るとここまで……」
にこ「そんな統堂エレナですらナンバーワンを譲らなければいけない存在……」
ツバサ「ふふふっ」クルンッ
ヒデコ「ぬわ!?」
凛「先輩…!!」
にこ花陽「綺羅ツバサ……!」
海未「試合中はそれやめてください!!」
ツバサ「……亜里沙!」ドッ
絵里「!!」
489 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:33:04.53 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「はい!」トッ
絵里「亜里沙!」
亜里沙「フフ」
亜里沙「お姉ちゃん……!」チラッ
絵里「!」
亜里沙「これは、お姉ちゃんの足跡を追いかけ続けて……やっと習得した技」
亜里沙(これが……私の答え…!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ありさ「わー!おねえちゃんかっこいい!!」
ありさ「ありさも!ありさもやりたい!」
絵里「亜里沙にはまだ早いから、もう少し大きくなったらね」
ありさ「むー……」
ありさ「じゃあもう一回見せて!」
絵里「もう、しょうがないわね……いくわよ?」トトッ
ありさ「うん!」パァァ!
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキパキ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
490 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:33:34.75 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「吹き荒れて……」
パキパキパキパキ
491 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:34:08.28 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里【エターナル……】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
492 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:34:39.35 ID:lVGD7lpRO
亜里沙【………ブリザード!!!】ドキュッ!!
493 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:35:22.74 ID:lVGD7lpRO
ゴォォォォォォォ!!
絵里「………」ニッ
穂乃果「これが亜里沙ちゃんの……!」
穂乃果「っ………!」ズキッ
海未「穂乃果!」
穂乃果「……うぅ!」
494 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:36:25.27 ID:lVGD7lpRO
【ハンターズネット!】
ドシュルルルルル!!
テンテンテン コロコロ……
雪穂「……いいボールだったよ、亜里沙」
亜里沙「……さすが雪穂だね」
ことり「雪穂ちゃん…!」
真姫「……!」ダッ
雪穂「そぉれ!」ドォッ!
エレナ「これは…」
ツバサ「超ロングパス……」
真姫「ふっ!」ジャンプ
DF1「そんなの!」ジャンプ
DF2「通すわけないやん!」ジャンプ
ガツン!
真姫「きゃぁ!?」ドサッ
DF1 「よし!」トッ
DF2「ごめんな〜」
495 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:37:20.52 ID:lVGD7lpRO
ブワァァ! ブワァァ! ブワァァ!
ドッ!
ビキビキビキ カキーン!
絵理「ごめんなさいね?」トッ
DF2「んなアホな……」
GK「…………」スッ
GK パチッ
エレナ「……やる気だな」
あんじゅ「いい髪留めでしょ」
ツバサ「………」フフ
あんじゅ「………」
あんじゅ「やっぱり綺麗な目してるじゃない……」
496 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:38:11.09 ID:lVGD7lpRO
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!!
GK【パワーシールド!】
ドシュルルルルル!!!
タタタッ
真姫「何度やっても同じ!」バッ
グルグルグル
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
497 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:38:46.83 ID:lVGD7lpRO
ビキビキビキ
にこ「いけ!」
花陽「決まって!」
真姫「はぁぁぁぁ!!」ググググ!
GK「………!」ググググ
ビキキキキキ!!
498 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:39:49.69 ID:lVGD7lpRO
バキィン……!!
499 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:40:49.05 ID:lVGD7lpRO
あんじゅ「……まだ!」
GK(私だって……)ググッ
GK(……変わるんだ…!)グググッ!
ダンッ!
あんじゅ「……!左手……!」
GK【フルパワーシールド!】
ブワァァァァァァ!!!
ググググッ バチィ!
真姫「そんな……!」ドサッ
DF1 「えへへ、さすが!」トッ
GK「……うん!」
500 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:41:45.29 ID:lVGD7lpRO
ことり(穂乃果ちゃんに負担はかけられない!)
ことり「私がいく!」ダッ
DF1「ヤンちゃん先輩!」タタタッ
MF2「……合わせろよ泣き虫小僧!!」
DF1「小僧じゃない!!」
MF2(泣き虫は否定しねーのな……)
ことり「なっ……」ザッ
DF1MF2【ブリタニアクロス!】
ズシュゥゥゥゥ!!!
ことり「うわぁ!?」ドサッ
花陽「ことりちゃん!」ダッ
501 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:43:04.44 ID:lVGD7lpRO
DF1「お任せでーす」ドッ
MF2 トッ
花陽(穂乃果ちゃんのところには行かせない!)
花陽【ディフェンス……】
MF2「ほっ!」ドッ
亜里沙「はい!」ドッ
MF2「やるな!」トッ
花陽「そんな……!」
海未「ディフェンス!御三方を徹底マークです!」
海未(穂乃果を守らなければ…!)
ザザザザッ!
ツバサ「あら?」ザッ
エレナ「これは手厳しいな…」ザッ
あんじゅ「動けないわぁ…」クルクル
角間「これは完全に得点源の3人を押さえ込んだぞぉ!!」
海未「これで……!」
エレナ「………」チラッ
凛 キョロキョロ
エレナ(……まだまだ甘いな)コクッ
MF2「…!」コクッ
502 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:44:18.15 ID:lVGD7lpRO
エレナ「一瞬の隙も見せては駄目だろう?」ダッ
ドッ
エレナ「さすがだ」トッ
MF2「へへへ!」テレテレ
海未「マ、マークを外さないように!」
凛「わ、わかったにゃ!」
花陽「了解です!」
エレナ(……)フフ
エレナ「ツバサ!あんじゅ!作戦Bだ!」
ツバサあんじゅ「!」
海未(さ、作戦B……!?一体なにを……)
海未(いえこれは……私たちを動揺させるための罠!)
エレナ(園田海未、君ならこのハッタリに気づけるだろうが………)
エレナ(他のメンバーには……どうかな?)
凛「う、海未ちゃん……!」タジタジ
花陽「ど、どうすれば!?」アワアワ
ツバサあんじゅ シュバッ!
海未「しまった!」
にこ「っ……!」ダッ
エレナ「ツバサ!」ドキュッ!
503 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:45:00.23 ID:lVGD7lpRO
にこ「読んでんのよ!」タッタッタッ
にこ(シュートは絶対打たせない……!)
角間「一足先にパスを読んでいた矢澤!ファインプレーなるかぁ!?」
海未「にこ……!」
花陽(……にこちゃんなら知ってるよね……)
にこ(あと……少し!)ダッ
504 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:46:38.14 ID:lVGD7lpRO
スカッ
にこ「そ……んな!」ガクッ
エレナ「………すまない、計算通りだ」
花陽(統堂さんのパスをカットできた人は……誰もいないって)
ツバサ「これで終わりよ!」トッ
角間「完全にフリーだぁぁ!!」
ズシュゥゥゥゥ!
