瑞樹「準決勝は…？」兵藤レナ「ポーカー勝負よ！」

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359 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:13:27.97 ID:xjbWsk/z0

〜実況室〜


瑞樹「さあ…！　遂に準決勝も終了！　三つ巴の闘いを制し、決勝戦への最後の切符をつかんだのは佐城雪美ちゃん！」

亜季「エークセレントォ！　彼女はまさに…壮絶なバトルフィールドを闘い抜いた小さなヴァルキュリアのようであります！」

亜季「見た目はあのように幼く、儚い雰囲気でありますが…戦闘力はランボーに比肩しうるほどはあるかと思われます」

瑞樹「…へえ、なるほど…？　亜季ちゃん的に言うなら、雪美ちゃんは、二等兵あたりが茂みに潜み続けてまぐれで生き残ったというより、将校クラスの真の戦士が順当に勝ち上がった、ってところかしら？」

亜季「イエス・サー！　まさにその通り…　決勝戦は魑魅魍魎の如き壮絶な美少女が集う究極のバトルフィールドとなりましたが、雪美殿なら十分優勝を狙えるであります！」

360 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:19:10.70 ID:eTt4Py550

瑞樹「魑魅魍魎は言い過ぎでしょ…ｗ　まあいいわ♪　とりあえず…決勝戦に進んだファイナリストの子たちを、もう一度確認しとこうかしら。　この四人なのよね↓」


≪モバマスミスコン・ファイナルステージ決勝戦進出者≫

宮本フレデリカ(19)　　高垣楓(25)　　十時愛梨(18)　　佐城雪美(10)


瑞樹「まず、年齢を見ると、意外って言ったらちょっとアレかもしれないけど…　雪美ちゃん以外はみんな大学生以上なのよね」

亜季「確かに…　中学生と高校生は全滅でありますか」

瑞樹「そうなの。　予選にエントリーされてたアイドルは約２００名…　そして中学生と高校生は合わせて１１９人。　つまり全アイドルの６割は中高生なのに、一人も決勝に残らなかったのはちょっと驚きだわ」

亜季「先ほどの日菜子殿の極めて僅差での敗北は惜しかったですが…　第一戦の時の唯殿は特にアンラッキーでありましたな」

瑞樹「そう、唯ちゃんは準決勝に残った唯一の高校生ということで期待されてたんだけど…　フォーカードにフルハウスまで出しても結局勝てなかったのよね…」

瑞樹「今にして思うと第一戦は少し異常だったかもしれないわ。　たった５ラウンドの勝負で、フォーカードが３回、それにロイヤルストレートフラッシュまで出たんだから…ｗ　第二戦では最高の手役でもフラッシュ止まりだったのに」

亜季「超高火力の戦艦同士の撃ち合いのようでありましたな」

361 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:22:01.25 ID:9qiyDR9H0

　ﾈｰﾈｰﾐﾝﾅﾃﾞｲｯｶｲﾊﾞﾊﾞﾇｷｼﾖｰﾖｯ! 　ﾑﾌﾌ､ｲｲﾃﾞｽﾈｪ〜　 ｿﾉﾖｳﾅｼﾞｶﾝ､ｱﾙﾉﾃﾞｼｮｳｶ…　 ﾍﾞﾂﾆｶﾏﾜﾅｲﾜﾖ!　 ｼﾞｬｱﾐﾝﾅﾃﾞﾔﾘﾏｼｮ〜♪　 ﾊﾞﾊﾞﾇｷﾓ……ｶﾂ……


瑞樹「あらら…ｗ　第二戦のメンバーのコたち、まだいると思ったらババ抜きで遊んでるわ…ｗ　闘いも終わって、すっかり打ち解けちゃってるわね♪」

亜季「フフ…ｗ　共に死線を潜り抜けた戦友とは貴重なものであります…！　それは時には、勝ち得た報酬よりも価値があるものなのです」

亜季「勝負である以上、勝者と敗者に分かれてはしまいましたが…　闘いが終わればお互いに健闘を称え合い、より絆というものを深くするものです。　それが勝負の最大の意義なのでありますから」

