【ルーンファクトリー4】レスト「六股がバレた」【RF4】

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1 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 00:57:13.37 ID:BNtCPQc30
レスト「・・・・・・・・・・・・」

クローリカ「・・・・・・・・・・・・」

マーガレット「・・・・・・・・・・・・」

フォルテ「・・・・・・・・・・・・」

シャオパイ「・・・・・・・・・・・・」

コハク「・・・・・・・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・・・・・・・で、何か申し開きは?」

レスト「いや、その・・・・・・システム的にできるんだし、やっとかなきゃ損かなと・・・・・・」

シャオパイ「意味がわからないが」

レスト「か、かわいい女の子全員と付き合うのは男の夢だし!」

マーガレット「人の夢って書いて儚いって読むんだよ?」

クローリカ「夢は寝てみるものですよ」

フォルテ「寝たいのなら寝かしつけてあげましょうか?起きられる保証はないですけど」

レスト「な、なんとかごまかせばいいかな〜って・・・・・・」

コハク「誤魔化せてないの」

ドルチェ「むしろ、同じ街に住んでる者同士なのにどうしてバレないと思ったのよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522425433
2 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 00:58:29.33 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「で、どうする?とりあえず切る?」

レスト「何を!?」

コハク「眠くなるお花ならあるの」

レスト「何をする気!?」

クローリカ「レスト君・・・・・・私、信じてたんですよ」

レスト「うっ、胸が痛い・・・・・・」

フォルテ「あなたは、誠実な人だと思っていたのに・・・・・・!」

レスト「ご、ごめんなさい」

マーガレット「もうごめんなさいで済む状況じゃないんだよ?」

シャオパイ「マーマはまだ気付いてないようだ。でも、気付かれるのも時間の問題だが」

コハク「エっちゃんもちょっとおかしいって言ってたの。エっちゃんに言われるなんて相当なの」

レスト(コハクのエルミナータさんに対する評価の低さはなんなんだ・・・・・・いや、正しい評価なんだろうけど)

ドルチェ「最っ低」

レスト「ぐっ・・・・・・ここにきて直球ドストレートが・・・・・・」
3 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 00:59:11.45 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「それで、結局どうするつもりなのよ」

レスト「え、ええっと・・・・・・」

ピコ『まあまあまあみなさん、一度落ち着いてくださいな』

ドルチェ「ピコ?」

ピコ『今はルーちゃんたちは頭に血が上っていますし、レストさんも突然のことですしすぐに決断は下せませんの』

ピコ『ですから、ここはいったん置いておいて、一度頭を冷やしてから再度お話する、というのでどうでしょうか』

ドルチェ「ピコ、どういうつもり?」

レスト(ピコが救いの女神に見える)

ピコ『どうもこうもありませんの。結論を先走り過ぎては絶対にいい結果にはなりませんの』

マーガレット「んー、それもそっか。それじゃあ、頃合いをみて改めて集まるって形でいいかな?」

クローリカ「場所はどうします?」

マーガレット「それも後で決めよう。今はとりあえず解散ってことで・・・・・・いいのかな?」

フォルテ「・・・・・・頭に血が上っているのは否定できませんし、レストさんにも一度自分を見つめ直す時間が必要でしょう」

シャオパイ「私も賛成だが。今のままだと何を言われても頭に入らないようだ」

コハク「レストくん、しっかり考えててね?大事なことなんだよ?」

レスト「肝に銘じます・・・・・・」
4 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:00:26.69 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「・・・・・・それで、ピコ。改めて聞くわ。どういうつもりでアイツの肩を持ったの?」

ピコ『別にレストさんの味方をしているわけではありませんの。私はいつでもルーちゃんの味方ですから』

ドルチェ「どういうこと?」

ピコ『あのまま結論を急いでいたら、最悪のこととして全員がレストさんと別れるという状況にもなってたかもしれませんわ』

ドルチェ「っ!」

ピコ『そうでなくとも、少なくとも6人の内5人は別れる、という話になりますわ』

ピコ『・・・・・・ルーちゃんはそれでもよろしいんですの?』

ドルチェ「そ、それは・・・・・・」

ピコ『それかあるいは、6人の内1人に選ばれる自信がおありだった・・・・・・というのなら、出過ぎた真似をしましたの』

ドルチェ「・・・・・・そっか。そういうことになるのよね」

ドルチェ「私たちがしようとしている話が行きつく先は・・・・・・」

ピコ『別れ話、ですわね』
5 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:01:06.55 ID:BNtCPQc30
ピコ『もちろん私はルーちゃんがフリーになるならそれはそれであんなことやこんなことをする余地が増えるからよろしいんですが・・・・・・』

ドルチェ「そんな余地は最初からないわよ」

ピコ『・・・・・・それでも、何よりもルーちゃんの幸せを願ってもいますの』

ドルチェ「・・・・・・・・・・・・」

ピコ『だから、よく考えてくださいまし。これから先、レストさんと共にいたいのか、それとも六股最低男と別れて新たな人生を歩むのか・・・・・・』

ピコ『この件に関しては、私はこれ以上口出しできませんの。ですからルーちゃん、よーく考えてくださいな』

ドルチェ「・・・・・・そうね。ありがと、ピコ」

ピコ『いえいえ、お礼は今夜のお風呂にでも』

ドルチェ「今日は入浴剤代わりに大量の塩でも入れてもらいましょうか」
6 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:01:45.48 ID:BNtCPQc30
レスト「あー、本当にどうしよう・・・・・・」

