P・黒井「デュエル!!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:29:53.45 ID:+sEsyE5t0
黒井「ええい!この仕事は我が961プロのものだと言っておるだろうが!」

P「何言ってるんですか!こっちだって長らくアプローチを掛けてきた仕事なんだ!テレビ出演がかかってるんだ!」

律子「そうですよ!負けないでください、プロデューサー!」

テレビ局「すみません……こちらの不手際で、こんなことになってしまって……」

テレビ局「でも、765や961だなんて、紛らわしく事務所名に数字を入れたりするのも悪いですよ。だからこんな間違いだって……」

P・黒井「なんだって!!?」

テレビ局「ひい!」

高木「待ちたまえ。話は聞かせてもらったよ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522585793
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:30:28.39 ID:+sEsyE5t0
P・律子「社長!」

黒井「高木……!」

高木「こういうときは、公正を期し、後腐れのないよう、勝負をして決着をつけようではないか」

黒井「勝負だと……?」

律子「いったい、どんな勝負で決着をつけるんです、社長?」


高木「それはもちろん……」



高木「カードバトルで決着をつけようではないか!」

律子「ええ!?なんで!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:31:08.19 ID:+sEsyE5t0
高木「もしこちらが負ければ、潔くこの件から身を引こう。プロデューサーくん、頼めるかね?」

P「わかりました!」

律子「ええ!?」

黒井「クク、望むところだ」

律子「望むところなの!?」

P「事務所で待ってるアイドルたちのためにも、社長の期待に応えるためにも、全力で臨みます!!」

黒井「ふん!おもしろい!!ほえ面をかかせてやる!!」

律子「え?え?話についていけてないの私だけ?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:32:33.54 ID:+sEsyE5t0
高木「もちろん、使用するカードは『アイマスカードバトル』だ」

律子「もちろんってなんですか!?そんなカードゲーム、聞いたこと……!」

P「オレはもちろん、『765デッキ』で行きます!」

律子「ええ!?」

黒井「くくく、まさかよりにもよって『アイマス』を選ぶとはな!わが『961デッキ』できさまたちを粉々に打ち砕いてくれるわ!!」

P「みんな、オレに力を貸してくれ!!」

律子(ええ――――……)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:33:23.13 ID:+sEsyE5t0
高木「よし、両者、位置についたな。ジャッジは私が勤める」

律子「ジャッジってなんです!?」

P「いつ始めてもいいですよ、社長」

黒井「フン、早く始めろ」

律子「始まっちゃった……」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:33:55.44 ID:+sEsyE5t0
一般人A「おい!みろ!アイマスカードバトルやってるぜ!」

一般人B「マジかよ!こりゃ見逃せないな!」

一般人C「ああ、オレだ。今、アイマスカードバトルをやり始めてるヤツらが……」

律子「か、観客が集まってきてる……!?」


高木「フフ、そうか、律子くんは『アイマスカードバトル』は初めてだったか。
   キミのことだから、とっくに知っているものだとばかり思っていたよ」

律子「す、すみません、まさかそんなに有名なものだったとは、私としたことが、不覚でした
……というか、この超展開にもついていけてないんですけど」

高木「ならば、キミも知っておくといい。この先のアイドル業界を生き残るためには、
『アイマスカードバトル』は必須となるだろうからね」

律子「そこまで!?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:34:51.58 ID:+sEsyE5t0

黒井「いつまで話をしている!さっさとはじめろ!!」

高木「では……開始!!」

P・黒井「デュエル!!」

律子(始まった……)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:35:35.57 ID:+sEsyE5t0
P「オレの先行!!ドロー!!」

P(よし、出だしの手札の構成は悪くない!!まずは!)


