[安価]男「旧い町の旧い家を相続した」[ホラー]

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303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 16:13:52.11 ID:ztMexfKso
2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 16:14:05.35 ID:wK/OEi8V0
305 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:39:34.47 ID:N4SMnN99O
放課後、職員室

「…は決まりましたか?」

「"彼"は"三人"求めています」

「生徒の中から選ぶとしましょう」

「三嶋先生、確かあなたのクラスにはいじめっ子がいましたね」

「っ…か、彼らを差し出すというのですか」

「どうせ校内のゴミですよ」

「いじめ問題が表面化するより良いでしょう。ちょうどいいですし」


「では、"彼"にそう伝えておきましょう」


「…」


「では今回の職員会議を終えましょう」
306 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 16:40:42.30 ID:N4SMnN99O
部室

明「あれ、部長、その人形何です?」


部室に古びた日本人形が一つ置いてあった


美麗「んー、呪いの人形だって言われて置いていった生徒がいてね」

明「へえ?」

美麗「うん、髪が勝手に伸びるらしい」


グイーン


明「『らしい』じゃないですよ!ギャグみたいな勢いで伸びてるじゃないですか!」

美麗「うわっ、凄い伸びる」

真琴「人形ごと燃やそうよ」

美麗「ええ、可愛いし部活のマスコットにしようよ」

真琴「怖いよ!」

@とりあえず髪を切ってあげる
A明「燃やすことに賛成」
B自由安価

>>307
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 16:44:16.87 ID:wK/OEi8V0
3真由の意見も聞こう、あの人形危険か?
308 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:15:27.04 ID:N4SMnN99O
明「なあ真由、あの人形危険か?」

真由「さあ?」

明「さあって」

真由「悪意のある妖怪や悪霊なら一発で分かるよ。でもそうじゃないやつはいつ"そうなる"か分からない」

真由「昨日のあいつみたいに空っぽだったら何もしようがないから分かりやすいけどそいつは分からない」

真由「でもまあ、今は安全だよ、今は」

@明「危険になる可能性があるなら燃やそう」
A明「じゃあ今はマスコットにしてもいいんじゃないか?」

>>309
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 17:17:08.74 ID:dxPwIY7a0
310 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:27:03.65 ID:N4SMnN99O
明「じゃあ今はマスコットにしてもいいんじゃないか?」


ピタリ、と髪が延びるのが止まった


美麗「どれ、このままだと怖…見映えが悪いし髪を切ろうか」


そう言ってハサミを持つ部長


バサッ


人形の髪の毛がハサミを持つ手を叩いた


美麗「…切られたくないのかい?…それとも他の人がいいのかい?」

@美麗「じゃあ青磁、頼むよ」
A明「じゃあ俺がやってみる」

>>311
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/17(火) 17:29:08.74 ID:wK/OEi8V0
312 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 17:46:41.68 ID:N4SMnN99O
明「じゃあ俺がやってみる」

美麗「そうかい?」


今度は抵抗されること無く切らせてくれた


明「こんなもんだな」

静寂「上手」

明「そうか?適当にそれっぽい感じにしただけだぜ」

青磁「何で部長じゃダメなんだろうな」

美麗「単純に明くんを気に入ったのだろう」


明「え…」

その時、ぐるりと人形が明の方に首を回し、ニタァと笑った

@依頼人が来る
A依頼人、内容自由安価
B今日は誰も来なかった

>>313

依頼人は人間限定で頼む
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 17:58:49.86 ID:dxPwIY7a0
314 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 20:36:38.08 ID:9xPcXdAqO
美麗「今日は誰も来ないね」

@美麗「今日は校内の噂を追いかけよう」
A明「そういやこの人形って」

>>315
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/17(火) 20:54:56.16 ID:SxJMyC6b0
2
316 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/17(火) 23:15:48.47 ID:csiLykWmO
明「そういやこの人形って呪いの人形なんですよね?でも真由は危険は無いって」

