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北上「我々は猫である」
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68 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:50:49.25 ID:rN2v+Mhe0
別の日。
北上「おや」
叢雲「あら」
ばったりと。
そんな唐突な出会い。
北上「おはよー」
叢雲「おはよーって、もう昼…あぁおはよう」
どうやら私のボサボサの髪とクシャクシャの顔を見て察してくれたようだ。
しかしそれはともかくとして、
北上「叢雲もおはよう?」
叢雲「えぇ、おはようよ」
そう。叢雲も同じように起きたてほやほやと言った格好だった。
69 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:51:23.13 ID:rN2v+Mhe0
北上「珍しいじゃん」
叢雲とも話す機会はそれなりに多い。
提督といると吹雪がやってきてそこに叢雲もいて、みたいなことばかりだけど。
叢雲「たまにはね。夜遅くまで遊んでたから」
二人並んで髪をとかす。叢雲もかなり髪が長いほうだ、色々大変そうである。
北上「なんでまた?」
叢雲「吹雪が皆と遊びたいーっていうから相手してあげたのよ」
北上「吹雪が?」
叢雲「吹雪が」
そりゃまたさらに意外な。真面目、優等生、学級委員長の擬人化みたいなやつなのに。
北上「雪でも降るのかね」
叢雲「あの子も人の子よ。息抜きくらいしたくなるんでしょ」
北上「息抜きねえ」
そういえば休憩中に隠れてアルコールいれたりしてたっけ。
70 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:51:58.17 ID:rN2v+Mhe0
叢雲「まったく、付き合う身にもなって欲しいわ」
北上「でも付き合うんだ」
叢雲「仕方ないでしょ」
バレないように鏡を利用して隣で髪をといている叢雲を見る。
口元がにやけてることを指摘するとまたぞろどんな言い訳が飛び出すか分からないので黙っておく。
北上「皆って吹雪型の皆で?」
吹雪型というと吹雪叢雲に雪が3人と、あれ?後誰だっけ…
叢雲「いいえ。特型姉妹の皆、よ」
北上「特型」
めちゃくちゃ多かった気がするが。
71 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:53:10.49 ID:rN2v+Mhe0
叢雲「今日仕事の娘もいるし最後まで起きてたのは10人もいなかったけれど」
十分多い。さすが駆逐艦。
北上「姉妹が多いってのも大変だね。それで何やってたのさ」
叢雲「トランプとかワードウルフとか」
北上「どうだった?」
叢雲「初雪が妙に強かったわ…」
北上「なんかわかる」
叢雲「後雷も強かったわ」
北上「それは意外。で主催者はまだ寝てるの?」
叢雲「起きたらいなかったしどうにも普通に秘書艦やってるみたいよ」
北上「え、徹夜してるのに」
仕事人間すぎるのでは。
人の子ではなく艦娘だからこそ出来る芸当、なのかな。
72 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:53:44.94 ID:rN2v+Mhe0
叢雲「ちょっとは寝たと思うけれどそういう問題じゃないわ」
北上「だろうね」
叢雲「だから朝…昼ご飯を食べたらふん捕まえてはっ倒してでも寝かせるつもりよ」
パン、と両手で頬を叩き鏡を睨みつける叢雲。
コワイ。
叢雲「アナタはなんで夜更かしを?」
北上「私は寝すぎてるだけで夜更かしはしてないよ。10時には寝てるもん」
叢雲「その睡眠欲吹雪に分けてあげてほしいわ」
北上「吹雪は欲があっても寝ないでしょ」
叢雲「そうね。だから困るのよ」
北上「さもありなん」
73 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:54:16.71 ID:rN2v+Mhe0
叢雲「よかったら一緒に来ない?私一人じゃ捕まえるの苦労するし」
