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Jervis 「Hey、Darling!ゼッタイ離さないでね!」 五月雨 「......」
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119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/02(月) 13:10:50.33 ID:6vilknKJo
>>118
サミダレよ、強くあれ
初期艦だろうが運だろうが、事実として提督に選ばれたのは私だからという自負を常に示す、とか?
まあ俺提督としてはケッコンカッコカリを単なる機能向上として見なしているなら、軍規と恋愛をごっちゃにして艦隊内の人間関係を煽っていたずらに不和をもたらしたとしてJervisに即謹慎処分を下して終わり、なんだが
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/03(火) 13:45:44.40 ID:qZYtc5wG0
大本営「ケッコンカッコカリの名前が良くなかった。関係各所、及び提督と艦娘には陳謝する。
来月をもって命名変更を目指し協議中である」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 00:45:08.28 ID:AxM3x3hd0
時雨(結局、その日の業務に五月雨は帰って来ず、提督も午後は用事で鎮守府を後にしてしまった)
時雨(用事と言っても、鎮守府を支える地域の代表との懇談だ、2時間もしない内に帰ってきた、けど)
時雨(その後も五月雨に付きっきり、ということは無かった、午後は自分の業務を執り行っていた)
時雨(人伝に聞いた話だと、五月雨の方から今日は1日考えたい、ということを伝えたらしい)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 00:45:38.83 ID:AxM3x3hd0
時雨(提督は律儀な人だし、Jervisに言われたことも言われたことだ、思うところはあったんだろう)
時雨(それでも、二人が近くにいてくれたら、これほど心をかき乱されることも無かったと思う)
提督(それは五月雨にとって、不安を取り除く時間となっていただろうし、それに)
時雨(ボク達が、葛藤に揺れることもなかっただろう)
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 00:46:16.86 ID:AxM3x3hd0
時雨「...瑞鳳、五月雨を、呼びにいかないのかい」
瑞鳳「...今、提督の業務を手伝ってるの、私は行けないの」
時雨「嘘吐きだね、瑞鳳、行けない、じゃなくて行きたくない、でしょ」
瑞鳳「......」
時雨(ボク達に、薄暗い感情が渦巻くこともなかっただろう)
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:46:11.33 ID:AxM3x3hd0
翌日 ヒトマルマルマル
時雨「あ、山城、おはよう」
山城「おはよう、時雨、哨戒の帰り?」
時雨「うん、そうだよ、山城はどうしたの?」
山城「五月雨を慰めに行ってたの、今日も、部屋に篭もってたから」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:48:39.84 ID:AxM3x3hd0
時雨「そう、なんだね」
山城「時雨、五月雨から聞いたわよ、昨日のあなたのこと」
時雨「軽率な行動だったよ、これでも、反省してるんだ」
山城「...時雨は、どうするのかしら」
時雨「...考え抜いたけど、やっぱり、遠慮はできない、よ」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:49:32.89 ID:AxM3x3hd0
山城「そう、私はあなたの行動はさておき、考えは間違ってないと思うわ」
山城「想いは伝えるべきよ、伝えるべき相手がいる内にね」
山城「ハッキリ言うわ、今回の件が起こった原因は、想いを我慢せざるを得なかったこの鎮守府の雰囲気よ」
山城「五月雨がそれを受け入れない限りは、五月雨の肩だけを持つことはできないわ」
時雨「山城も、そう思うんだね」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:50:26.35 ID:AxM3x3hd0
山城「でもね、時雨、だからと言って塞ぎ込んでるあの子のところに行かないのは、看過できないわ」
時雨「......」
山城「確かに私と五月雨の付き合いは長いわ、でも、そうじゃなくても相談に乗ってあげるのが普通よ」
山城「恋敵だからと言って落ち込んでる時に救いの手を伸ばさないというのなら、私はあなたを軽蔑する」
山城「でも、時雨は優しい子だから、ほら、哨戒の報告は後でいいから、五月雨のところに行ってきなさい」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:52:11.62 ID:AxM3x3hd0
時雨「ありがとう、山城、ちょっと気持ちが楽になったよ」
山城「そう、あなたの為になったなら良かったわ、でもね、時雨、気を付けなさい」
時雨「何に対して?」
山城「五月雨に、あの子の中の優先順位を見誤ると、痛い目見るわよ」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 01:59:52.50 ID:AxM3x3hd0
時雨「五月雨、入るよ」ガチャッ
五月雨「......」ウツロ
時雨「さみ、だれ...」ゾクッ
時雨「昨日のことを、謝りたくて」
時雨「...ごめん、五月雨、本当にごめん」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:00:40.34 ID:AxM3x3hd0
五月雨「...時雨ちゃんは、どう思ってるの」
時雨「...謝ってから言うことではないけど、遠慮はしたくない、かな」
五月雨「そう、だよね、ううん、それは時雨ちゃんの言うことが正しいよ」
五月雨「私も、見て見ぬフリしてたの、ホントはみんなが遠慮してるの、知ってたの」
五月雨「でも、遠慮してるのを知って、遠慮しなくて良いよって、言え出せなく、て」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:02:27.74 ID:AxM3x3hd0
五月雨「私ね、ジャーヴィスちゃんの言うことが正しいと思うの」
五月雨「私が我慢すれば済む話なの、私がみんなに負けないくらい、提督のことが好きだったら済む話なの」
五月雨「でも、いざ目の前でそうされると、我慢できなくなって、怖くなって」
五月雨「提督を、他の人に奪われるんじゃないかって、本当に、本当に怖いの」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:03:03.50 ID:AxM3x3hd0
時雨「...提督が奪われるかどうかは、正直分からないよ、ボクだって遠慮しないって決めたから」
時雨「でも事実として、今五月雨がいなくて、提督は不安なんだ、悔しいけど、それが事実なんだ」
時雨「五月雨、自信を持って提督の隣にいなよ、五月雨のいない隙に隣にいたって、素直に喜べないよ」
時雨「ほら、五月雨、立って、大好きな提督の下に戻ろう?」
五月雨「...うん、わかったよ、時雨ちゃん」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:06:35.47 ID:AxM3x3hd0
時雨「ほら、ちょっと髪がはねてるよ、やってあげるね」
五月雨「あ、うん、ありが、とう」
時雨「もう、五月雨、せっかく戻るんだから元気で、笑顔でいようよ」