美麗「髪が伸びるとしか言ってなかったからね。それだけで気味悪がってここに預けに来たんだろう」

明「ほとんど捨てられたみたいなもんじゃないか、可愛そうに」ナデナデ

真由「あ、お兄ちゃんの人形からの好感度が上がった」

明「うぇっ!?」

@明「他にこういうのってあるんですか?」
A今日は部活終わり

>>317
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 23:26:52.60 ID:5+O/WNTk0
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/17(火) 23:27:15.44 ID:Wmreosreo
2
319 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/18(水) 00:30:37.28 ID:J3FHoqXrO
今日はここまで
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 00:44:36.34 ID:eTntpfMpo
何時かの人形だったか彫刻だったかがヒロインのSS思い出したぞ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 01:23:29.20 ID:Ll05KkqIo
322 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/18(水) 17:16:50.01 ID:aKjF21S+O
明「他にこういうのってあるんですか?」

美麗「そうだね、面白い呪いの品といえば」


部長が奥の部屋に消えていく

手書きで「倉庫」と書かれた木札が下がっていた


美麗「こんなものがある」

それは古ぼけたノートだった

美麗「あ、触らない方がいいよ」

@一瞬だけ触れてしまう
A触らない

>>323
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 17:43:59.86 ID:3R/LOqRRO
1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 19:58:07.00 ID:KmkUe3qv0
古いノートて呪怨かな?
325 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 09:23:45.06 ID:Y5PC8qHdO
明「え?」


手を伸ばしていた

部長の忠告を聞いて手を引っ込めるがもう遅く、一瞬だけ触れてしまう


黒い感情の渦

罵倒と暴力

どこまでも深い憎しみの嵐

その果てに沢山の怨霊が自分の手を引く


「…」

「明くん!」

明「はっ、い…今のは…」

美麗「見事引き込まれていたようだね 」

明「何なんですか?これ」

美麗「苛められていた子の日記だよ」

部長が中を開いて見せてくれる

それはどこまでも憎しみを込めて書かれたような筆圧の濃い乱暴な字で日々の暴力の記録とそれに対する憎しみが書かれていた

そして最後のページには


殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

と同じ二文字で埋め尽くされていた


明「…」ゴクリ

美麗「これを手にした人は果てしない憎しみで暴走してあらゆる人間を殺そうとする。そういう呪いの品だ」

明「…恐ろしいですね」

美麗「うん、だからこれは封印しておくのさ」


そう言うと部長はそれを奥の部屋に返しに行った


明「何で部長は平気なんだ…」


部長「さて、今日の部活は終わりにしよう」

@帰る
A教室に忘れ物をした
B帰り道の途中で寄り道

>>326
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 09:44:00.64 ID:UpZA9PbAO
2
327 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 10:28:20.90 ID:Y5PC8qHdO
明「やべ、教室に忘れ物した」

静寂「じゃあ待ってるよ」

明「いや、先帰ってくれ」

静寂「そう…?」
―――――
―――

教室


ピチャ…ピチャ…


天井から黒い水滴が垂れてきている

特に気にせず自分の机に近づいて中に入っている忘れ物を取る


「〜〜〜」

明「え?」


言葉にならない声が聞こえて振り返る

ピチャ、ピチャ


黒い水滴が垂れている

天井から

@上を見上げる
A逃げる

>>328
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/19(木) 10:57:33.70 ID:t24A1o/T0
1
329 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 11:22:45.99 ID:Y5PC8qHdO
水滴に導かれるように天井を見る

そこには黒い影がいた

六つの足で天井に張り付いている人間大の"何か"

その顔は崩れた女性のような、溶けかかったおぞましい見た目

その口から黒い唾液をぽたぽたと垂らしていた


明「うわぁぁっ」

「〜〜〜っっ!!」


そいつは言葉にならない声を発して天井に張り付いたまま追いかけてきた


@逃げる
A椅子を投げつける
B自由安価(行動のみ)

>>330
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 11:23:15.05 ID:2FAXTqJ+0
331 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 12:06:51.66 ID:Y5PC8qHdO
明「おわぁっ!」


椅子を思いっきり投げつける

椅子は崩れた顔面に当たり「ギョェェエエエエ」と耳を劈く鳴き声を上げる

そしてパァンッと風船が割れるような音がしてその妖怪ははじけ飛んだ

床には黒い水たまりが出来る

やがてその水たまりは沸騰するように泡立つ


ピチピチ、という音と共に黒い水たまりからさっきの妖怪の子供のような小さな何かがたくさん現れる


明「嘘だろ…とりあえず今の内だ」

そのまま教室から逃げた

@家に着く
Aその途中に何かある

>>
332 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 12:07:19.45 ID:Y5PC8qHdO
>>333
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 12:07:32.28 ID:w+jjKsIDO
334 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 13:27:02.47 ID:Y5PC8qHdO
帰り道

信号の前で屈んでいる子供がいた

その子供は両手で顔面を覆っており、顔は見えない

ただひたすらに


「一歩前に…一歩前に…一歩前に…」


と言い続けていた


@耳を傾ける
A無視して進む
B話しかける
C自由安価

>>
335 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 13:28:15.23 ID:Y5PC8qHdO
>>336
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 13:40:49.01 ID:K5mGSGi6O
別の道を使って帰る
337 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 14:24:33.82 ID:Y5PC8qHdO
後ろを向いて別の道に行こうとした

その時


ブオン!


