美玲「最強銀河ッ!」 レイ「シンデレラ・ゼロ!」

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95 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:42:31.68 ID:cmwV1Vwl0

ライラ「やったぁ! ライフ2個削って、一気に勝利!」

「く、くそぉ…」

「てめえ、余裕ぶって紅茶なんか飲みやがって!」

紫電「あっという間に、あと1人。まだ、やりますか?」

「当前だ! こっちだって、金がかかってんだよ!」

紫電「…やれやれ、仕方がありませんね」


紫電「貴方で最後です。ギッタギッタのボコボコに、叩きのめしてさしあげましょう♪」ニコ

リクト「うわぁ、出た…」

ライラ「ドSのゼロ…」

乃々「か、かっこいい……かも」

輝子「…えっ」



――



96 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:44:16.75 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「……ふんふん。いわゆる温度差ってやつ?」

美玲「…うん。まあ、そんなトコ」

ムゲン「嫌だったら、さっさと辞めちまえば良いじゃねーか」

美玲「いや…、ウチは別に、温度差があることが嫌なワケじゃないんだ」

ムゲン「ほーん」

美玲「人それぞれなのは当然だし。2人だって、やる時はしっかりキメるから。そういうの、"コセイ"っていうんだろ?」

ムゲン「良く言えばなー」

美玲「良く言えばって……オマエなぁ」

ムゲン「"ホーコーセーの違い"って言葉も、この宇宙にはあるらしいぜ?」

美玲「んぐっ…」

ムゲン「そんで? 続けろよ」
97 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:45:18.98 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……ショーコは、すごいヤツだ。普段は大人しすぎるくらいの癖に、歌は上手いし、ステージ観てても横で歌ってても、今にも叫びたくてしょうがないってのが、ビリビリ伝わる。どんどん周りを巻き込んでく」

美玲「ノノもすごいよ。ちょっとだけビビりだけど、だからこそ自分のことも周りのこともよく見えてる。自分の限界の引き出し方も、ノノ自身がちゃんと分かってる。あれは、ウチには真似できないや」

ムゲン「…」

美玲「でもウチだって負けてないッ! ツメとかファッションだけじゃない…! 歌とか衣装とか、ステージもバトルも、全部!」

美玲「戦うための武器、ようやく全部手に入れたんだ! 好きなこととか、自分らしさとか、そういう主張は、絶ッ対にやめたりしない! やめるもんかッ」

美玲「ウチら3人が揃えば無敵なんだ、どんなヤツにも絶対負けないッ!」



美玲「…って、ウチは思ってるんだけど」

ムゲン「そいつらは思ってない?」

美玲「どーだろ…。分かんないや…」

98 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:46:11.11 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「おいおい…」

美玲「だってアイツら、そういう主張全然しないんだモン…」

ムゲン「…ま、そうだよな。してりゃこんなことで悩まないよな」

美玲「今日のLIVEだって、なんかウチだけ盛り上がってたっていうか? ウチは気合入れようとしてんのに、2人はいつも通りな感じだったっていうか」

ムゲン「いつも通りなのは良いことじゃねーか」

美玲「だ、だって! 咲とのLIVEだぞ? 全宇宙に向けて歌えるんだぞッ? 気合も入るだろッ」

ムゲン「そういうのよくわかんねー。オレ、アイドルじゃないし」

美玲「……闘争心、みたいなのがさ。あの2人からイマイチ見えてこないんだよ」

美玲「LIVEもバトルも、どっちも」

ムゲン「そいつらにとっちゃ特別なことでもなかった、ってことなんじゃねーの?」
99 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:47:48.36 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「…おいコラ待てよ、マジカルとのライブが特別じゃないってどういうことだ? あァン!?」

美玲「じ、自分で言ってキレんなよ、めんどくさいなッ…」

ムゲン「へんっ、オレなんかにぐちぐちいじけてるお前もなー」

美玲「……だよな」

ムゲン「ちょ、おいおい冗談だよ、間に受けんなって」

美玲「3人なら最強だって、ウチは思ってる。…でも、2人は、そうじゃないかもしれない」

美玲「そしたらウチも、もしかしたらそうじゃないのかもって過っちゃうんだ」


美玲「だって……ウチ、1人だけじゃちっぽけで弱いヤツだから。自信なんか、あったもんじゃない」

美玲「だからさ。レイってヤツがこの場にいないのに、『オレたちは強いッ!』…って自信満々に言えるオマエが、ちょっと羨ましくって」

ムゲン「なるほどなぁ」

美玲「ウチ、間違ってるのかなぁ…」

100 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:48:18.19 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「…オレはその2人を知らないから、あんまバシっと言ってやれねーけどよぉ」

美玲「え?」

ムゲン「直接聞いた方が早いんじゃねーの?」

美玲「それは…」

ムゲン「"インディヴィズアルズ"っていうチームを強いと思うか、それとも違うのか。直接2人にさ」

101 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:49:44.68 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「オレが思うに、お前は多分間違ってねーよ。っていうか、こういうのに合ってるも間違ってるもねえ」

美玲「そ、そうなのか?」

ムゲン「ああ。自分が強いって心から言える自信なんてのは、後から付いてくるもんだぜ? オレらみたいになっ」

美玲「え…。オマエらは、最初から強かったんじゃないのか?」

ムゲン「そりゃーオレは昔っから強かったさ! 同級生の軟弱なドラゴンたちよりも、ずーーーっとな!」

美玲「同級生いたのかよ…」

ムゲン「…でも同じくらい強いヤツが、宇宙にはいっぱいいた。オレより強かったヤツも」

美玲「…」

ムゲン「そういうのに会う度、何度も負けたり、鼻折られたりしたもんだ」

美玲「そうだったのか…」

ムゲン「でな? 負ける度に思うんだ! 次は負けねー、アイツよりもっと強く!…ってよ!」

102 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:50:35.30 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「オレはレイと出会って、一緒に何度も戦った。色んなヤツと戦って、勝って負けてを繰り返した。喧嘩もたっくさんしたんだぜ?」

美玲「ケンカ…」

ムゲン「でもだからこそ、その度に一緒に強くなれたんだ。オレたちは、本当に強くなった! 宇宙で1番だ!」

美玲「……もし、もしまた負けたら、その時は?」

ムゲン「同じことだよ。今度会う時までにもっと強くなる、それだけ」

美玲「そ、そっか」

ムゲン「今つえーって自信をもって言えるのは、そういうこった! 気付いたら、こんなところまで来ちまった」
103 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:51:36.63 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「結局のところ、『強い』とか『宇宙一』なんて言葉、言ったモン勝ちの、勝ったモン勝ちなんだよな」

美玲「…」

ムゲン「大海を知らずとか、威勢が良いだなんてよく言われたモンだけどさ。当ったり前じゃん! だって宇宙は、こんなに広いんだぜ?」

美玲「……ウチはまだ、宇宙を知らない」

ムゲン「知らなくたって良いじゃねえか! ハッタリだって思い込みだって、何だって構わねえよ!」

ムゲン「でもそれがハッタリじゃなくなる時が、いつか来る。オレたちで言えば、それが今!」
104 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:52:27.48 ID:cmwV1Vwl0

美玲「…強いんだな、本当に」

ムゲン「ヘヘッ、だろぉ? オレらに比べたら、お前らはまだまだってことよ!」

美玲「なれるかな? オマエたちみたいに」

ムゲン「だーかーらー、それを聞くのはオレじゃねーだろ?」

美玲「…そっか」

ムゲン「少なくともお前は、強さだけじゃなく、3人の弱いとこまでちゃんと分かってる。それって結構、大事なことだと思うぜ?」

美玲「なんで?」

ムゲン「負けなくして勝ちはなし。弱さを認めて、強くなれる。誰かが言ってた!」

美玲「そっか…。そっかッ」

ムゲン「だからよ。お前らは、きっとまだまだ強くなれる。オレが保証する!」

ムゲン「以上、ムゲン先生のバトスピ……じゃなくて、最強講座だ! 分かったか?」

美玲「うんッ」
105 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:52:55.95 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「へへ、ちったぁ良い顔になったじゃねえか」

美玲「そうかな…? ならきっと、オマエのおかげだよッ! ありがとなッ」

ムゲン「おうよっ」

美玲「ウチ……ウチら、やらなきゃいけないこと、まだいっぱいあるッ」

ムゲン「そうだな!」

美玲「じゃあさ、こんなところでのんびりしてらんない! よな!」

ムゲン「っしゃあ! 休憩終わりだぜっ」
106 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:54:24.03 ID:cmwV1Vwl0


