男鹿「世界の終わりを告げるラッパ?」

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102 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:24:00.86 ID:t8glXIv20
古市(凄い……ただでさえ速い抜刀術が……天使と契約するだけで更に速くなってる……全然見えねえ!!)














ラフィエル「凄いですね葵さん〜」

邦枝「……貴女のお陰よ」

邦枝「けど驚いたわね……天使がいたなんて」

ラフィエル「私も葵さんが悪魔の存在を知ってるなんて驚きました〜」
103 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:24:36.97 ID:t8glXIv20
古市(東条先輩に……邦枝先輩……)

古市(……は!! もしやこの流れは……)

古市(神崎先輩と姫川先輩も来て……東邦神姫全員揃うのでは!!?)























しかし神崎と姫川が来ることはなかった!!!

神崎家

二葉「おら!! さっさと動けはじめロボ!!」

神崎「ぐおー」

二葉「ヒメザウルスをぶっ殺せー!!」

姫川「がおー」

姫川「……俺帰っていいか?」

神崎「ダメに決まってんだろ」
104 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:25:13.81 ID:t8glXIv20
サターニャ「ふーん……石矢魔ってこんなに強い人がいるのね」

サターニャ「ま、私程じゃないわね」

古市「何対抗しようとしてるんだよ……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(みんなが戦ってるのに……私は何もできないなんて……)

ヒルダ「今の私達にできることは男鹿の勝利を願うだけだ」

ヴィーネ「……へ?」

ヒルダ「『自分はどうして何も役に立てないんだろう』という顔をしてたぞ」

ヴィーネ「!!!」

ヒルダ「……まぁ願わなくても勝つのは分かってるがな」

ヒルダ「私は……あいつを信じてる」

ベル坊「アイッ!!」

ヴィーネ「ヒルダさん……ベルゼ様……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ガヴ……男鹿さん……勝って!!)

ヴィーネ(人類の滅亡を……阻止して!!)
105 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:25:58.19 ID:t8glXIv20
天使「トス!!」ポン

ガヴリール「ぎゃん!!」

天使「トス!!」ポン

ガヴリール「がふっ!!」

天使「アターーーーーーック!!」ドカーン!!

ガヴリール「ぎゃあああああああああ!!!」

ガシッ

ゼルエル「よく私の所にきたな、ガヴリール」

ガヴリール「好きで来たんじゃないって!! あいつらが勝手に私をバレーボールにして……」

ゼルエル「さぁ、このラッパに息を吹きかけろ」

ガヴリール「!!!」

ガヴリール(やべ、下手に喋るとラッパに息が吹きかかって……地球がなくなる!!)

ガヴリール「……」シーン……

ゼルエル「ほう、少しは頭が回るみたいだな、流石は私の妹」

ガヴリール(こうなったら神速通を使って……)

ガヴリール「……!!」

ゼルエル「神速通を使おうとしたな? 無駄だ、私の天使力で阻止している」

ガヴリール(クソ!! どうすれば……)
106 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:26:27.19 ID:t8glXIv20
天使「ぎゃあああああ!!!」バタッ

ガヴリール「!!」

ザザ……

男鹿「……返せよ、ガヴリール」

ガヴリール(男鹿!!)

ゼルエル「! あの大軍を抜けてきたか……貴様には頼もしい仲間がいるんだな」

ゼルエル「だが……私を倒す事はできない」

男鹿「うるせーな。 俺は勝つ」

ゼルエル「? ほう、余程自信があるのか」

男鹿「……ベル坊と約束したんだよ」

ゼルエル「?」

















男鹿「死なねーって」
107 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/14(土) 20:27:18.66 ID:t8glXIv20
今日はここまで
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:37:03.05 ID:eRo5te9v0
見てるぞ
109 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:43:24.04 ID:XpWsvr1qO
ゼルエル「そうか、お前はベルゼバブ4世の為に戦うのか」

ゼルエル「……すまないがこっちも負ける気はない。 これも全て……」

ゼルエル「妹の為!!」

ガヴリール(私の為を思うなら今すぐ帰れ!!)

