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菜々「一回戦はメイドで勝負です!」みく「ちょっと待つにゃ!!」=3
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94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 22:31:13.87 ID:djFUon4Z0
チャンスあったのに多数決に参加しない方が悪い
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/19(月) 23:02:34.17 ID:iL2wfxo6o
出場にしても荒らすんだろ
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/22(木) 13:01:13.61 ID:ymp2GSjUo
https://i.imgur.com/TGlHiTE.png
97 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 19:58:32.16 ID:9Do3arMG0
ほな進めてくにょ
コンマバトルはまた9時過ぎから始まるので、よろしくお願いします
第二戦はちょっと長いので、今日と明日の二回に分けてバトルを行います
今日は脱落者が二人出るまで進めていきます
>>96
可愛いけど目が怖いw
98 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:02:33.03 ID:9Do3arMG0
・
・
・
ザワザワガヤガヤ… ワイワイガヤガヤガヤ……
ミスコン一回戦メイドバトル・第一戦終了…!
現場の346カフェ店内では、客たちが引けていく中、8人のメイドアイドルたちがしばしの休息をとっていた…
紗枝「はあ… 結局、及ばずじまいやったなぁ〜…」フウ
紗枝「響子はんもえらい頑張ってはったのに、残念どすね…」
響子「そうですね… でも、メイドのお仕事、楽しかったですよね!」ニコォッ
紗枝「せやなぁ。 こういうお仕事も、また機会あったら一緒に挑戦するのもよろしおすな…」ニコリ
ちひろ(ちひひひ…w またこの子たちをダシにして、ガッツリ儲けちゃった…w)イチマイニマーイ
響子「ちひろさん? 何数えてるんですか?」ヒョコッ
ちひろ「ん? なんでもないですよ?」ササッ
99 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:04:22.19 ID:9Do3arMG0
小春「愛梨さんとみりあちゃん、準決勝進出おめでとうございますぅ〜!」パチパチ
美玲「ウチらの分まで頑張ってなッ!」
みりあ「えへへっ、ありがとう、小春ちゃん美玲ちゃん… みりあ、いーっぱい頑張るねっ!」グッ
愛梨「ありがとう… でも、本当に私で良かったのかなぁ〜…?」
ゆかり「当然ですよ愛梨さん。 この8人の中で、十時さんが一番輝いていた… それが結果として数字にも表れています」
愛梨「そ、そう…?/// って、ゆかりちゃんも3位だから、まだ勝ち上がる可能性残ってるよね?」
みりあ「3位の人は敗者復活戦ありますもんね! ゆかりさん、絶対みりあたちと一緒に準決勝いこーね!」
ゆかり「は、はい… 私なりに精一杯、頑張ります…!」
100 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:06:38.66 ID:9Do3arMG0
ユカリハン、ウチラモオウエンシテマスカラネ、キバルンヤデ! ハ、ハイ…/// サエチャントキョーコチャンモカワイカッタヨネェ〜 ガヤガヤワイワイ…
フレデリカ「ふむ… 激闘のあとに、健闘を称え合う美少女たち…! う〜ん、美しい青春ですなぁ〜!」ホロリ…
志希「だねー♪ さーてじゃ、外野のあたしたちはそろそろ退場するとしますかぁ?」
フレデリカ「かえろかえ〜ろおうちへかえろ〜♪」フンフン
出口に向かって歩き始めた志希デリカ… と、その時…!
菜々『あっ、宮本さん! ちょっと待ってもらえますか?』
フレデリカ「ん?」
101 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:07:35.78 ID:9Do3arMG0
フレデリカ「どーかしましたかぁ?菜々さん」
菜々『いや、実は… 次の第二戦、出場者に一人欠員が出てしまってですね…』
菜々『急遽代役のアイドルを募ったところ、宮本さんが圧倒的な支持を得まして…』
菜々『申し訳ないのですが、このまま現場に残って、次は選手として参加してもらえませんか?』
フレデリカ「え、フレちゃんが選手にぃ?」
102 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:09:46.30 ID:9Do3arMG0
志希「へー、良かったじゃんフレちゃん♪ 参加しちゃいなよ〜」
フレデリカ「えー…、でも、アタシこれから、おうちで録りためてた『まじかるメイド★みのりちゃん』観る予定だったんだけどなぁ〜…」
志希「録画してんならまたいつでも観れるっしょ! フレちゃんも今メイドの衣装着てるんだし、ちょーどいいじゃん」
フレデリカ「んー… 分かったよ!アンタンデュ! アタシを応援してくれる人たちがいるんなら…アイドルとして答えないワケにいかないもんねッ!」
菜々『よろしくお願いしますね! 詳細はまたあとで伝えますので、とりあえず待機でお願いします!』
103 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:11:29.66 ID:9Do3arMG0
〜実況室〜
瑞樹「欠員のトラブル… この業界ではよくあることだけど… でも大丈夫?宮本さんって、菜々ちゃんのメイドの研修は受けてないんでしょ?」
菜々「そうですね… でも、実は…次の第二戦に参加するメイドさんたちは、ほとんどナナの研修を受けていないんです…」
瑞樹「え、そうなの?」
菜々「こちら↓の8名なんですが… 皆さん、いろいろ他のお仕事があって、スケジュールが合わなくてですね…」
<ミスコン一回戦“メイドバトル”第二グループ>
浅利七海(14) 喜多日菜子(15) 天海春香(17) 島村卯月(17) 藤原肇(16) 向井拓海(18) 宮本フレデリカ(19) 高垣楓(25)
菜々「藤原さんだけ2回くらい来れたんですが、他の方たちはほとんど… 0回の人もいますし」
菜々「だから、宮本さんがなんの経験もナシで参加しても、特に不公平ということはないと思います…」
瑞樹「そ、そう… でも、それって逆に… 審査以前に、メイド喫茶の営業自体に支障が出るんじゃないかしら…?」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 20:11:33.22 ID:nGSA0qyn0
欠員(不人気なので退場)
105 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:13:13.64 ID:9Do3arMG0
・
・
・
それから20分後…
〜346カフェ店内〜
ガヤガヤガヤ… アノ、オヒヤガマダキテネーンダケド… ア、ス、スミマセン! オムライスマダー? チューモントリニキテヨー! ショ、ショウショウオマチクダサイ! ザワザワガヤガヤ……
未央「あ、えーっと… こちら、現場リポーターの本田としぶりんですが…」
未央「なんだかどーもおかしな雰囲気なんですよねぇ… さっきからやたらとメイドさんたちがミスをしていて、お客さんたちから文句が出てるよ…?」
凛「接客サービスのオペレーションがちゃんと機能してないみたいだね…」
瑞樹が危惧していたことは現実のモノとなっていた…
106 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:16:49.27 ID:9Do3arMG0
卯月「ご、ごめんなさいごめんなさい! すみません!!」=3
http://livedoor.blogimg.jp/syutarutsu/imgs/b/4/b4f8dc02.jpg
卯月「え、あ、頼んだのはハヤシライス…? あ、私カレーライス持ってきてました? す、すみません!」ペコペコ
未央「しまむーはさっきからオーダーミスばかりしてるし…」
楓「お待たせしました、ショートケーキです。 ふふっ、けーき良くたくさん食べて下さいね♪」
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/1/9/195eeadd.jpg
楓「うふふ… メイドさんのお仕事って、とってもわくワークしますね…!」
未央「楓さんはマイペースにオヤジギャグの連発で、周りの空気を凍りつかせてるし…」
日菜子「むふふ…♪ いつか来る王子様とのカップルドリンクに向けて、イメトレです…!w」ホワワワン…
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/2/c/2ced724a.jpg
日菜子「・・・むふ♪ 王子様、いいんですよぉ?日菜子の前に座って… 喉、かわいてませんかぁ?」ムフムフ
未央「きたひなは働きもしないでソファに座って、ドリンクにストロー二本差してまた自分の世界に入っちゃってるし…」
拓海「ったく… 確かにアイドルになった以上、仕事は全力でやる、とは言ったけどよぉ…」
拓海「なんでアタシが、またこんなフリフリでヒラヒラの服着て、メイドなんかやんなくちゃいけねーんだよ…!///」
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/e/f/ef518185.jpg
拓海「てか、なんでアタシがミスコンなんかの参加者に選ばれるんだ? これは誰かの陰謀か…??」
拓海「ちっ! おいおめーら! さっきからガンくれてんじゃねーぞオラァ!!///(は、恥ずかしい…!///)」
未央「たくみんにいたってはお客さんを怒鳴りつけてるよ…?」
107 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:19:50.37 ID:9Do3arMG0
七海「おさかなおさかな〜♪ ご主人様たちはおさかな好きれすか〜〜? 七海のおさかな仲間になりませんか〜?」テコテコ
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/1/7/17da4d04.jpg
七海「今の旬はブリやサワラれすね〜! 脂がのってとっても美味しいんれすよ〜?」
未央「ななみんもほとんど何もしてないよ! さっきからお魚ばなししてるだけだし…!」
肇「卯月さん! こ、このオムライス、8番テーブルに持っていって下さい… いいですか、8番ですよ?」
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/0/1/01e16980.jpg
卯月「は、はい、頑張ります!」テテテ…
肇「そ、そっちは逆です!」
凛「肇さんだけはまともに働いてるけど…」
未央「はじはじ孤軍奮闘だよねアレ、大丈夫なの…?」
肇(う、ううぅ… 私はずっと山奥で土と向かい合う生活をしてきたから… 接客のお仕事なんて苦手なのに…!)