ムゲン「…あぁそうだ、最後に1つ忠告!」

美玲「?」

ムゲン「しし。お前ら、喧嘩なんてしたことあるか? レイの野郎、喧嘩もバカみてーにつえーんだよなっ」

美玲「や、そういうパンチとかのは、ちょっと…」

ムゲン「やめとけやめとけ。あんなの、ただ痛いだけで何も解決しねーから」

美玲「はぁ」

ムゲン「別に喧嘩しろだなんて言わねーけど。でも、何かを確かめなくちゃいけない時は、いつか来るかもしれねーぜ?」

美玲「…うん」

ムゲン「いざとなったら、取っ組み合いなんかじゃなく、バトスピで決着付けると良い!」

美玲「おうッ」

ムゲン「ま、お前みたいなガキには、喧嘩になってもへなちょこパンチしか打てねえだろうけどな! はっはは!」

美玲「……言ったなぁ?」

ムゲン「おう、言ったぜ?」

美玲「こンの……チビのくせにッ」

107 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:54:54.80 ID:cmwV1Vwl0

美玲「ひっかいてやるッ」グッ

ムゲン「はんっ! 手足使えない奴が、なーにイキってんだか」

美玲「そ、そうだな…。じゃあ、噛み付くッ! がーッ」ガブ

ムゲン「うおっと危ねっ!」ヒョイ

美玲「逃げるな!」

ムゲン「そう簡単にやられてたまるか!」

美玲「オマエだけ飛んで卑怯だぞッ! 降りてこい! さっさとほどいて、フェアにしろ!」ジタバタ

ムゲン「ほどくのはさっき目一杯やったろうが! オレには無理だってば…」

美玲「全く、こんなヤツのどこが強いんだか…」

108 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:55:20.96 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「…待てよ? 噛み付く?」

美玲「なんだよ?」

ムゲン「……くひひ」ニヤ

美玲「…あ」


109 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:56:31.46 ID:cmwV1Vwl0

――



「……フルアタックが通れば、お前の負けだ! 行け、ミーアバット!」

疾風「そう簡単に、風は止まないさ!」

「なに?」

疾風「ここでフラッシュタイミング! ぶわっと神速、《ヴァルト・イエーガー》!」

「ふん、神速召喚でブロッカーを出したか」

疾風「効果でコアをもらう!」

「だがブロックしても無駄だ! ミーアバットがやられても、【不死】のスピリットがトラッシュから蘇る…!」

疾風「そのアタックは、ライフで受けるぜぇ!」

「なっ…、ブロックしない、だと」


<ライフ 3→2>


疾風「…っと! はは、なかなか良い風じゃあないか…」

「舐めやがって…」

疾風「舐めてなんかいないさ。 俺のバトルは、いつでもヒュバっと全力だっ!」

「その効果音言うのやめろ! ターン終了だ!」


110 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 17:58:44.57 ID:cmwV1Vwl0

輝子「白に、紫、今度は緑…」

乃々「も、もしかして、レイさんって…」

リクト「うん! レイは、6色のカード全部使えるんだ!」

乃々「はぇぇ…」

ライラ「使うデッキによって、人格がバラバラなのよね…」

輝子「だから、名前を呼び分けてたのか…」

ライラ「そういうこと♪ 今は疾風のゼロ!」

乃々(バトル中に性格が変わる……なんだか、輝子さんみたいなんですけど…)

リクト「6つのデッキを使いこなす、銀河最強のアルティメット使い! それがゼロ!」

輝子「す、すごいバトラーが助けに来てくれた、ってことなのかな…」

ライラ「実力は折り紙つきなんだから!」



疾風「このフィールドに、俺が嵐を巻き起こすッ! 疾風のターン!」

111 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:00:51.82 ID:cmwV1Vwl0

疾風「王者の威厳! 大地の息吹! 緑の風で命を育め!! 召喚! ≪アルティメット・キングタウロス≫!! びゅぅぉぉおおお!!」

「な、なんて強風だ…っ!」

疾風「アタックだ!【Uトリガー】、ロック・オン!」

「…コスト3、闇騎士マリス!」

疾風「【クリティカルヒット】ぉ!」ビシ

「うおっ」

疾風「スピリットを2体、選びな! まとめてヒュオっと疲労させるぜ!」

「くそぅ……俺の場には、グラシャハウンドとジャイナガン…! 破壊されなきゃ、【不死】が発揮できねえのに…!」

疾風「さらにクリティカル・ヒットの効果! ライフを1個もらう!」

「いってえ!?」


<2→1>

112 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:06:10.87 ID:cmwV1Vwl0

「疲労してちゃブロックもできねえよ…! フラッシュ、≪ポイズンシュート≫! お前のアルティメットを…」

疾風「残念! そんなそよ風、アルティメットは受け付けないのさ!」

「な…、くっ、くそっ…、ライフだ…っ!」

疾風「楽しいバトルだったぜ?」

「…なんだと?」

疾風「だが、俺の風の方がゴキゲンだったみたいだ! 今度やる時は、もっと綺麗な追い風に乗って来るんだなっ」

「お、おまえーーっ!!」

疾風「ゴゴっと吹き荒れろ、キングタウロス!」


<1→0>



Win!


疾風「順風、満帆! 追い風だぁッ!」



――



113 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:06:52.58 ID:cmwV1Vwl0

――


ガルゴル「…ええい遅い! なぜ戻ってこないっ」

ガルゴル「まさか金を持ち逃げしたわけじゃないだろうな…」

ガルゴル「うーむ、やることが無い。人質の様子でも見てくるか」

ガルゴル「しかし、さっきから妙に静かだな…。それでいて、時々声が聞こえてくるような…」

ガルゴル「船にネズミでもいるのか?」

114 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:07:42.65 ID:cmwV1Vwl0

――


美玲「お……おいッ、早くしろ、まだかよ…ッ」

ムゲン「まふぁふぁっへば…」ガジ

美玲「早くしてくれよぉ…!」

ムゲン「へかふな…!」ガジガジ

美玲「歯で噛み切るのはナイスアイディアだけど! 何も、足の方からやらなくたって…ッ!」

ムゲン「あーもう! 注文の多い奴だな!」

美玲「っにゃーーッ??! こっち見るなぁッ!!」ゲシ!

ムゲン「あいだぁーっ?!」

美玲「このバカッ!! ヘンタイ!!」

ムゲン「っでで……この…っ」
115 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:08:54.56 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「なにすんだ!」

美玲「うるさいッ! うるさいッ!! ウチはスカートなんだぞッ!!?」

ムゲン「お前のパンツなんか興味ねーんだよばーか! マジカルのパンツでも履いてから出直してこい!」

美玲「履くわけないだろバカ! アホ! このスケベドラゴン!」

ムゲン「ア、アホだけじゃなくすけべだとぉ…」ワナワナ

美玲「なんで足からなんだ! こっち先にやってくれよ、そしたら足は自分でほどくからッ!」

ムゲン「バッカヤロー、いざという時に動けねーだろ! 足が先だ!」

美玲「そう言って、ウチのスカートの中覗きたいだけなんだろッ!! えっち!!」

ムゲン「らから、ひょーみへえっへいっへるあろー!!」ガジガジガジ

美玲「もう嫌だぁ…!」
116 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:09:37.94 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「…おい! 騒がしいと思ったら、何してやがる!」

美玲「ッ! ヤ、ヤバい、見つかった…」

ガルゴル「そこのチビドラゴン! 一体、どこから入った!?」

ムゲン「うるへー、おひえへやんへーよ!」ガジガジガジガジ

ガルゴル「見張りはどうしたんだ! なぜ1人もいない?」

美玲「は、はやく、早く…ッ」

ガルゴル「そうか、全員で追手に向かったのか! あの役立たずどもめ、全く!」

ムゲン「あ、あとひょっと…」ガジガジガジガジガ

ガルゴル「お前に逃げられたら、身代金が振り込まれないだろう! 大人しくしてろ!」

美玲「早くぅ……ッ!!」

117 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:10:20.28 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「…切れたっ!」ハラリ

美玲「! おりゃっ」ゲシ

ガルゴル「いでえ!?」

美玲「に、逃げろッ!」

ムゲン「ひとまず、退散っ!」ぷっ

ガルゴル「脛が…! ま、待て…」


――



118 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:11:18.87 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……ハッ、はあっ…!」

ムゲン「ナイスキック! やればできるんだなっ」

美玲「ああ、そうかよッ! はぁ、はぁ…っ!」

ムゲン「へへん、足から切って正解だったろ?」

美玲「…かもなッ! ふんッ」

ムゲン「素直じゃねーの…」

美玲「と、とにかく……隠れなきゃ…」

ムゲン「無駄に広いからな。隠れる場所には困らないぜ」

美玲「見つからないところは…」


119 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:12:01.66 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「待てー!」