男鹿「つーかお前、ラッパとガヴリールで両手塞がってるぞ。 どうやって戦うんだよ」

ゼルエル「……」キュイイン

男鹿「げ、エネルギー弾」

ガヴリール(うちのお姉ちゃん、なんでもありだからな……)

パッ

男鹿「!! 消えた……?」

パッ

男鹿「うお!?」ヒョイ

ゼルエル「躱したか」

男鹿「お前……いつの間に背後に……瞬間移動か?」

男鹿「エネルギー弾といいもろド◯ゴンボールじゃねえか……」

ガヴリール「神足通だ男鹿!!」

男鹿「!!」
110 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:43:56.52 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「行きたい所に瞬間移動できる!!」

ガヴリール「お前も私と契約したからできるはずだ!!」

ゼルエル「……こっちを向いて喋れ、ガヴリール」

ガヴリール「やだ! ラッパに息が吹きかかるじゃん!!」

男鹿「瞬間移動か……」

ゼルエル「しかし契約したばかりでお前には使いこなせないだろう……」

パッ

男鹿「あ、また消えた」

パッ

ゼルエル「!!」

男鹿「おーできたできた」
111 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:44:25.77 ID:XpWsvr1qO
男鹿「つーか……」パッ

男鹿「これ……」パッ

男鹿「悟◯みてえだな!!」パッ

ガヴリール「すげーなお前、私より神足通使いこなしてるじゃん」

男鹿「うっはーすげー」パッパッパッ

ゼルエル「神足通で遊ぶな!!」

男鹿「……おし」

パッ

ゼルエル「!!」

パッ

男鹿「!!」

パッ

ゼルエル「!!」

パッ

男鹿「!!」

パッ

ガヴリール「お前ら真面目に戦えよ!! 神足通ばっかじゃねーか!!」
112 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:44:54.29 ID:XpWsvr1qO
男鹿「いやーだってよ、こいつの背後に回ろうと思ったらこいつ消えるしよ」

ゼルエル「だったら……」バサッ

男鹿「お、飛んだ」

男鹿「くっそー、俺も飛べりゃーなー」

男鹿「……!!」バサッ













邦枝「!! 誰か浮いてるわ!!」

東条「豚か?」

サターニャ「!! 違うわ!! あれは……」

ヒルダ「男鹿に……天使の羽が生えた!!」

古市「全然似合わねええええええ!!!」
113 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:45:27.42 ID:XpWsvr1qO
ヴィーネ「そっか!! ガヴと契約したから……飛べるようになったのね!!」

古市「あの悪人面に天使の羽とか合わねーだろ!!」

邦枝「!! 待って、じゃあ私も……?」

ラフィエル「勿論飛べますよ〜。 加勢しますか〜?」

邦枝「……いいえ、私は信じてるから」

邦枝「男鹿の……勝利を」










ゼルエル「……」ドドドドドド

男鹿「……」シュンシュンシュンシュンシュン

男鹿「……」ドドドドドド

ゼルエル「……」シュンシュンシュンシュンシュン
114 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:45:56.95 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール(お互いに躱しながら攻撃を当てようとしてるけど……一回も当たってない)

男鹿「……」ドドドド

ガヴリール(気の所為か? 男鹿の攻撃スピードの方がお姉ちゃんより速い気が……)

ゼルエル「……」ヒョイヒョイヒョイヒョイ

ガヴリール(なのに当たってない……)

ガヴリール(……!! まさか……)

ガヴリール「男鹿!」

男鹿「?」

ガヴリール「お前もしかして……私に当たるかもしれないから……」

男鹿「……」

男鹿「おう、邪魔」

ガヴリール「はっきり言いやがった!!」
115 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:46:26.61 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「私だって好きで捕まってる訳じゃねーって!! お姉ちゃんが……」

男鹿「おい姉貴」

ゼルエル「?」

男鹿「ラッパとガヴリール、一旦置けよ」

ガヴリール「男鹿……?」

男鹿「そんでお互いにどデカい一発を躱さねーで当てようぜ」

ゼルエル「……」

ガヴリール「馬鹿、お姉ちゃんがそんなのに乗るわけ……」

ゼルエル「乗った」

ガヴリール「え!?」
116 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:47:04.57 ID:XpWsvr1qO
ゼルエル「その一発で決着をつけようというのだな」

