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アスラン「頼りにしているぞ、シン」
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202 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:45:37.28 ID:svCzTigi0
唖然とするババの前に立ち塞がったのは、フリーダム。
オーブの守護天使として、伝説となった機体。
ババ「何故!?何故フリーダムが我らを撃つ!?」
ババを焦らせたのは、フリーダムの存在だけではない。
フリーダムが現れたということは、すなわち――。
カガリ「オーブ軍!ただちに軍を引け!」
ババはまたも、仕えるべき元首と仰ぐ少女に銃を向けなければならなかった。
203 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:49:03.90 ID:svCzTigi0
ネオ「アークエンジェルまで出てきたのなら、オーブだけにやらせておくわけにもいかんな…」
ネオ「カオス、アビス発進させろ!ガイアはフリーダムが来たときのために、迎撃準備しておけ!」
アークエンジェルの乱入を機に、地球軍も本格的に戦力を動かした。
状況は、まるでダーダネルスの戦いを再現したかのようだった。
204 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:50:14.58 ID:svCzTigi0
前回とは違い、今度は自分たちを救ってみせたフリーダムに、ミネルバのクルーたちは困惑するしかなかった。
アーサー「艦長…?」
タリア「なるほどね…どうやら彼らは、本当に戦闘を止めたいだけということのようだわ」
タリア「ただ、少なくともあれは味方ではない。本艦は前回、あれによって甚大な被害をこうむった!敵艦と認識して対応!」
205 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:52:15.63 ID:svCzTigi0
スティング「てめぇは俺がァッ!!」
前回の借りを返すべく、カオスがセイバーへと迫る。
スティング「この前のようには、やらせねえ!」
カオスのバックパックから、二機の機動兵装ポッドが分離する。
高出力のスラスターを内蔵して、大気圏内でのオールレンジ攻撃を可能とした兵器だ。
ポッドから発射されたビームの矢が、ミサイルの嵐が、セイバーの加速を阻む。
アスラン「チィッ!」
スティング「これでぇぇッ!!」
あの紅い機体は、この脚で真っ二つにしなければ気が済まない。
爪先に凶暴な光の刃をひらめかせ、カオスはセイバーに突進する。
206 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:53:44.73 ID:svCzTigi0
アスラン「ええいっ!」
咄嗟に、シールドをブーメランのように投げつけてカオスの体勢を崩し、
そのわずかな隙に、ポッドの射線から抜け出て間合いを詰める。
スティング「馬鹿な!?」
アスラン「終わらせる!」
カオスが反撃するよりも速く、セイバーの手に握られた光剣が一瞬の軌跡を描く。
推進部と下半身を切り裂かれたカオスは、コントロールを失ったポッドと共に海面へと落下していった。
アスラン「くそっ…何故こんなことになるんだ…!」
アークエンジェルを敵艦として認識せよとの指示は、当然アスランにも聞こえていた。
だが、ショックと受けている暇など無かった。カオスを退けようとも次から次へと敵機は襲ってくる。
戦いに徹することができなければ、今度はハイネのみならず、ミネルバが沈むのだ。
207 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 19:57:39.03 ID:svCzTigi0
カガリ「オーブ軍!今すぐ攻撃をやめろ!ミネルバを、敵でないものを撃ってはならない!」
懸命に訴え続けるカガリのストライクルージュに、一機のムラサメが肉薄した。
その手に握られたビームライフルの銃口が、ルージュを捉える。
こんな戦いが起きているのは、地球連合との条約に調印した自分のせいだ。
ならばいっそ彼らに討たれて、死んで詫びるべきなのではないか。
そんな思いが一瞬、カガリの頭の中を支配する。
208 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:00:21.16 ID:svCzTigi0
だが、ビームに貫かれて四散したのは、棒立ちになったルージュではなく、ムラサメの方だった。
カガリ「あ……!」
インパルスの精密射撃が、的確にムラサメだけを堕としたのだ。
ルージュのコクピットに、怒声が響く。
シン「なにを戦場で呆けているんだよ!この馬鹿っ!」
カガリ「お、おまえ…!?」
シン「さっさと自分のいるべきところに帰れ!でなきゃ、次はあんたを撃つ!」
カガリ「私の、いるべきところ……?」
答えは返ってこない。
インパルスは再び戦場に躍り込んでいく。
だが、それで十分だった。
カガリ「逃げるな…生きる方が、戦いだ!」
かつてアスランに言った言葉を、今度は自分に言い聞かせて、カガリはアークエンジェルへと帰還した。
209 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:02:44.87 ID:svCzTigi0
全周波で発信されていたシンの声は、当然地球軍の機体にも届いていた。
