映姫「ビルス様が幻想郷に!?」ヘカーティア「そうよん」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 14:25:38.44 ID:85vOd6Ix0
ビルス城


ビルス「...ねぇウイス、何か面白い事ない?」

ウイス「うーん、そう言われましても...おや」

ビルス「どうかしたの、ウイス」

ウイス「いえ、神チューブを閲覧していたら、少々興味深い動画がございまして」

ビルス「ふむ...どんな動画?」

ウイス「これです」スッ

『幻想郷(月の都)に異変起こしてみたわよん』

ビルス「...月の都は粗方想像がついたけど、幻想郷って何?」

ウイス「さあ...どうも、動画を観た感じでは地球のどこかのようですが...」

ビルス「地球に幻想郷なんて場所あったっけ」

ウイス「きっと別の地球なのでしょう。この広い宇宙に、一つずつ新しい星を創るのはいくら界王神の方々といえど大変な事です。そこで、同じ名前で同等の環境の星をもう一つ創成される事が時々あるんですよ。ですから、もう一つ地球があっても不思議ではありません」

ビルス「成る程。...で、この動画がどうかしたのかい?」

ウイス「皆さまのコメントを拝見させて頂いた限り、どうやら幻想郷に異変を起こすのが、下位の神々や大妖怪の最近のトレンドになっているようなんですよ」

ビルス「つまりお前が言いたいのは...僕も幻想郷とやらに異変を起こしてみたらどうかって事か?」

ウイス「ええ」

ビルス「うーん、確かにそれなりには楽しめそうだけど...向こうのレベルに合わせて異変の程度を調整しなけりゃ話にならないから面倒だなぁ」

ウイス「ならばまずは、下見も兼ねて、その場所を観光するというのは如何でしょうか」

ビルス「おお、それはいいアイデアだ。よし、早速出発しよう」

ビルス「...で、その幻想郷とかいう場所がある地球はどこにあるんだい?」

ウイス「お待ちください...ふむ、どうやらあちらの方にあるようですね」

ビルス「...把握した。よし、じゃあ行くぞ」スッ

ウイス「はい」コンッ

シュバァァン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521350738
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 14:40:26.63 ID:85vOd6Ix0
界王神星


界王神「...」ズズズ

界王神「...うん、この紅茶、確かに美味しいです!」

老界王神「じゃろ?わしのスペシャルブレンドじゃ......!!」ピキーン

老界王神「ま、まずい!ビルス様がまた移動しておる!」

界王神「何をそう焦っておられるんですか?悟空さんたちのいる地球に向かっているんでしょう?」

老界王神「ち、違う!何を血迷ったか、あやつら、全く別の地球に向かっておる!」

界王神「え、えぇ!?!?!?」

界王神「は、はやくその区域を担当している界王に連絡をいれないと!」

老界王神「分かっておるわい!......」

界王神「...どうですか?」

老界王神「だめじゃ...念力が届かん。どうやら外出しているようじゃ...」

界王神「ええ!?じゃあどうすれば...」

老界王神「うーん...は、そういえば、あの辺りのあらゆる界の地獄を統括する神がおったわい」

界王神「な、ならばその方に今すぐ連絡を!」

老界王神「ああ!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 15:05:29.15 ID:85vOd6Ix0
もう一つの地球にある地獄


