静香「未来と過ごす日に」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:51:17.80 ID:fR6Ft6mh0
みらしず百合もの

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523911877
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:52:17.04 ID:fR6Ft6mh0
未来「ねえ静香ちゃん」

静香「なぁに?」

未来「どうしてアニメの女の子同士って、やたらとくっつきたがるのかな?」

静香「仲がいいからじゃない?」

未来「うーん、いくら仲良しって言っても、事あるごとに抱き着きすぎだと思うんだ」

静香「そうね、私もそう思う」

未来「しかもこう、ぎゅーって具合にさ。顔もくっつくくらい近づけちゃって…現実にあんなことしたら恥ずかしいよね」

静香「同感」

未来「それに絶対少しは「暑苦しっ!」って思ってるよね。だって真夏設定だし。あははっ」

静香「ところで未来、ちょっとそのままでいてね…よいしょ」

未来「携帯取り出してどうしたの?」

静香「はいチーズ」パシャリ

未来「いえーい」ピース

静香「…見なさい、これが今のあなたよ」

未来「……あー」

静香「何か言うことは?」

未来「…私、静香ちゃんにめっちゃくっつきながらアニメ見てましたね」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:53:45.30 ID:fR6Ft6mh0
静香「まったく、なにが現実にやったら恥ずかしいよ。ギャグかと思ったわ」

未来「いやぁほら、静香ちゃんが近くにいるとね、こう条件反射と言いますか…」

静香「あー恥ずかしい、それになんだか暑苦しいわね何故かしら?」

未来「やめてよぉ」

静香「間違えた。暑苦しっ!だっけ?」

未来「もーいじわるめーっ!静香ちゃんだって離れようとしないくせに」

静香「何度言っても聞かないからいい加減慣れただけよ」

未来「えー?そんなに普段くっついてたかなぁ…」

静香「未来…」

未来「いや、そんな「あぁ、そりゃいちいち覚えてないわよね。バカだし」みたいな目で見ないでよ」

静香「そこまで思ってないわよ。まあ、お家はともかく人の目に触れるようなところでは控えてよね」

未来「あ、お母さんおかえり」

静香「へぁ!?」

未来「うっそー♪」

静香「…お邪魔しました」

未来「ごめんってばまだ帰らないで〜!」

静香「わかったからまとわりつかないで!…もう、朝から騒がしいったら」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:54:44.42 ID:fR6Ft6mh0
未来「でへ〜♪何だかんだ構ってくれる静香ちゃん大好き〜」

静香「…なら、大好きな私のために、宿題を早く終わらせなさい」

未来「え〜?もうちょっとまったりしようよ。せっかくの日曜なんだし」

静香「アニメ見るために早起きしたんじゃないでしょ?午前中にやることやっておかないと、遊ぶ時間無くなっちゃうわよ?」

未来「むー…それもそっか。よし、頑張るぞー、おー!」

静香「じゃ、私マンガ読んでるから」

未来「えーそれってズルくない!?」

静香「ズルくありません。私はもうとっくに終わらせてるし」

未来「ぐぐ、何も言い返せない…はぁ、授業中に居眠りなんてしなければもっと少なかったのに」

静香「自業自得ね、まあ、わからない所は教えてあげるから」

未来「…そのマンガ面白いでしょ?」

静香「ええ、長いけど面白いわね」

未来「でしょでしょ?特に中盤からさぁ」

静香「宿題」

未来「はい…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:56:15.15 ID:fR6Ft6mh0
未来「…」カリカリ

静香(何だかんだやるときは集中してやるのよね)