五月雨「ふふ、そうだね、あんまり提督を心配させちゃダメだもんね」
時雨「さあ、久しぶりの業務だよ、元気を出して、執務室に行こう」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:42:13.80 ID:AxM3x3hd0
五月雨「失礼します」ガチャッ
提督「五月雨!おかえり!」ガタッ
Jervis「Hi!Good Moning、サミダレ!Nice timingね!」
提督「今、ちょうど今回の件について聞き取りをしていたんだ」
提督「先に謝りたい、不安を抱かせてしまった、すまない」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:42:54.25 ID:AxM3x3hd0
五月雨「そんな、提督が謝ることなんてありません!」
五月雨「もっと私がみんなの気持ちを尊重して、理解して、なにより」
五月雨「提督への気持ちは誰にも負けないと、自信を持つべきでした」
五月雨「もう迷いはありません、時雨ちゃん達の想いを尊重して、理解して、その上で」
五月雨「自信を持って、提督に、寄り添います!」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:54:05.51 ID:AxM3x3hd0
提督「そんな、力強く宣言されたらこっちが恥ずかしいな」
提督「でも、良かった、五月雨が帰ってきてくれて、これからもよろしくな」
五月雨「はい、よろしくお願いしますね!」
Jervis「What a touching scene!でもDeclarationされたからには私達も負けないから!ねえシグレ!」
時雨「ボクにふらないでよ、ジャーヴィス、でも何はともあれ、解決した、のかな」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:54:35.84 ID:AxM3x3hd0
五月雨「そろそろ遠征が帰ってくるので、出迎えてきますねっ!」
時雨「ボクも、一度工廠に行ってくるね」
Jervis「サミダレが帰ってくる前に、提督にCoffee出してあげるわ!」
五月雨「それでも、負けないから!それじゃあ、行ってきます!」ガチャッ
時雨「それじゃあ、行ってきます」バタンッ
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:58:00.67 ID:AxM3x3hd0
時雨「さすがはケッコン艦だね、五月雨、でも僕も負けないから」
時雨「...五月雨?話、聞いて」
五月雨「...てやる」
時雨「え、なんて」
五月雨「...ころして、やる」ボソッ
時雨「ひっ!」ゾクッ
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 02:58:40.01 ID:AxM3x3hd0
時雨「五月雨、え、なに、言って」
五月雨「え、あっ、私あっちの方向でした、それじゃあ時雨ちゃん、また後で!」タタタッ
時雨「あ、ちょっと、さみ、だれ」
時雨(...ボクの、聞き間違い、だよね)
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 04:01:32.21 ID:mIENUe2G0
ぼた餅作りだろ?
俺ぼた餅には詳しいんだ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 04:18:43.71 ID:ran6AopdO
雨は、いつか病むさ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 07:40:03.12 ID:zP5ChHeg0
五月雨は、止まない・・・
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 09:31:14.73 ID:jHX8e2KDo
Jervisのゲス顔が見える
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 09:36:24.70 ID:q9w/jbrmo
きっと五月雨がこうなる事も織り込み済みなんだろうな
後は破滅させて合法的に排除か
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 13:36:52.22 ID:6n5tSBhDO
>>140
はんごろしがいいなあ
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 13:43:28.28 ID:UP5+yiBkO
五月雨に暴力振るわせようとしてるところを撮影&提督に目撃させて解体処分ダゾ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 16:35:11.98 ID:mjNroK9YO
堕天使五月雨エル
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/08(日) 21:16:16.71 ID:VtlfSFYD0
しかしこの手のドロドロ模様に高確率で絡まない白露型の
長女と3女は余り重くないという印象が有るからだろうか
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 22:05:32.09 ID:AxM3x3hd0
時雨(1日を経て、週末を経て、1週間を経て)
時雨(ボクの行動は、あの場にいた子と、山城を含む一部の子しか知らない)
時雨(ボクも、あんまり知られたくないから正直、良かった)
時雨(そしてあの時、五月雨が口にした目標は達成されている、と思う)
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 22:06:36.64 ID:AxM3x3hd0
時雨(今までよりも、みんなは提督に振り向いてもらおうと頑張ってるし)
時雨(五月雨も、いつものように笑顔を崩さず、提督の傍にいて)
時雨(いや、違う、前よりも、もっと近くに提督の傍にいると思う)
時雨(それは、誰から見ても明確で、ボクらは振り向いてほしいから、正直、そう思ってて)
時雨(目標は達成されてる、でも、鎮守府の雰囲気が良くなったとは、一概に言えない)
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 22:07:29.31 ID:AxM3x3hd0
Jervis「Ah、シグレ、お久しぶり!」
時雨「久しぶり、ジャーヴィス、最近あんまり、提督の近くにはいないね」
Jervis「For busy!でも、これで良いのよ!」
時雨(ジャーヴィスは、あの日以降、最低限の用事以外で執務室には行かなくなった)
時雨(それは恐らく五月雨にとって良いことであって)
時雨(そして、あれほど彼女を嫌悪していたみんなにとって、悪いことでもある)
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 22:08:24.04 ID:AxM3x3hd0
時雨「まさか、ジャーヴィスの遠慮ない行動を寂しく思う日が来るとは思わなかったよ」
時雨(ボクらは、ジャーヴィスみたいに全く遠慮しないような行動は出来ない、ちょっとは遠慮する)
時雨(だけど、心を決めた以上、遠慮はしたくないわけであって、でも遠慮して、今でも葛藤して)
時雨(五月雨は、元々遠慮なんて無かったけど、独占欲が強くなったと思う)
時雨(ボクらは葛藤してて、五月雨は独占欲が強くて、そんなの、思うことは一つ)
Jervis「Straightに言っちゃいなよ、シグレ、五月雨が邪魔だって」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/04/09(月) 21:25:07.12 ID:emV3fMAt0