美玲「ひっ…」

ムゲン「来やがった…! おい、もっと早く走れねーのか?!」

美玲「ムチャ言うな! 縛られてんだよウチは…!」

ムゲン「こうなったら、オレが!」

美玲「あ、おいッ、オマエ!」

ムゲン「あちょー! ムゲン・キーック!」

ガルゴル「ふんっ」ぺち

ムゲン「あやー…」

美玲「弱ッ!」

ムゲン「うぅー…、体重が足りなかったか…。朝からピザも食ってないし…」

120 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:12:40.36 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「追い詰めたぞ…」

美玲「そ、そんな、壁…!」

ガルゴル「散々逃げやがって…! 大人しくしろ!」

美玲「や、ヤダッ…」

ガルゴル「やだじゃない! こっちに来るんだ!」

美玲「誰か…ッ!!」



がくんっ


121 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:13:16.52 ID:cmwV1Vwl0


ガルゴル「むおーっ」ゴロゴロ

美玲「うぁっ、なんだ…」

ガルゴル「船のスピードが落ちた、だと?」

ムゲン「な、なんだか分かんねーけど、ラッキー…!」

ガルゴル「燃料だけは大量に積んでいるはず! なぜだ!」

122 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:13:43.43 ID:cmwV1Vwl0

〜その頃〜


ソルト「フゥー、充電完了デース!」

ソルト「タクサン飛ンダノデ、ソノ分大量ニエネルギーヲ使ッテシマイシタ…」

ソルト「ソルト復活、早速ムゲンニ合流スルノデス!」

ソルト「ムゲンドコー? ココー? ソコー? ソーコースル内、視界ハリョーコー、声ハエコー!」

ソルト「オーイ、ムゲーン…」


――



123 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:14:15.33 ID:cmwV1Vwl0

美玲「チャンスだ…!」

ガルゴル「逃がすか……くっ、船が揺れる…」

ムゲン「ここはオレが食い止める! 早く逃げろ!」

美玲「オマエさっきも役立たなかったろッ! オマエも一緒に来るんだよ!」

ムゲン「さっきのオレとは一味違うぜ? オレの必殺、ムゲン・パンチ…!」

美玲「ダメだッ!」ガバ

ムゲン「ぐえっ」



…pi!
124 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:14:45.30 ID:cmwV1Vwl0


ガルゴル「お? 今度は船の無線システムが」

ムゲン「…ぐるじい」

美玲「もう良い! オマエ、またやられちゃうッ…!」

ムゲン「これからが良いとこだったのに……ぎゅぅ」

ガルゴル「だ、誰だ誰だ、勝手に無線なんか繋ぎやがって!」



「俺だぁーーーー!!!」


125 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:15:13.68 ID:cmwV1Vwl0

ライラ『追いついた!』

レイ『やいやいやいッ! 見たか、追いついてやったぜ!!』

ガルゴル「ま、まさかさっきの追手か…? あれだけ人をやって、なぜまだ生きている?!」

レイ『全員ブッ倒した! 文句あっか!』

ガルゴル「なにぃ!?」

リクト『あれだけって、3人だけだったけど…』

ライラ『あれで全員だったのかしら。しょぼいメンバーね』

レイ『おいお前!」

ガルゴル「あぁん?」

レイ『ミレイってやつぁどこにいる!』

ガルゴル「みれい? はん、誰のことだ? 俺様が攫ったのはマジカル…」

126 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:16:23.34 ID:cmwV1Vwl0

美玲「お、おーいッ」

ガルゴル「…あ?」



美玲「ここだ! ウチはここ!」

ライラ「ミレイちゃん!」

レイ『お前がミレイ! 大丈夫か?』

美玲「うん…」

ガルゴル「どういうことだ…」

美玲「た、助けにきてくれたのかッ?」

レイ『ああ、無事なら何よりだぜ! ムゲンとソルト、あいつらは?』

美玲「そる…? 誰だそれ? ムゲンっ、アイツなら…」

127 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:16:57.15 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「お、オレはここだぜぇ…」

レイ『ムゲン!? やられたのかっ?!』

美玲「う、動いちゃダメだ! 傷口が…ッ」

ムゲン「半分はお前のせいだけどな…」

レイ『…そうか。お前、ムゲンを守って!』

ムゲン「そう見えるか…? 良い目してるんだなレイ…」

レイ『相棒が世話になったみてえだな! 恩に着る!』

美玲「あ、うん…。ど、どうってことないぞ…」

ムゲン「オレの話も聞いてくれよ…」がくっ

レイ『今そっち行くから、ちょっと待ってろよ?』

美玲「来るって…、ど、どうやって?」

レイ『《ターゲット》!!』



blink!


128 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:17:50.51 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「むっ」

美玲「デッキが…!」

レイ『お前、覚悟はできてんだろうな…ッ?』

ガルゴル「ふんっ、覚悟もなしに天下無双でいられるか!」

レイ『俺は一番星のレイ! 宇宙バトスピ法に乗っ取って、お前に正式にバトルを申し込む! 俺が勝ったら、そこにいるミレイを返してもらおうか!!』

美玲「…ッ」

ガルゴル「ターゲットされたならしかたねえ。なら、俺様が勝ったら、俺様の望むこと何でもしてもらおうか」

レイ「構わねえぜ!」

ガルゴル「手始めに、有り金もカードも、全部置いていくってのはどうだ?」

レイ『成立! 俺のマジダチにも手をかけやがって、絶対に許さねえからな!』

ガルゴル「返り討ちにしてやるわ! がーっはっはっは!」




129 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:18:23.13 ID:cmwV1Vwl0

――




…ヴンッ



美玲「フィールドに、転送された…」



輝子「み、美玲ちゃん…!」

乃々「美玲ちゃん! 良かった…!」



美玲「なッ? オマエら、どうして…!」

130 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:19:06.19 ID:cmwV1Vwl0

リクト「助けに行きたいって、2人が言ったんだ!」

ライラ「あなたのためにね♪」

輝子「お、オイ……縛られてるぞ…。大丈夫か…?」


美玲「あぁ、これくらい大丈夫…。それより2人とも、なんでこんなところにいるんだ! 危ないだろッ」


乃々「な、なんでって…」

輝子「当たり前だろ…っ。わ、私たち、仲間じゃないか…っ!」

乃々「黙って待ってるなんて、できなかったんですけどぉ…」


美玲「オマエら……ウチのために…ッ」

131 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:20:24.87 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「……なんだなんだ? お前んとこの2人、聞いてたよりよっぽど行動力あるじゃんか」

美玲「…うんッ…!」

ムゲン「お? なーに泣いてんだぁ、うりうり」

美玲「泣い゛でない……ッ!」

ムゲン「ほんっと、素直じゃねーの」

美玲「うる゛ざい゛…ッ! ひぐ…っ」

ムゲン「……ちぇ。泣いてるとこ見ちまったら、マジカルよりかわいくないだなんて言えなくなっちまうじゃねーか…」

美玲「…? 今なんて…」

ムゲン「なんでもねーよ! そいじゃ、ちょっくら行ってくらぁ!」ぱたぱた

美玲「あ、おい! ……グス、どこ行くんだよ!?」

132 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:20:57.53 ID:cmwV1Vwl0

レイ「ムゲン!」

ムゲン「おせーんだよ、レイ!」げし

レイ「すまねえ、これでもトップスピードで来たんだ。…ソルトは?」

ムゲン「あいつなら休憩中! どっかで居眠りこいてるだろーよ!」

レイ「そうか…。なら、後で起こしに行かなきゃな」

ムゲン「ふんっ! もう少し遅かったら、オレだけでアイツ助けちまうとこだったぜ」

レイ「そうかい、そいつは良かった……な!」グリ

ムゲン「あいててて!!」

レイ「あんまムチャすんな? このままじゃ、お前ちっこいんだからよ」

ムゲン「へーへー」



美玲「飛んでっちゃった…。そうか、こっち来るって、こういう意味か…。確かに、バトルフィールドでなら…!」

133 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:21:31.30 ID:cmwV1Vwl0

レイ「ミレイ!」

美玲「は、はいッ!」

レイ「何度でも言うぜ! 相棒が世話になったな!」

美玲「いや、ウチこそ…」

ムゲン「オレが世話したんですよーだ」

レイ「すぐに自由にしてやるから、もうちょっとだけそこで待っててくれ!」

美玲「…うんッ」

美玲「アイツが、レイ…」

134 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:22:30.12 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「話は済んだか?」

レイ「ああ、待たせたな」

ガルゴル「ふん! マジカルだと思ってみれば、人違いだったとなは。使えねえ部下共だぜ」

レイ「ボスに似たんじゃないのか? お前も相当マヌケそうだぜ」

ガルゴル「ほざけ! 一番星とか言ったな? お前が誰かなんか知らねえが、俺様はいずれ宇宙の天下を獲る男。冥土の土産に、俺様の名前を教えてやろう」

ムゲン「あーはいはい、そういうの良いから」

レイ「早くお前をぶっ飛ばしたくて、うずうずしてんだこっちは!」

ガルゴル「うるさい名乗らせろ! どいつもこいつも嘗めやがって…」


ガルゴル「いいか! ギルドもビビる天下無双のカードバトラー! それが俺様、爆裂のガルゴル様だぁ! うわーはっはっは!」

135 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:23:44.55 ID:cmwV1Vwl0

レイ「天下無双だぁ? バトルも無しに爆弾なんかで実力行使、みみっちい人攫いが聞いて呆れるぜ」

ガルゴル「はっ、どうせ全て俺様の物となるのだ! どう奪おうが俺様の勝手よ!」

レイ「お前みたいなバトラーの風上にも置けない野郎は、例えギルドが許してもこの俺が許さねえ!」

ムゲン「やっちゃうか、レイ?」ぷ

レイ「ああ! ムゲンっ!!」

ムゲン「ほいきた!!」



ぽんっ!