トラックが歩道ギリギリを走ってきていた


「あと一歩だったのに」

その子供はそう呟いて、その次の瞬間には消えていた


@家に着く
Aその途中に何かある

>>338
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 14:33:14.32 ID:2FAXTqJ+0
2 お地蔵様のほこらがある
339 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 15:17:33.91 ID:eMsim3f9O
歩いている途中、何かに裾を引っ張られて様な気がして振り返った□そこには小さな祠があった


明「…?」


屈んで祠の中を見ると小さな道祖神像、つまりはお地蔵さんが鎮座していた

その顔はノミか何かで無残に削りとられ、牙のように見える口の一部だけが残されていた

その祠には「〜〜様」と道祖神の名前であろう何かが彫り込まれているが、「様」の上の部分は顔と同じく削り取られている


名も無き無貌の神

もしくはかつて信仰されていたであろう忘れ去られた神か


それとも誰かが意図的にこの神を貶めようとしたのか


@祠をようく見る
A早々に立ち去る
B自由安価

>>340
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 15:20:57.75 ID:SzLe6YC40
1
341 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 15:50:13.74 ID:eMsim3f9O
祠をようく見ると沢山の石が入れられていた

その石にはどれも名前が書かれており、中には汚い文字で書きなぐられていたもの、かなり古い名前から現代風の名前までさまざまだった

ペンで書かれたものから直接彫られてあるものまである

それに暗い何かを感じずにはいられなかった

まるで釘を打ち付けられた木のような、そんな不気味さ
―――――
―――

真由「おかえり、お兄ちゃん」

明「ああ、ただいま」

真由「夕食出来てるよ。作ってみたの」

明「虫だったりしないよな」

真由「そんなこと言うお兄ちゃんは食べなくていいよ」

明「冗談だよ、ごめんって」


少なくとも見た目はまともな食事だった


真由「どう?美味しい?」

明「>>342
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 16:11:21.16 ID:QV6WRntA0
美味しいよ、ありがとう
343 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 16:27:21.59 ID:vpj6RwFgO
明「美味しいよ、ありがとう 」

真由「えへへ、良かった」

明「ところでさ、帰りに地蔵を見たんだ」

真由「地蔵?」

明「ああ、何か変な地蔵でさ」

〜説明中〜

真由「ふーん、危険かもね」

明「え?そうなのか?」

真由「名前も顔も無かったんでしょ?忘れ去られた神ってのはね、荒神に転じやすいの」

明「荒神…」

真由「そう、信仰されていた神は名前も姿も忘れ去られると消えてしまう。でも荒神に転じてしまった神は違う」


真由「善も悪もなく、ただ飢えの身に従い、渇きを癒すために贄を求める」


真由「『荒ぶる神に善も悪も無い。有るのは贄を求める渇きのみ』そういう存在になりかねない」

明「じゃああれは…」

真由「風化じゃなく、人の手で削り取られた跡があったんだって?」


真由「もしかしたら"誰か"が明確な意思を持って"荒ぶる神"にしようとした。なんてこともあるかもね」クスクス


@今日はもう寝る
A何かする(自由安価)

>>344
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/19(木) 16:36:30.54 ID:t24A1o/T0
真由昔ばなし聞く、祖父と真由の馴れ初めとか
345 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 16:49:44.93 ID:vpj6RwFgO
明「爺さんとの馴れ初めとか聞きたいな」

