奈緒「よおおおおおし、今週も魔法少女ハートフルままゆの時間だ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:33:14.25 ID:WsINLkfP0
――深夜、神谷家(奈緒の部屋)

奈緒「おっ、そろそろハートフルままゆの時間か」カチッ、カチッ

奈緒「先週のままゆの殺人鬼っぷりは凄まじかったな……まさかプロデューサーの結婚疑惑回であそこまで暴れるなんてなぁ」

奈緒「まあ、一応は女児アニメ枠のはずだし、プロデューサーも結婚はしないと思ってたけど……」

奈緒「でもいっそのことプロデューサーがままゆと結婚でもすれば、ままゆの凶暴性も少しは落ち着いたりしてな、ハハッ!」

奈緒「おっ! 始まったはじまった」


――
――――

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:35:01.72 ID:WsINLkfP0

『前回までのお話し』


――東京、池袋

まゆ「ぁぁぁああああっ!! Pさんを幸せにしてあげられるのは、まゆだけなんですううう!!」ビュンッ!

ザシュザシュザシュッ!!

魔物「びっ――」ブシャーッ!!

魔物「びぎっ!!」ブシャーッ!!

ふじとも「ままゆダメよ! 暴走しないで、自分を見失わないで!」

もりくぼ「あ、あれだけ呼び出されていた魔物が全部血祭りに……ままゆ無双なんですけど……」ショワアアアア……

瑞樹「もうアレ止められないわよ……下手に近付くと私たちまで巻き添えになりそうだし、先に帰りましょうか、ミユミユ」

美優「えっ、ええええええ……い、いいんですか……?」

瑞樹「多分大丈夫よ。それに、ミユミユが近付いたらもっと危ないことになりそうだし……」

もりくぼ「もりくぼは一刻も早くこの恐ろしい惨状から目を背けたいんですけど……幹部たちも今日は諦めたのか、いつの間にか帰ったみたいですし……」フワフワ


まゆ「ああああああクリムゾンスラッシュ!!」シュパアアアアアンッ!!

魔物「びにゃああああああ!!!!」ブシャアアアアアッ!!

ガシッ!!

まゆ「このっ! 死んで、死んで! 死ねえええええええっ!!」ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! グシャッ!!

ふじとも「ままゆー!!」


……
…………
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:35:35.05 ID:WsINLkfP0



『第38話 赤点なら魔法少女引退!? 地獄の学力テスト開幕!』



4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:38:43.47 ID:WsINLkfP0
――さいたまスーパーアリーナ前

もりくぼ「魔物が上に飛んだんですけど……!」

瑞樹「逃がさないわよっ! ミズキスピアー☆」パアアアアアッ!

ドシュシュシュシュッ!!

魔物「ぴにゃあああああっ!」ブシャーッ!!

瑞樹「トドメいくわよ♪ アイスソード☆」ジャキィンッ!!

瑞樹「ブリザードスラッシュ!!」

シュパアアアアアンッ!!

魔物「びっ――」

ブシャアアアアアアアッ!!

瑞樹「マジカルミズキの大勝利ー☆」


……
…………
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:39:14.46 ID:WsINLkfP0
――代々木競技場前

魔物「ぴにゃっ!」ズガアアアアアンッ!!

美優「きゃっ! こ、この衝撃……押し潰されそう……!!」

ふじとも「頑張ってミユミユ! シールドで受け止めているうちに、魔物にトドメよ!」

美優「は、はいっ……吹き荒れる風よ……切り刻んでください、サイクロン!」

ビュオオオオオオオッ!!

魔物「びにゃああああああっ!!」ザシュザシュザシュザシュッ!!

パアアアアアッ!!

ジャラジャラジャラッ!

ふじとも「やった、魔物を倒したわよ! スタージュエルも回収しないと!」ヒューン

美優「な、なんとかなりました……」

ふじとも「ここ最近は魔物が多くて大変ねー……よし、帰りましょっか」

……
…………
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/10(火) 22:39:23.58 ID:sTAlH7gYo
久しぶり
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:40:11.33 ID:WsINLkfP0
――マジカルランド、マジカルランド城(会議室)

「うーむ、ではやはり……」

「そうです、このままでは遅かれ早かれ、国民の信頼を失うことになります!」

「そうだそうだ! 現状が許されるわけがない!!」

「今すぐ対策を練るべきだ!」

ちひろ「み、みなさん落ち着いてください! そうやって声を荒げるだけでは会議になりませんよ!」

「国王の言う通りです。ですが、この問題をそのままにしておくのは、いけませんなぁ……」

「では、やはり……」

「そうするしかありますまい。この案件、他に反対の者は?」


「……」


「決まりですな。それではこちらの準備が出来次第、対象となる魔法少女たちには集まってもらいましょう」


……
…………
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:40:47.65 ID:WsINLkfP0
――数日後、事務所

まゆ「はふぅ……」グデー

瑞樹「はー……」

美優「ふわぁ……」


ふじとも「全員、平和ボケしてるわね」

もりくぼ「こ、ここ最近は魔物との戦いも多くて、みなさん疲れていると思いますし……」

まゆ「そうですよぉ……お仕事もありますし、少しくらい休みませんと……」ゴロッ……

ふじとも「もう、ソファで寝ちゃって。パンツ丸見えよ?」

まゆ「Pさんもいないから、大丈夫です……」ゴロゴロゴロ

瑞樹「そうねぇ、体のメンテもしたいし……」

美優「エステ……行きたいですね……」

ふじとも「みんな全然動かないわね」

もりくぼ「静止画で済んで作画班も楽になっていると思うんですけど……」

ふじとも「人件費もバカにならないものね……ん、王国から通信……もしもし?」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:41:48.01 ID:WsINLkfP0

