海老原菜帆「お花見しましょう〜」

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1 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:11:10.82 ID:tN+eqyeh0
こんばんは。

こちら、アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作SS(台本形式)になります。

ちょっとだけ時期外れてますけど許してください

それでは、どうぞ!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523200270
2 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:12:55.80 ID:tN+eqyeh0
とある日の事務所

モバP(以下P)「ふわ〜ぁ……」

海老原菜帆(以下菜帆)「あら〜Pさん、お疲れですか?」

P「う〜ん、どうにも眠い……」

菜帆「眠気覚ましに、お茶でも淹れましょうか〜?」

P「ああ、お願いしようかな」

菜帆「ちょっと待っててくださいね〜」
3 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:13:34.08 ID:tN+eqyeh0
菜帆「お待たせしました、どうぞ〜」コトッ

P「ありがとう。うん、いつも通り美味しいよ」

菜帆「どういたしまして〜。目は覚めましたか〜?」

P「おかげさまで。最近油断するとすぐ眠気がなあ」

菜帆「暖かくなりましたからね〜」

P「もうすっかり春だな。桜もいつの間にか綺麗に咲いてるし」

菜帆「桜……。そうだPさん、今度のお休みあいてますか〜?」

P「ん?あいてるけど、どうした?」

菜帆「お花見、行きませんか〜?」
4 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:14:28.05 ID:tN+eqyeh0
P「お花見か、いいかもな。でも、場所取りとかの事前準備どうする?」

菜帆「大丈夫ですよ〜。そういった準備のいらない場所を知ってますから〜」

P「そんなのあるの?」

菜帆「はい〜、えっとですね……」

P「っとごめん、もうこんな時間だ!悪いけど後で場所とかメールしといてくれ」

菜帆「わかりました〜、ではまた後で〜」

P「行ってきます!」

菜帆「いってらっしゃ〜い」
5 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:17:41.31 ID:tN+eqyeh0
数日後

菜帆「着きました、ここですよ〜」

P「ここかあ、見事な桜並木だ」

菜帆「人も大勢いて、賑わってますね〜」

P「そして道の両側には屋台が並んでいる、と……。なるほど、こういうことか」

菜帆「はい〜、こういうお祭り形式なら、気軽に参加できるかなと思いまして〜」

P「確かにこれなら事前準備は何もいらないな。よくここのこと知ってたね?」

菜帆「うふふ、Pさんと行けそうなところがないか調べましたから〜」

P「そっか……ありがとうね」

菜帆「いえいえ〜」
6 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:18:21.88 ID:tN+eqyeh0
P「さて、いこっか」

菜帆「あ、ちょっと待ってください〜」

P「どうした?」

菜帆「これだけの人混みだと、うっかりはぐれちゃったら大変じゃありませんか〜?」

P「うん?それはまあ、そうかもだけど」

菜帆「そんなわけなので〜」スルッ

P「ほわぁっ!?」

菜帆「片腕お借りしますね〜」ギュウウウ

P「当たってる!いや埋もれてる!?!?」

菜帆「うふふ〜。さあ、行きましょう〜?」ギュムギュム

P「いやいやいや、さすがにこれはまずいって!!」

菜帆「そうでしょうか〜?」

P「そうです!」

菜帆「この感触が気に入りませんか〜?」ムニィ

P「いやそんなことは全くないですってそうじゃなくて!ほら、これだと目立つし歩きにくいし!」
7 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:24:12.42 ID:tN+eqyeh0
菜帆「私は気にしませんよ〜?」

P「そ、それにほら!あのえっと……そう!菜帆の両手が塞がってると食べ物食べるのに不自由でしょ!ね!?」

菜帆「う〜ん……それもそうですねえ」スッ

P「た、助かった……」

菜帆「ちょっと欲張りすぎちゃいましたかね〜」

P「あーいやなんつーか……その、ごめんな、ヘタレで」

菜帆「いいんですよ〜、そういうところもPさんの良いところの一つですから〜」

P「そ、そう……なんか恥ずかしいな」

菜帆「うふふ〜♪」
8 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:24:58.40 ID:tN+eqyeh0
P「ごほん!さて、気を取り直して屋台を巡っていきますか」

菜帆「はい〜♪わあ、とってもいい匂いですね〜!」

P「この独特の匂い、お祭りって感じがしていいよね」

菜帆「私も大好きです〜。まずはそこのチョコバナナにしましょう〜」

P「いいねえ、俺も一本買おうかな」


菜帆「あっ、こっちには焼きそばもありますよ〜。Pさんも食べますか?」

P「んー、もらおうかな(二人で一つを分けるくらいがちょうどいいだろう)」

菜帆「すみませ〜ん、これ二つください」

P「あっ一人で一個食べるのね」
9 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:26:00.17 ID:tN+eqyeh0
菜帆「たい焼きも美味しそうですね〜」