136 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:24:21.14 ID:cmwV1Vwl0


美玲「ッ!? アイツ…!」


輝子「えっ…。あれ、あのドラゴンくん…」

乃々「カードになっちゃったんですけど…?」

輝子「ど、どういうことだ…?」

リクト「すぐに分かるよ!」

ライラ「負けるな、レイ―!!」



レイ「さあいくぜッ! この怒り、真っ赤な炎に変えて焼き尽くす!!」

レイ「ゲートオープンッ!! 界放ッ!!!」



――



137 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:31:10.61 ID:cmwV1Vwl0

――



ライラ「……ここまでお互い、アタックはなし」

輝子「スピリットは……に、2体ずつ…。互角…」

リクト「でもあいつ、ネクサスの効果でコアを増やしてる。異合デッキの必勝パターンだよ…」

ライラ「きっと、大型の召喚に備えてるのね」

輝子「あ、赤になったレイさんも、やっぱりアルティメット待ちなのか…?」

ライラ「うん、多分…」

リクト「赤も青も、スピリットの破壊が得意な色。どっちが先に動くんだろう…」

乃々「…な、なるほど」←よくわかってない
138 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:32:08.86 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「灼熱の第5ターン! 《アイゼンドラゴン》召喚、アタックだ!」

ライラ「っ! ゼロが動いた!」

灼熱「バトル時効果発揮! お前のミゴーを破壊するぜ!」

ガルゴル「ちっ…」

リクト「1体倒したよ!」

ガルゴル「ならばそのアタック、ライフで受ける!」


<ライフ 5→4>


乃々「やった…!」

輝子「1つ、削った…っ」

灼熱「っらあ! ターンエンドだ!」

139 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:33:25.44 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「爆裂のターン!」

ガルゴル「ふん。ライフを1つ奪った程度で、何をよろこんでやがる」

灼熱「ああ、あと4つだなぁ?」

ガルゴル「ほざけ! ≪戦竜エルギニアス≫を召喚、これで準備は整った!」


ガルゴル「5コストを支払い、召喚! 深海の支配者、≪異海神ディスト・ルクシオン≫!!」

輝子「! で、でかいのが、きた…!」

ガルゴル「こいつが俺様のキースピリットよ! さあいけ!」

美玲「BPは……9000!」

ガルゴル「アタック時効果発揮! こいつは、相手のコスト5以下のスピリットを1体破壊できるのだ!」

灼熱「ンだとぉ…」

ガルゴル「エッジ・ウルフ、破壊!」

乃々「あぁ……ブロッカーが…」

ガルゴル「ぐふふ、さっきのお返しだ」



≪異海神ディスト・ルクシオン≫ 8(4)青/異合
〈1〉Lv1 6000 〈2〉Lv2 9000 〈5〉Lv3 14000  青シンボル×2

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
コスト5以下の相手のスピリット1体を破壊する。
【連鎖《赤/紫》】
(自分の赤/紫シンボルがあるとき、下の同じ色の効果を続けて発揮する)
赤:【強化】を持つ相手のスピリット1体を破壊する。
紫:疲労状態の相手の合体スピリット1体を破壊する。

Lv2・Lv3
相手のブレイヴ/ブレイヴカードすべての合体条件をコスト7以上にする。

140 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:34:25.44 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「さらにさらに! こいつはダブルシンボル持ち!」

輝子「フヒャ?! あいつも、だぶる…っ」

ガルゴル「このアタック、どう受ける?」

美玲「ファイザードのBPじゃ、どうやったって勝てない…!」

灼熱「オラ来いやッ! ライフ持っていきな!」


〈ライフ 5→3〉


灼熱「ぐぁ…っ」

ガルゴル「がはは、どうだ! 痛いか? 苦しいか?」

灼熱「…あぁ、いてぇな」

ガルゴル「ふふん、そうだろうそうだろう」

灼熱「たまらねえ、この胸にクるダメージ! 生きてるって気がするぜェ…ッ!」

ガルゴル「あぁ?」

灼熱「これだからバトスピはやめられねえんだ!! オラオラ、次はどうする!?」

ガルゴル「な、なんだぁこいつ? 色が変わったかと思ったら、妙に暑苦しくなりやがって…」

美玲「…だ、大丈夫か、アイツ」


141 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:35:00.79 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「と、とにかく!ミノタ・コルスも続けてアタックだ!」

リクト「2体目が来る!」

ガルゴル「効果でワンドロー! そぉら残りライフ2だ!」

灼熱「…フラッシュタイミング!」

ガルゴル「むっ」

灼熱「マジック、≪フレイムスパーク≫! ミノタ・コルスを破壊するぜ!」

美玲「連続アタックを防いだッ」

灼熱「もう1つの効果で、破壊されたエッジ・ウルフを手札に戻す!」

ガルゴル「…ちっ、まあ良い。ターン終了だ」



≪フレイムスパーク≫ 5(3)赤 マジック

○フラッシュ
BP合計5000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
この効果でスピリットを破壊したとき、自分のトラッシュにあるスピリットカード1枚を手札に戻す。

142 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:36:28.33 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「灼熱のターン! ≪エッジ・ウルフ≫! もっかい来い!」

灼熱「ここでバーストをセット!」

乃々「ばーすと…?」

リクト「場に1枚だけ伏せられる、カウンターカードだよ!」

輝子「何を、仕込んだんだ…?」


灼熱「アイゼンドラゴン! もう一度ぶちかませぇ!」

灼熱「バトル時効果! 次はエルギニアスだ!」

美玲「また破壊!」

ガルゴル「それがどうした! ライフをくれてやる! …むおっ」



<4→3>


美玲「ライフが並んだぞッ!」

灼熱「これでターン終了だ! オラかかってこいやぁ!!」

ガルゴル「ふん。威勢の良さは立派だが、所詮は1点止まりよ」
143 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:37:05.24 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「爆裂の第8ターン、ドロー!」

ガルゴル「まずは≪ダーク・スクアーロ≫を召喚。そして…、」

ガルゴル「バーストにビビッてアタックできないとでも思ったか? 甘い!」


ガルゴル「俺様は手札より、ネクサス≪海魔巣食う海域≫をレベル2で配置!」

リクト「あ、あのカードはっ」

ガルゴル「こいつの効果で、お前は赤のバーストを発動できなくなるのだ!」

乃々「そんな…」



≪海魔巣食う海域≫ 5(青2/赤1) 青/赤
〈0〉Lv1 〈1〉Lv2

Lv1・Lv2『自分のアタックステップ』
【連鎖】を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、そのスピリットのLvを1つ上のものとして扱う。

Lv2『お互いのアタックステップ』
相手は赤/緑/白のバーストを発動できない。

144 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:37:40.33 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「お前のデッキは赤、つまり伏せてるバーストも赤! カード1枚無駄にしたなぁ?」

灼熱「ヘッ、なかなかテクいことしてくれるじゃねえか!」

ガルゴル「その余裕な顔、すぐに歪ませてやる! やれ、ディスト・ルクシオン!」

輝子「また、ダブルシンボルだ…っ」

ガルゴル「そしてアタック時効果、再びエッジ・ウルフを破壊!」

灼熱「くっ、すまねえ…!」

ガルゴル「さあ、今度はBP14000! ダブルシンボルを喰らえっ!」

灼熱「…ッ!!」

美玲「ヤバい…! レイッ!」

145 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:38:20.64 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「【バースト】オープンッ!」