北上「遠慮しとくよ。なんかあとが怖いし」
叢雲「あら、秘書艦に日頃の鬱憤を晴らす貴重な機会よ?」
北上「別に鬱憤なんかないよ。晴らすとしたら、あー…」
叢雲「ん?なにかあるの?」
北上「いや、やっぱないや」
叢雲「え〜気になるじゃない」
北上「プライベートで〜す。黙秘権黙秘権」
晴らすなら、謎の期待を少しやめていただきたい。
74 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:54:48.39 ID:rN2v+Mhe0
叢雲「それじゃ」
北上「頑張れー」
叢雲「応援より増援が欲しいわ」
北上「嫌厭しとく」
叢雲「残念」
なんて特に残念そうな素振りもなく手をヒラヒラとさせながら提督室の方へと去っていく。
北上「ふむ」
しかしせっかくの機会だったというのにまた聞きそびれてしまった。
艤装をしていないのにも関わらず叢雲の頭上に当然のように浮いているあのファンネル(仮)。
北上「何なんだろう」
75 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/03/30(金) 02:58:16.10 ID:rN2v+Mhe0
なんなんだろう
特に物語に絡む要素ではないので明言していませんが例えば吹雪、叢雲と聞いて未改造、改造後のどちらが先に思い浮かぶかは人によりそうです。
私は前者は改造後、後者は未改造ですかね。
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/30(金) 12:01:53.96 ID:MfdfmKa1o
おつ
俺もおなじように浮かぶなぁ
何でだろ
77 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:02:19.86 ID:riXpa5a40
吹雪「それ何?って聞いたらこれ以上ここにはおれませんって飛び去っていきそうで聞けてないんですよね」
北上「鶴の恩返しじゃあるまいし」
叢雲と会った次の日のお昼。
今度は吹雪と出会った。
吹雪「何せ生まれた時からありますからね」
北上「でも海で泳いでた時は確かなかったよ」
吹雪「お風呂とかの時も消えますね。あと寝る時も」
北上「消える?消えるの?アレが?」
吹雪「消えますね。スッ…って。この前も疲れた〜って布団に倒れ込んだ瞬間に消えてました」
北上「なにそれこわい」
吹雪「消える時も現れる時も気づいたらそうなってるんですよね〜」
そりゃ聞きたくても聞けんわ。
78 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:03:40.03 ID:riXpa5a40
北上「で、今日はなんでこんな遅くにおはようなの?」
吹雪「またまた〜知ってるくせに」
北上「結構騒ぎになったものね」
叢雲の「はっ倒してでも寝かせる」はホントにはっ倒して寝かせる事だったようで、提督室で一悶着あったらしい。
吹雪「ビックリしましたよ。いきなり部屋に入ってきたと思ったらつかつかと私の前まで来てグーパンですよグーパン。右ストレート」シュッシュッ
北上「そんなにハードだったのアレ」
吹雪「めっちゃハードでした。面食らって思わず受け止めちゃいましたもの」
かわせずに受け止めた、という話なのだろうが咄嗟に防御できるあたり吹雪の練度の高さが伺える。
北上「そのまま殴り合い?」
吹雪「まさかー、そこまではやりませんよ」
やりそうだよ君らなら。
吹雪「叢雲がこう続け様に二三発打って防いでる隙に脚を払われてお終いでした」
北上「わーお」
79 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:04:25.31 ID:riXpa5a40
吹雪「カッコよかったですよー。倒れ込んだ私の上に馬乗りになって胸ぐらをグッと掴んでですね、この程度もあしらえないくらいフラフラの癖に仕事なんかしてんじゃないわよ!寝ろ!って」
迫真の演技。やられた張本人だけあって臨場感がすごい。
北上「それ提督の前でやったんでしょ…?」
昨日見た叢雲のコワイ表情を思い出す。
私ならチビるな。