P「さっきから目に止まったものを迷わず買ってるね……」

菜帆「Pさんはどうします〜?」

P「俺はいいかな……そんな一度に食べらんない」


菜帆「あっりんご飴〜」

P「よしわかった、それでいったん買うのやめようか」

菜帆「え〜、食べすぎですか〜?」

P「というより、それ以上持てないでしょ?食べる間もなく次々買ってるから……」

菜帆「あ、あら〜?」

P「どっかに腰落ち着けられるとこないか探そう」

菜帆「そうしましょうか〜」
10 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:26:54.29 ID:tN+eqyeh0
P「近くに休憩所があって助かったな」

菜帆「そうですね〜、食べ物も美味しいです〜」

P「こういう屋台の食べ物ってかなり久しぶりに食べた気がするけど、うん、美味しいね」

菜帆「はい〜♪」

P「しかし、君は本当に美味しそうに食べるねえ」

菜帆「そうですか〜?」

P「うん。美味しいものが食べられて幸せです、って顔に書いてあるみたい」

菜帆「う〜ん、でも実際に美味しくて幸せなので、しょうがないですね〜」

P「しょうがないねえ」
11 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:27:46.47 ID:tN+eqyeh0
菜帆「食べ物も美味しいですけど、桜も綺麗ですね〜」

P「ほんとにね。気温もちょうどいい暖かさだし……落ち着く」

菜帆「それに〜……」

P「それに?」

菜帆「隣にPさんがいてくれますから〜」

P「お、おう」

菜帆「Pさんはどうですか〜?」

P「え?いや、どうって言われても……」

菜帆「じ〜っ」

P「あー……うん、俺も菜帆が隣にいてくれて、その、嬉しいです、はい」

菜帆「そうですか〜!」

P「ああもう恥ずかしい……」

菜帆「うふふ、ご馳走様でした〜♪」

P「はいはい、お粗末様でした」
12 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:28:25.30 ID:tN+eqyeh0
P「さて、そろそろ行こうか」

菜帆「はい〜。と言っても、この先はあんまり屋台がなさそうですね〜」

P「その先にあるのは……ステージ?」

菜帆「誰か踊ってるみたいですね〜、行きましょう?」

P「ん、ああ……見ていくか、折角だし」

菜帆「はい〜。あ、あそこの席が空いてますよ〜」
13 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:31:01.72 ID:tN+eqyeh0
菜帆「さっきの人たち、ダンスすごかったですね〜」

P「……」

菜帆「アイドルの振付とは全然違いましたけど、こういったダンスもあるんですね〜」

P「…………」

菜帆「伊吹さんとか聖來さんなら、あんなこともできたりするんでしょうか〜」

P「………………」

菜帆「Pさ〜ん?」ヒラヒラ

P「!ああごめん、何?」

菜帆「もう、眉間にしわが寄ってますよ〜?どうしたんですか?」

P「まあ、ちょっと考え事を……」

菜帆「お仕事のことですか〜?」

P「さっきのステージから何かヒントをもらえないかと思ってね……。総選挙も近いし、少しでも菜帆の仕事に繋がれば、」

菜帆「Pさん?」グイッ
14 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:32:05.09 ID:tN+eqyeh0
P「うおっ、な、何?」

菜帆「私のことを考えてくれるのは嬉しいです。けど、今日はせっかくのお休みなんですから〜。しかめっ面はなしにしましょう〜?」

P「うん……そうだね、悪かったよ」

菜帆「それと。私なら大丈夫ですよ〜」

P「?」

菜帆「ありのままの私で大丈夫、ってPさんが最初に言ってくれましたから〜。Pさんと私、二人のペースでアイドルとしてやっていくのが私は気に入ってるんです〜」

P「菜帆……」

菜帆「確かに、周りと比べたらのんびりかもしれませんけど〜。でも、着実に歩みは進んでいっていますから〜。ですよね、Pさん?」

P「……ああ。菜帆はちゃんと輝いてる。アイドルとして、ファンを虜にできているよ」

菜帆「はい〜。ですから、二人で頑張りましょう〜?」

P「そうだね、ありがとう、菜帆」

菜帆「いえいえ、どういたしまして〜」
15 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:33:19.31 ID:tN+eqyeh0
P「もう夕方になっちゃったか」

菜帆「お祭り、満喫しました〜」

P「俺も楽しかったよ。さて、ちょっと途中までは歩いて帰ろうか」

菜帆「いいですけど、なんででしょう〜?私、食べすぎましたか〜?」

P「いやまあ確かにちょっと食べすぎてた気もするけど、そうではなくて。ほら」スッ

菜帆「?」

P「その、ここならそんなに人通りもないから……。手、繋いで歩こう」

菜帆「そういうことでしたら、喜んで〜♪」ギュッ
16 : ◆wg.SkFcIaE [saga]:2018/04/09(月) 00:34:08.99 ID:tN+eqyeh0
菜帆「手、あったかいですね〜」

P「そうだねえ」

菜帆「うふふ、Pさんから誘ってもらえるなんて〜」

P「まあなんだその、たまには、ね?」

菜帆「もっと頻繁にでもいいんですよ〜?」

P「それはまあ、そのうちに」

菜帆「期待して待ってますね〜。改めてPさん、これからもよろしくお願いします〜。」

P「こちらこそ!まずは目の前の総選挙、いつも通りに頑張っていこうね」

菜帆「はい〜♪」
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