い、胃が痛い
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:12:01.65 ID:eR/7F6tF0
時雨「君がいつものような行動を見せてくれたら、ボクらも勇気を貰えるのに、意地悪な子だね」
Jervis「『今日も一日お疲れ様』って、ズイホウはまた言いたいでしょうね」
Jervis「いつも気軽にHugしてたのに、毎回睨まれたらユウダチも不快に感じるよ」
Jervis「提督がサミダレに遠慮しちゃって、タバコも吸えないってベールヌイが愚痴たれてたよ」
Jervis「みんなのために置いてた机のお菓子の箱が無くなって、モガミはつまみ食いが出来ないんだって」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:12:57.39 ID:eR/7F6tF0
時雨「すごいね、君は、本当によく見てる」
Jervis「その場のことしか分からないのはOut Of the Question、未来を予想するだけじゃThird-rate」
Jervis「予想して、誰が得するかを考えたらSecond-rate、誰が損するか分かればTop-rateよ」
Jervis「カガとヤマシロはこの状況を危惧してるけど、今回の件に関して注意を諭すTypeじゃないわ」
Jervis「当たり前よ、二人は誰よりも五月雨と長く過ごしてるもの」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:14:00.64 ID:eR/7F6tF0
Jervis「さて、シグレ、この先はどうなると思うかなー?」
時雨「愚問だね、三流のボクには分からないよ、一流のジャーヴィスが、教えてくれないかな」
Jervis「それこそ愚問よ、だって、そんなの分かりきってるじゃない!」
Jervis「このままみんなのStressが溜まって、提督は今度こそ決断を迫られると思うわ」
Jervis「でも、提督は軍人だもの、軍の士気を損なわない未来を選択して、サミダレは見限られる」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:15:03.91 ID:eR/7F6tF0
Jervis「そうしたら、後は私達の戦いよ、だから、勝てるBattleって言ったの!」
時雨「そっか、でも、そんなに簡単に五月雨が見限られるとは思わないけどね」
Jervis「提督は、提督のことを第一に考えてたサミダレが好きだったんだよ」
Jervis「でも、今のサミダレは余裕がなくて、私達と同じように、自分が一番になっちゃったんだから」
Jervis「同じ立場の人とは、Equal Footingで争うのが、この国で言うところのスジってものでしょ?」
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:16:21.06 ID:eR/7F6tF0
時雨「キミは本当に、物の言い回しが上手だね、そう言われたら、ボクもそう思ってきちゃったよ」
Jervis「でも、今私が行ったら、サミダレはまた自信を失くして、Positiveじゃなくなるわ」
Jervis「Rivalがいないから、独占しちゃうのよ、だから私は、まだ参戦しないかな」
時雨「計算高い子は同性からも嫌われるよ、あんまり、他の子には言わないでね」
Jervis「信頼してるシグレだからこそよ!それこそサミダレに聞かれたら、殺されちゃうわ!」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:17:21.95 ID:eR/7F6tF0
時雨「...本当に、気を付けてね、君の性格はともかく、論理を聞けなくなるのは辛いから」
Jervis「Don’t worry!でも、シグレの忠告、胸に留めて気を付けるわ!」
時雨「嫉妬してるとは言え、ボクの大切な妹だ、ボクはボクで、君の未来が破綻することを願うよ」
Jervis「Aha! I mean the future is a future! Let’s enjoy now! See you , Shigure!」
時雨「うん、じゃあね、ジャーヴィス」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/09(月) 22:20:53.26 ID:eR/7F6tF0
時雨「さて、ボクもお昼の業務に、ん?」ガタッ
時雨「...誰かいるの、かい?」
時雨「気のせい、だよね...」クルッ
バタンッ
五月雨「 あ は っ 」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/09(月) 22:35:42.14 ID:mutoTbXLo
ひいぃ
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/09(月) 23:47:21.18 ID:hyR72HSJ0
さあ、ほのぼのして参りました(吐血)
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/10(火) 01:15:18.33 ID:7mTsVAO30
この五月雨すらも、実はジャヴィは織り込んでる気がして怖かっこいい
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/10(火) 02:19:52.37 ID:pj+roOiq0
アハ体験ですね。脳にきましたか
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/10(火) 13:54:48.36 ID:h2weoCCzO
やっちゃえ五月雨ちゃん!
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/10(火) 14:03:57.86 ID:JuFUWhU/O
個人的には五月雨やジャービスより手首くるっくるの時雨の方が嫌い
最初は五月雨の味方面してたのにあっさりとジャービスに言い包められて手のひらで利用されてるし
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/11(水) 01:35:41.53 ID:umpw2/p+O
狡猾になりきることも、自分の欲望に忠実になることもできない、比較的常人ポジションなんだろう。主人公としてはいい設定づけだ。
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/11(水) 16:47:28.87 ID:rPa0KJQTO
五月雨本妻の力を見せつけるんだ
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 22:27:47.27 ID:ZDLpW8vz0
翌日 フタヒトマルマル
コンコン
時雨「誰だい、こんな時間に」ガチャッ
Jervis「...Hey、シグレ、夜遅くにゴメンね」
時雨「ジャーヴィス?どうしたんだい、そんな神妙な顔して」
Jervis「サミダレが、私に工廠へ来い、って」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 22:35:00.13 ID:ZDLpW8vz0
時雨「...こんな夜遅くに、かい」
Jervis「Yes、提督から、何か聞いてる?」
時雨「いや、何も聞いてないよ」
Jervis「シグレの話、胸に留めてるわ、付いてきてもらえるかな?」
時雨「万が一何かあったら、デメリットしかないからね、お安い御用だよ」ガチャッ
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 22:53:34.19 ID:ZDLpW8vz0
加賀「あら、こんばんは、二人共」
時雨「お疲れ様、加賀、夜間見回りの帰りかい?」
