【モバマス】しあわせのふやしかた

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1 : ◆Hnf2jpSB.k [sage saga]:2018/04/12(木) 19:22:33.46 ID:b5T3fSU/0
昨年のシンデレラステージ5stepで、大原みちる合同誌『p.a.n.』に寄稿したSSです
主催の許可が出たので、総選挙の賑やかしになればと

よろしければお付き合いください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523528553
2 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:24:04.46 ID:b5T3fSU/0

「これ、どうぞ」

「いいのですか?」

あたしが彼女とちゃんとお話をしたのは、確かこの時が初めて。
その時、きっとあたしは今までとは違う一歩を踏み出したんだと思う。
もちろんあたしは、そんな難しいことを考えていたわけではないけど。

でも。

その時に返ってきた笑顔が、今も時々瞼の裏に浮かんでくる。
だからあたしは、今もアイドルを頑張っているんじゃないかな。

あの時みたいな笑顔に、もっと出会いたいから。
3 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:24:59.68 ID:b5T3fSU/0

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あたしこと大原みちるは、とあるアイドル事務所に所属しています。
といっても、今はまだアイドルではなくて、練習生みたいな感じですけど。
あたしはまだまだ色んなものを身に付けなくてはいけないそうで、アイドルとしてデビューするのはもう少し先のようです。

パンで言えば、生地を寝かせて発酵させているところ、でしょうか。
外から見たらわからないかもですけど、中では色々頑張ってるんです!

何でパンなのかって?
あははー、そんなのパンが好きだからに決まってるじゃないですか。

あたしの家はおおはらベーカリーって言って、地元じゃそれなりに愛されてるパン屋さんなんですよ?
なのであたしも、少しくらいはパンを焼くことができるんです。
やっぱりパンは焼きたてが一番ですし、何と言っても自分が食べたいパンを自分で焼けたら最高ですからね!
4 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:26:24.61 ID:b5T3fSU/0

……そんなにパンが好きなのになんでアイドルなのかって?

確かにあたしはパンが好きで、美味しいパンを食べてるときが一番幸せなんですよね。
だからまあ、少し前までのあたしなら将来はパン屋さんになります、って言ってたと思うんです。
……味見のしすぎで商品まで食べちゃったり、とかの問題はありますけど。

ま、まあそんな感じで、あたしはパンさえあれば幸せなんです。
でもある日、公園で幸せを噛み締めていたら突然声をかけられました。

『幸せそうに食べるね』

声の方に目を向けると、スーツ姿の男の人が立ってたんです。
あたしって、クラスの友達にも同じようなことはよく言われるんですよね。

『その幸せ、分けてもらえないかな』

続いたその言葉に、正直あたしは驚きました。
だって、あたしにとって幸せとはパンなんです。
それを見ず知らずの人が、いきなり分けろだなんて言ってくるとは思ってませんでしたから。

きっとあたしの目の色が変わっていたんでしょう。
男の人は苦笑いしながら名刺を差し出してきました。

これがあたしとプロデューサーの出会いでした。
5 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:27:14.58 ID:b5T3fSU/0

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幸せを分ける。

プロデューサーはそう言いました。
でも、それってどういうことなんでしょうか。

あたしはパンがあれば幸せですけど、みんながみんなそうでないことくらいは知ってます。
じゃあ、あたしはどうすればいいんでしょうか。

パンを食べてるあたしが幸せそうだ、なんてプロデューサーは言います。
でも、それとアイドルがどうつながるんでしょうか。

どう言えばいいのかわからないモヤモヤが広がっていきます。
こういう難しいことはあんまり考えない方ので、余計にハードルが高く感じるのかもしれません。
6 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:27:40.82 ID:b5T3fSU/0


ぐう。

7 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:29:17.87 ID:b5T3fSU/0

慣れないことをするとお腹が減りますね。
いえ、決して頭を働かせるのが苦手とか、そういう訳ではなくてですね。
えーと、そ、そう、あたしは直感派なんですよ、あははー!
……そういうことにしておいていただけるとありがたいです、ハイ。

ま、まあ、お腹が減ったのは事実なので、そっちを何とかすることにしましょう。
カバンから取り出したのは、おおはらベーカリー謹製のバゲット。

パリパリッ!