男鹿「よく分かってるじゃねーか」

ゼルエル「そうだな……私も少し躊躇っていたんだ」

ゼルエル「お前を容赦なく倒してしまう姿を妹に見せれば……教育上悪いと思ってな」

ガヴリール(いやもう存在が悪影響だよ)

男鹿「……言い訳も手加減もなしだからな」

ゼルエル「分かった」

ゼルエル「ガヴリール、ここで待ってろ」

パッ

ガヴリール「やっと開放された……」
117 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:47:34.27 ID:XpWsvr1qO
男鹿・ゼルエル「はあああああ……」ゴゴゴゴゴゴ

男鹿「気が高まる……溢れる……」バサッバサッ










ヴィーネ「見て!! 男鹿さんの羽が大きくなってる!!」

サターニャ「なんかよく分からないけど強い一撃が来そうよ!!」

ラフィエル「男鹿さん、本当に天使みたいですね〜」

古市(台詞は悪魔だけどな)

東条「おい、男鹿って今何と戦ってるんだ?」
118 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:48:12.25 ID:XpWsvr1qO
邦枝「……あら?」

邦枝「……ねえちょっと、あの子見なかった?」

古市「『あの子』?」

邦枝「すっかり忘れてたけど……一緒についてきた筈なのにいないのよね」

邦枝「……コマちゃん」



















ゼルエル「行くぞ」

男鹿「おう」

ガヴリール「……」

ガヴリール(ん? 体に何か違和感が……)

コマちゃん「いやー透明っちゅうのも妄想が捗るわなぁ!!」ヒョコ

ガヴリール「うわあ!!?」
119 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:48:41.02 ID:XpWsvr1qO
ガヴリール「誰だお前!!? いつの間に!!?」

コマちゃん「いやー天使っちゅうのもレベル高いわなー」

コマちゃん「あの巨乳のねーちゃんもええねんけど……やっぱ透明も乙なもんやで」

コマちゃん「……ところであんさんのパンツの色は?」

ガヴリール「話を聞け!!」

ガン!!

コマちゃん「いって!!……まーいきなり過ぎたわ。 すまんな」

ガヴリール「……」

コマちゃん「ま、ええわ。 ワイも応援に加勢するで」
120 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:49:08.86 ID:XpWsvr1qO
男鹿「うおおおおおおおおおお!!!」ダッ

ゼルエル「はあああああああああ!!!」ダッ

男鹿(ぜってー負けねえ……)

ガヴリール(男鹿、勝ってくれ……)

















男鹿(ベル坊の為にな!!)

ガヴリール(ネトゲの為に!!)
121 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:49:37.87 ID:XpWsvr1qO
コマちゃん「……男鹿はーーーーん!! 負けたらあかんでーーーーーーー!!!」

コマちゃん「ワイはピッチピチの女の子もっと見たいんやーーーーーーー!!!」















男鹿「! あいつは……」

ゼルエル「!!!!!!!!!!!」

男鹿「ん?」

ゼルエル「あ……あ……」

ゼルエル「ああああああああああああああああ!!! 犬うううううううううううう!!!」
122 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:50:11.87 ID:XpWsvr1qO
コマちゃん「い、いや……ワイは犬やなくてシーサリオン……」

ゼルエル「ヤダヤダヤダヤダ!!! キモいキモいキモい!!!」

コマちゃん「キモい!!?」ガーン

ガヴリール(!! しめた!!)

ガヴリール「お姉ちゃん!! 天界に帰らないとコイツぶつけるから!!!」

ゼルエル「分かった!! 帰る!! 帰るから!!! お願いだから近づけないでえええええええええ!!!!」

パァァ……

ゼルエル「犬やだ!! 帰るうううううううう!!!」

ガシッ!!