108 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:22:30.10 ID:9Do3arMG0
未央「そーいえば、緊急参戦したフレちーはどこに・・・ん?!」
フレデリカ「肇ちゃん! アタシちょっとトイレ行ってくるネ!!」
肇「み、宮本さん! 飲食店で従業員がト・・・とか言っちゃダメですよ!?」
フレデリカ「ん〜…? じゃ、なんて言えばいーの?」
肇「え、えっと… 菜々さんが、そういう時は『4番行ってきます』って、隠語を使うように言ってましたけど…」
フレデリカ「4番? なんで4番なの? …あ、分かった! シッコのシだ! フレちゃんあったまいぃー♪」
肇「だ、だからそういう言葉は…!」
フレデリカ「むふっ、ごめーん、これ以上話してたらフレちゃん漏れちゃう! あああデチャウッ! デチャウよおおぉっ!!」ドタドタ
未央凛「「………」」
唖然とするリポーター1号2号… と、その時、
ドンガラガッシャーンッ!!!=3
未央「ひっ?!」
109 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:25:27.69 ID:9Do3arMG0
春香「ふ、ふええぇ… ま、また転んじゃった…」グス…
http://livedoor.blogimg.jp/syutarutsu/imgs/2/f/2ff37246.jpg
未央「あ、あれは… 765プロの天海春香さん?」
凛「うわー… やっちゃったねアレは…」
未央「転んで、運んでいたドリンクの中身を床にぶちまけちゃったねぇ…」
春香「ご、ご主人様! 納豆パスタお持ちしま…ォワァッチャアアァッ!!?」=3
ドンガラガッシャーン!!…
凛「ま、また何も無いとこで転んでる… だ、大丈夫なのあの人ほんとに…?」
110 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:27:06.03 ID:9Do3arMG0
春香「ひぇ…?」ネバァー…
ずっこけて運んでいた納豆パスタを頭からかぶってしまった春香…
春香「ううぅ… こ、こんなのもう、無理だよ…」ペタリ…
へたり込んでしまった春香…
通常、こういう時は他のメイドの誰かがフォローをするべきだが… 肇は接客中… そして他のメンツも、マイペース&ポンコツの集まりである以上、誰も春香に手を差し伸べる人間がいない…!
春香「わ、私… もう、帰りたい…」グシュ…
と、その時…!
?「ほら、春香、立ちなよ」スッ
春香「え?」
111 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:29:15.97 ID:9Do3arMG0
春香のピンチに颯爽と現れたのは・・・
菊地真「また派手に転んだね…w ボクが片付けておくから、春香、着替えてきなよ?」
萩原雪歩「春香ちゃん、頭の納豆だけ今ふいてあげるから、そのままジッとしてて…」フキフキ
春香「え…? 真に雪歩!? ど、どうしてここに…?」
112 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:31:38.71 ID:9Do3arMG0
真「春香がミスコンに出場してるって聞いてたからさ、様子を見に来たんだ。 身内だから投票?はできないけど、応援しにね」
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/a/f/af41bac0.jpg
雪歩「他のみんなはお仕事だけど… 私と真ちゃんだけ都合ついたんだぁ♪」
春香「…あ、ありがとう! 真、雪歩…!」ジワァ…
真「う、うんうん、ほら、とりあえず裏行って着替えてきなって!」
ザワザワ… オイ、アレッテキクチマコトジャネ? マジカ! オウジサマ…/// マッコマッコリ〜ン ユキポモオルデ… ガヤガヤザワザワ…
真(わー…まずいな、帽子を深めにかぶって顔隠してたんだけど… 今のでバレちゃったかな?)
業界屈指の王子様系アイドル、菊地真の登場にざわめきたつ店内… が…! その群衆の中に……!
日菜子「むふふふふふふふふふふふふぅ・・・・・!!www」ゴゴゴゴゴゴゴオオオォ…!
真「ん?!」ゾクッ
113 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:33:46.19 ID:9Do3arMG0
日菜子(見つけました…! 遂に見つけましたよぉ、日菜子の理想の王子様…!)ハアハアハア…
日菜子(これは… 妄想の最高のダシになってくれそうですねぇ…!)ジイイィ――…!
真(…な、なんだ、あの人…? な、なんか、物凄いオーラ出しながらこっち見てる…?)
雪歩(・・・ナニあの子? 私の真ちゃんを視姦しないで…!)ギロォッ
日菜子「むふ…♪ 目が合っちゃいましたねぇ、王子様…///」ツカツカ
真「え?」
日菜子「王子様、もしかして日菜子のこと・・・ あ、ああぁ…!/// そんなに求められたら困っちゃいますぅ〜///」クネクネ
真「は、はあ・・・??」
雪歩「ちょ…!だ、誰ですかあなたは! 真ちゃんに近寄らないで下さい!」
日菜子「ん? ああ、略奪系ですかぁ…? それもいいですねぇ! 人魚姫の物語みたいです〜///」ハアハア
雪歩「え? な、なに…??」
日菜子「あ、ああああ…! キ、キましたよ! たぎってきましたよぉ・・・!!」ズモモモモモモオオオオオォ・・・!!
ポワポワポワポワポワワアアァ〜〜〜ン・・・・・!!!
超絶妄想少女喜多日菜子、能力全開・・・!
日菜子はその場に立ったまま、自分の脳内のめくるめくむふふ世界へと入り込んでいった・・・・・
114 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:35:41.88 ID:9Do3arMG0
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
日菜子(・・・・・)
日菜子(ここは、とある異世界… そして、日菜子は……)
日菜子(魔物たちに捕われた人間界の可憐なお姫様…!)
日菜子(むふふ… 魔王城に幽閉の身の日菜子のもとへ… これから、王子様が救い出しに来てくれるのです…!///)ムフフフ…
ツカ、ツカ、ツカ、ツカ、ツカ…
日菜子(あ、王子様の足音が聞こえてきましたね…! ふふっ、日菜子はベッドで寝たふりをしていましょう…)ゴソゴソ
日菜子(きっと、王子様が優しい口づけで日菜子を目覚めさせてくれるはずですからねぇ…!///)ムフォフォフォ…
115 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:37:35.94 ID:9Do3arMG0
ガチャッ! コツコツコツコツ…
日菜子(! 王子様が部屋に入ってきました…! さ、さあ、王子様! 日菜子に目覚めのキッスを…!//////)ハアハアハア…
ところが…
バサァッ!!
