「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半

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1 : ◆GVk5EaqDnY [!orz]:2018/04/21(土) 21:20:46.76 ID:/lO6Sql+0


タイトルの通りイナズマイレブンとラブライブのクロス作品です


ラブライブss イナイレパロ 技募集
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518886800/

質問は上で受け付けます

はじめてのss作品で未熟ですがよろしくお願いします



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524313246
2 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:26:32.34 ID:/lO6Sql+0

[1、始まり]






穂乃果「ここが……音の木坂高校かぁ〜!!」バッ


海未「穂乃果、入学早々問題を起こさないでくださいね」


穂乃果「ひどいよ海未ちゃん!!」


ことり「流石にまだ起こさないと思うけど……」


穂乃果「うん……今はことりちゃんの正直なところが胸に刺さるよ……」


海未「ほらほら、早くいきますよ2人とも」


ことり「うん!」


穂乃果「いくよ!!」


「「「サッカー部へ!!」」」
3 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:29:32.44 ID:/lO6Sql+0








先生「ないよ」ズバッ


穂乃果「え………」





「えええええええええええ!!!!????」


先生「去年まであったんだけどねぇ」


先生「なにせ女子校だから」


ことり「そんなぁ……」

海未「仕方ありませんね…」


穂乃果「そ、それじゃあ!」


穂乃果「また作ります!!」


先生「とはいえ部室は物置みたいになってるよ?」
4 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:34:07.74 ID:/lO6Sql+0







先生「ここよ」ガラッ


穂乃果「………ここ本当に去年まで使ってたの?」


海未「中は広そうですね」


ことり「ヒィ!!蜘蛛の巣が……」


穂乃果「ここを片付けたらまた部室として使っていいんですよね?」


先生「ええいいわよ」


穂乃果「よし、やるよ!海未ちゃん!ことりちゃん!」


海未「ええ!やりましょう!」


ことり「ふぇぇ……」









穂乃果「うぎぎぎ………重いぃ……」グググ


ことり「ヒィィ!!ンミチャァン……」


海未「あ、蜘蛛の巣ですね。こうやって……」スッ


ことり「はぁ〜……」


穂乃果「うぐぐぐ…….」グググ


海未「蜘蛛の巣というのは一つ張るのにかなりの日数が必要なんです」

海未「無闇に壊すということはしてはいけないんです」


ことり「へぇー、そーなんだ」


穂乃果「も、もうダメェ!!」ブワッ


ことり「あ」


ドガッシャァァァン!!!!!!!


海未「あああああああああ!!!!!」


穂乃果「大丈夫海未ちゃん!?」


海未「蜘蛛さんごめんなさい……うちの穂乃果がぁぁ……」


ことり「なにこの海未ちゃん可愛い」


先生「お前ら楽しそうだなぁ」
5 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:38:04.41 ID:/lO6Sql+0








海未「うぅ……蜘蛛さん…」ショボン


ことり「落ち込みながらもテキパキとした動きをする海未ちゃんのおかげで無事掃除が終わり、なんとか小綺麗な部室になりました」


穂乃果「わーすごく説明口調」


先生「あとは部室にあるもの使って練習しててもいいよ」


先生「グラウンドはこの人数じゃ使用許可は出せないけど」


先生「顧問は適当に探しときなよ」


穂乃果「先生がしてくれるんじゃないんですか!?」


先生「私はもう他の顧問もしてるからな。」


先生「学校外の人でも信用できる人なら大丈夫だからまぁ頑張りな」


穂乃果「はい!ありがとうございました!」


海未ことり「「ありがとうございました!」」
6 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:40:23.40 ID:/lO6Sql+0












穂乃果「まずどうする?」


海未「そうですね、まず……」


ことり「ケーキ作ってきたからお茶入れよっか!」


穂乃果「やった!ことりちゃんのケーキ大好き!!」


ことり「今回は自信作なの!」


穂乃果「明日はうちの和菓子も持ってくるからね!」


ことり「楽しみ〜!!」


穂乃果ことり「えへへへへ」




バンッ!




