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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半
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102 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:43:14.59 ID:5pbsz/on0
にこ「た、だいたい、休みって海未が決めたんじゃない!」
にこ「にこは悪くないわ」
海未「あ、ことり新しい髪留め買ったんですね」
ことり「さっすが海未ちゃん、よく気づいたね!」
にこ「海未ぃぃぃ!!!!」
103 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:45:20.06 ID:5pbsz/on0
真姫「まだ部員は募集してますか?」
穂乃果「もちろんだよ!」
ことり「入ってくれるの!?」
花陽「西木野さん!」
真姫「う…あ……と….」ビクッ
真姫「しょ、しょうがないから入ってあげるのよ!!勘違いしないで!!」クルクル
希「お手本のようなツンデレ……」
にこ「でもあんた……」
真姫「大丈夫よ………」
真姫「もう解決したわ」
104 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:47:59.80 ID:5pbsz/on0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
試合後
真姫「ただいま」ガチャ
真姫「………〜♪」
真姫父「……真姫、こっちにきなさい」
真姫「なに?私やることが……」
真姫父「サッカー……楽しかったか?」
真姫「……え……」ドサッ
真姫父「学校の知り合いに撮ってもらっていた」
真姫「な…は?」
真姫父「…………」
真姫父「続けるのか?」
真姫「………」
真姫「そのつもりよ」
真姫父「……そうか」
真姫「…………」
真姫父「頑張れよ」
真姫「!?」
真姫父「……」ペラッ
真姫「な…反対してたんじゃ…ないの?」
真姫父「……まあ座れ」
ストン
105 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:50:56.54 ID:5pbsz/on0
真姫父「どこから話すか……そうだな」
真姫父「私の父……真姫にとってはお爺ちゃんになるか」
真姫パパ「父はサッカーが嫌いだった」
真姫「……!」
真姫父「私の将来の夢はサッカー選手だったが……まあそういうことだ」
真姫「じゃあ……私も?」
真姫父「ああ……父は自分の孫がサッカーをしているのが我慢ならなかったんだろうな」
真姫父「私が弱かったばかりに……真姫にまで迷惑をかけてしまった……」スッ
真姫「パ、パパ!?」
真姫父「すまなかった」
真姫「……」
真姫「あの頃は本当に悲しかったし訳がわからなかった……」
真姫「でも、ある人のおかげでサッカーはできた」
真姫父「……お爺さんか?」
真姫「……!知ってたの?」
真姫「……まさか……パパが?」
真姫父「ああ、私の時も世話になった」
真姫父「真姫の時も電話をしたら、二つ返事でOKしてくれたよ」
真姫「そっか…….そんな昔から」
真姫父「父が死んでも、お前にサッカーやっていいなんて……言えなかった」
真姫父「虫が良すぎると思ってな……」
真姫父「そして……おじいさんも亡くなった時、真姫は遂にサッカーをする場所がなくなった」
真姫「……….」
真姫父「だからまた……サッカーを始めてくれて本当に嬉しい……」グッ
真姫「………!」
106 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 15:54:58.70 ID:5pbsz/on0
真姫父「お前が今日打ったシュートな」
真姫「!……うん!」
真姫父「私よりすごいシュートだったぞ」ポンッ
真姫「……!」パァァ!
真姫父「その調子で頑張れ、真姫」ナデナデ
真姫「うん!パパ!」
真姫ママ コソッ
真姫ママ(よかったわね、真姫ちゃん!!)ダー!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
107 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:09:34.24 ID:5pbsz/on0
にこ「……訳は聞かないでいてあげる」
真姫「そうしてくれると助かるわ」
真姫「はいこれ、入部届です」
穂乃果「うん!確かに受け取ったよ!」
ことり「わぁ……!!」
希「これで正部員は八人かぁ」
絵里「だんだんらしくなって来たわね」
真姫「そういえばさっきそこで……えーと」
真姫「この前試合に出てた……ショートカットの……」
花陽「凛ちゃん!!」
真姫「多分その子が入部届持ってグラウンドの周りでウロウロしてたわよ」
花陽「どうしたんだろ……やることがあるから先に行っててって言ったのに……」
ことり「凛ちゃん………サッカー部入らないのかな…….」
希「グラウンドってことは……陸上部?」
穂乃果「……ちょっと穂乃果行ってくる!」ガラッ
海未「あ、穂乃果!!」
絵里「無理やりはダメよー!!」
108 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:12:44.33 ID:5pbsz/on0
穂乃果「えーっと……このへんにいるはず……」キョロキョロ
凛「………」ウロウロ
穂乃果「あ、いた!」
穂乃果「おーい!凛ちゃーーん!!」ブンブン
凛「ほ、穂乃果先輩!?」ダッ
穂乃果「ちょ、ちょっと!!なんで逃げるのさ!」ダッ
凛「少し一人にしてください!!」タッタッタッ
穂乃果「入部届けだしてくれたらいいよ!」タッタッタッ
凛「そのことで一人にしてくださいって言ってるんです!」タッタッタッ
穂乃果「なんで!!」タッタッタッ
凛「なんでもです!」タッタッタッ
穂乃果「答えになってないよ!」ダッ
凛「!!」ダッ
109 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:14:47.14 ID:5pbsz/on0
河川敷
カァー カァー カァー
凛「……ゴホッ、ゲホォッ!」ゼェゼェ
穂乃果「し…….死ぬ……」ガクガク
凛「まさか……ゴホッ、こんなとこまで来ちゃうなんて……」ドサッ
穂乃果「びっくり……ハァ、だねぇ……」ドサッ
凛「自業……自得ですよ…」フゥ
穂乃果「凛ちゃんは……なんで迷ってるの?」フゥ
凛「!」
凛「……なんでわかったんですか?」
穂乃果「迷ってなかったらあんなとこでウロウロしてないよ」アハハ!
凛「……正直に言うと……」
凛「サッカー……楽しかったんです」
穂乃果「でも自信が持てない?」
凛「…試合で相手を抜いた時……」
凛「サッカーっていう競技への見え方全てが変わりました……」
凛「苦手意識はなくなって、もっとやりたいと思いました」
凛「でも……」
穂乃果「でも?」
110 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:17:26.41 ID:5pbsz/on0
凛「今更サッカー始めても……きっとみんなの足を引っ張っちゃう……」
凛「それだけは嫌なんです」グッ
凛「みんな……いい人たちだから」
穂乃果「大丈夫だよ、希ちゃんも初心者だし!」
凛「と、東條先輩は上級生だから……」
穂乃果「……」
凛「………」ムクッ
凛「………」
凛「中学の頃は、高校でも陸上部に入るつもりだったんです」
凛「だから、みんなに迷惑かけるぐらいなら……陸上やろうかなって」
凛「でも…サッカーも諦め切れなくて…」
凛「結果あんなところでぐるぐる回ってた……ってことです」あはは……
穂乃果「………」
凛「……ハァーー」ドサッ
凛「………」
凛「かよちんの付き添いでサッカー部へ行って………少し強引に体験入部して………勝手に自主練して……試合で……」
凛「なんでこうなっちゃったのかな〜……」
穂乃果「………」
凛「…….先輩」
穂乃果「………」
穂乃果「なぁに?」
凛「……凛は……」
凛「どうすればいいですか?」
穂乃果「………」
111 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:19:42.74 ID:5pbsz/on0
穂乃果「ひとつだけはっきり言わせてもらうね」ムクッ
凛「は、はい……」
穂乃果「凛ちゃんはまだ初心者だし、初めのうちは練習や試合で周りに迷惑かけちゃうかもしれない」
凛「じゃあ……やっぱり陸上部に」
穂乃果「でもそれでいいと思う」
凛「そ、それじゃあダメで……」
穂乃果「……」スクッ
凛「先輩?」
穂乃果「はじめのうちはミスなんて怖がらなくていい、一度も失敗しなくて成功した人なんていないんだから」
凛「でも…」
穂乃果「凛ちゃんがどう思っていようと……」
穂乃果「私たちは凛ちゃんとサッカーがしたいよ」
凛「っ……!」
穂乃果「だから!」むいー
凛「ふぇ、ふぇんふぁい!?」むいー
穂乃果「ここまで言ったんだから」パッ
凛「うぅ……」ヒリヒリ
穂乃果「凛ちゃんの口からも聞きたいな」
穂乃果「凛ちゃん……」スッ
穂乃果「私たちと一緒に、サッカーしませんか?」ニコッ
凛「……」
112 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:21:35.23 ID:5pbsz/on0
凛「……やりたい」
穂乃果「……」
凛「不器用だし、サッカー始めたのもついこの間で、走るのだけが取り柄だけど……」
凛「この……」
凛「サッカーを好きだって気持ちは本物だにゃ!」ガバッ!
凛「これからかける迷惑は自分で取り戻すから……」
凛「メンバーの一人にしてください…!!」バッ
穂乃果「……」ニコッ
穂乃果「喜んで!」ガシッ
113 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:24:56.51 ID:5pbsz/on0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「体験入部に来ましたー!!」ガラッ
花陽「凛ちゃんノック……」
穂乃果「いらっしゃーい!」
ことり「お菓子あるよ〜!」
海未「餌付けしない」
希「にこっちと凛ちゃんどっちが……」
にこ「どこの話ししてるのよ!」
絵理「大丈夫、凛にはまだ成長期が残ってる」
にこ「だからどこ見て言ってんのよ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛(……なんだかすごく恥ずかしいことしてる気分……)
子供「ままーあれー」
母親「これぞ青春ね!」ポロポロ
子供「うわぁ……」
114 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:28:49.61 ID:5pbsz/on0
次の日 休日練習日
穂乃果「というわけで!」
凛「新入部員の星空凛です!!」
花陽「凛ちゃあぁぁ!!!!」ダキッ
凛「うぐっ……!」
真姫「吹っ切れたみたいね」
凛「えへへ、西木野さんも入ったんだね」
真姫「まあね」
絵里「凛……」ホッ
希「いやー、凛ちゃんが入らんかったらどうしよってにこっちがうるさくてうるさくて」
にこ「なにでっち上げてんのよ!」
凛「え……入らない方が……良かったですか……?」シュン
にこ「ち、ちが……!………もー!」
にこ「………入らないんじゃないかって心配だったのよ………入ってくれて嬉しいわ」
希「ヒューヒューにこっち男らしー」
ことり「にこ先輩も大概ツンデレだよね」
海未「全くです」
にこ「あんたらそういうこと言うのやめなさいよ!」
にこ「特に希ぃ!!」ダッ
ヤメテー! マテー! チョットシズカニシテクダサイ!
