映姫「ビルス様が幻想郷に!?」ヘカーティア「そうよん」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/23(月) 22:26:18.42 ID:pGG2iRfv0
────

ビュゥゥゥ

魔理沙「あそこだ!あの真っ赤な館が目的地だぜ!」ビュゥゥゥ

ビルス「ほう、あの館が...ウイス、感じるか?」ビュゥゥゥ

ウイス「えぇ、感じますよ。確かにこれは、自然に出来たとは思えない歪みっぷりですねぇ」ビュゥゥゥ

魔理沙「...?何が歪んでるんだ?」ビュゥゥゥ

ビルス「それはね、何者かが時間操作した影響で時空の流れが...」ビュゥゥゥ

ドォォォン!!

魔理沙「!?な、何だ、何の音だ!?」

ビルス「...時空をも歪めん勢いで、二つの力が激しくぶつかり合ってるな。あの館の中で」

魔理沙「...どういう事だ?」

ウイス「あの中で誰かさんと誰かさんが戦っているという事です」

魔理沙「誰かと誰か...つまり二人って事か...。...あ、まさか...!」

?「ひぇぇ...だ、誰か...誰か助けてくださぁい...っ!!」

魔理沙「!!あっちから聞こえるこの声はまさか!」ビュゥゥゥ

ウイス「...行ってしまわれましたね」

ビルス「僕らも追うか」

ウイス「はい」

ビュゥゥゥ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 00:30:47.78 ID:7i2/1Mfuo
>>28
フランの壊れる目を手のひらに移動させてキュッとする物質の破壊と
ビルスの純粋なエネルギーによる破壊
どっちの破壊がより大きなエネルギーによって行われるか考えろよ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/25(水) 03:19:18.81 ID:6PZ64fTZ0
紅魔館門前


?「はらほれひれはれ...」ピヨピヨ

魔理沙「おーい!大丈夫か美鈴ー!」ビュゥゥゥ

美鈴「あ...ま、魔理沙さん...近くにいらっしゃるのは察知していましたが、態々来てくれたんですね...」

魔理沙「...よっと」スタッ

魔理沙「...なあ、そんなにボロボロになって、一体何があったんだ?」

美鈴「...実は、お嬢様と妹様が、数十年ぶりともいる本気の対決を中で...」

魔理沙「な、何だって!?」

美鈴「ただいま、館の人員を総動員して止めにかかっているんですが...私の様に、皆忽ち返り討ちにされていくばかりで...」

魔理沙「何でそんな事に...」

美鈴「...それは...」

ドォォォン!

咲夜「きゃあ!」ドタッ

魔理沙「さ、咲夜!」

美鈴「だ、大丈夫ですか!?」

咲夜「大丈夫...と言いたいところだけれど...いたた、そうはいかないみたいね...。はぁ...やっぱり、私じゃあ本気になったあのお二人を止めるのは無理ね...だから」チラッ

美鈴「...」チラッ

魔理沙「な、何だよ二人とも」

咲夜「魔理沙...貴女せっかくここに来たんだし、図書館の本のツケ分、中で頑張って来なさいよ」

美鈴「...魔理沙さん、遠慮はいりません。どうぞ高火力で派手な弾幕を撃ちまくっちゃってください」

魔理沙「...回りくどいなぁ。要するに、私も中に入ってレミリアとフランを止めるのに協力してほしいんだろ?」

咲夜、美鈴「そう」

魔理沙「仕方ないな...まあ、でかい音が鳴った時から、そうなる覚悟はしてたけど。...でも取り敢えず、何で二人が戦ってるのかだけは教えてくれないか?さっき美鈴から聞きそびれちゃってさ」

咲夜「その必要は無いわ。中に入れば、直ぐにお二人が戦っている理由が分かるでしょうから」

魔理沙「...本当か?...まあ良いや、一々問いただすのも面倒だし、お前の言う通り、実際に中で確認してくるとするぜ!」ビュゥゥゥ

咲夜、美鈴「いってらっしゃい」ヒラヒラ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 19:34:36.40 ID:HGMnN8GF0
喧嘩の原因は何だろうか。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/25(水) 23:04:41.74 ID:6PZ64fTZ0
咲夜「...ふぅ、これで暫くの間、体力回復に専念できるわね」

