唯「てんくうのはなよめ!」

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279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 23:39:46.32 ID:TLSQQKRPO
六人じゃなくて五人じゃない?
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 00:26:07.90 ID:CVg/T8rq0
>>278

六人(あるんかい……)×
五人(あるんかい……)○


…………


律「と言っても、抜け道はどこにあるんだ?」


唯「それならヘンリーがきっとわかるよ〜、なんたってヘンリーのお城だもん!ね!ヘンリー!」


ヘンリー『抜け道ってふだん使わないから、どこだったか忘れちまったよ。昼間は見えにくい場所にあったような気がするんだけどな』


唯「な、なんですと!」ガビーン


憂「ま、まあヘンリー王子がお城にいたのは小さい頃だし……10年も経ってるんだし仕方がないよ、お姉ちゃん」


律「昼間は見えにくい所……か、こういう謎解きは我らが誇る名探偵二人に任せて、私はちょいとお茶でも……」


憂「あそこですね、紬さん」


紬「ええ、間違いないわ、憂ちゃん」


律「ってはえーなおい!」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 00:26:34.20 ID:CVg/T8rq0
>>279
ありがとう
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 00:27:16.98 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「橋の下……か、よくわかったな二人とも」


紬「うふふ」


憂「たまたまですよ〜!」


唯「でもここ、行き止まりだね」


律「なんかスイッチみたいなのがあるぞ?それを踏むんじゃないか?」


唯「どらどら?」カチッ、ズーーン


唯「おお!ほんとだ!凄いりっちゃん!名探偵!!名探偵りっちゃん!!」


律「どうだ私だって負けてないだろー!?」


唯「いよっ!日本一!」


澪(幸せそうな奴ら……)
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:13:46.61 ID:CVg/T8rq0
…………


『おお!よくぞ来てくれた!わらわはこの国の太后じゃ!早くわらわをここから出してたもれ!』


唯「ふえ?」


梓「太后って、凄い権力を持ってるってお城の人言ってましたよね?どうしてこんなところに……」

  
『どうした?わらわが太后だと信じられぬと申すかっ?ええいはがゆい!』


律「でもこのムカつく言い回しは、本人な気がするけどな」

  
『たしかに10年前、ヘンリーをさらわせ亡き者にさせたのはわらわじゃ』


唯「な、なんと!」


律「やっぱりな……」


『しかしそれも、わが息子デールを王にさせたかったあわれな親心から……今では本当に悪かったと改心しておる』


紬「……」

  
『だからお願いじゃ。わらわをここから……うっうっうっ』


ヘンリー『どういうことだ!?あれはどう見ても太后…オレの義理のオフクロじゃないか。なんで城の中でふんぞり返ってるはずの女がこんな地下牢にいるんだ!?』


律「なあムギ、今悪政を働いてる太后ってもしかして……」


紬「ええ、きっと偽物よ」


唯「じゃあ、ここにいるのが本物の太后さん……?」


梓「……こんな姿を見ちゃうと、少し可哀想って思っちゃうけど、でも」


澪「この人のせいで、ホウカゴとヘンリー王子は奴隷にされて、そしてパパスは……」


六人「……」
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:14:31.45 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「あ!お城の中に入れたよ!」


律「中庭か。ここに繋がってたんだな」


憂「あ、お姉ちゃん、わんちゃんがいるよ!」


唯「まぁまぁまぁよーしよしよし」


『ガルルルルー!!!!』


唯「ええ!?」


…………


ヘンリー『まさか城の中庭に魔物が放されてるなんてな。犬だと思ったから油断したぜ』


唯「うう、わんちゃんとドラゴンキッズじゃえらい違いだよ……」


梓「まあ確かにちょっとかわいいですけど、見間違えないですよね、普通……」


澪「羽生えてるしな……」


『あら、あなた見かけない顔ね。新しくやとわれた人でしょ。だったら教えてあげる。この国の王はデールさま。でも実権は、デールさまの母上太后さまがにぎっているのよ。くれぐれも太后さまにさからわないことね。でないとクビがとぶわよ』


澪「やっぱり城にはちゃんと太后様がいるんだな」


紬「今実権を握っている方が偽物だということは、まず間違いないと思うわ」


律「けど、その偽物って一体なんなんだろうな?」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:15:09.69 ID:CVg/T8rq0
紬「ねえりっちゃん、ヘンリー王子が連れ去られたのって、このラインハットの近くにある神殿だったわよね?」


律「ん?ああそうだな」


憂「そして、そこに現れたのはゲマで、ゲマは光の教団の手先だった」


澪「つまり、今ラインハットを乗っ取っているのは光の教団ってことか?」


憂「城内に、明らかに魔物の兵士がいましたし、きっとそうだと思います」


梓「そんな、ヘンリー王子の国が光の教団なんかに……」


澪「やっとの思いで光の教団から解放されて、ようやく辿り着いた故郷にも同じ組織の手が回っていた……か」


律「本当にそうだとしたら、生々しいというか、胸くそ悪い話だよな……」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:15:40.79 ID:CVg/T8rq0
唯「あそこにいるのがデールかな?」


紬「大きくなってるけど、きっとそうね」


デール『………………………。そこにいる大臣から聞いたであろう。今日は誰とも話したくないのだ。さがるがよい』


唯「え?大臣?」


梓「普通にスルーしちゃいましたね」


澪「うーん、でも話を聞いてくれる雰囲気じゃなさそうだな」


ヘンリー『ですが王さま。子分は親分の言うことを聞くものですぞ』


梓「!」


唯「おお!ヘンリー!」


デール『…………!!そんな……。まさか…………。おい大臣!私はこの者と話がある。さがっておれ!』
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:16:21.79 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「さっきのヘンリーのセリフ、なんかかっこよかったね〜!」


律『ですが王さま、子分は親分の言うことを聞くものですぞ!』


唯「そう!それそれー!」


唯「月曜日学校行ったら早速使ってみよーっと!」


律「私も私もー!」


澪「誰にどういうタイミングで使うんだよ……」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:17:24.50 ID:CVg/T8rq0
梓「ねえ憂、デール王は不思議な鏡の伝説って言ってたけど、なんなのかな?」


憂「うーん、まだちょっと情報が少なすぎるから、倉庫の本棚に行ってみようよ!」


澪「不思議な鏡か、どんな鏡なんだろうな?」


律「!」


澪「?律、どうした?」


律「わかったかもしれない……!」


澪「え、ほんとか!?」


律「ああ、澪、ちょっと耳を……」


澪「なんだよ、みんなにも教えてやればいいのに。ほら、聞かせろよ」


律「……かがみ」


澪「え?」


律「ム ラ サ キ カ ガ ミ」


澪「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:18:02.80 ID:CVg/T8rq0
…………


”○月×日。今日、この城の旅の扉より南の地におもむく。

”南の地には古き塔あり。真実の姿をうつしだす鏡がまつられていると聞く。

”しかし塔の扉は、我には開かれず。そのカギは修道僧が持てり”