凛「えへへ……!」
凛(やっぱりこの部活でよかったにゃ!)
115 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:33:19.31 ID:5pbsz/on0
真姫「そういえばこの間部室のドアノブにこんなものがかかったんですけど」ガサッ
希「!!」
希(家にかかってたのと同じ袋…!)
絵里「薬局の袋ね…」
にこ「中身はなんなの?」
海未「これは…!」
ことり「消毒液に湿布、塗り薬に絆創膏」
花陽「それも全部一回り高いやつですね……」
穂乃果「いったい誰がこんなもの……」
希「あ…あんな…」
海未「まあ誰かはわかりませんがくれると言うのならありがたく頂戴しましょう」
ことり「うん!この前の試合でいっぱい怪我しちゃったから…」
にこ「次戦うときはめっためたにしてやるんだから!」
花陽「い、いいのかな……」
凛「いいんじゃないかにゃ?」
希「……皆ちょっといい?」
116 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:36:03.22 ID:5pbsz/on0
海未「どうしたのですか?」
希「これ…」ガサッ
花陽「これ…!」
ことり「同じ薬局の袋だね…」
にこ「なーんだ、あんたが買ったやつだったの?」
絵里「それならそうと言ってくれればよかったのに」
希「違うんよ、これ家のドアノブにかかってて……」ガサガサ
希「これ見て」スッ
穂乃果「どれどれ?」
凛「ごめんなさい?」
にこ「…どういうこと?」
ことり「これが希先輩の家にあったってことは……」
絵里「希に対する謝罪ってこと?」
海未「そして部にも置いてあるということは……思い当たるのは一つだけですね」
花陽「A-RISE……」
にこ「……な訳ないじゃない」
にこ「あいつらは私たちを潰しにかかったのよ?」
にこ「希なんて技まで食らったんだから」
凛「!だから東條先輩へは家にまで…」
「「「「…………」」」」」
穂乃果「穂乃果は信じるよ」
にこ「はぁ!?」
穂乃果「あの人のシュート受けたからわかるんだ!」
穂乃果「芯が通ってて、まっすぐで綺麗なボールだった」
穂乃果「きっと何か事情があったんだよ」
にこ「あんた……」
117 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:38:59.44 ID:5pbsz/on0
希「うちも信じるよ!」
ことり「希先輩……」
花陽「わ、わたしも!」
花陽「私は……ずっとファンだったから」
花陽「信じたい!……です」
凛「凛も凛も!」
海未「この文字に嘘があるとは思えません」
海未「わたしも信じましょう」
ことり「ことりも!」
絵里「まったく……いいわ、わたしも信じる」
にこ「……何よ、これじゃあにこが悪者みたいじゃない」
希「にこっちはいつだってヒールがお似合いやけどね」
にこ「なんですって!!」
にこ「……はぁ、いいわ、にこも信じる」
にこ「……ファンだしね」チラッ
花陽「……!はい!」コクコク
穂乃果「次会ったとき本当のことを聞いてみよう!」
海未「そうですね」
凛「少し怖いにゃ…」
花陽「うん……」
希「大丈夫、いざという時は助けに入るよ」
絵里「ええ!」
希「にこっちが」
にこ「なんでよ!!」
希「え、助けへんの?」
にこ「ああもうめんどくさい!!」
118 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:42:10.70 ID:5pbsz/on0
絵里「あ、そうだ」
「「「「?」」」」
絵里「……ね、希」
希「ん?………ああ〜」
穂乃果「どうしたの?」
絵里「えぇーっと……….その…」
絵里「……にこ!」
にこ「はぁ…….」
にこ「話変わるけど、練習で私たちに気使ってるやついるでしょ」
ことり花陽穂乃果 ギクッ
にこ「あんたは違うわよ穂乃果ぁ!!」
穂乃果「えへ」
絵里「これが試合だったら重大なミスになりかねない」
希「そこで!」バンッ
「「「三年生先輩禁止令を出します!!」」」
海未「先輩禁止令……ですか?」
にこ「ええそうよ、私たちに敬語もいらないし呼び捨てでいいわ」
にこ「さあ花陽、呼んでみなさい」
花陽「え?え?」
にこ「せーの!」
花陽「に、にこちゃん!」
にこ「ワンモアセイ!」
花陽「にこちゃぁん!!」
にこ「よろしい」
凛「めちゃめちゃ強引だにゃー」
穂乃果「それならにこちゃん!」
119 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:44:03.89 ID:5pbsz/on0
にこ「なによ」
穂乃果「」コク
ことり海未「」コクリ
穂乃果「ここに!」バン!
ことり「二年生も!」ババン!
海未「先輩禁止令を立てます!!」バババン!
絵里「じゃあもうみんな先輩なしってことね」
希「ゆっくりでええからね」
穂乃果「ぅ……ぅ絵理ちゃん!」
絵里「な、なに?穂乃果」ビクゥッ
穂乃果「えへへ、呼んでみただけ!」ニヘラァ
絵里「ねえ希、この子持って帰っていいかしら」
希「落ち着いて」
絵理「大丈夫、ちゃんと育てる」
希「サイコパスやん」
120 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:45:34.13 ID:5pbsz/on0
花陽「こ、ことりちゃん!」
ことり「はい♪」
凛「海未ちゃん!」
海未「はい!」
真姫「…………」
にこ「あっれ〜?真姫は恥ずかしいのかな〜?」
希「さあさあ呼んでみ?」
絵里「うわぁ……」
ことり「親戚のおじさんで似た人いたなぁ」
凛「お酒飲むとあんな感じになるよね」
真姫「えと……その……」
真姫「希………にこ、ちゃん……」
にこ「ちょっとぉ!!なんでにこだけちゃん付けなの!?」
希「まあ見てみ、真姫ちゃんの耳」
にこ「耳?」
真姫「……」真っ赤っか
にこ「はっは〜ん!」
にこ「真姫ってば恥ずかしかったんだ〜」
にこ「ごめんね〜?」
にこ「にこってば全然気づかブヘェ!!」ドサッ
にこ「みぞおち……」ガクッ
希「これはにこっちが悪い」
121 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:47:40.39 ID:5pbsz/on0
穂乃果「そういえばこの前の試合前のにこちゃん、あれなんだったの?」
にこ「あれ?」
穂乃果「にっこにっこにー!」
穂乃果「ってやつ」
花陽「私も気になりました!」
海未「あれ、なんの意味があるんですか?」
にこ「あーあれは……」
希「にこっちの夢はアイドルなんよ」
絵里「アイドル!?」
凛「確かに一部の層に受けそうだにゃ」
ことり「凛ちゃ〜ん!お口チャック♪」
真姫「で、考えついたのが……」
穂乃果「穂乃果もう一回見たい!!」
にこ「…しょうがないわね〜!」
にこ「いくわよ?」スゥ
122 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:50:05.04 ID:5pbsz/on0
にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこ〜!」
にこ「にこにーって覚えてラブニコ!!」
穂乃果「おお……」
海未「……これは……」
ことり「すごい……」
希「にこっちメンタル強いなぁ」
絵里「……ハラショー……」
花陽「フムフム」カキカキ サッカーニハコウイウコトモヒツヨウ
凛「ちょっと寒くないかにゃ?」
真姫「気持ち悪い」ズバッ
にこ「ちょっと後半二人!!」
穂乃果「それって誰が考えたの?」
にこ「ちっちゃい時からパ…お父さんに教えられてきたのよ」
にこ「『笑顔の魔法だ!』ってね」
海未「素敵なお父様ですね」
にこ「ええ……いいお父さんだったわ」
希「!」
123 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:51:26.85 ID:5pbsz/on0
ことり「あ……あー!ことりクッキー焼いてきたんだけど食べる?」
穂乃果「食べる食べる!」
凛「やったにゃー!」
にこ「……!」
ことり パチッ
にこ(ありがと…)スッ
海未「……」
海未「って穂乃果!みんなの分も食べてはいけません!」
穂乃果「ふぇ?」モゴモゴ
にこ「あー!私も食べようと思ってたのにぃ!!」
希(ふふ……)
希「うちも入れてー!」
希「ってもうない!!」ガーン
124 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:53:41.25 ID:5pbsz/on0
真姫ちゃんの素朴な疑問
真姫「……………おかしい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「真姫ちゃん!ピアノ聴きに来たよー!」
ことり「真姫ちゃんおかし持って来たよぉ〜♪」
海未「真姫、新しい練習メニューの件ですが…」
希「真姫ちゃんは可愛いな〜」なでなで
絵里「真姫、イクラってロシア語なのよ」
にこ「真姫〜、喉乾いた〜」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「…………」
125 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 16:55:24.19 ID:5pbsz/on0
お昼休み
凛「かよちんほっぺにご飯粒ついてる」
花陽「あ、ほんとだ。ありがと凛ちゃん!」
真姫「………」モキュモキュ
花陽「西木野さん、そのお米食べていい?」
凛「西木野さん!トマトあげる!」
真姫「…………….」ゴックン
真姫「なんでよ!?」