美鈴「...ですが、魔理沙さん...大丈夫でしょうか...今さらですけど...」

咲夜「...出来るなら援護してやりたいけれど、今の私たちの状態では、援護どころか彼女の足を引っ張るだけだわ。...だから、彼女には一人で何とか暫く持ちこたえて貰って...」

ビルス「そこに一柱追加頼むよ」

咲夜、美鈴「!?!?!?」ビクッ

咲夜「あ、貴方、一体何者!!」サッ

美鈴「い、一体いつからそこに!?」(お、おかしい...。今目の前にいる奇妙な二人組からは、全く気を感じ取れない...)

ビルス「詳しい話はあとでじっくりとしてやるよ。今はそれよりも、彼女を助けるのが先だからね」

ウイス「おや、ビルス様が自ら人助けとは、珍しい事もあるものですね」

ビルス「彼女には、幻想郷を案内して貰っているという恩があるしね。他人の恩にはしっかり答えてやらないと、神としての尊厳に関わるだろう?」

ウイス「ほほほ。そうですね」

ビルス「では、中で起こっている騒動を早急に片づけてきてやるとするか。...君達、あとはそこでゆっくり休んでいるんだな。それじゃあ」シュン

咲夜「...呆気にとられるというのは、この事を指すのね」

美鈴「...そのようですね」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/30(月) 17:22:57.36 ID:VH6/0TP40
紅魔館内部


ドォォォン バァァァン

バコォォォン

魔理沙「くっ...!...へへ、確かに、これはヤバそうだな...今までに感じた事が無い程の殺気と力の圧が伝わってくる...」ビュゥゥゥ

魔理沙「...今更だけど、引き受けるんじゃ無かったな...」ビュゥゥゥ

フラン「お姉様!今日という今日は絶対に許さないわ!」

レミリア「ふん!私だって、貴女に許して貰おうだなんてこれっぽっちも思ってないわよ!」

魔理沙「お、いたいた。...おーいそこの吸血鬼姉妹!何でそんなにいがみ合ってるんだ?」

レミリア「...魔理沙か。一体何をしに来たのかしら?...まさかみすみす殺されに来たという訳ではあるまい?」ギロッ

フラン「まあ、私達の喧嘩の邪魔をするというのなら、目的問わず問答無用でどかーんするけれど?」ギロッ

魔理沙(こ、怖い)「ま、まあ二人共そう刺々するなよ?第一、私はお前達の喧嘩を平和的に解決しようと思って来たんだ。だから、お前達姉妹間の戦いに割って入る様な真似はしないぜ?」

レミリア「あ、そう。なら今すぐ踵を返しなさい。貴女では到底どうすることもできないであろう問題だから」

フラン「そうそう、戦いに巻き込まれたく無かったら、さっさと帰った方が良いよ?」

魔理沙「ま、まあそう言わずに、喧嘩の原因だけでも教えてくれよ。私、何も知らずにここに放り込まれたもんでさ」

レミリア「...そこのテーブルに置いてある物を見なさい」

魔理沙「え...?テーブル?...」

魔理沙「これは...プリン?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/30(月) 19:38:13.08 ID:2dCauJDa0
やっぱりそれかwwwwww
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/01(火) 00:54:09.59 ID:DBul7t780
ビルスもプリンを食べられて怒ってたし意外と二人に共感しそう。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/03(木) 00:09:37.79 ID:nDt+9OBp0
レミリア「そう、プリンよ」