ブワァァァァァァ!!!
ことり「穂乃果ちゃん!」
ドッドッドッ
ツバサあんじゅエレナ【トライペガサス!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
角間「こ、これは決まってしまうのかぁ!?」
角間「残り時間も後わずか……ここでの追加点は勝敗を決める一点といっても過言ではないでしょう!!」
海未「穂乃果ぁ!!」
真姫「今の穂乃果じゃ……!」
505 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:49:03.13 ID:lVGD7lpRO
穂乃果「っつ……!」ズキ
穂乃果「………はぁぁぁぁ!!!」
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドシュルルルルル!!
ミシィ……!
穂乃果「っぐぅぅ!!」ズザザザザザ!!!
にこ「穂乃果!」
角間「凄まじいシュートに押され、どんどんゴールへ押しこまれていくぞぉ!!」
ズキィン……!!
穂乃果「ッ…!!あああぁぁぁ!!!!」ズズズズ!
海未「ほ……穂乃果ぁ……」
海未(すみません穂乃果…私の考えが甘かったばかりに……!!)
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「……私じゃ……やっぱり…」
穂乃果「……!」ブンブン
穂乃果(穂乃果は今……何を考えたの?)
穂乃果(……みんなが信じてくれてるんだもん!)
穂乃果(最後の1秒まで、諦めるわけにはいかない……!!)
穂乃果(……んだけど……)
506 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:49:55.51 ID:lVGD7lpRO
穂乃果(なんだろうこの感じ……)
穂乃果「………」グググッ
穂乃果(ああそっか、こういうのを……)
穂乃果(格の違いって言うのかな……)アハハ…
穂乃果「………」グググッ
穂乃果「………勝ちたかったなぁ」ボソッ
507 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:50:50.72 ID:lVGD7lpRO
タッタッタッ!
雪穂「っ……はぁ、はぁ……!」ズザザザ!
雪穂「何……一人であきらめムードになってるの?」
穂乃果「ゆ、雪穂…!?」ググググ
雪穂「家ではいっつもグータラしてるんだから……」
ガシッ
雪穂「試合中ぐらいかっこいいとこ見せてよ!」
ゴォォォォォォ!!!!
穂乃果「!!」
穂乃果「……そうだね雪穂」
508 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:51:27.26 ID:lVGD7lpRO
メキメキメキ……!
角間「おおっとぉ!?高坂のマジンが姿を変えていきます!」
ツバサ「なにあれ……」
エレナ「そんな…」
あんじゅ「こんなことって……!」
509 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:52:00.70 ID:lVGD7lpRO
雪穂「私たちを……」
穂乃果「穂むらの看板娘を……!」
雪穂穂乃果「甘く見ないで!!!」
ドォォォォォォ!!!!
510 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:53:29.56 ID:lVGD7lpRO
シュルルルルルル………!
穂乃果雪穂「……よし!」
海未「【ホムラ・ザ・ハンド】……ですか」
海未「すごすぎですよ、二人とも……!!」グッ
角間「とめたぁ!!!和菓子屋穂むらの看板娘姉妹が【トライペガサス】を止めましたぁ!!」
ツバサ「そんな……」
穂乃果「や……た!」ガクッ
雪穂「おねーちゃん!」バッ
穂乃果「行って……雪穂!」コロコロ
雪穂「……わかった!」トッ
角間「さあ、残り時間もごく僅か!一体どちらが勝利を手にするのでしょうか!」
ツバサ「エレナ、あんじゅ、戻るわよ!」
雪穂「凛さん!」ドッ
凛「穂乃果ちゃんの止めたこのボールは……繋いで見せる!」ダッ
MF1「いかせません」ザッ
511 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:55:24.51 ID:lVGD7lpRO
凛【アクロバットキープ!】
バッ クルッ ダッ!
MF1「いい動きですが私には……」
MF1(相手の動きに合わせて……)スススッ
凛 ニヤッ
凛「ほっ!」クンッ
MF1「あ、あの体勢からフェイントを…!?」ガクッ
MF1「何というボディバランス……」
MF1(相手の力量を見誤るなんて……恥を知りなさい、私!!)
凛「希ちゃん!」ドッ
512 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:56:32.85 ID:lVGD7lpRO
希「ほい!」トッ
エレナ「ッはぁ……間に合った」ザッ
希「……やっぱり映像じゃ細かいところがみえないんですね」
希「でも今日……本物が見れた」
エレナ「……なにが言いたい?」
希「こういう……こと!」
クルッ スタッ!
希【イリュージョンボール】
エレナ「こ、これは……」ガクッ
ツバサ「……」タッタッタッ
あんじゅ「本物と遜色ない……」タッタッタッ
角間「またまた抜いたぁ!!止まらない止まらない!!どんどん攻め上がるぞぉ!?」
513 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 01:58:04.18 ID:lVGD7lpRO
希「真姫ちゃん!」ドッ
真姫「……ええ!」トッ
真姫「凛!来なさい!!」
凛「にゃ……!?嘘……!?」ダダダダッ
花陽「り、凛ちゃん!?」
にこ「あいつなにやってんのよぉ!?」
角間「DFの星空がまたもや前線にあがってきたぁ!!【たつまきおとし】かぁ!?」
GK「あれはもう……決めさせない……」
真姫「今しかないわ、あれをやるのは!」タッタッタッ
凛「あれ……ってまさか!」タッタッタッ
凛「……できないにゃ、練習では一回も……」
真姫「凛!!!」
凛「……!!」ビクッ
真姫「今、私たちが決めないと……負けちゃうかもしれないのよ」
凛「で、でも…!」
真姫「負けたら……」
真姫「みんなとは二度と……一緒に試合することは出来ない」
凛「そ……そんなの……」
凛「……いやだ!!」グッ
真姫「それにね、凛」
凛「にゃ?」
真姫「こういう場面で決めた方がかっこいいと思わない?」スッ
凛「……わっるい顔してるにゃー」スッ
コツン
514 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:05:30.69 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「ええ〜〜!?」
真姫「しっ!声が大きい!」ヒソッ
凛「ほ、本当にそんなことできるの?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「………できるかどうかじゃない」
真姫凛「やるかやらないか!!」ザッ
GK「………」グッ
515 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:06:24.07 ID:lVGD7lpRO
真姫「行くわよ、凛!」
凛「うん!」
真姫凛 グッ
ダンッ ダンッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「うぐっ……!」ドサッ
凛「いにゃ!?」ドサッ
真姫「もう一回よ!」スクッ
凛「うん!」スクッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グルグルグル グルグルグル
花陽「………二人とも」
516 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:07:03.43 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「今日もダメだったにゃ〜…」
真姫「いいところまで行ってたのにね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫凛 バッ
GK「……!!」
517 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:07:44.86 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「きっと明日には出来るようになってるにゃ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「……ぃ……」
花陽「いけーーー!!!」
518 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:08:19.95 ID:lVGD7lpRO
ドキュッ!!!!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!】
ゴォォォォォォォォォオオオ!!!!!