ああ、やっぱりバゲットを食べるならこの音が大事ですね!
クラストの歯ごたえと香ばしさを楽しんでいると、すぐにそれとは正反対の食感が広がります。
もっちりふわふわのクラムは、柔らかくて優しい甘さ。
それぞれの良さがお互いを高め合って、もう止まりません。

「フゴフゴ……フゴゴ」

小麦粉ってすごい。
火の通し方が違うだけなのに、こんなにも色んな表情を見せてくれる。
不思議。
でも美味しい、幸せ。
8 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:30:12.65 ID:b5T3fSU/0

「相変わらずみちるは幸せそうに食べるな」

「フゴ?」

頭の上から降ってきた声に振り返ると、そこにはプロデューサーが。
なんでしょう、少し苦笑気味というかなんというか……あ。
そうか、あたしパンを咥えたままでした。

「そのままでいいぞ」

プロデューサーはなんて鋭いんでしょう。
あっという間に考えていることがバレてしまいました。
……単にあたしの表情が読みやすいだけかもしれません。

「フゴ……フゴフゴ」

まあそんなことは別にいいんです。
せっかくお許しが出たんですから、思う存分パンを楽しみましょう。
9 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:30:50.53 ID:b5T3fSU/0

「……ふう」

小麦粉の魅力を味わうのに夢中で、バゲット一本があっという間になくなってしまいました。
でも、まだちょっと物足りません。

そんなあたしを、カバンの中で総菜パンが待っていました。
この後レッスンもありますし、エネルギーはいっぱいあったほうがいいに決まってます。

「それでこそみちるだな」

カバンに手を突っ込んだあたしに、そんなプロデューサーの声が届きます。
さっきよりもちょっと優しい感じ。

「フゴフゴ」

それは、あたしをそのまま丸ごと認めてくれてるみたいで。
ちょっとこそばゆい感じもしますけど、でも、嬉しい気持ちの方がずっと大きい。
あたしはこのままでいいんだなって、安心できます。

さっきよりも少し大きい幸せを感じていると、手の中のパンはすぐになくなってしまいました。
そういえば何か悩んでいたような……?
まあいいか。
それよりもこの後のレッスンを頑張らなきゃ。
10 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:32:17.56 ID:b5T3fSU/0

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ここ最近は、時間があっという間に過ぎていくような気がします。

公園でパンを食べていたら、少し怪しい男の人に声をかけられて。
パンを食べるあたしを褒めてくれたその人は、アイドル事務所のプロデューサーで。
プロデューサーはあたしを、アイドルとしてスカウトして。

今思い返してみてもよく分からない出来事ですね。
あたしはただ、パンを食べていただけなんですが。

もっとも、それは今もあんまり変わっていません。
アイドルになるためのレッスンはそれなりに厳しくて、耐え抜くためには何よりも体力がいるんですよ。
だからあたしは、事務所でもよくパンを食べています。
パンを食べてないと逆に声をかけられるくらいには、あたしのパン好きは浸透したようです。
……いくらあたしでも、一日中パンを食べてるわけではないんですけどね。
11 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:33:29.75 ID:b5T3fSU/0

あ、これでもあたし、運動とかは結構できる方なんですよ?
でもやっぱり歌ったり踊ったりっていうのはちょっと勝手が違うというか。
色々と大変なんですけど、なんだか毎日楽しいです。
出来なかったことが出来るようになるって、こんなに嬉しいものなんですね。

初めて自分でパンを焼いて食べた時の感動と言えばいいんでしょうか。
うーん、何かちょっと違う気もしますが、まあそういう感じです!

あともう一つ、いいことがありましてですね。
レッスンでお腹が減ると、いつもよりいっぱい美味しいパンが食べられるんです。
レッスンすればするほどできることが増えて、その上パンが美味しい。
何という幸せでしょうか!
12 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:34:29.84 ID:b5T3fSU/0

そんなこんなで毎日結構楽しく過ごしているんですが、一つ驚きのニュースがあるんですよ。
大原みちる、デビューが決まりました!

なんだか最近、いつもよりレッスンが厳しいなーとは思ってたんです。
どうやらそれも、デビューのための準備ができたかどうかを確かめるためだったらしくて。
プロデューサーがそんな感じのことを言ってました。

デビューが決まると、今まで以上に厳しいレッスンが待っていました。
正直なところ、ちょっと辛いです。
でも、アイドルとしてデビューするために必要なことですからね、頑張ります!