穂乃果ことり「ヒゥ!!」ビクゥ


海未「たるみ過ぎです!!」


穂乃果「う、海未ちゃん?」ガタガタ


ことり「カオガコワイヨー?」ガタガタ


海未「お茶だのケーキだの和菓子だのどこぞの軽音部じゃないのですから……」


ことり(メタい……)


海未「明日までに練習メニューを作っておくので明日からはそれをしましょう」


穂乃果「よし!じゃあ今日はケーキ食べて解散ということでクレープでも食べて帰ろう!」


ことり「行こー!」


海未「あなたって人は……」


穂乃果「……嫌なの?」ウルウル


ことり「ンミチャァン……」ウルウル


海未「い、行きますからその目で見ないでさいぃぃ!!!」
7 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:44:24.58 ID:/lO6Sql+0








穂乃果(こうして始まった私たちのサッカー部)


穂乃果(ことりちゃんにイラストを描いてもらい部員勧誘)


穂乃果(いっぱい集まってくれるといいなぁ)


穂乃果(そして、次の日から本当に地獄の日々が始まりました)


穂乃果(学校ではボールを使った練習と体力トレーニング)


穂乃果(ここまではいいんだよ、普通のサッカー部らしくてね)


ことり(問題は休日、トレーニングと称して登った山は数知れず)


ことり(家には登山のリュックに登山靴、ピッケル?っていうのまで置いてあるから)


穂乃果(お母さんには登山部に入ったの?と言われる始末)


ことり(荒れた舗装されてない山道をなんともないように登れるようになっちゃったよね)


穂乃果(それでも毎日毎日少しでも場所を見つけてはパスの練習をしたりリフティング)


ことり(おやつを食べてる時もボールを足から離さないようにしてたよね)


海未(部室でおやつ食べてること自体問題なんですけどね)


穂乃果(それは置いといて……なんと!)


穂乃果(助っ人でヒデコとフミコとミカが試合の時だけならきてくれることになったよ!)


ことり(有難い話だねぇ〜)


穂乃果(これで六人!)


穂乃果(目指せ、フットボールフロンティア優勝!)


ことり海未(おーー!!)


海未(色々あった一年間でしたが私たちも無事、二年生になりました)


穂乃果ことり(色々あったのは主に海未ちゃんの登山だよね……)


海未「何か言いました?」


穂乃果ことり「いえ別に」
8 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 21:44:52.86 ID:/lO6Sql+0







凛「かよちん!こっちこっち!!」タッタッ


花陽「凛ちゃんまってぇ〜!」ゼェゼェ








真姫「………はぁ」テクテクテク
9 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:15:08.89 ID:/lO6Sql+0







HR



先生「今日も昨日に引き続き部活体験があります、各自好きな部活へ行ってくださいね」


先生「それではさようなら〜」


「「「さよーなら!」」」





真姫「……」ガタッ スタスタスタ

ガラッ ピシャ






凛「かよちん!どこの部活に行くの?」


花陽「えと……その……凛ちゃんはどこ行くの?」


凛「凛はー、今日も陸上部かなぁー」


凛「かよちんは?」


花陽「わ、私は……帰宅部かな…」


花陽「やりたい部活ないし……」モジモジ


凛 ニコッ

10 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:16:46.69 ID:/lO6Sql+0


凛「凛知ってるよー?かよちんは昔っからサッカー大好きだってこと」

凛「入学する前もサッカー部あるって喜んでたでしょ?」

花陽「だ、だけど……」

凛「タイミング逃したらもっと行きにくくなっちゃうよ?」

凛「だから早く行こ!」グイグイ

花陽「まって、待って!」グッ

凛「……?」

花陽「あ、のね?わがまま言っても…いい?」

凛「しょうがないな〜、なに?」

花陽「一緒に…サッカーやりたいなって…」

凛「凛も?」

凛「無理無理無理無理!!!」

凛「走るのは得意だけど、サッカーなんてしたことないし……」

花陽「そ、だよね……」

凛「……もー!わかった!体験ならついて行ってあげるから一緒に行こ!」グイッ

花陽「え?え?だ、ダレカタスケテー!!」グィィ!