魔理沙「いや、ちょっと待て」

フラン「何お姉様?馴れ馴れしく名前呼ばないでくれる?」

魔理沙「いやいやプリンは英語に訳すとフランだけども。...って違う違う、そうじゃなくて」

レミリア「一々細かいわね...ならプディングならどうよ?」

魔理沙「いやそれもう別物じゃねえか!プリンじゃねえよ!...って違う!それもどうでも良くて!」

魔理沙「どういう事だよ一体!プリンがどうしたんだ!プリンで何があったんだ!」

レミリア「はぁ...察しが悪いわね魔理沙。そんなだと社会では木偶の坊扱いされるわよ?」

魔理沙「幻想郷に一部を除いて社会も糞も無いだろ!というか木偶の坊は言い過ぎじゃねえか!?」

フラン「おー、血気盛んだね」

魔理沙「こんな陽気の良い真昼間に、激しい戦いしてるお前達の方がよっぽど盛んだよ。...兎に角茶番はもういいから、さっさと暴れている理由を教えろ!」

レミリア「はぁ...仕方がないわ、面倒だけれど教えてあげる。私とフランが何故暴れていたのかを。それは...」

フラン「そこにあるプリンを巡って、死を賭した戦いをしてたからだよ」

魔理沙「...く、くだらねえ...」

魔理沙(まさかとは思ってたけど...それが現実になるなんてなぁ...やっぱり幻想郷では常識に囚われちゃあ駄目だな...)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/03(木) 21:06:59.85 ID:nDt+9OBp0
undefined
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/03(木) 21:12:33.69 ID:nDt+9OBp0
レミリア「ちょっとフラン、私のセリフを横取りしないでくれるかしら?」

フラン「お姉様がさっさと話し終えないのが悪いのよ」

レミリア「な、何ですって!?」カッ

フラン「そっちこそ何よ!!」カッ

魔理沙「お、おい!もう下らない事で喧嘩するのは止めろ!」

レミリア、フラン「下らないですって!?」ギロ

魔理沙「っ!?」ビクッ
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/03(木) 21:51:02.02 ID:nDt+9OBp0
レミリア「魔理沙...この喧嘩が私達姉妹にとって何たるかというのを、貴女は理解してるの?」

魔理沙「い、いや...」(出来るわけないだろ)

フラン「ふーん、何も理解してないのに口を挟んだんだ...それってつまり」

レミリア、フラン「私達に殺されたいって事よね!?」カッ

魔理沙「くっ!?うわ!!」ドテッ

魔理沙「い、威圧だけで吹っ飛ばされる程のパワー...こりゃ本当にマズイな...」

レミリア「望み通りあの世に送ってやる!神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」バッ

フラン「せめてもの冥土の土産として...全力の弾幕をプレゼントしてあげる!禁忌「レーヴァテイン」!!」バッ

魔理沙「しかも...姉妹揃って同時攻撃かよ...」

魔理沙「...クソ!こうなりゃ一か八かだ!彗星「ブレイジングスター」!!!」ビュゥゥゥ

バァァァン

レミリア「ば、馬鹿な!私達二人の一斉攻撃を...押し返している!?」

フラン「ま、魔理沙にこんな力があったなんて...!!」

魔理沙「へへ...褒めてくれてありがとな...」

レミリア「...でも...所詮は人間!偉大なる大妖怪、吸血鬼に敵う事は無い!!」

レミリア、フラン「ハッ!!!」バッ

魔理沙「なっ!?うわぁぁぁっ!!!」

ドォォォン

魔理沙「いたた...へへ、やっぱりこうなったか...」

レミリア、フラン「これで終わりよ、魔理沙!!」ビュゥゥゥ

魔理沙「...はは、プリンを巡った吸血鬼の喧嘩に、水を指して死ぬ、か...下らない最期だぜ...」

魔理沙「...咲夜、美鈴、せめて助太刀くらいはして欲しかったなぁ...」

レミリア、フラン「ハァァァァ!!!」バッ

魔理沙「くっ...!!」

...ドォォォン!!!





魔理沙「......」

魔理沙「......あれ」

魔理沙「生きて...る...?」

魔理沙「い、一体何で...」

?「全く、君も無茶するね。何処ぞのサイヤ人みたいだ」

魔理沙「そ...その声はまさか...!」クルッ

魔理沙「び、ビルスさん!!」

ビルス「ふふ」ピ-ス
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/10(木) 02:26:56.02 ID:tIz19dE+0
魔理沙「一体いつからここに...?」

ビルス「君があの吸血鬼姉妹の発言に鋭い突っ込みを入れていた辺り」

魔理沙「何だよ...ならもっと早く助けて欲しかったぜ」

ビルス「ははは、悪いねぇ。君の実力をちょっと確かめたかったんだよお」

魔理沙「
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/10(木) 02:54:58.37 ID:tIz19dE+0
魔理沙「一体いつからここに...?」