ガルゴル「なにぃ!?」

灼熱「マジック、≪シンフォニックバースト≫! スピリットの破壊により発動だッ!」

美玲「おぉっ、黄色ッ!」

ライラ「エリス様からもらったカード!」

ガルゴル「ば、馬鹿な……黄色だと…」

灼熱「残念だったな! だが、何が起こるか分からねえのがバトスピってもんよ!」

灼熱「力を借りるぜ、明けの明星の! この効果により、破壊されたエッジ・ウルフを再び手札に戻す! 戻ってこい、マジダチ!」



≪シンフォニックバースト≫ 3(2)黄 マジック

【バースト:相手による自分のスピリット破壊後】
このバースト発動時に破壊された、自分のトラッシュにあるコスト5以下のスピリットカード1枚を手札に戻す。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

〇フラッシュ
このバトルが終了したとき、自分のライフのコアが2個以下なら、アタックステップを終了する。

146 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:38:55.36 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「続けてフラッシュ効果も発揮! そのアタック、ライフで受けるぜッ!」


<3→1>


灼熱「…っづぅ! 効くねぇ」

灼熱「だがシンフォニックバーストの効果で、このアタックステップは終了だッ」

ガルゴル「けっ、命拾いしたなぁ…」

美玲「…」ホッ



輝子「も、もうライフが…」

乃々「あうあう…」

ライラ「うん。けっこうやるわね、あいつ」

リクト「残りライフ1…。でも、ゼロはまだ負けてない!」

灼熱「灼熱の第9ターン…!」

147 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:40:19.61 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「…くくっ、良いね良いねェ! こうでなくっちゃなあ!」

美玲「お、追い詰められてるのに、笑ってる…ッ?」

ガルゴル「さっきから、頭でもおかしいのかお前」

灼熱「相手の心配なんかしてる場合かオッサン? 俺は今、ギンッギンに燃え滾ってる!!」

灼熱「俺のライフ、残り1! ここからだ…! ここからが、本当の祭りの始まりなんだからよォ!」

灼熱「祭りだ祭りっ! ライフ1祭り! くぁああ、燃えてきたあああァ!!!」


輝子「…あ、赤のレイさんって、こんなにヤバい人だったのか…?」ヒソ

ライラ「ま、まぁ……みんなそれぞれ変わってるけど、赤はストレートにヤバい奴なのよね…」

リクト「でも、実力はピカ1なんだよっ?!」

乃々(輝子さん、あんまりレイさんのこと言えないんですけど……でも、もりくぼは黙っておきます…)


148 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:41:08.65 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「まずは≪エッジ・ウルフ≫! もいっちょ頼む!」

灼熱「これで俺の場には、赤のスピリットが3体! 条件達成だオラァ!」

ガルゴル「な、なにが来るっ」

灼熱「大爆発の大嵐! 灼熱祭りの大将、来たぜっ!」

美玲「あれは、星……いや、龍ッ!?」

灼熱「 ≪アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ≫!! レベル4で、召喚だぁッ!!」



ライラ「ノヴァ!」

リクト「三龍神アルティメットだよ!」

輝子「で、出た…! これが…」

乃々「赤いレイさんの、切り札…!」

149 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:41:36.55 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「アルティメット、だ…と……」

灼熱「召喚【Uトリガー】…、ロック・オン!」

ガルゴル「?!」

美玲「召喚時にトリガー!?」

乃々「そんなものもあるんですか…」

ガルゴル「コストは……5! レイジングシー!」

灼熱「ヒットォ!!」バシュッ

美玲「な、何が起きるんだ…?」

灼熱「ギラギラ感じるぜ、アルティメットのエネルギー…ッ! ライフ、全回復だッッ!!!」

ガルゴル「ハァッ!? アリかよそんなの?!」

灼熱「ヒットしたコストの数、最大5まで回復! ライフ回復祭りだぜ!!」

輝子「ライフが、戻った…!」


〈1→5〉


150 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:42:42.20 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「アタックだ、ノヴァ! 【Uトリガー】、ロック・オンっ!」

ガルゴル「…コスト4! ゲル・ゴロス!」

灼熱「【クリティカルヒット】ォ!!」ビシュ

灼熱「ヒットしたこの攻撃、強制でブロックしてもらうぜ!」

ガルゴル「ダ、ダーク・スクアーロでブロック…」

灼熱「さらに! クリティカル・ヒットの効果で、てめえのディスト・ルクシオンも破壊ッ!!」

ガルゴル「ゲェーー!!」

ライラ「やったぁ!」

リクト「相手のスピリット、全部倒したよ!」

灼熱「見たか! 三龍神の力ぁ!」


美玲「じょ、常識外れだ、こんなの…ッ」



≪アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ≫ 8(4)赤/三龍神・星竜
〈1〉Lv3 15000 〈3〉Lv4 20000 〈5〉Lv5 30000
【召喚条件:自分の赤スピリット3体以上】

【Uトリガー】Lv3・Lv4・Lv5『このアルティメットの召喚時』
Uトリガーがヒットしたとき、トラッシュに置いたカードのコスト1につき、
ボイドからコア1個を自分のライフに置く。(ライフは最大5まで)

【Uトリガー】Lv4・Lv5『このアルティメットのアタック時』
Uトリガーがヒットしたとき、相手は可能ならスピリット/アルティメットでブロックする。
【クリティカルヒット】ヒットしたカードがコスト4以下なら、
さらに、BP12000以下の相手のスピリット1体を破壊する。

151 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:43:31.83 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「マ、まま、マジック、《サイレントウォール》! フラッシュで発動…」

灼熱「ケッ、アタック終了か」

輝子「ふ、防がれた…」

リクト「でも相手のライフは残り3、スピリットは0!」

ライラ「ゼロはスピリットにアルティメット、ライフも全快! 形勢は完全に、こっちに傾いた!」

乃々「…なるほどっ」←有利なのはなんとなく理解した

152 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:44:20.79 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「ば、爆裂のターン…。≪戦竜エルギニアス≫と、≪シャッガイ・バグ≫…」

灼熱「オラオラどうした! すっかり下火じゃねえか!」

ガルゴル「アルティメット…っ! く、くそっ、また俺様の前に立ちはだかるか…!」

ライラ「また?」

ガルゴル「前もやられたんだ! あいつのおかげで、俺様は刑務所送り! チクショウ、あの白のアルティメット使いめ!」

リクト「白……もしかして、キリガさん?」

ガルゴル「あいつさえいなければ、今頃俺様は、俺様はァ…!」


153 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:45:05.31 ID:cmwV1Vwl0


灼熱「はんッ! どうせその時も、こすい悪事働いてたんだろうな!」

ガルゴル「…ぎくっ」

灼熱「アルティメット使いだからとか、そんなの関係ねえンだよ…! てめえが負ける理由なんて、1つしかねえ!」

ガルゴル「な、なんだと…」

灼熱「人のマジダチに平気で手をかけるてめえみてえな奴はなぁ、この広い宇宙の中でも最っ低のクズ野郎だ! そんな奴に、俺らが負ける訳ねえッ!」

美玲「…ッ」

灼熱「1回負けてもそれが分かんねえなら、俺が何度でもぶっ飛ばしてやらぁ! 覚悟しやがれッ!!」

154 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:45:41.25 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「灼熱のターン! そしてこれが、ラストターンだ!」

ガルゴル「ま、まだ終わらせない! 俺様にはまだ、2体の壁が残っている…!」

灼熱「終わるんだよ…! さっきから手札でメラメラ燃えてる、こいつでの炎でなぁ! 召喚!」

灼熱「真っ赤に滾る熱い奴! 宇宙一の相棒、≪アルティメット・ムゲンドラゴン≫のお出ましだぁッ!!」



ガルゴル「アルティメット2体目かよぉ!!?」


リクト「やったぁ、ムゲン!」

乃々「…ぁ、さっきのドラゴンさん…!」

ライラ「やっちゃえー!」

輝子「あちち……熱が、ここまで…っ」


美玲「す、すげえ…ッ! あいつ、アルティメットだったのか…ッ!」

155 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:46:18.13 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「へへ、ようやくオレの出番だなっ」

灼熱「待たせたなムゲン!」

ムゲン「待ちくたびれたっつーの! さあ勝つぜ、ゼロ!」

灼熱「おうよ!」



灼熱「行こうぜ相棒! 【WUトリガー】、ロック・オン!!」

ガルゴル「ダブルだとぉ?」

灼熱「答えろ! デッキの上から2枚、コストはッ!?」

ガルゴル「す、ストロングドローに、星喰いのヤシガニド…。コスト3と5…」

灼熱「【ダブルヒット】だ!! ッソイヤぁ!!」バシュシュ

ガルゴル「ぐ!」

156 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:46:58.44 ID:cmwV1Vwl0

灼熱「アルティメット・ムゲンドラゴンの効果! アタック時にヒットしたトリガーの数だけ、赤のシンボルを追加できるッ!!」

ガルゴル「なに…」

乃々「ということは…」

美玲「トッ、トリプルシンボル!!?」

リクト「相手のライフは、あと3つ!」

ガルゴル「そ、そんなもん通す訳ないだろう! エルギニアスでブロッ…」

灼熱「そうはいかねえ!!」

ガルゴル「!?」

灼熱「ダブル・ヒットの追加効果、発揮! BP5000以下のお前のスピリット、全て破壊するぜ!!」

ガルゴル「そ、そんな…」

輝子「ブロッカーが、いなくなった…!」

灼熱「てめえのスピリットはゼロ! 手札もゼロ!! 後はライフだけだなァ!!」

ライラ「押し込め、ムゲンー!」



ムゲン「やっちゃうよォ!!」

灼熱「これで終わりだオラァァアッ!!」

ガルゴル「ぐ、ぐぐーーっ」

157 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:47:27.40 ID:cmwV1Vwl0

ガルゴル「ちくしょおおおおォ!!」


<3→0>



Win!!