にこ「あいつら…いつの間にあんな技……!!」
希「……ふふ!」
ことり「希ちゃん?」
希(……やっと成功したんやね)
519 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:10:51.47 ID:lVGD7lpRO
GK(なんて迫力……!!)ジャリッ!
GK【フルパワーシールド!】
ドォォォォォォ!!!!
ギュルルル!!!
ビキビキビキ……
GK「そんな………!」ググググ
GK「だめ……なの!」ググググ!
ビシィ……!
バリィン!
GK「………」
GK「どうしてぇ……」ウルッ
ドサッ
ゴォォォォォオ!!!
角間「シ、シールドが破れたぁ!!これで勝ったのは……」
「まだ!!」
520 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:16:58.93 ID:lVGD7lpRO
あんじゅツバサ「はぁぁぁぁ!!!」バッ
ドキュルルルルルル!!!
あんじゅ「絶対に……!」ググググ
ツバサ「止める!」ググググ
角間「綺羅と優木がフォローに走っていたぁ!!
真姫「いけ……!」
凛「いけ……!」
真姫凛「いけぇぇぇぇ!!!」
ギュルルルルル!!!
ツバサ「…….っぐ…!」ググッ
あんじゅ「……なんて……威力なの!」ググッ
エレナ「………」
521 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:17:31.84 ID:lVGD7lpRO
あんじゅツバサ「きゃぁぁぁ!!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥ………!!!
522 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:18:01.30 ID:lVGD7lpRO
ピーーーーーーー
角間「き…………」
523 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:19:03.58 ID:lVGD7lpRO
角間「決まったぁぁぁぁぁ!!!!」
ワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!
角間「なんと逆転の一点を入れたのは音の木坂の一年生コンビだぁぁ!!」
ピッピッピッーーーーーーー
角間「ここで試合終了のホイッスル!」
角間「勝ったのは………」
角間「音の木坂だぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!!!
イイシアイダッタゾー!ヨクヤッタァ!!
524 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:20:13.39 ID:lVGD7lpRO
真姫「……」ハァハァ
凛「………」ハァハァ
真姫凛 チラッ
真姫凛「……………?」ハァ ハァ
穂乃果「…………」
穂乃果「……勝った?」
「「「「「……………」」」」」」
凛「ぃ〜〜〜〜!!!」
「「「「ぃやったぁぁぁぁ!!!!」」」」
海未「やった!やったんですよ穂乃果!」ガッ
穂乃果「い、痛い痛い!」
ことり「穂乃果ちゃぁん!」ガッ
穂乃果「ぎゃぁぁぁ!!!」ガクッ
海未「ここまで長い道のりでした!」
花陽「凛ちゃん!真姫ちゃん!」ガシッ!
凛「ウブブブ!……ップハ!かよちん苦しいにゃぁ!」ググッ
真姫「あはは!」ググッ
花陽「やったよぉぉ!!」………
にこ「………!」プルプル
希「にこっち」ギュッ
にこ「うぅ……!」ギュッ
絵里「フフ」
525 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:21:07.89 ID:lVGD7lpRO
ヤッタヨォ!!カッタァ!!
「…………」
ツバサ「……負けた……のね」
あんじゅ「ええ」
エレナ「あまりいい気分ではないな」
GK「わたし……私!」ポロポロ
ツバサ「ごめんなさい、勝たせてあげられなくて」ナデナデ
GK「ごえ……ごめんな、さい…!!」ギュッ
DF1 「う、うぁぁぁぁああ!」ポロポロ
MF2 ナデナデ
MF3「負けたんっすね……」
MF1「……そうですね」
MF3「…………」
MF3「もっとみんなで……ッ」
MF3「ッ……!………ッ」ウルッ
MF3「サッカー………やり、たかったっすね……!」ポロポロ
MF1「………そう、ですね」ポロポロ
526 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:23:28.46 ID:lVGD7lpRO
角間「皆さん!歴史に残る名勝負を果たした両チームに惜しみない拍手を!!」
パチパチパチパチパチ!!!
ひと気のない廊下のベンチ
「…………」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「亜里沙……」
亜里沙「その……ごめんなさい…」
亜里沙「亜里沙…その」
ギュッ
絵里「大丈夫、何も言わなくていいわ」
絵里「………私の気持ち、受け取ってくれたじゃない」
絵里「………いいシュートだったわ」
亜里沙「うぅ……ごめんなさい、ごめんなさい……!」ポロポロ
亜里沙「酷いこと…いった、りとか……!他にもいっぱい……!」ポロポロ
絵里「いいの、いいのよ亜里沙」
絵里「それに、もうあんな危険なことはしないでしょう?」
亜里沙「うん……!!絶対にしない!」ゴシゴシ
絵里「ふふ、なら安心ね」ナデナデ
亜里沙「そーだよ……だからもう少し……そのまま……」
絵里「亜里沙は本当に撫でられるのが好きなのね」ナデナデ
亜里沙「もう、また……子供、扱い…して……」ウトウト
亜里沙「亜里、沙……は………」ウトウト
絵里「………」ナデナデ
527 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:23:57.53 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「………」スゥ…スゥ…
絵理「おやすみ、私の可愛い妹」チュッ
528 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:28:42.45 ID:lVGD7lpRO
ポタッ
絵里「あら……?」ゴシゴシ
絵里「おかしいわね……」
絵里「………安心、したからかしら」
亜里沙 スゥ……スゥ……
絵里「これで……全て元どおり……」
絵里「………」
絵里「ーーー!!」ブワッ
ポタポタッ
亜里沙「……んぅ……」スゥ……スゥ……
絵里「本当に……よかった……!!」ボロボロ
絵里(亜里沙の体は無事だった……)
絵里(亜里沙に嫌われてもいなかった……)
絵里「う……うぅ…!」ポロポロ
絵里「亜里沙ぁ……!」ギュッ
絵里(私は………)
絵里(あなたが思ってるほど強くないのよ……)
529 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:29:44.33 ID:lVGD7lpRO
パシャッ
MF3(……約束通り一緒に写真撮ろうと思ったのに)
MF3(そんな空気でもなさそうだから勝手に撮ったけど……)
MF3「流石にダメっすよね〜……」トトッ
[削除しますか?]
MF3「………」トッ
530 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:30:58.00 ID:lVGD7lpRO
[お気に入りに保存しました]
MF3(やっぱりこんなレアショット消すのはもったいないっすよねー!!)
