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【ミリマスss】可奈「私、一人前になります!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:11:55.87 ID:1PtDC+R70
・完結しているので、順次投稿していきます。
・ストーリー仕立て、そこまで長くはないです。
・本編は次から
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1523369515
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:12:28.75 ID:1PtDC+R70
可奈「私、一人前になる!」
志保「……」
可奈「という訳で、志保ちゃん」
可奈「一緒に聞きこみに行こう?」
志保「聞きこみ?」
可奈「うん! 色々な人に話を聞いて、参考にしようと思って」
可奈「ダメ、かなぁ?」
志保「駄目じゃないわ。私も興味あるし」
可奈「志保ちゃん、ありがとう! 一人じゃ心細くって……」
可奈「えへへ、それじゃあ、出発シンコー♪ レッツゴー♪」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:13:15.98 ID:1PtDC+R70
――如月千早の場合――
志保「やっぱり最初は千早さんなのね」
可奈「たのも〜! よろしくお願いします!」
千早「あら、矢吹さん、志保。どうしたの?」
可奈「ちちち、千早さん」
志保「(相変わらず、千早さんの前だと緊張するのね)」
志保「レッスンの直後で申し訳ないんですが、少しいいですか?」
千早「? いいけれど」
志保(小声)「ほら、しっかりしてよ。可奈」
可奈「あ、あの、千早さん」
可奈「千早さんにとって、一人前って何ですか!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:13:54.05 ID:1PtDC+R70
千早「!」
千早「一人前?」
可奈「は、はひ!」
可奈「私、一人前になりたくて、みんなに一人前について聞いてるんです」
可奈「千早さんの思う一人前について、教えてくれませんか?」
志保「色んな人の意見を聞いて、参考にしようと思ってるんです」
千早「……なるほど」
千早「一人前……私も偉そうに言える立場ではないのだけれど」
千早「……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:14:54.12 ID:1PtDC+R70
千早「そうね、一人でいられる人、じゃないかしら?」
志保「! どういう意味ですか?」
千早「その、根拠はないのだけれど、ステージで堂々と歌を披露できる人は、
自分にしっかりと芯を持っている人が多いと思うの。それは言い換えれば、
自分に自信を持っているということ」
千早「そして、自分に自信を持つためには、その背景となる努力が必要ではないかしら。
しっかりとしたパフォーマンスをできるという根拠を持っている人が、私には一人前に見えるわ」
志保「そ、そうですよね!」
千早「(どうして、志保が嬉しそうにしているのかしら?)」
可奈「……う〜、そうですか」
千早「矢吹さん? 私、何かまずいことでも言ったかしら?」
可奈「えっ、ち、違います!」
可奈「千早さんのせいじゃなくて、私、自分がふがいなくて……」
可奈「千早さんの話を聞いていたら、私、全然まだまだだなぁって」
千早「矢吹さん……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:15:47.37 ID:1PtDC+R70
可奈「でも私、頑張ります! 千早さんみたいになれるよう、たくさん頑張りますから!」
可奈「千早さん、ありがとうございました! どんどんやるぞ〜♪ ばんばん歌お〜♪ 矢吹可奈の真骨頂〜♪」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:16:36.71 ID:1PtDC+R70
――天海春香の場合――
春香「ええっ! 一人前!?」
志保「ちなみに、千早さんは――」
春香「うう……千早ちゃん、そんなしっかりしたこと言ってたら、後の人が答えにくいよ〜」
可奈「春香ちゃん、あの、変なこと聞いちゃったかな?」
春香「ううん! そんなことないよ」
春香「そっか、一人前かぁ……」
春香「今まで、考えたことなかったかも。可奈ちゃんは偉いね」
可奈「そ、そんなことないよ!」
志保「(照れてる)」
春香「うーん…………」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:17:11.38 ID:1PtDC+R70
春香「ごめんね、可奈ちゃん。今度の時までに、しっかり考えておくから、
今日のところは少し待ってもらえないかな?」
可奈「はい! 矢吹可奈、待ちます」
春香「ごめんね〜。この後、お仕事だから、もう行っちゃうね」
志保「忙しい所、ありがとうございました」
春香「それじゃ、可奈ちゃん、志保、頑張ってね」
可奈・志保「「はい」」
可奈「……」
志保「……」
可奈「行っちゃったね」
志保「ええ」
可奈「春香ちゃんに悪いことしたかな?」
志保「……悪い事でもないでしょ」
可奈「でも、春香ちゃんの一人前、すごく気になるね」
志保「そうね」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:17:46.78 ID:1PtDC+R70
――高山紗代子の場合――
紗代子「一人前?」
紗代子「それはもちろん」
紗代子「何度でも諦めず、壁にぶつかっていける人だよ!」
紗代子「可奈ちゃん、一緒に一人前目指して、頑張ろうね!」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:18:21.77 ID:1PtDC+R70
――田中琴葉の場合――
琴葉「一人前、か……」
琴葉「……」
琴葉「……」
琴葉「きっと一人前にもいろいろな一人前があると思うんだけど」
琴葉「私が思うのは、自分のことは自分でできる人、なのかな」
琴葉「ごめんね、私もまだ分からないことばっかりだから、参考にならないかもしれないけど」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:19:17.11 ID:1PtDC+R70