澪「真実の姿を映出す鏡、か」


梓「なるほど、その鏡を使って、偽物の太后の正体を暴くんですね!」


紬「旅の扉はこの先にあるのね」


澪「よし、行こう!」


唯「ね、ねえりっちゃん、澪ちゃんになんて言ったの……?」


律「ゆ、ゆい、教会に……連れていってくれぇ……」


澪「私が20になるまで棺桶に入ってろ!!」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:18:47.75 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「凄いね!全く違う場所に来たよ!」


梓「なるほど、だから旅の扉っていうんですね」


唯「良いなぁ〜、私の部屋と学校にも置きたいな〜、旅の扉」


澪「いや、そんなの旅の扉って言わないから」


紬「南にあるのが不思議な鏡が置かれている塔ね」


憂「でも、修道僧がいないと開かないって書いてありましたよね?」


唯「あ、ねえねえ、ここ、樽で流されてきた修道院じゃないー?」


律「お、ほんとだ、この辺りに繋がってたんだな」


唯「おお、りっちゃんふっかつ!」


紬「ねえねえ唯ちゃん、もしかしたら、修道院の人なら塔の鍵について知ってるんじゃないかしら?」


律「おお、それだな!ムギ」


澪「ヘンリーもマリアに会いたいだろうし、行ってみようか」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 08:19:23.04 ID:CVg/T8rq0
…………


マリア『まあ!神さまが私の願いを聞きとどけてくださったのかしら。ホウカゴさまとヘンリーさまにはまたお会いしたいと…。ぽっ。ええ。私は元気です。皆さんとてもよくしてくださるし…』


唯「ぽっ、だって、ねえねえ、マリアちゃんってホウカゴのこと好きなのかな?」


梓「このリアクションは、そうかもしれないですね」ドキドキ


憂「な、なんか照れちゃうね」ドキドキ


澪「でも、ヘンリーは複雑かもな……」


紬「そうね、澪ちゃん」


澪「あ!ムギもヘンリーの気持ちに気が付いてたんだな!」


紬「もちろんよ、澪ちゃん!10年も一緒にいたんですもの。男の子同士だって良いと思う!」


澪「……へ?」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:53:36.86 ID:CVg/T8rq0
…………


マリア『ここが神の塔ですね。私、ここに来るのは初めてなんです。私でお力になれるとよいのですが……』

マリアはひざまずき、手を合わせ天に祈った…。
なんと扉が開いた!


唯「おお!開いたよみんな!」


律「神につかえる乙女かー、確かにマリアが適任だよな」


唯「でも、ムギちゃんも開けられそうだよね」


紬「え?そ、そうかしら?」


澪「いや、洗礼を受けて、ちゃんと修行すれば私達全員開けられるんじゃないか?」


梓「ですね」


唯「え?なんで?」


憂「そ、それは、アレだよ、お姉ちゃん 」


唯「えー?」


律「少なくとも私と唯は乙女って柄でもないしなー、洗礼を受けてもダメなんじゃないか?」


澪「いや、だから多分、乙女って意味合いが……」


唯「???」


律「???」


澪「だ、だから……ゴニョゴニョ」


律「……」


唯「……」


唯律「!!」ボンッ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:54:14.50 ID:CVg/T8rq0
…………


律「ま、全くそんなことが理解出来ちゃうなんてどどどどんな教育を受けていらっしゃるのかしらあ?」パタパタ


唯「う、憂も、そそそんな子に育てた覚えはないでござるわよ!」パタパタ


憂「えーそんなあ(涙)」


唯「な、なんか暑くなってきたねりっちゃん」パタパタ


律「そ、そうだな唯」パタパタ


梓「女子高生なんだし、それくらい察しましょうよ……」


律「全く梓がむっつりだったなんて……」


唯「全くあずにゃんたら……」


梓「んなぁ!?ち、違いますよ!」


律「澪は昔からそうだったけどさー……」


紬「あら、そうなの?」


澪「なっ!で、でたらめ言うな!」


律「中学の頃なんてさー、」


澪「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:55:03.49 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「りっちゃん、またまた大丈夫……?」


律「ゆ、ゆい……教会に……」


澪「ずっと棺桶に入ってろ!」


澪「……あら?あそこにいるのは……」


梓「あ!ゆ、唯先輩!」


唯「ほえ?」


憂「お姉ちゃん、あれって……」


律「誰だ……?何も聞こえねぇ、何も見えねぇ……」


唯「お父さんがいたよ、りっちゃん……」


ヘンリー『ホウカゴ、見たよな?』


唯「うん、見たよ、ヘンリー……」


ヘンリー『オレも……あの人の姿は忘れないぜ。するとあの女の人がもしかして…?』


マリア『そういえば、神の塔はたましいの記憶が宿る場所とも言われているそうです。だからこそ、すべてを見通すふしぎな鏡がまつられているのだとか…。今の幻影も、もしかしたら誰かのたましいの記憶だったのかもしれません』


紬「魂の記憶……パパスさんも、昔ここへ来たことがあるのかしら」


唯「一緒にいたひとは、多分お母さんだよね?お父さんとお母さんも、昔ここに鏡を探しに来たのかなあ」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:55:40.48 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「なかなか手強いモンスターさんが増えて参りました」


澪「そうだな。こっちのレベルも上がってきてるとは言っても、気が抜けないな」


律「しかし憂ちゃんの読みが見事に当たったよなー、ナイトめちゃくちゃつえーじゃん」


梓「べホイミもすぐに覚えましたし、攻撃翌力もありますからね」


紬「アズサちゃんも優秀よ」


梓「……」


唯「そうだね、アズニャンのなめまわしとか、あまいいきとか、凄く便利だよ、べホイミだって覚えたし!」


梓「……」


律「アズサのなめまわしがなかなか便利なんだよなー、色んな敵に効くしな」


澪「なかなかバランスの良いメンバーに育ってきたよな」


憂「??梓ちゃん、急に黙っちゃってどうしたの?」


梓(うう〜、プリズニャンに代わるモンスター、早く仲間になってぇ…… )
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:56:21.48 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「あ、ホイミスライムが仲間になったよ!」


律「お!これは回復役として活躍してくれるんじゃないか?」


紬「次に名前をつけるのは澪ちゃんね」


澪「あ、私か……」


唯「どうする?澪ちゃん」


澪「そうだな……(あのつぶらな瞳、青くてつるつるの顔?体?そしてあのうねうねした足?触手?そう、この子の名前は……)」


澪「る、ルンルン……」


律「」


梓「」


紬「素敵な名前ね、澪ちゃん!」


唯「よーし今日からキミの名前はルンルンだぁー!」


現在仲間モンスター

スライム(唯命名・ぷるん)
プリズニャン(律命名・アズサ)
ドラキー(憂命名・ドラッチ)
メタルスライム(紬命名・めるめる)
スライムナイト(梓命名・ナイト)
ホイミスライム(澪命名・ルンルン)
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:56:56.48 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「うーん、律、あそこ……」