真由「ジジイとの馴れ初めねえ…あいつはこの家で生まれたから赤ちゃんの頃から知ってたよ」

真由「だから思い出もたくさんあるけど一々語ることもそんなに無いかなあ」

明「無いのかよ」

真由「しょうがないじゃん。特に言う事思いつかないし」

真由「…あれ?そういえばあれどうなったんだっけな」

明「"あれ"?」

@真由「何か…忘れていることがあったような…」A真由「あ、タイムカプセル」B真由「ごめん、気にしないで」

>>346
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/04/19(木) 16:50:55.90 ID:t24A1o/T0
2
347 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/19(木) 17:57:27.11 ID:vpj6RwFgO
真由「あ、タイムカプセル」

明「タイムカプセル?」

真由「そうだ、そうだよ何で忘れていたんだろう」

真由「ジジイがいつか自分がいなくなったときのためにって真由に託したんだ…」


真由「何で…忘れて…」


@今すぐ探しにいこう
A今度探しにいこう

>>348
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 18:00:31.29 ID:rj33o0fe0
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 22:55:17.37 ID:tp8tPra70
その今度も早いうちにした方が良さげだろうな
350 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/23(月) 18:12:37.83 ID:qfw9g5PNO
明「今度探しにいこうな」

真由「うん…」

真由「…」

明「相当爺さんと仲良かったんだな」


なんか落ち込んでる真由にそう話しかける


真由「当たり前だよ。君もそうだけどあいつも私の可愛い子孫だからね」

@もう寝る
A何かする

>>351
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 18:14:25.97 ID:zlRkhjAbo
1
352 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/25(水) 10:42:18.12 ID:9Sfv3XKDO
暗い暗い穴を落ちていく

周りに見えるものは浮いている"何か"

巨大な口に釘の牙で襲い掛かろうとする化け物

自分目掛けて飛んでくるナイフ

自分はどこまでも落ちていき、とんでくるそれらは当たらずに避ける

熱いマグマが壁から吹き出し、氷の柱が貫こうと生えてくる

それらも避け、ひたすらに穴を落ちる

壁に取っ手を見つけ、落ち続ける自分を止めようと取っ手に掴まる


ボギン


手が手首から折れた


傷口は痛くないが、おぞましい犬のような怪物が生えてきて顔を食らおうと襲ってくる


「うわぁっ」


壁に打ち付けるとキャイン、と鳴いて煙になって消えた


やがて落ちているのか上がっているのか分からないふんわりとした感覚に陥る


と、そんなところで地面が見えた

グチャ

そしてトマトのように潰れて死んだ


ところで目が覚めた
353 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/25(水) 10:42:58.55 ID:9Sfv3XKDO
明「おはよう」

真由「おはよ、朝ご飯出来てるよ」

明「ん、ありがとう」

今日は

@学校
A休日

>>354
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 12:35:21.73 ID:OL7IS21no
2
355 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/25(水) 13:25:24.21 ID:MbVB3ED1O
明「うわぁ、いつの間に!」


気づいたら昨日部室で見たあの日本人形が机の上に置かれていた


真由「気づかなかったの?昨日ついてきてたんだよ」

明「…全然気づかなかった」

真由「まあ特に害もないしいいんじゃない」

@:明「でも不気味だなあ」
A:明「それもそうか」
B:A+人形の頭を撫でる
C:自由安価

>>356
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 13:51:52.83 ID:n0mtvRIno
2
357 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/25(水) 14:13:11.84 ID:ltx0H98JO
明「それもそうか」

真由「そうそう、気にしない。気にしない」

人形「…」

明「さて、今日は休日だけど」

@部長から集合の連絡が来る
A明「タイムカプセルを掘り出しに行こう」
B自由安価

>>358
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 14:13:39.84 ID:r440nzde0
359 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/04/25(水) 15:43:50.71 ID:YcbWu7/qO
明「じゃあタイムk…」

<トゥットゥルー


明「メールだ」

メールで「今すぐ部室に集合」と送られてきた

明「あー、すまん…部活に行こう」

真由「…分かった」

@部員全員そろっていた
A来客がいた

>>360
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 16:13:25.35 ID:gReO1SjQO
2
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/07(月) 15:07:42.18 ID:/kKQqFYA0
続きマダー?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/07(月) 15:31:24.09 ID:kTrL6UmOO
無理せずにな。気長に待っとるで
363 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 18:40:41.04 ID:wTW1aPqQO
来客、三年の女生徒がいた