亜季「敗退となってしまった日菜子殿、文香殿、莉嘉殿も、非常に素晴らしいファイトを見せてくれました…　心から、労いと敬愛のエールを送りたいであります！」

362 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:24:01.44 ID:lQjdQ3O+0

瑞樹「あら、うまくまとめてくれたわね…ｗ　じゃ、そろそろ、次の決勝戦について具体的な話をしとこうかしらね！」

亜季「イエスマム！　決勝戦はいつ行うのでありますか？」

瑞樹「約一ヶ月後…　横浜アリーナの大ステージでライブバトル形式で行うことになってるわ」

亜季「一ヶ月…！　かなり間があいてしまうのでありますね」

瑞樹「そうね。　ライブだから、決勝進出の四人だけじゃなくて共演者のコたちも沢山いるし…　それぞれグループで集まって曲を練習しなくちゃいけないからね」

亜季「共演者…　私もバックメンバーとして参加したいであります、サー！」

瑞樹「亜季ちゃんはダメよ。　また早苗ちゃんと一緒に警備の仕事をしてもらわないといけないんだから」

亜季「またですか…　こないだの舞踏会のイベントでも５時間くらい警備をやりましたが…　もう飽きてしまったであります。　自分もたまにはステージに立ちたいであります！瑞樹殿！」

363 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:30:44.68 ID:6tMf9/Ig0

瑞樹「うふふ…ｗ　実はね、そんな亜季ちゃんに朗報があるのよねー…♪」

亜季「え？」

瑞樹「さっき、ポーカーの試合が始まる前に話した、アイドル同士のリアルファイト・・・つまり最強(物理)決定戦のことなんだけど・・・」

瑞樹「実は本当にやろうかっていう話があるのよ」

亜季「！？　マジでありますか！？」

瑞樹「まだ企画段階だからいつになるかは分からないんだけどね♪　このミスコンが終わる頃には、具体的にいろいろ決まってると思うわ」

瑞樹「早苗ちゃんや有香ちゃんはもちろん…　７６５プロの菊地真さんなんかも選手として参加することになってるのよ」

亜季「そ、それは…　遂に私もトップアイドル(物理)として脚光を浴びる時が来たでありますか…！」

瑞樹「でも、もちろんだけど素手同士のタイマンよ？　亜季ちゃんって武器無しでも闘えるの？」

亜季「もちろんであります。　真のミリオタとして、私は武器術のみならず軍隊格闘術も修めていますから…！　プレデターでもターミネーターでもいつでも来いッ！であります！」

亜季「早苗殿とはいつかお手合わせ願いたいと思っていたのです。　楽しみであります！！」

瑞樹「そ、そう…　ま、とりあえず今度の警備の仕事は早苗ちゃんと協力してしっかりよろしくね♪」


こうして…　３４６プロの総力を結集させての一大イベント、ミスコン決勝戦“シンデレラ・ライブバトル”の準備が始まったのだった…

・
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364 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:33:14.39 ID:6tMf9/Ig0

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それから１週間後…　３４６プロダクション内では・・・


双葉杏「やーめーろーよ――！！」=3

諸星きらり「ダメだにぃ杏チャン♪　今回のイベントはとぉーっても大切なお仕事なんだからぁ…　ちゃーんと早目にレッスンしておかないと、困ッチャウのは杏チャンだゆ？」

杏「別にいいよどうでも…　印税も大して出ないみたいだしさぁ…　てゆーか、なんで杏は３回も出演しなくちゃいけないのさ？　きらりは１回だけでしょ？」

きらり「そんなコト言わないの！☆　それだけ杏チャンが人気なんだから、喜ばなくッチャ！　みんなと一緒に歌って踊って…ファンの人たちにさいこーのハピハピを届けるにぃ？」


いつも通り仕事をサボるために逃げ回る杏と、それを追いかけては捕まえるきらりの姿があった…

365 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:35:20.88 ID:6tMf9/Ig0

　ﾀﾞｶﾗﾊｰﾅｰｾｰﾖｰ! ｽｷｱﾘｯ!　 ｱｯ､ｱﾝｽﾞﾁｬﾝﾏｯﾃｪ! ｼｺﾞﾄﾅﾝｶﾔｯﾃﾗﾚﾙｶｧ!　ﾆｶﾞｻﾅｲﾖｫ…ｷﾗﾘﾝﾀﾞｧｯｼｭ!!　 ｽﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞｪｯ!!


