【ラブライブ!】えりまきほの会

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:29:19.13 ID:6af9PLcq0
ラ板で落ちてしまったので立て直し
大学生の春休み(3月)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523201358
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 00:31:22.05 ID:7lXTTEX1o
スレタイ変えたのか
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:31:55.32 ID:6af9PLcq0
穂乃果「海未ちゃんも昔は可愛かったんだよね〜」

真姫「“昔は”って……海未が聞いたら怒るわよ」

絵里「今は可愛くないわけ?」

穂乃果「もちろん今も可愛いけどさぁー」

絵里「ならいいじゃないの」

穂乃果「いやほら、ちっちゃい頃は海未ちゃん人見知りで恥ずかしがり屋だから、『ほのかちゃぁん、ほのかちゃぁん』ってずーっと後ろからついてきて」

真姫「あの海未が? ちょっと想像つかないわよね」

絵里「ねえ」

穂乃果「今考えたらあの頃の海未ちゃん可愛かったなぁって思う今日このごろなんだよ」

真姫「何? 穂乃果ってロリコン?」

穂乃果「ちっがうよ、子供ってやっぱり可愛いんだよ」

絵里「海未って高校の時はもうそんな感じではなかったわよね」

真姫「時の流れは残酷ね」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:33:28.40 ID:6af9PLcq0
絵里「真姫もどうしてこんなに捻くれちゃったのかしら」

真姫「うるさいわね、昔からこうだったわよ」

穂乃果「捻くれてる自覚はあったんだ」

真姫「っていうか別に捻くれてませんケド?」

絵里「はいはい、ほら飲んで。全然進んでないじゃないの」

真姫「私のペースってものがあるのよ」

穂乃果「真姫ちゃんってさ、意外と弱いよね」

絵里「そうよね〜、もっとグイグイいくイメージだったけど」

真姫「私アセトアルデヒドが分解できないのよ」

穂乃果「あせと……なんて?」

真姫「CH3CHO」

絵里「あー……なんだか久しぶりに聞いたわ」

穂乃果「何? シースリーピーオー?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:35:50.18 ID:6af9PLcq0
絵里「お医者さんの話は難しいわね」

真姫「まだお医者さんになれるかどうかわかんないわよ、国試もこれからだし」

穂乃果「でシースリーピーオーをバラバラにするの? 真姫ちゃんひどーい」

真姫「あのね、アルコールってつまりエタノールでしょう?それが分解されてまずアセトアルデヒドになるわけ」

穂乃果「エタノールって消毒用の?」

絵里「あれは流石に飲めたもんじゃないわ」

穂乃果「飲もうとしたことあるの!?」

絵里「え、いやまあ……ないけど」

穂乃果「なんだビックリした〜」

真姫「絵里ならやりかねないわよね」

絵里「私のことどう思ってるのよ……」

穂乃果「ヤバイ人」

真姫「アル中一歩手前」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:37:26.23 ID:6af9PLcq0
絵里「私がヤバイなら穂乃果も十分ヤバイわよ?」

穂乃果「いやいや私は普通だよ? 絵里ちゃんはちょっと頭おかしいけど」

絵里「何よ、私こそ普通よ。私が世界のスタンダードと言っても過言ではないわ」

真姫「過言でしょ、どう考えたって」

穂乃果「普通の人はウイスキーを2時間で空けたりしないんだよ。ねえ真姫ちゃん」

真姫「ちょっと引くわね」

穂乃果「私ちょっと寝ちゃってて、起きたら一瓶すっからかんになってんの。ええ!? って感じだよね」

絵里「だってあの時は他に何も無かったの、しょうがないじゃない」

穂乃果「だからって、ねえ? 普通全部いく? やっぱり異常だよ、絵里ちゃん酔ったことないもん」

絵里「酔う。酔うわよ。もう今も酔ってるから」

穂乃果「うっそだ〜!」

真姫「ちょっと顔赤い?」

絵里「ね?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:38:21.86 ID:6af9PLcq0
穂乃果「ちょっとだけじゃん。そんなの真姫ちゃんに比べたら誤差だよ。真姫ちゃんいつも最後の方トマトみたいだもん」