11 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:33:12.64 ID:5XNyIWdoO











真姫「………」ピラッ


【サッカー部部員募集中!】


真姫「……」パサッ



スタスタスタ
12 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:35:27.75 ID:5XNyIWdoO








凛「すいませーん!!体験入部でーす!」ガラッ


花陽「凛ちゃん!ノック……」







穂乃果「海未ちゃんあーん」


ことり「海未ちゃんアーン」


海未「や、やめてください2人とも!」


ことり「よいではないか、よいではないか」


海未「い、いやぁーーー!!!!」






「あのー……」
13 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/21(土) 23:41:32.66 ID:5XNyIWdoO

穂乃果「は、はい!ごめんなさい!練習します!」


凛「そ、そうじゃなくて……えっと」


海未「体験入部の方ですか?」


花陽「そ、そうです!」(大丈夫かな?)


穂乃果「よかったぁ〜!昨日来なかったから今年は0人かと思ったよ……」


ことり「2人とも?」


凛「はい!でも凛は付き添いなんですけど…」


穂乃果「見てるだけっていうのもアレだしやってかない?」


ことり「それいい!」


凛「いや、凛は……」


花陽「やろうよ凛ちゃん!」


凛「うう……わかったに……よ」


海未「?…決まりですね」


海未「では名前を教えてください」


花陽「こ、小泉花陽です」
凛「星空凛です!」


穂乃果「一応部長の高坂穂乃果だよ!穂乃果って呼んでね!」


ことり「南ことりです!ことりでいいよ♪」

海未「園田海未です。好きに呼んでもらって構いませんよ」

花陽凛「よろしくお願いします!!」


ことり「よーしじゃあ着替えちゃおー!」


花陽「は、はい!」ヌギヌギ


ことり「おお〜……花陽ちゃんおっぱい大きいね〜」サワサワ


花陽「ピャァ!!」ビクゥッ

花陽「り、凛ちゃん助けてぇ〜!!」


凛「フフ……持つものには持たざる者の気持ちはわからないんだよ……フフ」

花陽「凛ちゃ〜ん!!!」


凛「こういう時いつも感じる胸囲の格差……」


海未「バカなことやってないで早く着替えてください」


穂乃果「海未ちゃん元気出して」


海未「何がですか!!」クワッ
14 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:40:28.63 ID:+Ah05I6Z0










花陽「うぅ…」


ことり「えへ」ツヤツヤ


海未「じゃあまずはボールを使って少し遊びましょう」


凛「あの、凛本当に初心者で……」


海未「大丈夫ですよ、まずは鳥かごをしてみましょう」


穂乃果「うへー…あれ苦手……」


凛「……なにそれ?」ヒソッ


花陽「鳥かごっていうのはね、三人が1人を囲んでボールを回すの」


花陽「ボールをもらった人はキープしてから他の2人に回す、中の人はパスカットするかキープしてるボールを奪うとその人と交代するの」


花陽「わかった?」


凛「んー……多分大丈夫!」


海未「わからなくなったらまた聞いてくださいね」


海未「私は抜けていますからジャンケンで決めてください」


穂乃果「いくよー!ジャンケン…」


「「「「ポン!」」」」
15 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:43:45.85 ID:+Ah05I6Z0

凛「あちゃー…凛が最初かぁ……」


穂乃果「じゃあいくよー!」


穂乃果「それ!」ドッ


花陽「わっと」トッ


海未(柔らかくそつのないいなし方……相当ボールに触っていないと身につかないこなれ感)


凛「たぁー!」タッタッタッ


花陽「わわわっ!」ザザザッ ボールキープ


凛「ふっ、んむむ」ザザッ


花陽「ことり先輩!」ドッ


ことり「うん!」トンッ


海未(凛の足を開けるタイミングを見計らっての股抜きパス……加えて足元への正確なパス、かなりやってますね)