ビルス「君が吸血鬼姉妹の発言に鋭い突っ込みを入れていた辺り」

魔理沙「何だよ...ならもっと早く助けて欲しかったぜ」

ビルス「ははは、悪いねぇ。君の実力をちょっと確かめたかったんだ」

魔理沙「...私の命を半ば放棄してまで観察に費やしたんだ。勿論しっかりとした分析をしてくれるんだよな?」

ビルス「ああ勿論さ。何せ僕は神だからね」

魔理沙「そうか...じゃあ早速、神様の視点から見た私の強さの評価の程を聞かせて貰おうじゃないか」

ビルス「...君、思ってたよりずっとやるね。といったところだねぇ。ここにいる吸血鬼姉妹を相手にして、あそこまでいい勝負をしたのは正直大したものだと思うよ」

魔理沙「ほ、ホントか!...へへ、宇宙一偉くて強い破壊神様に褒められるなんて、光栄な事この上ないな。これは霊夢に胸張って自慢出来るぜ」

ビルス「...霊夢?誰だい、それは」

魔理沙「私の親友とでも呼ぶべき奴さ。今度また会わせてやるよ。アイツとなら、ビルスさんもそれなりに楽しい弾幕ごっこができそうだしな」

ビルス「ほう、この僕を戦闘の類で楽しませられそうな者、か...興味深いね」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 23:48:02.84 ID:CN/4KNGM0
期待
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/12(土) 21:39:32.70 ID:TezmOjV70
魔理沙「そんな事よりもビルスさん、今はレミリア達の方に集中したらどうだ?」

ビルス「レミリア?ああ、この吸血鬼の事か。それなら心配いらないよ、今も僕が人差し指で彼女達の攻撃を受け止めているからね」

魔理沙「ああ、それなら大丈夫だな...ってゑゑ!?」

レミリア「わ、私達の攻撃が...全部人差し指だけで...!!」

フラン「あ、あり得ない...」

魔理沙「ま...マジかよ...」

ビルス「さーて、そろそろ攻勢に移ろうか。それ」バッ

レミリア「!?きゃあああ!!」ビュゥゥゥ

フラン「うわぁぁぁ!!!」ビュゥゥゥ

魔理沙「れ、レミリアとフランが吹っ飛ばされて...い、一体何したんだ?」

ビルス「力のごく一部をあの娘達に向けて放出したんだ。最も、あくまで相手を吹き飛ばす為の技だから、ダメージは入ってないけどね」

魔理沙「...」(力のごく一部であの二人をあんなにも吹っ飛ばした?ダメージは入ってないとはいえ、幾ら何でもとんでもなさ過ぎる...普通なら信じないところだ...でも)チラッ

魔理沙「...」(今までも含め、彼の言葉、態度には雑念が一切なかった。何が起ころうと、常に堂々としてた。まるで、この世界で起こる事全てが、道端に生ける雑草を、虫が少し齧った程度かのように。その揺るぎない自分の強さへの絶対なる自信...の様な何かによって今確信出来たぜ。彼が...ビルスさんの力が本当だって事を)
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/27(日) 13:58:32.37 ID:hZAog9mE0
ビュゥゥゥ

レミリア「...くっ!!」カッ

フラン「うわぁぁ!!」ビュゥゥゥ

レミリア「いつまで飛ばされているのよフラン!体に力を籠めてさっさと止まりなさい!」

フラン「...くっ!!...で、出来ない...」

ビルス「...」(見たところ、あの金髪の娘の方が身体能力では上だが、紫色の髪の娘の方が戦闘には長けているみたいだな...些か、金髪の娘の方は自分の力を持て余している、といったところか)

レミリア「みっともないわね...!」ビュゥゥゥ

ガシッ

フラン「お、お姉様...何で...」

レミリア「今は下らない意地はって喧嘩なんてしている場合ではないわ。貴女も分かるでしょう?」

フラン「うん...ありがと、お姉様」

レミリア「礼なんて必要ないわ。それよりもアレを倒すことに専念しなさい」

フラン「はい!」

ビルス「ふふ...」(喧嘩する程仲が良いっていうのはこの事か)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/27(日) 14:01:28.58 ID:hZAog9mE0
フラン「それにしても、誰なんだろ、あの人」