律「通路がないな」


梓「奥にある宝箱にきっと鏡が入ってるんでしょうけど、どうやってあそこまで行くんでしょうね」


律「ムギと憂ちゃん、どう思う?」


憂「うーん。そうですね」


紬「ここまで特にヒントってなかったわよね?」


五人「うーん…………」


唯「あ、通れたよーみんなー」


律「へ?」


憂「え、お姉ちゃんどうやって!?」


唯「んー?なんかねー、右端歩いてみたら行けたよー」


澪「落ちてたらどうするつもりだったんだ」


唯「えー?だって悩んでたって仕方がないしー」


梓「それはそうですけど……」


紬「うふふ、こういうときは、唯ちゃんが一番頼りになるかもしれないわね」


憂「すごいよ!お姉ちゃん!」


唯「えへへー」


律「ま、何はともあれ、これでこの塔はクリアだな!」


ホウカゴは ラーの鏡を 手にいれた!
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:57:32.84 ID:CVg/T8rq0
…………



『いったいどうしたことか!2人の太后さまが会ったとたんとっくみ合いのケンカに!なんとか2人を引きはなしたが、王さまにもどちらがどちらか分からなくなったのだ!』


律「おー、なんかいきなり大変なことになってんなー」


デール『う〜ん、どちらが本物の母上だろうか……。兄上だけに苦労させてはとボクなりにやってみるつもりだったのに…。どうもボクのやることはヘマばかりだな』


律「おいおい……」


ヘンリー『あちゃ〜。自分から行動してみたらこの結果かよ。そういえば、あいつ昔からどんくさかったんだよな』


紬「自分なりになんとかしてみるつもりだったのね」


梓「その意気込みは良いと思いますけど……」


マリア『さあ、今こそアレを…!』


唯「ラーの鏡だね!よーし!」


律「いけー!唯!!」


唯「……」


憂「お姉ちゃん、どうしたの?」


唯「どっちに使えば良いんだろう……?」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:58:25.76 ID:CVg/T8rq0
…………


太后(右)『デールや、この母が分からぬのですか?さあこっちへいらっしゃい」


ヘンリー『う〜ん。こっちが本物かな? なんかうす汚れてるし……。でも、オレが知ってるこの人はこんなにやさしそうじゃなかったな』


太后(左)『ええい!私が本物だとなぜ分からぬのかっ!このうすぎたない女を早く牢に入れておしまい!』


ヘンリー『ああ、あのヒステリックな声、子供のころを思い出すよ。こっちが本物かな?』


唯「りっちゃんどう思う?」


律「え?私?うーん、ヘンリーの言う通り左じゃないか?あんな感じだったじゃん」


唯「ムギちゃんは?」


紬「私は右だと思うわ。汚れているのは長く牢に入れられていた証拠じゃないかしら」


唯「じゃあ左が偽物だねー」


律「私に聞いた意味な」


唯「使い方はやくそうとかと同じでいいんだよね?ほいっ」


なんと鏡には 魔物の姿がうつし出された!
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:58:59.72 ID:CVg/T8rq0
梓「ムギ先輩大正解ですね!」


紬「たまたまよ♪」


澪「正体は魔物だったんだな……」


律「まさか自分達の国が魔物に支配されてたなんて、国民が知ったらショックだなこりゃ」


太后『そ、その鏡はっ!ええい正体がバレてはしかたがない!』


唯「わあ、変身したよ」


憂「というか、元の姿に戻ったって感じかなあ?」


ニセ太后『こうなったら 皆殺しにしてくれるわっ!』


律「げげ、ボス戦だ!」


澪「そういえばストーリーばかり追いかけていて、意識的なレベル上げはしてなかったな」


梓「唯先輩、大丈夫そうですか?」


唯「が、頑張ってみるよ……」


憂「危なくなったら助けるからね、お姉ちゃん!」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 10:59:38.25 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「ふう、特に問題なく勝てたな」


梓「でも、これまでのボスと比べると少し戦いにくかったですね……ゲマは別ですけど」


律「ルカナンとかマヌーサの重要性が段々上がってきてるよなー」


紬「そうね、効果がある相手とない相手の見極めも必要かも」


憂「攻撃呪文もそうみたいだよ、お姉ちゃん」


唯「そうだね憂、こりゃ大変だあ」


澪「メンバー構成も、覚える魔法で流動的にして行った方がこれから便利かもしれないな」


唯「ということは、これからぷるんやめるめるの出番も回ってくるかもしれないねえ〜」


ニセ太后『おろかな人間どもよ……。オレさまを殺さなければこの国の王は世界の王になれたものを…。ぐふっ!』


唯「なんで最後吹き出したのかな?」


澪「いや、違うだろ」


梓「ていうか男だったんですね」


律「何年も女装してたのか……結構恥ずかしい奴だな、アイツ」


なんと太后さまはニセ者だった。
このウワサはまたたく間に国中にひろがり そして夜が明けた…。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 11:00:15.78 ID:CVg/T8rq0
…………


デール『ホウカゴ。兄上と共に、よくぞ母上のニセ者をたおしてくれました。心から礼を言いますぞ。あのままだとこの国がどうなっていたか……まったくボクは王さまとしては失格ですね』


紬「デール王もきっと大変だったのだから、責任を感じることなんてないと思うわ」


梓「悪いのは光の教団ですからね!」



デール『だから、ホウカゴさんからもたのんでくれませんか?兄上が王さまになるように』


唯「ええ!?それはダメだよ!」


憂「お姉ちゃん」


唯「うぅ、ヘンリーは仲間なのに……」


ヘンリー『王さま。その話はおことわりしたはずですが』


唯「ほら、ヘンリーもこう言ってくれてるよ!」


紬「……」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 11:01:18.56 ID:CVg/T8rq0
デール『しかし 兄上……』


ヘンリー『子分は親分の言うことを聞くものですぞ。もちろんこの兄も、できうるかぎり王さまを助けてゆくつもりです』


唯「え?ヘンリー、それじゃあ……」


律「……なあ唯、ヘンリーの服装、気付いてるだろ?」


唯「うん……」


澪「ヘンリーは、ラインハットの為に尽力をして行きたいんだよ。そして、その決意の表れが、あの正装なんだよ」


唯「うぅ……もう仲間とのお別れは辛いっす……」


律「まあ、行方知れずのビアンカやゲレゲレとは違ってさ、ヘンリーはずっとラインハットにいる訳だし、元気出せよ、唯」


唯「そうだね、りっちゃん……」


ヘンリー「……というわけで、ホウカゴとはこれ以上旅を続けられなくなっちゃったな。いろいろ世話になったけど、ここでお別れだ。お前に買ってもらった武器や防具は、そのふくろに入れておいたからな。じゃあ、元気でやるんだぜ、ホウカゴ」


唯「ヘンリーもね。これまでありがとね、ヘンリー。またね……」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:09:45.28 ID:CVg/T8rq0
…………


さすらいのたびびと!