絵里「真姫はトマトが好きだもの」

穂乃果「トマトが好きすぎてトマトになっちゃうの?」

真姫「人をトマトの妖怪みたいに言ってくれるわね」

絵里「真姫も本望でしょうね」

真姫「私はご存命よ」

穂乃果「絵里ちゃんはねザルだよ、こういうのを日本ではザルっていうの」

真姫「やっぱりロシアの血?」

穂乃果「あ、そうだウォッカ飲んでよ、ウォッカ。ここあるかな」

真姫「そういえばウォッカって本場だとウォッカって言わないんじゃない?」

穂乃果「えー、じゃあ何ていうの?」

真姫「ほら、エリー」

絵里「私?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:39:25.56 ID:6af9PLcq0
穂乃果「そりゃそうだよ、ロシア人なんだから」

絵里「100%ロシア人ではないけれど」

穂乃果「だいたいロシア人だよ」

真姫「世界地図みたらだいたいロシアだもの」

穂乃果「じゃあ私もロシア人かもね」

絵里「それは言い過ぎ」

穂乃果「ねー、何ていうの〜?」

絵里「えーっと、водкаよ」

穂乃果「うぉどか?」

絵里「ノーノーノー、водкаよ」

真姫「どうして英語とロシア語混ぜるのよ」

穂乃果「やっぱりウォドカじゃん」

絵里「だからводка」

穂乃果「もうウォッカのままでいいや」

絵里「……まあ通じることが一番大事ね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:42:31.97 ID:6af9PLcq0
穂乃果「ロシア語全然わかんないよ、ちょっと考えた人ここ呼ぼう? なんであんな難しくしたのか私聞きたい」

真姫「呼べたとしても多分話通じないわよ」

穂乃果「そこは絵里ちゃんがさ」

絵里「あのね、日本語だって難しいわよ。日本の人ってひらがなとカタカナと漢字、全部覚えてるわけじゃない? これって凄いことよ」

穂乃果「いやいやいや、ロシア語の、あれなんて言うんだっけ? 顔文字とかよく使うよね?」

真姫「キリル文字?」

穂乃果「それかな? 多分それ、あれ絶対書きづらいと思うんだよね」

絵里「慣れればそうでもないわよ?」

穂乃果「絵里ちゃんは頭おかしいからちょっと参考にならないよ」

絵里「あのねぇ……」

穂乃果「あ、そうだ、ロシア語って言ったらあれ。あれ、あれだよ」

真姫「どれよ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:43:32.97 ID:6af9PLcq0
穂乃果「ここまで来てるんだけど、ほら、あれだよあれ」

絵里「お婆ちゃんじゃない」

穂乃果「思い出した、絵里ちゃんの練習着!」

真姫「え? ああ……」

穂乃果「ほら、何かロシア語書いてあったでしょ?」

絵里「そうだっけ?」

穂乃果「そうだよ、あれね私最初シャツ裏返しに着てると思ったの」

絵里「そんなわけないでしょうよ」

穂乃果「わーかんないよあれ。いやほんと『うわ、会長シャツ裏返して着てる……』と思ってさ。どうやったら気付くかなって大真面目に凛ちゃんと話したもんね」

真姫「それで絵里に言いにいったの?」

絵里「私何も聞いてないわよ?」

穂乃果「確かね、希ちゃんとこ行ったら『あれロシア語やで〜』って言われて解決したんだよ」

真姫「今の希のマネ?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:45:52.47 ID:6af9PLcq0
穂乃果「えりち〜、あれロシア語やんな〜?」