MF3(金髪クォーター美人姉妹の妹を膝枕しながら姉涙………色々盛りすぎじゃないっすか?)
MF3(これは早速現像して額縁に……)ルンルン♪
ツバサ「………」
MF3(にへへへ……!もう今からウキウキが止まらないっすね!!)にへへへ
ツバサ「……」
MF3(何色の額縁買いましょうかね〜)クルッ
ツバサ「……」
531 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 11:31:46.73 ID:lVGD7lpRO
MF3「……」
ツバサ「……」
MF3「……」
ツバサ「……」
MF3「……」
ツバサ「……」
MF3「………見てました?」
ツバサ「全部」
MF3は目の前が真っ暗になった
もちろん写真は消えていた
532 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:13:38.02 ID:lVGD7lpRO
[7、前半終了]
控え室廊下
絵里「………」
ツバサ「………」
絵里(き……)
絵里(気まずい!!)
数分前
ゾロゾロ
ツバサ「……絢瀬さんと東條さん少しいいかしら」
絵里「わ、私ですか?」
希「……うちも?」
あんじゅ「東條さんは私の方に」
533 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:16:02.05 ID:lVGD7lpRO
絵里「えっと……私を呼んだのは?」
ツバサ「……」
ツバサ「私たちは、あなたに嫉妬している亜里沙さんにつけ込んであんな危険な目に合わせた」
ツバサ「自分たちが勝ちたいばかりに貴方の妹さんを利用した」
ツバサ「だから、その落とし前をつけさせてもらおうと思って」
絵里(……嫉妬?亜里沙が私に?)
絵里(それはまあ後でいいとして今は……)
ツバサ「本当にごめんなさい」ペコッ
絵里「……正直、あの時はものすごく腹が立ったのは確かです……」
絵里「………」
絵里「一つ聞いてもいいですか?」
ツバサ「なんでも大丈夫よ」
絵里「どうして、亜里沙に【エターナルブリザード】を打たせたんですか?」
ツバサ「………!」
絵里「止められるってわかってるのに……」
ツバサ「それは……」
絵理「綺羅さんがなにを考えているのかはわかりませんが、私からしてみれば……」
絵里「私が知らずに生んでしまった姉妹間の確執を取り除くチャンスをくれた」
絵里「仲直りのチャンスをくれた」
ツバサ「!!」
絵里「姉妹のいざこざに巻き込んでしまって、すいませんでした」ペコッ
絵里「そして、亜里沙を止めてくれて、ありがとう」
ツバサ「……」
534 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:17:00.44 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「わたしたち、決めたんです」
穂乃果「綺羅さんたちに本当のことを聞くまで、信じようって!」ニコッ
穂乃果「本当のことを言ってくれるまで、待ってますから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「貴方達……」
絵理「でも、最後に一つだけ……」スッ
ツバサ「!!」
パァン!
535 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:17:56.65 ID:lVGD7lpRO
控え室
穂乃果「うぉっ!?」ビクッ
ヒデコ「ちょっと穂乃果!動かない!」
ミカ「アイス固定できないでしょ!」
ヒデコ「すごい音なったね」
花陽「び、びっくりしたぁ……」
ことり「今のって…」
凛「ビンタの音……だよね?」
真姫「一体なにしてるのよ……」
凛「修羅場かにゃ?修羅場かにゃ?」
真姫「ウキウキしない!」チョップ!
凛「おぶち…!!」ベシッ
536 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:19:22.71 ID:lVGD7lpRO
廊下
ツバサ「ッ…!」ヒリヒリ
絵里「………ごめんなさい」
ツバサ「…別に謝ることじゃないわ」
ツバサ「むしろ少しホッとしたわ」ニコッ
絵里「………」スッ
ツバサ「!」
絵里「あなたたちは、亜里沙の暴走を止めてくれたのに、私はあなたの胸ぐらを掴み上げた……」
ツバサ「あれは……!」
絵里「…………」コクッ
ツバサ「…………」ハァ
ツバサ「全く、敵わないわね」スッ
絵里「……」グッ
パァン!
537 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:20:42.54 ID:lVGD7lpRO
控え室
にこ「………」
花陽「二発目……」
穂乃果「修羅場……修羅場だよ!!」
海未「なにちょっと嬉しそうにしてるのですか!!」
穂乃果「だ、だって……ビンタなんて漫画でしか見たことないし……」
海未「まあ、現実でビンタなんて普通はしませんからね」
廊下
ツバサ「……ごめんなさい」
絵里「い……いえ」グワングワン
絵里「一瞬外れたかと思いましたけど」
ツバサ「…身長差のせいで顎に入っちゃったわね」
ツバサ「あなたはもういいの?」スッ
絵里「いえ、もう気は済みましたから」フフ
絵里「……行きましょうか」
ツバサ「ええ」
538 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:21:23.16 ID:lVGD7lpRO
また別の廊下
あんじゅ「……優勝おめでとう」
希「へ……!?あ、ありがとうございます……?」
あんじゅ「それで、えっと……話……なんだけど」
希(………)
希「あーー!!」バッ
539 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:22:29.01 ID:lVGD7lpRO
あんじゅ「へっ!?な、なななに!?」ビクッ
希「聞いてくださいよ優木さん!」
希「この前の練習試合の後家に帰ったら……なんと!」
希「ドアノブに湿布やらなにやらがかかってたんですよ!」
あんじゅ「!!」ギクッ
希「そして中にはごめんなさいって書いた紙が入ってて……」
希「もうウチ頭混乱しちゃって……誰かなーって」
あんじゅ「……」ギクギク!
希「そもそもあの日誰からも謝られるようなことされてないのになって」
あんじゅ「……へ?」
希「だから本当に不思議だなーって……」
あんじゅ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
あんじゅ「なにもなかったってことないでしょ?」
あんじゅ「あの日は……私が……」
あんじゅ「!」ハッ
希 ニヤニヤ
540 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:23:25.59 ID:lVGD7lpRO
希「やっぱり優木さんやったんですね〜」
あんじゅ「〜〜〜!!そ、そうよ!」バッ
あんじゅ「あの日……貴方を傷つけたこと、謝ろうと思って……」
ペコッ
あんじゅ「ほ、本当にごめんなさい!」
希「じゃあ……ウチからお願い事一つ!いいですか?」
あんじゅ「え、ええ、できる範囲なら……」
希「…実は……初めて見た時から気になってて………」ワキワキ
あんじゅ「と、東條さん?その指の動きは……?」
希「……………ワ」
あんじゅ「………ワ?」
希「ワシワシーーー!!!」ガバッ
きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
バッチィィィィン!!!!!
