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剣と魔法の世界で、あなたは目を覚ました。
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22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 21:41:16.92 ID:VJBcV36u0
近づく
23 :
◆ALICE6.PAk
[saga]:2018/03/22(木) 21:51:18.60 ID:0TknjQHp0
>>22
ではあなたは、通路を渡り、石の扉へと近づいていく
道を進めば進むほど、肌に感じるのは空気の重みだ
まるで扉の奥に異質な存在を感じているかのように、あなたの雪のような肌が泡立っていく
やがて、長い通路は終着にたどり着く
見えるのは扉だ
あなたの身長の二倍はあろうほど大きな扉が、そこには存在している
過剰に装飾された扉に描かれているのは、巨大な壁画であった
中心に描かれているのは、重ねられた三つの剣
それらの上に一対の翼を持つ女神が三体浮かんでおり、それぞれ右手に星を、月を、雲を握っている
更にその上で三体の女神に慈愛の表情を浮かべているのは、三対六枚の翼を持つ、大きな女性だ
三つの剣の下では、一人の少女が背を向けて祈祷している
更にその少女の下に、付き従うように耳の長い女性、露出の多い少女、歯車を抱えた女性が座っている
描かれているのはそんな絵だ
あなたが絵に近づくと、扉は薄い緑色の輝きを放ち始める
もしあなたがこの扉に触れれば、扉に何らかの変化が訪れるかもしれない
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 21:57:10.08 ID:VJBcV36u0
触る、開ける、進む
25 :
◆ALICE6.PAk
[saga]:2018/03/22(木) 22:11:41.40 ID:0TknjQHp0
>>24
ではあなたは腕を伸ばし、扉に触れようとする
白磁のような肌が、石の扉に近づいていく
扉が緑色の光を放ち、あなたが近づいてくるのを待ち望んでいる
そして、あなたの手が扉に触れようというその時
「……!? うわ、しまった、うわわわわっ!?」
不意に頭上から、声が聞こえてくる
同時に、上から何かが落下し、あなたの頭にぶつかる
やや軽めの衝撃が頭を揺らし、視界がブレる
もう一度前を見れば、扉の前にふわふわと何かが浮いて、目を回している
「……いたた、なんで魔法が解けるんだ……?」
それは人だった
ふわふわと空中に浮かぶのは、全長30cm程度の小人だ
短く切り揃えられた深緑色の髪と、髪と同じ色のドレス
エメラルドグリーンの瞳には、理知的な輝きを宿している
顔つきは幼く、男性的にも、女性的にも見える
背中には蝶のような翅が生え、緑色に光る鱗粉を発しながら、微かに振動している
あなたに気付く様子もなく、小人は痛そうに尻を擦っていた
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 22:35:05.94 ID:/8Z2xYY00
誰だ、お前は!?と言い、自己紹介をする
自分のことはスパイダーマソと名乗る
27 :
◆ALICE6.PAk
[saga]:2018/03/22(木) 22:41:37.76 ID:0TknjQHp0
>>26
ではあなたは奇っ怪なポーズを決めながら、ノリノリで自己紹介をする
心なしかあなたの背後で音楽がなる
でっででーででっ
もう気分は蜘蛛男。今なら何だってできそうだ
「な、なんだ……思ったより愉快な娘だね……」
小人は呆気に取られたようにあなたを見ている
背中の翅は振動し、緑色の鱗粉を中空に広げている
仄かに光るそれは、中空で光の軌跡になる
「ボクかい? ボクは……」
「そうだね。皆からは"妖精さん"と呼ばれているよ」
そう言って、妖精さんはいたずらっ子のようにくすくすと笑う
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 22:46:07.78 ID:3VKBwX/a0
え?妖怪さん?と聞き返す
29 :
◆ALICE6.PAk
[saga]:2018/03/22(木) 23:06:03.01 ID:0TknjQHp0
>>28
「妖怪さんじゃなくて妖精さん! 変な間違いしないでくれよ」
「まあ、別にボクの事のことは、なんと呼んでくれても構わないけどね……」
小人はそう言って、楽しそうに笑う
「それにしても本当に愉快な人だね」
「キミは誰? どこから来たんだい?」
「普通、ここは入ってこれない場所の筈だけど」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 23:32:23.30 ID:/8Z2xYY00
思い...出した!記憶喪失である事を思い出した!
というわけでここはどこか教えてほしいと言う
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