ゼルエル「!!?」

男鹿「土下座」

ゼルエル「……へ?」

男鹿「ど・げ・ざ☆」ニタァ
123 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:50:45.52 ID:XpWsvr1qO















大天使「いや、この度は……」

ゼルエル「私達の身勝手で人類を滅ぼそうとしてしまい……」

天使「「「「誠に申し訳ございませんでしたあああああああああああああ!!!」」」」

男鹿「分かればよろしい」

古市(本当に土下座させやがった……)
124 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:51:22.61 ID:XpWsvr1qO
















ガヴリール「はぁ!? 始めから殴るつもりなかったのかよ!!?」

男鹿「地面に叩きつけて顔面スレスレのパンチをすれば参ると思って」

ガヴリール「……お前案外フェミニストなんだな」

男鹿「?」

ヴィーネ「ガヴも……男鹿さんも……無事でよかった」

サターニャ「ふっふっふっ、私のお陰ね。 感謝しなさいガヴリール」

ガヴリール「しねー」

サターニャ「しなさいよ!!」

邦枝「……よくやったわねコマちゃん」

コマちゃん「ワイ……役に立ったハズやのに……全然嬉しくないんやけど……」

東条「なぁ、男鹿って何と戦ってたんだ?」
125 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:51:49.55 ID:XpWsvr1qO
ベル坊「とーたん!!」ピョーン

男鹿「うおっ、ベル坊!!? ちょ……チンコ!! チンコ邪魔!!」

ベル坊「とーたん!!」

男鹿「……言ったろ、死なねーって」

ベル坊「……」

男鹿「……お前、泣かなかったんだってな? 偉いじゃねーか」

ベル坊「ダブ!!」
126 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:53:09.42 ID:XpWsvr1qO
ベル坊「!! ダ、ダブ!! ダブダブ!!」

ヒルダ「男鹿、坊っちゃまが『ごはんくん』を見たいから早く帰りたいそうだ」

男鹿「! もうそんな時間か」

男鹿「じゃあ帰るか」

ベル坊「アイッ!!」

ガヴリール「……男鹿」

男鹿「!」

ガヴリール「またな」

男鹿「おう」

ヴィーネ「ヒルダさん!! 私、いつかヒルダさんみたいな素敵な悪魔になります!!」

ヒルダ「期待しているぞ」

サターニャ「古市!! 私の力が必要な時はいつでも私の所に来なさい!!」

古市「いやあ……もうないんじゃないかなぁ」

アランドロン「サターニャ様、今貴之が必要としてるのはこの私……///」

古市「ちげーよ!!」

ラフィエル「また会いましょうね葵さ〜ん」

邦枝「ええ、いつかね」

東条「なぁ、男鹿って何と戦ってたんだ?」

こうして戦いの幕は閉じた。
127 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:53:36.66 ID:XpWsvr1qO
その後、ラッパは存在したら危険という事で破棄された。

魔王と大天使も和解した。

魔王『いやーごめんね嫌がらせしてー』

大天使『こっちもごめんなー大人気なかったわー』














ガヴリール「……」カタカタカタカタ

ガヴリール「うっわ。 この『enoh』って奴弱過ぎだろ……」

ガヴリール「こりゃ舐めプでも勝てますな〜」カタカタカタカタ
128 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:54:26.88 ID:XpWsvr1qO














男鹿「なぁ、あれから天使の力全然使えねーんだけど」

ヒルダ「契約が自然消滅したんだろう。 お互いの目的が果たされたからな」

ベル坊「ダブッ!!」

男鹿「……わーってるって。 俺のパートナーはお前だけだっての」

男鹿「……まぁ悟◯みたいに飛べたり消えたりできなくなるのは残念だけどよ」

男鹿「まぁそんな力使うような事件ももう起こらねーだろ」

『速報です!! マンションで火災が発生しました!!』

男鹿「は?」

終わり
129 : ◆LYNKFR8PTk [saga]:2018/04/16(月) 22:55:00.25 ID:XpWsvr1qO
読んでくださりありがとうございました
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 12:31:34.01 ID:vd+wbqkHO
乙ー
懐かしかった
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