レスト「いつかはこうなるとは思ってたんだけどさ、でもやっぱりこう、心地いい状態って抜け出したくないよね」

レスト「冬の布団とか、春の陽気とか、どうしても逃れられないものってあると思うんだよ」

レスト「まああんまり褒められたことをやってないのはわかってるんだけどさ。仕方ないよ。だって皆かわいいんだもの」

レスト「正直、現状維持のままでいたいです・・・・・・」

レスト「ってことで今修羅場ってるんだけどどう思う?」

ディラス(マーガレットが荒れてたのはそういうことか)

ダグ「もげロ」

ディラス「なんだ、僻みか?」

ダグ「なんだト!?」

ディラス「おっ、やるか!?」

アーサー「まあまあお二人とも、今はレスト君の話を・・・・・・」

レオン「要はすっぱり清算するか、ドロドロの関係を続けるかだろ?」

ビシュナル「ど、ドロドロはよくないですよ!」

キール「やっぱりきっちりしてる方がいいよね」

レスト「やっぱりみんなそういう意見か・・・・・・」
7 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:02:47.73 ID:BNtCPQc30
アーサー「でもそうしたら、5人と別れることになるんですよね?」

キール「お姉ちゃんはダメだよ」

ビシュナル「クローリカさんもダメですよ!」

ディラス「まあ、その、なんだ。マーガレットと別れるのだけはやめてほしい。潰れる」

レスト「何が!?」

レオン「じゃあ俺はシャオパイと別れるとあの旅館が大変なことになりそうだからやめとけと言っておこう」

レスト「うっ・・・・・・その辺りにまで責任が・・・・・・」

アーサー「英雄色を好むとはいいますけれど、節度は必要ですよね」

ダグ「さっさとモゲロ」

レスト「さっきからもげろもげろ言ってるけど、まだこっちはきれいなまんまだよ!」

キール「なにが綺麗なままなの?」

レスト「フォルテさんに聞けばいいと思うよ」

レオン「お前はナチュラルに修羅場を作ろうとするな」

ディラス「しかしまぁ、その状況で未だそうだってのはある意味すごいな」

アーサー「私も、すでに・・・というか、毎晩してばかりなのかと」

レスト「いや、さすがに婚前交渉はまずいかなって」

レオン「線引きが変じゃないか?いや、その考えはいいはずなんだが」

ダグ「くそっ、なんでこんなやつがモテるんだヨ!」

ビシュナル「王子はこんなやつなんかじゃありません!少し節操がないだけです!」

レスト「フォローになってないから」
8 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:06:09.84 ID:BNtCPQc30
〜マーガレットの家〜

フォルテ「こほん。皆さん、とりあえずは集まっていただいてありがとうございます。場所を提供してくれたメグも」

マーガレット「いいっていいって。それで、みんなはどう?あの後何か進展あった?」

クローリカ「進展、といいましても・・・・・・」

シャオパイ「あれ以来、まともに話してもいないようだ」

コハク「やっぱり寂しいの・・・・・・」

ドルチェ「まあ、まともな進展なんてあるはずもないわよね」

フォルテ「そうですね・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・ねぇ、一度全員に聞いておきたいんだけど」

ドルチェ「・・・・・・あいつと、別れる気ってある?」

マーガレット「そ、そんなのあるわけないよ!」

コハク「やなの!」

フォルテ「そんな、ありえません!」

シャオパイ「そんな気があるわけないが!」

クローリカ「私も、レスト君と別れるのは嫌ですけど・・・・・・でも、誰かがそうなるんですよね」

ドルチェ「誰かっていうより、ほぼ全員がね」

マーガレット「うっ、そ、そっか・・・・・・そういうこと、なんだよね」

シャオパイ「うう、ここにきて辛い現実を突きつけられたようだ・・・・・・」
9 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:07:44.32 ID:BNtCPQc30
フォルテ「その・・・・・・皆さんは、レストさんのたった一人に選ばれる自信って、ありますか?」

フォルテ「・・・・・・私は、はっきり言ってないです。女らしさが、誰よりも足りていないと思いますから」

シャオパイ「いやいやいや、それだったら私も・・・・・・その、一部が・・・・・・喋り方とかドジも・・・・・・」

コハク「あたしは子供っぽいって思われてるかもしれないの。うっとうしいって思われてるかも・・・・・・」

マーガレット「うっとうしいだったら、私もお節介すぎるとか厳しいとか・・・・・・」

クローリカ「私はだらしないって思われてるかもしれないですね〜・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・・まぁ私は、おおかた優しさが足りないとかでしょうけど」

全員「・・・・・・・・・・・・」

マーガレット「・・・・・・自分が幸せになりたかったら、他のみんなを不幸せにしないといけないんだよね」

クローリカ「そうなったらどっち側にせよ、今までと同じように接するというのは難しいと思います」

コハク「仲良しじゃいられなくなるの?」

ドルチェ「いっそ、気付かないままでいた方が幸せだったのかもね」
10 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:08:46.93 ID:BNtCPQc30
コンコン