美麗「おや来たね、といってもまだ全員集まってはいないから少し待っていてくれたまえ」
―――――
―――

美麗「待たせたね、では話を聞こう」

「えと…これ、なの…」


それはとても古い、ともすると骨董品なんじゃないかと思うほどに古臭い埃の被ったラジオだった


「ある店で買ったんだけど、毎晩、変な放送が流れるんです」

美麗「ほう、それは興味深い」


美麗はそう言うと電源を入れた


『ザザ―…県土留市に潜んでいる漣容疑者は…』


「今入れても…流れないよ、夜一人でいるときじゃないと」


美麗「一人か、部室に置いておいても意味は無さそうだね」

@明「じゃあ俺が借りてもいいですか?」
A明「店?」
B明「自由安価」

>>364
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 18:41:36.53 ID:cfR3VN8n0
365 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 21:19:45.30 ID:GpGAf4bUO
明「店?」

「そう、店…あの日は近道しようとして…道に迷ったの」

「その時、いつの間にかあの店の前に立っていたの、そしてふと入って、このラジオを見つけたわ」

「その時は運命の出会いのように思えて、これを買わなくちゃいけないように思って…でも…」


美麗「とても昔から存在するような古錆びた一軒家の骨董店かい?」

「え…そう、だけど…」

青磁「またあそこか」

真琴「あー…」

明「みんな知ってるのか?」


静寂「異常な物を買った人はだいたいそんな店で買ってって言うんだよ。ボクたちは見たことないんだけどね」

美麗「美人の女店主と不気味な人形を愛でる男の従業員がいる古臭い店でってね」

「そう、その店!あれから何度探しても見つからないの」

美麗「それも話に聞く通りだね」


美麗「で、君はその店にもう一度行きたいのかな?」

「いや…もういい…怖いもん」

@ラジオを借りてみる
A他の人に任せる
B明「自由安価」

>>366
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 21:20:38.64 ID:4nw4NgOz0
367 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 22:09:48.51 ID:GpGAf4bUO
明「俺が借りてもいいですか?」

美麗「もちろん」

美麗「あ、録音しといてくれよ」

明「分かりました」


「じゃ、じゃあお願いするね」


そういって女生徒は走り去った


美麗「さて、またあそこの物品だが、どうなることだか」

@明「真由、どう見る?」
A部活終わり
B自由安価

>>368
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 22:25:26.52 ID:4nw4NgOz0
369 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/15(火) 22:47:20.66 ID:GpGAf4bUO
明「真由、どう見る?」

真由「このラジオ自体に霊的なものは憑いてないよ。それ以外のは知ーらない」

明「そうか…」

@部活終わり
A自由安価

>>370
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2018/05/15(火) 23:03:14.28 ID:vfUC24Jf0
2 帰りタイムカプセル掘りに行こうぜ
371 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/16(水) 00:05:28.51 ID:qnEiwhl1O
今日はここまで
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 00:38:42.01 ID:BZIgTt3Eo
おつ
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 07:42:53.15 ID:YmNo+wqp0
おつ
374 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/17(木) 21:26:17.90 ID:hB6c527rO
明「帰りタイムカプセル掘りに行こうぜ」

真由「うん」
―――――
―――

〜墓場〜

明「何でこんなところに」

真由「一緒に埋めたときは墓場なんて無かったんだけどね。いつの間にか」


「この町には墓場が勝手に生え、増殖するのですよ」


明「っ!」


いつの間にか後ろにお坊さんが立っていた


住職「どうかされたかな?肝試しにも見えませんが」

@明「ここが墓場になる前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたいんですが」
A明「い、いえ通りかかっただけです」
B明「勝手に生えてくるってどういうことですか?」
C明「自由安価」

>>375
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 21:26:50.46 ID:rv7nhG680
376 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/17(木) 23:55:43.29 ID:hB6c527rO
明「勝手に生えてくるってどういうことですか?」

住職「そのままの意味ですよ。この町はいつの間にか墓が出来る。気づいたら墓場がそこにある」

住職「墓石に書かれている人名はどれもこの町にいたのかどうか分からない人ばかり。掘り返してみると確かに遺骨が納められている」

明「何だよそれ」

住職「さあねえ、この町は怪異が多すぎる。これもその一つということですよ」

真由「…」

住職「君たちも多く見て来たでしょう?」

明「つまり説明は無いってことか」

住職「しようとしてもできませんよ。この町のことはね」

@明「ここが墓場になる前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたいんですが」
A一応また後日にする
B自由安価