ふじとも「はい……はい、はいぃ? 緊急招集? この世界の魔法少女全員?」

もりくぼ「え……」

ふじとも「はぁ、わかりました……それじゃ」


もりくぼ「ど、どうしたんですか……?」

ふじとも「王国からの緊急招集、まゆちゃんたちもみんな連れてきてって」


まゆ「なんのお話ですかぁ……?」

ふじとも「うん、いま上長から連絡があったんだけど、まゆちゃんたちみんな連れてマジカルランドに来てくれって」

瑞樹「まーたあの夢も希望も無い国に行くのね」

もりくぼ「せ、せめて夢や希望くらいは持ちたいっていう意気込みの国なんですけど……」

美優「でも……呼ばれているなら、行かないといけませんね……」

まゆ「はぁ、まゆたちはマジカルランドの為に魔法少女として戦っているのに、お迎えもないんですねぇ……よいしょっ」

ふじとも「マジカルコンパクトもあるしね。それじゃみんな、準備はいい?」

瑞樹「ちょっと待って、今日はプロデューサー君が外出してるから代わりに留守番しているわけだし、一応連絡しておかないと」

まゆ「はぁ……Pさんがいないと、1日が退屈ですねぇ」

ふじとも「愚痴っても仕方がないでしょ? 魔法少女は弱音を吐いちゃダメなんだから、ほら行くわよっ!」


……
…………
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:43:12.14 ID:WsINLkfP0
――マジカルランド、マジカルランド城(会議室)

まゆ「えええええええっ!?」

瑞樹「わ、私たちが魔法少女として問題有りですって!?」

美優「そんな……」

大臣「うむ」



ふじとも「いつか言われると思っていたわ……」

もりくぼ「ある程度は覚悟していたんですけど……」




美優「ど、どうして、いきなりそんなお話になったんでしょうか……」

大臣「説明しましょう。まず魔法少女のみなさんも、マジカルランドの現状は把握していると思います」

瑞樹「現状って、あのブサイクたちや幹部たち、大神官穂乃果と戦っているんでしょう?」

大臣「うむ、そして私たちは、みなさんのような魔法少女を探すために様々な世界に妖精を派遣しています」

大臣「魔法少女であるみなさんのご活躍は、マジカルランドの国民の力となっています。まだ我々にも希望はある、魔法少女たちと一緒であれば、戦えると」

大臣「魔法少女たちの戦いの姿は、マジカルランド全ての国民に向けて発信されています。映像記録をあらゆるメディアで公開し、バックログもいつでも見れるようになっているのです」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:44:28.82 ID:WsINLkfP0
美優「みなさん、応援してくれていたんですね……」

まゆ「良いお話ですねぇ……まゆたちも頑張った甲斐があります」

大臣「ですが!」バンッ!!

まゆ「え?」

大臣「最近の魔法少女たちは、その力の強大さに増長し、いたずらに力を振るっている!」

大臣「魔法少女の力は、夢、希望、平和の為の力、それを好き勝手振りかざすようなことがあってはならないのです!」

まゆ「残念ですけど綺麗事だけじゃやっていけないんですよねぇ」

瑞樹「ちょ、ちょっと待って! 何も私たちは魔法少女の力をそんな風に使っているつもりはないわ! 何かの誤解よ!」

美優「そ、そうです……少しでも、みなさんのお力になれるようにと、日々一生懸命に……」

大臣「みなさんの言い分も分かります。では、こちらをご覧ください。今回、マジカルランドで問題となった資料の一部です」

大臣「様々な魔法少女たちの行動をランダムでサンプリングした資料となりますので……キミ、映像を出しなさい」

職員「はっ!」ピッ!

パッ!
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:45:47.28 ID:WsINLkfP0

シャアアアアアア……

美優『ふんふんふーん……♪』シャアアアアアア……

美優『ふぅ……ようやく今日のロケも終わって、こうしてホテルのお風呂に入って……』

美優『はぁ、気持ちいい……んんぅ……』シャアアアア……

美優『そうだ……この後、Pさんたちを呼んで、ラウンジでお茶でも……ふふっ』

シャアアアアアア……



まゆ「……」

瑞樹「……」

美優「は……え……?」ボンッ!!

もりくぼ「……」

ふじとも「えー……」


大臣「失礼、これはサンプリング対象外の映像でしたね。キミ、正しい映像を出しなさい」

職員「はっ!」ピッ!

パッ!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/10(火) 22:46:44.05 ID:WsINLkfP0


ふじとも『ままゆ、チャンスよ! ミユミユが魔物の動きを食い止めているわ!』

まゆ『いきますよぉ! あなたは死んでください!!』

まゆ『クリムゾンハート……バスター!!』

まゆ『死ねえええええ!!!!』

瑞樹『ミズキブリザード☆』

瑞樹『うんっ、さっすが、ミズキね♪ 今回もカンペキなんだから☆』

美優『ウィンドシールド……ダ、ダメ、魔物の力が強くて、防ぎぎれない……きゃあああああっ!!』



瑞樹「私たちの戦っている映像ね」

美優「いつも通りの戦いですけど……」

まゆ「これ、何が問題なんですかぁ?」

大臣「問題しかありません!」

大臣「この映像も、この映像も……敵だとしても魔物に対する異常ともいえる残酷な殺し方、死ねや殺すといった魔法少女にあるまじき発言!」

ふじとも「切り替えられている映像、8割くらいはままゆの映像ね」

もりくぼ「見慣れた光景過ぎて、もりくぼたちも感覚がマヒしているような気がするんですけど……」
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