レミリア「さあ...でも一つ言えるのは、アレの強さは幻想郷の如何なる者をも超越している、ということかしらね」

フラン「...恐くない?」

レミリア「全然。寧ろ、自分の知らない未知の領域との邂逅に興奮さえ覚えているわ。...そういうフランはどうなのかしら?」

フラン「私も興奮してる...理由は多分お姉様と一緒だよ」

ビルス「ほう...」(力を見せた僕を前にして、恐怖を感じるどころか興奮さえ覚えるとは...大したもんだな。...いや、どこぞのサイヤ人みたく、ただの戦闘バカなだけなのかもしれないけど)

レミリア「そう...私達って案外似ている部分があるのね」

フラン「当たり前でしょ、だって私達姉妹なんだもん!」

レミリア「...姉妹、か」

レミリア「...」(止むを得ない状況だったとはいえ、フランをたった一人にして495年も監禁していた私に、彼女の姉を名乗る資格は有るのだろうか...)

フラン「...どうしたの、お姉様?」

ビルス「...」(急に浮かない顔をしだしたな...姉妹、という単語を聞いてそうなったのを見るに、どうやら過去に姉妹間でトラブルがあったみたいだが...。ま、そこに余所者の僕が介入するつもりは無いし、第一どうでも良いからあまり深くは模索しないけど)

レミリア「...いえ、何でも無いわ。それよりも紫色の猫人さん、貴方とっても強いわね?是非この館のガードマンとして勤めて欲しいのだけど」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/30(水) 20:43:29.83 ID:Ha74ePT+0
訂正

フラン「それにしても、誰なんだろ、あの人」

レミリア「さあ...でも一つ言えるのは、アレの強さは幻想郷の如何なる者をも超越している、ということかしらね」

フラン「...恐くない?」

レミリア「全然。寧ろ、自分の知らない未知の領域との邂逅に興奮さえ覚えているわ。...そういうフランはどうなのかしら?」

フラン「私も興奮してる...理由は多分お姉様と一緒だよ」

ビルス「ほう...」(力を見せた僕を前にして、恐怖を感じるどころか興奮さえ覚えるとは...大したもんだな。...いや、どこぞのサイヤ人みたく、ただの戦闘バカなだけなのかもしれないけど)

レミリア「そう...私達って案外似ている部分があるのね」

フラン「当たり前でしょ、だって私達姉妹なんだもん!」

レミリア「...姉妹、か」

レミリア「...」(止むを得ない状況だったとはいえ、フランをたった一人にして495年も監禁していた私に、彼女の姉を名乗る資格は有るのだろうか...)

フラン「...どうしたの、お姉様?」

ビルス「...」(急に浮かない顔をしだしたな...姉妹、という単語を聞いてそうなったのを見るに、どうやら過去に姉妹間でトラブルがあったみたいだが...。ま、そこに余所者の僕が介入するつもりは無いし、第一どうでも良いからあまり深くは詮索しないけど)

レミリア「...いえ、何でも無いわ。それよりも紫色の猫人さん、貴方とっても強いわね?是非この館のガードマンとして勤めて欲しいのだけど」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/30(水) 20:44:40.49 ID:Ha74ePT+0
ビルス「それは無理だね。なんたって僕は神なんだから。自分より偉い存在以外の下につくなんて、言語道断だよ」

レミリア「あら、貴方神様だったの。まあ、散々次元の違いを見せつけられたし、信じない訳ではないけれど...随分と変わった見た目の神もいるのね」

ビルス「それは君達の主観に過ぎない。神だって千差万別、色々あるんだよ」

レミリア「...」(私達妖怪と同じか...)

レミリア「...ふふっ、なら仕方ないわ...再起不能になるまで甚振って、無理矢理にでも言う事を聞かせてやる!フラン、行くわよ!」バッ

フラン「うん!お姉様!」バッ

ビルス「その自信...いつまで保つか、見届けてあげよう」

魔理沙「...?」(とんでもない程の力量の差を見せつけられたというのに、レミリアはどうしてあんなにも自信満々なんだ...?...あっ、アイツらまさか...!?)