吹雪「私も提督もあまりの事にフリーズしましたね。その後提督がまず話を聞かせろと言うので事の発端を話して、まあ最終的に私に休暇命令がでました」
北上「ちゃんと対応したんだ提督。てっきりビビって何も出来なかったのかと」
吹雪「そこはまあ仮にも提督ですからね、提督」
北上「仮ねえ」
それくらいの信頼はおいているのか。
80 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:05:07.28 ID:riXpa5a40
北上「そもそも吹雪が皆で遊びたいって言うからでしょ」
吹雪「へ?私そんな事言ってませんけれど」
北上「え」
吹雪「ん?あー」
北上「何その分かってしまったみたいな反応」
吹雪「誰から聞きました?」
北上「誰って、叢雲だけど」
吹雪「はーん。はは〜ん。へへぇ〜」ニヨニヨ
段々と顔が緩んでいく吹雪。
北上「まさかそのまま1人だけ納得して終わりってんじゃないよね」
吹雪「いいでしょう。可愛い妹の可愛い所を教えてあげましょう」フフン
81 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:05:53.75 ID:riXpa5a40
吹雪「一週間くらい前かな。叢雲に何の気なしにポロッと愚痴ったんですよ。そういえば最近妹達と遊べてないなーって」
北上「ちなみに最後に遊んだのはいつ?」
吹雪「春頃に鎮守府で花見した時ですかね。そこからはあまり」
北上「そりゃまた随分時間が空いてるね」
吹雪「そうなんですよ。それで思わず寂しくなっちゃって、という程じゃないですけど」
北上「口から漏れちゃったと」
吹雪「ええ。次の日には言った事も忘れてましたけどね」
北上「叢雲はしっかり覚えてたってわけか」
吹雪「まさかあんなサプライズをくれるなんて、愛がヒシヒシと伝わってきますね〜」
北上「案外叢雲の方も寂しかったんじゃない?」
吹雪「ん…それは、考えてなかったですね。毎日アレだけ可愛がってあげてるのに寂しいとは生意気な」プンスカ
北上「可愛がるねぇ…」
主にからかってばかりじゃん。可愛いがるのニュアンスが少し違うのでは。
82 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:06:40.36 ID:riXpa5a40
北上「でもさ、そのサプライズは叢雲が企画したものなんでしょ?気が付かなかったの?」
吹雪「仕事中に白雪ちゃんから今日みんなで遊ぶんだって事を聞いただけだしたから。事の始まりも暁姉妹と漣がきっかけみたいでしたし」
北上「じゃ叢雲は隠してたのかな」
吹雪「多分そうなんでしょうね」
北上「ふーん。となると昨日私に漏らしちゃったのはそれだけ気が立ってた、ってことなのかな」
チラと吹雪の顔色を伺ってみる。
吹雪「そういうこと、なんですかねえ」
流石に困った表情を浮かべる。
83 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:07:15.08 ID:riXpa5a40
吹雪「叢雲も叢雲で、恥ずかしがらずにハッキリと言ってくれればいいんですけど」
北上「確かに。なんでそんなに恥ずかしがってんだろ」
吹雪「思春期かな」
北上「青春の秋か〜」
吹雪「反抗期とか」
北上「成長の秋だね」
吹雪「デレ期が来た」
北上「恋愛の秋?」
84 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:08:38.30 ID:riXpa5a40
吹雪「さて、私はもう一眠りしてきちゃおっかな」
北上「まだ寝るの」
吹雪「休めと言われた以上はとことん休まなきゃ。仕事の方はどうやら叢雲がしっかりやってくれてるみたいですし」
北上「秘書艦代理?」
吹雪「ええ。あと提督の世話も」
北上「世話って…」
吹雪「ちゃーんと宿題やってるか監視しなきゃですし」
北上「おかーちゃんかっての」
吹雪「でも叢雲ってお母さんっぽさありますよね、性格は」
北上「言われてみれば。厳しそうなカーチャンだね。最近じゃそういうのバブみっていうとか」
吹雪「バブ?」
北上「ソースは夕張達なんだけどね」
吹雪「わ〜テレビとかでやってる流行語大賞並に信用出来ない」