加賀「ええ、後は五航戦に任せてきたわ、二人はどうしたのかしら」
時雨「どうする、加賀にも話しておいた方が良いと思うよ」
Jervis「そうね、実は...」
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:05:44.41 ID:ZDLpW8vz0
加賀「嫌な予感しかしないわね...」
時雨「何かを話し合うにしても、この時間、しかも工廠だよ」
Jervis「カガが大丈夫なら、是非とも付いてきてもらえる?」
加賀「ええ、全然構わないわ、むしろお願いしたいくらいよ」
Jervis「Thank you、加賀、よろしくね」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:13:14.94 ID:ZDLpW8vz0
時雨「それにしても、君がこういったお願いをしてくるとはね」
加賀「同感ね、あなたならこんなことにも一人で対応するかと思ってたのだけれど」
Jervis「私が自分の行動に責任を持てないってこと?そんなことはないよ」
Jervis「Britishは何かあれば面と向かって言ってくるわ、どんな議論でもEqualityよ」
Jervis「こんな、片方にAdvantageのあるような場を設けたりはしない、陰険、って言うのかしら」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:17:33.28 ID:ZDLpW8vz0
時雨「そう言った国民性だとはよく言われるよね、僕は、よく分からないけど」
Jervis「良い意味もあるよ、自分にAdvantageがあるってことは、勝てるってことだもの」
Jervis「国際会議における日本のNEMAWASHIはGlobal Languageと言われるからね」
Jervis「でも、今回に限っては陰険よ、こんなの、対応したことが無い、対応の仕方が分からない」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:18:17.68 ID:ZDLpW8vz0
加賀「五月雨は幼いけれど、提督のことを第一に考えてる子よ、そんなことはしないわ」
Jervis「提督のことを、ね、もうそんな余裕は残ってないと思うけど」
時雨「追い詰めすぎたんだよ、正論が自分の立場を良くするとは限らないからね」
Jervis「それにしても、逆恨みが過ぎるわ!だから対応の仕方が分からないって、言ってるじゃない...」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:48:42.83 ID:ZDLpW8vz0
Jervis「入るよ、シグレ」ギイィ
五月雨「...ジャーヴィス、ちゃん」
Jervis「な、なに、要件があるなら早く言ってほしいかな」
五月雨「え、あっ、ジャーヴィスちゃん!ごめんね!こんな時間に呼び出して!」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:49:25.00 ID:ZDLpW8vz0
時雨(薄暗い照明が辺りを幽かに照らすだけの工廠で五月雨は立っていて)
時雨(亡霊のような、そんな、この雰囲気に合致した五月雨は、一瞬の後、いつもの五月雨に戻った)
時雨(肩透かしを食らったようだった、もっと、どす黒い雰囲気になると思ってたから)
時雨(ジャーヴィスでも緊張してたんだ、だから、いつもの五月雨を見て、安心して)
時雨(安心して、安心して、安心して、一瞬感じた違和感なんて、掻き消されてしまって)
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:50:32.89 ID:ZDLpW8vz0
Jervis「え、えと、何かな本当に、私だって忙しいんだよ」ハァ
五月雨「ごめんね、でも、一つ伝えたいことがあって」
Jervis「Uh?この前、伝えたいことは伝えたんじゃないの、他に何があるって」
五月雨「昨日、時雨ちゃんと話してたこと、全部聞いたよ」ユラァ
時雨「なっ」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/11(水) 23:51:27.03 ID:ZDLpW8vz0
Jervis「っ、サミダレ、どこで聞いてっ」
五月雨「全部、聞いたよ」ガシッ
Jervis「ひっ」
五月雨「全部、全部、全部、全部、ぜんぶ、ぜんぶ」
五月雨「きいたよぉ?」ニヤァ
Jervis「あ、あぁ、あぁぁぁ...」ガチガチガチガチ
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 00:16:25.81 ID:LfekX1XCo
やだこわい
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 00:32:30.43 ID:1VButNL7O
でもジャーヴィスのこれ演技でしょう?
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 00:41:16.13 ID:Yo5AW/tnO
まあこうなる事を考えての時雨と加賀の布石だもんなあ
予定調和でしょ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 12:50:03.47 ID:iOfDOjuDO
予定調和過ぎても面白くないからここは五月雨が他殺に見せかけた自殺を謀るに1億ジンバブエドル
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 15:49:07.65 ID:QLtPs1Qlo
>>183
しね
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 21:23:11.03 ID:LfekX1XCo
提督の管理不行き届きだよね。
最初に五月雨のケアをしにいった時に事情を把握すべきだった
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/13(金) 05:50:32.47 ID:sRnuPvarO
提督が五月雨と一発ヤれば解決だな
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/15(日) 17:38:26.54 ID:+L4idGhw0
指輪をモルドールに捨てに行こう。
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/15(日) 18:43:06.75 ID:8wp3s503o
五月雨ちゃんはサウロンだった…?
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/17(火) 10:57:55.58 ID:w5d8/s7J0
提督がハッキリとした態度を示さないのが悪いだろ
どんな考えをもっていても、それをちゃんとした言葉にしなかった時点でただの日和見主義者よ
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/18(水) 13:36:11.50 ID:Bmz6+7Y10
sedov_taylor-master
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/01(火) 04:06:53.66 ID:3uGFWs9N0
まだすか
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/03(木) 19:25:32.45 ID:Ljcy6ur+0
加賀「いい加減にしなさい!五月雨!」
加賀「トラブルの元がどちらであろうと、恐怖で相手を追い詰めて良い理由なんて無いわよ!」
