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ウチの妹はめんどくさい
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1 :
♯にんじん
:2018/04/16(月) 22:52:30.10 ID:Yo4/p9EmO
undefined
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1523886750
2 :
◆ly5pzZ3c695a
:2018/04/16(月) 22:54:56.91 ID:Yo4/p9EmO
テス
3 :
◆ly5pzZ3c695a
:2018/04/16(月) 22:57:11.62 ID:Yo4/p9EmO
すみませんちょっとトリップ失敗しました。
地の文あり、二万字程度で完結、他サイトで投稿済みのヤツ投稿します。
気が向いたら読んで素直な感想ください。辛口歓迎。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 22:59:19.89 ID:Yo4/p9EmO
「お兄ちゃん手伝ってっ!」
「いやなにを」
その時の俺は、自室のベッドに寝転びながら携帯をいじっていた。
風呂上がりのラフな格好でバーンと俺の部屋にやってきた我が妹、愛華(あいか)。
なんの脈絡もなく飛び出してきたその言葉は、かなり具体性にかける。
とはいえ、別に驚くことではない。ウチの妹が思いつきで行動を起こすのはよくあることだ。
その度に振り回されるのは愛華の周囲にいる人たち。つまりクラスメイトや友人、家族である。そしてその中にはもちろん俺も含まれていた。
「今度は何なんだよ」
俺はのっそり体を起こしながら、愛華の方に向かい合う。
彼女の顔を見てすぐにわかったが、何だか楽しそうである。
機嫌がいいのが一目で分かった。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:01:07.69 ID:Yo4/p9EmO
undefined
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:02:09.79 ID:Yo4/p9EmO
当たり前のように愛華は部屋に侵入してくる。
もし俺が彼女の部屋に入ったら二秒と経たず蹴り出された挙句「だからお兄ちゃんはモテないんじゃないの?」と、割とマジなトーンで吐き捨てられる。
愛華は使用されない勉強机の前にあるクルクル回るイスを引き寄せると、背もたれを抱きしめるように逆向きに座った。
「なんかいいことでもあったのか?」
「ふふ、実はねー、好きな人が出来たんだー」
「ほーん。それで?」
何気なく聞き返すが、正直嫌な予感がする。
もう高校生にもなる訳だし、妹の恋路だって……まぁ、気にならないと言えばウソになるが、俺が口出しすることじゃない。
いや、問題はそこではなく、今から愛華が俺にいう内容が果てしなくめんどくさいという気がしてならないのだ。
「それでねー」
愛華はクルクル回るイスで、自分もクルクル回りながら、恥ずかしそうに?に手を当てる。
たぶん、これは本気で恥ずかしがっている訳ではなく、そんな風に装ってるだけだろう。
ウチの妹にはこういうところがある。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:03:39.35 ID:Yo4/p9EmO
なんていうか一言で言えば、自分を可愛く見せようとする。
この年頃の女の子であれば普通のことなんだろうけど(まぁ実際はどうなのか知らんが)、愛華はそれを極自然にやるからすごいと思う。
俺ですらそれが素なのか演技してるのかよく分からん時があるくらいだ。
「その好きな人ってのが、お兄ちゃんと同じクラスの人なの」
「マジかよ」
別に妹の恋路を邪魔する気はないが、それは何か嫌である。
ハッキリと説明はできないが、なんか嫌だ。
「え、誰?」
それでも気になる。ていうか、どのみち聞かされてしまうだろう。
てか、既に愛華が俺に何を頼もうとしているのか分かった。
「知ってるでしょ? テニス部の藍坂(あいざか)先輩。
だからお兄ちゃんにちょっと手伝ってもらいなって」
あー、あいつね、あいつ。まぁ、悪い奴ではないし、別に止めはしないけど、なんかなぁ。
あいつ天性のイケメンだからな。顔もトップアイドル並みだし、性格もいい。
まるで少女漫画の正統派ヒーローみたいな奴で、逆になんかなぁって思う。
派手好きの愛華が好きになるのも分かる。
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:05:23.62 ID:Yo4/p9EmO
「でもお前と藍坂に接点なんかあったか?」
俺ですらたまに喋るクラスメイトという感じで、メアドはお互い登録してるが、メールを交わしたことは一度か二度だけだ。
「いやないけど?」
「は?」
「やだなぁお兄ちゃんっ、世の中には一目惚れって言葉があるんだよ?」
「あー……、あー、はいはい」
りょーかいしました。
可愛い妹のためなら何とやらですね。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:06:56.32 ID:Yo4/p9EmO
◯
「よっす藍坂」
「おぉ、どうしたの立花くん。珍しいね」
翌日の昼休み、妹様の想い人たるイケメン間違えた藍坂光輝に話しかけてみる。ちょうどいいタイミングで一人で居てくれた。
普段は関わることなんてない俺に話しかけれて、藍坂は意外そうな反応を見せた。
「あぁちょっと用事があってだな。話したいことがあるんだけど」
「うん、別にいいよ。それで、話したいことって?」