そんなわけで、アタシのカバンはパンパンに膨らんでいます。
はいそうです、パンです。
……楓さんがいたら、きっと嬉しそうに言うんでしょうね、コレ。

まあ、それはいいとして。
今日もまた厳しいレッスンが待っています。
カバンの中に焼き立ての幸せが詰まっていなければ、引き返していたかもしれませんね、あははー!
13 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:35:21.02 ID:b5T3fSU/0

そんなことを考えながら公園を歩いていたんですが。
あ、この公園を通ると事務所まで近道できるんですよ。
なのでいつもありがたく使わせてもらってるんですが、ベンチにですね、知ってる人影を見つけまして。

ベンチに座っていたのは、同じ事務所のアイドル仲間で、ドバイからやってきたというライラさんでした。
長いサラサラの金髪とキレイな小麦色の肌。
あたしたちが髪を染めたり肌を焼いたりっていうのとは全然違って見えます。
何がどう違うのか、上手く言えないんですけど……
ほら、着色料を使ってないパンって、優しくてきれいな色をしてますよね。
つまりそういうことなんです!
14 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:39:27.60 ID:b5T3fSU/0

事務所でのライラさんは、ふんわりと柔らかい、出来立ての食パンみたいな笑顔でいるんですけど。
ベンチに腰掛けるライラさんは視線を足元に落としていて、ちょっと元気がなさそうです。

実はあたし、ライラさんとそんなにお話をしたことはないんですけど、でも、気になります。
近道のお陰でまだ時間に余裕がありますし、声をかけることにしました。

「ライラさん、おはようございます」

「おー、みちるさん」

後で聞いた話なんですが、ライラさんは事務所のみんなの名前を憶えているそうです。
なんでも、名前はその人を表す大切なものだから、憶えるのが礼儀なんだとか。

よその国の言葉の名前を憶えるのって、すごく大変なんじゃないでしょうか。
同じ言葉をしゃべるあたしでも、全員は怪しいのに……

「おはようございますですよー」

ライラさんの日本語は、発音がちょっとズレていて、言葉遣いも独特でした。
でも、のんびり丁寧な話し方は、聞いているこっちが安心してしまうくらい優しく響いてきます。

「何かありましたか? 元気がないみたいですけど」

「あー、分かってしまいますですか」

もし難しい悩みとかだったらどうしよう。
声をかけてからそんなことに気付きました。
でもまあ、話しかけてしまった以上考えても仕方ないですよね!
15 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:39:53.89 ID:b5T3fSU/0


 ぐぅ〜

16 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:41:22.84 ID:b5T3fSU/0

あっという間に心配事を片付けたあたしに返ってきたのは、聞き慣れた音でした。
レッスン終わりに、あたしがパンを求めるときに聞こえてくる音。
でも、いまのはあたしじゃありません。
ということは……

「えへへー」

目の前でライラさんが可愛らしく頬を染めています。

「お腹、空いてるんですか?」

「実は昨日の朝から何も食べていないのですよー」

何ということでしょうか。
丸一日何も食べないなんて……
パンを食べられないなんて……

きっと、あたしならおかしくなってしまうでしょう。

そこまで考えて、あたしは自然とカバンを開けていました。

「これ、どうぞ」

「いいのですか?」

差し出したバゲットを前に、ライラさんがぱちぱちと目を瞬いています。

「はい。いっぱいあるので!」

本当のことを言えば、全部自分で食べてしまいたいのだけど。
でもきっと、これでいいんだと思います。

「ありがとうございますですよー」

ふんわり柔らかいライラさんの笑顔を見て、やっぱりこれで良かったんだって、そう思えました。
17 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:42:20.91 ID:b5T3fSU/0

あれ?