ダグ「ン?誰ダ?外から窓たたいてるやつハ」

アーサー「ちょっと待ってください、ここ2階ですよ?」

レオン「修羅場になった女たちの生霊とかか?」

ビシュナル「こ、怖いこと言わないでくださいよ!」

「ご主人様方、夜分遅く申し訳ありません」

レスト「あ、この声は・・・・・・グリーンか。どうしたんだろ」

ダグ「エ?あー、あいつカ」

ディラス「誰だ?」

ダグ「レストの牧場でリーダーっぽいことしてるモンスター。たまにウチに種買いに来るんだヨ」

レスト「はいはーい、グリーン、どうしたの?こんな夜遅くに」

グリーン「ご主人様、これ今日の分の領収書です。夜分遅く申し訳ありませんが、少々高額になってしまったので・・・・・・」

レスト「んー?あー、大丈夫大丈夫。これくらいなら余裕だよ」

ダグ「こいつすっげー稼いでるからナ。金の心配とかいらねぇだロ」

キール「レスト君のつくるゴールドジュース、ちょっとした名物だよね。あれ1杯でバドさんの年収を超えるって言ってたよ」

ビシュナル「それって割と簡単なんじゃ・・・・・・」

ダグ「出た分と稼いでる分を計算したら差し引きほぼゼロだよナ」

グリーン「そうでしたか・・・・・・ご不要なことをしたようで、大変申し訳ございません」

レスト「いや、むしろきっちりやってくれるのはありがたいんだ。ありがとう、グリーン。帰ったらケーキ作るからね」

グリーン「は、はいっ!寝ずにお待ちしております!」

レスト「いや、寝てくれ。ごめん、ちょっと夜も遅いし送ってくるよ」

ダグ「おう、行ってこーイ」
11 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:09:53.49 ID:BNtCPQc30
レオン「・・・・・・・ふむ。ところで、こんな話を知っているか?」

ダグ「おっ、なんダなんダ?」

レオン「俺も人伝に聞いただけなんだが、どうやら世の中にはモンスターと結婚した人間もいるらしい」

ディラス「モンスターと?」

レオン「ああ。しかもその相手はモコモコだそうだ」

アーサー「も、モコモコと!?結婚ですか!?できるんですか!?」

レオン「あくまで噂だがな」

ダグ「・・・・・・ってことは、あいつモンスターも選べるってことカ!?」

キール「レストくんの牧場、レストくんのこと大好きなモンスターがたくさんいるもんね」

ビシュナル「さっきのグリーンを筆頭に、レッド、ブルー、イエローとか、その上位種のエメラルド、ルージュ、マリン、オリーブみたいな見た目もかわいい種もいますし・・・・・・」

ダグ「正直いけるかいけないかで言えばいけるよナ」

ディラス「ニッチなところになるとアンブロシアとかか?マニアックなところになるともう何も言えんが」

アーサー「やはりモコモコと・・・・・・ああいや、パァムキャットも捨てがたい・・・・・・」

ディラス「いたな、マニアックな奴」

ダグ「なんとかしろヨ、お前の同居人だロ」
12 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:10:34.60 ID:BNtCPQc30
グリーン「・・・・・・ふ、ふふ・・・・・・ふふふ」

グリーン「ついに、ついに私にもチャンスが・・・・・・!」

グリーン「ご主人様に助けられ、共に過ごすようになってから早5年ほど」

グリーン「他のモンスター仲間と違って、私は物に釣られてやってきたわけではなく、純粋な想いによってついて来ました」

グリーン「そして、どうやらご主人様はあの恋人たちと修羅場になっているご様子・・・・・・」

グリーン「この機会に、ご主人様のハートをうまく射止められれば、ご主人様から御寵愛をいただける!」

グリーン「そしてあの別荘で二人の愛の結晶を・・・・・・」

レッド「グリーン、何言ってんだ?」

イエロー「またいつものがはじまっちゃいましたです〜」

ブルー「・・・・・・妄想しすぎ」

グリーン「もうそうじゃありません!今度という今度はほんとのほんとにチャンスなんです!千載一遇なんです!」
13 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:12:01.25 ID:BNtCPQc30
レッド「いや、そもそもの話として無理じゃね?」

イエロー「どうしても種族の壁があるです〜」

グリーン「エルフとかドワーフはいけるんだから大丈夫ですよ!」

ブルー「・・・・・・子供、産めるの?小さすぎて無理な気がする・・・・・・ぶくぶく」

グリーン「あっ、こら。お水をストローでぶくぶくするのは行儀が悪いですよ」

レッド「あー、それやるー」

イエロー「ついついやっちゃうです〜」

ブルー「それで、どうするの?子供産めるの?」

グリーン「そ、そこにこだわらなくても・・・・・・」

レッド「ルージュ様たちならなんとかなるかもしれないんだけどなー」

イエロー「オリーブ様、うらやましいです〜」

グリーン「そ、そのあたりはなんとか頑張るし!おおきクナーレとかで・・・・・・」

レッド「限度があるだろ」

ブルー「一応成長した姿だし・・・・・・」

イエロー「いいと思うです〜がんばってください〜」

グリーン「え、協力してくれないんですか?」

レッド「え、やだよ、めんどくさい」

ブルー「おこぼれもらえたらいい・・・・・・ぶくぶく」

イエロー「所詮わたしたちはケーキに釣られ組ですから〜」

グリーン「ああっ、さっきのこと怒ってるなら謝りますから!お願いです手伝ってください!」
14 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:14:25.05 ID:BNtCPQc30
マーガレット「そういえば、みんなってどっちから告白したの?」