真姫「似てる?」

絵里「全然よ。0点」

穂乃果「うわ、会長きびし〜」

真姫「そりゃ生徒会長様は希のこと世界一知ってるわけだもの。体の隅々までご存知なわけだし」

穂乃果「会長やらし〜」

絵里「会長は穂乃果もでしょう? ていうか何その言い方、悪意があるわよ、真姫。飲みなさいほら」

真姫「エリー、これアルハラって言うの」

絵里「私達の間に先輩も後輩もないんだからハラスメントじゃないわ」

穂乃果「運命共同体だからね、三途の川も一緒に泳ぐ約束しましたね」

真姫「私はした覚えがないんだけど」

絵里「いいから、この水あげるわ」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:47:33.87 ID:6af9PLcq0
真姫「ちょ、どう見たってさっき頼んでた日本酒じゃない」

絵里「何言ってるの? 水でしょ?」

真姫「穂乃果も笑ってないで助けて」

穂乃果「いやまあ、高いお酒は水みたいに飲みやすいって言うからねぇ」

真姫「そんなにいいやつには見えないわよ」

穂乃果「じゃあまあ真姫ちゃんの代わりにここは私が」

絵里「なら穂乃果」

穂乃果「はい」

絵里「日本語は素晴らしいわね、乾杯とはどう書くの?」

穂乃果「杯を乾かすと書くであります!」

絵里「その通りよ! はい、かんぱーい!」

穂乃果「かんぱーい!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:48:35.37 ID:6af9PLcq0
穂乃果「あ゛あ゛ぁ、効くねぇ……」

絵里「五臓六腑に染み渡るわ」

穂乃果「ごぞーろっぷってどこ?」

真姫「人の体にはね、5つと6つ大事な臓器があってそれをまとめてそう言うのよ」

穂乃果「まーたお医者さんみたいなこと言ってる」

絵里「だってお医者さんだもの」

真姫「だからまだ違うって」

絵里「部活の練習着で思い出したけどさ、あれ穂乃果のも大概じゃない?」

真姫「あー……“ほ”Tね」

穂乃果「いいでしょあれ」

絵里「良くないわよ、最初見た時目を疑ったわ」

真姫「私二度見した」

絵里「私は三度見した」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:53:55.21 ID:6af9PLcq0
穂乃果「そんなこといって実は欲しいんでしょ?」

絵里「いらないわよ。どんな思考してたらそうなるの」

穂乃果「いいよいいよ嘘つかなくて、いっぱいあるからさ」

真姫「なんなのあれ、やっぱり穂乃果の“ほ”なの?」

穂乃果「穂むらの“ほ”だよ〜」

絵里「あ、そっち?」

穂乃果「ええ? なんで知らないの? あれね、うちで一枚千円で売ってるから」

絵里「安いわね」

穂乃果「でしょ? 欲しくなってきたでしょ? いいよ、2人にはタダであげる」

真姫「だから欲しくないわよ」

穂乃果「だってタダだよ? タダ」

絵里「タダより怖いものはなんとやらってね」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:56:03.25 ID:6af9PLcq0
穂乃果「あれさ、みんなにあげるって言ってるんだけど、誰も受け取ってくれないんだよね」

絵里「それは商材に原因があるの」

穂乃果「“ほ”Tね、ちゃんとカラーバリエーションもあるから」

絵里「多分今年一番いらない情報だわ」

真姫「あれの名前、結局“ほ”Tでいいわけ?」

穂乃果「名前? 私も心の中でずっとそう呼んでたから“ほ”Tでいいんじゃない?」

真姫「大丈夫なの? 看板娘がそんな適当なこと言って」

穂乃果「いいのいいの、だから皆で“ほ”T着ようよ」

絵里「でも私達名前に“ほ”が入ってないし、“ほ”Tに申し訳ないわ」

真姫「“ほ”Tに申し訳ないって凄い言葉ね」

穂乃果「気にしなくていいよー、“ほ”はね、皆に心の中にあるから」

絵里「そんなものは私の心の中にはないのよ。失ってしまったわ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:57:28.32 ID:6af9PLcq0
穂乃果「言ってもね、現代人は誰しも無意識の中に“ほ”を飼ってるんだから」