ナイト「そりゃっ!うりゃっ!」

アズサ「ニャーゴ!」

ルンルン「ヒラヒラッ」


律「うーん。とは言っても、なんか味気ないメンバーになっちゃったな」


澪「モンスターが仲間になるって知ったときは嬉しかったけど、さすがに人間がホウカゴしかいないってなると寂しいよな……」


梓(プリズニャン降格の可能性が下がっちゃった……うう……)


憂「お姉ちゃん、そろそろ元気出そうよぉ」


唯「大丈夫だよ、うい〜」


紬「唯ちゃんの為にも、早く人間の仲間が増えてくれると良いんだけど……」


澪「まあ、とりあえず港に行こう、久しぶりに船が来るはずだって言ってたしな」


律「あの港に行くのも久しぶりな気がするなー、次はどんな話になるんだろうな?」


唯「そろそろ楽しいお話になって頂けるととてもとても助かるんで〜す〜け〜どぉ〜」


憂「そうだね、重たいお話が続いたもんね……」


律「これって子供向けのゲームだよな……?」


澪「その筈だけどな……?」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:10:13.42 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「おー、新しい街に着いたねぇみんなー」


澪「ここはちゃんとした港町って感じだな」


梓「ポートセルミっていうんですね。セルミの意味はよくわからないですけど、街の名称も港町って感じがします」


憂「独特なネーミングが多いですよね?呪文なんて特に」


律「でもなんかそれっぽく聞こえてくるから不思議だよなー、なんか法則でもあったりしてな」


紬「町の名前の由来とかを考えてみたら楽しいかもしれないわね!」


澪「じゃあ、サンタローズは?」


律「うーむいきなり難問だな」


梓「サンタクロースと何か関係あるんでしょうかね?」


唯「え?三太郎って人が作った村なんじゃないの?」


澪「いやおかしいだろ」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:11:06.23 ID:CVg/T8rq0
…………


農夫『ひーお助けを!』


律「お、なんだなんだ?」


『お助けをはねえだろ!おれたちはおめえのたのみを聞いてやろうってんだぜ』


『だからさっさとその金をわたしな!』


農夫『んにゃ!あんたらは信用できねえだ。この金は村のみんなが村のために…』


澪「よくわからないけど、絡まれてるみたいだな」


『強情なおとっつぁんだぜ!ん?』


『なんだよお前は?オレたちとやろうっていうのか?』


梓「こっちにまで絡んで来ましたね……」


憂「お姉ちゃん、農夫さん困ってるみたいだし、助けてあげようよ」


唯「そうだね!ヘンリーめ!相談もしないで勝手に決めてぇ!!!」


五人(八つ当たり!?)
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:11:48.47 ID:CVg/T8rq0
…………


『けっ!おぼえてやがれよ!』


律「あいつら普通にモンスターだったな」


梓「モンスターって酒場とかに来るもんなんですね……」


澪「まあホウカゴもモンスターを連れて歩いてるから、人のことは言えないけどな」


農夫『あぶねえところをありがとうごぜえました。んだ!あんたなら信用できるだ!おねげえだ。オラのたのみを聞いてけれ!』


律「まーた随分と田舎臭い喋り方だなー」


紬「唯ちゃん、聞いてあげよう?」


唯「もちろんだよ!」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:12:19.45 ID:CVg/T8rq0
…………


農夫『……んじゃオラは先に村に帰ってるから、きっと来てくんろよ!オラの村はここからずっと南に行ったカボチ村だかんな!』


梓「一気に喋って一気に帰っていきましたね……」


律「まあ、とりあえず化け物を退治してくれってことだよな」


澪「畑荒らしか。きっとまた魔物だよな」


憂「お金も受け取っちゃったし、そのカボチャ村ってとこに行ってみよっか!お姉ちゃん」


唯「カボチ村だよ、憂」


憂「え?」


唯「カボチ村」


憂「カ、カボチャ村!あれぇ?」


律(なんか)


梓(憂の)


澪(意外な側面を見たな)


紬(かわいい……)
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:12:57.76 ID:CVg/T8rq0
…………


律「うーわ、こりゃまた寂れてんな〜」


澪「畑を荒らされてるせいで栄えようがないのかもしれないな」


『ここはカボチ村じゃぞ。けんど化け物のせいで近頃作物がとれんでのう。わしもそろそろお山にいこうかと思うとるよ』


唯「お山?お山になにかあるのかな?」


律「いや唯、これは」


唯「?」


紬「待ってりっちゃん」ヒソヒソ


律「どうした?」ヒソヒソ


紬「ただでさえ暗いお話が続いたでしょ?お山の意味を教えたらきっと、唯ちゃん落ち込んじゃう気がするの」ヒソヒソ


唯「りっちゃんー?」


律「ああ……確かに、死のうとしてるなんて知ったら」


唯「ええ!?死ぬ!?」


律「げげ」


憂「お山に行って、木の実とかを取るんだよ、お姉ちゃん」


唯「木の実?」


憂「そうだよ、あと、川にいるお魚さんを釣ったりするんじゃかないかな?」


唯「そっかぁ〜、でも、お婆さんお山に登るの大変だよねぇ、手伝ってあげたいなぁ」


憂「そうだね、お姉ちゃん」


律「ふう良かった、唯の扱いは憂ちゃんの方が心得てるよな」


澪「あれで納得しちゃう唯もどうかと思うとけどな」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:13:41.93 ID:CVg/T8rq0
…………


梓「虎のような狼のような化け物って、やっぱりモンスターですね」


唯「怒ったときのあずにゃんみたいだね」


梓「んな!?」


律「なんか強そうだなー、一応レベル上げしとくか?」


唯「お腹が空きましたぁ〜」


澪「そういえば私も……」


梓「あはは……もう13時ですね……」


律「時間過ぎるのはえー」


紬「憂ちゃんに作ってもらってばかりは悪いし、何か買ってくる?」


澪「そうだな、じゃあ、私が……」


憂「大丈夫です!もう出来てますから!」


梓「え!?」


澪「いつの間に!?」


憂「えへへ、きっとこうなるだろうな〜って思って、朝のうちに色々準備してたんです。あ、もう晩御飯も出来てますから、安心して下さいね!今夜はシチューですよ♪」


律「唯……憂ちゃんを……くれないか?」


唯「だめです」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:14:36.75 ID:CVg/T8rq0
律「くう!じゃあ、これでどうだ!!」


唯「!?」


りつが なかまに なりたそうに こちらをみている!
なかまに してあげますか?▼


唯「こっこれは……!」


はい
いいえ←


律「なんでだぁー!なんでだなんでだぁー!」


唯「だってりっちゃんには聡くんがいるじゃん!!」


憂「はーい、お昼はサンドイッチとサラダですよー♪あ、スープもあります!」


みんな「いただきまーす!!」


律「うおー!うんめえ!」モグモグ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:15:24.45 ID:CVg/T8rq0
唯「うい、ほんとにありがとね?わたしなにも手伝わなくて……」


