まゆ「日菜子ちゃんと交換日記ですか?」

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1 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:40:23.70 ID:i2YQKjK90
モバP「ああ」

モバP「今、二人とも次のイベントのためにユニットでレッスンしてるだろ?」

日菜子「そうですねぇ」

まゆ「ドリームアウェイ……夢のようにすごす……なんて、素敵な名前ですね」

モバP「ははっ、ありがとう」

モバP「……で、ユニットを組むことになったんだから、互いのことをより深く知っておいた

方が良いと思ってな」

モバP「そこで、考えたのが交換日記だ」

モバP「……二人とも日記を書くのは好きだろ?」

まゆ「えぇ、毎日欠かさず書いてます」

日菜子「むふ……日菜子もたくさん書いてますよぉ」

モバP「だろ?」

モバP「……二人は気質が結構似ているとはいえ、完全に一緒ってわけじゃない」

モバP「だから互いに慣れているツールでコミュニケーションできたらよりお互いのことを深く知れるだろうと思ってな」

日菜子「なるほど……」

まゆ「うふ……たくさん、まゆたちのことを見ていてくれてるんですねぇ」

モバP「そりゃあな」

モバP「……もちろん、抵抗があるなら拒否してもかまわないが――」

まゆ「――やります」

モバP「即答してくれるんだな」

まゆ「だって、プロデューサーさんがたくさん考えてくれたんでしょう?」

まゆ「断るはずがありません……♪」

モバP「……ありがとう」

モバP「日菜子はどうだ?」

日菜子「いつも書いてる日記の交換は……ちょっと嫌ですけど……」

日菜子「新しく書くなら、日菜子も構いません」

モバP「ん、ありがとう」

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2 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:41:25.93 ID:i2YQKjK90
モバP「じゃ、決まりだな」

モバP「はい、ノート」

まゆ「ありがとうございます」

モバP「……そのノートが嫌だったら、適当に新しいのを買ってくれ」

モバP「その分のお金は俺が払うから」

まゆ「いえいえ……これで大丈夫ですよ……ねぇ?」

日菜子「はい」

日菜子「変に修飾されてるより、まっさらな方がたくさん書き込めますから……」

モバP「ん、わかった……まあ、気が変わったらいつでもな」

まゆ「はい」

日菜子「わかりましたぁ」

モバP「よし、じゃあ話は終わりだ」

モバP「今から営業行ってくるからまた何かあったら連絡してくれ」

まゆ「うふ……いってらっしゃい♪」

日菜子「がんばってくださいね〜」
3 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:42:11.47 ID:i2YQKjK90
まゆ「……さて」

まゆ「交換日記だって、日菜子ちゃん」

日菜子「えぇ」

日菜子「……よかったです、普段の日記を交換……なんてことじゃなくって」

まゆ「同感ですねぇ……秘めた想いは決して開いちゃいけませんから」

日菜子「むふ……そうですねぇ……」

日菜子「開いてしまうと、メルヘン色の夢が離散してしまいますから……」

日菜子「それが開く時は……」

まゆ「……夢が叶うとき?」

日菜子「はい……♪」

日菜子「日菜子をさらいに来た王子様は……日菜子の想いも、秘密もすべてを奪い取って……」

日菜子「そして日菜子自身も連れ去って……月明かりの下を白馬でかける二人……」

日菜子「むふふ……♪」

まゆ「まゆの日記帳も……叶った時に開くのかな……?」

まゆ「プロデューサーさんと結ばれて……しばらく経った後に……」

まゆ「卒業アルバムを見返すみたいに……なんて」

まゆ「うふ……♪」

日菜子「……♪」
4 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:42:46.09 ID:i2YQKjK90
まゆ「……っと」