花陽「ごめんなさい!!」
凛「トマトの気分じゃなかった?」
真姫「いや、トマトはもらうわ…」
凛「えへへ、あーん」
真姫「あー……」パクっ
真姫「………!」モキュッモキュッ
真姫「………」ゴックン
真姫「……….美味しい」
凛「それ田舎のおばあちゃんから送られて来たんだ!」
真姫「ああ、どうりで………」
花陽「凛ちゃん家の野菜とっても美味しいんだよ!」
真姫「へー」
真姫「………」
真姫「じゃなくて!!」
真姫「その………」
126 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:06:30.06 ID:5pbsz/on0
真姫「……わたしは名前で呼んでくれないの?」
花陽「えっと……私たちも思ってたんだけどね」
凛「タイミング逃しちゃったなーって………」
真姫「じゃあ今から……!」
凛「えー、でも凛たち〜……恥ずかしいなー」チラッ
花陽「!わ、わたしもー……!」
真姫「し、白々しい!!」
凛「ああ…!!恥ずかしい!」バッ
花陽「は、恥ずかしいー」バッ
真姫「〜〜〜!!わかったわよ!」
真姫「……………」スゥ ハァ
真姫「…………」
真姫「り、凛……花、陽?//////」カァァァ
「「……」」
真姫「ちょ、ちょっと!なにか……」
凛「真姫ちゃんかんわいいにゃ〜!!」ダキッ
花陽「ごめんねぇぇ!!可愛いよぉ真姫ちゃん!」ダキッ
真姫「ヴェェェェ!!!!抱きつかないで!」
凛「そんなこと言いつつ顔はニッコニコだにゃ」
花陽「ピュアだね」
真姫「もう勘弁してぇ!」
127 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:08:20.81 ID:5pbsz/on0
ついに下された廃校宣言
花陽「た、たいへんですぅ〜!!」ガラッ
にこ「廃校になるかもしれないわ!!」
凛「後輩がいないなんてやだにゃー!!」
真姫「静かでいいじゃない」クルクル
凛「真姫ちゃんは黙ってるにゃー!」わしゃわしゃ
真姫「うぇぇぇぇ……!?」ボサァ
にこ「ちょっとみんな聞いてる……の」
128 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:09:59.81 ID:5pbsz/on0
穂乃果「美味しい〜!」ハグハグ
ことり「今回のマカロンは自信作なんだぁ〜!」
海未「穂乃果、そんなに食べるまたお腹が痛くなりますよ」
海未「練習前なのですからほどほどにしてください」
希「まあまあ海未ちゃん、美味しいものは食べたい時に食べるのが一番よ?」パクッ
絵里「そのとうりよ」サクッ
絵里「ハラショー!美味しいわ!」
ことり「えへへ、ありがとう!」
にこ「待て待て待てー!!!」バンッ!
フワッ
ことり「マ、マカロンが……!!」
129 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:11:08.16 ID:5pbsz/on0
シュバッ サササッ
トットットットットッ
凛「…っふー、危なかったにゃー」
ことり「ありがとぉ凛ちゃん!」ギュッ
凛「お…落ちる…!マカロン落ちる……!」プルプル
穂乃果「もーにこちゃん!せっかくのマカロンが台無しになるところだったよ!」
希「そーだそーだ!」
にこ「ご、ごめんなさい……」
にこ「………」
にこ「いやいやおかしいにこは悪くない!」
絵里「今日のにこは怒りっぽいわね……」
絵里「カルシウムとったほうがいいわよ、イチゴミルクいる?」スッ
にこ「あ、ありがと」ジュー……
にこ「じゃなくて!!」ベシッ
絵里「私のイチゴミルク!!」
130 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:12:50.47 ID:5pbsz/on0
にこ「あんたらどうしてそんなに……」
海未「に……」
にこ「入ってくんじゃないわよ!!話を進めたいの!!」
海未「ご、ごめんなさい……」ビクッ
海未「わ……私は、説明を……しようと」ウルウル
にこ「あ……ご、ごめん海未、ついカッとなっちゃって」
海未「は、はい……」グスッ
希「なーかしたーなーかしたー!」
凛「せーんせーにー言ったーろー」
にこ「……」イラァ
ドゴォ!!
希凛「おぶち…!!」
131 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:15:02.46 ID:k03+6I5EO
にこ「つまりみんな知ってたのね」
花陽「これが生徒会長の権力……!」
絵里「た、たまたま聞いちゃっただけよ!!」
凛「これを手中に収めたのは大きいにゃ」
希「せめていないとこで言おうね凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃん花陽ちゃん真姫ちゃんのためにも、廃校を阻止するぞー!!」
一同「おーー!!」
132 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:18:19.78 ID:5pbsz/on0
角間「さぁーーて!やってまいりました練習試合!今日の相手は尾刈斗高校だぁ!!!」
角間「この試合の実況も、角間、角間がお送りいたしまぁぁぁぁす!!!!」
角間「両者整列完了しました!!」
ヒデコ「フミコ変わろっか?」
フミコ「まだちょっとしんどいかな……絶対勝って来てよ!」
ミカ「フミコの分も頑張るよ!」
ヒデコ「うん!」
花陽「こわいよぉ…….」ブルブル
海未「花陽、相手がなにをしてきても同じ高校生です」
海未「心配することはありません」
穂乃果「物陰から出てきてくれたらもっと説得力あるんだけどね海未ちゃん」
花陽「海未ちゃん整列だよぉ!!」
凛「希ちゃんのスピリチュアルパワーで倒せないの?」
希「うちのパワーはそこまで万能じゃないからなぁ」
にこ「にこにーパワーでイチコロにこ!」
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
にこ「ぬわぁんですってぇ!?」
ことり「三人とも、サッカーの話だよね!?」
絵里「あら?真姫、緊張してるの?」
真姫「まさか……いや、少ししてるわね」
絵里「フフフ、この試合も期待してるわよ」スッ
真姫「そっちもね」スッ
パチン!
133 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 17:20:10.56 ID:5pbsz/on0
幽谷「あれが西木野と絢瀬か」
地木流「あの二人以外は雑魚ですよ」
穂乃果「今日はよろしくお願いします!」
地木流「………ああ〜、西木野さんと絢瀬さんによろしくとお伝えください」
花陽「ムゥ……」
海未「……ちょっと聞き捨てなりませんね」
凛「凛たちもいるにゃー!」
地木流「他のザコはせいぜい二人の邪魔をしないようにしてくださいね」
真姫「………ッチ」
絵里「感じ悪いわね」
ことり「おやつにしてやる…….」
穂乃果「ちゅんちゅん!」
海未「悪ノリしない」
にこ「ちょっとみんな〜?顔が怖いにこ〜」
にこ「…………」
にこ「ぶっ潰すわよ!!!!!」
「「「「「おーーーー!!!」」」」」
希(アイドルがしてはいけない顔をしているので自主規制)ピーーーーーーー
134 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:24:38.58 ID:5pbsz/on0
FW
絵里、真姫
MF
希、海未、ことり、にこ
DF
ヒデコ、ミカ、凛、花陽
GK
穂乃果
ピーーーーーーーーーーーーーーー
角間「さぁ!試合開始のホイッスル!!」
幽谷「いくぞ!」ドッ
黒上「おう!」トッ
黒上「どけどけー!」タッタッタッ
角間「黒上ドリブルで上がっていくー!!!」
海未「させません!」バッ
黒上「木乃伊!」ドッ
木乃伊「……」トッ
角間「尾刈斗木乃伊に綺麗なパスが通った!!顔に包帯でぐるぐるですが怪我ではないとのことですのでご安心を!!」
穂乃果「花陽ちゃん!凛ちゃん!マークついて!」
凛「まかせるにゃ!」タッタッタッ
花陽「…………」
角間「おおーっとこれはどうした!?小泉が全く動かなぁぁい!!!」
ことり「花陽ちゃんどうしたの!?」
花陽「………です」
穂乃果「え?」
木乃伊「甘い」バッ
凛「にゃ!?」
幽谷「素人に止められるかよ!」
角間「木乃伊抜けたーー!!音の木坂ピーーンチ!!」
135 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:25:42.46 ID:5pbsz/on0
花陽「…………」カタカタ
花陽「あの人………怖……いんです」カタカタ
凛「かよちん……」
にこ「……まあ……」
希「包帯でグルグル巻きの人間が走って来たらなぁ……」
木乃伊「………」ドッ
黒上「いくぜ!!」トッ
ヒデコミカ「気をつけて!!」
黒上「いっけぇぇぇぇ!!!」
黒上【ファントムシュート!】
ドキュゥゥゥ!!
136 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:26:57.51 ID:5pbsz/on0
穂乃果「負けないよ!」
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドゴォォォォオォォ!!!!!
シュルルルル………!
穂乃果「……よし!」
黒上「な、なに!?」
海未「……?」
ことり「やったぁ穂乃果ちゃん!」
花陽「あれ【マジン・ザ・ハンド】って名前になったんだ」
凛「かっこいいにゃ〜!」
ヒデコ「穂乃果!矢澤先輩フリーだよ!」
にこ「よこしなさい!」
穂乃果「………」
ドッ!!