凛「うぅ…」


花陽「凛ちゃんは凛ちゃんの得意なもので勝負しなきゃ」


凛「でも凛初心者だし……」


花陽「中の人はボールを持つんじゃなくてカットすれば勝ちだよ?」


凛「………そっか……!」ダッ


花陽「……」ニコッ





ことり「ふっふっふ」


凛「たぁー!」ダッ


ことり「穂乃果ちゃん!」ドッ


凛(いまだ!!)ジャリッ


凛(中の人はテクニックも何もいらない、止めれば……)


凛「勝ち!」トッ ズシャァァァ!!
16 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:45:45.30 ID:+Ah05I6Z0










穂乃果「だ、大丈夫!?」タッタッ


花陽「凛ちゃん!」ダッ





コロコロ……


凛「え、えへへへ、取ったよかよちん」





海未「怪我はなさそうですね」


ことり「すっごく速かったよ凛ちゃん!!」


穂乃果「うん!あそこから追いつくなんて!」


花陽「もぉ〜……無茶しすぎだよぉ……」グイッ


凛「えへへ、ごめんね」グッ




海未「さて、それでは次はドリブルの練習をしていきましょう」


海未「コーンをよける練習です」
17 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:49:01.33 ID:+Ah05I6Z0









海未「………所に注意して行ってください」




凛「よっ…わわわ!!」トッ コロコロ


海未「凛!早く行こうとするのではなく、一つ一つ確実に通過してください」


海未「慣れれば自然と早くなります」


海未「ボールは一度に大きくけるのではなく細かく繋いでいきましょう!」


凛「は、はいぃ!!」ゼェゼェ


海未「花陽!その調子です!」


花陽「はい!」ハァッハァッ









海未「次は………」



ハイ!ワカリマシタ!

イクヨハナヨチャン!

ダ、ダレカタスケテー!



18 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:51:37.04 ID:+Ah05I6Z0









海未「それでは今日はこれで終わります」


海未「2人は先に帰っていてください、私たちはもう少しやることがあるので」


花陽凛「ありがとうございました!」


海未「はい、ありがとうございました」


穂乃果「ありがとうございました!」


ことり「ありがとうございました♪」




タノシカッタネー ネー
19 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:55:18.01 ID:+Ah05I6Z0








ことり「かわいい子達だったね〜!」


海未「花陽は経験者ですし凛も練習次第でかなり上達するでしょう」


穂乃果「よーし!それじゃあもう少し練習を……」


コロコロコロ………


穂乃果「ボール?」


「ちょっといいかしら」


「ごめんな〜」


海未「……生徒会長と……副生徒会長……」


絵里「理事長の娘さんは……」


ことり「私ですけど……」


絵里「あなた……理事長からこの学校が廃校になるって聞いてる?」


海未「………なっ……!」


穂乃果「廃校!?」


ことり「………」


海未「ことり……」


絵里「その様子だと知ってたみたいね」


穂乃果「へ、は、廃校ってどういうことですか!?どうして先輩方は知ってるんですか!?」


絵里「さっき職員室の前を通りかかったら聞いちゃったのよ」


希「秘密にしといてって言われたんやけどなぁ」


穂乃果「そ、そんなぁ……」


海未「もう、決定なのですか?」


絵里「正確には来年の入学希望者数によるらしいわ」


希「まあこのまま行ったらほぼ決定らしいけどね」


穂乃果「廃校…編入……試験……中途退学……」ブツブツ


穂乃果「はは…穂乃果はここまでみたいだよ」ガクッ


海未「諦めが早すぎです!!」
20 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 13:56:20.54 ID:+Ah05I6Z0

絵里「編入の件は大丈夫よ、編入試験はなく、今の一年生が卒業するまで私たちは残るらしいわ」


穂乃果「そ、そうだったんですか!?やっ……」


海未「たーじゃありませんよ、凛と花陽に後輩のいない高校生活を送らせる気ですか?」


穂乃果「た、確かに……なにかしないと!」


希「といっても時間はあまりないんよ」


ことり「その……ごめんなさい…」


ことり「私がもっと早くに言ってたら……」


絵里「ああ……違うの、責めてるわけじゃないのよ、ごめんなさい……」


海未「短期間で爆発的に知名度を上げる方法……」


穂乃果「………!」ピーン!


穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん!」


海未「……なんですか?」ジトッ


ことり「う、海未ちゃん目つき目つき!」


海未「こういう時ロクなことを言い出さないじゃないですか」


穂乃果「名案中の名案だよ!」
21 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:00:17.43 ID:+Ah05I6Z0

穂乃果「穂乃果たちで廃校を阻止しよう!」


海未「あなた……簡単にいいますがどうやってですか…?」


ことり「そうだよぉ〜、今からできることなんて……」


穂乃果「今までとすることは何も変わらない」


穂乃果「私たちが大会で優勝すればいいんだよ!」


絵里希「!」


穂乃果「そしたら入部希望者だってきっと増えるよ!」


みんな「………」


海未「た、たしかに知名度はこれまでになく上がるでしょう……」


ことり「これまで私たちがやってたことが廃校阻止に繋がるなんて……!」

ことり「よーし!じゃあ早速練習しよう!」


穂乃果「しよー!」


タッタッタッ
22 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:02:21.83 ID:+Ah05I6Z0








絵里希「………」


海未「……というわけですみません、私たちは練習に戻りますので……!?」


ガシッ!


海未「な、ななななんですか!?」


希「ウチたちも……」


絵里「チームに入れて!」


海未「ああなるほど、チームに………」


海未「ん?」


絵里「だめかしら……」


タッタッタッ


穂乃果「どうしたの?」


海未「えっと……先輩方がチームに入れて欲しいと…」


穂乃果「………うそ」


海未「……穂乃果?」


穂乃果「………や……」


ことり「や〜〜〜〜………」
23 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:07:25.87 ID:+Ah05I6Z0








「「やったぁ!!!!」」バンザーイ


絵里「ハラショー!ありがとう!」


海未「大歓迎です」ニコッ


穂乃果「これで八人!」


ことり「凛ちゃんと花陽ちゃんも合わせると十人!あと1人だね!」


海未「ちなみにサッカーの経験は……」


絵里「高校でやめてたけど一応小中はやってたわ」


希「えりちな、氷の女王って言われとったんよ。」


絵里「ちょ、ちょっと……!」


希「ロシアの学校でな」


穂乃果「氷の女王?」


ことり「ロシア……」キラキラ


絵里「恥ずかしいからやめなさい!」


希「それはまた今度のお楽しみやね」


絵里「お楽しまなくていいから!!」


希「ちなみにうちは普通くらい」


絵里「希はなんでも人並み以上にできるのよ」


ことり「す、すごい……」


希「にしし、それは置いといてちょっといいかな?」


穂乃果「何ですか?」


希「あと1人、塞ぎ込んでる怖がりさんを引き入れたいんよ」


海未「怖がり……ですか?」


希「ちょっと訳ありでこれ以上言えんかなぁ」


海未「その方の名前は……」
24 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:08:07.68 ID:+Ah05I6Z0












希「矢澤にこ」
25 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:16:42.52 ID:+Ah05I6Z0











穂乃果「あの話って本当なのかなー」ドッ


海未「矢澤先輩ですか?」ドッ


穂乃果「うん…」


ことり「まさか私たちの練習ずっと見てたなんてね〜」ドッ


にこ「………」コソコソ


にこ「……」ジー


穂乃果「あ、いた!」ボソボソ


海未「意識してみると丸見えですね」


海未「隠れる気あるんでしょうか」


ことり「1年生みたいに可愛いね」


にこ「……」ザッザッザッ


穂乃果「え、こっちに来るんだけど」


海未「練習に参加したかったんじゃないですか?」


にこ「あんたたち……」


ことり「はーい!」


にこ「お遊びでやるならさっさとやめなさい!」
26 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:18:30.97 ID:+Ah05I6Z0


海未「な…!?」


穂乃果「遊びでなんかしてません!!」


にこ「へー、そうは見えなかったけど?」


ことり「ことりたちは真剣です!」ちゅんちゅん


海未「そういうとこですよことり」


にこ「いい?サッカーを侮辱しないで!」


スタスタスタスタ


穂乃果「………」


穂乃果「あれが……」


(((塞ぎ込んでる怖がりさん……?)))