？「あの二人…　まぁーたやっとるのぅ」

？「杏ちゃんときらりちゃんの追いかけっこは３４６プロの名物だよねぇー！　えっへへへー！♪」

？「あんなのが名物っていうのも、どうかと思うけど…」


そこへ現れた、制服姿の少女３人は…

366 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:40:31.41 ID:WZNMog5Y0

土屋亜子「それにしても、今度のミスコン決勝戦を兼ねたライブバトル…　出演者もほぼ決まったみたいやな」

村松さくら「そうだねぇー♪　全部で４０人近く出演するらしーよぉ？」

大石泉「４０人…　以前行われた複合イベント“シンデレラの舞踏会”には及ばないけど、それに準ずるくらいの規模ね…」


学校から直接事務所にやって来た、ニューウェーブのメンバー３人であった…


さくら「はあ…　それにしてもさぁ…　なんでわたしたちにはお声がかからなかったのかねぇ〜…」

亜子「そらしゃあないやろ。　アタシらはまだデビューして間もない…　他のアイドルたちと共演した経験が少ないんやから」

さくら「もしイズミンが決勝に行ってれば、わたしたちニューウェーブが横浜アリーナのステージで歌えたのにね！　あーザンネンだなぁ〜？」ﾁﾗｯ

泉「…な、何よ当てつけがましく…　しょうがないでしょ？　私だってそりゃ決勝に行きたかったけどさ…」

亜子「泉は一回戦は異常に強かったけど…　その泉に勝った“あの二人”は更にその上を行っとったからなぁ」

さくら「高垣楓さんとフレデリカさん…！　あの人たちもはや人間じゃないよねぇ！　アイドルマシーンだよっ！」

367 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/05/12(土) 20:41:26.92 ID:0IRzghnA0

最強アイドル(物理)……！

オラワクワクしてきたぞ

368 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:47:10.53 ID:pjMSwafF0

　Kiss me♪　chu chu chu chu chu chu♡lip〜♪　Kiss me♪　chu chu chu chu chu chu♡lip〜♪


さくら「…ん？　あの歌は…？」

亜子「アイドルマシーンの一人が練習しとるみたいやな。　ちょっとのぞいてみよか！」


聞こえてきたアップテンポの曲と歌声につられて、レッスンルームをのぞきこむと…　そこでは、フレデリカ・志希・奏・美嘉・周子の５人がトレーナーの指導を受けながらレッスンに励んでいた…


泉「LiPPSの５人…！　すごっ、カッコイイ…///」

亜子「LiPPSって、３４６プロの数あるユニットの中でも、トップのトライアドプリムスに次ぐ人気があるらしいで」

さくら「さくらも雑誌で見た！　女の子のファンも多いらしーねぇ」


　ﾊｼﾞﾏﾘﾊｿｯﾄ〜♪　 ｽKiss! kiss! kiss〜!♪　


さくら「スキッスキッスキイィ〜〜だって！///　やーんえっちぃ！ｗ　さくら恥ずかしいぃ〜〜///ｗ」ｸﾈｸﾈ

泉「別にエロくはないでしょ。　何言ってんのよ…」

さくら「……ふーん…　ま、夜な夜なパソコンでえっちな動画とか見てるイズミンには大した刺激じゃないよねぇー…　エッヘヘへへ――ッ！ｗ」

泉「…いい加減怒るわよ？」

369 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:49:23.71 ID:pjMSwafF0

　ｺﾗｧ!ﾐﾔﾓﾄｫ!!　 ｵﾏｴﾀﾞｹｽﾞﾚﾃﾝｿﾞ!　ｼｯｶﾘｼﾛｫ!!　 ｱｰﾝﾕﾙｼﾃｼﾙﾌﾞﾌﾟﾚ〜


さくら「あ、フレデリカさん怒られてる！」

亜子「確かにあの人だけちょっと下手くそな気がせんでもないな」

さくら「もーうイズミン！　あんなポンコツさんに負けちゃったのぉ？」

泉「……」

370 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:52:03.82 ID:sXw6ebid0

泉は…　ミスコン準決勝ポーカー勝負、まるで鬼神でも憑いているかのような圧倒的強さを見せたフレデリカを思い出していた…


泉（あの人は…　ちゃらんぽらんなように見えるけど、必ずきっちり結果は出す…　ポテンシャルの高さは本当に尋常じゃない）

泉（レッスンも確かに他のメンバーより劣ってるように見えるけど、きっと、本番にはキッチリ仕上げてくるはず…）

泉（楓さんももちろん凄いけど、このまま一気にフレデリカさんがグランプリになってもおかしくはないよね…）


と、その時…


？「ぐへへへへぇ〜〜♪ｗｗ　 “弾けそーうね〜♪　ふくらむムネ〜♪　揉んであげる〜♪　君のお山〜〜♪”」


泉「…ん？　あの人は…？」

371 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:55:51.20 ID:95vSpjz00

棟方愛海「ｸﾞﾌｫｫ!ww 　ｳｪﾋﾋﾋﾋﾋ…ww」ﾆﾀﾆﾀ


そこには、別のレッスンルームをのぞきながらヨダレを垂らしている変態美少女の姿があった…


泉（愛海ちゃん…？　中で歌ってるのは…　ああ、なるほどね…）ﾅｯﾄｸ


そう…　愛海の視線の先には、見事なる名峰、モンブランとエベレスト…！　十時愛梨と及川雫が、ダンスをしながらその超豊満なお山をぽよんぽよんと揺らしているのだった…


泉（愛梨さんと雫ちゃんの他に…　法子ちゃんにかな子ちゃん、乃々ちゃん…　これは確か、スイーツやメルヘンをテーマにして結成されたユニット「Sweetches」…！）