コハク「あたしはレストくんからなの」

ドルチェ「私も向こうから」

クローリカ「私もですね〜」

フォルテ「私もです」

シャオパイ「ワタシもだが」

マーガレット「私も・・・・・・ちょっとまって、全員?」

フォルテ「えっと、い、いつされたんですか?」

マーガレット「私、4年前の春の5日」

クローリカ「同じ年の春の7日です」

コハク「春の9日なの」

シャオパイ「確か、春の11日だったような・・・・・・」

フォルテ「春の13日ですね」

ドルチェ「春の15日・・・・・・」

ピコ『最初っから六股する気まんまんじゃないですの!!!!』

ドルチェ「ピコ、うるさい」

マーガレット「むうう、これは・・・・・・」

コハク「レストくん、最初っからだったの」

シャオパイ「気の迷いとかそんなレベルじゃないが」

ドルチェ「その辺りも詳しく本人に聞きたいわね」

フォルテ「とはいえ、私たちが直接聞くのも・・・・・・キールに頼むとか?」

マーガレット「いやいやいや、あんまり色んな人に教えるのも・・・・・・」
15 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:16:49.54 ID:BNtCPQc30
レスト「ただいまー」

ディラス「おう、戻ってきたか」

ダグ「そういや、お前そもそもなんであいつらと付き合ってるんダ?」

レスト「なんでって言われても・・・・・・かわいいし?いろいろと」

レスト「あとシステム的にできるからやらないといけない気分になるんだよね」

ダグ「お前はなにを言ってるんダ」

キール「あ、じゃあお姉ちゃんのどんなところが好き?」

レスト「まずあのひたむきさがいいよね。何事にも全力で取り組むって言うか手を抜かないって言うか、それがときどき空回りしてるのも楽しいし、あとくっころ感も結構好き。それに強がる部分は多いけど結構弱点も多かったりそこを必死に誤魔化そうとする姿とかもう最高だよねそれと」

ダグ「ぐわあああああア!惚気がああああああア!!!」

ビシュナル「クローリカさんは?」

レスト「あのぽやぽや感すごいよね。守りたくなる。天然というかなんというか、あのゆったりとした雰囲気は中々狙って出せるものじゃないんだよ。あんなに普段からよく眠ってるのにモーニングコールはちゃんと欠かさずやってくれるところとか結構負けず嫌いなところとか頑張り屋な所がいいよね。応援したくなるし。さらに」

ダグ「耳ガ、耳ガあああああッ!」

アーサー「マーガレットさんはどうでしょうか?」

レスト「あの幼馴染感というか押しかけ妻感というか、世話焼きな所がいいよね。こう、だらけてくると気合を入れ直してくれるというか、絶対いいお母さんになるよ。芸術家気質なところからなのか、こだわりが強いってのも妥協しないっていう点で付き合いにも本気で取り組んでくれるし、あと幽霊が苦手なのに頑張って演奏したりするのも」

ダグ「ぐおおおおおおっ!ぐっ・・・・・・だ、だが、まだだ!シャオパイだ!あいつはどうなんだ!」

レスト「シャオパイは常にリンファさんと自分を比べて悩んでるでしょ?それでいてリンファさんのことをいつも誇りに思ってる。ああいう風に他人と自分を比較しつつも、他人のことを誇れるっていうのは彼女のひたむきさがあってのことだと思うんだよね。それに悩んでる女の子って直球にかわいいし。ドジる部分もそれを回避しようと努力してやっぱりドジるのも結構な」

ダグ「ぐぼぁっ!お、俺にはもう無理ダ・・・・・・」

ディラス「コハクはどうなんだ?正直、あいつは子供っぽいだろ」

レスト「いやいや、その子供っぽさがいいんだよ。子供っぽいというより純心なところかな。会話の端々からピュアな部分があふれてるんだよね。だからといって真っ白な天使なわけじゃなくて、少し黒い所というか子供の残酷さが見えるのもイイ。それにああ見えてたまにすごく大人っぽいことを言う時とかのギャップがそれはもうたまらなくてそれとスキンシップが多いからやっぱり女の子を感じることが多々あってだね」

ダグ「」

レオン「死んだか・・・・・・で、じゃドルチェはどうなんだ?あいつは厳しい所も多いだろ」

レスト「厳しいって言うか素直になれないだけなんだよね。ピコと共感するところが多いんだけど言葉では素直に言えてなくても態度がすぐにしぐさに出てくるからこっちはこっちで子供っぽさが出てるのがやっぱいいよね。そして自分が素直じゃないってことを自分で理解してるからそれを直そうとするもやっぱり素直になれないところとかもう最高。それに加えて家庭的なところとか」

ディラス「もういい、わかった。もう十分だ」
16 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:18:16.53 ID:BNtCPQc30
キール「あはは、レストくん、本当にみんなのことが大好きなんだね」

ビシュナル「さすが王子です!感動しました!」

レオン「まさかここまで惚気られるとはな。正直頭が痛い」

アーサー「気持ちは本物なんでしょうけど、いかんせん倫理から外れてるのがなんとも・・・・・・」

レスト「あっ、そうだ。さっき戻ったついでに軽食作ってきたけど食べる?」

ダグ「食ウ!」

ディラス「やっと復活したか。んじゃ、俺も何か作ってくるかな」

レオン「うまかった方に投票すればいいのか?」

ダグ「やべぇ、勝敗決めれそうにないナ・・・・・・」

ビシュナル「王子もディラスさんも上手ですからね。僕もいつかはこれくらい・・・・・・!」

キール「あ、料理勝負するなら僕も作りたいなー」

アーサー「これは、また判定が難しくなりそうですね」
17 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:23:05.08 ID:BNtCPQc30
アースマイトの朝は早い。AM6時に起床し、すぐに農場へと向かう