541 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:24:26.81 ID:lVGD7lpRO
ガチャ
穂乃果「あ、お帰……り?」
エレナ「遅かったな」
エレナ「おや?上がりだ」パサッ
花陽「ま、また負けです……」
にこ「や、やるわね……!」
ツバサ「どうしてそんなに馴染んでるのよ」
エレナ「お前たちを探しに来たらいないから少し構ってもらっていたんだ」
ことり「ど、どうしてみんなもみじ型……」
ツバサ「ま、まあ……」モミジガタ
絵里「色々……」モミジガタ
希「ありまして……」モミジガタ
あんじゅ「………」カァァ!
542 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:25:19.81 ID:lVGD7lpRO
凛「希ちゃん絵里ちゃんお帰…」ワシッ
凛「………へ?」
希「ワシワシー!!!!」ワシワシ
凛「な、なんでなんで!?」ジタバタ
希「試合が終わったらワシワシって言ったやん?」ワシワシ
凛「にゃーー!!ごめんにゃ!ごめんにゃぁ!!」ジタバタ
ツバサあんじゅ「…………」
エレナ「ツバサ、やることがあるだろう?」
ツバサ「!ええ、その通りよ」
コホン
ツバサ「音の木坂の皆さん」
ツバサ「今からこのあいだの練習試合の件について説明したいと思います」
「「「「「……」」」」」」 ゴクリ
543 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:26:17.84 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「………西木野さんはいるわよね?」
穂乃果「は、はい! もちろん」
真姫「私が……関係あるの?」
ツバサ「あなた、家が厳しくてサッカーできなかったらしいわね」
穂乃果「そうだったの!?」
にこ(家の事情ってそういうこと……)
ツバサ「あら?知らなかったの?」
穂乃果「は、はい…ってあれ?」
穂乃果「……じゃあなんで」
ツバサ「【ファイアトルネード】が使えるのか……」
凛「そうにゃそうにゃ!」
ツバサ「彼女の近所にあるお爺さんが住んでいて、その人に教わっていたらしいわ」
真姫(そんなに前の話をどうして……!?)
ツバサ「問題はそのおじいさんよ」
穂乃果「その人が……なにか?」
ツバサ「………」
544 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:27:07.45 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「かつて炎のストライカーと呼ばれた……サッカー界では有名な人だったの」
にこ「炎のストライカー……」
ツバサ「そんな人に教えられていた西木野さんはうちの監督にマークされていたという訳」
真姫「あのお爺さん……そんなに有名な人だったんだ……」
穂乃果「つまりあの試合は……」
ツバサ「ええ、音乃木坂に入学した西木野さんの実力を見ておくため」
ツバサ「絢瀬さんという予想外の人もいたけどね」
ツバサ「流石に海外までは調べてなかったみたい」
絵里「……」
穂乃果「でもあの試合……真姫ちゃんは途中から……」
穂乃果「!」
穂乃果「そうか!」
545 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:28:15.95 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「……試合開始にいなかった西木野さんを引きずり出すため……監督に言われたの」
「何人かは潰しても構わないから西木野真姫を引き摺り出せ」
「命令違反は退部とする」
真姫「!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「メンバーは全員揃ってる?」
穂乃果「はい!」
ツバサ「……そう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「あれはそういう………」
穂乃果「つまり私たちは」
希「真姫ちゃんを炙り出すために痛めつけられた……」
にこ「私たちがやられている様を真姫なら見過ごせないと踏んでの作戦ね」
凛「真姫ちゃん優しいからね〜」
ツバサ「これが、私たちが監督から下された命令よ」
ツバサ「こんな話、試合前にするべきではないと思ったから……」
ツバサ「せっかく優勝したのにこんな空気にさせてしまって……ごめんなさい」
「「「「「「「…………」」」」」」」
546 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:29:06.21 ID:lVGD7lpRO
真姫「じ、じゃあ……!」バッ
真姫「私のせいでみんなが……?」
ツバサ「ッ……」
真姫「そんな……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「うわぁ!!」ドサッ
ヒフミ「きゃぁ!!」ドサッ
凛「うぐっ…!」ドサッ
花陽「キャァ!!」ドサッ
ことり「あぁぁ…!!」ドサッ
海未「ぐぁ…!!」ドサッ
絵理「うあぁ……!」ドサッ
にこ「うっ……!!」ドサッ
希「いっ……!!」ガクッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
547 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:29:46.37 ID:lVGD7lpRO
真姫「私のせい……」
真姫(どうしよう、みんなになんて言えば……いや、そもそも……)
真姫(私はこのチームに居られるの?)
真姫「……ぅ」バッ
真姫(……気持ち悪い)
548 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:31:01.10 ID:lVGD7lpRO
バシィ!
真姫「うぐっ!」ゴホォ!
にこ「……」フン!
真姫「に、にこちゃん?」ゴホッ
凛「にゃー!」バシィ!
真姫「ヴェェ!?」ゴホォ
ことり「てやー!」バシッ
絵里「はっ!」バシィ
希「とう!」ベシッ
花陽「え、えい!」ペチッ
海未「せい!」ドゴォ!
真姫「ゴハァ!!」ガクッ
穂乃果「真ー姫ちゃん!」
穂乃果「真姫ちゃんが責任を感じることはないんだよ」ムイーー!
真姫「ふぉ、ふぉのか!?」ムイーー
穂乃果「ね、みんな!」パッ
真姫「い、痛い……」ヒリヒリ
花陽「そうだよ!」
にこ「真姫が迷惑かけるなんて今に始まったことじゃないでしょ」
凛「そうにゃ!」
真姫「そこは同意して欲しくなかったけど……」
真姫「………ありがと」
真姫(気分悪い時に叩かれなければもっと良かったんだけど)うっぷ
549 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:31:43.98 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「………私たちは保身のためにあなたたちを傷つけた」
ツバサ「……本当に」
ツバサ「ごめんなさい」ペコリ
エレナ「すまなかった」ペコッ
あんじゅ「……ごめんなさい」ペコリ
ツバサ「何か要望があればきかせてもらうわ」
一同「……」
穂乃果「ねえみんな」
ごにょごにょ
穂乃果「いいかな?」
みんな コクリ
ツバサあんじゅエレナ「?」
550 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:32:40.31 ID:lVGD7lpRO
数日後
MF2「くらえちんちくりん!」ズザザ!
にこ「誰がちんちくりんよ!」パッ
DF1「てい!」ガッ
にこ「っち……!」
MF2「いいぞ!ちんちくりん!」
にこDF1「紛らわしいわ!」
DF1 「お願いします!」ドッ
MF1「お任せを」トッ
海未「またあなたですか…」ハァ
MF1「こっちのセリフです……よ!」ダッ
ザッ ザザザッ クルッ!
551 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:33:26.97 ID:lVGD7lpRO
海未「っく…!体重移動した瞬間に…!!」
MF1「そういうことには敏感なんです」
花陽「てやぁ!」ガッ
MF1「ッ!」ザザッ
花陽「よし!」トッ
MF1(ここしかないというタイミングに入ってくる……いいディフェンスです)
花陽「真姫ちゃん!」ドッ
真姫「はぁ!!」ドキュゥゥゥ!!