まゆ「日菜子ちゃん、日菜子ちゃん」

日菜子「むふ……♪」

まゆ「……日菜子ちゃーん?」

日菜子「……♪」

まゆ「……」ペチペチ

日菜子「……?」

まゆ「あ、起きた」

まゆ「日菜子ちゃん……そろそろレッスンの時間になりますしどっちから先に日記を書くかだけでも決めませんか?」

日菜子「おっと、そうですね……むふ、ごめんなさい」

まゆ「いえいえ」

まゆ「……で、どうします?」

日菜子「そうですねぇ……」

日菜子「……一回目ってどういうこと書けばいいかわかりませんよねぇ」

まゆ「方針が決まってませんからね」

まゆ「んー……」

まゆ「……じゃあ、じゃんけんでもしましょうか?」

日菜子「むふ……それが手っ取り早そうです」

日菜子「それではじゃ〜ん」

まゆ「けーん」

日菜子「ぽんっ」

まゆ「ぽんっ」

まゆ「……あら、勝っちゃいました」

日菜子「じゃあ、まゆさんが……」

日菜子「……どっちなんですか?」

まゆ「……決めてませんでしたね」

まゆ「わかりました、まゆが最初に書きます」

日菜子「わぁ、ありがとうございます〜」

まゆ「いえいえ……今日から……ううん、明日からになるのかな?」

まゆ「交換日記、よろしくお願いしますね。日菜子ちゃん」

日菜子「こちらこそ、まゆさん……♪」
5 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:43:37.05 ID:i2YQKjK90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『3月1日

今日から交換日記の始まりです。よろしくお願いしますね、日菜子ちゃん。

さて、一回目ですから。まゆのことでも少し書こうと思います。

まゆは9月7日生まれの仙台出身で、お料理と編み物が好きです。

アイドルになったのは運命の人……プロデューサーさんに会ったからです。

本当に運命だったんです。モデルの仕事をしている時にたまたまぶつかって、

手を差し伸べてもらって、気づいたんです。ああ、この人が運命の人なんだって。

「理由は?」って聞かれてもうまく答えられないんですけど……答えられないからこそ、

この人が運命の人なんだって。言葉にできないつながりがあるからこそ、運命なんだって。

まゆはそう思います。思い続けて、今日までアイドルを続けてきたんです。

プロデューサーさんの一挙一動がまゆの力になって、糧になって。

一人じゃ絶対ダメだった、でもプロデューサーさんがいたからまゆはここまで来れたんです

……ごめんなさい、プロデューサーさんのことばかり書いちゃいました。

あまり長くなっても困っちゃうだろうから、ここまでにしておきます

日菜子ちゃんのことも知りたいな。 まゆ』


日菜子「……さすが、まゆさん」

日菜子「プロデューサーさんのことばかり……本当に好きなんですねぇ……♪」

日菜子「……運命の出会い」

日菜子「日菜子とプロデューサーさんの出会いも、運命だったのかな……?」
6 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:44:52.45 ID:i2YQKjK90
>>5 TABの空白認識してくれないと思わなかった、ちょっと修正


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『3月1日

今日から交換日記の始まりです。よろしくお願いしますね、日菜子ちゃん。

さて、一回目ですから。まゆのことでも少し書こうと思います。

まゆは9月7日生まれの仙台出身で、お料理と編み物が好きです。

アイドルになったのは運命の人……プロデューサーさんに会ったからです。

本当に運命だったんです。モデルの仕事をしている時にたまたまぶつかって、

手を差し伸べてもらって、気づいたんです。ああ、この人が運命の人なんだって。

「理由は?」って聞かれてもうまく答えられないんですけど……答えられないからこそ、

この人が運命の人なんだって。言葉にできないつながりがあるからこそ、運命なんだって。

まゆはそう思います。思い続けて、今日までアイドルを続けてきたんです。

プロデューサーさんの一挙一動がまゆの力になって、糧になって。

一人じゃ絶対ダメだった、でもプロデューサーさんがいたからまゆはここまで来れたんです

……ごめんなさい、プロデューサーさんのことばかり書いちゃいました。

あまり長くなっても困っちゃうだろうから、ここまでにしておきます

日菜子ちゃんのことも知りたいな。                 まゆ』


日菜子「……さすが、まゆさん」

日菜子「プロデューサーさんのことばかり……本当に好きなんですねぇ……♪」

日菜子「……運命の出会い」

日菜子「日菜子とプロデューサーさんの出会いも、運命だったのかな……?」
7 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:48:13.59 ID:i2YQKjK90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『3月2日

