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【ミリマス】P「ああ、お仕事するって楽しいなぁ」
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1 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage]:2018/03/20(火) 03:01:00.46 ID:X/ErpFvpo
P「仕事仕事仕事〜、仕事〜が〜増えーると〜」
P「笑顔笑顔笑顔〜、笑顔〜も〜増えーるよ〜」
P「――ああ、お仕事するって楽しいなぁ」
P「俺が仕事を頑張れば頑張る程、みんなの笑顔が見れるところが最高さ!」
P「それに、徹夜明けに飲む栄養ドリンクの一杯」
P「これがまた、濁った意識にキューっと染み渡って……たまらないんだ!」
社長「そうかい? だったらそんなキミに新しい仕事を頼もうかな」
P「これは社長! ……新しい仕事? 任せてください!」
P「俺、なんだってやっちゃいますからね! どんなことだってしますとも!」
P「さあハリー、ハリー、ハリー!」
――こうして俺は、高木社長から新たな仕事を任された。
詳しい内容は現地に行けば分かると言われ、
その日のうちに教えられた住所まで足を運んでみたならば。
P「……? これって、一体どういうことだ?」
そこにあったのはだだっ広い土地。
それから、見せ物小屋でも開けそうな古いテントがたった一張り。
……俺をここまで案内してくれた律子が胸を張って言う。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1521482460
2 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:02:42.15 ID:X/ErpFvpo
律子「どうです? これが新たな私たちのドリーム」
律子「資金繰りに苦労はしましたけれど、こうやって何とか形にできました」
律子「それもこれも、順調にアイドル活動をこなしてくれてる春香たちと」
律子「連日連勤、みんなを支えるプロデューサー殿の頑張りのお陰です」
律子「ある意味、私たちのこれまでの活動の集大成。……正直、見てくれは良くは無いですけど」
律子「それでも感慨深い、グッと来るものがありません?」
P「……まぁ、確かに。この土地もテントもウチの所有だと言われると」
P「事業も成功してるんだな。なんて、他人事みたいな感想を抱いたり」
P「……だけど律子」
律子「はい」
P「これを見る限り765プロの次の夢は、社長が俺にやらせたいのは――」
3 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:05:03.84 ID:X/ErpFvpo
P「まさか、サーカス団を率いるのか?」
律子「……はぁ?」
P「全国各地津々浦々、行脚の旅に出されるのか!? ……なるほどなるほど、さもありなん」
P「だいたい社長は、そういった子供受けする企画を立てるのが得意だもんな」
P「とうとう芸能事務所765プロも、アイドル分野以外に手を広げる決意を固めたか……!」
律子「いやいや、別にそんなワケじゃ」
P「実はな律子、俺、サーカス団には憧れがあって!」
律子「ないんですけど――って、あ、憧れですか?」
P「そうさ! ピエロに曲芸、猛獣つかい。特に空中ブランコは華だよ、華っ!」
P「当然、団長は俺だろう? だったら律子にも美人助手として、
一緒に舞台進行を手伝ってもらいたいなんて言っちゃったりなんかしたりして!」
律子「えぇっ!? わ、私が美人助手ですか?」
P「……あれ、助手じゃ不満かい?」
律子「こ、こういうのは不満だとかなんとかって話じゃなくてですね」
律子「そりゃ、もしも本当にサーカスを経営するってなった時、
プロデューサーにお願いされれば嫌だなんて言ったりしませんけど……」
律子「だけど急に、面と向かって美人助手だなんて。そんな、美人だなんて……あっははは♪」
4 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:08:12.63 ID:X/ErpFvpo
律子「――って、違います! ちーがーいーまーすっ!!」
律子「危うく流されかけるトコでしたけど。プロデューサーのお仕事は、サーカス団を率いることなんかじゃありません!」
P「えっ、違うの?」
律子「当然です!」
律子「だいたい、ウチの事務所にそんな人材なんかいないでしょ」
P「……ピエロの春香、曲芸の亜美真美、猛獣つかいの響に空中ブランコスター真」
律子「……コホン! まぁ確かに、ビックリ人間候補がいなくは無い事務所ですけども」
律子「ここは一旦、気を取り直して――何を隠そうあのテントは、サーカス小屋じゃなくてシアター」