GK「………!」ガシッ!
真姫「やるわね」
GK「そっちこそ……」
ツバサ「………本当にこんなことで良かったの?」
穂乃果「はい!」
552 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:34:22.53 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「じゃあ、私たちと練習試合してください!」
ツバサ「……そんなことでいいの?」
穂乃果「はい!」
穂乃果「勝ち負けじゃなく、ただ純粋に楽しくサッカーをやりたいなって!」
穂乃果「もちろん、綺羅さん達の都合が合えばですが……」
ツバサ「そんなの……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「こっちからお願いしたいぐらいよ」ボソッ
亜里沙「ほっ!」トッ
絵理「亜里沙!」ザッ
亜里沙「うぅ……!」キョロキョロ
亜里沙「お願いします!」ドッ
エレナ「任せろ」トッ
エレナ「はぁぁ!」ドキュッ!
穂乃果「そこからシュート!?」
553 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:35:18.76 ID:lVGD7lpRO
ダダダッ!
ツバサ「ふぐっ……!」トッ
エレナ「さすがだな」ニヤニヤ
ツバサ(絶対わざといつもよりぎりぎりのとこに出したわね……!!)
花陽「あの速度と正確性を両立したパス……すごいです!」
ツバサ「……いくわよ!」
あんじゅ「ええ!」
エレナ「ああ」
554 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 12:36:20.90 ID:lVGD7lpRO
ピューーーーーーイ!!!
ドシュドシュドシュドシュドシュ
ツバサ「こうていペンギン……!!」ドキュッ
ドシュゥゥゥゥ!!!
エレナあんじゅ「二号ぉぉ!!」ドキュ!!
ゴォォォォォオ!!!!
穂乃果「はぁぁぁ!!!」バッ
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドギュルルルルルル!!!
バチィ!
穂乃果「うわぁ!」ドサッ
ドシュルルルルル……!
希「やっぱりさすがやね、あんちゃん」
あんじゅ「……その呼び方どうにかならない?希」
ピーーーーーーー
チームツバサ2-1チーム穂乃果
555 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:47:33.66 ID:lVGD7lpRO
公園のベンチ
ツバサ「ココアでよかったかしら?」
穂乃果「わざわざすいません」
ツバサ「いいのよ」ストッ
カシュッ
ゴクゴク
穂乃果ツバサ プハー
穂乃果「さすがUTX高校ですね、皆さんレベル高かったです!」
ツバサ「あら?あなた達はそれに勝ってるんだから嫌味になっちゃうわよ?」
穂乃果「い、いえ!そういうことじゃなくて……」アワアワ
ツバサ「ふふ、冗談よ」
ツバサ「……楽しかった?」
穂乃果「はい!すっごく楽しかったです!」
ツバサ「次は本戦ね」
穂乃果「綺羅さん達の分も頑張ります!」
ツバサ「………?」
穂乃果「………?」
ツバサ「もしかして……知らないの?高坂さん」
穂乃果「……なにをですか?」
ツバサ「前年度優勝校は無条件で本戦に行けるのよ」
穂乃果「そ、そうなんですか!?」
穂乃果「知らなかった……」ズズッ
ツバサ「………」
556 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:48:55.54 ID:lVGD7lpRO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
MF3「え!?自分たち、本戦行けるんっすか!?」
ツバサ「え、ええ、大会要項に書いてあるでしょ?」
MF1 「確かに書いてます……」
「「「…………」」」
MF1 「ま、まあ私は知っていましたけど!?」
MF3「嘘つくんじゃないっすよ!!」
MF3「一緒にシリアスな感じで涙流したじゃないっすか!!」
MF1 「わすれましたー」
MF3「そんな!?自分たちの青春の一ページがぁぁ!!」
DF1 「………」
MF2「お、どうした?アイスちゃん」ニヤニヤ
DF1「う、うるさい!自分だって静かに頭撫でてくれてたくせに!」
MF2「そりゃ泣いてるやつからかうほど性格悪くないからな」
MF2「第1、大会要項なんてまず全部目を通すだろ」
MF3.1「う………」ギクッ
DF1 「な、なにらしくないことしてるんですか!」
MF2 「目を通さなかったお前がバカなんだよ!」
MF1.3「うぐっ……!」グサグサッ
GK「……」知ってた人
DF2「………」知らなかったけど知ってた空気出す人
エレナ「知らない奴なんて居たんだな」
あんじゅ「私たちが入ってからはずっと優勝してたしね〜」
ツバサ「はぁ……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
557 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:49:38.58 ID:lVGD7lpRO
ツバサ(案外知らない子の方が多いのかしら)
ツバサ「と、言うわけで」
ツバサ「同地区が戦うには決勝まで勝ち上がらなくてはいけない」
ツバサ「決勝で会いましょう!」スッ
穂乃果「は、はい!」ガシッ
ツバサ「それじゃあ行くわね」ガタッ
穂乃果「はい!今日は本当にありがとうございました!」
ツバサ「ふふ、こちらこそ」
558 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:50:59.76 ID:lVGD7lpRO
あんじゅ「………」テクテク
エレナ「……お前、胸揉まれたんだってな」
あんじゅ「ぶふぅ…!!」
あんじゅ「な、なんで知って……!」
エレナ「当たってたのか、勘だったんだが」
あんじゅ「それどんな可能性よ……」
あんじゅ「………」
あんじゅ「ほんと……うまい人なのよ、希って」クルクル
エレナ「………」
エレナ「フィンガーテクがか?」
あんじゅ「ちっがうわよ!!」バッ
あんじゅ「多分……私に気を使わせないようにああいうことしたんだと思うの」
あんじゅ「お陰で壁みたいなのも無くなって仲良くなれたし」
希「くっしゅん!」ズズッ
希「ん〜?誰か噂してるんかな?」
あんじゅ「だからうまい人って言ったのよ」クルクル
エレナ「………」
エレナ「やっぱりフィンガー……」
あんじゅ「やめなさい」
559 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:52:38.39 ID:lVGD7lpRO
絵里「あら?亜里沙どうしてこっちに来てるの?」
亜里沙「へ?」
絵里「親戚のおばさんの家はあっちでしょう?」
亜里沙「なに言ってるのお姉ちゃん!」
亜里沙「亜里沙もお姉ちゃんと一緒に住むんだよ!」ババン!