ヘカーティア赤「ふぁぁ...クラウンピースに幻想郷に行ってこいとは言ったものの...いざいなくなると暇ねぇ...」

老界王神『おい!聞こえとるか!ヘカーティア!』

ヘカーティア赤「...ん、テレパシーかしら。頭に直接声が...」

老界王神『その様子じゃと聞こえとるようじゃな』

ヘカーティア赤「...どちら様かしらん」

老界王神『界王神じゃ』

ヘカーティア赤「!!!」ブフォッ

ヘカーティア赤「か、界王神様ぁ!?!?!?」

ヘカーティア赤「こ、こんな辺境の地獄の女神に、な、何か用で?」アセアセ

老界王神『心して聞くんじゃ。とても重要な話をする』

ヘカーティア赤「...」ゴクリ

老界王神『破壊神ビルス様が、お主の管理下にある地球に向かった』

ヘカーティア赤「!!!!!!!」ブフォッ

ヘカーティア赤「ちょちょ、それ、一体どういう事ですか!!!いきなりすぎません!?!?!?!?」

老界王神『あやつは気まぐれな奴じゃ...何でそっちに向かったのかはわしでも分からん』

ヘカーティア赤「えぇ......あ、もしかして」

老界王神『何じゃ?心当たりがあるのか?』

ヘカーティア赤「神チューブに地球に関する動画を投稿したんですよ。もしかしたらそれを観て...」

老界王神『成るほどのぅ...まあ兎に角、わしはこちらから事のなりいきを監視しておく。お主はビルス様の接待を頼むぞ。では』

ヘカーティア赤「...お、終わったぁ...」アセアセ

ヘカーティア赤「それにしても緊張したわ...こんなに汗を流したのっていつ以来かしらん」

ヘカーティア赤「最も、今からもっと凄いのがこっちに来るんだけどねぇ...」

ヘカーティア赤「...破壊神ビルス様、一回お会いしたっきりだったけど、まさかこんな形で再開するとは...」

ヘカーティア赤「...取り敢えず、映姫に伝えておこうかしらん...」シュバァァン
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/18(日) 15:41:43.57 ID:85vOd6Ix0
是非曲直庁


映姫「小町、今日は随分と死人が多いですね」

小町「ええ、話を聞く限り、物騒な集団が大量虐殺をしたとかなんとかって」

映姫「ふむ...その連中が死んだら、是非ともこの私が裁かなければいけませんね」

小町「はは、ですね」

ヘカーティア赤「ごきげんよう、映姫、小町」

映姫「へ、ヘカーティア様!?」

小町「急にこちらへきて、どうかなさったんですか?」

ヘカーティア赤「実は地球にとんでもないお方が来られるのよ。だから貴女たちにも、接待の手助けをしてほしいの」

映姫「へ、ヘカーティア様よりも上におられる方が来るという訳ですか?い、一体誰なんですか...?」

ヘカーティア赤「破壊神ビルス様よん」

映姫「!!!!!!!」ブフォッ

小町(...誰?)

映姫「は、破壊神ビルス様というのはもしかして...以前ヘカーティア様が私に教えて下さった、宇宙で一番偉くて強い神様の事ですか!?」

小町「う、宇宙で一番偉くて強い!?!?」

ヘカーティア赤「そうよ。だから今とっても大変なの」

映姫「...でも、一体どうして突然...」

ヘカーティア赤「ビルス様は気まぐれなのよ。だから何を考えているかは分からないわ。...原因の一つは思い当たるけど」

映姫「...と、言いますと?」

ヘカーティア赤「神チューブにある、以前私が異変を起こした時の動画を観たんじゃないかって」

映姫「は、はぁ...」

ヘカーティア赤「まあ兎に角、あと数分でこっちに来るから接待の準備をするわよん!」サッ

映姫「は、はい!」サッ

小町(...話についていけない)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 21:54:45.91 ID:bpeSZ4vbO
続きは?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 03:14:05.83 ID:K2wKePsM0
一方その頃、博麗神社


霊夢「あー、異変って解決するの面倒だけど、全く何もないのもそれはそれで暇ねぇー」

玄爺「わしなんかもっと暇ですよ...ご主人さまが飛べるようになってから、全くお呼びがかからないもんですから」

霊夢「時代の流れよ。その流れに応じて、不必要な存在は底に沈んで、堆積し、そして忘れ去られる。...時の流れって残酷ね」

玄爺「そんな事何年も生きておるわしは嫌と言う程実感しておりますわい」

霊夢「あぁそう。...ところでアンタ、何でここにいるの?玄武の沢に住処に変えたんじゃないの?」

玄爺「たまにでも会っておかないと、本当に忘れられそうですからね」

霊夢「生意気なじじいね。アンタなんてさっさと時の流れに沈めばいいのに」

玄爺(お前に言われとうないわい)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 03:35:25.45 ID:K2wKePsM0
再び地獄


ヘカーティア赤「映姫、そっちはどうかしらん!?」

映姫「はい、もうバッチリでございます!」

ヘカーティア赤「そう、なら後は待つだけね...」

シュバァァン

ヘカーティア赤、映姫、小町「!!!」

ウイス「着きましたよ、ビルス様」

ビルス「ふぁぁ...やっとか」

映姫「...?」(こ、これが破壊神ビルス様?見たところ、下級の獣妖怪にしか見えないけれど...でも)