律子「その名も、我らが765プロダクション劇場(シアター)ですよ!」
P「シ、シアター……。俺たち、765プロダクションの」
律子「そうですとも!」
P「つまり、サーカスじゃなく映画館経営?」
律子「じゃないっ! 新しい私たちのホームです」
P「ホーム……。ああ分かった! ごめんごめん、難しく考え過ぎてたよ」
P「社長の考えた計画ってのは、ここをキャンプ場にしようって言うんだな!」
律子「……プロデューサー。ワザとボケてるんですかね?」
P「い、いや。そんなつもりは無いんだけど……。大真面目さ」
律子「じーっ……怪しい」
P「こんなことで嘘をついても得しないよ!」
5 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:10:24.78 ID:X/ErpFvpo
P「で、話を戻すけども律子。シアターってのは文字通り、劇場と捉えていいのかな?」
律子「ん、まぁ……。そうですね」
律子「今までは社長や私、プロデューサー殿が他所から仕事を引っ張って来てたワケですけど」
P「それか、こっちから企画を売り込むか」
律子「ですね。だけどこれからは、お客さんを自ら呼び込む場所を作ろうと!」
律子「自分たちの需要を自分たちで生み出し、安定した供給を実現するためのとっかかり」
律子「それが、あそこに見えるテント――ではなく劇場だって言うワケです、プロデューサー♪」
P「……で、俺にその劇場とやらで何をしろって話なのかな?」
P「まずは早速、辺りの草むしりかい? 見れば、まだまだ手入れが行き届いてないように見えるもんな」
律子「あはははは……。確かに、それもお願いするお仕事の中に入ってはいると思いますけど」
律子「プロデューサーにはズバリ、劇場の経営全般を任そうかなって話になってるんです!」
6 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:11:56.90 ID:X/ErpFvpo
P「んなっ!? げ、劇場の経営業務を俺一人に!!?」
律子「あっ、でもでも慌てなくても大丈夫。もちろん全部を丸投げするってワケじゃないですから」
P「そりゃ、そうしてくれないと俺も困る……」
P「正直、お金の計算なんかは律子の方が頼れるしな」
律子「ふふっ、お褒めに預かり光栄です♪」
律子「私や社長も手伝いますし、小鳥さんだっていますから」
律子「プロデューサーにはさしあたり、新人の発掘と育成を担当してもらおうかと」
律子「その間、春香たちの面倒は私が代わりに引き受けます」
P「プロデューサー、秋月律子の出番再び……だな!」
律子「たはは……それ、私的にはアイドルの方がサブのつもりなんですけどね」
7 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:13:15.90 ID:X/ErpFvpo
P「とはいえ、俺がやるのはスカウトとプロデュース活動か」
P「なんだ、仕事内容は今までとそれほど変わらないな」
P「むしろ少なくなってないか? ははっ」
律子「…………ええ、まぁ、そうですね」
律子「確かに、業務の種類は少なくなります。……一応」
P(……? なんだか歯切れが悪いな)
律子「それでですね、これも社長から預かって来た仮の企画書なんですけど――」
そうして律子から渡されたファイルの表紙に書かれていたのは『39プロジェクト』という文字。
肝心の企画の詳細も……まぁ、地域密着型の次世代娯楽施設として、
歌あり劇あり冒険ありのアイドル活動を目指しましょうといった内容だったけれど。
P「765が関わる全ての人に、日頃の"ありがとう"を伝える企画」
P「Thank youと39の駄洒落ってところが社長らしいや」
8 :
◆Xz5sQ/W/66
[sage saga]:2018/03/20(火) 03:14:21.50 ID:X/ErpFvpo
P「……でも律子。ちょっとだけ確認したいんだけど」
律子「はい」
P「ここの一文、『採用人数39人(予定)の劇場組をデビューさせる』ってのは?」
律子「それは、読んで字のごとくの」
P「39人……?」
律子「ええ、そうです」
P「今の担当人数の三倍だよ?」
律子「あっ、と、それもまぁ……ソウデスネー」
P「どうしてソコで目を逸らすの」
律子「で、でもっ! 今より三倍の笑顔が見れますよ。ほら、プロデューサーはいつも言ってるじゃないですか」
律子「『笑顔の為にお仕事するのは楽しいな』って!」
P「律子ぉ! ありゃ、単なるちゃちな自己暗示だっ!!」
P「そうしないと修羅場で体が動かないから! 眠気で書類もできないから!」
律子「ああっ!? ご、ごめんなさい! 触れちゃいけないところに触れちゃって――」
P「全くだ! 危うく暗示が解けそうに……」
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