真姫「飼ってない、飼ってない」

穂乃果「あれ着て皆で一緒に踊ろうよ〜」

絵里「トンデモ集団ね……」

真姫「μ'sの曲でも踊るわけ?」

穂乃果「そうそうそう、っていうかちゃんと覚えてる?」

絵里「だいぶ怪しいかもね、細かいとことか。真姫は今でもピアノで弾けるの?」

真姫「誰が曲作ったと思ってるのよ」

穂乃果「ちょっと絵里ちゃん、西木野大先生に向かって失礼だよ」

絵里「ははーっ、私が悪うございました」

真姫「一応3回までのミスはセーフってことにしましょう」

穂乃果「自信無くさないでよ大先生」

真姫「素面なら平気だから」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:58:16.57 ID:6af9PLcq0
穂乃果「別に今弾いてくれとは言わないよ」

真姫「そうなの?」

絵里「酔ってる?」

穂乃果「酔ってるね、水飲む? ほら」

真姫「日本酒でしょうが」

絵里「つまり水よ」

真姫「つまり水なわけないじゃない」

穂乃果「ロシア語だとお水と日本酒がおんなじ発音なんだよ。うっわ、おそロシア」

真姫「私絶対ロシア行かない」

絵里「まあでもグラスも空いたし次のいきましょうよ」

穂乃果「真姫ちゃん何がいい?」

真姫「ジュース」

穂乃果「もうソフドリ?」

真姫「エリーに合わせてたら私死ぬわ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 00:59:44.19 ID:6af9PLcq0
穂乃果「まあ無理はしないでいいからさ」

絵里「じゃあレッドアイとかいいんじゃない?」

穂乃果「なんだっけそれ。前も聞いた気がするけど」

絵里「ビールとトマトジュースの」

真姫「どうして混ぜるのよ」

絵里「だってカクテルだもの」

真姫「トマトジュースはトマトジュースでいいのよ、トマトジュース単体で完結してるの」

絵里「出たわね、妖怪リコピン娘」

穂乃果「トマトに対するこだわりがもう面倒臭い。あ、冷やしトマトあるよ」

真姫「いいわね。トマトにはね、血中のアルコール濃度を抑える効果があるのよ」

穂乃果「まーた難しいこと言ってるよ」

絵里「屁理屈こねてないで頼みなさい真姫」

穂乃果「じゃあそれとレッドアイ」

真姫「結局?」

穂乃果「無理なら私貰うよ。あ、それか絢瀬宴会部長が全部処理してくれるから」

絵里「じゃんじゃん持ってきなさい」

真姫「味方で良かったわ」

穂乃果「あい。じゃ、すいませーん」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:00:21.26 ID:6af9PLcq0
穂乃果「で、何の話だっけ?」

絵里「トマトがどうして赤いのか?」

真姫「情熱の色よ」

穂乃果「それは答えになってるの?」

絵里「っていうかそんな話じゃなかったわよね」

穂乃果「絵里ちゃんが言ったんじゃん」

絵里「ちょっと真姫〜」

真姫「なんで私」

穂乃果「とりあえず一回謝っとこ」

真姫「ごめん」

絵里「許す」

真姫「許されたわ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:02:14.35 ID:6af9PLcq0
穂乃果「あ、それでダンスだよ、ダンス」

絵里「箪笥? 箪笥がどうしたの」

穂乃果「ここもできあがってる?」

絵里「私ね、今日結構疲れてるかもしれない」

真姫「なのに来たわけ?」

穂乃果「お酒あるとこに呼んだらこの人だいたい来るよ。木にアルコール塗っとけば多分次の日捕まえられるもん」

絵里「人を虫みたいに……今日は希もゼミの追いコンだって言うからいないのよ」

穂乃果「あー、帰っても誰もいないんだ」

絵里「だから付き合ってよ」

真姫「まあ結局いつも通りじゃないの」

穂乃果「で、μ'sのダンスだよ。箪笥じゃないよ?」

絵里「誰が箪笥とダンス間違えるのよ」

穂乃果「なんなのこの人」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:03:05.05 ID:6af9PLcq0
真姫「いいからそれがどうしたのよ」