そして、それに反応したMSが一機。ジョン・ポール・ジョーンズの甲板で、警戒に当たっていたガイアだ。
ステラ「シン…?」
突き動かされるように、ガイアは駆けた。
ここが戦場であることなど、ステラには関係なかった。
シンに会いたい。
もう一度抱きしめてほしい。
その想いだけだった。
210 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:04:28.31 ID:svCzTigi0
シン「いなくなれって言ってるだろッ!!あんたもッ!!」
インパルスのブラストシルエットから繰り出される、ありったけのミサイル掃射。
フリーダムはそれを、頭部の機関砲と右手のビームサーベルで打ち払いながら間合いを詰める。
破壊されたミサイルの爆発が、インパルスの視界を埋め尽くす。
シン「くそっ、これじゃあ…!」
煙の中からフリーダムの右腕が伸びて、その手に握られたビームサーベルがインパルスの左腕を切り飛ばす。
衝撃がコクピットを揺さぶり、シンの身体の奥で、なにかが弾けた。
シン「いつもそうやって…やれると思うなァァッ!!」
211 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:05:41.57 ID:svCzTigi0
キラ「くっ!?」
凄まじい殺気に、キラは咄嗟に機体を反らした。
直後、インパルスのジャベリンが、恐ろしい速さでフリーダムの右腕を背中の翼ごと刺し貫いた。
あとコンマ一秒でも反応が遅れていたら、ジャベリンはコクピットを貫通していただろう。
キラ「こんな…!?」
腰部のクスィフィアスレール砲を撃ちこみ、インパルスを吹き飛ばす。
反撃を警戒しつつ、迅速にアークエンジェルへと後退する。
これ以上あの相手と戦い続ければ、どちらか、或いは双方が死ぬ。そう思った。
アスランがザフトにいる今、カガリのためにも、ここで堕とされるわけにはいかなかった。
212 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:07:46.94 ID:svCzTigi0
体勢を立て直したインパルスは、後退していくフリーダムを追うことはせず、ミネルバの防衛に徹する。
いかにフリーダムといえど、右腕と片翼を串刺しにされ、機体バランスを欠いた状態では、戦場を支配することなどできようもない。
考えるべきは、徐々にミネルバを包囲しつつあるオーブ艦隊への対処だ。
シン「ミネルバ!チェストフライヤーと、ソードシルエットを!」
素早く換装を終えたインパルスの胸部が、シンの瞳に宿る焔を映したように、紅く染め上がる。
シン「全艦叩っ斬る!!」
ソードインパルスの対艦刀が容赦なく振り下ろされ、瞬く間にオーブ艦の一隻が沈む。
二隻、三隻、四隻、凄まじい勢いで敵艦を撃滅していくインパルスが次に狙い定めるのは、オーブの旗艦タケミカヅチ。
その眼前に、一機の黒いMSが躍り出た。その機体、ガイアが一切の武装を解除して、無防備にコクピットハッチを開いたのだから、
シンが混乱して、インパルスが動きを止めるのは仕方のないことだった。
ガイアのパイロットが開いたハッチの上に立つのを見て、カメラの倍率を切り替える。
桃色のノーマルスーツを着たパイロットの姿が、モニターに大きく映し出された。
シン「嘘…だろ…なんで、君がっ!?」
213 :
◆kiXe9QcYqE
[saga]:2018/05/01(火) 20:09:41.98 ID:svCzTigi0
今回はここまでとなります
ダーダネルスの戦闘でシンが空気すぎたけど今回は活躍させられたかな…
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/03(木) 14:13:43.32 ID:VkJr35Tg0
乙
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/07(月) 09:38:40.00 ID:M5AnDWVDO
乙 やっばりカオスガンダムは見せ場0だった
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/17(日) 23:35:16.49 ID:IuMzLPrhO
一ヶ月半過ぎたわけだが続きはまだ?
楽しみにしてるから早く続き来ないかな?
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/29(金) 04:53:02.65 ID:LGuKli9kO
あと二日で二ヶ月になるぞ
どうしたというのだ…
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/04(水) 15:19:00.17 ID:xqfR/tFI0
続き、待ってます…どうか…
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/11(水) 15:23:43.39 ID:QCjvNBn0O
書くのが無理そうで続けられないならエタるのも手よ
んで、お暇になったら再開すればいい。
何はともあれ楽しみにしてるんで、無理のない範囲でがんばってください
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/03(金) 16:58:11.62 ID:BaVF0cHd0
面白い
続き、待つ
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