灼熱「真っ赤に燃えろ一番星!! 俺より強い奴はいねえッ!!」



――



158 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:47:57.44 ID:cmwV1Vwl0

――


美玲「終わった…」

乃々「……美玲ちゃん!」ギュ

美玲「っどわぁ、ノノ!?」

乃々「美玲ちゃん…! よかった…」

美玲「の、ノノ…、あんま抱き付くな、苦しいよ…ッ」

乃々「…ぁ、ご、ごめんなさい」

輝子「フヒ……ライラさんから、はさみ借りてきた、ぞ…」

美玲「ショーコ!」

輝子「待ってて…。今、ほどくから…」

159 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:48:39.66 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……2人とも、ゴメン! 心配かけたッ」

乃々「み、美玲ちゃんは、悪くないんですけど…」

輝子「そうだよ…。それに……私たちにも、たまには心配、かけさせてよ…」

美玲「…うん」

乃々「帰りましょう? 3人で…」

美玲「……うんッ」



リクト「良かったね、お姉ちゃん」

ライラ「うんうん、みんな無事でよかった!」

リクト「後は…」

160 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:49:24.10 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン「やったな、レイ!」

レイ「おう!」

ムゲン「やいやいやい! 思い知ったか、この人攫い!」

ガルゴル「こ、こうなったら…」

レイ「おっと! そうはいかねえ」

ガルゴル「…?! おい、離せコラ!」

輝子「わ、一番星号から、アームが…」

レイ「もう逃がさねえ。大人しくお縄につくんだな!」

ガルゴル「く、くそぅ……何故だ、さっきからなんで、エンジンの出力がこんなに上がらねえんだ…?」



ファンファン…


ライラ「…あっ、宇宙警察の船! マジカルが呼んでくれたんだ!」

レイ「後はあいつらの仕事だな…」

リクト「観念しろ!」

ガルゴル「チクショウ…」

ムゲン「一件落着、ってな!」ぷ


161 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:50:25.70 ID:cmwV1Vwl0

――



「脱獄犯逮捕へのご協力、感謝するであります」

リクト「はいっ」

ライラ「あいつ、しっかり捕まえといてください!」

「はっ! …それから、そちらの3人。特に、捕まってた眼帯の子だね」

美玲「な、なんだよ…ッ」

「私たち警察の元で、一旦保護という形になります。見たところ怪我もないようだけど……一応病院で検査もしてもらってから、安全に地球にお送りしましょう」

美玲「いや、ウチはいい! 何もされてないし、大丈夫だからッ」

「眠らされて縛られて、その上あんな高所まで連れて行かれたんだ。何かあったら大変でしょう? 念の為、ね」

乃々「あ……そ、そっか」

輝子「そういえばここ、空の上だったな…」

「よろしいですか?」

美玲「……ハイ」

162 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:51:13.16 ID:cmwV1Vwl0

「では、そういうことですので!」

レイ「ああ、3人をよろしく頼む」

美玲「…ま、待ってくれッ」

レイ「?」

美玲「あ、あの……ウチ、えっと…」

レイ「ああ、怪我もなくて何よりだな」

美玲「う、うん」

レイ「そういう訳だ、ちゃんと地球に帰れよ?」

美玲「うん……あの、ありがとッ」

レイ「おうっ」
163 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:52:38.61 ID:cmwV1Vwl0

レイ「ほら、行くぞみんな」

乃々「えっ…もう、行くんですか…?」

ライラ「……あ ちょっと待ってレイ、私サインほしいんだけど…」

リクト「お姉ちゃん! みんな今から病院なんだよ?!」

ライラ「うっ…」

レイ「あいつの船ん中にソルト探しに行くんだ。却下」

ライラ「だよね〜…」

ムゲン「諦めな、マジカルのサインならオレが見せてやるからよ!」

ライラ「それとこれとは話が…!」

164 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:53:36.42 ID:cmwV1Vwl0
輝子「ぁ…、行っちゃう…」

美玲「…なあ!」

レイ「なんだぁ? あんまり長ったらしいの、俺苦手なんだけど」

美玲「落ち着いたら後でもう一度、ちゃんとお礼するッ! 必ず!」

ムゲン「ほーん…」

美玲「必ず連絡するから! 来なかったら、そっちからも連絡してくれよッ?! なっ!」

レイ「はいはいっと。それじゃあな」

ライラ「あーん…、せめてツーショットとか…」

リクト「お、お姉ちゃんってば…」



………。



165 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:54:11.14 ID:cmwV1Vwl0

美玲「…行っちゃった」

「さあ、そろそろ」

輝子「…ほら、美玲ちゃん」

美玲「うん…」



―――

――



166 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:55:41.36 ID:cmwV1Vwl0


〜1週間後〜


美玲「……と言って、あれから1週間」

輝子「連絡、無いな…」

美玲「来るワケないよ…! 連絡先とか、何も教えてないモン…ッ」

輝子「フヒ…。し、仕方ないよ……どたばたしてたし…」

美玲「向こうの船の無線なんて、ウチが分かるハズもない! これじゃお礼したくてもできないじゃんかッ」

美玲「ウチのバカ…! 事務所の名前も教えずに、何やってんだ…ッ」ワナワナ

輝子「ああいう時……ぷ、プロデューサーの名刺って、便利なんだな……フフ」

美玲「ううぅぅ〜〜ッ……アイツの名刺、投げつけておけば良かった…!」

輝子「そ、そんなことしたら、キレちゃうよ…」

美玲「投げたカードで物が切れるワケないだろッ」

輝子「…ぁ、そっちじゃなくて……まぁ、それもそうか…」

167 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 18:57:49.44 ID:cmwV1Vwl0

美玲(……1週間前のあの日。結局、というか当然、LIVEは中止)

美玲(世間ではちょっとしたニュース沙汰。第1階層のこんな田舎惑星の地方公演で、マジカルのLIVE会場が爆破されたなんてあっちゃ、そりゃーそうだろう)

美玲(スケジュールが詰まりに詰まった咲との合同LIVEは、そのまま立ち消えになっちゃった。あーあ…)

168 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:01:51.76 ID:cmwV1Vwl0

美玲(でも…。咲が拉致されたらしい、みたいなウワサこそたまに流れても……ウチが連れてかれたってニュースは全く聞かないんだよな)

美玲(きっと色々配慮してくれて、報道は揉み消されたりなんだりしたんだろうケド。おかげで変に気苦労することもなく、いつもの日常に戻ってこれてる)

美玲(実際、ウチはただ眠ってただけで、精密検査だって何も問題ナシ。フツーに地球に返されて、ちょっとだけお休み貰ったくらい。今も、レッスンにミーティングが終わって、事務所でフリータイムの真っ最中)

美玲(…いつも通りに、戻ってきてしまったのだ)

美玲(つまりウチらは…、)



美玲「台風の目……じゃなくて。宇宙嵐の目には、なり損ねちゃったなぁ…」

輝子「…? 今、なにか言ったか、美玲ちゃん…」

美玲「なんでもなーい…」ハァ

169 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:03:11.52 ID:cmwV1Vwl0

乃々「…ええと、これをこうして……ああ違う、コアが足りなくなっちゃう…」

輝子「乃々ちゃん、ゆっくりで良いぞ…?」

乃々「ううぅ、すみません…」

美玲「…紫はコアのやり繰り苦労しそうだモンなぁ」

輝子「手札は、いっぱい増やせるのにね…」

美玲「上級者だと白も混ぜたりするみたいだし。奥が深い色だなーって印象かな、ウチ」

乃々「…や、やっぱり、もりくぼにバトルなんて、1万年早かったんでしょうか…」

美玲「いやいやッ! 1万年なんて待ってたら死んじゃうぞッ?」

輝子「気が長いんだね…。ちなみに、万年茸ってのも、ある……フヒ」

美玲「お、おう」

乃々「もうちょっと……もう少しで、なんとなく分かりそうな気はするんですけど…」
170 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:09:01.48 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……なぁなぁ、突然バトスピやる気になるなんて、どういう風の吹き回しなんだ、ノノ?」

