他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
杏奈「百合子さんに嘘をついてみる」
Check
Tweet
4 :
◆bncJ1ovdPY
[saga]:2018/04/01(日) 23:54:57.12 ID:ZQSaMPV50
◆
「百合子ちゃ〜ん、私ね……」
午前のレッスンが終わって水筒を片手に一息入れようとした時、後ろから翼がとても嬉しそうな様子で話しかけてくる。
これから起こる会話を予測してため息を吐き……振り返りもせず、どこかあしらうように返す。
「……翼、彼氏でも出来たの?」
「そうなの〜!……あれ、知ってたの?」
分かりやすいだけだと言うと翼は「なんだ……つまんな〜い」と呟いて走り去っていく。
そう、今日は四月一日。嘘をつくことを許された影響で皆はしゃぎ回るものの、聞く側に回るだけの私にとっては正直面倒臭い。
最初は騙されていたが、同じような内容を何回か聞いた時点で飽きてしまい……そろそろ驚くフリをすることすら面倒だと感じ始めていた。
「早く戻ろ……」
事務所に戻ればきっと静かな時間を過ごせるはずだ。
元々騒ぎ立てるのが好きでない私は、事務所で唯一の穏やかな場所を求めて立ち上がる。
その場所とは、杏奈ちゃんの隣。
私以上に喧騒を好まない杏奈ちゃんの周囲は、とても心地良い時間を過ごすことが出来る。
本を読んだりゲームをしている杏奈ちゃんを眺めているだけでも楽しいけど……私の持ってきた本の感想を共有したりゲームについて語ったりもする。
だから音がないわけではないけれど……周りがどうあっても穏やかな空気が流れるその場所は、事務所での数少ない私の居場所となっていた。
「今日はどの本をおすすめしようかな」なんて考えて、小さく笑いながら歩き出した。
◆
9.26 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)