五月雨「...そうですね、加賀さんの言う通りです、ごめんね、ジャーヴィスちゃん」パッ
Jervis「っ、Fucking Shit!聞いたからなに!何かあるなら言いなよ!」
五月雨「Jervisちゃん、鎮守府の雰囲気壊して楽しいの?」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/03(木) 19:26:14.07 ID:Ljcy6ur+0
Jervis「私はみんなにきっかけを与えただけよ!」
Jervis「自分の気持ちをopenにして鎮守府の雰囲気が悪くなる?そんな場所潰れてしまえばいいのよ!」
Jervis「自分の立場を盾にして!何かあったらこうやって呼び出して!」
Jervis「陰険なあなたが、サミダレが、この鎮守府の雰囲気を壊してるんじゃない!」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/03(木) 19:28:32.20 ID:Ljcy6ur+0
五月雨「そんなんことないよ、ジャーヴィスちゃん」
Jervis「っ、今の話が、realじゃない!」
五月雨「私は他の子も遠慮しないでって言ったよ」
五月雨「その上で、私もみんなと同じように遠慮してないだけ」
五月雨「それなのに、他の子は遠慮してるのに私は遠慮してない、なんて言われたら、私はどうすればいいの?」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/03(木) 19:32:29.42 ID:Ljcy6ur+0
Jervis「それは、っ、あなたが何度も伝えるしかないでしょ!」
Jervis「鎮守府の雰囲気を壊したくないなら!それなら、それくらいの面倒事引き受けて」
五月雨「私が、みんなに遠慮した時、塞ぎ込んでた時、手を伸ばしてくれなかったのに?」
時雨「っ、ボクは、それでも、五月雨を!」
五月雨「山城さんに促されて、ね、そうだとしても、時雨ちゃん以外には言わなくていいよね?」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/03(木) 22:10:52.88 ID:ieMB63qVO
流れ変わったな
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:20:15.79 ID:NnJl/ddr0
Jervis「...Jesus I'm gonna wretch my fucking guts out!」
五月雨「そう怒らないでよ、だって、私はあなたと同じ土俵で勝負してるだけだもん」
五月雨「だからね、ジャーヴィスちゃん、今の雰囲気の責任を私に求めるのはお門違いなの」
五月雨「でも、実際に雰囲気は悪くなってるんだから、犯人探しはしなきゃいけないよね」
五月雨「だから、ごめんね、ジャーヴィスちゃん、もう一度言うよ、雰囲気壊して楽しい?」
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:25:48.90 ID:NnJl/ddr0
Jervis「...お前は、お前はぁぁぁっ!」ガシッ
五月雨「離してよ、ジャーヴィスちゃん」パッ
Jervis「何を分かったように言ってるの!あなたが、何を知っているの!」
Jervis「私と一緒に戦ってたみんなは、あなたのいないカンタイは、本当に眩しかったのに!」
Jervis「Darlingもいて!みんなもいて!だから、だから来たの!」
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/04(金) 23:32:03.39 ID:pZ47lbCTO
やめてよね
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:34:41.68 ID:NnJl/ddr0
Jervis「お前がいなければ!お前さえいなければっ!」グッ
Jervis「お前のせいでぇぇぇ!うああああぁぁぁ!」ダッ
加賀「ジャーヴィス!」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:35:54.40 ID:NnJl/ddr0
時雨(一瞬だった)
時雨(ジャーヴィスが五月雨に掴みかかろうとするのも)
時雨(五月雨が不自然に一歩後ろへ下がるのも)
時雨(何もかもが一瞬で、でも、確かに)
時雨(五月雨は、見たことの無い笑顔を見せて)
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:51:07.66 ID:NnJl/ddr0
五月雨「ダメだよ、ジャーヴィスちゃん、足元には気を付けないと」
ピンッ
Jervis「っ、な、に」
ドンッ
Jervis「...ぇ」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/04(金) 23:52:02.58 ID:NnJl/ddr0
時雨(何かの線を引っ張ったような音が、工廠に響いて)
時雨(ジャーヴィスが足元に目をやった瞬間に、聞き慣れた音が、砲撃の音が耳を劈いて)
時雨(ジャーヴィスの背中から、天使の翼が開いた)
時雨(真っ赤な真っ赤な天使の翼が、一瞬開いて、羽はすぐに嫌な音と共に地面へと落ちていって)
時雨(一瞬硬直したジャーヴィスは、前のめりになって、その場に崩れ落ちた)
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 00:33:21.43 ID:BO7ILPnPO
やったぜ。
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 01:03:37.33 ID:tOWja8JL0
加賀「え、あ、え、え?」
時雨「五月雨!何をやって」
ドンッ
時雨「っ痛!」
五月雨「ごめんね、時雨ちゃん、大事な顔に傷つけちゃって、でも、これで全部解決するから」ジャキッ
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 01:05:03.55 ID:tOWja8JL0
時雨「っ、単装砲なんて、どこに隠して...!」
五月雨「使われてない装備の山に黒い布を被せるだけでも、薄暗い工廠の中じゃ見えないんだよ」
加賀「な、に、うそ、うそよ、だって、だって...」
時雨「加賀!落ち着いて!早く提督を!」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 01:05:54.60 ID:tOWja8JL0
五月雨「加賀さん、ダメですよ、加賀さんがいないと、時雨ちゃんが大変なことになっちゃう」
加賀「っ」ビクッ
五月雨「ごめんなさい、加賀さん、時雨ちゃん、でも、後少しで、みんなシアワセになれるから」
五月雨「ねえ、ジャーヴィスちゃん?」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 01:07:22.15 ID:tOWja8JL0
Jervis「い、や...こんな、ところで...」
五月雨「大丈夫だよ、ジャーヴィスちゃん、また、すぐに会えるから」
五月雨「この国では介錯って言葉があってね、徒に苦しみを長引かせたらダメなんだよ」
Jervis「うそ、だ...お願い、だから、だから...」
五月雨「だぁめ、今、楽にしてあげる」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 01:09:06.28 ID:tOWja8JL0
Jervis「Jervisは、Jervis、は...」
五月雨「バイバイ、ジャーヴィスちゃん、また、後で」
Jervis「たす、けて、Darli...」
ドンッ
ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ ...