泉（でも今歌ってるのは、愛梨さんのソロ曲？　確かアップルパイナントカとかいう…）

泉（ポーカー勝負の第二戦の方は、愛梨さんがトップだったんだよね。　この人もふわふわしてるけど、天性の魅力を持った本物の“ザ・アイドル”…）

泉（フレデリカさんや楓さんともいい勝負をするだろうな…）

泉（そして、第二戦で２位になった、最後の決勝進出者は……）


さくら「あ、イズミン！　雪美ちゃんが歌ってるよ！」

泉「ん」

372 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 20:58:44.87 ID:9Elglr2/0

　ﾊｰﾄｶﾞﾀ♪　 ﾊﾅﾋﾞﾗ♪　 ｲﾁﾘﾝｱｰｶｲ-ﾊﾞｰﾗｰ♪ 　ｱﾅﾀﾉ-♪ 　ｴｽｺｰﾄｫ-♪　……


さくら「うひょほぉーっ！　雪美ちゃんカワイィ――ッ！」

亜子「大したもんやな。　あの子まだ１０歳やけど、一回戦も堂々とした闘いぶりやったしなぁ…」

亜子「でもまさか決勝にまで進むことになるとは…　ほんま大したもんやで」

泉「………」


泉（最後の決勝進出者は雪美ちゃん…　一回戦、クイズ対決でも頑張ってたなあの子…）

泉（でも…　やっぱり、ライブステージ対決ってことになると、他の３人と比べたらどうしても見劣りしてしまう…）

泉（経験も少ないし、何より自分の持ち歌もない。　今歌ってるのも他の子のカバーだし…）

泉（他の共演者の人たちである程度フォローは出来るだろうけど、さすがに決勝戦は厳しいんじゃないかな…？）


？「オッ、お前たち、佐城を見てるのか？」ﾇｯ

泉「ふぇっ？！」ﾋﾞｸｯ

373 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 21:05:07.01 ID:oqUDMyKB0

突然泉たちの背後に現れたのは・・・


マスタートレーナー「よぉっ、ニューウェーブの３人さん、揃って見学か？」


トレーナー四姉妹の長女、マスタートレーナー青木麗…！


さくら「ま、マストレさん、こんにちは…」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

マストレ「おう村松。　お前、こないだ言ったダンスのステップ、出来るようになったか？」

さくら「…え、えへへへ……　ぼちぼちでんなぁ…ｗ」ﾃﾞﾍﾍ…

マストレ「なんだ…　自信がないなら早くレッスンルームに行って、少しでも練習しておけ」

さくら「は、はぁい…」ﾃﾃﾃﾃ…

亜子「アタシもそろそろ行こかな。　泉、先行っとるで」ﾀﾀﾀ…

泉「う、うん…」

374 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/05/12(土) 21:06:35.38 ID:UD8J5mwJo

CV野沢雅子かよ

375 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 21:07:32.47 ID:oqUDMyKB0

　ｱｰｲｰﾉﾊｰﾅﾃﾞｰ♪　 ｾｶｰｲｼﾞｭｳｰ♪　 ｶｻﾞﾘﾂｹﾏｰｼｮｳ♪　……


マストレ「…確か泉もミスコンに参加していたんだったな…　準決勝まで進んだそうじゃないか」

泉「はい。　でも、楓さんとフレデリカさんには勝てませんでした…」

マストレ「まあ、宮本はともかく、高垣はなんでも出来る超人だからな…　お前はまだ若いんだから次があるさ」

泉「…はい、あの、マスタートレーナー…　雪美ちゃんなんですけど…」

マストレ「ん？」

泉「決勝戦、普通にライブ対決だったら、雪美ちゃんだけあまりにも不利じゃないでしょうか…　自分の曲は無いし、経験も知識も圧倒的に少ないですし…」

マストレ「…んー…　いや、そんなことはないと思うぞ？」

376 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 21:12:39.78 ID:iPO0tlPJ0