日菜子「!??」
116 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:39:24.70 ID:9Do3arMG0
いきなり、かぶっていた毛布をはがされてしまった日菜子…!
日菜子(え、ええぇ…!?/// い、いきなりそういう展開ですかぁ? そ、そんな、日菜子はまだ、そこまでは…こ、心の準備が…!)ギュ…
日菜子(で、でも、遅かれ早かれ、日菜子と王子様は結ばれるわけですから… こ、ここは、覚悟を決めて…!)ギュウゥ…
ベッドの上でギュッと目をつぶり、王子が体に触れてくるのを待つプリンセス日菜子…!
だが、
?「ちょっと、いつまで寝てるんですか? 早く起きて下さいよ姫様!!」
日菜子「え?」
117 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:40:37.20 ID:9Do3arMG0
真「姫様ももういい年なんですから… ボクが来る前に一人で起きて下さいよ!」
日菜子「・・・え? 何・・・? お、王子様??」
真「王子様? また寝ぼけてるんですか…?」
真「ほら、今日も予定がつまってるんだから、とにかく早く起きて下さい!」
118 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:42:05.70 ID:9Do3arMG0
日菜子「?? え、ここって、魔王城じゃ…?」
真「は? ここはあなたのお城です! そしてあなたはここ、ビ・ショージョ王国の王女様… そしてボクはあなたの執事だよ?」
日菜子「執事…? はー… ああ、なるほど…? プリンセス×執事の禁断の愛…! そういう方向に変わったんですね…?」
真「いい加減寝ぼけてないで早く起きろ! 今日の予定は南の魔王討伐ですよ?」
真「もうパーティの人たちが城門前に集まってるんだから、さっさと着替えて朝ごはん食べてよ!」
日菜子「…? 日菜子が、魔王討伐…? え、何そのワケの分かんない設定は…」
119 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:44:28.74 ID:9Do3arMG0
・
・
・
いぶかしがりながらも真に言われるままに身支度を整え、城門前へと降りていった日菜子は目を剥いた…
賢者(楓)「姫様、賢者と一緒に・・・冒険じゃ! なんて、うふふ…♪」
陶芸家(肇)「陶芸家、藤原肇です… 姫様の魔王討伐、お力添えいたします!」
村人A(春香)「お姫様! 魔王討伐ですよ! 魔王討伐ッ!!」=3
村人B(卯月)「島村卯月! 魔王討伐ガンバリマスッ!!」フンス=3
漁師(七海)「魔物たちは海を汚す悪い奴らなんれす〜。 おさかなさんたちの敵をやっつけに行きますれすよ〜!」
短大生(フレデリカ)「ふんふふ〜ん♪ ねえねえお姫様! オヤツにバナナって持ってってもいいですかー?」
暴走族(拓海)「へへ…w やっとアタシの力を振るえる場面になったみてーだな!」
拓海「天上天下唯我独尊!! 亜威怒流特攻隊長・向井拓海だッ! お姫さん夜露士苦ゥ!! さっさと魔王城にカチコミに行こーぜっ!!」
日菜子「・・・ は?」
120 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:46:35.66 ID:9Do3arMG0
ガヤガヤガヤ マツリノジカンダオラァ!! マオウナンカタオシテシマオウ! ウフフ…♪ ワイワイガヤガヤ…
日菜子「え… なんですかぁこの人たち…? 魔王討伐なら普通、勇者とか戦士とか女騎士とかいるよね…?」
真「ボクに聞かないでよ… ていうか、いい加減キミの妄想にボクを出すのはやめてもらえるかな? ボクって部外者だよね?」
真「さっさと出掛けなよ! とりあえず、城の東の方に最近魔物が現れた村があるみたいだから… そこに向かって下さい」
日菜子「え――… 日菜子の、王子様は…??」ガックシ…
121 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:49:51.35 ID:9Do3arMG0
・
・
・
仕方なく、日菜子はそのデコボコパーティを引きつれて件の村へとやってきた…
〜東エリア・JSの村〜
楓「ここは通称JSの村… 村人は全員女子小学生だそうです」
フレデリカ「ナハハー!w ロリコンの天国だねー♪」
肇「この村には知り合いが何人かいるのです… 魔物に襲われた子どもたちは、大丈夫でしょうか…?」
卯月「とりあえず中に入ってみましょう! ・・・ん?」ピタッ
?「……」トコトコ
卯月「あ、あれは・・・・ あ、ありすちゃん?!」
122 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:52:23.66 ID:9Do3arMG0
橘ありす「名前で呼ばないで下さい、橘です」ピタ
卯月「え・・・? ほ、ほんとに、あり…橘さん??」
目を見張る村人B…! しかしそれも当然… その橘ありすは、あの眉目麗しい可憐な少女ではなく… 顔には深いシワが刻まれ、髪も真っ白…! つまり、JSではなく、立派なBBAになってしまっていたのである…!
結城晴「ふぉっふぉっふぉ…w 千枝ばあさんや、ワシの華麗なショットをよく見とるんじゃぞ… それっ!」コツンッ! コロコロコロ…
佐々木千枝「わっ、すごいね晴おばあちゃん…! これで逆転だね!」
櫻井桃華「むきーっ! このわたくしに勝つなんて生意気ですわ! BBAのくせに!!」
晴「なんじゃと? 桃華だってBBAじゃろが!」
七海「向こうの空き地でおばーちゃんが3人、ゲートボールしてますれすよ〜?」
肇「あ、あの人たち… 私の知り合いの子どもたちです。 な、なぜ、、お婆さんに…?」カタカタ
拓海「おいおいどーなってんだこりゃ? いつもサッカーボール転がしてた晴が、ゲートボールだぁ??」
楓「一体何があったのかしら… 聞かせてくれるかしら?橘さん」
ありす「はい、賢者様、実は・・・」
123 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:56:30.42 ID:9Do3arMG0
ありす「先週のことでした… この村に突然、“カワシマ”と名乗る魔物が現れて…」
楓「かわしま?」
ありす「はい、その魔物は、“JS憎い!”“あああ、若さが妬ましいぃっ!”などと叫びながら、私たちに“アドバンスエイジング”という魔法をかけていったのです」
春香「アドバンスエイジング…? 何それ?」のワの
ありす「アンチエイジング(抗加齢)の逆…加齢を促進させる魔法です」
ありす「その魔法によって、私たちは全員、見ての通りお婆さんにされてしまいました… 魔法を解く方法も見つからず、難儀していたところなのです…」
拓海「カワイイ幼女たちを全員BBAに変えるだと…? なんつーふてえ野郎だッ!」
卯月「鬼畜の所業です…!」ワナワナ
日菜子(どうでもいいよぅ…)ハア
124 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 20:58:24.84 ID:9Do3arMG0
楓「かわしま・・・かわしまって、もしかして・・・」ブツブツ
フレデリカ「? 賢者さま? どーかした?」
楓「あ、ううん… まさかとは思うんだけど、その魔物って、もしかすると私の知り合いの・・・」
その時だった
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオォォ・・・・!!!
日菜子「むふぁっ!?」
ありす「あ、アレです! アレが“カワシマ”です!!」
125 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:00:17.24 ID:9Do3arMG0
日菜子の後ろから、大地を震わせながら現れたその魔物は… 実に奇々怪々なる姿をしていた…
肇「く、黒いダークドラゴン…? で、でもあの頭は、人間…??」
楓「川島さん! やはり、あなたが…!」
そう… そのドラゴンの首の上の、“顔”は… まさに川島瑞樹、その人のモノだったのである…!