レミリア「フラン!『アレ』、使いなさい!」ビュゥゥゥ

フラン「え!?いいのお姉様?幾らあの人...じゃなくて神様が強くても、『アレ』を使うのはやり過ぎじゃ...」ビュゥゥゥ

ビルス「君達が言う『アレ』が何なのかは知らないが...どうぞご自由に。何なら、弾幕ごっこそっちのけで、殺す気でかかって来るといい」

レミリア「ふふっ、随分と物分かりが良い神じゃない。...さあフラン、彼も許可してる事だし、精一杯暴れてやりなさい。...そして、いつまでも余裕ぶっている奴に...」ビュゥゥゥ

レミリア「後悔というモノを味合わせてあげなさい」ニィッ

フラン「...ふふ、分かったよ...お姉様...」ニィッ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/10(日) 19:14:10.40 ID:JserOWkr0
ビルス「作戦会議はすんだかい?」

レミリア「ええ!さあ、名も知らない神!ここからが本当の戦いよ!神槍「スピア・ザ・グングニル」!」バッ

フラン「QED「495年の波動」!」ババババッ

ビルス「ほう...遠隔攻撃と近接攻撃を同時に繰り出して、相手を翻弄しようって作戦か...考えたじゃないか。でも...」

ビルス「威圧「破壊神の波紋」」カッ

レミリア「な、うわっ!!...くっ!大丈夫?フラン!」

フラン「うん、もう慣れたから大丈夫だよ...あ、お姉様後ろ!」

レミリア「なっ!?ふん!」サッ

フラン「わー!流石流石!」

レミリア「褒めてくれるのは嬉しいけれど、今はそれどころではないわよフラン。...まさか、威圧だけで私達は愚か、弾幕も纏めて消しとばすとは...」

ビルス「本当は全ての弾幕を君達に返すつもりだったんだけどね。力加減を見誤って、殆どを返さずに破壊しちゃった」

レミリア「力加減を見誤った?...全く、この神はどこまでぶっ飛んでいるのかしら。守谷の二柱なんて目じゃないわね」

ビルス「君が言う守谷の二柱がどんな神なのかは知らないが...まあ兎に角、これが神の力って奴だよ」

レミリア「あら、自慢かしら?」

ビルス「まあ、ね」

レミリア「ふーん...でも残念だったわね。その神の力は、本日をもって無かった事にされそうよ」

ビルス「どういう意味だ?」

レミリア「それはね...」

レミリア「こういう意味よ」スッ

フラン「キュッとして...」ゴゴゴゴゴゴ

ビルス「?」

魔理沙「全速力で逃げろ!!ビルスさん!!」

ビルス「うん?急にどうしたんだ、魔理沙...」



フラン「ドカーン」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/11(月) 21:22:13.89 ID:nvyPIPci0
魔理沙「び、ビルスさんが消えた!」

レミリア「ハッハッハッハッハ!どうやら一片の血肉も残さず砕け散ったみたいね!」

フラン「例え神様であっても、すぐ壊れちゃうのね。つまらない」

魔理沙「くっ...こんな事が...。...は!」

レミリア「あら、どうしたのかしら魔理沙。そんなに驚く事無いじゃない、当然の結果だもの」

ビルス「ま、そりゃあ僕が生きているのは当然の結果だな」

レミリア、フラン「!?」ビクッ

レミリア、フラン「ま...」

レミリア、フラン「まさか!?」クルッ

ビルス「やあ」

レミリア、フラン「!?!?!?!?!?」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/20(水) 15:46:50.61 ID:wQb2mIp40
レミリア(ふ、フランの能力をまともに受けたのにも関わらず...傷一つついてない!?)