85 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:09:13.09 ID:riXpa5a40
吹雪「それではおやすみなさい」
北上「いい夢を、眠り姫」
吹雪「キスで起こしに来るように叢雲に言っといてください」
北上「それじゃシンデレラだよ」
吹雪「え、白雪姫じゃ」
北上「あれ」
吹雪「まあどれも似たようなものでしょ」
姉妹愛か。それはとても、羨ましいものだ。
86 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:09:47.66 ID:riXpa5a40
北上「おや」
洗面所から水の音がする。
さて今日は誰がいるのだろうか。
ひょいと中を覗いてみると白というよりは銀に近い色の髪を邪魔になるからか後ろで軽く結わえ顔を洗っているちびっ子がいた。
北上「ハラショー」
とりあえず声をかけてみる。
響「それは挨拶じゃない」
水を止め顔を拭いた後所々に黒い跡が残る顔でそう言った。
北上「ってうわ、何その顔」
響「マジックの後だよ。幸いにも油性じゃないみたいだ」
ハラショー、と私の挨拶に返してくれた。
87 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:10:16.99 ID:riXpa5a40
響「電にやられてね」
北上「なんでまた」
響「プリンを食べたのがバレた」
北上「…なんでまた」
響「美味しそうだったから」
北上「情状酌量の余地なしな犯行理由だね」
響「いけると思ったんだけどね」
北上「確信犯か」
大人びているようで、むしろだからこそ根は随分と子供っぽいやつだ。
88 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:10:47.97 ID:riXpa5a40
響「…」ジャー
北上「…」
響「…」ゴシゴシ
北上「…」パシャパシャ
響「…取れない」
北上「手伝おうか?」
響「いや、問題ない」
北上「でもまだ黒ずんでるよ?」
響「流石にこれは、恥ずかしいな」ゴシゴシ
北上「油性じゃなくてよかったじゃん」
響「流石にそこまではしない、と、思うよ」
北上「不安になってるじゃん」
響「悪いのは私だし甘んじて受け止めるさ」
89 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:11:21.66 ID:riXpa5a40
響「…」
北上「…」
無言の空間。
多少意味合いが違うがお互い顔を洗いに来ただけだし特に喋ることもないといえば無いのだが。
響「取れた」
北上「…ホントだ」
響。
普段は4姉妹で行動していて私を見つけ次第寄ってくるウザったい奴らなのだが、
こうして個別で会ってみると対応に困る。
響「どうかな」
北上「キレイだよ」
響「何だか恋人同士の会話みたいだね今の」
北上「その発想はなかった」
90 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:12:02.14 ID:riXpa5a40
北上「そういえばこの前夜通し吹雪を労る会やってたんだってね」
響「ん、知ってたんだ。吹雪の事」
北上「あーうん。叢雲と、吹雪から直接聞いちゃってね。叢雲の方は口を滑らしたって感じだけど」
響「そうか、そうかい…」
北上「どしたの?」
響「当日、叢雲に夜みんなで遊ぼうと提案されてね。勿論内緒にするように言われて」
北上「案の定だね」
響「色々と察しはついたから行動力のある暁達と影響力のある漣を最初に巻き込んで、後は流れる様に皆で集まったよ」
流石に叢雲が任せるだけあって行動が的確だ。
91 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:12:45.22 ID:riXpa5a40
北上「いいねぇ、侘び寂びだねぇ。家族愛ってのはいいものだよ」
響「…そうだね。その通りだと思うよ」
北上「なにさ。さっきから少し顔が怖いよ?」
響「吹雪はね、何も言わないんだよ」
北上「何も?あんなにいつもペラペラと喋ってるのに?」
響「そういう意味じゃない。何も、話してくれないんだ」
北上「何も…」