絵里「な、なんですってーー!?」
亜里沙「おばさんも言ってたでしょ?」
亜里沙「お姉ちゃんのとこに行くことになったって」
絵里「……バレたら怒られるの私なんだけど……」
亜里沙「だ、大丈夫!おばさんにはごまかしてもらうように言ったから!」
絵里「でも……」
亜里沙「それともお姉ちゃんは……」
亜里沙「亜里沙と一緒に暮らすの……嫌?」ウルウル
絵里「さあ亜里沙!今日はパーティよ!いっぱいご馳走作りましょ!!」
亜里沙「やったぁ!お姉ちゃん大好き!」ギュッ
絵里「こーら、歩きにくいでしょー?」
亜里沙「えへへー♪」ギュッ
絵里「……もう」ギュッ
560 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:53:15.71 ID:lVGD7lpRO
凛「打ち上げは!?」
監督「カットだ」
凛「ラーメン食べ放題は!?」
監督「カットだ」
監督「が……」
凛「!」
監督「食べたことにはなってる」
凛「うあぁぁぁぁ!!!」
にこ(鬼か)
561 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:54:35.58 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「……」テクテク
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初の練習試合後
ツバサ(ほんっと胸糞悪い試合だったわ……)
ツバサ(音の木坂の皆さんには悪いことしちゃったわね……あら?)
亜里沙「っく……!」ハァハァ
ツバサ(……あのセンス……)
ツバサ「……いいわね」
ザッザッ
ツバサ「あなた……」
ツバサ「私たちの助っ人にならない?」
ツバサ(きっと優勝への戦力になってくれる)
ツバサ「へえ、あなたって絢瀬さんの妹さんなのね」
亜里沙「はい……」
ツバサ「それはいいとして……」
ツバサ「あなたの家からUTXまで遠いわね……」
亜里沙「確かに少し厳しいですね……」
ツバサ「……ウチくる?」
亜里沙「い、いいんですか!?」
ツバサ「ええ、部屋は余ってるしね」
亜里沙「ありがとうございます綺羅さん!」
ツバサ「……ツバサよ」
亜里沙「へ?」
ツバサ「ツバサでいいわ、亜里沙」
亜里沙「は、はい!ツバサさん!」
562 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:56:06.25 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「だから亜里沙は……お姉ちゃんに負けたくないんです」
ツバサ「ねえ亜里沙」
亜里沙「はい?」
ツバサ「お姉さんは嫌いなの?」
亜里沙「……嫌いではないですけど……」
亜里沙「今まで……お姉ちゃんの後を追いかけて来たんです」
亜里沙「でも今まで背中しか見えなかったお姉ちゃんにやっと勝てるかも!って思ってたところに……」
ツバサ「それは……嫉妬?」
亜里沙「なんですかね……よくわかりません」
亜里沙「でも、今お姉ちゃんと会っても、前みたいに笑顔で話せないと思います」
亜里沙「この……モヤモヤを取り除かないと……」
亜里沙「それには……強くなるしかないんです!」
プルルルル
亜里沙「……お姉ちゃん」
ツバサ「出ないの?」
亜里沙「はい、お姉ちゃんより強くなるまで出ないことにしました!」
亜里沙「あ、そうだ!聞いてくださいよ、この前お姉ちゃんが……」
ツバサ(暇があればお姉さんの話ばかり………これで好きじゃなかったのしたらどうなのよってレベルだけど……)
ツバサ(話を聞く限りではすごく仲の良かった姉妹……)
ツバサ(……このまま亀裂が広がるのはなんだか……見たくないわね)
ツバサ(……全く、面倒な子を拾っちゃったわね)フフ
亜里沙「ツバサさん?」
ツバサ「明日もガンガン行くわよ!」
亜里沙「はい!」
563 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:57:07.14 ID:lVGD7lpRO
ドゴォォァォォォ!!!!
亜里沙「………で」ハァハァ
亜里沙「できた……!!」ハァハァ
ツバサ「ええ!」
亜里沙「できましたぁ!!」
亜里沙「……ぁ?」フラッ
ドサッ
ツバサ「亜里沙…?」
ツバサ「亜里沙!!」ダッ
564 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:58:22.80 ID:lVGD7lpRO
医者「全身の筋肉が炎症を起こしています」
ツバサ「筋肉痛……みたいなものですか?」
医者「それの強化版といったところです………が」
ツバサ「が?」
医者「一度のアクションでこれほどのダメージということを考えると……」
医者「連続ではやめておいた方がいいでしょう」
亜里沙「……もし、してしまうとどうなるんですか?」
医者「……あまりいいたくありませんが、二度とサッカーできなくなる可能性がかなり高いです」
亜里沙ツバサ「!!」
医師「足の……ここ、わかりますか?」
医師「ここを損傷すると歩けなくなる上、二度と回復しません」
医者「間を置けば大丈夫ですが、する前は一度検査をした後でお願いします」
医者「手遅れにならないよう」
亜里沙「……はい」
ツバサ「……ありがとうございました」
565 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 14:59:10.16 ID:lVGD7lpRO
テクテク
ツバサ「……亜里沙」
亜里沙「……こうなったら……!」
ツバサ「どうするつもり?」
亜里沙「一度しか打てないなら、その威力を上げるためのトレーニングを今まで以上に頑張ります!」
ツバサ「……ええ、それがいいわ」
ツバサ(お姉さんに勝つためにここまで……)
ツバサ(今の練習量でさえ、並大抵のものじゃないのに……)
亜里沙「やるぞー!おー!」
ツバサ(………)
ツバサ(絶対に亜里沙が壊れないよう気をつけるわ、絢瀬さん)
566 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 15:00:34.30 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「……ツバサさん、もう寝ましたか?」
ツバサ「……起きてるわよ」
亜里沙「なんだか緊張して眠れなくて……」エヘヘ
ツバサ「……いよいよ明日だものね」
亜里沙「はい!絶対お姉ちゃんに……」
ツバサ「……」
ツバサ(お姉さんは亜里沙がこんな感情を抱いてるとは知らない……)
ツバサ(変なことにならなければいいけど……)
ツバサ(まあ無理さえしなければ何も起こらないでしょ)
ツバサ「亜里沙」
亜里沙「はい?」
ツバサ「あの技……わかってるわね」
亜里沙「……はい」
ツバサ「そう……」
ツバサ(まあいくら勝ちたいと言っても、体を壊すほどじゃないでしょうし……)
ツバサ(大丈夫……よね?)