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 01:13:31.17 ID:HhwYxCAzO
実力行使に出るなんて失望しました那珂ちゃんのファンやめます
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 04:18:25.15 ID:blhMWOKZO
ハイクを詠め
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 10:06:59.56 ID:G4MWkaiPo
かーなーしーみのー
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 10:13:38.98 ID:TJ57nlXaO
暴発事故に巻き込まれるなんてラッキージャービスも運が悪い
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 12:03:44.74 ID:/++glE7s0
敵を追い込むときは、逃げ道を一つで良いから与えておかねば死力を振り絞られてしまうのだ
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 15:18:38.55 ID:tOWja8JL0
時雨(永遠に続くようにも感じられた砲撃音は、気付けば止んでいて)
時雨(硝煙の匂いと、血生臭さが、世界を包み込んでいた)
時雨(加賀は、胃の中身を全て出してなお、何かを吐こうとして、えずいて)
時雨(ボクは、あまりに現実離れした光景をただ茫然と、気付けば涙を流しながら見ていて)
時雨(そして、五月雨は、ジャーヴィスだったモノを、無数の肉塊を、ドロドロな眼に映していた)
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 15:49:54.28 ID:tOWja8JL0
五月雨「よしっ、終わった、終わった、やっと、終わった!」
五月雨「あはははっ!ねえ!見てよ二人共!アレを!何も喋らない、ただの血肉袋を!」
五月雨「今寝たら、すっごい良い夢見えるんだろうね!ああ、もう!ホントに残念だなぁ!」
五月雨「だからさ、この余韻をベッドまで残すためにも、二人も後少しだけ手伝ってください!」
五月雨「ねえ、加賀さん、時雨ちゃん、ふふ、頑張ろうねぇ!」ニコニコ
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 15:59:15.41 ID:tOWja8JL0
加賀「ひ、いやっ、こな、いで...っ」
五月雨「もう、加賀さん、そんなに怖がらないでくださいよ、すぐに終わります、からっ」グイッ
加賀「ひいっ!」
五月雨「加賀さんは、ただ、あの汚れを清掃してもらうだけですから、だから」
五月雨「お願いしますね、それとも、加賀さんも同じ姿をご所望ですか?」ニコッ
加賀「う、ぁ、わかった、わかったから、だから、うぁ、ああぁぁぁ...」ポロポロ
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 16:06:49.39 ID:2NcOATpm0
昼メロとラノベの嫌なところを足したような後味の悪さ
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 16:07:56.95 ID:tOWja8JL0
五月雨「ありがとうございます、加賀さん、それじゃあ、時雨ちゃん」
時雨「っ」ビクッ
五月雨「時雨ちゃんは、一緒に付いてきてくれる?」
時雨「なん、で?」ビクビク
五月雨「行けば分かるよ、時間も限られてるから、ほら、いこっか」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 16:22:12.46 ID:88SXzLsGO
時雨にもお仕置きしなきゃね
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 16:32:15.94 ID:tOWja8JL0
時雨(何も考えられなくて、でも本能的に、震える足を無理やり立たせて)
時雨(連装砲と探照灯を手渡されて、工廠を、鎮守府を、五月雨に付いていくまま移動する)
時雨(満月、月光に照らされる空の下、海の上、鎮守府近海を、会話なく進んで)
時雨(進んで、進んで、鎮守府も見えないくらい沖に出たところで、不意に五月雨は足を止めた)
時雨(背中に見慣れないドラム缶を背負った五月雨の表情は、月の光の陰に隠れてる、けど、きっと)
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 16:39:37.34 ID:tOWja8JL0
五月雨「落ち着いた、時雨ちゃん?傷つけちゃったことは、本当にごめんね」
時雨「…もう、後戻りはできないよ、君は解体される、それくらい、君のしたことは重罪だ」
五月雨「ううん、時雨ちゃん、私だって、後先考えずにあんなことしないよ」
時雨「っ、もう全てが遅いんだよ!今更どんな手を打っても、ジャーヴィスを殺した事実は!」
五月雨「時雨ちゃん、なんで深海棲艦を撃滅すると、艦娘が現れるんだと思う?」
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 16:47:33.27 ID:tOWja8JL0
五月雨「話を逸らして、って顔してるね、でも、ちゃんと説明するから、私がしようとしてること」
時雨「...敵が、艦娘の体を体内に取り込んでいるから、深海棲艦を倒すと、取り込まれてた魂が解放される」
五月雨「じゃあ、それぞれの海域で現れる子が異なる理由は知ってる?」
時雨「...噂程度だけど、聞いたことはあるよ、依代が無いんだろう?」
五月雨「そう、半世紀前の遺物でもいい、今の私達の、遺骸でもいい、依代がないと、みんなは顕現されないの」
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 17:02:44.21 ID:tOWja8JL0
五月雨「でも、だとしたら、こういう見方も出来るよね」
五月雨「過去の遺物も何も関係ない場所で轟沈した人も、自分の遺骸がそこに残っていれば顕現できるって」
時雨「...言ってることは分かるよ、ボクは海流で遺骸が流されるから、って解釈してるけど」
五月雨「うん、それもある、でも一番の理由は、他に理由があるの」
五月雨「過去の出来事と関係ない場所の遺骸は、時間と共に、依代としての能力が失われるんだ」
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 17:10:19.98 ID:tOWja8JL0
時雨「それが、今回のことと何が関係して」
五月雨「じゃあもう一つ、なんで轟沈された艦娘は、無傷で顕現するんだと思う?」
時雨「…考えたこともないよ、そんなこと」
五月雨「深海棲艦はね、私たちみたいに入渠ドックが無いから、体内に回復機能を有してるの」
五月雨「その中で、艦娘の体が回復することが極稀にあるの、恐らく誤飲で、体の一部がそこに入るんだろうね」
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 17:16:06.03 ID:tOWja8JL0
五月雨「もちろん、体の一部から全快ってことはないから、結局は魂の回復を指してるんだろうけど」
五月雨「機密情報も色んな学者さんが色んな解釈をしてるから、でもこれだけは確実」
五月雨「敵の体内に体の一部があって、海域に依代があれば、どんな艦娘であれ、轟沈後すぐなら顕現できる」
時雨「五月雨、君はいったい、なに、を、っ!」ハッ
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 17:19:48.84 ID:tOWja8JL0
時雨「まさか...っ!」
五月雨「うん、そうだよ、時雨ちゃん、これが私の最善策」
五月雨「ここで、ジャーヴィスちゃんをばら撒いて、もう一度顕現させる」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 18:14:22.54 ID:tOWja8JL0
時雨「正気じゃない!そんなの!そんなこと!」ガシッ
五月雨「時雨ちゃん、落ち着いて、まだ出来ないと決まったわけじゃないから」
時雨「出来る出来ない以前の問題だ!亡骸の一部を利用して顕現させる!?死者を愚弄するにも程があるよっ!」
時雨「それに、そんなことが可能ならもう噂になって!」
五月雨「噂になってないって、実現されてないって意味じゃないんだよ、時雨ちゃん」
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/05(土) 19:50:49.16 ID:1DZW2KDA0
時雨も口封じに一度轟沈させられるんじゃね?