マストレ「いいか泉…　ステージパフォーマンスっていうのは、技術だけが全てじゃない。　経験がなく幼いからといって、不利とは限らないさ」

マストレ「逆に経験がなく若いことを逆手に取ることも出来る。　初々しさや、子どもだからこそ今しかないという儚い雰囲気は、ステージでも有効な武器になるからな…」

マストレ「佐城には佐城にしか出せないモノがあるんだ…　それと……」

マストレ「あの子は大人しく、内面がよく見えてこないが…　内に凄まじいまでの才能を秘めてる」

マストレ「今でも、一日一日、日を追うごとにどんどん良くなっていく…　特に歌への感情の込め方が秀逸だ。　アレはいくらレッスンしても常人は出来るようにはならない天性のモノだな」

マストレ「嘘偽りの全くない心で歌うから、非常に真に迫った表現が出来るんだ…　佐城の歌声は人の心に直接語りかけてくる」

マストレ「確かにステージングのクオリティという点では劣るが…　私は、佐城が高垣や十時を破って優勝するということも、十分有り得ると思ってるぞ」


泉（…！　厳しいマストレさんが、ここまで人を褒めるなんて…　雪美ちゃん、そんなに凄いの…？）


マストレ「ライブ当日はお前たちも応援に行きなさい。　会場の無料パスを渡してあげるから」

泉「は、はい、ありがとうございます…」

泉（まあとにかく…　決勝戦はまた激闘になるのは間違いないよね…　一体、誰が優勝することになるのかな…）

・
・
・

377 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 21:16:37.57 ID:Ks6kSHbI0

中途半端だけど今日はこれだけ

明日の20:00頃からまた進めて、すぐに新スレ(瑞樹「ミスコン決勝戦は…！」相葉夕美「シンデレラ・ライブバトルですっ！」)を立てて決勝戦を始めたいけど…遅れるかもしれない…

決勝戦は全１２曲(４人×３曲)のライブです。　一人一曲ずつ、４曲歌われた時点でコンマバトルを行い、計３回のコンマバトルの合計ポイントが最も高かったアイドルがグランプリとなります

雪美はまだ声がなく自分の持ち歌がないので、カバー曲を中心に歌います。　愛梨も一曲だけカバーを歌います

コンマバトルはやや変則、「1〜25→フレ、26〜50→楓、51〜75→愛梨、76〜00→雪美」というカンジで分かれてて、それぞれ自分の数域のコンマ一つで1000点入ります。　また、そのコンマで他の３人にも100点ずつだけ入ります

ただし5の倍数の場合は、3倍の3000点が入り、他の3人には点は入りません。　

また、コンマは設定された時間内に一斉に取ります。　明日は22:00〜22:15の１５分間を予定しています。　この時間内であれば、一人３回までレス出来ます。（IDをチェックします。単発IDは無効となります）

決勝戦は>>1も一人の観客としてコンマバトルに参加させてもらおうと思います。　大丈夫だよね？

基本、共演者含めて５人で歌われます。　最高得点の曲を歌ったメンバーは、ミスコンとは関係なく全員表彰され、「ベスト・ステージ賞」が贈られる予定です。


※終了後、グランプリに輝いたアイドルを主人公として新しいSSを一本書きます。　一回戦に参加できなかった間中美里もそれに少し登場してもらうか、別に何か書こうと思います

378 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/12(土) 21:17:39.05 ID:Ks6kSHbI0

あと、話は変わって、夏に、瑞樹と亜季が話してたアイドルのガチバトル頂上決戦(早苗「アイドル最強(物理)決定戦！」拓海「シンデレラの武闘会だオラァッ！！」)を開こうと思います

攻撃の効果や防御が成功するかなど、コンマを使ってのバトルになると思います

精鋭８人で行われるトーナメントで、今のとこ出場者は片桐早苗、中野有香、菊地真、浜口あやめ、四条貴音、大和亜季、向井拓海の７人は決まってて、あと一人をどうするか少し迷ってます(基本素手でのガチンコだが、あやめは忍者なので布や目くらましの煙玉みたいのくらいは使用可)

残り一人、杏を片腕で持ち上げる怪力アイドル諸星きらりか、まさかのサイキックファイターゆっこか、お仕置きナース拳の使い手柳清良か・・・

きらりはいくら戦闘力高くても闘争心ほぼゼロだと思うので無理…　ゆっこはお笑い枠にしかならないと思うのでちょっとかわいそう…　なのでやっぱり清良さんかな？

もし何か意見あったら気軽に書き込んで下さい

379 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/05/12(土) 21:26:36.78 ID:0IRzghnA0

きらり支持
自前の闘争心を補うような報酬(甘くて夢一杯みたいなやつ)
を示されれば、あるいは…

380 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/05/12(土) 21:33:11.89 ID:omowPpKyO