>>377

続きはまた後日
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 00:00:45.00 ID:6Hu8YPGX0
378 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/25(金) 17:42:41.90 ID:5eOn3n81O
明「じゃあ俺たちはこれで」

住職「あまり変なことに首を突っ込まないように。触らぬ神に祟りなしと言いますからな」
━━━━━
━━━



明「うおっ」


玄関の扉を開けると暗闇の中に日本人形の目だけが爛々と輝いていた


明「びっくりしたぁ…こんなところに置いた覚え無いんだけどな…勝手に動くなよ」

人形「…」

真由「お兄ちゃん、あのラジオは?」

明「ああ」


鞄の中から部活で預かったラジオを出す

@電源を付ける
A付けないで置く

>>379
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 17:43:49.15 ID:gxmX5k8y0
2
380 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/25(金) 19:09:28.17 ID:jvhsnhfCO
ザザ…ザ…


《あ、す…の…ザァ…天気を…ザザ…お伝え…ザァ…ザザ》

明「あれ?まだ電源をつけてないはずだが」


そう言ってひっくり返すもスイッチはonに入っていない


《ザザ…ちの…雨…ザァザザ…降り注ぐ…う》

しかしノイズがあまりにも酷くて聞き取れない

《来る…ザザザァーげ様…来る》

@耳を近づける
A明「真由、これ」
B電池を入れる
C自由安価

>>381
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 19:12:51.20 ID:RcD0P/G70
4 人形さん助けて
382 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 18:42:19.49 ID:D67FoKVsO
明「人形さん助けて!」

人形「…」

真由「人形ちゃん困ってるよ。出来ないみたい」


≪…げ様、来る……かげ様…ザザ、ザァァァァァアアアア≫

明「うわっ!」


急に大きなノイズが部屋中に響く

そしてピタ、と音が止まる


@耳を近づける
Aラジオを置いて離れる
B窓の外を見てみる
C自由安価

>>383
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 18:44:04.59 ID:N0yCewDao
3
384 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 19:15:20.23 ID:D67FoKVsO
明「来る…?まさか」

カーテンを開き、外を確認する

明「っ」


街灯に照らされた下に何かが見えた。それは

コンマ30以下

>>385
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 19:34:45.09 ID:pI0pxqmno
いあいあ
386 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 22:32:04.54 ID:+rqh3OGPO
明「」ゾッ

そこにあるはずのないものがある不気味さ

街灯の下にあるものは地蔵

石でできた小さな地蔵が街灯に照らされてボォと佇んでいる


明「なんだよ、あれ…」

真由「どれどれ…っ」バサァッ


真由がカーテンを閉める


真由「真由の蟲で結界を張る。今日は外に出ないで」

明「真由、さっきの知ってるのか?」

真由「…真由は結構力のある神だと自負してるけどね、この町には真由より強い奴が間違えなくいるの」

明「まさか、さっきの奴が…?」

真由「うん。あれは…やばいよ…得体のしれないやつ…せめて名前さえわかれば…」

明「名前…さっき、あのラジオ…何とか様って言ってたな」

@電池を入れる
A明「真由より強いんだろ?結界大丈夫か?」
B今日は寝る
C自由安価

>>387
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 22:35:03.34 ID:e14upuQI0
388 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 22:48:49.53 ID:+rqh3OGPO
足元に何かが満ちている

粘性のあるドロリとした闇が

一歩一歩進むごとに足を取られ、転びそうになる

足を上げると何かが引っ付いていた

腕だ

沢山の腕が足を登り、体に這いずってきている


「うわぁぁあああ」


叫んで振り払うと仰向けに転んでしまう

たちまちに腕が襲い掛かってくる

もはや下半身は覆われてしまった

腕も胸も覆われ

やがて顔に腕が絡みついてくる

指が口の中に入り込み、大きくこじ開けられる


何かが自分の中に入り込もうとしてくる

侵入してくる

侵される

自分でない何かに満たされる

息ができない

意識が黒くなる

何も見えない

何も…感じ…

られ…

な‥
389 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 23:00:26.95 ID:+rqh3OGPO
@朝ごはん
A登校中
B学校で

>>390
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 23:27:38.53 ID:DhTW/OZlo
2
391 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/28(月) 23:44:42.88 ID:+rqh3OGPO
明「おはよう」