というかトラブルの度に五月雨が毎回轟沈させてる気がする
その五月雨も提督に轟沈させられるor提督すら轟沈させてドロさせられず発狂とか
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:21:47.79 ID:tOWja8JL0
時雨「そん、な...」
五月雨「機密情報だし、報告数も少ないから、でも、確かにそう言うことはあったの」
五月雨「だけど、成功確率は高くない、深海棲艦が誤飲してくれないと、顕現されないから」
時雨「そうだよ!そんな低い確率に賭けるなんて、どうかしてる!」
五月雨「でも、やるしかない、時雨ちゃん、探照灯点けてもらえる?」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:30:18.10 ID:tOWja8JL0
時雨「...確かに、探照灯で深海棲艦の注意は引きつけられる、でも、だからと言って、誤嚥の為には」
五月雨「飲み込む数そのものが多くなくちゃいけないよね、だからこそ、こうしたの」
五月雨「時雨ちゃん、このドラム缶の中には、何が入ってると思う?」
時雨「...砲撃が尽きた時の為の資材、だろう」
五月雨「違うよ、中身は、これ」ドチャッ ベチャッ
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:32:06.25 ID:tOWja8JL0
時雨「...え、あ、あ、それ、って」
五月雨「うん、ジャーヴィスちゃんだよ、もう、跡形もないけどね」アハハ
時雨「ぅぁ、あああ、っぷ、おええぇぇぇ...」ビチャッ
五月雨「ほら、時雨ちゃん、吐いてる暇はないよ、どうやら、おでましみたい」
時雨「おぇぇ、ぇ、っぁ、うああぁぁっ!」
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:38:48.39 ID:tOWja8JL0
イ級「」ゾロゾロ
五月雨「探照灯と、音と、匂いと、集まれるだけ集まった、って感じだね」
時雨「夜戦で、駆逐艦6隻なんて、そんなの、下手すれば...っ」
五月雨「うん、だから、もうやるしかないんだよ、時雨ちゃん、準備は良い?」
時雨「わ、わかった!」バッ
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:39:50.08 ID:tOWja8JL0
五月雨「イ級程度の知能なら、私達の存在よりも、目の前の肉塊に目がいく」
五月雨「探照灯はこのドラム缶の上に乗せて、私達は少し離れた場所で様子見」
時雨「砲撃は、どのタイミングで」
五月雨「イ級がアレを食べきって、探照灯に目を遣った瞬間に、横から」
五月雨「落ち着けば大丈夫だから、さあ、そろそろ食べ終わるよ、じゃあ、いこっか」
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:40:56.11 ID:tOWja8JL0
時雨(目の前に自分達の欲するモノが無いと分かったイ級が一斉に探照灯へと目を遣る)
時雨(その瞬間に、ボクと五月雨の砲撃、相手が混乱している間に、また砲撃)
時雨(残り2体、探照灯の裏に回って、逆光を生かしてまた砲撃、ボクが外して、残り1体)
時雨(ここまで、顕現を意味する光球は現れていない、残り1回、もう、後は無い)
時雨(隣の五月雨の目が、一瞬不安に駆られて、でも、砲撃するしかなくて)
時雨(砲撃、轟沈、五月雨は、イ級の沈んだ場所から浮き出た光球を見て、ようやく震えを止めた)
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:49:33.28 ID:tOWja8JL0
五月雨「...よか、った」
時雨「...まだ、ジャーヴィスかどうかは分からないよ、もしかしたら、他の子の可能性も」
五月雨「ううん、こんなはぐれ海域で誰かが沈んだって話は聞かないから、該当するのは、一人だけだよ」
時雨「でも、ジャーヴィスの記憶は無いんだから、絶対に提督の前でボロが出て」
五月雨「時雨ちゃん、これは本当に報告数が少ないんだけど、私、ある情報に賭けてるんだ」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:53:55.26 ID:tOWja8JL0
五月雨「陸で死んで、本体が依代として海域にあるレアケース、こういう場合はね」
Jervis「っ、ぇ、あれ、なんで、だって私は...」
時雨「...うそ、だ」
五月雨「死ぬまでの記憶が保持されてるらしいよ、ねえ、ジャーヴィスちゃん?」
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:55:26.90 ID:tOWja8JL0
Jervis「え、あ、サミ、ダレ、い、や、こないで、来ないでえええぇぇぇぇ!」
Jervis「いやああああぁぁぁぁ!もう死にたくない!死にたくないいいいぃぃ!」
五月雨「ジャーヴィスちゃん、さっき振りだね、言ったでしょ、また後でって」
Jervis「お願い!来ないで!近寄らないで!もう許してぇぇ...」
五月雨「うん、もう許してあげるよ、だから、もう雰囲気悪くしないでね」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 20:56:26.72 ID:tOWja8JL0
Jervis「分かった!分かったから!もう、何も口出さないからぁっ」
五月雨「うん、ありがとう、ジャーヴィスちゃん、でも、誰にも今夜のことは言っちゃダメだよ」
五月雨「私の砲撃、最初のは痛かったでしょ、ああでも、最期のも最初は手足撃ってたから、痛かったかな」
五月雨「思い出して、私の砲撃、あなたの死ぬ瞬間、脳まで刻み込んで、でも、忘れそうになったら、また」
五月雨「また、思い出させてあげるねぇ」ボソッ
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 21:05:17.87 ID:P3o93BRO0
でも、この姿を実は提督が見ていたとかなら、百年の恋も冷めるわな
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 21:19:45.34 ID:tOWja8JL0
Jervis「ぃ、や、あっ、ぅぁああ、ああぁ...」ガクガク
五月雨「約束だよ、それじゃあそろそろ帰り支度しよっか」
時雨「う、うん、ジャーヴィスも、ほら、一緒に」スッ
Jervis「いやああぁぁっ!ごめんなさいっ!もう何も喋らないから!だから!」
時雨「っ、ジャーヴィス、ボクは君を撃ったりしないよ、大丈夫、大丈夫だから」
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 21:27:26.99 ID:tOWja8JL0
Jervis「いやぁぁ...撃たないで、うぁぁ、あああぁぁぁ...」
五月雨「時雨ちゃん、その連装砲、捨てて帰って良いよ、多分、それがトラウマだから」
五月雨「ねえ、ジャーヴィスちゃん」ジャキッ
Jervis「っ、ひぁ、あ、ああぁ、っ、ぁ」プツンッ
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 21:34:58.46 ID:tOWja8JL0
時雨「ジャーヴィス!」ガバッ
五月雨「気絶しちゃったみたい、でも、もうその子は連装砲握れないね、戦力に、ならないね」
時雨「...五月雨、君は」
五月雨「今まで、一度も沈んでない子が、誰の死も見てない子が、あんな目に遭っちゃったら、なんて」
五月雨「えへへ、今日は疲れたね、ジャーヴィスちゃんはお願い、それじゃあ、帰ろっか」
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 21:51:46.28 ID:tOWja8JL0
時雨(満月の光は、1時間前には無かった3人目の影を映して、ボク達の帰投を見届ける)
時雨(窓が開けられた工廠には、端で震える加賀がいた)
時雨(ジャーヴィスを見て、その眼は尚更恐怖を渦巻いて、頭を抱えて)
時雨(五月雨が近付いて、耳元でボソボソと話しかける、加賀は顔面蒼白になって、コクコクと何度も頷いた)
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 21:55:03.54 ID:tOWja8JL0
五月雨「今日のことは皆さん内緒でお願いします、バレたら全員、機密情報保持で解体処分ですから」
五月雨「それじゃあ、おやすみなさい、また明日」
時雨(五月雨はそう言って、でも本人は動こうとせずに、ボク達をニコニコしながら見つめる)