セルザウィード「お主は何を言っておるんじゃ」

レスト「いや、ここの作物はこうやって作られてるんですよっていうCMでも作ろうかと」

セルザウィード「いや、よくわからんがそれじゃ人は集まらんじゃろ」

レスト「最近、ゴールドジュース一本で勝負するのはどうかと思ってきたんだよね。一生に一度は飲みたいランキングに入ってるらしいけど」

セルザウィード「あれは美味いというより珍味と言った方が・・・・・・わらわは金の野菜ばかり入っておるから好きじゃが」

レスト「あ、そうそう。あとでグリーンにホットケーキを届けるよう言ってあるから」

セルザウィード「なんじゃと!?い、今すぐじゃないのか!?」

レスト「自分で渡すと際限なく催促されるから間に挟むことにしたんだ」

セルザウィード「ぐぬぬ、こやつめ。妙な知恵をつけおって」

レスト「その分腕によりをかけさせてもらうけど」

セルザウィード「お主が神か」

レスト「変わり身早いね」
18 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:24:58.90 ID:BNtCPQc30
セルザウィード「そういえば、お主最近おなごたちと一緒におる姿を見んのじゃが、どうしたんじゃ?」

レスト「んー、今周りに人いない、か。折角だし、セルザにも相談してみようかな」

セルザウィード「うむ、どーんと任せるがよい」

レスト「その・・・・・・六股がバレたんだよね」

セルザウィード「・・・・・・んん?すまん、もう一度言ってくれんか?」

レスト「六股がバレたんだ。みんなに」

セルザウィード「はあ!?六股じゃと!?確かにお主はよくコハクたちといる姿を見かけるが、あれは全員と付き合っていたのか!?」

レスト「うん」

セルザウィード(ううむ、思っていた相談と違う・・・・・・もっと生活に困ってるとか、セリザちゃんと結婚できないバグをなんとかしてほしいとかじゃと・・・・・・)

レスト「それで、どうしたらいいか悩んでるんだ。誰か1人を選ぶのが一番なんだろうけど、選べないぐらいに好きだから・・・・・・」

セルザウィード「そ、そうじゃの・・・・・・これに関しては、わらわも迂闊な返事はできん」

セルザウィード「じゃが、できるだけ誰も泣かぬようにしてほしいとは思っておる」

レスト「誰も泣かないように、か」

セルザウィード「すまんの、たいしたアドバイスもできずに」

レスト「いや、ありがとう。もう一度ゆっくり考えてみるよ」

セルザウィード「うむ。がんばるんじゃぞ」

セルザウィード(応援して・・・・・・いいのか?)
19 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:26:30.46 ID:BNtCPQc30
―翌日―

グリーン「と、いうわけで作戦決行の日がやってまいりました」

レッド「作戦つったって『休暇欲しいです別荘連れてってください』って言ってしっぽりヤるだけだろ?」

グリーン「そ、そうですけど・・・・・・あ、私が直接言うんじゃなくて、アンブロシアさんに頼んでそれとな〜く伝えてもらうようお願いしてます」

グリーン「それと、セルザウィード様にも口添えしてもらえるように袖の下も渡しに行きます」

イエロー「留守は任せるです〜」

ブルー「別荘には私もついていくの・・・・・・?」

グリーン「テンパった時は冷静なブルーがツッコミをしてくれるとうれしいです。ヨロシクオネガイシマス!」

ブルー「まあいいけど・・・・・・ケーキもらったし」

グリーン「それじゃあ私はセルザウィード様に賄賂渡しに行ってきますねー」

レッド「おーう、いってらー」

レッド「・・・・・・で、どう思う?上手くいくと思うか?」

イエロー「無理」

ブルー「半々」

レッド「ご主人様にそもそもペド趣味がなさそうなのがなー。あたしらペドいし」

ブルー「まあ、そのときはそのときで最終手段も用意してるらしい・・・・・・ぶくぶく」
20 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:30:28.03 ID:BNtCPQc30
グリーン「セルザウィード様、セルザウィード様」

セルザウィード「んん?おお、グリーンか、お主は毎日よく働いておるの」

グリーン「これもご主人様のためですから。あ、こちら奉納品でございます。お納めください」

セルザウィード「うほぉ!!」

セルザウィード「ホットケーキとな!これはハチミツをかけて食べると美味なんじゃぞ!」

セルザウィード「いやぁ、ありがたい、ありがたい。しかし、今日の分は今朝レストにもらったのじゃが・・・・・・これはどうしたんじゃ?」

グリーン「こちら、ご主人様が冷蔵庫にしまってありましたものをこっそり持ってきました」

セルザウィード「ふふふ、お主も悪よのぅ・・・・・・それで、どうしたんじゃ。何か頼み事でもあるのか?」

グリーン「流石、セルザウィード様。ご主人様にこの身を救われて以来、ご主人様にこの身を捧げる覚悟でついていき、畑や他のモンスターの世話に力を注いでいる私でございますが」

グリーン「まあ度重なる仕事にやはり疲労を感じることもございまして、ご主人様には「うちは過酷だよ?」と言われましたが、実際にもちろんご主人様が酷使している・・・・・とかではないです」