フラン「う...うそ...」

魔翌理沙「す...すげえ...」

ビルス「...今ので、魔翌理沙が言ってた僕に合わせたい奴ってのが誰のことか分かったよ」フワフワ

フラン「あ...あ...」

ビルス「恐がらなくても良いよ。...えっと君...名前は確か、フラン...だっけ?」

フラン「う...うん、フランドール・スカーレット...」

ビルス「フランドールか、覚えておこう。と言っても、長いからフランと呼ばせて貰うけどさ。...さて、フラン。一つ聞きたい事があるんだけど、良いかな?」

フラン「う、うん、良いよ」

ビルス「君のその力は...後天的な物かい?それとも、生まれつきあった先天的な物かい?」

フラン「わ、私の能力は、生まれた時から持っていた物よ」

ビルス「ふむ、ならば納得がいくね」

フラン「な、何が?」

ビルス「本来、超能力や魔術といったモノの類は、あきらかな格上に対しては使用する事が出来ないんだよ」

フラン「で、でも、私はあなたを破壊した筈じゃ...」

ビルス「手元、見てみると良いよ」

フラン「え...?あ...め、目を握り潰せてない...!?」

ビルス「そういう事。でも本来なら、そもそも僕の目を手繰り寄せる事すら不可能だ」

フラン「じゃ、じゃあ何で...」

ビルス「僕という存在の性質と、君の力の性質が限りなく似通っていたからだよ。そのお陰で、君は僕の破壊の気に弾かれず、僕の物質の目を手繰り寄せられたんだ」

フラン「ほぇ〜...」

レミリア「?」ポカ-ン

魔翌理沙(す...すげえ、ここまで何言ってるのか全然分からないのも珍しいぜ...)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/20(水) 16:04:54.40 ID:wQb2mIp40
フラン「え...えっと、つまり、私と貴方は似た者同士だから、私の能力が貴方に通用したって事?」

ビルス「そうそう。因みに言っておくと、君が僕の物質の目を握りつぶせなかったのは、君の単なる力不足だよ」

レミリア「フランと似た者同士って...貴方一体何者なの?」

ビルス「神さ。破壊のね」

レミリア「破壊の...。つまり...破壊神という事かしら?」

ビルス「そうそう。宇宙で一番偉い、ね」

レミリア、フラン「う、宇宙で一番偉い!?!?」

ビルス「どうした?あれだけ僕の力を見たというのに、疑うのかい?それとも、まだ僕と戦うつもりか?」

レミリア「...いえ、もう降参よ。こちらはもう奥の手を使ったもの。フランもそれで良いでしょう?」

フラン「うん。...凄いね、貴方」

ビルス「当たり前だ。さっきも言ったように、宇宙で一番偉い神だからな」

レミリア「その宇宙で一番偉い神は、どうしてこんな辺鄙な所にいるのかしら?」

ビルス「ちょっとした観光だよ。...さて、そろそろウイスの所へ戻るか。行くよ魔翌理沙」ビュウウウ

魔翌理沙「ふぅ...驚き過ぎてちょっと疲れたなぁ...」ビュウウウ

レミリア「私達も行きましょう、フラン。皆に今回の事を謝らなければならないわ」

フラン「うん。分かった」

ビュウウウ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/23(土) 01:03:28.60 ID:NW+0vEqR0
────

美鈴「...あの猫人さん、大丈夫かな...」

咲夜「魔理沙も魔理沙で...半ば押し付けだったとはいえ、あのお二人の本気の対決に割って入ろうだなんて、とんだ勇気よね」

美鈴「魔理沙さんはああ見えて数々の修羅場を潜り抜けているから、恐らく大丈夫でしょうけど...猫人さんの方は心配でなりませんよ」

ウイス「...それには及びませんよ。ほら」

ビュゥゥゥ

ビルス「やあ、ただいま」

魔理沙「へっ、何とか生きて帰れたぜ」

ウイス「お二人共おかえりなさいませ」

美鈴「お...お嬢様方は?」

咲夜「ま...まさか倒したの?」

魔理沙「まあな。といってもそこのビルスさんが殆どやったんだけどさ」

ビルス「ふふ」ピ-ス

美鈴、咲夜「...え?」

美鈴(ほ、本気になったあのお二人を止めた!?)

咲夜(一体どういう事よ...あれだけ暴れているお二人を止めるなんて、スキマ妖怪ですら無理な事よ...!?)