P「オレは手札から『天海春香』をデビュー!!」


\ブーン/\バシュウ!/

春香「うー、わっほい!」
『天海春香』

\トゥイーウン!/
能力 1500


律子「は、春香がカードになってる……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:36:43.26 ID:+sEsyE5t0
律子「ていうか、その腕につけてる機械は何ですか!?プロデューサー!?」

P「そしてさらに、オレは衣装カード『バイタルサンフラワー』を『天海春香』に装備!!」

律子(む、無視された……)

P「これにより、『春香』の能力は500アップし……」

P「さらに『春香』個人の能力が発動!!春香はアイドル衣装を身に着けることで、さらに能力を500アップさせることができる!!」


『バイタルサンフラワー』
衣装カード
アイドルカードに装備させることで、能力を発動する
装備したアイドルの能力を500ポイントアップする


『天海春香・バイタルサンフラワー装備』


\ティロリロリロリロ……ティテン!/
能力 2500
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:37:19.63 ID:+sEsyE5t0
高木「ほう!1ターン目からいきなり能力2500のアイドルをデビューさせるとは!さすがプロデューサーくんだ!!」

P「お褒めの言葉、ありがとうございます!」

律子「初めて見るから、2500が高い数値なのかわからないけど、社長の言葉から察するに、強いみたいね」

P「そして、楽屋にカードを一枚ふせます!」

P「先行側は、一ターン目はLIVEを開催することができない!」

P「ターン・エンドです!!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:37:51.50 ID:+sEsyE5t0
黒井「くくく……!」

P「!?」

律子「笑ってる……?」

黒井「まさか、まさか……!この程度で褒め言葉だと……?この程度で、一ターン目を終了するだと……?この程度で……」



黒井「私に勝負を 仕 掛 け て く る だ と !!?」



黒井「これが……笑わずにはおれようかァ!!」

P「なんだと!?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:38:19.40 ID:+sEsyE5t0
黒井「『アイマス』だけに限らず、カードバトルにおいて……1ターンにどれだけのことができるのか?」

黒井「それによって、そいつの実力は知れるというもの!!」

黒井「たった一人のアイドルをデビューさせたくらいで得意顔とはっ!どうやらこの勝負、私が勝つことはもはや決定事項のようだ!!」

P「く……!そこまで言うならっ! みせていただきましょうか!あなたの力!」

黒井「言われずとも! エンド宣言をしたことを、存分に後悔させてやる!!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:38:53.02 ID:+sEsyE5t0
黒井「くく、運も、私に味方をしてくれているらしい!!」ニヤリ!

P「なに!?」

黒井「私は手札から『【漆黒のアイドル】星井美希』をデビュー!!」



美希「なのー!」

『【漆黒のアイドル】星井美希』

能力 1800


P「美希……!!」

律子「な、何で美希のカードが961プロ側に!?」

黒井「クク、星井美希は765プロだけの専売特許ではないのさ!
  765プロなどという弱小事務所より、彼女を輝かせられることを証明してやろう!!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:40:22.72 ID:+sEsyE5t0
黒井「私は、衣装カード『ビヨンド・ザ・スターズ』を『美希ちゃん』に装備!!」

黒井「この瞬間、『美希ちゃん』の特殊能力が発動!!」

黒井「『【漆黒のアイドル】星井美希』は、『ビヨンド・ザ・スターズ』を装備された場合……!」

黒井「山札から『我那覇響』、『四条貴音』の名を持つカードを、ステージに一枚ずつ特殊デビューさせることができる!!」

P「なんだって!!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:40:55.50 ID:+sEsyE5t0
黒井「出てきなさい!我が妖精たちよ!!」


響「だぞー!」

『【漆黒のアイドル】我那覇響』

能力 1700


貴音「しじょ……」

『【漆黒のアイドル】四条貴音』

能力1900


P「響……! 貴音……!」

P「そして美希……! この三人、まさか!!?」

黒井「くく、無能で愚鈍なきさまにもわかったようだな、彼女たち3人が揃うことが、何を意味するのかを!!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:41:58.60 ID:+sEsyE5t0
黒井「期待に応えてやろう!そのまさかだ!『【漆黒のアイドル】シリーズ』の3人が揃ったとき……発動する特殊能力!」

黒井「この三人でユニットを組むことで……!」

黒井「山札からアイドルユニット『プロジェクト・フェアリー』を特殊デビュー!!」


ユニット『プロジェクト・フェアリー』


能力 7500

ドン☆
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:42:32.57 ID:+sEsyE5t0
高木「な!?」

P「もうユニットを組むとは……!」

律子「能力7500!?春香より圧倒的に高い!!」

黒井「くくく……わははは!!これが、戦術というものだ!!」

高木「黒井……!さすがだと言っておこうか……!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:43:25.07 ID:+sEsyE5t0
黒井「さあ、我が妖精『フェアリー』よ!そこの雑魚アイドルに格の違いを思い知らせてやれ!!」




LIVEバトル!!


