「おねーちゃんは、死んじゃった」【バンドリ・ガルパ】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/21(水) 02:27:36.38 ID:pLV+f3zM0
さよひな誕生日おめでとう。そしてたくさんの公式爆弾&二次創作ありがとう。
お祝いの気持ちを込めて最後まで書きます。


・ガルパことバンドリ!ガールズバンドパーティの氷川姉妹の二次創作SSです。

・「秋時雨に傘を」のイベントが起こらないまま進んでしまった次元です。

・人死に、鬱表現があるかもしれません。注意。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521566856
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/21(水) 02:28:55.16 ID:pLV+f3zM0
友希那「じゃあ今日の練習はここまで」

あこ「はぁ〜、つかれた〜」

燐子「あこちゃん、頑張ってたもんね……。お疲れ様」

紗夜「ごめんなさい、私がもう少しあのパートを上手く弾けていれば……」

友希那「そうね。正直に言って、あの部分の完成度は高いとは言えないわ」

リサ「ちょっと友希那、そんな言い方……」

友希那「リサ。何度も言うけれど、私たちは頂点を目指しているの。妥協なんて許さない」

友希那「それに私は紗夜なら確実に、もっと高いレベルの演奏が出来ると思ってる。だからこそ言っているのよ」

紗夜「ええ、湊さんの言う通り、こんなところで妥協をするわけにはいかないわ。次までにはもっと仕上げてきます」

友希那「それとリサだって、いえ、むしろリサの方がミスは多かったわ。特にサビに入るときの……」

リサ「やば、スイッチ入った! 逃げるよあこ、燐子!」

友希那「ちょっとあなた達! もう……」

友希那「それじゃ紗夜、また今度ね」

紗夜「ええ。さようなら湊さん」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 23:28:36.03 ID:pLV+f3zM0
氷川家


紗夜「ただいま」

日菜「おかえりおねーちゃん! 最近帰ってくるの遅いね。お母さん達も心配してたよ?」

紗夜「近々Roseliaのライブがあって忙しいのよ。日菜こそ、Pastel*Palettesの方は大丈夫なわけ?」

日菜「うん、全然!」

紗夜「全然って……。確か明日はライブがあったはずでしょう?」

日菜「あはは。あれくらいちょっと譜面見て本番前にぎゅいーんって合わせとけば全然へーきだって」

紗夜「……そう。そう、だったわね。貴女は、昔から」

日菜「おねーちゃん?」

紗夜「なんでもないわ。部屋に戻るから、勝手に入らないように」

紗夜(あんなこと、聞いた私が馬鹿だった)

紗夜(どうせいつも通り、嫌な思いをするだけだって言うのに)

紗夜「……さて。こんな時間じゃロクに練習もできないし、スコアの見直しでもしようかしら」

紗夜「ここは特にコードに注意、ここに緩急をつけて、ここで指の動きを早く……」

『あはは。あれくらいだったらちょっと譜面見て本番前にぎゅいーんって合わせとけば全然へーきだって』

紗夜「――!!」バンッ

ガチャッ

日菜「おねーちゃん……? なんか凄い音したけど大丈夫……?」

紗夜「ええ、ごめんなさい、ちょっと物を落としただけだから……。それはそうと、勝手に入ってこないでって言ったでしょう?」

日菜「あ、うん、ごめんなさい……。それじゃあおやすみ、おねーちゃん」

紗夜「ええ、おやすみなさい」

バタン

紗夜「――はぁ、はぁ……。大丈夫。私は私。日菜は日菜なんだから……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 23:37:31.05 ID:pLV+f3zM0
紗夜「――ッ!」ギュイイィィィン

友希那「ストップ。どうしてもここが上手く揃わないわね」

紗夜「申し訳ありません……。何度やっても納得いく形にいかなくて」

リサ「確かにここは相当難しそうだもんねー。紗夜が苦戦するなんてよっぽどだよ」

あこ「紗夜さん疲れてるんじゃないですか? 休憩の時間もほとんどとってなかったし」

燐子「休むのも……大事な事だと思います……」

リサ「なんにしてもそろそろ時間だしさ、今日はこの辺にしとこうよ」

紗夜「……いえ。私はもう少し練習していきます」

友希那「紗夜。燐子の言う通り、休むのも練習のうちよ。体を壊してしまっては元も子もないわ」

紗夜「わかっています。だけどもう少し……もう少しで掴めそうなの。今日だけはやらせて頂戴」

友希那「……わかったわ。でも根を詰めすぎないように。いいわね?」

紗夜「ええ。……ありがとう」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 23:57:36.43 ID:pLV+f3zM0
紗夜「――結局、こんな時間まで練習しても納得のいく出来にはならなかったわ……」

紗夜(格段に良くはなっている。でもこのレベルでは足りない。私は、Roseliaは頂点を目指してるのだから)

紗夜(どうしても壁のような物を乗り越えられない。そのための方法も、ただ練習を重ねることしか思い浮かばない)

紗夜(でも私には、これしか……)

紗夜「はあ……。何が駄目なのかしら……」

ガチャ

紗夜「ただいま」

日菜「あ、おかえりおねーちゃん! こんなに遅くなるなんて心配しちゃったよー」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 00:11:20.49 ID:G0SGI3zX0
紗夜「日菜……遅くなるとは連絡したでしょう。貴女こそ、こんな時間まで部屋にも戻らずに。そろそろ12時よ?」

日菜「えへへ、うん、まあちょっと忙しくって。おねーちゃんはこんな時間まで練習?」

紗夜「……ええ」

日菜「ふーん。そっか。大変だね」

『そこまで練習してもできないんだ』

紗夜「――いえ、別に、どうということはないわ」

日菜「ほんとに? 私だったら絶対無理だよー」

『そんなになるまで努力とかしたことないし、する必要もないし』

紗夜「――――そう。じゃあ、私、部屋に戻るから」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 01:52:44.93 ID:G0SGI3zX0

紗夜(わかってる。あれは私の勝手な思い込み。日菜にそんなつもりはないってことくらい)

紗夜(わかってる。わかってる、けど……)

紗夜「落ち着かなきゃ……」

紗夜「…………」

紗夜(静かになると、またあの幻聴が聞こえてくる気がする……)

紗夜「……少し、ラジオでも聴こうかしら」

「さあー、今日も始まりました。今話題のアーティストをお呼びしてお話を伺う人気コーナー、音楽道」

「今日のゲストは話題沸騰中! アイドルバンドPastel*Palettesから、ギター担当の氷川日菜ちゃんです!」

「こんにちはー! あ、これって夜だっけ? こんばんはー! 日菜ちゃんでーす!」

紗夜「ッ!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 03:12:45.92 ID:N7PU8r0gO
あ!復活したのか!期待です!
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