映姫「...」(ヘカーティア様と同じく...生物そのものの気配が無いわね。...あの青い人からもだけど)

ヘカーティア赤「これはこれはビルス様!お話はお伺いしてたわよん、ささ、こちらへどうぞ」

ビルス「あれ、君どっかで会った事あるな。名前は確か...」

ウイス「ヘカーティア・ラピスラズリさんですよ。数千万年前のビルス様の思い付きで始めた、地獄めぐりでお会いした方です」

ビルス「ああそうそう!ヘカーティアだ!確か、変なTシャツ野郎とか言ってからかってたっけ」

ウイス「はい」

映姫「...」(宇宙で一番偉くて強い神様もそう思うんだ...)

小町(...思ってたよりも砕けた感じの方だなぁ...ヘカーティア様といい、神様は上位になれば成る程自由奔放になるのかしら。...それに対して、自分の主は...)

映姫「...」(...今、何だか嫌な不快な波動を感じたような)

ヘカーティア赤「ちょちょっと、数千万前にも言いましたけど、変なTシャツは酷いじゃないんですか?それによく見たらTシャツよりもスカートの方が変ですわよん」

ビルス「うん...?あ、確かに。じゃあこれから変なスカート野郎と呼ぶことにしよう」

ヘカーティア赤「はい、結構ですわよん」

映姫(そういう問題じゃないと思うけれど)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 04:16:48.52 ID:K2wKePsM0
数分後


ヘカーティア赤「ふむ...やっぱり、大方私の予想していた通りね」

ビルス「ああ。君の投稿した動画、移動中に観賞させて貰ったけど、綺麗だねぇ。あれは、何という遊戯なんだ?」

ヘカーティア赤「弾幕ごっこというんですよ。幻想郷という場所で考案されたんです。詳しくは実際に行ってもらえれば分かるかと」

ビルス「ふむ、なるほど。やっぱり幻想郷とやらが関わってるのか。なら、そろそろここを出るとしよう」

小町「え、もう行かれるんですか?」

ビルス「ああ。僕がこの星にきた本来の目的は、幻想郷とやらに行くことだしね。ここは老いぼれ界王神に進められて立ち寄ったに過ぎない」

映姫「え」

小町「どうかしたんですか、四季さま」

ヘカーティア赤「そうよ、いきなり声出して。何かあったの?」

映姫「え、い、いえ、何も」

ビルス「じゃあ、おいとまさせて貰うよ。ウイス」スッ

ウイス「はい。では皆さん、またいつか」コンッ

シュバァァン

ヘカーティア赤「...ふぅ、緊張したわ」

小町「はい...でも、思ってたよりは話しやすい人でした」

ヘカーティア赤「あら、そう思う?でもあの方はその気になればこの宇宙だって...」

映姫「破壊できるんですよね!?ねえ!」

ヘカーティア赤「わわ、どうしたの映姫。そんなにイライラして」

小町「そうですよ四季さま、一先ず落ち着いて話を...って、え、宇宙を破壊?」

映姫「落ち着いていられる訳がないでしょう!?一触即発の歩く摂理そのものと言えるお方が、血の気が多いのが沢山いる幻想郷に向かったんですよ!?」

ヘカーティア赤「あ、確かに...。ビルス様はお怒りになられると、お怒りの原因となった者(物)は愚か、それが存在している星まで消し去るものねぇ」

小町「え、星...を...消し、サル...?...ウキ?」

映姫「そうです!ですから、ビルス様には失礼以外の何者でもありませんが、私たちとの雑談を終えた後、早々に帰っていただこうと考えていたのです!...それなのに、貴女達がどうしたなんて聞いてくるせいで、そう誘導しにくい雰囲気になって結局...あそこへ向かったんですよ!?常に、爆弾を点火させる火花が散っていると形容するに容易い地、幻想郷へ!」

ヘカーティア赤「あははは...はは......大変な事になったわ」キリッ

小町「ええ。今すぐ様子を見に行かなければ」キリッ

映姫「お二人とも分かっていただけたみたいですね。では、善は急げと言う事で早速出発しましょう」

ヘカ、小町「はい」

シュバァァン
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