魔獣カワシマ『ククククク…ww 若い子は許さない…! みんな、一人残らず年寄りにしてやる…!』ズモモモモモモオオオオォ…
126 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:02:38.41 ID:9Do3arMG0
楓「川島さん、やはりあなたが…! なぜこんなことを…?」
カワシマ『あら、楓ちゃんじゃない。 ふぅん、こんなとこで会うなんて… 奇遇ねぇ…』ニタアァ…
卯月「賢者様? あのオバケ、知り合いなんですか?」
楓「ええ… 昔の私の先輩… かつては“大賢者”と呼ばれてみんなに尊敬されていた人よ…」
七海「? なんで大賢者様が、魔物になってしまっているのれすかー?」
楓「川島さんは、アンチエイジング… 不老不死の魔法を完成させるため、山奥にこもったと聞いていましたが… まさか…」
カワシマ『ふふ…w そうよ楓ちゃん、私、気づいちゃったのよね…w』ゴゴゴォ…
カワシマ『自分を若返らせる必要なんかない…! 周りの人間をみんな年寄りにしちゃえば、私が一番若い人間になれるってね!!ww』
127 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:04:48.03 ID:9Do3arMG0
フレデリカ「逆転の発想…! 天才だねあの人!」
春香「いや、何言ってんの… イカれてるよ、自分以外の人をみんな老人にするなんて…!」
楓「川島さん、見損ないましたよ…! まさかあなたが、悪に心を奪われ、魔物に身を堕とすなんて…!」
カワシマ『ふん! 同じアラサーでもまだ美少女扱いされて、ちやほやされてる楓ちゃんなんかに・・・』
カワシマ『この私の気持ちが分かるわけないでしょ! くらえぇっ!! “アドバンス・エイジング”―――ッ!!』ピカァッ!!
楓「あっ?!」
128 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:10:22.14 ID:9Do3arMG0
バリバリバリバリバリバリイイィ・・・!!
?「ギャアアアアアアアアアアァァァッ!!??」=3
響き渡る悲鳴…!
突如、魔獣カワシマの口からレーザービームのようなモノが射出され… 8人のパーティのうちの1人を直撃したのだ…!
※誰がヤラれた?(コンマ勝負での最下位が脱落。藤原肇は+10p、高垣楓は+30pのアドバンテージを持つ)
>>129
(浅利七海・喜多日菜子)
>>130
(天海春香・島村卯月)
>>131
(藤原肇・向井拓海)
>>132
(宮本フレデリカ・高垣楓)
※()内の二人目のアイドルは、「100からの絶対値」で勝負。例えば
>>129
が42ならば、七海はそのまま42だが、日菜子は58が自分のコンマとなる。
また、連投は自分のレスから10分以上経過している場合は可。10分以内に連投があった場合、その二つ目のレスは無効となり、1つずつ下にズレる。
「00」は100扱い。また、コンマが同じ数の場合は、「秒数」の大小で勝負を決する。
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 21:14:19.72 ID:77G6F7nBO
妄想なのかこれ
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 21:17:08.84 ID:1EvZckndO
あ
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 21:18:23.61 ID:vJpeGi6A0
はい
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 21:18:48.38 ID:gTMnKQowO
いつの間にかとんでもない流れに
133 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:24:43.12 ID:9Do3arMG0
七海72 日菜子28 春香84 卯月16 肇61+10=71 拓海39 フレデリカ38 楓62+30=92 (16の卯月が最下位、脱落)
バリバリバリバリバリバリイイィ・・・!!
卯月「ギャアアアアアアアアアアァァァッ!!??」=3
楓「ああっ?!」
肇「む、村人Bさん…!」
魔獣カワシマの光線攻撃を喰らってしまった卯月… そして…!
ボンッ!=3
フレデリカ「ほえっ?!」
拓海「げえっ、む、村人Bが・・・!」
七海「ば、BBAになってしまったれすよぉ?!」
卯月(BBA)「ふ、ふえええぇ…!」シワシワシワ…
134 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:27:42.18 ID:9Do3arMG0
見るも無残…! よぼよぼのお婆さんへと変身させられてしまった卯月…
いくら元シンデレラガールといえど、コレではミスコンどころではない… 当然脱落である…!
楓「川島さん! なんてことを…! 怒りましたよ! 私もう、怒りで口あんぐりーです!」アングリ…
この期に及んでもダジャレ優先、とりあえず口をあんぐりと開けてみせる楓…
カワシマ『ふん…! 楓ちゃん、あなたもダジャレなんか言えなくしてあげるわ… 喰らいなさい! “アドバンス・エイジング”―――ッ!!』ゴオォッ!!
魔獣カワシマ、今度は楓に向かって恐るべき老化光線を放つ…!
拓海「うおっ! やっべぇ!!」
肇「賢者様! よけて下さい!!」
しかし、ここで… 唯一のスキル持ちである賢者楓のオッド・アイがギラリと光った。
楓「宵闇に囚われし彷徨える魂よ・・・!」ズモモモモオオォ…
楓「“あるべき姿”に還れ! “ルート・オブ・オリジン”―――ッ!!」ブワァッ
ピカアァッ!!!
カワシマ『なっ?!』
135 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:31:26.43 ID:9Do3arMG0
ピカアアアアァァァ―――――ッ・・・!!
七海「ふわあぁ…? ま、まぶしいれすぅ…!」
春香「い、一体、何が…?」
楓が掲げたその聖なる杖の先端から、まばゆいばかりの光が放たれ、辺り一帯を包み込んだ…
そして…
瑞樹「う… ううううぅぅ…!」
光が収まった時には、人間の姿へと戻った川島瑞樹がその場にへたりこんでいたのだった…
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 21:33:16.92 ID:2iqCOSJA0
(
>>1
が楽しそうで何より…)
137 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:33:44.20 ID:9Do3arMG0
瑞樹「く…! ど、どうして…? エステに、サプリに、食餌療法に…」
瑞樹「美容パックに美容液、ウォーキングに温泉… 思いつくことは全て試したのに…!」
瑞樹「お肌の老化を止めることができない…! どんなにアンチエイジングを頑張っても、私の体は日々、衰えていく…」
瑞樹「イヤ… 嫌よ…! いつまでも…若い私でいたい…! ピチピチのラブリーアイドルミズキでいたいのに…!」ポロポロ…
人目もはばからず、泣きだしてしまった瑞樹…
8人「「「「…………」」」」
誰も声をかける者もなく、その場に重苦しい空気が流れ始めた時…
楓「川島さん…」ソッ、ギュ…
瑞樹「!?」
138 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:37:37.02 ID:9Do3arMG0
かがみこんで、そっと瑞樹を抱き締めた楓…
楓「いいじゃないですか、年をとるのも…」
楓「移ろいゆく季節とともに、自らもまた別の自分に変わっていく…」
楓「だからこそ、日々は貴重で、キラキラと輝いているんじゃありませんか?」
楓「それに、誰も川島さんのことをそんな目で見たりしていませんよ? 若い子たちはみんな、川島さんみたいな大人になりたいって、憧れてるんですよ…? ね、村人Bさん?」
卯月(BBA)「え? …は、はい! わ、私、未央ちゃんや凛ちゃんと…川島さんってカッコイイね、あんな風になりたいね…って、いつも話してます!」
瑞樹「………」
楓「私も、川島さんに憧れてる一人ですよ…? 一緒に、可愛いおばあちゃんになりましょうよ!」
瑞樹「楓ちゃん…」
楓「ふふ… 川島さん、また一緒に、お酒飲みに行きましょうね…♪」ニコ…
瑞樹「うん……」コク…
139 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:41:29.23 ID:9Do3arMG0
フレデリカ「ふっうぅ――ん!/// 感動的な場面だねぇ…! フレちゃんもらい泣きしそうだよー!」
拓海「女の友情…! 熱いぜ! 悪くねえな…!」
卯月「…あ、あの、でも、私のこと、元に戻して欲しいんですけど…?」フゴフゴ
ありす「私たちも早く子どもに戻してください」
瑞樹「あ、ごめんね? でも、一度かかってしまった魔法は… 私自身は解くことはできないのよ…」
卯月「ええぇーっ?! そ、そんな…? 賢者様でも、元に戻せないんですか?」ヨロヨロ
楓「私も、一度効力を発揮してしまった術式を解くのは無理ね… 村人Bさんと、この村の人たちを元に戻すには・・・」
楓「魔力の根源を操っている・・・魔王を倒さなくては・・・!」
140 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:44:05.95 ID:9Do3arMG0
春香「じゃあ、早速魔王城に行きましょう! お姫様、出発ですよっ!出発っ!!」
日菜子「は、はい…(早くこのワケの分からない妄想世界醒めてくれませんかねぇ…)」ハア…
卯月「わ、私は戦力にならないし、この体じゃそんなに歩けないから… ここで待ってます…」
こうして… 卯月を除き、7人となった日菜子パーティは、南エリアにある魔王城へと向かったのだった…
・
・
・
141 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:46:57.24 ID:9Do3arMG0
ーーーーーーーーー
しばらく行くと、また村が見えてきた。
肇「えっと、地図によるとここは… JC&JKの村ですね。 若い美少女ばかりの村だそうです」
フレデリカ「むふぉーっ! いいねぇ、興奮しちゃうねえぇ〜〜♪」
楓「なるほど… ちょうどいいわ。食糧や水をここで調達していきましょう」
肇「そうですね賢者さ・・・んん?!」
?「………」ドムドムドム…
142 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:49:28.77 ID:9Do3arMG0
パーティの前を通りかかった一人の少女に、肇は見覚えがあった…
肇「え、えっと… か、かな子ちゃん? かな子ちゃんですよね?!」
?「え?」クルッ
振り返った少女は…
ふっくらとした頬、ブラウンのキラキラと輝く瞳、ベージュ色のつやつやとした髪、そして間違いなくFはあるであろう見事なお山…!