『プロジェクト・フェアリー』

能力 7500

VS

『天海春香・バイタルサンフラワー装備』

能力 2500





黒井「くらえ!!『プロジェクト・フェアリー』のアピール!!」



黒井「『オーバーマスター』!!!」



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:43:52.86 ID:+sEsyE5t0
高木「まずい!!能力2500の『春香くん』では、攻撃力7500の『フェアリー』に太刀打ちできず、黒井に5000ポイント与えてしまう!!」

律子「な、なんです!?」

高木「このカードゲームは、互いに1万ポイント稼ぐことで勝利となる……!
ポイントを稼ぐためには、ライブを開催して相手の能力値を上回らなければならない!
つまりはこのままではマズイということだ!!」

律子「そんな!何とかしてください!プロデューサー!!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:44:26.51 ID:+sEsyE5t0
P「もちろんだ、律子!伏せカード、オープン!!」

P「コミュカード『転倒』!!」


『転倒』

相手がアピール宣言をしたときに発動!アピールした相手アイドルを転倒させ、アピールを一度だけ無効にできる!
余談だが、このカードの絵は天海春香が転倒する瞬間を描いている!!


黒井「ちっ!伏せカードは『転倒』か!」

黒井「相手のアピールを一度だけ無効にすることのできるカード……こざかしい!!」

P「そのとおり。説明ありがとうございます」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:45:10.84 ID:+sEsyE5t0
高木「ふう、なんとか危機は脱したか……」

黒井「くくく……何を安心した顔をしているのだ?」

黒井「私のターンは終わっていない……そして、『プロジェクト・フェアリー』の行動も!」

P「なに!?『フェアリー』はこのターン、もう攻撃できないはずだ!」

高木「特殊能力か!」

黒井「そのとおり……『フェアリー』の特殊能力……それはっ!」

黒井「『フェアリー』でアピール宣言をした場合……アピールの成功、失敗に関わらず、相手は山札の一番上からカードを一枚、引退させなくてはならない!」

黒井「さあ、カードを一枚捨てろッ!!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:45:50.21 ID:+sEsyE5t0
P「くっ!なんて抜け目のない攻撃なんだ……!」

P「こ、これは……!(『千早』のカード……!)」

黒井「わははははは!!どうやら、良いカードを捨てなくてはならないようだな!?お前の苦々しそうな顔、実に愉快だ!!」

P「くっ!」

黒井「ふん、だが、『天海春香』を葬ることができなかったのは実に残念だ
しかし、一瞬だけ寿命が延びただけのこと……次のターンに確実に葬ってくれる」

黒井「さて、私は楽屋にカードを一枚ふせ……」

黒井「そして、ターンエンドだ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:46:20.25 ID:+sEsyE5t0
P「オレのターン!ドロー!」

P「オレは手札から、『双海亜美』をデビュー!!」


亜美「とかー!」

『双海亜美』

能力 1300
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:47:14.58 ID:+sEsyE5t0
P「そして、『亜美』の特殊能力を発動!」

P「『双海亜美』のデビューに成功した場合、プロデューサーの任意で、手札、デッキ、引退場のいずれかから、
『双海真美』の名を持つカードを一枚特殊デビューさせることができる!!」




真美「ちー!」

『双海真美』

能力 1300




黒井「ふん、雑魚アイドルを増やしたところで……!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 21:48:12.39 ID:+sEsyE5t0
P(もし、さっきの千早がいれば……)

P(『春香』、『千早』、『亜美』、『真美』によるカルテットユニット、『カラフルデイズ』をデビューさせることができ……)

P(『カラフルデイズ』の能力は8700……『フェアリー』を十分倒すことが可能だった!!)

P(今更言っても仕方がないが……!)

P(だが、春香と亜美と真美がいればトリオユニット、『亜真美春香』を組むこともできる……)

P(しかし、能力は6700……フェアリーには太刀打ちできない……)

P(この後の衣装カードやコミュ・イベントカードを待つか、それとも……)

P(……く、今はまだフェアリーに対抗できるカードはない……ん?)

P(……いや、まてよ……このカードは……!よしっ!)
63.24 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)