花陽「……へ!?」パシッ
137 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:28:51.98 ID:5pbsz/on0
にこ「…なっ」
ミカ「ちょ、穂乃果!なんで先輩に渡さないのさ!」
穂乃果「花陽ちゃん!」
花陽「は、はい!」
穂乃果「大丈夫、怖くないよ!」
花陽「え、え?でも……」
凛「かよちんかよちん……」コソッ
花陽「………ん?」
凛「海未ちゃんより怖いものってある?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「花陽!こんなところで弱音を吐いていたら日が暮れてしまいますよ!」
花陽「で、でもぉ………」
海未「まだまだ先は長いんですから、急ぎますよ!」
花陽「流石に………」
花陽「………」スゥッ
花陽「流石に富士山なんて無理だよぉ〜!!!!」ダレカタスケテー!
海未「今日中に登り切ります!」
海未「山頂アタックです!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「……あ、あぁぁぁ………!!」ガクガク
絵里「?どうしたのかしら」
真姫「さあ」
138 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:30:46.38 ID:5pbsz/on0
幽谷「DFにパスするなんてな、奪っちまえ!」
木乃伊「…………」ダッ
ことり「花陽ちゃん!来てるよ!」
花陽「う…うぅ海未ちゃん……より…怖いものなんて………」
花陽「ない!!!」ザッ ザザザッ ダッ
木乃伊「……!」ガクッ
角間「小泉が木乃伊を華麗なドリブルで抜いたぁぁぁ!!!!」
海未「いいですよ花陽!」
花陽「海未ちゃんのおかげだよ!」ドッ
海未「?それは…….どういたしまして…….?」
希「ほっ」トッ
角間「ボールは東條へと移った!!攻撃の起点になるのかぁ!?」
希(誰にパスしよかな…)チラッ
真姫「………」タッタッタッ
鉈「!西木野をマークしろ!」
希「……ふふ」タッタッタッ
希「エリチのマーク甘すぎやん?」ドッ
鉈「…….なに…!」
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
139 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:32:15.22 ID:5pbsz/on0
絵里【エターナルブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!!!
鉈「っく!!」バッ
ドシュゥゥゥゥ……!!!!!
角間「ゴーーーール!!!先取点は音の木坂です!尾刈斗鉈は反応しきれなかったぁ!!!」
絵里「……ふぅ」
真姫「やるじゃない」スッ
絵里「どういたしまして」パチン
凛「見かけほど大したことないないにゃー!」
海未「油断は禁物ですよ」
尾刈斗0-1音の木坂
ピーーーーーーー
140 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:33:30.22 ID:5pbsz/on0
ドッ
角間「さあ尾刈斗ボール!ここからどう攻めていくか!」
にこ「はぁ!!」ガッ!
円谷「しまった!」
角田「これは矢澤!すぐさまスライディングでボールを奪い取ったぁ!!」
にこ「絵里!」ドッ
絵里「ええ!」トッ
幽谷「ディフェンス!!」
絵里「吹き荒れろ……」
パキパキパキパキ
不乱「……!」バッ
絵里「………」ニッ
141 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:34:56.12 ID:5pbsz/on0
絵理「真姫!」ドォッ!
真姫「ナイスパス!」トッ
角間「ま、まさかー!?絢瀬のシュートを囮に使ったぁ!!!!!敵を引きつけ手薄になった西木野にパスがとおったぁ!!!」
凛「いけー!真姫ちゃーん!」
にこ「二点目いただきよ!」
鉈「次は入れさせん」ユラユラユラ
真姫「……?」
希「!!真姫ちゃんあかん!」
142 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:36:16.64 ID:5pbsz/on0
真姫「…………!」
真姫「ふっ!」ダンッ!
グルグルグルグル
真姫「……うっ………?」
真姫「………」キッ
真姫【ファイアトルネード!】
ドキュゥゥゥ!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
シュルルルルルル ポスッ
角間「と、止めたぁ!!!!尾刈斗鉈今度はしっかりボールをキャッチィ!!」
真姫「なっ!?」スタッ
143 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:37:30.07 ID:5pbsz/on0
絵里「そんな…」
花陽「真姫ちゃんのファイアトルネードが…」
希「………やっぱり」
ことり「希ちゃん何か知ってるの?」
希「いや、何か嫌な予感がしただけ」
希「でもあれどこかで……」
にこ「もったいぶらずに教えなさいよ!」
希「いやいやほんまに思い出せんねんって!」
凛「だいじょーぶ!多分まぐれだにゃ!」
にこ「そう、たまたまよ、たまたま」
希「…………」
にこ「……」ハァ
にこ「気ぃ引き締めていくわよ!!」
「「「「おー!」」」」」
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
鉈【歪む空間】ユラユラ
ヒュルルルル…… ポスッ
絵里「どうして……!」
凛「さっきは決まってたのに……」
にこ「ここからが本番ってわけね……!!」
144 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:38:55.06 ID:5pbsz/on0
地木流「まったく………」バサッ
地木流「調子に乗ってんじゃねえぞザコども!!」
ことり「ヒッ!!」
花陽「きゅ、急に怒鳴らないでくださいぃ……」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ、マーレーマーレーマレトマレ…….!」
凛「な、なにあれ?」
真姫「もしかすると………呪いかもね」
絵里「いやぁぁ!!」
希「……?」
穂乃果「みんな来てるよ!」
145 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:40:05.13 ID:5pbsz/on0
角間「これは尾刈斗高校、五人で並んで敵陣へ突っ込んでいく!!ボールを持っているのはセンターの幽谷だぁ!!」
にこ「センター……」ピクッ
ことり「行かせない!」
にこ「止めるわよ!」
ぐにゃぁぁん………
ことり「あ、あれ?」ゴシゴシ
にこ「…!?」ゴシゴシ
角間「これは尾刈斗高校!巧みなフォーメーションチェンジで敵を惑わしていくー!!」
ぐにゃぁぁん……
にこ「いや……これフォーメーションチェンジってレベルじゃ……」
ことり「顔がぐにゃ〜んってなって……誰が誰だか……」
穂乃果「にこちゃんは包帯の子、ことりちゃんは向こうのキャプテンをマークして!!」
にこ「え、ええ!」バッ
ことり「任せて!」バッ
ヒデコ「な……にこ先輩!?」
ミカ「ことりちゃん違う!!」
146 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:41:11.64 ID:5pbsz/on0
にこ「ちょ……!!」ザッ
凛「にゃ!?」ザッ
にこ「なんで……」
ことり「あれ?」ザッ
花陽「ヒィ!!」ザッ
ことり「どういうこと……?」
角間「どうした音の木坂!!仲間同士でマークしあってしまったぁぁ!!」
角間「この隙に尾刈斗高校どんどん上がっていく!!!」
希「……」タッタッタッ
幽谷「これで終わりじゃないぜ」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……見せてやれ!お前たちの力を!!」
幽谷【ゴーストロック!】
147 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:43:47.19 ID:5pbsz/on0
ブワァァァァァァ!!!
凛「……ん!?」グッグッ
絵理「ひぃぃ!!!動かないぃぃ!!!」グッ
海未「そんなバカな……」グッグッ
にこ「ちょっと!離しなさいよ!!」グッグッ
ことり「誰も掴んでないよぉ〜……」
花陽「す、すぴりちゅある……」
穂乃果「ま、まずいよ……」グッグッ
幽谷「あははっ!」ドキュ!!
穂乃果「っく……」
ドシュゥゥゥ!
角間「決まったぁぁ!!音の木坂動かない!!いや、動けない!!!」
角間「これが尾刈斗高校の必殺タクティクス!!」
角間「ゴーストロックだぁ!!」
148 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:44:35.84 ID:5pbsz/on0
花陽「必殺タクティクス……!」
にこ「こんなもので私たちが……」
幽谷【ゴーストロック!】
ドシュゥゥゥ!!
ピーーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスルゥゥゥゥ!!!!音の木坂まったく動けず二点を失いました!後半は逆転なるかぁ!?」
149 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:45:51.53 ID:5pbsz/on0
部室
ガンッ!!
にこ「なによあれ!イカサマじゃない!!」
真姫「そんなに怒ってもしょうがないじゃない」
にこ「は!?あんたは悔しくないの!?」
真姫「問題はどういうタネなのか…でしょ?」
花陽「まさか、本当に呪いとか…….」
海未「そ、そんなの非常識です!!」
穂乃果「そうだよ!絶対タネがあるよ!」
絵里「そ、そうよ!呪いなんてバカバカし……」
凛「あ!絵理ちゃんの後ろに何かいる!」
絵里「いやぁぁ!!!希ぃぃ!!」ガシッ
希「オブゥ……!!」ポキッ
穂乃果「希ちゃぁぁん!!」
凛「嘘!嘘だから!!落ち着いて!」アワアワ
にこ「凛ンンンン!!」グワッ
凛「ごめんなさいぃ!!」
絵里「だ、大丈夫……?」パッ
希「……………」
絵里「希?」
希「……あ!ごめん、考え事してた………」
絵理「?」
150 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:47:05.66 ID:5pbsz/on0
尾刈斗2-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「さーて、後半開始しました!!音の木坂はこの現状を打開できるのかぁ!?」
地木流「後半も同じだぁ!!」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
絵里「もう嫌ぁ!!」パッ
にこ「ちょ、ちょっと絵里!」
角間「これは絢瀬!!耳を塞いでしまったぁぁ!!こんなことで試合はできるのかぁ!?」
幽谷「そんな状態のやつなんかに取られるほどトロくねぇよ!!」ダッ
絵里「あぁ…!」ガクッ
幽谷「いくぞ!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
151 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:49:31.33 ID:5pbsz/on0
にこ「う、ごけない……」グッグッ
希「なんで……!!」グッ
花陽「うごいて、動いてぇ……!!」グイグイ
凛「本当にタネなんてあるのかにゃ…?」グッ
ことり「ふぇぇ……今日いいとこなしだよぉ〜……」グッグッ
海未「くっ……!!まだ日頃の鍛錬が足りないと言うのですか……!!」グッグッ
穂乃果「穂乃果が止まっちゃったら本当にまずいよ!!」グイグイ
絵里「隙あり!」ダッ
幽谷「なに!?」
「……………」
「「「「「「え?」」」」」」」
152 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:50:58.19 ID:5pbsz/on0
角間「こ、これはぁ!!絢瀬がゴーストロックの呪縛から逃れていたぁ!!いったいどうしたのでしょうか!!」
真姫「あ、動ける」
ことり「どうして絵里ちゃんだけ無事だったんだろ……」
海未「一番怖がっていたはずでしたけど……」
にこ「そうよ!さっきだって耳塞いで縮こまってたくせに……」チェッ
凛「にこちゃんいいとこ持っていかれて拗ねてるにゃ〜」
花陽「り、凛ちゃん!」アワワ
にこ「拗ねてないわよ!」
希「…………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
角間「これは巧みなフォーメーションチェンジでかわしていく!!」
絵理「もういやあ!!」ガバッ
角間「おーっと!耳を塞いで縮こまってしまったぁ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!!