憂「いいの!私こそごめんね?ゲームが楽しみで、ちょっと手抜きなご飯になっちゃって……」


澪「そんな、こんなにちゃんと用意してくれたのに手抜きな訳がないよ」


梓「そうだよ、それに晩御飯まで……」


紬「ごめんね?ちゃんとお礼はするから……」


憂「いえいえ、ほんとに良いんです!皆さんが美味しそうに食べてくれるだけで嬉しいです」


律(ムギのお礼ってどんなんだろうな)モグモグ


唯「あ、さわちゃんからメールだ」


澪「なんだって?」


唯「トンちゃんのご飯あげたよーって」


澪「あー……明日もお願いしておこうか」


唯「そうだね」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:15:55.56 ID:CVg/T8rq0
…………


梓「さて、レベルもこんなもんじゃないですか?」


澪「そうだな」


律「しかしナイトほんとに強いな、これホウカゴより強いんじゃないか?」


憂「ヘンリー王子がいなくなって不安でしたけど、ルンルンちゃん(ホイミスライム)がしっかり補ってくれていますよね」


唯「凄いよね!みんな回復出来るし!」


澪「本当にそれは大きいよな。これならよっぽどの相手じゃなきゃ全滅はしないよ」


梓「では、その畑荒らしが来る洞窟に行ってみましょうか」


唯「そうだねあずにゃん!」
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:16:36.78 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「ついはなすコマンドを押したくなっちゃうけど、今はあんまり意味ないんだよな」


律「モンスターも喋ればいいのにな」


唯「ナイトは喋ってるよ。……そりゃっうりゃっだけど」


梓「知的なイメージがた落ちですよね」


なんと! まほうつかいが おきあがり なかまに なりたそうに こちらをみている!


律「お、やったじゃん唯」


唯「えええええええええかわいくないいいいいいいいい」


紬「そんなこと言ったらかわいそうよ唯ちゃん」


唯「だってぇ……」


澪「まほうつかいっていうくらいだし、きっと強い魔法を使えるようになるんだよ。仲間にしておこう」


唯「うーん、わかった……」


憂「名前、お姉ちゃんの番だよ」


唯「ぇぇ〜……マホウで」


五人(適当……)
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:17:10.65 ID:CVg/T8rq0
…………


憂「お姉ちゃん、多分あのモンスターだよね?」


唯「そうだね、後ろにあるのは剣かな?」


律「なんであいつ、こんなところにいるんだろうな?」


紬「あの剣は大事な物なのかしら?」


梓「なんか強そうですけど、戦ってみましょうか!」


唯「そうだね、カボチ村の人との約束もあるしね!」


『ガルルルルルーーーー!!!』
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:18:16.99 ID:CVg/T8rq0
…………


キラーパンサーが あらわれた!


唯「キラーパンサー?」


澪「キラーパンサーって、あれだよな、妖精の村で」


紬「ゲレゲレちゃんがキラーパンサーの子供だったのよね」


梓「地獄の殺し屋って呼ばれてるモンスターでしたっけ」


キラーパンサーの こうげき!
ホウカゴは 1の ダメージを うけた!


律「あれ?なんか弱くないか?」


梓「強い技を使ってくるかもしれませんよ、油断出来ません」


キラーパンサーは ようすを みている。


唯「あずにゃん、キラーパンサーって、地獄の殺し屋って呼ばれてるんだよね?」


梓「そうですよ、妖精の国で聞きましたよ?」


キラーパンサーの こうげき!
ホウカゴは 3の ダメージを うけた!


唯「うーん……」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:19:25.83 ID:CVg/T8rq0
梓「どうしたんですか?」


唯「じゃあどうしてこの子は、カボチ村の人達を襲ってないのかなあ?」


梓「それは…………なんででしょうか」


唯「おかしいよね?殺し屋さんなんだよね?」


澪「言われてみればそうだな」


律「戦い方もなんか消極的だしな、なんかあるのかもしれないな」


憂「お姉ちゃん、でも、どうするの?」


唯「わかんない……でも……」


キラーパンサーは なにかを おもいだそうと している。


紬「……!!」


憂「あ……!!」


唯「わかった!!」


律「おいおい、もしかしてこいつ……」


澪「……ゲレゲレか?」


梓「うそ……!」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:20:19.84 ID:CVg/T8rq0
唯「そう!そうだよ!ゲレゲレは良い子だから、人間を襲うことなんて出来なかったんだよ!」


紬「でも、唯ちゃん」


唯「だけどお腹は空くもん。だからきっと、仕方なく畑を荒らしちゃってたんだよ。悪いことをしてるってゲレゲレにはわからないんだよ」


憂「お姉ちゃん、どうするの?」


唯「……」


ホウカゴたちは にげだした!


律「唯」


唯「ここで、生きていってもらうしかない……かなあ……」


澪「でも、それだとカボチ村の人達が……」


唯「憂、どうしよう?ゲレゲレを連れてく方法ってないのかなあ?」


憂「うーん……」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:21:04.77 ID:CVg/T8rq0
律「このキラーパンサーがゲレゲレだとしてさ、あの剣ってなんなんだろうな?」


澪「最初からここにあった……とは考えにくいか」


梓「ゲレゲレが守っているようにしか見えないですよね」


憂「ゲレゲレちゃんにとって大事なもの……なのかな?」


紬「大事なもの……大事なものって……思い出?」


唯「思い出…………あ!!!ムギちゃん!思い出!思い出だよ!!」


紬「唯ちゃん?」


梓「何かわかったんですか!?」


唯「うん!ほら、みんな、アルカパで!」


〜〜〜〜


ビアンカ『ホウカゴ!』 


ビアンカ『しばらく会えないかもしれないから、これをあげる……』 


ビアンカ『そうだわ!ゲレゲレちゃんにつけてあげるね』 

ビアンカはゲレゲレにリボンをつけてあげた! 


〜〜〜〜


澪「ビアンカのリボンか!」


唯「そうだよ!!」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:21:59.82 ID:CVg/T8rq0
『ガルルルルルーーーー!!!』


キラーパンサーが あらわれた!


唯「だからきっと、こうすれば……!」


ホウカゴは ビアンカのリボンを キラーパンサーの めのまえに かざした!


唯「ほら、ゲレゲレ、こっちにおいで!」


憂「……」


紬「……」


なにかを おもいだしたようだ!


律「おお!」


梓「これは……!」


澪「凄いぞ!唯!!」


キラーパンサーは ホウカゴの かおを なめはじめた!


唯「や、やったあーー!!!」


憂「お姉ちゃん!やったね!お姉ちゃん!!」


唯「うん!やった!やったよ憂!!」


紬「唯ちゃん……本当に凄いわ……」


なんと! キラーパンサーは ゲレゲレだった!
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 13:22:31.27 ID:CVg/T8rq0
…………


ゲレゲレ『フニャー』


唯「あははは、フニャーだって、相変わらずだねぇ、ゲレゲレ」


澪「大きくなったな」


梓「こんなに大きくなっても、フニャーなんて鳴くんですね」


律「ん?なんだ梓、聞こえなかった」


梓「え?だからフニャーなんて」


律「ん?」


梓「だからフニャーって……は!?」


憂「梓ちゃん猫の真似うまーい!」


律「フニャー♪」


梓(は、はめられた〜〜!)
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 14:41:54.50 ID:CVg/T8rq0
紬「あら?ゲレゲレが剣の方に……」


唯「どうしたの?くれるの?ゲレゲレ。大事な物なんじゃないの?」


ゲレゲレは 紋章の入った つるぎを 大事そうに もってきた。


律「お、これは値打ち物なんじゃないか?」


澪「紋章って、何の紋章なんだろう」


この紋章には 見覚えがある……。


憂「ホウカゴくんは知ってるみたいだよ、お姉ちゃん」


唯「えー?なんだろうね?」


なんと!
パパスのつるぎだ!


