剣と魔法の世界で、あなたは目を覚ました。

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15 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 20:54:24.18 ID:0TknjQHp0
>>14
 ではあなたは光り輝く扉の表面に、そっと手を重ねてみる
 あなたが触れると、扉は一層強い光を放つ
 一瞬の閃光に、目も開けていられない

 その次の瞬間、石が擦れる音を立てながら、扉はゆっくりと開いていく
 左右の外開き
 扉が開くたび、扉と壁の接触面から砂が零れ落ち、埃が舞う

 やがて、扉が完全に開き、奥の景色が現れる
 扉の奥は光で満ちており、あなたが居た部屋に光明を齎している
 あなたはこのまま扉の奥に進んでも、またはこの部屋でやり残したことをしても良い
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:02:35.47 ID:QUqDRyZp0
絵本を光の中で見る
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:12:42.98 ID:4pOXfP0v0
やり残したことある?ないと思うから先へ進む!
18 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 21:15:25.45 ID:0TknjQHp0
>>16
 ではあなたは光が差した道の中で、先ほどの絵本を開いてみる
 絵本は光に照らされて、より詳細にその姿を表している
 もしあなたが絵本の中の種族と自分の容姿を比べるのであれば、絵本の中の三つの異なる種族は、それぞれ次のような特徴を持っているのがわかる

・尖った長い耳を持つ種族がいる。彼らは背が高く、額に赤いクリスタルを持っている。種族の長らしき女性は、その右手に青く輝く剣を握っている
・蝙蝠のような耳と、黒く矢印のような尻尾を持った種族がいる。彼らは露出が激しく、皆女性に見える。種族の長らしき少女は、その右手に赤く輝く剣を握っている
・頭に歯車の輪を浮かべる種族がいる。彼らの身体は人形のように駆動部がある。種族の長らしき女性は、その右手に緑色に輝く剣を握っている

 あなた自身が持つ身体的な特徴に、この三つの種族は全て当て嵌まらないように見える
19 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 21:18:57.99 ID:0TknjQHp0
>>17
 ではあなたは扉をくぐり、奥へと進む
 あなたが扉を抜けると、再び乾いた音を立てて石の扉が閉じていく
 あなたが静止する間もなく、再び扉はぴったりと閉じてしまう

 扉の先にあったのは、長く続く通路だ
 部屋の壁も床も天井も、黄土色の石煉瓦で出来ている
 部屋全体を明るく照らしているのは、通路の側面で等間隔に並ぶ松明だ
 通路の先は長く、目を凝らしても見えない
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:25:01.24 ID:wCk1ilbX0
道なりに通路を進む、松明の有無、曲がり道、分岐点などの変化が見られれば立ち止まる
21 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 21:33:39.47 ID:0TknjQHp0
>>20
 ではあなたは石煉瓦の道を、真っ直ぐに突き進んでいく
 通路は広く、壁には様々な装飾が為されている
 石煉瓦を踏み歩くたび、埃が舞い散っていく

 翌々見れば、通路の側面は水路になっている
 水はあなたの進行方向から、後方に向けて流れているようである
 静寂の中、あなたの歩く音と、水のせせらぎだけが通路に響く

 10分ほど歩いた後、通路の向こう側に、終着点が見えてくる
 それは扉だ。石で出来た大きな扉が、通路の終わりに存在している
 扉の周囲には蔦を模した装飾が為され、扉には何らかの絵が刻まれている
 その絵がどういったものかは、もっと絵に近づいてみないとわからない
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:41:16.92 ID:VJBcV36u0
近づく
23 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 21:51:18.60 ID:0TknjQHp0
>>22
 ではあなたは、通路を渡り、石の扉へと近づいていく
 道を進めば進むほど、肌に感じるのは空気の重みだ
 まるで扉の奥に異質な存在を感じているかのように、あなたの雪のような肌が泡立っていく

 やがて、長い通路は終着にたどり着く
 見えるのは扉だ
 あなたの身長の二倍はあろうほど大きな扉が、そこには存在している
 過剰に装飾された扉に描かれているのは、巨大な壁画であった

 中心に描かれているのは、重ねられた三つの剣
 それらの上に一対の翼を持つ女神が三体浮かんでおり、それぞれ右手に星を、月を、雲を握っている
 更にその上で三体の女神に慈愛の表情を浮かべているのは、三対六枚の翼を持つ、大きな女性だ
 三つの剣の下では、一人の少女が背を向けて祈祷している
 更にその少女の下に、付き従うように耳の長い女性、露出の多い少女、歯車を抱えた女性が座っている
 描かれているのはそんな絵だ

 あなたが絵に近づくと、扉は薄い緑色の輝きを放ち始める
 もしあなたがこの扉に触れれば、扉に何らかの変化が訪れるかもしれない
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 21:57:10.08 ID:VJBcV36u0
触る、開ける、進む
25 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 22:11:41.40 ID:0TknjQHp0
>>24
 ではあなたは腕を伸ばし、扉に触れようとする
 白磁のような肌が、石の扉に近づいていく
 扉が緑色の光を放ち、あなたが近づいてくるのを待ち望んでいる

 そして、あなたの手が扉に触れようというその時

「……!? うわ、しまった、うわわわわっ!?」

 不意に頭上から、声が聞こえてくる
 同時に、上から何かが落下し、あなたの頭にぶつかる
 やや軽めの衝撃が頭を揺らし、視界がブレる
 もう一度前を見れば、扉の前にふわふわと何かが浮いて、目を回している

「……いたた、なんで魔法が解けるんだ……?」

 それは人だった
 ふわふわと空中に浮かぶのは、全長30cm程度の小人だ
 短く切り揃えられた深緑色の髪と、髪と同じ色のドレス
 エメラルドグリーンの瞳には、理知的な輝きを宿している
 顔つきは幼く、男性的にも、女性的にも見える
 背中には蝶のような翅が生え、緑色に光る鱗粉を発しながら、微かに振動している
 あなたに気付く様子もなく、小人は痛そうに尻を擦っていた
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 22:35:05.94 ID:/8Z2xYY00
誰だ、お前は!?と言い、自己紹介をする
自分のことはスパイダーマソと名乗る
27 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 22:41:37.76 ID:0TknjQHp0
>>26
 ではあなたは奇っ怪なポーズを決めながら、ノリノリで自己紹介をする
 心なしかあなたの背後で音楽がなる
 でっででーででっ
 もう気分は蜘蛛男。今なら何だってできそうだ

「な、なんだ……思ったより愉快な娘だね……」

 小人は呆気に取られたようにあなたを見ている
 背中の翅は振動し、緑色の鱗粉を中空に広げている
 仄かに光るそれは、中空で光の軌跡になる

「ボクかい? ボクは……」
「そうだね。皆からは"妖精さん"と呼ばれているよ」

 そう言って、妖精さんはいたずらっ子のようにくすくすと笑う
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 22:46:07.78 ID:3VKBwX/a0
え?妖怪さん?と聞き返す
29 : ◆ALICE6.PAk [saga]:2018/03/22(木) 23:06:03.01 ID:0TknjQHp0
>>28
「妖怪さんじゃなくて妖精さん! 変な間違いしないでくれよ」
「まあ、別にボクの事のことは、なんと呼んでくれても構わないけどね……」

 小人はそう言って、楽しそうに笑う

「それにしても本当に愉快な人だね」
「キミは誰? どこから来たんだい?」
「普通、ここは入ってこれない場所の筈だけど」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 23:32:23.30 ID:/8Z2xYY00
思い...出した!記憶喪失である事を思い出した!
というわけでここはどこか教えてほしいと言う
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