乙
素手だと挙げられてる人以外思い付かないな
個人的には清良さんかな

381 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/05/13(日) 02:37:12.20 ID:8KJxAcJA0

木場さんや巴お嬢なんかは候補にならないの？

382 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 20:22:56.42 ID:8CiOQ7si0

乙、意見あざす！
残り一人は、きらり、清良、木場サン、巴の４人のうちの誰かということで、ゆっくり考えてみます

決勝戦遅れます、１時間ほど。　

このあと９時過ぎから投下し始めて、新スレ（瑞樹「ミスコン決勝戦は…！」相葉夕美「シンデレラ・ライブバトルですっ！」）が立って、第一部のライブステージが行われ、23:00〜23:15の１５分間でコンマバトルを行って採点、という流れになります

383 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:29:55.34 ID:gDhaxX3K0

ほな進めてくにょ〜

384 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:31:46.21 ID:VGx1Rej70

ーーーーーーーーーーーーー

そしてまた、別のレッスンルームでは…


本田未央「ねーねー比奈先生！　決勝戦ってさぁ…誰が優勝すると思う？」

荒木比奈「さあ…　分からないっスけど、やっぱり楓さんが一番可能性が高いんじゃないっスかね？」

未央「だよね！　やっぱカンペキなかえ姉さまには死角ナシ！ってカンジかなー？」

喜多見柚「んー？　でもさぁ、楓サンって一回戦でも準決勝でもフレサンに負けてるんでしょー？」

未央「いやいやゆずっち、きっとそれは相手を油断させるため本気を出していなかった…　そう、作戦だよ作戦！」

藤原肇「…楓さんは勝負で手を抜くような人ではないと思いますが…　確かに、まだ本領は発揮してないのかもしれませんね…」


未央、比奈、柚、肇の４人が、レッスンの合い間の休憩中、床に座って決勝戦について予測を立てたりしながらダべッていた…

385 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:33:51.34 ID:VGx1Rej70

未央「そういえば、はじはじって一回戦の時楓さんとフレちーと一緒のグループだったよね」

肇「そうですね…　あの時は大変でした…」

未央「たくみんとかきたひなが全然仕事しないから、はじはじめっちゃテンパってたもんね…ｗ」

肇「あの時未央ちゃんがリポーターやってたんでしたね♪　もう一杯一杯で周りを見る余裕もなかったけど…」


比奈「それにしても…　楓さんは今日もお仕事で来れないんっスかね」

柚「急に撮影の仕事入っちゃったらしーよ？　あの人は柚みたいなヒマ人と違うからなぁー…」

肇「楓さんがお忙しいのは、本人の努力の賜物です。　私たちも干されないように、今度の楓さんとの共演はビシッと決めたいですね」

未央「そーだね。　何しろ私たち大トリだからね…　楓さんの優勝に貢献するためにも、責任重大だよね！」

比奈「じゃあ、そろそろレッスン再開するっスか・・・　ん？」


　ｶﾞﾁｬｯ…


比奈「？　春菜ちゃん…？　どうしたんっスか、こんな所に…」

上条春菜「ふふふ・・・ｗ」ｽﾞﾓﾓｵｵｫ…

386 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:35:19.71 ID:VGx1Rej70

春菜「やっと見つけました♪　実は比奈ちゃんに頼みたいことがあって、探していたんです」

比奈「アタシに…？　なんの用っスか？」

春菜「はい、私、今度のミスコンのイベント…　声がかからず参加することが出来ないので…」ｺﾞｿｺﾞｿ

春菜「せめて眼鏡だけでもと思い、比奈ちゃんのステージ用の眼鏡を用意してきたんです」ｽﾁｬｯ!