六人「!!!!!!!!!!」


ホウカゴは パパスのつるぎを 手に入れた!
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 14:42:32.34 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「お父さんの剣……!」


憂「そっか、あの神殿で取り残された後に、ゲレゲレちゃんはこの剣を見つけたんだね」


紬「ホウカゴちゃんの姿も、パパスさんの姿もなくて、この剣だけが残っていて……」


唯「いつか、また会えたときに、渡してくれようと思っていたんだね、ゲレゲレ」


律「……パパスが使っていたくらいだ。きっと良い剣なんだろうな。だから、きっと奪おうとしてくる奴も多かったんだろうに」


澪「だからこうして、こんな洞窟に奥にいて、守っていたんだな。ずっと一匹だけで」


梓「10年ですよ……たった一匹で10年なんて……」


唯「ゲレゲレが守ってくれたのは、お父さんの剣だけじゃないよね」


紬「唯ちゃん」


梓「先輩」


唯「だって、ホウカゴは、お父さんがこの剣で自分を守ってくれるのをずっと近くで見てたんだよ。きっとこの剣は、ホウカゴにとってお父さんそのものだよ。そんな剣だもん。……ゲレゲレは、ホウカゴとお父さんの思い出も守ってくれたんだよ」


憂「そうだね。お姉ちゃん……」


唯「ゲレゲレ、偉かったね、頑張ったんだね……本当によしよしってしてあげたいけど、なでなでしてあげたいけど……私たちには出来ないのが辛いよ。でもこれからは、いっぱいいっぱい、ホウカゴに可愛がってもらえるもんね、可愛がってもらってね。良かったね、ゲレゲレ」


ゲレゲレ「フニャー。ゴロゴロゴロ……」

ゲレゲレが 仲間に くわわった!
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 14:43:01.11 ID:CVg/T8rq0
…………


律「あ、唯、馬車がいっぱいみたいだぞ?」


唯「え?馬車って思ったより小さいんだね」


澪「まあ、パトリシアが引ける重量にも限界はあるだろうしな……どうする?」


梓「!ゲ、ゲレゲレが帰って来たことですし、キャラの被るプリズニャンを……」


唯「まほうつかいを外そう〜」ピッピッ


梓「お、遅かった……」


紬(可愛くないものには結構容赦ないのよね、唯ちゃんって……)
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 14:43:31.07 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「でも、考えてみたらカボチ村の人達になんて説明すれば良いんだろうな?」


紬「村の人達にとっては、ゲレゲレちゃんが脅威だったことは確かだけど……」


唯「うう、ゲレゲレだって生きていくのに必死だったんだよぉ……」


律「それはわかってるって。ゲレゲレを責めてなんかいないよ、唯」


梓「でも、顔を出さない訳にはいかないですよね。約束をしちゃってますし」


憂「ゲレゲレちゃんはこれからずっと私達と一緒ですし、もう村も大丈夫ですよ。きっとわかってくれます!」


澪「そうだな。ああ、あとこれが終わったら、もう一度ポートセルミに行こう。この件があって、ろくに町の中を見れなかったしな」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 14:44:21.08 ID:CVg/T8rq0
…………


農夫『話は聞いただ…あんたは化け物とグルだったんだってな。あんたを信用したオラがバカだったよ』


梓「なっ!?」


紬「……」


律「なんだコイツ!!そんな言い方はないだろ!」


『わはははは!こりゃまたけっさくだべ!あんた、化け物とグルだったとはな!あんたもうまい商売を考えたもんずらよっ。とにかく残りの礼金をもらったらとっとと村を出て行ってくんろよ』


唯「……」


憂「……」


村長『わかってるだ。なーーーんにも言うな。金はやるだ。約束だかんな。また化け物をけしかけられてもこまるだし…』

ホウカゴは1500ゴールドを受け取った。

村長『もう用はすんだろ。とっとと村を出て行ってくんろっ』


澪「……なんだよ。こんな言われ方って……」


律「ゲームとは言え頭に来たぞ!!こんな村……」


唯「もう良いよ、りっちゃん」


律「唯、だけど!」


唯「ポートセルミ、行こ」


紬「そうね」


憂「そうしよう、お姉ちゃん」


澪「ムギ、憂ちゃんも……」


紬「良いのよ、二度と来なければ良いだけの話だもの」


憂「そうです」


唯「おいでーゲレゲレ」


律「ここは従うか」


梓「ですね……」


澪「うん……」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 15:25:48.53 ID:RZoDApUrO
あ^〜心が痛むぅ〜^^
そして青年編2で更に追い討ちかけてくるからなぁ
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 15:36:54.55 ID:S5tY+Lf4O
子供の時はあんまりわかってなかったけど、今思うとドラクエって結構エゲツないとこもあるよな、移植で救済があったりするけど、目の前で父親とか幼馴染が死ぬとか
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 16:12:36.75 ID:rruD/GjfO
まぁ村人からしたらこの言い方はしょうがないわな
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 17:13:36.85 ID:716F2U3LO
主人公も普通に金受け取ってるのがなぁ…
まず謝って前金返して野菜の分とあと柵とかを壊したならそれも弁償して、そこから命乞いするべきだよなぁ
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 20:41:00.78 ID:CVg/T8rq0
…………


唯「りっちゃん、よく見たらここ、ステージがあるんだね?」


律「ああ、そうだな」


唯「この世界にギターってあるのかなあ?」


紬「うふふ、ピアノはあるわよ、唯ちゃん」


唯「そうなんだよねー!ずるいムギちゃん!」


紬「ごめんなさーい♪」


憂「ピアノがあるなら、きっとギターもあるよ、お姉ちゃん!」


唯「そうだよね、憂〜」


澪「ポートセルミに入るまではずっと無言で心配したけど、もう大丈夫そうだな」


梓「切り替えの良さが逆に怖いですけどね」


律「いつまでも引きずらずに、私らに気を使わせないようにって思ってるんだよ、本人たちがそう思ってるんだから、ちゃんと汲んであげようぜ」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 21:13:19.43 ID:CVg/T8rq0
…………