バゲットを握りしめたライラさんの腕がプルプルしてます。
さっきまで笑ってた口もへの字になって。

「ライラさん、何してるんですか?」

「あー、みちるさんと半分こしようと思いましたのですよ」

その言葉とともに差し出されたバゲットは、ライラさんの手の中のものより少し大きい。
いやいや、確かにそのバゲットは大好物ですし、食べられるのならそれはとても嬉しいのですが。

「いえっ、それはライラさんにあげたものですから」

でも、ライラさんが手をひっこめる様子はありません。

「わたくしは、みちるさんの優しい気持ちがとても嬉しかったのです」

柔らかい笑顔を浮かべたまま、ライラさんは言葉を繋ぎます。
遠慮をしているとかそういうのではなくて、まっすぐな感謝の気持ちが届いてきました。

「その嬉しい気持ちを、みちるさんにもおすそ分けしたいのですよー」

綺麗な青い瞳があたしの目に飛び込んできました。

「本当は貰ったものではなくて、ライラさんが自分で何かお返しをしたいのですが」

ちょっと恥ずかしそうに笑って、ライラさんが言いました。
今このときの嬉しい気持ちを、そのまま分け合いたいから、と。
18 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:43:16.21 ID:b5T3fSU/0

そんなライラさんを見ていると、なんだかあたしまで嬉しくなってしまいます。
まっすぐな気持ちがすごくあったかくて、幸せそうなライラさんの表情に、あたしまで幸せを感じるようで。

『その幸せ、分けてもらえないかな』

あの時プロデューサーが言っていたのはこういうことなのかなって、そう思いました。
嬉しい気持ち、楽しい気持ちをそのまま相手に手渡す。
それはきっと、相手にもちゃんと届く。

それならあたしにもできます。

「分かりました。でも、大きい方はライラさんが食べてください」

「よろしいのですか?」

「あははー、あたしはまだそこまでお腹が減ってないので!」

「ありがとうございますですよー」

本当は、パンならいくらでも食べられますけど。
そう言わないとライラさんが納得してくれそうにありませんでしたので。
それに、ライラさんがくれた気持ちで胸がポカポカして、エネルギーが湧き上がってくる気がします。
19 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:44:06.59 ID:b5T3fSU/0

二人並んでベンチに腰かけて、一緒にいただきますをしてパンを一口。

パリパリッ!

ああ、やっぱりバゲットはこの音、この歯ごたえがたまりません。
でも、いつもより美味しく感じるのは何ででしょうか。

「フゴフゴ」

パンを頬張っていると、細かいことはどうでもよくなってきました。
パンが美味しくて幸せ、隣のライラさんも幸せそう。
なら、それでいいんですよ!

「えへへー、フゴフゴさんは美味しそうに食べるのですねー」

「あははー、パン大好きですから!」

嬉しそうに笑うライラさんにつられて、あたしも笑顔で答えます。
いつもより美味しく感じるのは、二人で食べているからなのかもしれません。
20 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:46:28.56 ID:b5T3fSU/0

……あれ?

「……フゴフゴさんって、あたしのことですよね?」

「あー、お嫌でございましたでしょうか」

「いえ、嫌というわけではないんですが」

「親しいお友だちはニックネームで呼ぶのだと聞きましたのですよ」

今までそんなにお話をしたこともなくて、たまたまいっぱい持っていたパンの一つを分けてあげただけ。
そんなあたしを、親しいお友だちって、ライラさんは言ってくれました。

どうしよう、すごく嬉しいですけど、なんだか恥ずかしい感じもします。
ライラさんの笑顔が目に飛び込んできて、心臓の音が急に大きくなりました。
ああ、きっと今あたしの顔は真っ赤になっているに違いありません。
21 : ◆Hnf2jpSB.k [saga sage]:2018/04/12(木) 19:47:03.39 ID:b5T3fSU/0

「フゴフゴ、フゴゴッ!!」

「おー」

勢いよくパンに噛り付いて気持ちを落ち着けます。
なぜかライラさんは感心していましたが。

「じゃあ、これからはお腹が空いたら言ってください。パンならいっぱいありますので!」

「よろしいのでございますか?」

「もちろん、友だちですからね!」

「では、ライラさんもお金が貯まりましたらアイスをご馳走しますですよ」

「楽しみにしてます、あははー!」

「えへへー」

笑い声の後にはきっと、幸せですねーっていう言葉が続くんでしょう。
ライラさんの目を見るとそんな気がしました。

アイドルがどういうものなのか、あたしはまだよく分かってないのかもしれません。
でも、アイドルの活動を通じてこんな笑顔にまた出会えるのなら。
あたしがその笑顔を生み出すことが出来るなら。

大原みちる、頑張ります!


<了>

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