スイレン「あ!やせいのサトシがとびだしてきた」

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27 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 20:58:58.94 ID:X7HNo8BFO
スイレン「……サトシをゲットしたのは誰?」

サトシ「え?スイレンだけどなんで?」

スイレン「うん、そう!じゃあサトシは私のもの!そうだよね?」ニコッ

サトシ「え?あ、ああ……」

スイレン「………サトシが私以外の他の誰かのものになるってことは?」

サトシ「えと……スイレンが俺を捨てない限りはないんじゃないかな?」

スイレン「………サトシは私がサトシを捨てると思ってるんだ?」ボソッ

サトシ「いっ!?」ビクッ

サトシ「い、いや!思ってない!思ってないよ!」アセアセ

スイレン「………少しでも思ってなきゃそんな言葉出てくるハズない」

サトシ「いや、だからその……」

スイレン「………許さない」ギロッ

サトシ「す、スイレン………?」

スイレン「…………………」

サトシ「」ダラダラ

スイレン「なんちゃって、うーそです♪」テヘッ

サトシ「な、なんだよスイレンー……嘘かよー!びっくりしたよー」ホッ

スイレン「ふふっ♪」

スイレン「じゃ、帰ろっか?お母さんやホウとスイも待ってる!」

サトシ「おう!」

スイレン「……………」

サトシ「じゃ、行こうぜスイレ……」

スイレン「……………」ギュウウウ

サトシ「い、いだっ!なにすんだよスイレ…」チラッ

スイレン「………女の子にゲットされたポケモンはその女の子の命令を絶対に聞かなくちゃいけない」

スイレン「そうだよねサトシ?」

サトシ「え……?あ、うん……」

スイレン「………うん」

スイレン「わかってるならいい」ニコッ
28 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 21:15:32.14 ID:X7HNo8BFO
翌日

スイレン「じゃ、いってきまーす!」

スイレンママ「気をつけてね!」

スイレンママ「サトシくん、スイレンをよろしくね?」

サトシ「うん、任せてよ!」

スイレンママ「ふふっ、頼もしいわね?」クスッ

スイレン「サトシ…」キュン

ホウ「おねーちゃんいいなー!」ブーブー

スイ「釣りしたーい!一緒につれてってー!」ブーブー

スイレンママ「こらこら、お姉ちゃんはこれからデートなんだからついてっちゃダメよ?」

ホウ、スイ「えー?」ブーブー

スイレン「で、デートじゃない///」ゴニョニョ

サトシ「ははっ、また今度な?」ポンッ

ホウ「ちぇー!」

スイ「やくそくだからねー!」

サトシ「おう!」ニッ

スイレン「じゃ、いこっ!サトシ!」ギュッ

サトシ「ああ!」


タッタッタ

スイレンママ「……………」

スイレンママ(スイレンったら…すっかりサトシくんに夢中ね?)クスッ

スイレンママ「ホウとスイもサトシくんみたいな子を捕まえられるといいわねー?」ナデナデ

ホウ、スイ「?」
29 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 21:34:46.73 ID:X7HNo8BFO
>>26 訂正

スイレン「じゃあ私も帰ろっかサトシ!」 →スイレン「じゃあ私たちも帰ろっかサトシ!」
30 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 21:47:18.44 ID:X7HNo8BFO


ザザーン

サトシ「………釣れないなぁ……」

スイレン「サトシ!焦っちゃダメ!釣りは根気が大事!」

サトシ「うーん……根気かぁ……」

スイレン「ふふっ」クスッ

スイレン(サトシと二人っきりでゆっくり釣りができる……)

スイレン(……私たち、ずっと一緒なんだ………)

スイレン(私はきっと……世界一幸せ者……)

サトシ「………?スイレン?」

スイレン「…………うぅん…なんでもない」ニコッ

サトシ「?」

ザザーン


「ちょっとちょっと〜!レアなポケモンはっけ〜ん!」ザッ

スイレン、サトシ「!」
31 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 22:30:11.64 ID:X7HNo8BFO
ムサシ「ふふん」ザッ