ことり「イメージと全然違った……」


海未「どこが恐がりなのですか……」


穂乃果「塞ぎ込んでるようには見えなかったけど……」


(((ひねくれてるなぁとは思ったけど))いましたけど)

27 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:21:42.03 ID:+Ah05I6Z0







河川敷



にこ「ふん…….なによあいつら…」テクテク


にこ(あいつらの練習メニューなら一年間毎日見てたけど……)


にこ(文句を言いながら……でも少しもサボらなかった……)


にこ(……遊びでできる練習量じゃなかった……!!)ギリッ


にこ(試合に出れるわけもない人数でなんでそんなに……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんで部活でそんなにまじめにやってるの?」


「楽しく試合できたらいいじゃん」


にこ「で、でも!やっぱり出るからには……!!」


「正直、ついていけない」


「1人だけまじになって馬鹿みたい」


「一人でやってなよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


にこ「………」


にこ「一人になっても続けるなんて……無理よ」


にこ「どこで……間違ったのかな……」ボソッ
28 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:23:58.47 ID:+Ah05I6Z0







イケー!シュートー!


ウワー!ヤラレター!


イイゾー!





にこ「あんな風に無邪気に遊んでた頃があったわね……」


にこ(あの頃は本当に楽しかった……)







イテ!?


スイマセン!


オイオイコレオレチャッテンジャネ?


アーコレハオレテルワ


ゴ、ゴメンナサイ…


イヤーマジデイテー






にこ「っち……今時あんな馬鹿みたいな連中いるのね」


にこ(なんか古いし…)
29 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:29:30.27 ID:+Ah05I6Z0






ザザザザッ




「ちょっとあんたたち!」




不良A「ん?誰だお前」


にこ「あんたら小さい子に寄ってたかって恥ずかしくないの?」


不良B「兄貴の腕が折られたんだよ、なんか文句あるか」


にこ「小学生のパスが当たったくらいで折れる腕なんて、腕に問題があると思うけど」


にこ「カルシウムとって出直してきたら?」


不良A「っ!!こいつ」ガシッ


にこ「あっれ〜?女子高生に手上げちゃうの?にここわーい」


にこ(なにも考えずに出てきたからなんの対策もしてないわ……どうしよ)スルッ


にこ(あ、リボン落ちちゃった……)


不良B「おいおいおい」


不良B「兄貴怒らせると怖えーぞぶらぁっ!??」ドサッ






不良A「ど、どうした!?」パッ


にこ「ゴホッゴホッ……!」ヨロッ





テンテンテン コロコロ
30 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:32:48.62 ID:+Ah05I6Z0







にこ(あれは……サッカーボール)


にこ(どこから?)


「………」



???「……………」クルクルクル


にこ(あの子が蹴ったの??)


にこ「フードで顔が見えない………」


不良A「お、お前の仲間か!?」


不良A「舐めた真似しやがって!!」グワッ


にこ「…………」


にこ「ボール借りるわよ」トトッ

31 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:36:16.22 ID:+Ah05I6Z0









フッ









ドキュッ!!!
32 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:38:50.05 ID:+Ah05I6Z0









不良A「へぶぁ!!」ドサッ


にこ「……ふぅ」


不良B「お、覚えてろよ!!」タッタッタッ


にこ「古……」




オネーチャンスゴーイ!


メッチャカッコヨカッタ!




にこ「……あなたたちは絶対こんな使い方しちゃダメよ」


にこ「サッカーは純粋に楽しいものだから」


にこ「それと、周りに気をつけること!!」




ハーイ!
33 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:42:06.44 ID:+Ah05I6Z0







???「………大丈夫?」


にこ「……助かったわ、一応礼を言っとく」


???「別に……足が滑っただけ……」スッ


???「はいこれ、ちゃんとボールは仕舞っておきなさいよ」





ハーイ!フードのおねーちゃんもありがとー!