静寂「おはよう…なんか具合悪そうじゃない?」

明「最近夢見が悪くてな…」

真由「お兄ちゃんったら夢魔に取りつかれてるんだよねー?」

明「どうにかならないものかな…」

静寂「…んー、このお守りあげようか?」

@明「いや、悪いよ」
A明「じゃあありがたく」

>>392
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 23:57:26.79 ID:Tduz4ivl0
2
393 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 00:03:01.52 ID:CVY9YnNkO
明「じゃあありがたく」

静寂「はい。なんとかなるといいね」

明「なんとか…なるかな」

@学校
Aその間に何かある

>>394
394 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 00:03:30.10 ID:CVY9YnNkO
今日はここまで
安価↓
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 00:40:58.57 ID:vf3SebMJO
2
396 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 19:05:51.07 ID:Ysm4aSc2O
「ぁ…あ…あぁ……」


明「ん?」

静寂「え?」


後ろから暗い声がする

振り返ると、全身血塗れの女性が這いずってきていた


「私の足…ねえ、私の足…無いの…あなたたちの足…ちょうだぁぃ…」ズリ、ズリ

真由「あ、地縛霊」

@明「走れー」
A明「真由!」
B自由安価

>>397
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 19:12:10.80 ID:DMIcqZ3Ro
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 19:12:14.70 ID:wjlh1EZa0
2+助けてくれ
399 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 19:20:30.89 ID:Ysm4aSc2O
明「走れー」

静寂「わわわ」


走ってその場を去る


明「何だったんだよあれ」

真由「言ったじゃん、地縛霊だよ」

静寂「あ、そういえばこの間交通事故あったね」
400 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 21:05:03.66 ID:Ysm4aSc2O
授業中


「…る」


「くる…」ガタッ


先生「どうした?池上」


授業中、池上が急に立ち上がった


池上「来る…みかげさま…来る!!」


池上「うごっ、げっ、がぎぎ…が…」


叫ぶと喉を押さえつけて言葉にならない声をあげた

まるで何かが軋んでいるかのような声を


体がボコボコと膨れ上がる。丸く膨れ上がるのではない、何か拳大のものが皮膚の下にあるかのようないびつな膨れ上がり方

しかもボコボコと、いくらでも膨れ上がる


池上「がっ、がごごががぁっ」


下を向いてえづく、その口から大量の血に混じって石が吐き出される

やがてそのまま床に倒れてしまう

床に擦れた体は皮膚が裂け、その下からは肉ではなく大量の石が顔を覗かせている

眼窩から目玉はこぼれ、ハマっていたはずの場所には血に濡れた石が埋まっていた



先生「あー…池上の体は先生が運ぼう。これについて心当たりがある人はあとで名乗り出るように。一旦自習だ」


そういうと先生は池上を肩に担いで行った


先生「重いな…」
401 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 21:35:26.50 ID:Ysm4aSc2O
休み時間

トイレで便器に向かってえづいている一人の生徒がいた


「違う…あれは…ぼくのせいじゃ…うぇ…ぇ…」


確かにあの"おまじない"を試した。あいつなんか、呪われてしまえばいいって…やった

でも、それが本当になるなんて


違う、あんなこと望んじゃいない

あんな…死ぬなんて…しかもあんな死に方で

違う

ちょっと痛い目に遭えばそれで良かった

なのに…なのに…


「違う…僕はあんなこと…」


いくら口で否定してもあの"おまじない"をしたこと、その次の日に死んでしまった事実が心を締め付ける


「う…」


違和感を感じた


胸が締め付けられる感じがする

喉が苦しい

全身が痛い

骨が軋んでいるような痛みがする

これは
402 : ◆lLetEg34Vc [saga]:2018/05/29(火) 22:19:01.00 ID:Ysm4aSc2O
「あっ、あぐぅっぁぁぁぁ」


全身が痛む。肉が裂け、骨が軋み、皮が引きちぎられる痛みがする

膨らんでいる皮膚に触れる。何かが皮膚の下に入っている

石だ。石が僕の体の中に


「ギっ、ぎあがっ、がげげ…」



視界が赤い、視神経が圧迫されている

目玉が引きちぎれて落ち、眼窩から石がゴロゴロと出てくる


目の中が石でズタボロにされる

喉が石で傷つけられる

肺にも血管にも胃にも


「みかげ…さま…く…る…」


人を呪わば穴二つ

これはそんなものじゃない


最後に感じたのは


飢え


渇き


贄を
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