――七尾百合子の場合――
百合子「一人前……!」
百合子「人に認められるためじゃない! 自分を信じてあげるために……!」
百合子「平和な村で暮らしていたカナ・ヤブキ、しかし、ある日、その平穏は
破られる。戦火に焼かれ、家を失い、故郷を離れていくカナの目には、残酷な
世界の姿が映っていた。十分な食事もとれず、街道をさまよい、街へ街へと移
動する日々の中で、カナは自分が守られるだけの存在だったことに気付く」
百合子「今のままでは誰も救えない……!」
百合子「北の果てに、どんな願いも叶えるという果実があるという話を聞き、
カナは決意する。みんなが幸せになれる世界を目指そう、と」
百合子「そして、カナは旅立つ」
百合子「仲間との熱い共闘、尊敬するあの人からの言葉」
百合子「明かされる世界の秘密と、カナに迫りくる試練!」
百合子「何かを手に入れるためには、私たちの手は小さすぎる」
百合子「苦渋の決断を迫られた時、カナが出した答えは……!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:19:45.47 ID:1PtDC+R70
杏奈「志保、可奈……お疲れ様」
杏奈「あとは、杏奈が引き取るね」
志保「え、ええ」
可奈「……?」
可奈「百合子さん、何の話をしてたの?」
志保「……」
志保「と、とにかく、一人前の話が聞けたし、これからどうしていくのか、考えましょう?」
志保「少し、人選が偏っていた気もするけど……」
可奈「そうだね、今日、シアターにいる人にはだいたい聞けたし」
可奈「よーし、頑張るぞ〜!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:20:17.92 ID:1PtDC+R70
――――――――――――――
次の日
可奈「うぇ〜ん、志保ちゃ〜ん!」
志保「今度はどうしたの?」
可奈「何をしたらいいのか、分からなくって」
志保「とりあえず、落ち着いて?」
志保「ほら、鼻をかんで」
可奈「ちーん」
志保「涙も拭いて」
可奈「ぐすぐす」
志保「ほら、綺麗になった」
可奈「ありがと、志保ちゃん……」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:20:56.81 ID:1PtDC+R70
志保「さて、何をしたら分からないって?」
可奈「うん、みんなの話を参考にしたんだけど、考えれば考えるだけ、分からなくなっちゃって」
志保「……みんな、抽象的な話ばかりだったものね」
志保「……」
志保「そういえば聞いてなかったけど、可奈の思う一人前って何?」
可奈「私の思う一人前?」
可奈「それは、もちろん! 千早さんみたいな、素敵な歌を唄える人だよ!」
志保「……歌。得意なことから始めていくのは、どう?」
可奈「!」
可奈「そっか、歌だね!」
可奈「私、行ってくるね!」
志保「え、ど、どこへ?」
可奈「プロデューサーさんに、歌の仕事、たくさん入れてもらうように相談してくる!」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:21:40.68 ID:1PtDC+R70
志保「……」
志保「行っちゃった」
千早「……いま、出て行ったのは矢吹さん?」
志保「! 千早さん……」
千早「何か、急いでいたみたいだけれど」
志保「この間の、一人前の話の続きです」
志保「可奈はやっぱり、歌が一番大事みたいですよ?」
千早「……そう」
可奈「ただいま〜」
可奈「志保ちゃん、プロデューサーさんOKだって!」
可奈「って、千早さん!?」
千早「……ねえ、矢吹さん」
可奈「あ、あの!」
可奈「私からいいですか?」
千早「え、ええ。どうぞ」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:22:27.32 ID:1PtDC+R70
可奈「よ、良かったら、私とレッスンしてください!」
可奈「私、なるべく千早さんの側にいて、千早さんのこと、
たっくさん知りたいんです! 私、千早さんに迷惑かけません。
だから……私に色々なこと、教えてください……」
千早「矢吹さん……」
千早「ええ、私もそう言おうと思っていたの」
千早「一緒にレッスン頑張りましょう?」
可奈「千早さん……!」
可奈「えへへ」
志保「良かったわね、可奈」
可奈「志保ちゃん、私、きっと一人前になってみせるからね!」
千早「もしよければ、志保もどう?」
千早「一人より二人がいいのなら、三人四人と多い方がいいと思うの」
志保「いいんですか?」
可奈「志保ちゃん、一緒に頑張ろう!」
千早「矢吹さんも、賛成みたいね」
志保「……それなら、よろしくお願いします」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:23:10.49 ID:1PtDC+R70
――――――――――――
レッスン場
千早「矢吹さんは、声量は多いのだけれど、それを上手く扱えていないわ。
唄っている時、語尾が震えることがない?」
可奈「あ、あります!」
千早「原因はきっと、筋力不足だと思うの」
千早「これは、私が毎日こなしているメニューよ」
可奈「ふ、腹筋二百回!」
志保「(それ以外にも、非常識にも思える回数、項目が並んでいる)」
志保「これを毎日ですか?」
千早「当然、これを二人にそのまま、という訳にはいかないと思っているわ。
自分の限界を知ることも、プロには必要なことだと私は思う」
志保「メニューを考えるのも、自分で、ということですか?」
千早「ええ」
可奈「じゃあ、早速!」
志保「体力測定ね」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/10(火) 23:23:50.54 ID:1PtDC+R70
――――――――――――
可奈「う〜」
志保「……」
千早「矢吹さんは日に三十回を三セットずつ。志保は五十回を二セット、といったところかしら」
可奈「おなかがぷるぷる震えてるよ〜」
千早「基礎体力はあれば、あるだけ損をするということはないわ」
千早「筋肉トレーニングと体力づくりは、宿題ね」
千早「週に一回、こうして集まる時間を作りましょう」
可奈「……」
志保「……」
千早「さて、休憩は止めにしましょう」
千早「それじゃあ、発声練習から」
可奈・志保「「はい!」」
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