そう、まさに甘々なスイーツの女神・三村かな子…!
しかし…!
かな子(大関)「……」ボヨヨヨ〜ン…
なんたることか…!
あの抱き心地の良さそうな適度にふくよかな体のかな子は… まるで恰幅の良い相撲取りのようにぶくぶくに膨らんでしまっていたのである…!
143 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 21:58:26.47 ID:9Do3arMG0
肇「ど、どど、ど・・・ど、どうしたの?かな子ちゃん… ず、ずいぶん、ふっくらしちゃったみたいですけど…??」
かな子(大関)「うう… そうなんです、私…ダイエットしなきゃいけないのに、逆にどんどん太っちゃって…」
かな子「レッスンに行くたびにベテラントレーナーさんに怒られて… ついにアイドル、クビになっちゃったんです…」ボヨンボヨン
肇「そ、そんな…?」
緒方智絵里(小結)「あの、乃々ちゃん… わたしと一緒に、四葉のクローバー、探してくれます…?」ポッチャリ…
森久保乃々(関脇)「か、体が重すぎて… む〜りぃ〜〜…」デップリ…
佐久間まゆ(張出大関)「ねえ輝子ちゃん、ちょっと机の下のシイタケ、分けてもらってもいいかしら?」プヨンプヨン
星輝子(前頭三枚目)「フヒ…w い、いいぞ… 持ってけ…w」ジメジメポヨポヨ
拓海「な、なあ… よく見ると、そこらへんの奴ら、みんなすげーデブになっちまってんぜ…?」
フレデリカ「オーマイゴッド… せっかくの美少女の村が… 関取の村に・・・!」
春香「い、一体、何が起きてるんでしょうか…?」
?「それはこの私から説明しましょう!」ヌッ
春香「え・・・ひっ?!」
144 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:01:20.49 ID:9Do3arMG0
春香が振り返ると、そこには… チョココロネを頭の後ろにくっつけたような、クリクリとしたまるい目の少女が立っていた…
大原みちる(横綱)「どうも! おおはらベーカリーの看板娘、大原みちるです! あははー!w」ドタプーン…!
肇「え、ええぇ…? みちるちゃんまで、デb・・・ふ、太めの女の子に…?」
拓海「お前、いくら食っても太らない体質なんじゃなかったっけ?」
みちる(横綱)「いや、私のこの体は… 食べ過ぎで太ったんじゃないんです。 パンを食べられないストレスで太ってしまったんです…」
145 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:04:47.16 ID:9Do3arMG0
春香「パンを食べられない? どうして? 小麦粉が無いの?」のワの
みちる「いえ、実はですね… 一ヶ月ほど前から、ある魔人がこの村を支配してしまって…」
みちる「その魔人はパンが大嫌いで、村中のパン屋を潰してしまったのです…! あたしの店も店舗ごとぶっつぶされてしまいましたよ。 あははー!ww」
七海「悪い奴れすね! パンが無いとツナサンドも食べられないじゃないれすか!」
楓「? でも…その魔人はどうしてパンが嫌いなのかしら」
みちる「はい。その魔人は、パンではなく穴の開いた揚げ菓子が好きなんです」
日菜子「“穴の開いた揚げ菓子”…? それって…」
みちる「はい… その魔人は、私たちに『パンが無ければ、ドーナツを食べればいいじゃない』と言うんです…!」
146 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:07:32.93 ID:9Do3arMG0
みちる「ドーナツは油で揚げてあるし、糖分も多いので、カロリーが高いんです。 だから、この村の人たちはみんな、徐々に太ってデブになってしまったんです… あはは――っ!w」
肇「ドーナツ…? それって、まさか・・・」
拓海「ああ・・・ “ヤツ”の仕業か・・・?」ザワ…
その時だった
“ズモモモモモモモモモオオオオオオォォォ・・・!!”
みちる「あっ、来ました! アレがこの村を支配している魔人… ドーナツキチガイの“シーナ”です!!」
?『クククク・・・ww』ゴゴゴオオォ…!
147 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:12:07.06 ID:9Do3arMG0
遂に日菜子パーティの前に姿を現した、魔人“シーナ”…!
魔人シーナ『クク…w えへっ! 皆さん元気ー? あたしはちょー元気だよぉー?』
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/8/c/8c0f4849.jpg
魔人シーナ『ドーナツさえあれば、あたしはいつでも揚げたてサクサクの元気モリモリ!w』
シーナ『いやーそれにしても、クラシックなドーナツってすごいよね! 小麦粉とお砂糖だけで、シンプルで美味しいの〜♪』モグモグ
フレデリカ「あ、それオールドファッション? うんうん、フレちゃんもそのドーナツ好きだなー♪」
肇「やっぱり法子ちゃん…! 法子ちゃん、どうして魔人なんかに…?」
148 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:14:10.71 ID:9Do3arMG0
シーナ『フフ…w 肇さん、あたしはねぇ… 魔人になることで、遂に手に入れたんだよぉ…』
肇「手に入れた? な、何を?」
シーナ『もちろん! “ドーナツを無限に錬成する能力”だよっ! それっ!!』ブワアァッ!!
スポポポポポポポオオォ―――ンッ!!!
春香「ふぇっ?!」
肇「なぁ…!」
拓海「な、なんだこりゃ?!」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 22:14:25.73 ID:2iqCOSJA0
あかん、人気投票よりオモロイ…!
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 22:20:02.93 ID:f5UL7bz70
法子+魔人…人造人間21号な魔人ブx…あっ!(察し)
151 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:23:09.63 ID:9Do3arMG0
おののく日菜子パーティ一同…
魔人シーナの手のひらから、突然、大量のドーナツが飛び出して空中をふわふわと浮き上がり始めたのだ…!