???「それじゃあね」


にこ「まちなさい」


にこ「名前ぐらい名乗りなさいよ」


???「人に聞くにはまず自分からって習わなかった?」


にこ「っぐ……矢澤にこ、音の木坂よ」キュッ


???「!……そのリボンの色……三年生だったのね」


にこ「わかるの?あんたも音の木坂?」


真姫「音の木坂一年、西木野真姫よ」


にこ「あなた……サッカー部にはいなかったわね」


真姫「……サッカーは…….できないの」


にこ「なんで?そんなに上手なのに」


真姫「…….家の事情よ」


にこ「…ふーん?」


真姫「それじゃあ」ペコッ


にこ「ええ…」
34 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 14:44:33.97 ID:+Ah05I6Z0










翌日の放課後





にこ「……で、なに?」


穂乃果「サッカー上手なんですよね!」


海未「希先輩から聞きました」


にこ(あいつ……)イラァ


ことり「ことりたちと一緒にやりましょう!」


にこ「………私は遊びでやる気なんてない」


穂乃果「私たち、遊びじゃないです!」


にこ「はーん、どうだか」


にこ「じゃあ目標を言ってみなさい」







「「「フットボールフロンティア優勝!!」」」


にこ「!!」ビクッ


にこ(即答…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ「さあ!目標決めるわよ!」


「えー?どうするー?一回戦突破?」


「謙虚すぎwwwやっぱ優勝でしょ!」


にこ「よし!じゃあ優勝で………」


「いやー無理でしょ優勝なんて」


「だよねー、二回戦突破ぐらい?」


「あー、妥当だね」


「あっははははは!!」


にこ「……」ギュッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
35 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:38:45.69 ID:s2VlKx8mO


にこ「………今日って体験入部あったわよね?」


海未「はい、ありますが」


にこ「部室でちょっと待つわよ」


ことり穂乃果「?」
36 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:50:03.43 ID:s2VlKx8mO








花陽「お、お邪魔しまーす……」


穂乃果「お、来たね花陽ちゃん!」


海未「今日は凛はいないのですね」


花陽「は、はい!陸上部の方に行くみたいです」


ことり「え〜…サッカー部来てくれないのかなぁ……」


海未「流石に強要はできませんよ」


にこ「ちょっといい?」


花陽「は、はいぃ!?」ビクゥッ


穂乃果「ちょっと矢澤先輩!うちの部員を怖がらせないでくださいよ!」


海未「まだ部員じゃないですけどね」


にこ「あんた……目標は?」


花陽「え?」


にこ「この部活に入ってからの目標よ」


花陽「そ、それはもちろんフットボールフロンティア優……」


にこ「優勝なんて言わないわよね?」


一同「!?」


穂乃果「ちょっと矢……」


海未「穂乃果!!」


ことり「穂乃果ちゃん!!」


穂乃果「え……なんで……?」


海未ことり(そういうこと……)


にこ「で、どうなの?」


にこ「一回戦突破、二回戦、ドリブルが上手くなる、ハットトリックを決めたい、なんでもいいわよ」


花陽「は…花陽は……」


穂乃果海未ことり「………」


花陽「ゆ………」
37 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 15:59:02.31 ID:s2VlKx8mO










花陽「優勝以外考えてませんでした……」


花陽「ごめんなさい……」シュン


にこ「………ふ」


にこ「あっははははは!!!!」


花陽「え……え?」


にこ「あんたたち面白い子捕まえたわね」


穂乃果「うんうん、さすが花陽ちゃんだね」


海未「全く、ヒヤヒヤしました」


ことり「花陽ちゃん言っちゃったね♪」


花陽「え?え?いったいなにがなにやら……」


にこ(こんなに気弱そうなのにね……)