153 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:52:43.89 ID:5pbsz/on0
希「………そうか!!」タッタッタッ
にこ「何かわかったの?」タッタッタッ
希「とりあえず走りながら……」
にこ「……なるほど…」
希「……頼める?」
にこ「あったりまえじゃない、にこを誰だと思ってるの?」
角間「ああーーっと!絢瀬自分で上がっていったがボールを奪われてしまったぁぁ!!」
絵里「だって誰も来てくれないんだもの!!」
幽谷「まぐれは2度は続かない!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
花陽「ぬぐぐぐ………」
ことり「え、絵里ちゃんなら……!」チラッ
154 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:56:33.06 ID:5pbsz/on0
絵理「エリチカお家帰るぅぅ………」グスッ
ことり花陽「かかってるんかい!!」ビシッ!
角間「今度は全員がかかってしまったぁ!!このままリードを広げられてしまうのかぁ!?」
幽谷「だからまぐれと言ったろ」スタスタ
穂乃果「ふん!ふん!」グイグイ
幽谷「くらえ!」
幽谷【ファントム………
希「にこっち今や!!」
にこ「………」スゥ
155 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:57:56.51 ID:5pbsz/on0
にこ「にっこにっこぬぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
ビリビリビリ
幽谷【…………シュート!】
ドキュゥゥゥ!!!
穂乃果「う、動ける!」パッ
穂乃果「とりゃ!」バシィ!
穂乃果「よし!」
角間「と、とぉめたぁぁぁぁ!!!!!なんと高坂、寸前でゴーストロックを破りシュートを受け止めたぁ!!」
156 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:59:29.34 ID:5pbsz/on0
花陽「やったね穂乃果ちゃん!」
凛「にこちゃん、いくら目立ちたいからってあれは………」
にこ「な、なによ!にこが破ったんだから!!」
にこ「もっと感謝しなさい!!」
ことり「にこちゃんが破った?」
海未「さっき叫んでいたのがそれですか?」
にこ「そうよ!」
にこ「詳しいことは………希に聞いてちょうだい」
希「にこっち…………」ハァ
希「要するにな、あれは催眠術やったんよ」
真姫「催眠術?」
希「相手の監督がブツブツ言ってるのと敵の巧みなフォーメーションチェンジ」
希「これらが合わさって目と耳がごちゃごちゃになったってわけ」
海未「なるほど」
絵里「だから耳塞いでた時効かなかったのね」
凛「凛は今ので頭ぐちゃぐちゃだにゃ〜……」
花陽「凛ちゃん……」
穂乃果「さすがだね!希ちゃん!」
希「えっへん!」
にこ「ちょっと!破ったのはにこなんだからぁ!!」
穂乃果「うんうんすごいすごい」
にこ「感情を込めなさいよ!!」
希「次も期待してるよ、にこっち」
ことり「タネがわかったからもう怖くないね!」
希「そうやね!」
希「…………でもちょっとおいたが過ぎるかな………」
ことり「え?」
希「なんでもないよ!」
157 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:01:33.45 ID:5pbsz/on0
穂乃果「さあ!反撃開始だよ!」ブン!
ヒデコ「ほっ」トッ
ヒデコ「おねがい!」ドッ
ことり「よっと……」トッ
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ナイスパスよ」トッ
角間「これは鮮やかなパス回し!尾刈斗高校ボールに触れない!」
絵里「……真姫の分まで……決めてやる!」ダッ
真姫「……絵理!!」タッタッタッ
絵里「なに!!」タッタッタッ
真姫「相手の手を見ちゃダメ!」
絵里「手!?」
真姫「あれも催眠術よ!」
絵里「手の動きが催眠術………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「…思い出した!!」
にこ「なにが?」
希「あの手の動き!この前本で見た!」
希「たしか……平衡感覚をなくすとかなんとか……」
ことり「それでシュートの威力を半減させて……」
海未「つまりキャッチ自体は普通ということですね」
にこ「というか普段どんな本読んでんのよ……」
希「今すぐエリチに伝えて!」
真姫「わかった!」ダッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
158 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:03:08.56 ID:5pbsz/on0
絵里「手を見ない…手を見ない……」
絵里「吹き荒れろ………」
パキパキパキパキ
鉈「無駄だ」ユラユラユラ
絵里【エターナルブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
鉈「ぐはぁ!!」
ドシュウウウゥゥ………!!!!!
角間「きまったぁぁ!!!鉈の必殺技を破りついに同点へこぎつけたぁ!!!」
尾刈斗2-2音の木坂
ピーーーーーーー
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
鉈【歪む空……
鉈「ぐわぁぁぁ!!!」
ドシュウウウゥゥ!!!!!
角間「先ほど止められた西木野もゴールを決めついに逆転しました!!」
159 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:04:08.88 ID:5pbsz/on0
地木流「そんな………バカな……」
尾刈斗2-3音の木坂
ピーーーーーーー
地木流「マレトマレ!!!」
幽谷「俺たちが…こんな弱小に……」
幽谷「負けられるか!」ダッ
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
穂乃果「いくよみんな!」
穂乃果「せーの!!」
「「「「「にっこにっこにーー!!!」」」」
パァァァァ!!!!
160 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:06:41.09 ID:5pbsz/on0
幽谷「くっ……!!」
幽谷「まだ試合は終わってない!!」ダッ
希「もう終わるよ」
幽谷「チッ……邪魔するな!」ザッ
幽谷【呪い!】
ズズズズ
幽谷「はははは!これでお前は……って……!」
幽谷「なんで俺にかかってるんだ!?」
ズズズズ
幽谷「やめ……やめろ……!!来るんじゃねぇ!!!!」ガタガタ
ズズズズ
幽谷「ひぃぃぃ!!」ドサッ
希「あーあー……」
希「人を呪わば穴二つ」
希「簡単に呪いなんていうもんやないんよ」
希「相手が悪かったね」
幽谷「あ………あぁ……」ガタガタガタ
希「スピリチュアルやん?」
ピッ ピッ ピーーーーーーー!!
角間「ここで試合終了のホイッスル!!!なんと勝利したのは怒涛の追い上げを見せた音の木坂イレブン!!」
161 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:07:32.26 ID:5pbsz/on0
角間「実況は角間でお送りしましたぁ!!!!!」
ありがとうございましたぁぁ!!
地木流「そ、それでは失礼して……」そそくさ
凛「べーーーーーだっ!」
真姫「凛ダメ」
にこ「」シュッ
花陽「にこちゃんその手はまずいよぉ!!」
ことり「そういえば希ちゃん」
希「ん?」
ことり「結局最後ってどうなったの?」
凛「そうそう!なんかよくわかんなかったにゃ!」
希「向こうの人がミスしてくれたんよ、ラッキーってやつやね」
162 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:08:46.01 ID:5pbsz/on0
絵理「……なんか見てはいけないものを見てしまった気分だわ」
にこ「一番怒らせちゃいけないのはやっぱりあいつだわ……」
花陽「真姫ちゃんよかったね」
穂乃果「よーし!じゃあ今日の試合の打ち上げいこう!」
希「いいねー」
ヒデコ「あ、私たち今日もちょっとやることあるから……」
ミカ「楽しんできてね〜!」
穂乃果「今日もかぁー……」
海未「用があるのなら仕方ありません」
ヒデコ「それじゃあバイバイ!」タッタッ
フミコミカ「バイバーイ!」タッタッ
ことり「バイバーイ!」フリフリ
にこ「で、どこにする?」
凛「じゃあいいとこ知ってるにゃ!!」
にこ「へー、なんてとこ?」
凛「雷雷軒!!」
163 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:25:19.94 ID:LB8pdiL10
雷雷軒
凛「おっちゃーん!きたよー!」ガラガラ
店長「おお、いらっしゃい」
海未「このお店ですか」
ことり「中思ったより広いね〜」
穂乃果「初めてきたよ!」
真姫「そうなの?てっきり何度も来てるかと思ったけど」
穂乃果「これでも穂乃果女子高生だからね!」
穂乃果「学校帰りはクレープなんだ!」
絵里「そんな決まりはないと思うけど……」
にこ「え〜?にこー、こんなおじさんっぽいところ入れなーい」
希「穂乃果ちゃーん!にこっち帰るってさ!」
にこ「ちょっと!!冗談に決まってるでしょ!?」
凛「おっちゃん八人いける?」
にこ「冗談っつってんのよ!!」
164 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:26:36.31 ID:LB8pdiL10
花陽「は……白米が….!!白米がぁぁ!!!」
花陽「食・べ・放・題!!!」
花陽「幸せです〜〜!!!!」ハグハグ
ことり「ブ、ブラックホール……」モニュモニュ
希「おっちゃん替え玉もう一丁!」ズルズル
凛「凛もー!」ズズズズ
海未「二人とも食べ過ぎ注意ですよ!」
希「凛二等兵!食べるのもトレーニングだ!」
希「決して手を抜くんじゃないぞ!」ズゾゾゾ!