亜里沙「ツバサさん?」
ツバサ「………もう寝なさい、明日は大事な日でしょ?」
亜里沙「は、はい!そうですよね!」
亜里沙「おやすみなさい!」
ツバサ「おやすみ」
567 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 15:01:10.49 ID:lVGD7lpRO
ツバサ「無事仲直りできてよかったわね」
亜里沙「元はと言えば、亜里沙が勝手に始めたんですけど……」
亜里沙「あんなにモヤモヤしてたのが全部なくなって」
亜里沙「すごくスッキリしました!」
ツバサ「………ねえ亜里沙」
亜里沙「はい?」
ツバサ「あなたはあなたの居るべき場所に帰るべきよ」
亜里沙「それって……」
568 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 15:02:46.26 ID:lVGD7lpRO
亜里沙「……今日までお世話になりました!」
ツバサ「寂しくなるわね」
亜里沙「うぅ……」ウルッ
亜里沙「……ツバサさんは、お姉ちゃんの次に尊敬する人です!」
ツバサ「それは嬉しいわね」
亜里沙「えへへ」
ツバサ「そっちでも元気でいるのよ」
亜里沙「他の皆さんには……申し訳ないですが……」
亜里沙「お別れ会まで開いてもらって……助っ人なのに」
ツバサ「何言ってるのよ、みんな恨んでるように見えた?」
亜里沙「い、いえ!だから尚更心苦しいというか……」
ツバサ「あなたはあなたで……ハラショーなサッカープレイヤーになってきなさい!」
亜里沙「ツバサさん……!」ウルッ
ツバサ「短い間だったけど……」
ツバサ「ありがとう亜里沙」ギュッ
亜里沙「ツ……ツバサさぁん…!」ギュゥッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「………!」ツゥーー
ゴシゴシ
ツバサ「…………」
ツバサ「楽しかったわ、亜里沙」ニコッ
569 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 15:07:05.55 ID:lVGD7lpRO
ラブライブss イナイレパロ 技募集
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518886800/
ここの
>>204
をお読みいただけるとありがたいです
というか必読していただきたい……
570 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/06(日) 15:14:48.06 ID:lVGD7lpRO
あちらにも書きましたが一応こちらにも
前半はこれで終わりです
見てくださりありがとうございましたm(_ _)m
続編は未定です
571 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/09(水) 00:54:16.37 ID:8NYoMYhTO
このまま放置もあれなので小話でも
部室
MF2(しまった……コンタクトつけ忘れた……)
MF2(朝バタバタしてたからな〜……)
MF2「まあメガネ持ってきてるからいいか」スチャッ
ウィーン
DF1「いっちばーん!」スタッ!
MF2「お、早いな二番」
DF1「げ……」
MF2「おい」
DF1「というか今日メガネなんですか?」
MF2「ああ、コンタクト忘れたんだ」
DF1「ププ、先輩メガネかけると勉強出来そうな感じですね」
MF2「あ?」スクッ
DF1「ヒッ……!」ビクッ
MF2「………!」ピーン
DF1「………?」
MF2「おいちんちくりん、勝負しようぜ」
DF1「勝負ですか?」
MF2「次の期末テストどっちがいい点取れるかだ」
572 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/09(水) 00:56:29.31 ID:8NYoMYhTO
DF1「え〜?先輩聞いてました?」
DF1「メガネかけて頭良くなれるのは見た目だけ……」
MF2「いいから答えろ……!!」ギリリリ
DF1「ああああ痛い痛い痛い!!!」ギリリリ
DF1「やる!やりますから!」
MF2「負けた方は勝った方のいう事なんでも一つ聞く、でどうだ?」ギリリリ
DF1「わか……わかりましたぁ!!」ギリリリ
MF2「よし」パッ
DF1「ゴホッゴホッ」ヨロロ
MF2「約束忘れんなよ」
DF1「……そっちこそ、後からやっぱりやめますなんてなしですよ」
MF2「当たり前だ」
DF(絶対吠え面かかせてやる……!!)
MF2「………」
DF1「………」
MF2「………」
DF1「………」
MF2「なに聞いてもらうかな〜」ピラッ
98点
DF1「学年トップなんて聞いてないですよぉ!!」ピラッ
52点
ついでですがDF2の大阪の子、三年生にしていてください
MF2がDF2に先輩相手の対応で書いてしまったのでもう3年生でいきます
573 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/21(月) 02:21:59.96 ID:6NXpl/+7O
MF3「〜〜♪」カキカキ
MF1「おや、何を描いているのですか?」
MF3「漫画っすよ!今度送ってみようかと思って」
MF1「へぇ、サッカー漫画……」ペラッ
MF1「……!これは設定資料ですね、見てもいいですか?」
MF3「どうぞ〜」カキカキ
MF3(……?何か忘れてる気が…)
MF1「どれどれ……」
MF1(……チームに3人のすごく強い人がいて……)ペラッ
MF1(一年生は引っ込み思案なキーパーとわんぱくなディフェンダー……)ペラッ
MF1(二年生は少し荒れてるミッドフィルダー……)
MF1(もしかしてこれ……)
MF1「私たちのこと題材にしてます?」
MF3「あ、気づきました?」
MF1「これだけにていれば気づきますよ」
MF1(……!つまり私と彼女のものもあるということ……)
MF3(……まてよ?)
MF1(いったい……)ペラッ
MF3(何か思い出せそうっす……)
MF1(三年生は小柄な大阪人……)
MF3「あ……!」
MF1(そして……)ペラッ
MF1(………)
MF3「みちゃだめっす!!」バシッ
MF1「………」
MF3「………み、みました?」はぁ……はぁ……
MF1「二つほど、お聞きしても?」
MF3「は、はい……」
MF1「その……」
574 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/21(月) 02:23:59.87 ID:6NXpl/+7O
MF1「言葉遣いは丁寧だが小狡い三年生とは……」
MF1「私ですか?」ジロッ
MF3「………」ダラダラ
MF1「まあそれはいいです」
MF1「問題は……」
MF1「チームの人気者、オタクでありながら練習は誰よりもハードに頑張る完璧超人文句なしの三年生、とは……」
MF1「誰のことでしょうかね?」
MF3「………!」ガサガサッ
MF3「……っ…!」ガタガタガタン!
MF3「しょ、証拠はもうどこにもないっす!いったいなんのことを言ってるのかもさっぱり……」
MF1「……」スッ
ボイスレコーダー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
MF1『私たちのこと題材にしてます?』
MF3『あ、気づきました?』
MF1『これだけにていれば気づきますよ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
MF1「……」スッ
【スマホにとられた設定資料】
MF1「……なにか?」
MF3「〜〜!!」ワナワナ
MF3「そういうところが小狡いって言ってるんすよ!!」
MF1「………」
575 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/05/21(月) 02:24:56.52 ID:6NXpl/+7O
MF3「見せたければ見せればいいじゃないっすか!そんなことでジブンが……」
MF1「あ、エレナさー……!」ガシッ
MF3「………」
MF1「……」
MF3「………」
MF1「……」
MF3「……」
MF1「……ツバ……」ガシッ
MF3「………」
MF3「すいませんでした」ドゲザー
一応二話目ですね
576 :
◆GVk5EaqDnY
:2019/04/07(日) 22:43:20.70 ID:AbMD8LyIO
後半です
「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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