澪「ここのクラリスっていう踊り子さんは凄い人気みたいだな」


律「澪とどっちが人気だろうな?」


澪「なっ、学校のレベルと比べるな!バカ!」


唯「あ、なんか楽屋の方に行っちゃったよ?話しかけてみよー!」


憂「え?え?良いのかな?勝手に入っちゃって……」


梓「ってもう入っちゃってる」


クラリス『え?あたしがすごい人気ですって?今はね……。でも若いうちだけ。いつまでも続けられるお仕事じゃないし…』


澪「……なんか思ったよりちゃんと先が見れてる人っぽいな」


律「人気商売は辛いよなーさわちゃんもそんなこと言ってた気がするよ」


クラリス『ねえ…。あたしと結婚してくれない?』


六人「」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/30(金) 21:14:02.32 ID:CVg/T8rq0
唯「え?え?え?え?え?」


律「な、なんだなんだなんだ?この急転回は?」


澪「お、おおおおおちつつつつつ」


梓「お、おおちついてくだささささ」


律「だ、だめよ!ホウカゴちゃんはまだ16歳なんだから……!」


憂「お、お姉ちゃん、ど、どうする?」


唯「ど、どうするって、ダメだよ、ホウカゴにはやることがいっぱいあるんだし……」


梓「そ、そうですよ!結婚なんて……」


クラリス『なーんてね。カンタンに決められたらいいんだけど…』


律「な、なんだよからかったのかよ!!」


唯「あー、びっくりしたぁー」


紬「心臓に悪いわ……」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 21:16:13.08 ID:hIJl6USs0
まだか?楽しみにしてる
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 22:01:27.61 ID:NEtdsJiWo
見てるよ
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 23:44:26.00 ID:vZALXnZt0
待ってんで
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 23:36:27.63 ID:DDWde19wo
がんばれー
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 10:54:47.19 ID:qiuO1toSO
1だけど、今夜再開するお
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 11:55:09.61 ID:oG45F61no
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 18:42:23.42 ID:GY8p4MYyo
がんばえー
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 19:05:47.66 ID:Urcu2fEto
平日頑張って土日休むのか
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 19:36:25.15 ID:EL+IAq4F0
…………


唯「いやいや〜、それにしてもいきなり結婚なんて言われると思わなかったよ〜」

梓「完全に不意討ちでしたね」


澪「でも、ホウカゴってこれまで不幸続き立ったもんな……せめて結婚はさせてあげたい気もするよ」


紬「そうね、今まで苦労をしてきた分、幸せになってもらいたいわ」


律「なあ唯、さっき灯台に行った時さ、なんか煙があがってるのが見えたじゃん?」


唯「そうだっけ?」


憂「見えたよ、お姉ちゃん」


律「ポートセルミではもうやることなさそうだし、とりあえず煙の方へ行ってみようぜ。何があるんだろ、多分」


澪「ポートセルミを出て西だぞ、唯」


唯「えーと、左でいいんだよね?おけおけ〜」
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 19:39:36.80 ID:EL+IAq4F0
…………


律「それにしてもさ、パパスの剣で戦うってのも、なんか感慨深いよな〜」


唯「この、攻撃するときのズシャッが懐かしいよね〜」


澪「エフェクトって言うんじゃないのか?」


唯「ええ?エフェクターは音変えるやつでしょ?」


律「おお、唯の奴が珍しく軽音部っぽい発言を」


澪「そのエフェクトとは違うけどな……」


梓「でも、お父さんみたいに会心の一撃や二回攻撃は出来ないんですね」


澪「うーん、てっきり武器の特性かと思ってたんだけどな」


紬「あれはパパスさんの元々の実力だったってことよね」


憂「天空の剣は装備出来なくても、お父さんの剣があればホウカゴも幸せだよね、お姉ちゃん!」


唯「そうだね、うい〜!」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 19:40:54.33 ID:EL+IAq4F0
…………


律「お、町があったな」


唯「煙が出てたのはここなのかなー?」


澪「うん、きっとそうだよ。入ってみよう」


梓「うわあ、なんだか迷路みたいな町ですね」


紬「ほんとね、どうしてこんな町作りをしているのかしら」


憂「この町では視点切り替えをマメに使った方が良いかもね。お姉ちゃん」


唯「これ、ぐるぐるすると目が回りそうだよねぇ〜」


律「唯が一番酔いやすいんだからやり過ぎるなよー?」


唯「うっぷ、あずにゃん、ごめん、ちょっと変わって……」


梓「もう酔ったんですか!?」


律「ほーら言わんこっちゃない……」
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 19:41:51.22 ID:EL+IAq4F0
…………


『この町に呪文の研究をしている老人がいると聞いてやって来ました。今は失われている古代の呪文をいろいろと復活させるつもりとか…』


澪「呪文の研究か。もしかしたら、何か役に立つ呪文を教えてもらえるかもしれないな」


律「お!そりゃ良いな!……でも、どこにいるんだろな?」


梓「町がごちゃごちゃしてますし、地道に町の人のお話を聞いてみます」


律「おぉ〜、梓は唯と違って丁寧だな」


唯「えぇ〜?そう?」


澪「唯は私達が言わないと壺も樽もスルーするじゃないか」


唯「えへへ〜、だってなんかめんどっちくて……」


『ラインハットのお城でたいそう豪華な結婚式があったらしいですよ。なんでも結婚なされたのは王さまの兄上のヘンリーさまとか…』


澪「へえ、ラインハットで結婚式か」


律「私らが船に乗ってすぐってことか?」


梓「へぇ〜、お城の結婚式ってどんな……って……!?」


紬「ヘンリー王子が!?」


律「なにい!?」


澪「なんだって!?」


憂「だ、誰と結婚したんだろう……?」


唯「あずにゃん、ラインハットに戻ってみようよ!!」


梓「で、でもポートセルミからもう船は出てないって言ってましたよ?」


律「そうだったな……」


唯「えー?ヘンリーどんな人と結婚したんだろう……」


律「っていうか、結婚式するなら連絡の一つでもしろってんだー!」


澪「旅に出ちゃってたし、携帯も何もないから難しかったんだろ、きっと……」


唯「そう考えると不便だねぇ……」


紬「ラインハットにはまたいずれ訪れる機会もあるだろうし、ヘンリー王子のことは気になるけど先に進みましょうか」


憂「そ、そうですね」


唯「なんだかポートセルミから結婚の話題が続いてるねぇ……」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:12:06.33 ID:EL+IAq4F0
…………


梓「魔法助手募集の張り紙がありますね」


律「全く下手なダンジョンよりよっぽとわかりにくいな、この町は……」


澪「防具屋も夜にならないと開かないって言ってたし、ちょっと不便だよな」


憂「ポートセルミから見えた煙はこれだったんですね」


唯「いかにも研究してるって感じだねぇ、オカルト研みたい」


律「あー、確かにオカルト研も呪文とか研究してそうだよな〜。怒らせたらメラとか使ってきたりしてな」


澪「それはちょっと失礼じゃないか……?」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:15:46.19 ID:EL+IAq4F0
…………