凛「はっ!!希隊長!」ズルズル!
海未「二人とも!!」
真姫「見てるだけで胸焼けしてくるわ…」パクッ
絵里「そういえば正式な試合に出るには監督がいるのよね?」ズルズル
穂乃果「そうなんだよねぇ…」ハム
穂乃果「新しい必殺技も練習しなきゃなのに……」モキュモキュ
絵里「【マジン・ザ・ハンド】だけじゃダメなの?」フーフー
穂乃果「そんなに世の中甘くないんだよ絵理ちゃん……」ゴックン
店長「…………」
165 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:30:09.97 ID:LB8pdiL10
店長「……一人で止めるには限界がある」
絵里穂乃果「え……?」バッ
店長「……」ジュー
絵里「……一人で止めるには…」
穂乃果「限界……」
にこ「……ねえ穂乃果……」
穂乃果「なに?」
にこ「……」ゴニョゴニョ
穂乃果「それちょっと穂乃果も思った」
絵里「なにが?」
穂乃果「店長さん!」ガタッ
店長「……」
穂乃果「私たちの監督になってください!」
真姫「……!?」ブフッ
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!!??」」」」
店長「いいぞ」
「「「「ええええええ!!!!???」」」」
店長「ただし」
穂乃果「………」
166 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:31:58.20 ID:LB8pdiL10
店長「俺とのPKで勝ったらだ」
絵里「PKって……」
凛「おっちゃんサッカーできるの!?」
店長「見くびってくれるなよ、凛」
店長「これでも元キーパーだ」
凛「そのお腹ブゥゥ!!」ムググ
花陽「それ以上はいけない」グググ
店長「PKとはいったが俺は蹴るだけだ」
店長「この中でキーパーは誰だ?」
穂乃果「はいはいはい!!!」
店長「やっぱりか」
にこ「ちょっと穂乃果、本当に勝てるの?」
海未「というか、監督はこの方で大丈夫なのですか?」
絵里「多分大丈夫よ」
ことり「何か訳があるの?」
絵里「………勘?」
167 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:33:33.00 ID:LB8pdiL10
ズコーーーー!!!!
真姫「こ、これだけことをおおごとにしておいて……勘って……」
にこ(まあ、あの一瞬でアドバイス出せるぐらいだからかなりの経験者だと思うけど)
店長「で、やるのか?やらないのか?」
穂乃果「やります!」
海未「穂乃果…!」
花陽「ほ、本当にいいの?!」
凛「もしおっちゃんが監督になったら練習終わりにタダでラーメン……」ブツブツ
希「凛ちゃんストップストップ!!」
店長「食い終わったらそこのキーパーだけ残ってくれ、詳しい日時を話す」
穂乃果「はい!」
店長「一対一の真剣勝負だ、観客はいらない」
海未「本当に大丈夫なのでしょうか……」
凛「ラーメン……無料……替え玉一丁……」ブツブツ
花陽「お願い凛ちゃん戻ってきてぇ!!」
168 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:34:39.54 ID:LB8pdiL10
自宅
穂乃果「今日は勝負の日だからね、いつもと違う服で行こう」
雪穂「ん〜アイス美味し♪」テクテク
雪穂「……ん?」チラッ
穂乃果「……うーん?」コレカナ、コレカナ
雪穂「なになに?おねーちゃんデート?」ニヤニヤ
穂乃果「デートよりも大事なことだよ!」
雪穂「……え」ポロっ
ドタドタ!!
オカーサーン!オネーチャンガーー!!!
穂乃果「よし、これで行こう!」
ケッコンスルカモシレナイ!!
アンタナニイッテルノ?
169 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:38:40.54 ID:LB8pdiL10
河川敷コート
店長「…やっときたか」
穂乃果「バッチリ勝負服できました!」
店長「他の奴らには言ってないな?」
穂乃果「はい!みんなは今日普通の練習の日です!」
店長「よし、じゃあまず準備運動だ」
店長「それからPK3本勝負だ」
穂乃果「てことは……」
店長「ああ、二本止めればお前の勝ちだ」
穂乃果「………よーし!負けません!」パンッ
店長(キーパーを見ればチームが見える)
店長(見せてみろ、お前たちの力を)
170 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:40:33.19 ID:LB8pdiL10
海未「穂乃果はまだ家から出ていません」
ことり「ねえ海未ちゃん……これって」
凛「普通に犯罪だにゃー……」
海未「勝負とあればいつもの練習着で行くはず、発信機を取り付けておいて正解でした」
希「海未ちゃん……エグい…」
絵里「愛がなせる技ね」
にこ「病的すぎるわよ!」
店長「いくぞ」ザッ
穂乃果「はい!」グッ
トッ タッタッタッ
ドキュッ!!
ゴォォォォ!!!
171 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:41:34.18 ID:LB8pdiL10
穂乃果「はぁ……!!」バッ
バシィィィ!!!!!
ズズズズ……
穂乃果「す、すごい……」
店長「どうした、もう限界か?」
穂乃果「ま…まだまだ!!」ポイッ
コロコロコロ トッ
店長「………」タッタッタッ
172 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:43:14.89 ID:LB8pdiL10
ドキュゥゥゥ!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「…これ……!!」
穂乃果(さっきより強い……!)
穂乃果「はぁぁ!!」バッ
バシィィィ!!!
穂乃果「……っぐ……!!」グググ……
ギュルルルルル!!! バチィ!
穂乃果「きゃぁ!!」ドサッ
ドシュルルルルル……!
穂乃果(入っちゃった……)
コロコロ……
穂乃果「………」ドッ
店長「なんだ、もう限界か」トッ
173 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:44:45.84 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「まだ……勝負は終わってない!」
店長「……これで一対一だ」
店長「止めてみろ!!」ダッ
ドキュゥゥウウウウ!!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「今までよりはるかに強い……!」
穂乃果「……でも!」
穂乃果「まだ手はある!」バッ
穂乃果「はぁぁぁ!!!」グッ
穂乃果「………?」
店長(……?)
穂乃果(え、マジンが出ない……)
174 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:46:17.47 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「は、はぁぁぁ!!」
ゴォォォォォオ!!!!
店長「あれは……」
穂乃果(よかったぁぁぁ!!!)
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドォォォォォォ………!!!
店長「……それが例の……【マジン・ザ・ハンド】か」
穂乃果「えっへへ!止めたよ二本!」
店長「ああ、約束どうりお前たちの監督になろう」
穂乃果「や………やったぁーー!!」
175 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:57:17.21 ID:LB8pdiL10
カァー、カァー、カァー
海未「………穂乃果出てきませんね」
海未「みんなも帰ってしまいました……」
ママーヘンナヒトイルー
シッ!ミチャイケマセン!
海未「……穂乃果ぁ………」ポツン
176 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:18:00.81 ID:t7xEe4+YO
[3、新監督就任!]
店長「今日から監督になった」
監督「よろしく頼む」
「「「「「「お願いしまーす!」」」」」
にこ「よくやったわね穂乃果」
穂乃果「頑張ったよ!」
海未「…いったい……いつのまに…」ブツブツ
ことり「海未ちゃんあれからずっといたんだって………」
花陽「はらしょー……」
凛「海未ちゃんも大概やばいにゃー」
監督「早速だが一回戦目の相手が決まった」
監督「野生高校だ」
にこ「野生高校……」
真姫「知ってるの?」
にこ「一年のとき当たったことがあるわ」
絵理「確か……」
にこ「ええ……もちろん惨敗よ」
ことり「そんなに強いんだ……」
凛「で、でも!こっちには【ファイアトルネード】も【エターナルブリザード】もあるんだよ?」
にこ「まあ最後まで聞きなさい」
にこ「その試合はこっちもそんなに良くなかったのよ」
にこ「チームがあんなんだったからね……」
希「にこっち……」
177 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:21:07.28 ID:t7xEe4+YO
にこ「でもそれ以上に……」
花陽「恐るべきはあの身体能力です」
絵理「身体能力?」
にこ「さすが花陽ね」
花陽「えへへ」
にこ「奴らは大会屈指の身体能力を持ってる」
花陽「特にすごいのが……」
にこ花陽「「空中戦」」
穂乃果「空中戦………」
にこ「あれをどうにかしないと真姫の【ファイアトルネード】も絵理の【エターナルブリザード】も止められてしまう可能性がある」
ことり「そ、そんな………」
真姫「異論はないわ」
絵理「私も」
凛「じゃ、じゃあどうするの!?」
穂乃果「ならやることは一つ!!」
にこ「新必殺技ね」
穂乃果「そのとうり!」
穂乃果「試合は3日後!」
「がんばるぞーー!!!」
「「「「「「おー!」」」」」」」
凛「にこちゃん今回珍しく真面目だったね」
にこ「はっ倒すわよあんた」
178 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:26:23.34 ID:t7xEe4+YO
練習後
穂乃果「ん〜……どうしよっか」
海未「結局それらしい案は出てきませんでしたね……」
ことり「高ーく飛ぶにも限界があるからね……」
穂乃果「あーあ、ゲームみたいに二段ジャンプができたらなぁ……」
ことり「飛んでる亀さんを踏み台にしたりしてね♪」
海未「何馬鹿なこと言って………」
海未ことり「!!」
穂乃果「あ〜!あったねそんなのも!」
穂乃果「……?どうしたの?」
海未「ことり……気づきましたか?」
ことり「……うん」
穂乃果「き、気付いたって何が?」
穂乃果「………もしかして海未ちゃんの分のおやつ食べちゃったこと?」
海未「いえそれではなく……って」
海未「犯人はあなただったんですね!?」
穂乃果「気づいたんじゃないの!?」
穂乃果「騙すなんて最低だよ海未ちゃん!」
海未「なぜ私が怒られなければならないのですか!!」
海未「私が楽しみにしていたほむまんを……」
穂乃果「も、元々は穂乃果の家のお饅頭なんだから!」
海未「いつもあんこは飽きたと言っていたではありませんか!」
穂乃果「お腹すいてたんだからしょうがないじゃん!」
179 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:28:56.37 ID:t7xEe4+YO
海未「だいたいあなたは………」
ことり「海未ちゃんストップストップ!」
海未「……はっ!そうでした」
穂乃果「もー!結局なんだったのさー!」
海未「………なんでしたっけ?」
ことり「海未ちゃぁ〜ん……」
180 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:33:23.02 ID:t7xEe4+YO
次の日
絵里「二段ジャンプ?」
海未「そうです」
凛「海未ちゃん遂におかしくなっちゃったかにゃー……?」
海未「それでは説明します」ギリギリギリ
凛「にゃぁぁぁぁああ!!」グイィィ!