フレデリカ「うひょーっ… オールドファッションにポンデショコラ、フレンチクルーラーにハニーディップ・・・ 美味しそー♪」ジュルリ
みちる「いけません! あのドーナツは恐ろしい魔の力を含んでいます… 食べたら一瞬でデブになっちゃうよ!!」
シーナ『ふふふ…w あたしはこの能力で、世界中の人たちをドーナツの虜にするんだ…! 小さい頃からの夢だった“世界ドーナツ化計画”を実行に移すのだッ!』
シーナ『さあくらえッ! 法子スペシャル! “オーバー・エレメント・ドーナアアアァ―――――ッツ”!!!』バッ!
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒューンッ!!!!!
魔人シーナの掛け声と同時に… 空中に浮かんでいた無数のドーナツが日菜子パーティに襲いかかる…!
そして!
?「グワアアアアアアアアァァァッ?!?!」=3
※誰がヤラれた?(コンマ勝負での最下位が脱落。藤原肇は+10p、高垣楓は+30pのアドバンテージを持つ)
>>152
(浅利七海・喜多日菜子)
>>153
(天海春香)
>>154
(藤原肇・向井拓海)
>>155
(宮本フレデリカ・高垣楓)
※()内の二人目のアイドルは、「100からの絶対値」で勝負。
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 22:26:58.18 ID:vJpeGi6A0
今回は持ち越しはなしか
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/24(土) 22:30:43.21 ID:F4HURK8R0
あ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 22:31:29.34 ID:f5UL7bz70
安価以外の雑レスでも10分縛りはデフォ?
あと余計なお世話かも知れんが安価はレス番よりも
↓1とかにした方が割り込まれても安心やねんて
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 22:36:36.19 ID:2iqCOSJA0
七海ちゃんに難を逃れてほしいが…ッ
156 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:43:43.09 ID:UtHtMx7P0
>>154
連投の10分縛りはデフォ、本スレの基本的なルールということでお願いします
了解、次から「↓1」の形にしてみます
157 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:49:26.03 ID:UtHtMx7P0
七海18 日菜子82 春香21 肇34+10=44 拓海66 フレデリカ19 楓81+30=111 (18の七海が最下位、脱落)
七海「グワアアアアアアアアァァァッ?!?!」=3
フレデリカ「ああっ?! 漁師さんっ!!」
七海「ふっ、フレレリカさあぁ―――んっ!!」
漁師七海の悲痛な声が響き渡る…!
そして…
七海「・・・ん? あれれれれぇ・・・??」ドッタポヨオォ〜ン・・・
ドーナツの一点集中攻撃を受け、そのドーナツを飲み込んでしまった七海は…
見るも無残…! まるでマンボウのように… 否、脂肪をたっぷりと蓄えた旬のブリのようにふくよかな体になってしまっていた…
158 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 22:54:54.49 ID:UtHtMx7P0
肇「ああ… 漁師さん…!」
七海「う、うーむぅ… 動けないれすよこれ…」ボヨンボヨン
いくら美少女七海と言えど、関取のような体になってしまっては、当然ミスコンになど参加できるわけがない…! 当然、脱落である…!
シーナ『ふふふ…w このままみーんな、ドーナツの虜にしてあげるよ!w』
拓海「いやいや、これってただデブにしてるだけだろ…」
楓「デブな少女と、ランデブー… うふふ…♪」
肇「法子ちゃん… あなたまで悪の道に外れてしまうとは…!」ギラッ
肇「やむを得ません! ここは・・・私が打って出ましょう!!」キッ!
159 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:04:32.79 ID:UtHtMx7P0
シーナ『ん? 肇さん? ナニヲイッテイルノカナ〜〜? このドーナツの化身・椎名法子に勝てるとでも?』グフォフォ…
肇「法子ちゃん… 私をただの陶芸家だと思ったら、痛い目をみますよ!」バッ!
シーナ『む?!』
陶芸家・藤原肇が、その懐から花瓶ほどの大きさの器を取り出した…
肇「この花器は、私が今まで窯出しした数万の器の中でも、一番の自信作なんです…」ズモモォ…
肇「本来は美しい花々を生けるための器ですが、こうなっては仕方ありません… あなたをこの中に封じ込めます!」カッ
160 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:06:15.42 ID:UtHtMx7P0
シーナ『ふん…! ドーナツはねぇ、この世界で、最も完成された食の芸術品なんだよ…!』
シーナ『肇さんにもそれを分からせてあげるよ! 喰らえっ! “オーバー・エレメント・ドーナツ”ゥ!!!』バッ!
肇「!」
再び、無数のドーナツが… 今度は肇に向かって襲い掛かる…!
が、その刹那…!
肇「魔は滅せよ! 唸れ大地ぃ!! “アース・ヴェッセル・魔封波”ァ―――ッ!!」ピカァッ!
161 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:09:21.75 ID:UtHtMx7P0
ゴォッ! ヒュゴオオオオオオオォォォ―――ッ!!
シーナ『えっ? わっ! ぅわわわわぁっ?!』
肇がシーナに向かって両手をかざすと、大地が震えると共に、竜巻のような猛烈な風が吹き…
シーナは自らの出したドーナツもろとも、肇の備前焼きの中に封じ込められてしまっていた…
春香「わぁっ、やりました! 陶芸家さん!」
拓海「やるじゃねーか!」
楓「お見事! 陶芸家さんは… もしかして、相当ゲイか?」
肇「は?」
楓「あ、なんでもありません♪」ニコニコ
162 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:11:32.08 ID:UtHtMx7P0
法子「ぐむむ…! こ、こんなの、すぐに、叩き割って…!」モゾモゾ
器から首だけ出た状態でもがく、人間に戻ってしまった法子…
肇「無駄です法子ちゃん。 備前の土には『割れにくく、 磨滅しにくい』という特性があります」
肇「備前焼きは投げても割れないといわれるほど頑丈なんですよ。 中に入ってしまった以上、出ることは不可能です!」ドヤ!
163 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:17:19.32 ID:UtHtMx7P0
法子「ふぇえん… こんな状態じゃ、ドーナツを食べることもできないよぉ…」シュン…
肇「漁師さんと村の人たちを元に戻すのなら、封印を解いてもいいですよ?」
法子「・・・いや、それは・・・ あたしにも出来ないよ、一度かかった魔法を解けるのは、魔王城の魔王様だけ…」
拓海「じゃあ、ちゃちゃっと魔王城に行ってさっさと魔王のクソ野郎をぶっちめてやろーぜ! それで万事解決なんだろ?」
法子「ふん… あんたたちごときが、魔王様に勝てるわけないよ! いや、きっと、魔王様の元に辿り着くことすらできないだろーね…」ニタアァ…
拓海「なんだと?」
法子「何しろ… 魔王様の部下には、最狂の魔物・・・“淫獣ムナカタ”がいるんだからね!」
拓海「“淫獣ムナカタ”だぁ・・・?」ザワ…!
最大のピンチが… 日菜子パーティに襲い掛かろうとしていた…
日菜子(帰りたい…)
・
・
・
164 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/24(土) 23:20:10.19 ID:UtHtMx7P0
本日ここまでなの
コンマ対応あざした!