グリーン「ですが、それでもやはり一時の安らぎは欲しいものです。まあ端的に言うと、私ちょっと休暇が欲しいんですよ」

セルザウィード「む?ならレストに直接言えばいいでないか」

グリーン「確かに、ご主人様はとてもお優しいお方。少し頼めばそれくらいはすぐにくれるでしょうが・・・・・・」

グリーン「休みが欲しいと直訴すれば、ご主人様はそこまで私を追い詰めていたのかと心をお痛めになるやもしれません」

グリーン「私としましてもそのようなことは望んでおりません。ですので、セルザウィード様からそれとな〜く口添えしていただき・・・・・・」

グリーン「ご主人様が気が遣える男子であることを演出しつつ、ちょっと小旅行のようなものを実行出来たらなという想いでございます」

セルザウィード「休みをとるのにまであやつを上げようとするのか・・・・・・しかしまあ、その心意気やよし!」

セルザウィード「わらわの方からもレストに伝えておこう。もちろん、お主が言ったというのは内緒じゃ」

グリーン「ありがとうございます、セルザウィード様。よろしくお願いします」
21 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:32:17.25 ID:BNtCPQc30
クローリカ「レスト君、おはようございま・・・・・・」

クローリカ「・・・・・・・・・・・・」

クローリカ「あれ〜?」

イエロー「zzz」

オリーブ「zzz」

クローリカ「???」

クローリカ「・・・・・・」

クローリカ「zzz」
22 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:33:30.21 ID:BNtCPQc30
「・・・・・か・・・・・・りか・・・・・・」

ヴォルカノン「クローリカ!」

クローリカ「zzz」

ヴォルカノン「ううむ、相変わらずぐっすり・・・・・・」

ビシュナル「揺さぶって起こしてみますか?」

ヴォルカノン「そうすると、手痛い反撃をもらいますぞ」

ビシュナル「えっ?またまた、そんな・・・・・・」ユサユサ

イエロー「んん〜・・・・・・起こすなです〜」

ビシュナル「うわぁっ!?」78569ダメージ

ヴォルカノン「我輩も先ほどジョーンズ殿のところで5万ゴールド払ってきたところで・・・・・・」

ビシュナル「さ、先に言って・・・・・・ください・・・・・・」

イエロー「お前らも寝るです〜」

ヴォルカノン「ウオォォーーーーン!?」57959ダメージ
23 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:34:12.99 ID:BNtCPQc30
クローリカ「それで朝からビシュナルくんとヴォルカノンさんが倒れていたんですね〜」

セルザウィード「うむ。たまたま部屋に入ったリンファが見つけていなかったらどうなっていたか・・・・・・」

クローリカ「あ、そういえば、セルザウィード様。レストくんがどこに行ったか知りませんか?」

セルザウィード「レストか?あやつは考えを整理したいと言って小旅行に出かけておるぞ」

クローリカ「そうなんですか〜・・・・・・ええっ!?」

セルザウィード「お供にグリーンとブルーを連れて行ったみたいじゃから、レッドかイエローあたりが行先をしっておるやもしれんの」

クローリカ「わかりました、ありがとうございます」

クローリカ「・・・・・・なんともタイミングの悪い!」

セルザウィード(こやつも大変よの)
24 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:35:30.36 ID:BNtCPQc30
クローリカ「・・・・・・と、いうことで会えませんでした」

マーガレット「タイミング悪いな〜、もー」

フォルテ「やっとこちらの決心がついたというのに!」

シャオパイ「それで、どこに行ったかわからないのか?」

イエロー「企業秘密です〜」

クローリカ「とのことでして」

コハク「あ、イエローちゃんなの。こんにちは」

イエロー「こんにちはです〜。企業秘密といいましても、私は行先を知らないので、何とも言えないですが・・・・・・」

イエロー「もしかしたら思い出巡りでもしてるかもしれないですね〜」

ドルチェ「思い出巡り、ねぇ・・・・・・」

フォルテ「そういえば、あのグリーンとは確かイドラの洞窟で出会ったはずです」

ピコ『ああ、そういえばそうでしたね』

ドルチェ「そういえば、そんなこともあったような・・・・・・」
25 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:37:58.85 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「・・・・・・ねぇ。私、今ものすごく嫌な想定をしているんだけども」

コハク「ど、どうしたの?」

ドルチェ「あのグリーン、イドラの洞窟で私たちに、ていうかあいつに助けられたのよね」

ドルチェ「その時に、確か『助けてもらってお礼にこの身を捧げる』的なことを言っていたわ」

フォルテ「レストさんが冗談めかして過酷な職場だと伝えた時も、命の恩人だからどんなことでもすると言っていましたね」

マーガレット「どんなことでもって、どんなことですか?」

イエロー「『あなたのためならどんなことでもします』」

イエロー「『例え、3回まわってワンと言えと言われても!』」

イエロー「『例え、ひざまづいてくつをなめろと言われても!』」

イエロー「と言ったって言ってたです〜」

クローリカ「まあ、素敵ですね〜」

フォルテ「義理を受けた相手に身命を賭して仕える・・・・・・騎士の理想ですね」

シャオパイ「いや、いろいろとおかしいが」

ドルチェ「それはまあいいのよ。で、結論から言うと、多分惚れてるのよね、あの子」

シャオパイ「・・・・・・誰に?」

ドルチェ「あいつに」

シャオパイ「・・・・・・誰が?」

イエロー「グリーンちゃんがです〜」

シャオパイ「・・・・・・あ、頭がこんがらがってきたようだ・・・・・・」

ドルチェ「とにかく!このまま放っておくのはまずいと思うわ」

ピコ『レストさんがあの妖精たちでもイケるぐらいのペドフィリアだったとしたら大問題ですの』

ドルチェ「それだとあんたが危ないけどね」

コハク「・・・・・・敵かー!なの!」

ピコ『て、敵じゃありませんの!』

イエロー「はい、敵です〜」

マーガレット「そっち!?」
26 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:39:34.04 ID:BNtCPQc30
イエロー「バレてしまってはしょうがないです〜。グリーンちゃんの計画がうまくいったら、おこぼれをもらう算段ですから・・・・・・」