未来「…う〜、静香ちゃん」

静香「どこ?」

未来「ここの単語と…」

静香「これは……だから」

未来「なるほど、もうわかったよ。ありがとう!」

静香「いいペースね。そろそろ一息いれる?」

未来「ううん、大丈夫。気分がノッてる内に終わらせたいんだ」カキカキ

静香「…ふふ、わかったわ」

未来「静香ちゃんは大丈夫?何か飲みたかったら勝手に持ってきていいからね」

静香「そう?なら未来の分も一緒に持ってきてあげよっか」

未来「でへへ、ありがとう静香ちゃん。私、牛乳がいいな」

静香「牛乳は昨日飲み切ったでしょ、麦茶ならあったと思うけど」

未来「あぁっ、そうだった…。静香ちゃん、私より私ん家の冷蔵庫事情に詳しいね」

静香「少しは自分も確認しときなさいよ…まあ私は料理したとき見させてもらったし」

未来「もうキッチン周りは我が物顔だね!」

静香「言い方」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:57:49.93 ID:fR6Ft6mh0
未来「でもでも、静香ちゃんの手料理ホントに美味しかったよ。朝ご飯も、それから昨日の夕ご飯も美味しかったなぁ」

静香「そ、そう?ありがと」

未来「あんまり手際いいから、私ほとんど手伝う事なかったよ〜」

静香「そんなこと無いわ。えっと、お皿出すとかしてたじゃない?」

未来「やっぱり何もしてない…でもありがとね。私一人だったらきっとコンビニに頼ってたかも」

静香「気にしないで。料理するのはキライじゃないし、未来しかいないから他人の家のキッチンでも気兼ねなく腕を振るえたわ」

未来「大人がいると妙に緊張しちゃうもんね」

静香「へえ、未来もそういうの緊張するんだ?」

未来「私だってそりゃするよ!友達の家でおトイレ借りるときとかに親と鉢合わせたら気まずいでしょ?」

静香「友達でも気まずいと思うけど…ご両親は夕方帰るんだっけ?」

未来「うん。それにしてもお母さんたちがいない日にお泊りしてくれて良かったぁ」

静香「ごはん係として?」

未来「それもあるけど」

静香「あるんだ…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:58:39.71 ID:fR6Ft6mh0
未来「お家で二人っきりで目一杯遊ぶの、なんかワクワクしてすっごく楽しかったなぁって♪」

静香「…そうね。誰かさんはなかなか寝かせてくれなかったし」

未来「だって寝るのもったいなかったんだもん。布団の中でガールズトークは定番でしょ?」

静香「途中から何故かくすぐりに発展したけどね、主に未来からだけど」

未来「あれはちょっとしたイタズラというか…でも楽しかったでしょ?」

静香「先に眠っちゃったくせによく言うわよ」

未来「そ、そうだったかなぁ…あはは」

静香「…まあいいわ。宿題頑張ってね」パタン

未来「…先に寝ちゃって寂しかったのかな?…まいっか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 05:59:57.28 ID:fR6Ft6mh0
未来「…」カリカリ

静香「…」ペラ

未来「…」カリカリ

静香「…」ペラ

未来「…ふぅ、あとちょっと」

静香「…」ペラ

未来「…静香ちゃん、夢中だね」

静香「…え、何か言った?」

未来「なんか、だらっとしながらマンガ読んでる静香ちゃんって新鮮かも。貴重なオフショットって感じ」

静香「だ、だらっとはしてないでしょっ。ベッドに寄りかかってるだけで…」

未来「たまに頭乗っけて読むの、私もやるやる。首は楽にはなるけど今度は上げてる腕が疲れるんだよね」

静香「あーわかる…って観察しないで」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:01:14.44 ID:fR6Ft6mh0
未来「あはは、でもちょっと嬉しいな。こんなにくつろいでるの、外じゃあんまり見ないし」

静香「アイドルはイメージ命。誰に見られてるかわからないし、常に気を張っておかないと」

未来「おープロっぽい発言」

静香「プロのアイドルよ。未来も外でバカな行動は控えてよね」

未来「言ったなー私だってプロなんだぞこのー」

静香「ちょ、ちょっとやめてよっ、あっはは」

未来「ねね、マンガどこまで読んだ?」

静香「もう…それより宿題は?」

未来「もうすぐ終わるよ。それより〜」

静香「なにをそんなに急かすのよ?えっと、これくらい」

未来「もうそんなに読んだんだ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:05:41.45 ID:fR6Ft6mh0
静香「未来の家に行くたびついつい読んじゃうのよね。少しずつ読み進めて、ようやくここまで来たってくらい」