「あー実はですね」
妙な言い方をする俺に、藍坂は不思議そうな顔をする。
くっそ、イケメンだなこいつ。仕草の一つ一つが様になってやがる。俳優でもやったらいいと真剣に思います。
って、そんな話じゃなかったな。
俺は何というべきか、少しばかり悩んだ挙句、こう口を開いた。
「なんかウチの妹が藍坂のこと気になってるみたいなんだけど」
もうぶっちゃけてしまおう。愛華にはもっと慎重にやれと殴られるかもしれないが、こういうのはズバッと言った方がスッキリするよね。
こいつイケメンだし、こういうのは慣れているはずだ。
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:11:09.50 ID:Yo4/p9EmO
「妹さん? え、立花くんって妹いたの?」
この反応である。当たり前だが認知すらされていない。
「知らないか。俺の妹とは思えないほど顔だけはいいから、割と一年生の間では有名らしいが」
「んー、あ、そういえば部活の後輩が、同じクラスに立花ってすごく可愛い子がいるって言ってたような、いないような」
顎先にツンツン指を当てて、上目に虚空を見つめるイケメン。
何だそれは。狙ってやってんのか。しかしどうやら天然ものだなこれは。あざとい妹を毎日見てる俺には分かる。
「それでですね。一度会ってみてはもらえないでしょうか?」
「うーん、難しいかな。部活の練習も結構忙しいし」
ですよねー。
うーん、でもウチの妹も中々可愛いと思うんだけどなー。
「あ、やっぱ彼女とかいたりします?」
「いや、今はいないけど」
聞きましたかみなさん。『今は』ですって。やはり言うことが違う。しかも全然嫌味な感じじゃない。
「そこを何とかお願いします! ウチの妹もクソがつくほど自己中な点を除けば、割と可愛い美少女ですしっ! ……おすし」
しまったつい本音が。
て言うか何で俺こんな熱心になってんだろうな。
妹に嫌われないようにお兄ちゃんは必至です。
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/16(月) 23:12:37.13 ID:Yo4/p9EmO
「んー、じゃあ今度お昼を一緒に食べるくらいなら」
「おぉマジか。すげぇ!」
俺すげぇ! 天下のイケメンとのお食事デートを取り付けてやったぞ、妹よ!
「マジでありがとうな」
「いや、妹ちゃんもすごく可愛いらしいから、ちょっと期待してね?」
冗談めかして笑う藍坂。眩しすぎて失明しそう。
あー、これは出来たイケメンですわ。
ウチの妹にはもったいないかもなこれ。
◯
「えっホント? おぉ、お兄ちゃんすごい!」
「ハッハッハっ、もっと褒めろ」
「きゃーお兄ちゃんカッコイイっ。藍坂先輩の方がもっとかっこいいけど」
ですよねー。異論はありません。
そして当たり前のように俺の部屋に居座ってる愛華。
妹に部屋に居られると、やりたいことも出来やしない。
え、何がやりたいのかって?
色々だよ。
「というわけで妹よ。お兄ちゃんは頑張った」
「うん偉い偉い。褒めてあげるよお兄ちゃん」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/16(月) 23:13:31.62 ID:Yo4/p9EmO
何でお前は偉そうやねん。なんて愛華に突っ込むのは野暮ですかね。
「だから部屋から出てってくれ。お兄ちゃんは宿題をしなかければいけないのだ」
「やーだ」
俺のベッドを占領して、枕元に俺の漫画を山のように積み上げながら、漫画に視線を置いたまま即座に言い放つ愛華。
あの……ここ俺の部屋なんですけど……。
しかもラフな格好で寝転んでるから、胸元とかへそとか思いっきり俺に見えてるし。
まぁだからと言って何も感じないんだが。自分でもびっくりするくらい。
兄妹なんてこんなもんです。
でも、さすがに鬱陶しいのでお兄ちゃんも反抗してみます。
「胸見えてんぞ」
「……え、キモい」
…………割とダメージが大きいなこれは。胸が苦しい。
そそくさと部屋から逃げ出した俺であった。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/16(月) 23:16:01.33 ID:Yo4/p9EmO
流石に二万字一気にあげるのはキツイので、明日以降、少しずつ進めて行くつもりです。
今日はここまでにします。
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/17(火) 04:12:15.56 ID:Nj4gp+Hfo
はい
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/17(火) 21:30:29.81 ID:LRSABkC/0
「どうしても好きなんです!」
現在、俺は告白されていた。
後輩の男の子に。
身長は少し高め。体型は痩せてるな。髪は短くて、顔は中の上といったところか。中々可愛い顔をしている。
「で、ウチの妹のどこが気に入ったんだ。顔か、やっぱり顔なのか」
いや、分かってますよ。彼がなんの目的で俺に近づいてきたかくらい。
ウチの妹は罪作りだ。
基本的に可愛い自分を作りたがるから、弊害としてこう言ったことがよく起こる。
「ま、まぁ、その。顔が可愛らしいのもそうなんですけど、この前、僕が日直当番で黒板を消してる時に手伝ってくれて、優しいなって……」
……胸が痛い。
そんなことでコロッとやられる後輩くんも後輩くんだと思うが、ウチの妹がすみませんね。
たぶんそれは、『私案外優しいところもあるよアピール』を君じゃなくてクラスメイト全員にしてたんだ。
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