イエロー「ここは通さないです〜。レッドちゃーん」

レッド「おう、呼んだか!こっちの出口は任せろ!」

フォルテ「しまった!出口が塞がれた!」

シャオパイ「レスト君の部屋で会議をしていたのが仇になったが!」

エメラルド「僕の名はエメラルド!」

マリン「マリン!」

オリーブ「オリーブ!」

ルージュ「ルージュ!」

四精霊「喰らえ!四元素魔法攻撃!」

ドルチェ「あ、ちなみにここで倒れると私は自宅に強制送還されるわけだけども」

シャオパイ「まあ、そうだが(5万ゴールドは勘弁だが)」

四精霊「!」ピタッ

マーガレット「・・・・・・あ、そうだ。エスケープで逃げればいいんだ」

コハク「そっか〜」

クローリカ「それもそうですね」

レッド「あっ、こら!逃げるな!」

ピコ『逃げるなと言われて逃げないバカはいませんの!』

ドルチェ「じゃあね」

イエロー「逃げられたです〜」

レッド「いや、エスケープある時点で無理だってわかってただろ?」

エメラルド「アハハッ!何も考えてなかったよ!」

レッド「これはダメな成長例だな。グリーンはこうなるなよ・・・・・・」
27 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:42:13.67 ID:BNtCPQc30
〜イドラの洞窟〜

グリーン「イドラの洞窟・・・・・・懐かしいですね。ここで私とご主人様は出会いました」

レスト「あのときはなんとか助けられてよかったよ」

グリーン「私も、ご主人様についていけてよかったです」

ブルー「疎外感」

レスト「さて、せっかくここまで来たんだし・・・・・・」

グリーン「はい!」

レスト「灰を取りに行こうか!」

グリーン「プロテクローン狩りですね!」

ブルー「・・・・・・哀れ」
28 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:42:42.52 ID:BNtCPQc30
プロテクローン「ぐぉぉぉぉぉぉぉっ!」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「やあっ」

グリーン「とおっ」
29 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:43:11.75 ID:BNtCPQc30
プロテクローン「ぐぉぉぉっ!」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「てやっ」

グリーン「えいっ」
30 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:43:54.46 ID:BNtCPQc30
プロテクローン「ぐぉ」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「よっと」

グリーン「いきますっ」
31 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:44:51.82 ID:BNtCPQc30
プロテクローン「オ、オレは、何回死ぬんだ!?次はど・・・・・・どこから・・・・・・い、・・・いつ「襲って」くるんだ!?オレは!オレはッ!」

プロテクローン「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ」

レスト「特技のコンチェルト」

ブルー「はいはい」

グリーン「せいやっ」

グリーン「・・・・・・地竜の灰のドロップ確認しました!」

レスト「はい、エスケープ」
32 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:45:44.15 ID:BNtCPQc30
レスト「さて、今日はそろそろ終わりにしようか。別荘に行こう」

グリーン「はーい」

ブルー「・・・・・・・・・・・・」

地竜の灰×36

ブルー「鬼畜・・・・・・イイ・・・・・・」
33 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:47:38.78 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「さて、なんとか街の外までは出られたけれども」

シャオパイ「うう、そこら中にレスト君のモンスターが配置されていたようだ」

コハク「魚のモンスターがいたの・・・・・・こわかったの・・・・・・」

ピコ『あきらかに動きが統率されていましたの。あれはどこかに司令塔がいるはずですの』

クローリカ「このままだと街に戻れませんね」

ドルチェ「ま、多分レスト本人は今の状態を知らないだろうから、あいつを連れて帰ればそれで終わりよね」

フォルテ「そういうことですね。それで、行先の心当たりはありますか?」

マーガレット「えっと、とりあえずイドラの洞窟だっけ?」

コハク「どうやっていくの?」

マーガレット「そりゃもちろん、飛行船・・・・・・で・・・・・・」

シャオパイ「飛行船は街の中だが」

フォルテ「・・・・・・歩いていくしかないようですね」

マーガレット「ええっ!?」

ドルチェ「どこかで飛行船を呼べるとこがあるでしょ。一番近い所は、えっと・・・・・・ヨクミール森ね」

コハク「それなら歩いていけるの!」

マーガレット「あ、焦ったぁ・・・・・・歩いてイドラの洞窟まで行くのかと・・・・・・」

フォルテ「そう何時間も同じ場所にとどまっているとも思えませんし、早く手がかりをつかまないと」
34 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:48:46.22 ID:BNtCPQc30
レスト「さて、秋の畑に到着っと」

グリーン「おおきい赤水晶の花でいっぱい・・・・・・これ、全部ご主人様が?」

レスト「まあね。さすがにここまで出張してきてもらうわけにもいかないし」

グリーン「そんな!私たち、ご主人様のためなら地の果てだろうが海の果てだろうがどこへでも行きます!」

ブルー「巻き込まないで」

レスト「それに、さすがにこれくらいはやっとかないと、いよいよもってただの金色の液体の販売人になるし・・・・・・」

レスト「ていうか、これくらいの広さだと自分でやったほうが早いんだよね。最大チャージしたジョウロで一回だから」

ブルー「所詮私たちモンスターは1マスずつしか水やりできない存在。役立たずだって」

レスト「曲解がひどいね!」

グリーン「捨てないでください!なんでもしますから!」

レスト「捨てないから、落ち着いて」
35 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:49:14.03 ID:BNtCPQc30
ドルチェ「さて、隅々まで探してみたものの・・・・・・あるべき場所に帰りなさいっ!」

ピコ『いませんの・・・・・・お手伝いしますの!』

コハク「これは迷宮入りなの。いつもエっちゃんがしているやつなの・・・・・・みなぎってきたの!」

マーガレット「それにしても、ここモンスターが多くないかな?・・・・・・ブラボォォォォォォ!!」

シャオパイ「まるで、何かに警戒しているみたいだが・・・・・・これが努力の結果だが!」

クローリカ(この掛け声はなんとかならないんでしょうか?)