穂乃果「それがさ、私ね、こないだ踊ったの」

絵里「何で?」

真姫「何かあった?」

穂乃果「いやなんもないけど、プライベートで、お風呂上がりに」

絵里「服は着なさいよ」

穂乃果「着てたよ、ギリギリ」

真姫「ギリギリ?」

穂乃果「ギリギリ?」

真姫「自分で言ったんでしょ」

穂乃果「まあ、まあ多分着てた。いやそこはいいんだよ」

絵里「それでどうしてまたそんな突然」

穂乃果「なんかもう曲がさ、急に頭の中で流れ出しちゃって」

絵里「これは踊るしかないな、って?」

穂乃果「そうそう」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:05:00.80 ID:6af9PLcq0
絵里「先生、これは耳鼻科がいいですか」

真姫「精神科案件かもしれないわ」

穂乃果「ちょっとちょっと、別に病んでないよ」

絵里「突然頭の中にミュージックが鳴り響いたら踊りだす? そこが電車の中でも?」

穂乃果「真姫ちゃんなら一緒にやってくれるよ」

真姫「いや一緒にしないでよ、私知らない人のフリするから」

穂乃果「やってみたらけっこうちゃんと覚えてて感動するよ〜、でもさ、やっぱりちょこちょこ忘れてるとこあるの」

絵里「そりゃあね、完璧にはやっぱりもう無理よね」

穂乃果「なんかそれ、高坂的には凄いショックだったの。だって何十回何百回って練習したじゃん?」

真姫「まあそう言われると、確かにショックね」

絵里「あー、青春の記憶が蘇るわ」

穂乃果「ショック過ぎて、昔の動画あるかなと思ってネットで探したもんね」

真姫「そりゃ何かしらはあるでしょうよ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:06:43.66 ID:6af9PLcq0
穂乃果「あったんだよねまあ。でも私達のじゃなくて最近の子が動画撮ったやついっぱいあるの、知ってる?」

絵里「本物は?」

穂乃果「あったけど見てない」

真姫「そこ見ないとだめでしょ」

穂乃果「だって気になるじゃーん。で再生数多いの見て、何か違った気がしたけどさ、これはこれでアレンジ効いてて良いいなって。見る? 後で動画送るから見てよ。こっちの方が良くない?」

真姫「オリジナルがフォロワーに影響されてどうするの」

穂乃果「これさぁ、何で絵里ちゃん先に思いつかなかったかな」

絵里「そこで私に矛先向く?」

穂乃果「振り付け責任者だもん」

絵里「全部私が決めてたわけじゃないけれど。ちなみにそれは何人くらいで踊ってたの?」

穂乃果「えー? 2人だったかな」

絵里「それよ。あのね、世の中のだいたいの振りっていうのは私が先に思いついてるのよ」

真姫「大きく出たわね」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/09(月) 01:08:09.00 ID:6af9PLcq0
絵里「甘くみるんじゃないわよ。思いついてたけどやらなかっただけ。いい? バランスってものがあるの」

穂乃果「バランス?」

絵里「9人いるわけじゃない? それがね、全体を意識してステージ上で美しく見える構成ってものを考えた結果が、μ'sのダンスなの」

穂乃果「えー、すっごい考えてる〜」

絵里「PVのカメラ割りとかも合わせて考えるのよ? 適当なことやってたんじゃないんだから」

穂乃果「卒業してから初めて知ったよ、会長かしこい」

絵里「かわいい、エリーチカ、はいハラショー」

穂乃果「真姫ちゃん、ハラショーいただきました」

真姫「ほとんど一人でやっちゃってるじゃない」

穂乃果「本日ハラショー1発目?」

真姫「多分ね」

穂乃果「あ、じゃあ後9回ハラショー言ったら今日絵里ちゃんの奢り」

絵里「またそれやるの? 私それで奢った記憶ないわよ」

穂乃果「今日こそはだよ、10ハラショーチャレンジ」
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