響「忙しくてそういう機会が少ないのは確かだ。それでも同じ艦隊の仲間で、一応姉妹艦だ。なのに私達を頼ったりしないんだ」
北上「1人で何でもやっちゃうタイプか」
響「そう。でもそうじゃない。頼ったり愚痴ったりする相手がいないわけじゃないんだ」
92 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:13:14.35 ID:riXpa5a40
頼ったり愚痴ったり。それはつまり
北上「叢雲か」
響「そして北上さんも」
北上「え?私?」
響「うん」
北上「いや私ゃ別に頼られたり…」
そういえば謎の期待をされてたっけ。
北上「愚痴られたり…」
色々と話してくれる事は多いかもしれない。
北上「されてるか」
響「ほら」
北上「いやでも、うーん、なんでだろ」
響「それは分からないかな」
北上「なに、嫉妬した?」
響「それも少し」
少しはしたのか。
93 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:13:49.06 ID:riXpa5a40
響「私達がその役でないのは少し悔しいけど、結果として頼ったり愚痴ったりする相手がいるのはいい事さ」
北上「私としてはあんまり頼られてもなあ」
響「私達がやりたくても出来ないことをやってるんだ。頑張ってみてよ」
北上「いじわる」
響「嫉妬してるのさ」
そう涼し気な顔でニヤリと笑う。
響「おねーちゃんをよろしくね」
北上「あっこら。行っちゃった…」
押し付けて行きやがった。
子供っぽくて大人びていてちぐはぐで、人ではなく船でもなく、だから艦娘なのかもしれない。
北上「あれでも艦娘としては私より年上なんだよなあ」
ややこしい。
94 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:14:29.74 ID:riXpa5a40
暁「う〜〜」バシャバシャ
北上「…」
暁「ん〜〜!」ゴシゴシ
北上「…どう?」
暁「全然取れない!」
北上「一応聞くけど誰にやられたの?」
暁「響よ!響に決まってるわ!」
北上「デスヨネー」
後日、響はしっかり仕返ししてた。
全然甘んじて受け止めてないじゃん。
暁「あーんこんなんじゃレディ失格よお!!」
北上「…ハラショー」
95 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/04(水) 02:19:50.04 ID:riXpa5a40
ダラダラと続いてゆく
書いていて好きになったタイプなので実は吹雪が鎮守府にいなかったり
そもそも特型駆逐艦が叢雲と暁姉妹以外誰もいなかったり
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 09:54:37.76 ID:hRmJHW7eO
おつ
この感じすごく好き
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 18:27:35.81 ID:BKzvJPByO
あれ電にやられたのにやり返した相手は暁?
98 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/05(木) 01:44:23.56 ID:Cx/OEzt70
うおぉ…完全なるミス
こっそり電→暁に脳内変換してください
毎日ちょこちょこ書いてると話の中身がズレるのが怖い
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/05(木) 07:48:00.11 ID:/rZH14Vto
ハラショー
100 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:43:21.68 ID:BtX+at8I0
60匹目:猫車
猫車、と聞くと日本を代表するアニメ映画に登場する足が何本も生えた猫のバスを想像するかもしれないがコレとは一切関係ない。
猫車とは手押し車の事だ。
何故猫なのかは諸説あるがそれだけ猫という存在は人に近いところにあった事がわかる。
それとは全然話が違うのだが猫は車酔いとかあるのだろうか?