スイレン「!」

サトシ「ロケット団!」

ムサシ「ジャリボーイ!そろそろ観念してロケット団の為におとなしく捕まりなさい!」

サトシ「誰がお前らの為なんかにっ!」

スイレン「………ごめんねサトシ、ボールに戻って」スッ

サトシ「え?スイレ……」

ピー

スゥ

ムサシ「な!?ジャリボーイが青ジャリガールのボールに!?」

スイレン「……ごめんね?」クルッ

ムサシ「!」

スイレン「サトシはもう私のもの」ニヤッ

ムサシ「ぐぬぬ……」ギリリ

ムサシ「ちょっと!ふざけんじゃないわよ!こっちはカントーからずっとジャリボーイを追ってきてんのよ!!」

スイレン「そんなの知らない。早い者勝ち」

スイレン「だいたい、あなたもうポケモン持ってるじゃん」

ムサシ「ふんっ!それこそ関係ないわよ!こっちは悪の組織ロケット団よ!」

ムサシ「ジャリボーイがあんたのもんならボールごと奪うまで!」スッ

ムサシ「いけっ!コジロウ!」


ボンッ

スイレン「!」
32 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 22:39:44.52 ID:X7HNo8BFO
コジロウ「おいムサシー!いつも言ってるだろ?あんまり乱暴に呼び出すなって……」

ムサシ「うっさいわねー!つべこべ言わずに早くあのジャリンコからボール奪いなさい!」

コジロウ「え?」チラッ

スイレン「……………」

ムサシ「あの子のボールにジャリボーイが入ってんのよ!」

コジロウ「なにィ!?ジャリボーイのやつ、あの青ジャリガールに捕まったのか!?」

スイレン「……………」クルッ

ダッ

コジロウ「ま、マズい!ムサシ!青ジャリガールが逃げるぞ!」

ムサシ「あんたがモタモタやってるからよ!」

ムサシ「コジロウ!えんまく!」

コジロウ「お、おう!」スッ


ボフン


スイレン「!?」


モワッ

スイレン(こ、これって……えんまく……!?)ケホッ


バッ

スイレン「!?」


コジロウ「よっしゃー!ボールゲットォ!」

スイレン「サトシ!」
33 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/15(日) 23:04:43.17 ID:X7HNo8BFO
コジロウ「ムサシ!ジャリボーイが入ったボールをゲットしたぜ!」

ムサシ「よくやったわコジロウ!さっさと逃げるわよ!」

スイレン「サトシを返せ!」ダッ

ムサシ「返すくらいなら盗る訳ないでしょバーカ!」ベー

ムサシ「コジロウ!こうそくいどう!」ギュッ

コジロウ「おう!」スッ

ダダダダダ

スイレン「!」

ダダダダダ

ダダダ……


スイレン「そ、そんな……サトシ……」

スイレン「うぅ……サトシが……盗まれた……」ガクッ

スイレン「……………私の…サトシが……」

スイレン「……………」ギリリ

スイレン「……………あいつら…」ヨロッ

スイレン「絶対に許さない」
34 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 19:13:20.56 ID:Dd00l/tlO
ムサシ「ふぅ、ここまで来ればあの青ジャリガールも追ってこれないわねー」

コジロウ「おう!後はこのジャリボーイが入ったモンスターボールを本部に送れば…」スッ

ガサゴソ

ムサシ、コジロウ「ん?」

コジロウ「なんの音だ?」

ムサシ「……ちょっと!様子見てきなさいよコジロウ」

コジロウ「えぇ……!?なんで俺が……」

ムサシ「いいから!あんた私のポケモンでしょ!」ゲシッ

コジロウ「いでっ!わ、わかったよ……」



コジロウ「………ったく…ムサシは俺使いが荒い……」ヒョコッ

サトシー

コジロウ「………ん?」


スイレン「サトシー!どこー?この近くにいるのはわかってるよー」


コジロウ「!?」ビクッ
35 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 19:41:43.69 ID:Dd00l/tlO
コジロウ「ひぃぃぃ!む、ムサシ……!」ガタガタ

ムサシ「ど、どうしたのよ!」

コジロウ「で、ででででで出た!」

ムサシ「はぁ?出たって何が……」


スイレン「サトシー!」ザッ ザッ


ムサシ「な、なんで青ジャリが……」

コジロウ「知るかよ!それよりあの雰囲気ヤバいぜ!」

ムサシ「そ、そうね…とりあえず逃げ……」クルッ

ドカッ

ムサシ「い、イタっ!」

コジロウ「どうしたムサシ!」

ムサシ「………何かがぶつかって…」チラッ

ロイヤルマスク「…………………」ズーン

ムサシ、コジロウ「」

バーネット「ロイヤルマスク!ばくれつパンチ!」

ロイヤルマスク「ぬおぉぉぉー!!」ブンッ

ムサシ、コジロウ「ヒッ」



ドカン
36 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 19:49:46.43 ID:Dd00l/tlO
ズゥゥゥン