乃々「…もりくぼ、今回のことで色々思うことがあって」

乃々「何と言うか……弱い自分のままじゃ、いられないって。そう、思いました」

輝子「…乃々ちゃんも」

乃々「私1人でできることなんて、たかが知れてますけど。…でも、守ってもらうばっかりじゃなくって、いざとなったら美玲ちゃんも輝子ちゃんも守ってあげられるような、強いもりくぼに。いつかはなりたいんです」

美玲「ノノ…」

輝子「それで手始めに、バトルもできるように、ってことか…」

乃々「…変でしょうか」

美玲「ううん、そんなことないッ! ウチ、嬉しい!」

乃々「…えへ」


171 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:11:55.22 ID:cmwV1Vwl0

輝子「…私も同じだ、乃々ちゃん」

乃々「?」

輝子「おどおどするだけじゃなくって……大事な時には、自分で行動できるように、私もなりたい…」

輝子「レイさんとドラゴンくん見てたら、尚更…。あんな風に、強い人になりたいって、そう思った……なんて」

美玲「…そっか」

輝子「次に何かあったら…。今度は私が、美玲ちゃんを引っ張るからね……ふひ」

乃々「つ、次なんてないのが1番なんですけど…」

輝子「……ぁ。そ、そっか、確かに…」

美玲「…ふふっ!」

美玲(あの2人みたいに、か…)


輝子「み、美玲ちゃん…?」

美玲「うんッ! その時は、またよろしくな! ショーコ、ノノ!」

乃々「はい…っ」
172 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:12:54.14 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……それにしたって、なんでわざわざ紫?」

乃々「…」

輝子「…フヒ」

乃々「……た、たまたま目に付いた色だったから、というか…。天啓があった、というか…」

美玲「なんでそんなに目を逸らすんだ」

乃々「い、いつも通りですけどぉ…」

輝子「乃々ちゃんにも、春が来た……ってところかな……フヒヒ…」ボソ

美玲「春?」

乃々「しょ、輝子ちゃん…っ」

輝子「何でもないぞ……フヒャ♪」

美玲「?? …まぁ別に良いけど。特訓なら、いつでも付き合うからなッ」

乃々「は、はい……お願いします…」



……pipipi! pipipi!


173 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:13:46.02 ID:cmwV1Vwl0

乃々「ぴゃっ」

美玲「お? 電話か?」

輝子「…いや、私じゃない」

乃々「会社の電話でしょうか…」

美玲「どれどれ……あれ、違うや。パソコンから鳴ってるみたいだ」

乃々「プロデューサーさんの…?」

美玲「うん……うん? これ…」

輝子「あんまり、触らない方がいいんじゃ…」

美玲「お、おいッ! これ、モニター付きの無線通信だぞ!」

乃々「! ということは…」

美玲「ああ、もしかしたら、もしかするかも!」



pi!
174 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:14:30.85 ID:cmwV1Vwl0

レイ『…おぉ、繋がった』

ムゲン『いけるもんだなぁ、案外』

美玲「やっぱり! ムゲン!」

輝子「れ、レイさんも…っ」

レイ『よう! お前ら、1週間ぶりだなっ』

乃々「ど、どうもですけど…」

ライラ『はうぁ! インディヴィがちゃんと揃ってるぅー♪』

ソルト『ソロソロ揃ッテル頃ト思ッテタノデース!』

リクト『3人がいる時で良かったね、レイ』

レイ『ああ!』

175 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:15:26.18 ID:cmwV1Vwl0

乃々「ど、どうやって…?」

美玲「そ そうだよ! 連絡先、教えてなかったのに…」

レイ『事務所の名前とか、ライラが調べてくれてな』

ライラ『ぴーすっ!』

輝子「なるほど…」

ムゲン『レイったらよぉ、一番星号のアドレスも教えねーんでやんの。おかげで苦労したぜ!』

レイ『お前もあの場にいたろうが…』

美玲「そ、それは、ウチも同じだし…」

レイ『すぐに連絡できなかったのにも、事情があってな。あれから、大丈夫だったか?』

美玲「うん! 何ともない、ピンピンしてるぞッ」

レイ『そうか! なら良かった』

176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 19:17:13.24 ID:0PezrlE80
なんjから来たンゴwww
177 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:17:45.07 ID:cmwV1Vwl0

輝子「事情…?」

レイ『ちょっとした寄り道さ。ついさっきまで、月に行ってて』

美玲「月ぃ!?」

ムゲン『おうよ!』

乃々「ちょっと、で片付けるスケールの話じゃないんですけど…」

ライラ『地球からだと、案外近いんだよ?』

ソルト『月ニ向カッテ、ムムーンット発進ナノダ!』

輝子「な、なんでまた月なんかに…」

リクト『アルティメットクリスタルがあるらしいって噂を聞いたんだ!』

レイ『なら俺が、1番に見つけてやらねえとなっ』
178 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:19:21.27 ID:cmwV1Vwl0

美玲「あるてぃめっと、」

乃々「くりすたる?」

ムゲン『知らねーのか? アルティメットが眠る、世にも珍しいエネルギーの結晶体! 強いエネルギーを秘めた、宇宙の色んなとこに散らばってるだぜ?』

ライラ『こんなところにも、まだ見つかってないアルティメットがいたなんてね』

リクト『やっぱり、宇宙は広いんだね…』

レイ『身の周りの意外なところにも、探せばまだまだ眠ってるのかもしれねえな』

美玲「…ってことはつまり!」

レイ『ああ! アルティメット、手に入れてきたぜ!』

輝子「おぉー…」

乃々「すごい…」

レイ『月で見つけた、白の新しいマジダチ! 楽しみだ…!』

ムゲン『寄り道にしては、ちょーっとばかり時間がかかっちまったけどなっ♪』

リクト『あはは……2、3日くらいね』


179 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:20:06.79 ID:cmwV1Vwl0

レイ『そういう訳で、連絡できずにいたんだ。すまねえ!』

美玲「い、良いよ気にしなくて…」


美玲「それより! 戻って来てるんなら、近くまで来れないのか? あの時のお礼したいんだッ」

輝子「み、みんなにも、紹介したいしな…」

レイ『あー…』

ムゲン『…んー』

乃々「…? なにか、不都合でも…」
180 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:21:09.14 ID:cmwV1Vwl0

リクト『折角なんだけど』

ライラ『また用事がね…』

美玲「え…」

ムゲン『オレたち急用で、今から第3階層まで行かなきゃならねーんだよ』

レイ『急ぎのせいで、地球に寄る時間がなくなっちまった。だから、無線で連絡することにしたのさ』

ソルト『ソルトモ特製ピザ、ゴ馳走シタカッタノデース…』

レイ『本当なら、直接顔を見に行きたかったところなんだけど。マジですまねえ!』

美玲「そう、か。そうだよな…。そっちにも都合、あるんだよな…」

リクト『でもさ、元気な様子を見れただけでも良かったよ!』

ライラ『うん…』

美玲「…そっか」
181 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:23:48.30 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン『…なーにシケたツラしてんだよ!』