にこ「いいわ、入ってあげる」


穂乃果「ほ、本当ですか!?」


海未「人騒がせな人ですね」


にこ「そのかわり、にこが部長よ!」


花陽「えええええ!?」


穂乃果「はい、いいですよ!」


海未ことり花陽「えええええ!!!???」


にこ「リーダーはあんただけどね」


穂乃果「頑張ります!」


にこ「事務的なことは私の方が慣れてるからね、あんたらはチームをまとめてなさい」


海未「全く穂乃果らしいと言いますか……」


ことり「あ、はは……」





ガラッ
38 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:02:15.14 ID:s2VlKx8mO

希「はーい、体験入部にきました〜!」


絵里「お邪魔するわね」


ことり「あー!先輩方いらっしゃ〜い!」


希「お、にこっちやっとかぁ」


にこ「あ……あんたねぇ……」プルプル


希「この子らが一年生の時からずっと見ててやっと今入るなんてどれだけツンデレ……」


にこ「希ぃぃー!!!!!!」ドタバタ


希「いやーんにこっち大胆〜!」ドタバタ


海未「ちょっと暴れないでください!」


絵里「やめなさい2人とも!」


にこ「ま、まちなさい!」ゼェゼェ


希「にこっち体力落ちたなぁ」タッタッ


花陽「あ!」


ことり「そっちは!!」






希「いやぁ!!!!」


にこ「蜘蛛の巣からまったぁー!!!!」


海未「蜘蛛さぁーーーーん!!!!!!!」


花陽(って、よく考えたら先輩しかいない……!!)


花陽「ダレカタスケテー!!」


穂乃果「賑やかになってきたね」ニコニコ
39 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:13:48.71 ID:s2VlKx8mO









理事長室




穂乃果「何かあったんですか?」


理事長「あなたを呼んだのは他でもありません」


理事長「試合をしてもらいます」


穂乃果「え!?練習試合取ってきてくれたんですか?」


理事長「それが、向こうから言ってきたんです」


穂乃果「ちなみに相手は……」


理事長「………………UTX高校です」


穂乃果「ゆ……UTX高校………!!!」


穂乃果「ってどこですか?」


理事長「………」アキレ


理事長「前回のフットボールフロンティア優勝校ですよ」


理事長「前々回も優勝してますよ」


穂乃果「あーなんだ優勝校………って」






「ええええええええ!!!???」
40 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 16:19:56.24 ID:s2VlKx8mO








部室


花陽「ひ、ひぃぃぃ……」ガタガタ


海未「それで…………」


ことり「……受けてきちゃったの?」


希「それにこの日にち……」


にこ「仮入部期間終わってないじゃない!!」


穂乃果「そ、そうなんですよねぇ…」


絵里「まあ決まってしまったものは仕方ないわ」


絵里「人数は何人いるの?」


海未「二年生三人、三年生三人、花陽も入れて助っ人の三人も入れると……」


ことり「十人……だね」


にこ「どうするの?あと1人」


穂乃果「凛ちゃんがわからないからね……」


花陽「あ、あの!!」


海未「どうしました?花陽」


花陽「多分……凛ちゃんきてくれると思います」


花陽「ひとまず助っ人なら……」


穂乃果「てことは…」


希「うん!11人揃ったね」


にこ「よーし!それじゃあ早速特訓行くわよ!」


「「「「おー!!!!!!」」」」


穂乃果「あ、グラウンドが使えるようになったんだ!」


海未「穂乃果?どこに向かって話しているのですか?」


穂乃果「なんでも!いこ!」ダッ


海未「ま、待ってください!」タッタッタッ
41 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/22(日) 17:32:11.52 ID:+Ah05I6Z0








海未「………穂乃果、その手どうしたんですか?」


ことり「わぁ、絆創膏だらけ……」


穂乃果「あ、これ?料理失敗しちゃってさー……、難しいねほんと」


海未「気をつけてくださいよ、ただでさえ不器用なんですから」


穂乃果「わかってるよーだ!」タッタッタッ


海未「………ことり」


ことり「うん」


海未「どうすれば手のひらまで怪我するんでしょうね」


ことり「本当に穂乃果ちゃん嘘下手だよね」
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