比奈「ぶっ！？」=3


メガキチこと上条春菜…　彼女がその時取り出した眼鏡は、お笑い芸人でもつけなさそうな、ピカピカギラギラのド派手眼鏡だった…


比奈「ま、またっスか…？」

未央「あはははっ！ｗ　何それはるにゃー！ｗ　もはや眼鏡というより怪しいゴーグルだよ！ｗｗ」

柚「いーじゃんいーじゃんｗ　オシャレな眼鏡だねー♪」

春菜「頑張ってデコレーションしました♪　さあ、比奈ちゃんとりあえずつけてみて下さい」ｽﾞｲｯ

比奈「だ、だからアタシ、脱オタしたからステージではコンタクト・・・」


春菜「 まぁまぁ、眼鏡どうぞ 」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｵｵｫ…


比奈「っくぅ・・・！」

・
・
・

387 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:36:47.33 ID:VGx1Rej70

その頃…　７６５プロでも…！


天海春香「プロデューサーさん！　みんな連れてきましたよ！」

赤羽根P「ああっ、ありがとうな春香」

四条貴音「貴方様、緊急の用件ということですが…」

星井美希「なんなのハニー…　ミキ、お昼寝の最中だったのに…」ﾇﾎﾞｫｧ

如月千早「新しいお仕事の話ですか、プロデューサー」


春香、貴音、美希、千早の４人が、事務所奥の社長室に呼ばれていた…


赤羽根P「えーっとな、半分仕事で、半分は勉強ってところかな…」

貴音「？　話が見えませんが…」

赤羽根P「とりあえずコレを見てくれ」ﾊﾞﾗｯ

千早「ん？」

388 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:38:42.80 ID:VGx1Rej70

赤羽根Pがデスクの上に出した封書…　その中にはチケットのようなものが入っていた。


春香「んー…？　“シンデレラ・ライブバトル　in横浜アリーナ”…　ライブのチケットですか？」

赤羽根P「そうだ。　３４６プロさんから、お前たちへの招待状だよ」

赤羽根P「こないだ、春香と貴音と美希がミスコンに参加させてもらっただろう？　その大会の決勝戦を兼ねたライブイベントらしいんだ」

貴音「なるほど…　私たちは皆敗退してしまいましたが、特別に決勝戦に招待して下さるということですね」

美希「…ミキは行かないの。　春香と貴音の二人で行ってくればいいの」

赤羽根P「こら美希、他のプロダクションからの招待を無下にするものじゃないぞ。　勉強にもなるだろうから、３人とも予定を合わせて行ってくるんだぞ？」

千早「…　プロデューサー、私はそのイベント、別に参加してなかったですけど…」

赤羽根P「ああ、千早はまた別でな…　特別に仕事の依頼が来てるんだ」

赤羽根P「なんでも、千早にそのミスコン決勝戦のライブの特別審査員をして欲しいらしい」

千早「審査員？！　私がですか？？」

389 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:40:01.99 ID:VGx1Rej70

赤羽根P「千早はレコード大賞で最優秀新人賞を獲得したからな。　知名度も上がってきてるし、白羽の矢が立ったってわけだ」

春香「すごいじゃん千早ちゃん！　なんかカッコイイ！」

千早「え…でも、私は自分が歌うのが専門で…　人の歌の審査なんて、したことないですけど…？」

赤羽根P「そんな構える必要はないさ。　なんつーか、アレだな、紅白歌合戦の審査員みたいな…　別に専門家じゃなくてもいいんだって」

千早「はあ…」

貴音「確かに…　千早以外の審査員も、皆アイドルのようですね……　ん？」

赤羽根P「？　どうした貴音？」


イベントの詳細に目を通していた貴音の視線が、一点にピタリと止まった…


貴音「・・・千早と同じ特別審査員の欄に…　“日高舞”の名前がありますが…」

赤羽根P「何？　日高舞？！」

390 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:42:09.94 ID:UmtJF6nN0

日高舞と言えば・・・アイマス界のラスボス・・・否、オーガ・・・！

８７６プロの日高愛の実の母親であり、かつてアイドルアルティメイトにおいて優勝して一世を風靡した伝説のアイドルである・・・！


赤羽根P「ほんとだ…　俺もザッと目を通したんだがな、気がつかなかった…」

貴音「舞殿にはいつか借りを返したいと思っておりましたが、このような場に出てくるとは…」

春香「はは…ｗ　舞さんには…私たちけっこーこっぴどくヤラれちゃいましたもんね…ｗ」


そう…　娘の愛がアイドルになったことで、舞も29歳にして芸能界に電撃復帰…！

７６５プロの面々は、オーディションなどで舞と遭遇する度に、ことごとく辛酸を舐めさせられていたのである…


美希「舞さんが来るのなら、ちょっと面白そうなの。　ミキものぞきに行ってみるの！」

千早「あの人と席を並べるってことよね…　余計気が重くなってきたわ…」

赤羽根P「芸能界のレジェンドにして超問題児の日高舞が堂々と審査員か…　なるほどな…」

赤羽根P「このイベント、一筋縄ではいかないかもしれないな」

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391 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:44:10.74 ID:zhUxxrxO0

そして、３週間が経過…

遂に、ミスコン決勝戦、シンデレラ・ライブバトルの当日がやってきた…！


〜横浜アリーナ〜


　 ｻﾞﾜｻﾞﾜｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ…　 ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ…　 ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｧ……
　