少なくとも艦娘になってからの私が車で酔わない事はこの日に判明した。
101 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:44:08.52 ID:BtX+at8I0
そう、その日は案外早く来た。
球磨「みんなー準備はいいクマァ?」
「「「「おー」」」」
球磨姉の前に四人並んで掛け声に答える。
球磨型の長女としての行動に満足したのか誇らしげな笑みを浮かべる球磨姉の後には、
車。
あののっぺりとした、軽自動車?とかじゃなく四角い感じの大きめのやつ。
なんというのだろう。船なので車はとんと分からない。
提督「朝からテンション高いな」ファ~
吹雪「眠いなら寝ててもいいんですよ。どうせ起きてても仕事量変わらないんですし」
提督「覚めるわ〜めっちゃ目ぇ覚めるわ〜」
多摩「朝から痴話喧嘩とは元気いいにゃ」
木曾「見送りに来た保護者みたいだな」
北上「実際立ち位置は保護者だよね」
102 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:44:45.39 ID:BtX+at8I0
北上「でもよかったの?こんなにあっさりと5人で外出なんて」
吹雪「あくまで買い出しって体でですからね。そこの所忘れないよーに」
提督「まあそういうこった。それにこれからは秋刀魚漁で忙しくなるしその前にな」
北上「サンマ?」
大井「北上さーん。もう出発しますよ〜」
北上「あいはーい」
振り返ると左後部座席の中から大井っちが手を振っている。
皆も既に乗り込んでいるようだ。
103 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:45:35.93 ID:BtX+at8I0
大井「これをこうして、ここにカチッと」
北上「おおーこれがシートベルトかぁ」
多摩「多摩達の身体なら大抵の事故には耐えられるけどにゃ」
球磨「交通ルールの問題クマ。か弱い人間に合わせるしかないクマ」
木曾「球磨姉言い方言い方」
球磨「気にするなクマ。とりあえず木曾はナビの準備頼むクマ」
そう言いながら球磨姉はミラーとかを調節してる。
座席の上から飛び出ているアホ毛がなんだか可愛い。
ちなみに席順は運転手が球磨姉。助手席に木曾。後部座席に右から多摩姉大井っち私だ。
木曾「ん?おい球磨姉、窓窓。助手席の」
球磨「窓?あー今開けるクマ」
見ると助手席の窓を提督が叩いている。
104 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:46:21.05 ID:BtX+at8I0
提督「最終確認だ。あくまで今日は買い出し。それを忘れない事」
球磨「はーい先生」
提督「誰が先生だ。買い物メモはさっきスマホで送った通り。追加があったらまた連絡する」
多摩「はーいお父さん」
提督「誰がお父さんだ。後いつでも連絡は取れるようにしとく事。特に北上」
北上「うっ、はーいパパ」
提督「誰がパパだ。ホントに大丈夫なのか大井?」
大井「電話の使い方は昨日みっちり教えたので大丈夫ですよ過保護」
提督「誰が過保護だつか呼び名ですらねえだろそれ。それに過保護はお前もだ」
大井「は?」
提督「あ?」
木曾「もう窓閉めてもいいかな…」
北上「いいんじゃない」
105 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:46:59.85 ID:BtX+at8I0
球磨「それでは!」
「「「「抜錨!」」」」
時刻はマルキュウマルマル。
季節は少しづつ色めき立つ木々とは裏腹に心地よい涼しさが戻ってくる秋。
艦娘などと名乗っておきながら1度も船に乗ったことのない私は今日、
初めてのドライブに出た。
106 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:47:44.44 ID:BtX+at8I0
木曾「こんな田舎道特に混むこともないし、1時間弱で着くだろう」
球磨「まだ少し暑いクマ?」
多摩「冷房はいいにゃ。窓開ければ事足りるにゃ。後今日はクマはいいにゃ」
球磨「おおそうだった」
北上「いらないの?」
木曾「処世術ってやつかな」
北上「処世術…」
ということは。
北上「2人のそのかっこうもそうなの?」
前に座る2人に向かって朝から抱いていた疑問を投げかける。
107 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:50:05.81 ID:BtX+at8I0