よろしくお願いします、まゆさん。まゆさんがまゆさんのことをたくさん書いてくれたので、

日菜子も日菜子のことを書きます。日菜子は4月6日生まれの牡羊座です。

まゆさんは乙女座なんですね、ピッタリだと思います。

それで出身は秋田で趣味は妄想です。それ以外にも絵を描いたり、手芸も練習したりしています。

絵の方はそれなりに得意なんですけど、手芸の方がぜんぜん上手にできなくって……

手芸部にも入っているんですけど、友達から譲ってもらうばかりで……

もしよかったら、今度教えてくれませんか?

まゆさんとプロデューサーさんとの運命の出会い、素敵だと思います。

言葉にできないつながりがあるからこそ運命……とても良い言葉ですね。

目と目が合った瞬間運命だと気づく……なんて、まるで物語のようで、素敵です

もしかしたら今後、携帯もなくして迷子になったまゆさんを迎えに来てくれたり……

なんてことがあるかもしれませんね。

日菜子がアイドルをはじめたのはスカウトされたからなので、まゆさんほど運命はないと思います。

でも、日菜子も運命だったって思ってるんです。王子様に迎えに来てもらう未来のために、

絶対に通る運命……それがきっとアイドルになることだったんです。

日菜子たちはどちらも運命でアイドルになったんですね。共通点が一つ見つかりました。

この日記で、もっとたくさん共通点を知っていけたらいいですね。          ひなこ』


まゆ「……確かに、初めての場所に行くときは迷いますけど」

まゆ「さすがに、携帯までなくして迷子にはならない……はず、ですけど……」

まゆ「でも……もし、そうなって……」

まゆ「知らない土地で一人きりになって……」

まゆ「途方にくれてる中で、プロデューサーさんが迎えに来てくれたら……」

まゆ「……うふ♪」
8 : ◆6QdCQg5S.DlH [saga]:2018/03/18(日) 15:50:03.62 ID:i2YQKjK90
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『3月3日

まゆも日菜子ちゃんも運命でアイドルをしていたんですね。

まゆたちがユニットを組んだのももしかしたら運命だったのかもしれません。

そうだったら素敵ですね。

日菜子ちゃんも手芸をしていたんですね。ここにも共通点がありました。

まゆは編み物ばかりなのでそれぐらいしかわかりませんけど、それでよければ今度教えますね。

日菜子ちゃんはどんなものが作りたいのかな?

それと、まゆは迷子になったりしません。でも、もしそうなったらと考えると、

日菜子ちゃんの想像はとても素敵なものでした。もう暗くなるって時間帯に見つけてもらえると、

より嬉しいですし、かっこよく見えちゃうかも。本当はもっと早く見つけてほしかったのに、

なんて思いながらも夕陽を背に立つプロデューサーさんにきっとまゆは抱きついちゃいます。

恥じらいなんて捨ててぎゅって……なんて、ちょっと恥ずかしい想像ですね。

そういえば、日菜子ちゃん。今日のレッスンの時にも言いましたけど、

日菜子ちゃんの表情ってとっても素敵ですね

ふにゃふにゃって砕けた顔も、キリッとした表情も一瞬で切り替えられて、すごいなって思います。

今日なんかトレーナーさんにも褒められてて……すごいなあって。

まゆ、正反対の表情を作るにはどうしても時間が必要で……感情を作って、

感情に溺れてようやくその表情に慣れるんです。

だから、スッって変えられるのがうらやましくって……何か秘訣なんかはあるんでしょうか?

編み物を教える代わりに教えてほしいな。 まゆ』


日菜子「むふ……まゆちゃんの妄想も素敵です〜」

日菜子「……表情」

日菜子「日菜子はそんなに意識したことありませんし……元モデルのまゆさんに言われると照れますねぇ」

日菜子「ん〜……どう作ってるのかな?」
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