高槻やよい「うっうー！　すぅごい人ですねー貴音さん！！」

貴音「やよい、あまりはしゃいでは周りに迷惑がかかりますよ」

秋月律子「ほぼ満員ね…　横浜アリーナは、設営されたステージの位置によって収容人数が異なるんだけど…　この形式なら２万人近くいるかもしれないわ」

美希「…大したことないの。　ミキたちはもっと大きい場所でライブしたことあるの！」

春香「別に張り合うことないじゃん美希…」ｱﾊﾊ…


７６５プロに送られてきたチケットを持って、春香貴音美希の他に、やよいと律子もライブバトルを観戦しに来ていた…

392 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:45:56.68 ID:zhUxxrxO0

春香「それにしても…　ステージの形がちょっと珍しいね。　中央に大きなステージがあって、その左側に接続された状態のミニステージがあって、その後ろに審査員席…」

春香「そして右側には・・・なんだろあれ、観客席とはまた別の、階段状の白い席があるけど…？」

律子「アレは多分、出演者の子たちが座るひな壇ね。　あの位置なら、観客席と中央のステージの両方を見渡すことが出来る…」

律子「紅白歌合戦なんかがアレとよく似たステージ形式なのよ。　ステージの背景を一曲ずつ変更しなくちゃいけないライブの為に、機能的な造りになってるのよね」

貴音「つまり…　左側の、みにすてえじの方で出演者のいんたびゅうや審査などを行い…　その間に中央のすてえじで次の曲の準備がされるわけですね…」

春香「なるほど…　ひな段とステージが繋がってるのも、きっと素早く入れ替えが出来るようにするためなんですね♪」

393 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 21:48:25.03 ID:aROYWJPu0

そして、遂にその時はやってきた…！


　 ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔﾜｲﾜｲ･･･ 　ｲﾖｲﾖﾊｼﾞﾏﾙﾅ!　 ﾀﾞﾚｶﾞﾕｳｼｮｳｽﾙﾝﾀﾞ? 　ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ････　パァッ！


春香「あっ、ライトが…！」

やよい「いよいよ始まりますーっ！」


春香たちが見守る中、左のミニステージがライトアップされ、その中に凛とした知的な美女が現れる…！


瑞樹『イェ――イッ！！　みんなっ！　おぅ待たせしましたぁ――っ！！』


　ﾄﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｫｫｫ―――ｯｯ!!!　 ﾐｽﾞｷｻﾝｯ! 　ﾏｯﾃﾏｼﾀｧ!!　 ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ････!!


瑞樹『本日は、これまで約二ヶ月間に亘って行われてきたアイドル美少女コンテストの最終日・・・決勝戦です！！』

瑞樹『最後のバトルは、私たちが総力を挙げてお届けする“シンデレラ・ライブバトル”…！　総出演約４０名の一大イベントですので、どうぞ、最後まで目一杯楽しんでいって下さいねっ！』

394 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 22:01:05.98 ID:w3JaDTed0

瑞樹『このミスコンのグランプリ・・・“モバマス最強美少女”の称号を得るのは、果たして誰になるのか…？』

瑞樹『興味の尽きないところですが…その答えも、もうすぐっ！　遂に出るのですっ！！』

瑞樹『では早速、まずはこのファイナルステージへと駒を進めた究極の美少女“アルティメット・ビューティー・ガール”４名に登場して頂こうと思います！　愛梨ちゃん！　よろしくぅ！！』


愛梨『はーい！　ではぁ・・・全参加者２００名以上の中から、選びに選び抜かれた４名をご紹介しま〜す！！』

愛梨『いくつもの熾烈なバトルを勝ち上がってきた、最強の美少女戦士たち・・・まず一人目は、こちらですっ！！』ﾊﾞｯ


　ﾌﾟｼｭ――――ｯｯ!!


？「………」ﾄｺﾄｺ…


　ｵｵｯ!!　ｳﾜｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｧｧｧ―――――ｯｯ!!!!


愛梨の合図で、中央のステージ奥から白い煙が噴き出し、そこから一人の少女が現れると同時に、会場のボルテージは最高潮に達した・・・


いったんオワリ
次スレ↓
瑞樹「ミスコン決勝戦は…！」相葉夕美「シンデレラ・ライブバトルですっ！」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526215996/

395 ：oyama ◆/Pbzx9FKd2 [saga]：2018/05/13(日) 22:01:49.76 ID:w3JaDTed0

このスレはここで終わりとなります
毎回コンマや安価対応ありがとうございました
引き続き決勝戦編をお楽しみ下さい

396 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]：2024/04/10(水) 19:32:35.66 ID:D2PcCJEVo

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▽出演者一覧

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