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【安価】王様「すまんな、まだ何も決まっとらんのだ」勇者「なんだって?」
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24 :
◆Ck7pXbXTNxs1
[saga]:2018/04/15(日) 20:54:57.28 ID:ooipZX7Io
王女「みんなでお風呂ですわね」
勇者「は? お風呂?」
王女「わたくし達はパーティを組んだばかりです」
王女「なので親睦を深める必要がありますわ」
勇者「いやそのさ、それで風呂?」
王女「ええ」
勇者「その、男と女だよ?」
王女「え? もちろん男女別々に入りますが」
勇者「へっ?」
王女「まさかとは思いますが、混浴だと思っていたのですか?」
勇者「…………」
王女「勇者様って、結構スケベなんですのね」
勇者「ううっ……」
魔王娘「騙されやすいところは何とかしないといけないわね、私一人だけだったら一緒に入っても良かったけれど」
勇者「精進します……」
王女「部下達にお風呂の用意をさせております」
王女「では行きましょうか、魔王娘様」
魔王娘「そうね」
勇者「う、うん……」
王女「男湯はあっちです」
勇者「あ、はい」
25 :
◆Ck7pXbXTNxs1
[saga]:2018/04/15(日) 20:58:10.36 ID:ooipZX7Io
女湯
王女「ふう……」
魔王娘「……」
魔王娘「……」チラッ
王女「……」チラッ
王女「あなた……」
魔王娘「皆まで言わなくてもいいわ、分かってるから」ペターン
王女「ええ、わかります、分かっておりますとも」ペターン
魔王娘「筋肉を鍛えても、ここは大きくならなかったわ……」
王女「剣や魔法は極められても、ここだけは極められませんでした……」
魔王娘「あなたとは仲良くなれそうね」
王女「わたくしもそう思いますわ」
26 :
◆Ck7pXbXTNxs1
[saga]:2018/04/15(日) 21:00:40.59 ID:ooipZX7Io
男湯
勇者「はふぅ、城の浴場は広いなあ」
相撲取り「あらよいしょーい!」ザッパァン!
勇者「おわっはあ!?」
相撲取り「いい湯でごわっすな! さすが城の浴場っす」
勇者「お、お前豪快な入り方だな」
相撲取り「む、これは失礼をしたっす、何分身体がでかいもんで」
勇者「まあいいけど」
相撲取り「ふむ……勇者殿はなぜ勇者に?」
勇者「んー? 元々勇者になる予定は無かったんだけどね」
勇者「本当は俺の兄さんが勇者になるはずだったんだけど、その兄さんが家出しちゃって」
勇者「それで俺が勇者になっちゃったの」
相撲取り「はあー、それは大変だったっすな」
勇者「相撲取りはなんでパーティに入ろうと思ったの?」
相撲取り「んーー、オイラの出身は極東にある国なんすが」
相撲取り「祖国は今、魔王軍の猛攻に晒されているっす」
相撲取り「……それでオイラの村は……」
勇者「あー……そっか」
相撲取り「力士派遣ビジネスを始めてボロ儲けっす」
勇者「あら!? 滅んだんじゃないのな」
相撲取り「オイラが魔王退治のパーティに入ったのも、ぶっちゃけビジネスの一環っす」
勇者「そ、そうか」
相撲取り「そういうわけなんで、魔王を倒すまではよろしくお願いするっす!」
勇者「お、おお、よろしくな」
27 :
◆Ck7pXbXTNxs1
[saga]:2018/04/15(日) 21:03:59.26 ID:ooipZX7Io
王女「そうですわよねえ、ベタベタしすぎですわよね」
魔王娘「そうなのよ、父さんったらデリカシーが無いのよ」
王女「いくら自分の娘だからって、しっかりとした線引きは必要ですわよね」
魔王娘「それで私は我慢出来なくなって家出したってわけよ」
王女「はあー、自由で羨ましいですわ」
魔王娘「あなたは家出しないの?」
王女「先にお兄様が家出したもので、するにもできないんですの」
魔王娘「あらそうなの、父親が原因?」
王女「いえ、私が練習試合でボッコボコにしたせいだと思います」
魔王娘「あーー、そりゃ妹に負けたらプライドズタズタよね」
王女「それでお兄様が行方をくらませて、お父様の頭がいっそう薄くなったんですのよ」
魔王娘「あなた、父さんに謝っといた方がいいわよ」
王女「考えておきますわ、ところで……」
魔王娘「ん?」
王女「魔王娘様と勇者様の関係は」
魔王娘「結婚を約束した仲よ」
王女「あら」
魔王娘「渡さないわよ」
王女「お幸せに」
28 :
◆Ck7pXbXTNxs1
[saga]:2018/04/15(日) 21:06:24.01 ID:ooipZX7Io
魔王娘「ふう、いいお湯だったわ」
勇者「あ、やっと来たか、長かったな」
魔王娘「女のお風呂は長いものよ」
勇者「コーヒー牛乳飲む?」
魔王娘「フルーツ牛乳無い?」
勇者「こっち」
魔王娘「頂戴」
勇者「ほい」
相撲取り「あ、王女様、ひとつ謝っておきたいことが」
王女「ん? 何かしら?」
相撲取り「浴場の椅子、1つぶっ壊してしまったっす、申し訳ないっす」
勇者「こいつの体重が重すぎたみたいでさ」
王女「あー、まあ別に私のものでもないから別にいいですけど」
王様「あれえ、君達まだ旅立ってなかったの?」
王女「はい、そういう展開ですので」
王様「あー、そういう展開なんじゃな」
勇者「この先の展開は?」
王女「
>>29
ですね」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/15(日) 21:16:37.20 ID:NxyOsEUL0
打倒魔王を目指すスライムと遭遇
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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