美玲「でも…」

ムゲン『だいじょーぶだって! 次に会うタイミングが、ちょーっと先に延びただけだろ? なぁレイ』

レイ『ああ! 近くに寄ることがあったら、また会いに来る!』

輝子「来るのか…? また、地球に…」

リクト『僕らの産まれた星だもん! 絶対また来るよ!』

美玲「…またって、いつ?」

レイ『さあなぁ……明日かもしれないし、来年かも」

ムゲン『それよりずーっと先かもしれねーな』

美玲「そんな…」

レイ『でもお互い元気でやってりゃ、いつか必ず会える! 宇宙ってのは、そういう場所なんだ!』

ムゲン『広いようで、案外狭いもんなんだぜ? 安心して待ってろって』

レイ『だから、そんな顔すんな。お前らもアイドルなんだろ?』

182 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:25:18.03 ID:cmwV1Vwl0

美玲「……うんッ! 分かった!」

レイ『ま、なんかあったら、マジカルにでも伝えてもらえば…』

美玲「その必要はないッ」

レイ『おん?』

美玲「咲なんて関係ない! ウチらだってアイドルで、"インディヴィジュアルズ"なんだ! ウチらだけの力で、みんなにちゃんと届けるぞッ!」

ムゲン『…へえ?』

美玲「待ってるだけじゃない! 銀河の果てまで、ウチら3人の歌を響かせてみせるッ!」

乃々「美玲ちゃん…」

美玲「だろッ! ノノ、ショーコ!」

乃々「はいっ」

輝子「…フフ、そうだな…。きっと、できるよ…」

美玲「宇宙の何処にいたって、ウチらの声が聞けるようになってやるから! そっちこそ、それまで待ってろッ! いいな!?」

レイ『……ああ!』

183 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:26:40.25 ID:cmwV1Vwl0

ムゲン『…言うじゃねーの』

美玲「おう、言ったぞ?」

ムゲン『どうやら、答えは見つかったみたいだな?』

美玲「うん! これが、ウチらの答えだッ!」

ムゲン『まぁ? マジカルたんを越えるには、まだまだ時間がかかると思うけど?』

美玲「ふんっ! あの時ウチらに乗り換えておけば良かった、って後悔することになっても知らないからなッ」

ムゲン『へいへい。その時を楽しみにしてるぜ、それなりによ!』

美玲「ヘヘッ♪」

184 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:27:31.45 ID:cmwV1Vwl0

乃々「あ、あの…、レイさん、行く前に…」

レイ『?』

乃々「あの えっと、もりくぼ、バトスピ始めまして…」

リクト『おぉー!』

レイ『そっかそっか! じゃあ今度会ったら、俺とバトルだなっ』

乃々「は、はい…」

ライラ『何色で行くの? 赤? それとも白?』

レイ『青でも黄色でも、なんでも良いさ! 全力で受けて立つ!』

乃々「……で、できれば……紫色が、良いです…」

レイ『紫か! オーケー、紫電に予約入れとくぜ!』

乃々「やった…っ、紫さん…!」

185 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:28:03.54 ID:cmwV1Vwl0

乃々「お揃い……ふへへ…」

輝子「よ、良かったな、乃々ちゃん…」

乃々「手取り足取り、ご指導ご鞭撻…」

輝子「……」

乃々「それでそれで……いつか紫さんに、あんなことやこんなこと言われちゃって……ひゃー…♪」ボソボソ

レイ『なに、なんだって? 聞こえねえ』

輝子「……お手柔らかに、って言ってる、ぞ…」

レイ『ああ、そういうことか!』

乃々「えへへぇ…」ポワワ

輝子(歪んだ、春だな…)

186 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:29:57.64 ID:cmwV1Vwl0

レイ『…そろそろ、行かねえとな!』

乃々「はい……また…っ」

輝子「みんなの分のキノコ、用意しておくね……フヒ」

ソルト『オーウ! ダッタラソルトハ、トッテオキノキノコピザのレシピ、準備シテオキマース!』

輝子「待ってる、ぞ…」

ムゲン『あーばよ!』ぷ

美玲「最後くらい栓しとけッ!」

ムゲン『うるせーやい!』

ライラ『今度はちゃんと、サイン貰いにきます!』

リクト『お姉ちゃん…』

乃々「さ、サイン…。練習、しておかなくちゃ…」

ソルト『サインナラ、ホシイナラ。最後ニハ、サヨウナラ、マタ会ウ日マデ…』

レイ『よっしゃ! 一番星号、出発するぜ! じゃあな!』

美玲「ありがとなッ! 本当に、ありがとーッ!!」



pi!

187 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:30:28.72 ID:cmwV1Vwl0

美玲「…切れちゃったか」

輝子「最後まで……嵐みたいな人たち、だったな…」

乃々「破天荒というか、豪快というか…」

美玲「宇宙でやってくには、あれくらいじゃないとダメなんだろうなっ」

乃々「また、会えると良いですね…」

美玲「会えるさ、いつか、絶対!」

輝子「それまでに…、腕を上げとかないとな、乃々ちゃん」

乃々「そうですね…。でも、今は…」

美玲「おう! 2人とも、これから時間あるかッ?!」

輝子「うん……だ、大丈夫…」

乃々「今日はもうちょっとだけなら、頑張れそうなんですけど…」

美玲「よーし! 自主レッスン、やるぞッ!」

188 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:31:20.69 ID:cmwV1Vwl0

輝子「トレーナーさん、呼んでみるか…?」

美玲「いや、いい! 今は、ウチらだけでやろう! それでその後は、バトルも特訓!」

乃々「また忙しくなりますね…」

輝子「でも、悪くないな……フフ…」

美玲「バトルも、LIVEも! ウチらが、宇宙で最強のアイドルになるッ! 声を届けるって、約束したからなッ」

輝子「あぁ…。3人なら、多分大丈夫、だね…」

乃々「はい、強いもりくぼ……つよくぼに、なります…!」

美玲「うんッ! Sランクがなんだ! 咲なんかより、もっと強くなろう! 3人でッ!」

189 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:31:49.72 ID:cmwV1Vwl0

美玲「うう〜! こうなったら、もたもたしてられないッ! レッスン室まで、競争するぞ!」タッ

乃々「あ……か、かけっこじゃ、勝ち目がないんですけどぉ…」

輝子「わわ、私も…。というか、カード仕舞わなきゃ…」




…っ♪


輝子「…ん、あれ…?」


輝子(今、エノキクンが動いたような…)
190 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:33:08.74 ID:cmwV1Vwl0


美玲「おいショーコ! 置いてくぞッ」

輝子「あ、ま、待ってよ、美玲ちゃん…」

輝子(……風、だよな、今のは。うん、きっと…)


乃々「ひぃぃ…。美玲ちゃん、足早いぃ…」

輝子「…ふぁいとだ、乃々ちゃん」

美玲「もっと早く、もっと先に! ウチらなら行けるハズ!」


美玲「指差す場所が、ウチらの未来! 目指すは、アイドル界の一番星だッ!!」




おしまいッ!

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 19:35:16.00 ID:0PezrlE80
乙と言ってみる
192 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:36:31.43 ID:cmwV1Vwl0

お付き合い頂いた方おりましたら、ありがとうございました。

最近見直して思ったのは、やっぱり究極ゼロは面白かったなぁ…というやつ


もっと色んな話題で他の子たちと絡めてあげたかった

周子の一番星とか友紀の一等賞、志希のタバスコ好き、小梅とあの子にビビるレイ、閃光のゼロとLIVEバトル……等々



これにておしまい

193 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:38:42.77 ID:cmwV1Vwl0


☆☆おまけ☆☆



レイ「今週の、一番星コーナー!」

美玲「今日のカードはコイツ! ≪アルティメット・ムゲンドラゴン≫ッ!!」

ムゲン「見せてやる! 必殺の【WUトリガー】、ロック・オン!」

輝子「ふひゃっ」コスト4

乃々「あぅ」コスト3

レイ「【ダブルヒット】! ヒットした数だけ、赤のシンボルを追加できる!」

ムゲン「おりゃぁあ! トリプルシンボルだぜー!」

美玲「ダブル・ヒットで、BP5000以下の相手スピリットも全て破壊ッ! 頼もしいなッ!」

輝子「や、やられた〜…」

乃々「帰らせていただきます…」

ムゲン「さらに! オレにはもう1つ、隠された効果がある! それは…!」

美玲・輝子・乃々「「「それは…?!」」」ゴクリ

レイ「……あ。そろそろ時間だぜ、相棒!」

ムゲン「おう! 次に会う時までのお楽しみ、ってことで!」

美玲「えぇーーッ!?」

ムゲン「へへ、じゃあなッ!」


≪アルティメット・ムゲンドラゴン≫ 7(赤3/極1)赤/新生・極竜
〈1〉Lv3 11000 〈3〉Lv4 19000 〈4〉Lv5 27000 〈7〉Lv6 30000
【召喚条件:自分のアルティメット1体以上】

【WUトリガー】LV3・LV4・LV5・LV6『このアルティメットのアタック時』
ヒットしたUトリガー1回につき、このアルティメットに赤のシンボル1つを追加する。
【ダブルヒット】:さらに、Uトリガーが2回ヒットしたら、BP5000以下の相手のスピリットすべてを破壊する。
(WUトリガー:相手デッキの上から2枚をトラッシュに置く。それらのカードのコストが、このアルティメットより低ければヒットとする)

LV4・LV5・LV6【Uエナジー】『自分のアタックステップ』
[アルティメット・ムゲンドラゴン]以外の系統:「新生」/「次代」を持つ自分のアルティメットすべてに、赤のシンボル1つを追加する。

194 : ◆uMEAzbBMSc [saga]:2018/04/08(日) 19:39:49.62 ID:cmwV1Vwl0


最後に番組風のおまけでした。バトスピはいいぞ。


以上になります

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