第二戦の後半は、また明日の20:00頃から始めていきます
R指定まで行かないと思うけど、多分エロです
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/24(土) 23:27:13.43 ID:2iqCOSJA0
いいぞもっとやれ
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 00:10:49.69 ID:BHV0YacWO
乙
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 00:21:29.77 ID:QT263zIy0
やっぱり余計な底辺アイドルが切り捨てられてると安心して読めるなぁ
168 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 19:57:28.53 ID:0Ec+t8ij0
乙あざす、まったり進めてくにょ
コンマバトルはすぐ始めます
淫獣&魔王は強敵なので、倒すのに時間がかかるかもしれない
コンマについては、以下のことはデフォ、基本的なルールということでお願いします
・連投は自分のレスから10分以上経過している場合は可。10分以内に連投があった場合、その二つ目のレスは無効となり、1つずつ下にズレる。
・「00」は100扱い。また、コンマが同じ数の場合は、「秒数」の大小で勝負を決する。
169 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 19:59:42.34 ID:0Ec+t8ij0
ーーーーーーーーーーーーー
暗黒の地・クマモト・・・
そこの霊峰、マウンテン・アソの麓に、南の魔王城はそびえ立っている…
その魔王城に、遂に日菜子パーティの6人(姫・賢者・陶芸家・村人A・短大生・暴走族)は到着していた…
魔王城「………」ズモモモモモモオオオオオォォ・・・
肇(陶芸家)「遂に来ましたね、魔王城…!」
拓海(暴走族)「ああ、そうだな… さすがに雰囲気出てやがんな…!」ブルッ
フレデリカ(短大生)「あれ? 暴走族サン、震えてるのぉ? ビビッてんのかなぁ〜?」ニタニタ
拓海「ばっ、バカヤロー! これは武者震いだッ!!」=3
春香(村人A)「このお城に…私たちの最終目標の魔王がいるんですね…!」ゴクリ…
楓(賢者)「そうね… なんとしても魔王を倒して、村人Bさんや漁師さんを元に戻してあげないといけないわね…」
日菜子(姫)「………」
170 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:01:24.19 ID:0Ec+t8ij0
拓海「よっしゃ! 先頭はこの特攻隊長向井拓海にまかせろっ! 行くぜ! オラアアアアアアァァッ!!」ズドドドドドッ
早速、拓海が城に向かって特攻…! 木刀を片手に乗り込もうとした、その時だった…
キャーッ! アアアァダレカァー!! タスケテエェーッ! アアン、ヤメテエエエェッ!!///
拓海「ん?」ピタッ
バタァンッ! ワラワラワラワラァ…
突然、城から悲鳴が沸き上がり… 城門が開いて、中から衣服の乱れたアラレもない姿の少女たちが飛び出してきたのである…!
拓海「な、なんだお前ら?! どうしたんだ?」
?「うっ、うっ、うううううぅぅ・・・!!」
171 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:03:54.72 ID:0Ec+t8ij0
楓「どうしたのですか… 中で何があったのですか?」
取り乱した様子の少女たちだったが… 賢者楓が優しく声をかけると、一際高貴な雰囲気の少女がやっと口を開いた。
西園寺琴歌「わ…私たちは、西の国からやって参りました、魔王討伐のための女騎士団ですわ…」
琴歌「勇んで城に乗り込んだのですが、返り討ちに遭い、全員、辱めを…!」ウウゥ…
楓「まあ…!」
琴歌「あ、貴女たちも… 魔王討伐に来たのでしたら、引き返した方が良いですわ…」
大沼くるみ「そうでしゅ… “ヤツ”には… 誰も勝てましぇん…!」ドタポイン
堀裕子「はい、何しろ“ヤツ”には私のサイキックパワーすら全く通じなかったのですから…!」
172 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:06:05.89 ID:0Ec+t8ij0
拓海「な、なんだ…? その“ヤツ”ってのは、一体何者なんだよ?」
琴歌「恐ろしい淫獣・・・“ムナカタ”です!」
拓海「む、ムナカタ・・・!?」ザワ…!
そのときだった…
ズモモモモモモモモオオオオォォォ・・・・・!!
くるみ「ああ! アレでしゅ! アレがくるみたちにエッチな事をした・・・“ムナカタ”でしゅ!」
?「ぐふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉぉぉ・・・www」
拓海「げぇっ!?」=3
春香「な、なんですかアレ…??」
173 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:09:52.51 ID:0Ec+t8ij0
驚愕の声を発する暴走族&村人A…
しかしそれも無理はない、その時、城門から現れたのは…
下半身は、あの地獄の門番“ケルベロス”… そして上半身は“棟方愛海”…!
つまりギリシャ神話に登場する半人半馬の英雄ケンタウロスに似ているのだが…
なんとその怪物には、阿修羅マンのように腕が6本生えていたのである…!
淫獣ムナカタ『ぐふぉ…!w これはまた、ステキなお山たちが向こうからやってきてくれたみたいだねぇ〜〜ww』ワキワキワキ…
http://blog-imgs-92.fc2.com/m/o/b/mobasinga/14_201605131917202e4.jpg
6本の腕を全て、まるでこれから相手に掴みかかるグラップラーのように構える淫獣ムナカタ…!
肇「あ、愛海ちゃん… あなたまで、魔物に…?」
楓「でも… どうしてそんな異様な格好に?」
淫獣ムナカタ『うぇひ…!w 楓さん、分からないのぉ? このカタチが、わたくし棟方愛海の最終形態であるということを…!』
ムナカタ『腕が6本あれば、いっぺんに3人… つまり6つのお山を同時に堪能することができます…!』グフォフォ…
ムナカタ『そしてこのケルベロスの下半身があれば、機動力も大幅アップ! 風のような速さでお山を揉みしだくことができるのだッ!!ww』ムヒョヒョヒョ
174 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:14:34.17 ID:0Ec+t8ij0
ムナカタ『この姿ならば、たとえ清良さんに追いかけられてももう捕まることはナッシング・バット・ユー! つまり我、無敵! 完璧超人!!ww』
拓海「マジか…」
春香「い…イカれてM@S…!」
フレデリカ「お山に対する愛と執念が、愛海ちゃんの体をあんな風にしちゃったんだね…」
ムナカタ『さあさあ! ゴタクはここまでっ! 山開き解禁だぜッ!w』
ムナカタ『愛海の超個人的なドリームフェスティバル! はっじまぁるよぉ―――っ!!』
ヒュンッ!
?「あっ?!///」
それは… 瞬きするほどの間も無い、一瞬のことだった。
淫獣ムナカタが超高速で移動し… ○○のお山を激しく揉みしだいていたのである…!
※誰がヤラれた?(コンマ勝負での最下位が脱落。藤原肇は+10p、高垣楓は+30pのアドバンテージを持つ)
↓1(喜多日菜子・天海春香)
↓2(藤原肇・向井拓海)
↓3(宮本フレデリカ・高垣楓)
※()内の二人目のアイドルは、「100からの絶対値」で勝負。
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 20:18:14.71 ID:Pyj9CMtA0
ほいさ
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 20:19:14.47 ID:xqCPBAtUO
あ
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 20:30:52.89 ID:DQZWIGZA0
ある意味魔王より脅威だなwww
178 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:37:50.96 ID:0Ec+t8ij0
日菜子71 春香29 肇47+10=57 拓海53 フレデリカ89 楓11+30=41 (29の春香が最下位、脱落)
春香「あっきゃああああぁぁっっ?!?///」=3
ムナカタの6本の腕が…いっぺんに春香のそのB82の美乳を強襲!
春香は一瞬でイカされ、その場にバッタリと倒れ込んでしまった…
春香「… ぁう…///」ビクンビクン…
拓海「え? な、何が起こったんだ?」
フレデリカ「愛海ちゃんが… 村人Aさんのオッパイを…!///」ヤーン
いくら美少女春香といえど… お山の純潔を奪われてしまっては、当然、ミスコンどころではない…!
即、退場…! 脱落である!!
ムナカタ『うぇひひ…w ごちそうさまでした♪ さすがは765プロのセンターさん! いい感触でしたよおぉ〜〜?ww』グフォフォフォ…
179 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 20:43:15.03 ID:0Ec+t8ij0
楓「く…! な、なんてスピード…!」
肇「目で追えませんでした…」
拓海「こ、この、変態野郎が…! 痴漢は犯罪だぞっ?!」
ムナカタ『そんなことはないんだなー♪ なぜなら! 愛海ちゃんはまだ子どもだし女の子だから!w』
ムナカタ『女の子同士ならお山を登っても合法!! 案件にはならないのだ!!w』
ムナカタ『とゆーことで、あつみちゃんまだまだいっくよぉ――? それっ!!』ニュッ!