ヤナカンジー

キラーン

スイレン「!」ビクッ

スイレン「な、なんの音?」

ガサゴソ

スイレン「!」

ククイ「よぉスイレン!」

バーネット「偶然ね?」

スイレン「ククイ博士……バーネット博士……なんでここに……?」

スイレン「……うぅん…そんなことより…」

スイレン「博士たち!ここでロケット団見なかった!?サトシが……サトシが!」グスッ

ククイ、バーネット「……………」

ククイ「うーん……ロケット団やサトシは見なかったが……」

スイレン「そんな……サトシィ……」グスッ

バーネット「かわりにこれは見たわよ?」ポイッ

スイレン「!」パシッ

スイレン「…………これ……」スッ

スイレン「サトシのボールだ……」グスッ

バーネット「ふふっ」ニコッ
37 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 19:56:22.54 ID:Dd00l/tlO
ボンッ

サトシ「………ん?あれ?」キョロキョロ

スイレン「サトシ………」グスッ

サトシ「あれ?ロケット団は?つーかスイレンなんで泣いて……」

スイレン「サトシー!」ダキッ

サトシ「わわっ!スイレン!?」

スイレン「うぅ……ごめん…ごめんねサトシ!わ、わだし……」グスッ

サトシ「スイレン……」

ククイ「サトシー!スイレンに感謝しろよ?」

サトシ「………え?」

バーネット「スイレンはロケット団に盗まれたサトシを必死に探してくれたのよ?」

サトシ「俺を…?スイレン………」

スイレン「ちがう!ちがうの!私がうっかりしてて…本当は……」グスッ

スイレン「ごめん……ごめんね……?」

サトシ「…………………」
38 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 20:06:17.07 ID:Dd00l/tlO
サトシ「………ありがとな?」ナデ

スイレン「…………え?」

サトシ「だって必死になって俺を取り返してくれたんだろ?すっげー嬉しいよ」ニッ

スイレン「サトシ……」

サトシ「俺、スイレンにゲットされて良かったよ」ギュッ

スイレン「う、うん……私も!」ズズー

サトシ「!」

スイレン「………サトシをゲットできて良かった!」ニコッ

サトシ「………へへっ」

バーネット「ふふっ」クスッ

ククイ「………さてと、俺たちは帰るとするか?」クルッ

バーネット「そうね?」クルッ

スイレン「………ねぇ、サトシ?」ギュッ

サトシ「ん?なんだ?」ナデ

スイレン「私……もう絶対にサトシを……」

ギュウウウ

サトシ「は、ハハハ……ちょ、ちょっと強く抱きしめすぎだよスイレン?……少し苦しいかな…?」

スイレン「離さない」
39 : ◆I/lzUNrddk [saga]:2018/04/16(月) 20:21:07.21 ID:Dd00l/tlO


スイレンの部屋

ホウ、スイ「」クカー

サトシ「ふぅー…今日は色々あったなー?もうクタクタだよー」グデー

スイレン「ふふっ、そうだね?」

スイレン「あっ、そうそうサトシ!今週の日曜日!忘れないでね!」

サトシ「ん?ああ、カントーのママにスイレンにゲットされたって報告だろ?忘れる訳ないよ」

サトシ「久しぶりのカントー楽しみだなー!ママに早く会いたいぜ!」

スイレン「うん、そうだね!」ニコッ

サトシ「それにタケシやオーキド博士…あっ!シゲルにも!」

スイレン「サトシがゲットされたって聞いたらみんな驚くかもね?」クスッ

サトシ「ハハハ、だなー……特にシゲルには何て言われるか…」ハハッ

スイレン「ふふふ、なんか私も楽しみになってきた!」

サトシ「ははっ」

サトシ「……あっ!忘れてた!」

スイレン「?」

サトシ「カスミにも会いた……」

スイレン「サトシ、ねむる!」

サトシ「」カクッ

スイレン「………………」

サトシ「ZZZ」

スイレン「………………」スッ

スイレン「日曜日のカントー……楽しみだねサトシ…」ナデ

スイレン「………おやすみなさい」ギュッ

スイレン「私のサトシ」

サトシ「ZZZ」





おわり
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