未来「そういえばそうだっけ、昨日も読んでたもんね」

静香「本当は悪いから私も買おうかなって思うんだけど、なかなかこういうのって家には置けないのよ」

未来「え、どうして?うどんの本で本棚ぎっしりだから?」

静香「そんなには無いわよっ…まあ、6冊くらい?」

未来「けっこうある…じゃあ、親が厳しいとか?」

静香「…まあ、そんなところね。ダメってわけじゃないけど、あまりいい目をしてくれないから」

未来「そっか…良かったら貸そうと思ったんだけどなぁ」

静香「いいのよ。それに、こうしてゆっくり読み進めるのも悪くないし」

未来「読みたくなったら図書館感覚で来ていいよ!なーんて」

静香「未来の図書館…みらいぶらりー」

未来「え?」

静香「何でもない」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:06:28.38 ID:fR6Ft6mh0
未来「…あ、この辺、あの話が載ってるやつだ」

静香「あの話って?」

未来「えっとね、もうすぐだよ。読み進めてみて」

静香「なんなのよもう…」ペラ

未来「」ワクワク

静香「…」ペラ…

未来「」ワクワクワク

静香「…あぁ、なるほど」

未来「…なるほど?」

静香「つまり……このシーンを見せたかったんでしょっ?」

未来「わ、ぅわわっ…い、いきなり見せないでよっ」

静香「未来、顔真っ赤」

未来「だって、だってほら、え、エッチなシーンだし…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:07:31.74 ID:fR6Ft6mh0
静香「最近の少女マンガって進んでるわね、こういうのも平気で載せちゃうんだ」

未来「し、静香ちゃん、びっくりしないの?」

静香「所詮マンガでしょ。別になんともないわよ」

未来「…ほんとぉ?」

静香「ホント」

未来「…その割には、視線外してるよね」

静香「…外してないから」

未来「耳、赤いよ」

静香「夕日かしら?」

未来「今は朝でしょっ、ほら静香ちゃん動くな!」

静香「や、やめなさい未来!」

未来「無駄な抵抗はやめて大人しくマンガを読みなさーい♪」

静香「無理矢理読ませようとしないでっ、ちょ、そ、そこはあまりにも過激よ!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:08:24.18 ID:fR6Ft6mh0
未来「あ、私いま、カレに愛されてるんだ…」

静香「音読するな!」

未来「すごい、体中、にで、でんきが……ぁ、ぁぅ…」

静香「恥ずかしいならやめときなさいよっ!」

未来「で、でへへ…実は私も読むたびドキドキしちゃうんだ。なんか、イケナイ気分になるというか…」

静香「じゃあなんだって読ませたがるのよ…」

未来「面白い反応してくれると思って」

静香「…へえ、ただイジりたいだけってわけね。あぁそう、わかったわ」

未来「な、なにが…?え、し、静香ちゃん…そんなくっつかれると動けないんですが…」

静香「ほら、一緒に読むわよ」

未来「なんで!?」

静香「私も未来の反応を見て楽しむことにするから。セリフは交互に読むこと、いいわね!」

未来「えぇ!?それは一人で読むより恥ずかしすぎるって!!」

静香「お、お、おねがい、抱いて……ほら次」

未来「そんなぁ……こ、こんやは、寝かせないぜ……あわわ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/17(火) 06:09:21.47 ID:fR6Ft6mh0
未来「…」

静香「…」

未来「…すごかったね」

静香「…そうね、これ本当に少女マンガのカテゴリーでいいのかしら?」

未来「一応そうなってるけど…だって途中までは静香ちゃんも普通に読んでたでしょ?」

静香「まあ…でも、ツッコみ所はあれどお話の流れ的には、少女マンガなのよね」

未来「アレかな、リアルさを追求した、的な。それなら別におかしなことないし、うん」

静香「恋愛物なんだし、これも表現方法の一つってことよね。ええ」

未来「…」

静香「…」

未来「…宿題しよ」

静香「そ、それがいいわ。ほらほら、いつまでもくっついてないでっ」

未来「静香ちゃんからやってきたくせに…」
45.71 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)