時雨(すぐに部屋へ戻れという意味を理解したからか、それとも、目の前の恐怖から早く離れたかったからか)
時雨(ボク達は何も言わず、部屋へと戻る、もう、何も考えたくない)
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:00:17.85 ID:tOWja8JL0
時雨(満月がお伽噺の世界みたいに綺麗で、でも、ここはお伽噺の世界じゃなくて)
時雨(五月雨が、怖い、あんな目を、あんな言葉を、あんな行動を、ボクの知ってる五月雨はしない)
時雨(夢に逃げたくて、でも、逃げれなくて、やがて、ボクが提督に迫ったことを思い出して、しまって)
時雨(ベッドの軋む音一つ、まるで、五月雨がすぐ傍にいるような気がして、気が、して)
時雨「いや、だ、だれか、近くにきて、よ、だれか、だれかぁぁ ... 」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:28:37.94 ID:tOWja8JL0
1週間後
五月雨「提督、この書類で手続きは最後です」
提督「ああ、ありがとう、しかし、残念だ」
提督「短い間だったが、我が鎮守府に来てくれてありがとう、礼を言う」
提督「それじゃあ、グッドラック、ジャーヴィス」
Jervis「...Good Luck , Darling」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:30:31.48 ID:tOWja8JL0
時雨(ジャーヴィスが、元の英国の鎮守府へと戻った)
時雨(元々、完全に籍を移動していた艦娘だ、少し混乱もあったけど)
Jervis「...Thank you , Shigure . Bye.」
時雨(死んだような瞳のジャーヴィスを、ボク達はどうすることもできなかった)
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:36:16.00 ID:tOWja8JL0
時雨(きっと、あの日、別れてからジャーヴィスも自分の部屋で、恐怖に追い込まれていたんだろう)
時雨(誰もいない、静寂と暗闇の中で、恐怖を思い出して、追い詰められて)
時雨(夜が明けるまでの時間は、ジャーヴィスの心を壊すのには十分過ぎた)
時雨(元々の関係性も関係性だ、ボクも、加賀も、五月雨も事情を聞かれたけど)
時雨(ボクも、加賀も、震えるだけで何も言えなくて、ただ、五月雨だけが一言、知りません、と)
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:39:18.68 ID:tOWja8JL0
時雨(真相は誰も知らない、けど、みんな知ってる、黒幕が五月雨だって、みんな知ってる)
時雨(だからみんな、恐れをなして、提督に近付けなくて、でも五月雨は、今までと同じように接していて)
時雨(もしかしたら、提督は本当のことを知ってるのかもしれない)
時雨(だって、五月雨と接する提督の顔は、とても悲しそうな笑顔をしていて)
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:41:39.18 ID:tOWja8JL0
時雨(きっともう、この鎮守府の雰囲気は変わらない)
時雨(五月雨が近くにいて、ボク達は遠くから見ることしか、できなくて)
時雨(それは、前だってそうだった、でも、あの時はいつか、いつか叶うって、信じていて)
時雨(でも、いざ叶えようと意気込んでも、あの日の記憶が頭をよぎって、尻込みして)
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:43:53.30 ID:tOWja8JL0
時雨(誰が間違っているのか、もう何も分からない)
時雨(五月雨が恐怖でボク達を支配したから?ジャーヴィスがそのきっかけを作ってしまったから?)
時雨(それとも、ボクが言い訳を重ねて、気持ちに素直にならなかったから?)
時雨(分からない、分からないけど、でも一つだけ、確かなことがある)
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 22:45:05.29 ID:tOWja8JL0
時雨「あ、ああぁぁ、あああぁぁ...」ポロポロ
時雨(ボクの恋は、もう二度と、叶わない)
時雨「うああああああぁぁぁぁぁぁ!ああああああぁぁぁ ... 」
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 23:09:09.34 ID:tOWja8JL0
工廠
瑞鳳「五月雨!あなた本当は全部知ってるんでしょ!言いなさい!あなたのせいで加賀先輩も、時雨も!」
五月雨「瑞鳳さん、本当はビビってるくせに、自分が行動に移せないからって、他の人を理由に使わないで下さい」
瑞鳳「っ、あんた、いい加減に!」ガシッ
五月雨「ダメですよぉ、瑞鳳さん、足元には気を付けないと」ニヤァ
ピンッ
瑞鳳「...ぇ」
おしまい
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/05/05(土) 23:10:39.02 ID:tOWja8JL0
読んでいただきましてありがとうございました。
以下過去作です。お暇でしたら片手間にでもお読みください。
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459599682/
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「またですか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460123068/
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「これで最後ですね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464368418/
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 23:54:17.75 ID:sc0gsyHe0
乙
あんただったのか!今回も面白かった次はハッピーエンドが見たいです・・・
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/05(土) 23:58:12.22 ID:Ss8kpUUt0
みんなで幸せになろうよ
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/06(日) 00:37:30.62 ID:gSRmdkCio
闇に落ちた五月雨ちゃんいい…すごくいい
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/06(日) 01:11:58.29 ID:6uMmB7BW0
次の曲は、村下孝蔵で初恋
さ〜み〜だーれは プツンザーザーザザザザザザザーーザー
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/06(日) 06:28:23.50 ID:z8c9ZzhHO
慈悲はない
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/06(日) 06:46:08.37 ID:TmKTSmUe0
あんたかい!
乙でした
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/06(日) 20:39:51.62 ID:ouEd6JK/0
酉つけてくれんかな
最初から読まないようにしたい
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/07(月) 07:49:56.63 ID:KD3GEdxA0
不知火とジャービスに恨みでもあるのかよ…
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/08(火) 12:49:21.51 ID:2mHro8TQO
いいねえゾクゾクするわ
前作も好きだったし、
こういうのもっと書いて欲しい
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/08(火) 17:56:17.80 ID:e081Ka16O
注意書きは欲しかったかな
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