ことり「図に書いてみるね」キュポッ
海未「お願いします」パッ
凛「い、痛い………」ヒリヒリ
真姫「自業自得ね」
花陽「今回ばかりは……」
凛「かよちんが冷たい…!!」ガーン
希「はーいしっかり聞くんよ」
ことり「ふふ、じゃあ説明するね」
ことり「まず二人で同時に飛びます」キュッ
海未「次に片方がもう一人を踏み台にしてもう一度ジャンプするんです」キュキュッ
にこ「でも踏まれる方痛くない?」
海未「はい、ですから」キュッキュッ
希「なるほど!」
海未「はい、下の人は足を上にして押し上げる形をとります」
ことり「上の人はその足と自分の足を合わせて飛ぶの!」
絵里花陽「………」
穂乃果「つまりね……」
穂乃果「二人の力が合わさってもっと高く飛べるってことだよ!」フンス
181 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:20:37.02 ID:LB8pdiL10
絵里「いや、それはわかるんだけど……」
花陽「できるのかなぁ……」
にこ「もしできるとすれば………」
真姫「軽い人が適任なんじゃない?」
にこ「にこは無理よそんなの」
凛「じゃ、じゃあ……!」
海未「上は絵理が適任かと」
凛「………!」
絵里「私?」
海未「はい、絵理のフィジカルならばいけると思います」
穂乃果「絵理ちゃんバランス感覚いいもんね!」
花陽「体も柔らかいし……何かやってたの?」
絵里「バレエをちょっとね……」
穂乃果「……おお…!!なんかカッコいい!!」
凛「その時の動画とかってあったりする?」キラキラ
絵里「……残念ながら消しちゃったの」
真姫「………」
182 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:23:52.47 ID:LB8pdiL10
凛「見たかった……」ガクリ
穂乃果「きっと可愛かったんだろうなぁ〜!」
海未「話は最後まで聞いてください」
海未「……で、踏み台になるのは……」
希「エリチが上なら下になるのはうちかな?」
海未「さすがですね、お願いします」
穂乃果「二人とも、頑張ってね!」
絵理「ええ、任せて」
希「プレッシャーやなぁ……」
花陽「………?」
花陽「……どうしたの?凛ちゃん」
凛「なにが……?」
花陽「……いや、なんでもない……」
凛「変なかよちんだにゃ〜」
穂乃果「早速練習だよ!」
183 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:34:21.96 ID:LB8pdiL10
グラウンド
海未「準備はできましたか?」
絵里「ええ」
希「ばっちり!」
海未「ほかのみなさんはトレーニングしていてください」
穂乃果「えー!穂乃果たちも見てたいよぉ〜!!」
海未「だだこねない!」
ことり「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん」コソッ
穂乃果「なに?ことりちゃん」ソッ
ことり「部室にお菓子置いてあるからトレーニングの後で食べよう♪」
穂乃果「おー!さすがことりちゃん!」
ことり「だからトレーニング頑張ろ?」
穂乃果「……もういっそのこと今から部室行っちゃう?」
ことり「それもいいね〜!」
穂乃果「よーし!それじゃあ……」
にこ「海未〜!!穂乃果がサボろうとしてる〜!!」
穂乃果「ちょ、にこちゃん!?」
花陽「そんなこと言ったら……」
真姫「私しーらない」
海未「全部聞こえてるので大丈夫でーす!!」
穂乃果「ことりちゃんが誘惑するからぁーー!!!!」
ことり「えへ」
凛「確信犯だね」
184 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:36:52.81 ID:LB8pdiL10
海未「いきますよー!」
絵里「ええ!」
希「よっしゃ!」
海未「それ!」ドッ
希「行くよ!」タッタッタッ
絵里「ええ!」タッタッタッ
希「はぁ!」ダッ
絵里「フッ」ダッ
海未「そこで足を合わせて!!」
スカッ
絵里「あら……?」
希「へ?」
ドシャァ!!
絵里「………い……たた」
絵里「希、大丈……」モニュ…
絵里「ぶ…?」
絵理(落ち着くのよ絢瀬絵理、こんなベタな展開あるわけないじゃない、そう、そうよ、この柔らかいものは希のアレじゃなくてきっと……何か……何か別の……あ、マシュマロみたい………)モニュモニュ
絵里「……」チラッ
希「いやん♪えりちのエッチ」
海未「大丈夫ですか!?」タッタッタッ
絵里「ご、ごごごごごめんなさい!!」パッ
海未「絵里?」
絵里「なによ!!」パッ
海未「か、顔が赤いですよ?」
絵里「わ、私水飲んでくるから!」ダッ
海未「?」
希「エリチおもしろいなぁ」クスクス
185 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:37:58.09 ID:LB8pdiL10
花陽「ハァ……ハァ」テクテク
ことり「疲れた〜……」テクテク
凛「あれ?真姫ちゃん髪縛ったの?」テクテク
真姫「ええ、走るのに邪魔だから」
凛「似合ってるにゃ〜!」
真姫「左右を軽く止めただけだけど」
ことり「かわいいよ真姫ちゃん♪」
花陽「うん!すっごくかわいい!」
真姫「……もう!わかったから!」カァァ!
穂乃果「あ、いたいた」ザッ
穂乃果「そろそろ終わりだよー!」
海未「おや、もうそんな時間でしたか」
絵里「私たちはもう少しやっていくわ」
希「本番まで時間もないしね」
穂乃果「そっか!じゃあ先帰ってるね!」
真姫「ほどほどにしておきなさいよ」
海未「あ、あのー……」
ことり「どうしたの?海未ちゃん」
186 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:39:54.39 ID:LB8pdiL10
海未「実は今日この後予定がありまして……」
希「あー……」
絵里「どうしましょう」
花陽「休むことも大事ですよ!」
凛「……」
凛「あ、あの!」
凛「り、凛がお手伝いするにゃ!」
花陽「凛ちゃん!?」
希「ほんまにいいの?」
凛「うん!」
絵里「……じゃあお願いしようかしら!」
真姫「遊んで迷惑かけないようにしなさいよ」
凛「しないよ!!」
ことり「凛ちゃんなに企んでるのかな〜?」
絵里「え、そうなの?凛」
希「うちらを利用する気やったんやね……」
凛「なんでそうなるにゃぁ!!」
凛「凛は純粋にお手伝いしようと思ってたのに………」グスッ
絵里「……冗談よ、ありがとう」なでなで
希「ちょっと意地悪しちゃったかな」なでなで
凛「……えへへ」
花陽「凛ちゃん………」
凛「かよちんごめんね、先に帰ってて」
花陽「う、うん…」
187 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:45:57.83 ID:LB8pdiL10
凛(もう何回目かもわからないほど失敗してるけど二人は全く諦めようとしなかった)
凛「いっくにゃぁー!」ドッ
絵里「今度こそ!!」タッタッタッ
希「うん!」タッタッタッ
凛「…………」ジーー
希「はぁ!」バッ
絵里「ほっ!」グッ
凛「おお……!!」
グラァ
絵里「……っく!」バッ
希「あわぁ!」ドシャ!
希「いつつ……」
凛「大丈夫?希ちゃん」
絵里「ごめんなさい……!」
希「もー!そんな顔せんといて!」
希「ウチがちゃんと着地できんかっただけやん?」
希「ほら、もう一回やろ!
絵里「……いえ、今日は終わりましょう」
希「せっかく良い感じになってきたのに〜…」
絵里「もう暗くてボールもよく見えないし……なにより!」ビシッ
希「……!」ビクッ
188 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:49:14.29 ID:LB8pdiL10
絵里「あなたが怪我したらどうするのよ!」
凛「そうにゃそうにゃ!」
希「ウチが怪我するわけないやん?」
凛「どこからくるにゃ、その自信……」
絵里「いいから、今日は終わりましょ」
希「……そやね、じゃあお言葉に甘えて」
凛「凛が片付けてるから着替えてて良いよ〜!」
絵里「何言ってるのよ、みんなで片付けるのよ」
凛「後片付けは後輩の役目だにゃ!」
希「凛二等兵!先輩禁止令第2条!!」
凛「は、は!!」
凛「部員はいつ如何なる状況下において平等であり、年齢による格差はないものとする!」イエッサー!