ニュニュニュニュニュウウウウウゥゥ〜〜〜…!!
フレデリカ「わおっ?!」
日菜子「…!」
驚愕…!
なんと今度は、ムナカタの6本の腕が… 3方向に同時に伸び始めたのである…!
※誰が狙われた?(コンマ勝負での下位3人が狙われる。あとで避けるチャンスあり。藤原肇、高垣楓はそれぞれアドバンテージあり)
↓1(喜多日菜子)
↓2(藤原肇・向井拓海)
↓3(宮本フレデリカ・高垣楓)
※()内の二人目のアイドルは、「100からの絶対値」で勝負。
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/25(日) 21:01:39.04 ID:x8+rC1lN0
あ
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 21:02:55.29 ID:xqCPBAtUO
はい
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 21:07:47.76 ID:Pyj9CMtA0
はい
183 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 21:18:18.36 ID:nLpNeP4k0
日菜子04 肇29+10=39 拓海71 フレデリカ76 楓24+30=54 (下位3名、日菜子、肇、楓が狙われる)
ムナカタ『うひょひょひょっww 3人同時にいただきなのだっ!!ww』ビヨーン
日菜子「あ!?」
肇「くっ!」
楓「! しまっ!」
まるで某海賊漫画の主人公のように腕を伸ばして、、、3人のお山同時登頂を目論む淫獣ムナカタ…!
拓海「うおっ!? みんなよけろォォッ!!」
フレデリカ「あぶなぁーいっ!!」=3
城門前の広場に、拓海とフレデリカの悲痛な叫び声が響き渡った・・・
※避けられるか…?(コンマで「50」以上なら回避成功。49以下なら純潔を奪われ脱落。藤原肇、高垣楓はそれぞれアドバンテージを持つ)
↓1喜多日菜子
↓2藤原肇
↓3高垣楓
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 21:22:02.57 ID:xqCPBAtUO
エロ
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 21:27:36.29 ID:DQZWIGZA0
ワンチャン全員回避ある…?
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/25(日) 21:35:00.70 ID:xqCPBAtUO
二回目
187 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 21:49:36.15 ID:IOZUjNla0
日菜子57 肇29+10=39 楓70+30=100 (50以下の肇のみ脱落)
日菜子「ひゃっ?!」ズベシィッ!
楓「ふっ!!」バシィッ!
日菜子は転びながらもなんとか回避… 賢者楓は、その持っていた杖でムナカタの手を払いのけていた…
しかし! 陶芸家・藤原肇は…!
肇「あ、あっ、あんんんぅ・・・!///」ビクンビクンビクン…
その作務衣の胸元に両手を突っ込まれ、直にその美乳を揉みしだかれ…
春香と同じように、バッタリと倒れ込んでしまっていた…
ムナカタ『ごちそうさまぁ!w ふひ…w 肇山登頂完了! さいっこうのお山だったよ…!w』ムヒョヒョ…
188 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:04:24.85 ID:IOZUjNla0
ムナカタ『さあさあ! まだまだ、全員いただいちゃうまでやめないよ? とりゃっ!』バッ!
ガクンッ!
ムナカタ『・・・ん? あれ?』
またその機動力を生かして駆け出そうとしたムナカタ… しかし、何故かその場を動くことができない…!
ムナカタ『えっ、あれ…… げえぇっ?!?』
拓海「フ…w 淫獣め、この拓海サマから目を離したのがお前の敗因だ…!」ガッチリ…
いつの間にかムナカタの足元に滑り込んで、その脚をガッチリと掴み込んだ、特攻隊長向井拓海…!
ムナカタ『こ、このぉ…! は、放してよぉ!!』ゲシッゲシッ
拓海「いてっ! このっ、ふ、踏むんじゃねえ! おおいフレデリカ! 今だ! やっちまえぇっ!!」
フレデリカ「りょーか――いっ!♪」ザッ!
189 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:11:55.83 ID:IOZUjNla0
淫獣ムナカタの正面に回り、右腕をまくり上げた短大生フレデリカ…!
フレデリカ「へへっ! いっくぞぉ!フレちゃん必殺ゥ! “あまあまプティ・ガトー”!!」
フレデリカ「フ・レ・ち・ゃ・ん・ラ・リ・ア・ッ・ト・オオオォ―――ッ!!!」ブンッ!
バッシイィィ―――ンッ!!!
ムナカタ『ぶべらばっ!?!』=3
190 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:21:04.52 ID:IOZUjNla0
愛海「……」チーン…
フレデリカ渾身のラリアットを喰らったムナカタは失神… その姿も人間に戻ってしまっていた。
拓海「ふー… なんとか倒したみてーだな…」
フレデリカ「むふっ、キマッタね! やっぱりフレちゃんさいきょー♪」
楓「恐ろしい敵だったわね… 二人もヤラれてしまったわ…」
これで日菜子、楓、フレデリカ、拓海の、4人となってしまった日菜子パーティ…
しかし、魔王を倒せば、仲間を救うことが出来る…!
その思いを胸に、4人の少女たちは遂に魔王城城内へと足を踏み入れたのだった…
・
・
・
191 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:31:39.75 ID:IOZUjNla0
〜魔王の間〜
拓海「よし… ここが魔王の間だな?」
フレデリカ「この扉の先に、魔王が…!」ゴクリ
日菜子「……」
楓「みんな準備はいい…? 一回、円陣組んで、エンジン全開になりましょうか!!」
ヒナコパーティ・・・ エイッ、エイッ、オ――ッ!!
一度円陣を組んで、気合を入れ直した日菜子パーティ…
遂に… ラスボス魔王との対決である!
フレデリカ「よっし行くよぉ! たのもぉーうっ!!」バッ
バタァンッ!
フレデリカ「やあやあ! 我々は日菜子様率いる魔王討伐た・・・ん?」
?「… zzzzz…」スースー…
192 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:39:58.67 ID:IOZUjNla0
魔王ランコ「zzzz…」スースースー…
勢いよく扉を開けて乗り込んだフレデリカ…
しかし、その部屋では… 立派なベッドの上で、黒いゴスロリ衣装に身を包んだツインテールの少女が静かに寝息を立てていた…
フレデリカ「?? この子が、魔王…?」
拓海「いやまさか…」
フレデリカ「でもさ、もし魔王なら、寝ている今がやっつけるチャンスだよ!」
拓海「で、でもよ、いくら魔王でも、寝首をかくのはちょっとよぉ…」
ランコ「…ん…?」パチッ
ランコ「……」ムクリ…
楓「あら、起きちゃったわね」
ランコ「……」キョロキョロ
ランコ「ふ…w 煩わしい太陽ね…(おはよー♪)」ニタアァ
http://livedoor.blogimg.jp/g_ogasawara/imgs/a/9/a94fcd37.jpg
193 :
oyama
◆/Pbzx9FKd2
[saga]:2018/03/25(日) 22:45:24.45 ID:IOZUjNla0
拓海「? 何言ってんだ? 外は今、雨だぞ?」
ランコ「………」テクテクテク、シャッ!
拓海の言葉を無視してベッドから起きあがった魔王ランコは、近くのカーテンを開けた…
拓海の言う通り、外はザーザー降りの雨が降っている…
ランコ「フ…w わが真結界を破ってここまで来るとは…」
ランコ「寝起きの運動に、ちょうどいいかもしれんな… んっ、んんん〜〜、ふわああぁ〜〜…!」グゥー…!
外を眺めながらのん気に伸びをするランコ…! と・・・!
ブワアアアアアアァァァ・・・!!
フレデリカ「えっ? な、何アレ?!」
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