フォルテ(メグ・・・・・・相変わらず個性的な・・・・・・)
36 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:50:15.62 ID:BNtCPQc30
レスト「さて、と。今日はそろそろ寝ようか」

グリーン「は、はいっ!」ドキドキ

ブルー「オチが読めた」

レスト「んじゃ、二人はそっちのベッドで・・・・・・寝れる?」

ブルー「やっぱりそうなるよね」

グリーン「その、人間サイズは大きくて重くて無理、ですね」

ブルー「窒息しそう・・・・・・ぶくぶく」

レスト「参ったな、藁とか持ってきてないや。ちょっとホーホーの巣にでも・・・・・・」

グリーン「い、いえっ!ご、ご主人様と!同じベッドなら!多分大丈夫かと!」

レスト「えっ?」

ブルー「大人が赤ん坊と一緒に寝るのと同じようにすればたぶん行ける」

レスト「そうか・・・・・・な?まあいいや。じゃあそうしようか」

グリーン「よしっ!」

ブルー「オチ回避」

レスト「ちなみに、どんなオチだったの?」

ブルー「あ、こっちの話だから気にしないで」

ブルー(私とブルーで1つのベッドっていうオチだったし)
37 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:51:57.47 ID:BNtCPQc30
グリーン(きゃああー!ご主人様とベッドインしてるー!)

グリーン(私、今人生で一番幸せかも・・・・・・)

ブルー(妖生だよね。妖精だけに)

グリーン(どうしよう、私このまま死んだりしないかな、夢オチだったりしないかな)

グリーン(ああっ、ご主人様の吐息が、鼓動が、ぬくもりがっ)

グリーン(ああ、ああっ!)

ブルー(だめだこいつ、はやくなんとかしないと)
38 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:53:05.01 ID:BNtCPQc30
フォルテ「すっかり夜になってしまいましたね」

シャオパイ「流石にそろそろ帰らないと・・・・・・」

ドルチェ「・・・・・・今帰ったら、確実に捕まるでしょうね」

シャオパイ「あっ、そうだったが」

マーガレット「じゃあ、えっと、の、野宿とか・・・・・・する?」

コハク「わーい!みんなでおとまりなの!」

クローリカ「わーい♪」

ピコ『そんな悠長な話じゃありませんの!夜更かしは乙女の天敵ですし、野宿なんてもってのほかですわ!』

フォルテ「どっちにしろ、一度は戻らないとキールが心配するでしょうし・・・・・・」

ドルチェ「そうね。ジョーンズさんにもナンシーさんにも言ってないし・・・・・・」

コハク「エっちゃんにはおでかけするって言っておいたよ?」

シャオパイ「流石に外で一日過ごすなんて向こうも思ってないぞ。ああっ、マーマにも言ってないようだ!」

マーガレット「どうしよう・・・・・・戻らなきゃいけないけど、戻りにくいのが・・・・・・」

コハク「あれ?あそこに誰かいない?」

シャオパイ「えっ、もしかして、幽霊?」

フォルテ「そんなわけありません。ここで幽霊が出るなんてそんなことありませんよそもそも幽霊なんて人の心の弱さが生み出したまやかしであって」

ピコ『私の存在全否定ですの!?』

トゥーナ「・・・・・・人を幽霊扱いしないで」
39 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:54:22.08 ID:BNtCPQc30
トゥーナ「・・・・・・なるほど。それで、セルフィアの街に戻れないの」

シャオパイ「そういうことだが」

トゥーナ「それ、私が伝えておく」

マーガレット「えっ?」

トゥーナ「この辺りの鉱石はあらかた採掘し終わったから、一度戻るつもりだった。そのついででいいなら」

ドルチェ「渡りに船ね。ぜひともおねがいしたいわ」

マーガレット「じゃあ、みんなでお泊り会だって伝えておいてもらっていいかな?」

クローリカ「あれ?野宿だって言わないんですか?」

マーガレット「いや、一応周りに知られないように動いてるわけだし・・・・・・」

トゥーナ「いいよ。そう言っておく」

シャオパイ「トゥーナさん、ありがとうだが」

トゥーナ「別に、いい。・・・・・・似たもの同士だし」

フォルテ「えっ?」

トゥーナ「なんでもない」
40 : ◆GiMcqKsVbQ [saga]:2018/03/31(土) 01:56:44.47 ID:BNtCPQc30
???「へくしゅっ!」

????「どうしたの?風邪でも[治った]の?」

???「いや、誰かに噂された気がする」

???「それって・・・・・・(トゥーナじゃないの?しばらく戻ってきてないし)」

????「[ありえない]わね」

???「あのー、それで、そろそろ寝たいんだけど・・・・・・」

???「じゃあ・・・・・・(寝よっか?)」

????「ちゃんと[違う]ベッドでね」

???「・・・・・・寝られるかな」
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