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【ミリマス】P「俺たちは」亜利沙「ロマンを求め続けますよ〜!」
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7 :
◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/03/19(月) 00:13:48.73 ID:FrXSx/7ro
呆れたように言う律子に「愚問だな。俺が優秀なスタッフだからだよ」と男は答えたが……無視。
発言がスルーされていじけてしまった彼に代わり、亜利沙がおどおどとした調子でこう訊いた。
「で、でも律子さん。ありさたちはまだ悪いことなんてしてませんよぉ〜!」
とはいえ、亜利沙はこのセリフから"まだ"を取り除いておくべきだったろう。
律子の眉がぴくりと上がる。悪いことなんてしていない?
ほほう、どうやら罪の自覚が足りないわね――そう雄弁と語る視線でもある。
「あのね! 施錠してある更衣室に無断でズカズカ入り込んで、空気を売るとかなんだとか、
トンチキな計画の為に備品の掃除機振り回して、あまつさえその現場を他人に見られたら弁明より先に誤魔化そうとしたり開き直る!」
「やぁ〜んっ! ま、待って下さい律子さん! ありさ、別にそんなつもりは――」
「なくても結構、問答無用、この場にいるだけで同罪です! おおかた『人目も気にせず
更衣室の空気を好きなだけ吸い放題だ』とかいう餌を条件に、プロデューサーに焚きつけられでもしたんでしょ?」
8 :
◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/03/19(月) 00:16:49.73 ID:FrXSx/7ro
すると亜利沙は驚きにその目を見開いて。
「んなっ!!? ど、どうしてわかっちゃうんですか?」
けれども彼女以上に驚いたのは、単なる当てずっぽうが事実であると言われてしまった律子の方だ。
小さく嘆息した彼女は亜利沙に哀れむような視線を向けると。
「……アンタ、もう少し人としてのモラルを持ちなさいよ」
「うぅ、律子さんにまで言われちゃった……」
「そうだぞ亜利沙。お前はちょっと非常識だ」
「その元締めみたいな人が何を言うか!! プロデューサー? この件は社長に報告しますからね――きゃあっ!?」
突如として更衣室に響く律子の悲鳴。
何を隠そう、部屋を出ようと踵を返した彼女のことを引き留めるため、
プロデューサーがその足に縋りついたのだ!
「ちょっと、セクハラ! 放してください!!」
「いやじゃ、見逃してくれるまで放すもんか! むしろ見逃さんでええから
もう少しだけこの頬ずりしたくなる感触を――ええい、亜利沙も手伝え! まだ律子の右足が残ってる!」
「でもプロデューサーさん、アイドルちゃんに妄りなお触りは厳禁ですよっ!」
「非常事態だ! 俺が許可するから構わん、やってしまえ!」
「許可しなーいっ! 亜利沙、アンタ分かってるでしょうね!?」
「あう、あう、ありさは、ありさは、ありさにとっての正解とは……!?」
まさに現場は大混乱。
亜利沙が自分を律して真っ当な評価を得たいなら、
ここはプロデューサーの頬を張ってでも引き離して律子を助けるのが自然。
けれども本音を明かすなら、亜利沙だってこれ幸いとばかりに抱き着いて、
どさくさに紛れる形で彼女の足の感触を思う存分楽しみたい。
楽しんでみたいと思ってしまうファンの業。
9 :
◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/03/19(月) 00:18:05.82 ID:FrXSx/7ro
「早やくしろ亜利沙、逃げられる前に!」と目の前の男が必死に叫ぶ。
「ひゃっ!? やだっ、ちょっと! ドコまで手を伸ばしてるんですか!」と目の前の女は恥じらいながら声を荒げる。
……二人の様子を見て亜利沙の決意は固まった。選択は二つ、未来は一つ。
「……ごめんなさい。これからもありさは真っ当な一人の人間として、お日様の下でも堂々と夢を求めていきたいんですっ!」
そうして彼女は決断した。男が床に放り投げていたハンディクリーナーを拾い上げ。
「南無三!」
「ごふっ!?」
と、言った具合に律子をピンチから救い出した。
……やり方は多少乱暴だが、今は非常事態だ仕方がない。
「あ、ありがとう亜利沙。助かったわ」
そうして亜利沙はお礼を述べた律子に微笑むと、
次の瞬間には油断した彼女の足に力一杯しがみついた!
再び律子の悲鳴が上がる。
その足に頬を擦り寄せて、亜利沙は常に心に抱いているアイドルちゃんへの愛情を高く昇華させる。
「これが、これがありさの生きる道! 死なばもろとも、プロデューサーさんの仇はしっかりキッチリ取りますから――!!」
10 :
◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/03/19(月) 00:18:57.02 ID:FrXSx/7ro
===
「――で、結局トイレ掃除の刑か」
ぼやき、男はまだ痛む頬をさすりさすり鼻をすする。
反対の手には便器掃除用の雑巾が握られており、
視線は床のタイルにブラシをかける亜利沙へと向けられていた。
つい先ほどまで律子によってこってりと絞られた後の二人である。
これより一週間はクレンザー片手に過ごす日々が待っている。
……だが、転んでもただでは転ばぬプロデューサー。
彼は便器を磨きながら呟いた。
「なあ亜利沙」
「はい?」
「更衣室がダメならこのトイレのさ」
「プロデューサーさん。流石にそれは人としての正気を疑いますよぉ……」
「じゃあ、トイレットペーパーにアイドルの匂いをつけるなんてのは?
今度は可憐も抱き込んで、みんなが使ってる香水を元に試作品を――」
そうして亜利沙に笑顔で言われるのだ、「地獄の果てまで一緒です」と。
……ちなみに事の顛末は言わずもがな。
その後も二人の掃除区域は順調に拡大を繰り返し、
いまだ罰が終わる目途はてんで立っていないという。
11 :
◆Xz5sQ/W/66
[saga]:2018/03/19(月) 00:20:07.57 ID:FrXSx/7ro
===
以上おしまい。
お読みいただきありがとうございました。
12 :
◆NdBxVzEDf6
[sage]:2018/03/19(月) 00:38:41.14 ID:EbljHrg80
りっちゃんの胃が心配になる事務所だ
乙です
>>1
松田亜利沙(16)Vo/Pr
http://i.imgur.com/IfsfgHL.jpg
http://i.imgur.com/m2PIPUk.jpg
>>6
秋月律子(19)Vi/Fa
http://i.imgur.com/CsS9iik.jpg
http://i.imgur.com/UFGcgDL.jpg
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 01:00:34.74 ID:5RjbZrL7O
俺も亜利沙と一緒に地獄の果てまで行きたい乙。
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 03:59:48.43 ID:jApZ9J7PO
乙
俺もりっちゃんの足に頬ずりしたい
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/20(火) 13:33:09.49 ID:pk/DfWYoO
思考が最高に壊れてるPとそれについてける亜利沙凄い
乙
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