ビュゥゥゥ

レミリア「...ただいま」

フラン「ただいま...」

美鈴「あ...お嬢様に妹様...」

レミリア「...皆、今日は迷惑をかけたわね。ごめんなさい」

フラン「プリン一つ如きでこんなに暴れただなんて。..ごめんなさい」

ビルス「プリンで暴れるのは正しいと思うよ。何せ僕も過去にそういう経験g」

ウイス「ビルス様、お静かに」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/23(土) 01:13:46.90 ID:NW+0vEqR0
美鈴「...私は構いませんよ。最も、咲夜さんや、館の中で一生懸命結界を張ろうと奮闘していたパチュリー様、メイドの方々がどうかは知りませんが...」

咲夜「...私も構いませんよお嬢様。妖怪だって生きとし生けるものです。そんな事もあるでしょう」

妖精メイド達「...」コクコク

レミリア「そう...ふふっ、皆優しいのね...私としては館の主人失格だと思ったのだけれど...」

フラン「ありがとう、みんな...!」

咲夜「それはそうと、お嬢様と妹様を倒されたというこの猫の様な方は一体誰なのですか?」

レミリア「そういえば私も、破壊の神と聞いただけで、詳しいことは分からないわね。説明して下さるかしら?」

咲夜、美鈴「...え...神様...?」

ビルス「構わないよ。...ウイス、次いでだから、この際宇宙の神話系統と共に分かりやすく話してやってくれ」

ウイス「かしこまりました。こほん、では皆さん。暫しお耳を傾けて下さいませ」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 01:34:10.44 ID:x5YFektIO
愛梨「さあ行こう、空の果 てへ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519427437/
久美子「永遠のレイ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520033314/
伊織「誰が魔王サーの姫 よ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520637298/
エミリー「修正…悪しき文 化ですね」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521241832/
奈緒「何で関西弁=恐竜やねん!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521850482/
常務「新制限を全て撤回。 白紙に戻す」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522451692/
千夏「このTGはテックジーナスじゃないの?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523058431/
礼子「大人の魅力で破滅さ せてあげる」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523661962/
フレデリカ「恋人は校庭のパラディオンだよー」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524265978/
海美「竜騎士の結束を見せちゃうよ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524871125/
志保「茶運びといえばカラクリだよね!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525475657/
茜「みんなで勝鬨を上げちゃおう!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526133608/
桃子「この金の城いい踏み台だね!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526686132/
美紗希「化学反応式も女子力よ!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527292985/
小鳥「アリガトウワタシノデッキ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527896333/
柚「狩らせてもらうよ。キサマのぴにゃンバーズ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528498815/
加奈「ダストンの掃除法をメモしておきますね!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529105813/
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/23(土) 01:47:08.61 ID:NW+0vEqR0
undefined
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/23(土) 02:26:29.48 ID:NW+0vEqR0
ウイス「ではまず、貴方達と最も馴染み深い幻想郷の話から致しましょう。どなたか、ここの統括をしている方の名はご存知ですか?」

レミリア「...確か何人かが協力して治めていて、その内の一人が幻想郷内から直接秩序を保つ役割を担っている、妖怪の八雲紫、もう一人が幻想郷の外から影響を与えている摩多羅...隠岐奈とかいう神ね。もっと他にもいるかもしれないけれど、現時点で私が知っているのはこれだけよ」

魔理沙「私もだ」

フラン「私も」

美鈴「私もです」

咲夜「私もよ」

ビルス「ふむ、そうか。...にしても、八雲紫か。どっかで聞いた名だなー...ウイス、分かるか?」

ウイス「はて、私もその名だけは覚えているのですが、どんな方だったかは忘れてしまいました」

ビルス「そうか...なら詮索するだけ無駄だな。取り敢えず、その二人の詳細について調べてくれ」

ウイス「かしこまりました」コンッ

ウイス「...」ジ-ッ

咲夜「...何をしているんですか?」

ビルス「ウイスの杖の珠には、この宇宙のありとあらゆる情報が入っている。今はその膨大な数とも言える情報の中から、幻想郷のさっき言った二人組について検索をかけてるんだ」

咲夜「...よく分からないけれど、取り敢えず凄いという事で宜しいですか?」

ビルス「ああ、それで充分だ」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/03/12(火) 23:10:04.49 ID:2026jNWPO
続き待ってます
57.98 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)