絵里「というわけで早くやるわよ」
希「練習に付き合ってくれただけでも嬉しいのに片付けまで押し付けるわけないやん」
凛「絵里ちゃん………希ちゃん……」
帰り道
凛「ばいばーい!」ブンブン
希「フフ」
絵里「どうしたの?希」
希「いや、なんか妹みたいやなって」
絵里「……そうね」
絵里「それもとびっきり可愛い」
絵里「ま、亜里沙には敵わないけどね!」
希「相変わらずやなぁ……」
絵里「でも最近連絡繋がらないのよね…」
希「忙しいんちゃう?」
絵里「だといいんだけど……」
189 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:52:22.93 ID:LB8pdiL10
凛「……ここなら下も柔らかいし……」
ダッ ザザッ ドサッ ザッザッ
凛「……違う」ハァハァ
190 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:54:29.80 ID:LB8pdiL10
次の日練習後
絵里「…….なんでできないのよ…」ハァハァ
希「なんかバランスが崩れるなぁ…」ハァハァ
花陽「何がダメなんだろう?」
海未「……明日はもう試合ですから今日はしっかり休んでください」
絵里「でも……!!まだ完成してないわ!」
ことり「ごめんね絵里ちゃん……」
絵里「ことり…….」
にこ「あんたらが怪我でいなくなったらにこたち試合に出られないんだから」
真姫「素直に心配って言えばいいのに…」クルクル
にこ「あんたに素直にって言われるとは思ってなかったわ」
希「……えりち、明日がんばろ…?」
絵里「……」
191 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:56:17.77 ID:LB8pdiL10
角間「さあーやってまいりました、フットボールフロンティア予選第一回戦!!今日の相手は野生高校だぁぁ!!!」
絵里「……大丈夫かしら………」
希「大丈夫やって!案外普通に勝てるかも知れへんよ?」
絵里「だといいけど……」
海未「……絵里はまだ落ち込んでいるようですね」コソッ
ことり「私たち……間違ってたのかな」
花陽「そ、そんなことないよ!」
花陽「きっと……!絵里ちゃんたちなら完成してくれる!」
真姫「花陽の言うとうりよ」
真姫「じゃないとこの二日間が無駄になるじゃない」
ことり「……うんそうだよね!」
海未「すみません、少し弱気になっていたみたいです」
凛「………」ボー…
にこ「……ちょっと!」バシッ
凛「……っは!」ビクッ
にこ「しっかりしなさいよ、試合始まるのよ?」
凛「ちょっと考え事してて……」アセアセ
にこ「凛が考えることなんてラーメンぐらいでしょ」
凛「たまにはラーメン以外も考えるにゃ!!」
にこ「……たまになのね」
監督「…………」
192 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:57:57.09 ID:LB8pdiL10
ピーーーーーーー
ドッ
角間「はじまりましたぁ!!身体能力で勝る野生高校相手に一体どのような試合を繰り広げるのでしょうかぁ!!」
絵里「………ことり!」タッタッ ドッ
ことり「ほっ!」トッ
にこ「ことり!よこしなさい!」
ことり「……!にこちゃん!」ドッ
にこ「…よし!」トッ
角間「音の木坂、慎重にパスをつないでいく!!ここからどう展開する気だ!?」
にこ「いきなさい!真姫!」ドッ
角間「僅かに会いたスペースを矢澤、見逃しませんでしたぁ!!」
真姫「…ふっ!」ダンッ
グルグルグル
真姫【ファイア………】
鶏井「コケー!」バッ
193 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:59:11.96 ID:LB8pdiL10
真姫「っく!」スタッ
鶏井「コケー!」スタッ
角間「これは野生鶏井素晴らしいジャンプ力!!西木野の必殺シュートを完全に封じ込めましたぁ!!」
にこ「……ッチ、やっぱりね」
鶏井「コケー!」ドッ
水前寺「へっ!」トッ
希「止めるよ!ことりちゃん!」バッ
ことり「うん!」バッ
水前寺「遅すぎるぜ!」ダッ
希ことり「そんな……!」
角間「水前寺一瞬で二人を抜き去ったぁ!!はやぁい!!まるで草原を駆け抜けるチーターのようだぁ!!!!」
水前寺「五利!」ドッ
五利「うほー!!」トッ
凛「しまった……!」
花陽「穂乃果ちゃん!」
194 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:00:38.82 ID:LB8pdiL10
五利【ターザンキック!】
ドゴォ!
穂乃果「はぁぁぁ!!」バッ
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
ドシュルルルルル………!
角間「止めたぁぁ!!!音の木坂高坂、強力な必殺技で見事止めましたぁ!」
穂乃果「凛ちゃん!」ドッ
凛「よっ…!」トッ
にこ「凛!いけるとこまで持ち込みなさい!」
凛「わかったにゃ!」タッタッ
猿田「ウキー!」バッ
凛【アクロバットキープ!】
バッ!クルッ!ザッザッ
花陽「……うそ…」
海未「そんな……」
195 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:01:39.27 ID:LB8pdiL10
猿田「ウッキー!!!」
バッ!グルッ!ザッザッ
角間「これは猿田!!!星空と寸分違わずついていくー!!とても人間業とは思えません!!」
凛「う、海未ちゃん!」ドッ
海未「ナイスパスです!」トッ
海未「絵里!」ドッ
絵里「……決める!」トッ
絵里「吹き荒れろ………」
パキパキパキパキ
絵里【エターナルブリザード!!】
ドゴォォォォオォォ!!
ウホウホウホ!!
196 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:03:35.00 ID:LB8pdiL10
【ディープジャングル!】
ドォッ!
ドシュゥゥゥ…………!!
真姫「…….やっかいね」
絵里「ええ……」
ドッ!
水前寺「ほっ」トッ
海未「いかせません!」
水前寺「遅い遅い!」ダッ
海未「っく…!速い…!!」
水前寺「大鷲!」ドッ
大鷲「っと」トッ
穂乃果「……くる!」グッ
大鷲【コンドルダイブ!】
ドキュゥゥゥ!!!!
197 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:04:44.59 ID:LB8pdiL10
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドシュルルルルル…………
角間「またもや高坂ガッチリとキャッチ!!これは頼もしい!」
花陽「ナイスセーブ!」
穂乃果「えへへ!ありがと!」
海未「とはいえ、このままだとまずいですね…」
希「…あれしかないか」
真姫「やっぱりやるのね」
絵里「大丈夫、必ず成功させるわ」
海未「試合前と違って随分頼もしいですね」フフ
絵里「だってもうやるしかないじゃない!」
希「頼りにしてるよ!」
希「むっつりスケべなエリチ」ボソッ
絵里「だ……!?だからあれは!!」アセアセ
希「ほらほら!ボールくるで!」
絵里「〜〜〜!!」トッ
角間「前線の絢瀬へボールが渡ったぁ!!エターナルブリザードか!?」
絵里「海未、お願いね」ドッ
海未「任せてください」トッ
絵里「希!」ダッ
希「うん!」ダッ
198 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:06:33.92 ID:LB8pdiL10
海未「はぁ!」ドキュッ!
角間「園田、上空へとボールを蹴り上げたぁ!一体何が起こるのでしょうかぁ!!」
絵里「ふっ!」ジャンプ
希「ほっ!」ジャンプ
角間「二人で同時に飛んだぁ!!これは新必殺技かぁ!?」
鶏井「コケー!」バッ
角間「しかし空中戦にはこの鶏井が立ちはだかります!」
希「このまま……」グッ
絵里「いける……!」グッ
グラァ
希絵里「……!」バッ
絵里「……」スタッ
希「……」スタッ
鶏井「コケー!」バッ
角間「おおーー!?どうやら空中でバランスを崩したようだぁ!!ボールを奪われてしまったぁ!!」
ワーワー!
199 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:08:44.94 ID:LB8pdiL10
ことり「よし!」トッ
角間「南ボールを奪ったぁ!!」
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ふっ!」ダッ
希「やぁ!」ダッ
鶏井「コケー!」
グラァ
絵里「っく!」スタッ
希「う〜…」スタッ
鶏井「コケー!」バッ
200 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:10:09.76 ID:LB8pdiL10
角間「またも失敗ー!!音の木坂リズムがつかめません!」
蛇丸【スネークショット!】
穂乃果「はぁ!」バシッ!!
大鷲【コンドルダイブ!】
穂乃果「うぐっ……!!」バシィ!
五利【ターザンキック!】
バシィ!
穂乃果「うわぁぁ!!」ドサッ
テンテンテン………
ピッピッピピーーーーーーー
角間「ここで前半終了です!!完全に流れが来ている野生高校が押し切るのか!それとも音の木坂が必殺技を炸裂させるのか!!後半も楽しみです!」
201 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:12:55.03 ID:LB8pdiL10
絵里「どうして……!どうしてできないのよ!!」
希「えりち落ち着い……」
絵里「これでどうやって落ち着けっていうの!!」
絵理「だいたい……!」
希「えりち!!」
花陽「……!」ビクッ
凛「……!」ビクッ
しーん…………
絵里「……希……」
希「落ち着こ、ね?」
絵里「わ、たし……ごめんなさい…」
ことり「穂乃果ちゃんその手……!」
花陽「これ……!」
海未「こんな手でよくゴールを守りましたね」
穂乃果「えへへ……穂乃果はキーパーだからね」
穂乃果「みんなのために、がんばるよ!」グッ
ヒデコ「救急箱持ってきた!」
真姫「ありがとうございます」ガサゴソ
真姫「…氷はないからスプレーね」シューー
穂乃果「冷た!」ビクッ
真姫「我慢しなさい」シューー
にこ「……ね、あんたが取り乱してる暇なんてないのよ」
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