ベネット『なんじゃお前さんは?お前さんもけむたいとか文句を言いに来たのかえ?』


梓「文句を言いに来た訳じゃないですし、ここは“いいえ”で良いですよね?」


律「いいんじゃないかー?私たちは別に煙たくないしな」


澪「確かにそうだけど、ちょっと現実に引き戻される発言だな」


憂「そ、そうですよね、ゲームですもんね、ちょっと入り込み過ぎちゃったかも……」


紬「うふふ、ゲームなんて滅多にしないし、こういう時くらいは良いんじゃないかしら?」


唯「私もそう思うっす!」


梓「唯先輩はのめり込みですよ!」


律「おや?そんな事言ってる梓が一番のめり込み注意なんじゃないかー?」


梓「え!?そ、そんなことないです!私はちゃんと距離感を持って……」


律「このゲームやり出してから練習練習って言わなくなったのはどなたかしら〜?」


梓「……はっ!」


唯「そういえばちょっとだけやってすぐに練習するって言ってたよね、あずにゃん」


梓「…………はっ!はっ!」


律「あの梓さんが、せっかくの土日にギターを触らずゲームをすることを選ぶなんてぇ〜」


唯「雪でも降るかしら?」


律「お空からヒャドかしら?」


梓「ううううう〜〜!!!」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:16:27.40 ID:EL+IAq4F0
梓「れ、練習は練習でちゃんとしますからね!この週末しない代わりに月曜日からは猛特訓ですから!」


律「あーはいはい」


梓「り、律先輩にも厳しくしてやるですからね!」


律「おーそれは怖い怖い〜」


梓「うぅ……」
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:17:25.38 ID:EL+IAq4F0
…………


澪「知っている場所に移動出来る呪文か、それを覚えられたら冒険が凄く便利になるな」


律「キメラの翼みたいな感じなのかな?」


唯「でもキメラの翼って一番最後に行った所にしか行けないよね?」


憂「キメラの翼をもっと便利にした呪文ってことだね!」


唯「そういう呪文なら私も覚えたいよぉ〜」


梓「私も覚えたいかもです」


唯(…………あずにゃんがそんな呪文を覚えちゃったら……)


〜〜〜〜


梓『唯先輩!今日から部活の時間延長して練習ですからね!』


唯『えぇ〜でもそれだと夕飯の時間に……』


梓『私が呪文で送ってあげるから大丈夫です!』


唯『そ、そんなぁ〜』


…………


唯『さーて、そろそろお休みの時間〜』


梓『唯先輩!』


唯『わあ!あずにゃん!?どうしたのこんな時間に!?』


梓『寝る前に練習しようと思ったんですけど、せっかく呪文を覚えたので唯先輩も誘いに来ました!さあ私の家で練習しましょう!!』


唯『ひ、ひえええご勘弁をぉ〜!!』


〜〜〜〜
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 20:18:10.47 ID:EL+IAq4F0
紬「唯ちゃん?」


憂「お姉ちゃん?どうしたの?」


唯「はっあずにゃん……」


梓「え?」


唯「やっぱり人間は、自分の足で歩くのが一番だよ……!」


律「急に何言ってんだ?」


澪(何を想像したの大体予想がつくな……)
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 19:11:53.50 ID:v7NMXmJg0
…………



紬「ルラムーン草、夜にしか光らない草って、何だか素敵ね」


唯「でも、タイミング良く夜に行くのはちょっとめんどくさそうだよ」


律「確かになー。ぐるぐる歩き回るのはちょっとな」


紬「あ、そうだわ唯ちゃん、あれを試してみない?」


唯「あれって?」


紬「サンタローズの洞窟で、やみのランプってアイテムを見つけたじゃない?」


澪「ああ、そういえばあったな」


梓「どんなアイテムなのか確認してなかったですね」


憂「あ、紬さんもしかして!」


紬「ええ、もしかしたら昼と夜を入れ換えるためのアイテムなんじゃないかなって思ってたの」


唯「おぉ!だとしたら凄く便利なアイテムだよ!朝起きた瞬間学校おしまいに出来るよ!」


澪「無断欠席になるぞ」


梓「練習もサボりになりますね」


唯「うう、そうか……」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 19:12:35.47 ID:v7NMXmJg0
…………


紬「あ、唯ちゃん、この光ってるのががルラムーン草じゃないかしら?」


唯「おお、間違いないねえ!」


澪「よし、無事に手に入ったし、ルラフェンに戻ろうか」


唯「よおし、じゃあキメラの翼で……」


梓「唯先輩、ちゃんと歩いて帰りましょうよ。経験値とお金を少しでも稼ぎたいですし」


唯「ええー?遠いじゃーん、めんどくさいよお」


澪「でも梓の言う通り、こういうときにコツコツ稼いでおけば後でレベル上げする手間が少しは省けるぞ」


唯「それはそうだけど……」


憂「お姉ちゃん、もしかしたらモンスターさんの仲間も増えるかもしれないよ?」


唯「でもこの辺りのモンスターかわいくないし……」


梓「ダメです!歩きますよ!」


唯「うぅ〜……」


澪「ゲームやってる時でも唯と梓の関係は変わらずだな」


律「このさまようよろいって強そうだよな〜」


梓「確かに強そうですけど、何度か戦ってる割には仲間にならないですよね」


憂「モンスターさんによって仲間になる確率が違うのかもしれないですね。もしかすると、仲間にならないモンスターさんもいるのかも」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 22:24:10.66 ID:e3cSjJ/go
待ってる
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 22:58:12.88 ID:UaTeoo15O
同じく
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 15:46:48.53 ID:cPKAjOlG0
HTTメンバーにFNAFプレイさせて反応を見たい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 20:05:49.81 ID:EcG6I1sv0
>>1だけど、社畜なのでここ数日時間が取れず続き投稿出来なくて申し訳ない。
冒険の書(書き溜め)が消えるトラブルもあり、ちょっと間が空くけど、とりあえず明日明後日は休めそうなので再開は明日昼過ぎになるお。
必ず最後まで書き切るので、見捨てず読んでくれるとありがたい。
なんか意見とか感想とかあったら書いてくれると嬉しいお。
それではまた明日。
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 21:20:42.65 ID:rZhiwhTh0
面白いので頑張って続けてくれ
あともし長引くならトリつけたほうがええかもね
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 10:06:34.59 ID:PBNU9XKyo
社畜は大変だよね
頑張ってくれ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 12:09:28.02 ID:sSgFPS+30
がんばえ〜
気長に待ってんで〜
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 17:20:02.96 ID:y/HknOlSo
|ェ・)チラッ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/09(月) 06:53:06.17 ID:XISM+wOZo
生きてる?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/10(火) 12:18:59.89 ID:r5CG2Gmmo
続き待ってますー
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/12(木) 04:36:57.97 ID:UxrI+TT70
てんくうのはなよめ!^q^
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 23:52:08.00 ID:gfBJaN+T0
体にだけは気をつけるやで
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 06:42:37.68 ID:COKptFpgo
もう来ないか?
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 08:28:49.44 ID:K7R6CuiY0
天使にふれたよ!気もふれたよ!アウアウアー(^q^)ウイー!!
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 20:50:44.11 ID:5CNyGYxyo
ほんと尻切ればっかやの〜、終了宣言くらいしろよカス
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