球磨「その通りだ」
普段の愛らしい言動から忘れがちなスラリと長い足にジーパンを履き、
毛皮のように広がる髪をこの時期にはまだ少し暑そうなフワフワのモッズコートで隠し、
何よりクリンとした瞳をグラサンみたいな色の伊達メガネで隠している。
木曾「変装みたいなものだけどな」
木曾も同じような服装だ。
グラサンに露出の少ない服。いかした帽子が木曾にピッタリだ。
北上「で、一体どんな意味が」
多摩「多摩が説明するにゃ」
球磨「えー」
大井「2人は運転に集中してください」
ちなみに私と大井っちと多摩姉はラフな格好だ。
(※Availファッション)
108 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:50:36.04 ID:BtX+at8I0
多摩「まず想像してみて欲しいにゃ」
北上「ほう」
多摩「いつもの格好の球磨が運転席に座っている姿を」
北上「いつもの」
ともすれば中学生にも見える我らがマスコット球磨姉が運転している姿。
多摩「それをお巡りさんが見たらどう思うにゃ」
北上「アウトだね」ウンウン
大井「そういうことです」
北上「なるほど」
球磨「実際大変だった」
北上「前例あるの!?」
109 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:51:20.89 ID:BtX+at8I0
球磨「免許取り立てで調子乗ってたんだ」
大井「前に話した4人で出かけた時です」
多摩「デパートの駐車場前で交通整理してたお巡りさんに見られたんだにゃ」
木曾「あの時の警官の表情はなんというか、正直面白かった」
球磨「でも笑い事じゃねー。こっちは職質されてんだ」
大井「お互いにすごく戸惑ってましたね」
北上「そりゃそうでしょうよ」
怪しいヤツならともかく高校生か中学生4人組が保護者なしでデパートに車で来てる図なんて想像しようにも出来るものではあるまい。
木曾「他にもナンパとか」
球磨「カード使う時もいちいち確認されて面倒だった」
北上「それでその、大人っぽいというか、イケイケな恰好なわけ」
木曾「そ。効果があるかはまだわからないんだけどさ」
球磨「今日は球磨達が保護者役だ」
110 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:52:39.63 ID:BtX+at8I0
多摩「クマを取れってのもそういうことだにゃ」
大井「基本的に外部の人間との会話は2人に任せることにしたんです」
北上「色々対策済なのね」
球磨「そういうことだ」
木曾「次の信号右な」
球磨「おう」
北上「免許、もってるの?皆も」
多摩「球磨型は多摩と球磨だけにゃ」
大井「持ってる人はそこそこいますね。最近だと夜戦バカが大型二輪取ったとか」
北上「えぇ…あいつが?」
いつ乗るんだ…
木曾「阿武隈とかも持ってるぞ。大型の」
北上「えぇ嘘ぉ!?」
111 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:53:16.11 ID:BtX+at8I0
北上「免許ってそもそも何処で取るのさ」
大井「年に一、二回くらい地方ごとに海軍で合宿があるんです。大きい鎮守府とかをしばらく借りて」
多摩「ここら辺だと、あれにゃ。最近勲章貰って話題になってた白ヒゲの提督のとこを借りるんだにゃ」
北上「へー。結構しっかりしてんだねえ」
木曾「だから見た目的にはアウトでも一応合法なんだよな」
多摩「だからこそ余計ややこしいんだにゃ」
北上「一応成人扱いなんだっけ」
球磨「球磨達は基本的に軍人だ。そして軍人は当然成人。逆説的ではあるけど成人って事になってる」
木曾「あ、次左だから車線へんこー」
球磨「おう」
112 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:53:45.64 ID:BtX+at8I0
大井「お酒も飲めますしね」
多摩「北上も持ってるにゃ。身分証明書」
北上「あぁこれね」
大井「それがあれば問題なしです」
木曾「確認したりするのは面倒なんだけどな」
球磨「あの時の警官も、えマジ?これが噂の艦娘?どないする?みたいな感じでえらく手間取ってた」
北上「ご愁傷様」
多摩「ちなみにこれが免許にゃ」
北上「おーなんか少しカッコイイ」
多摩「艦娘のは特別仕様なんだにゃ」ドヤァ
113 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:54:20.24 ID:BtX+at8I0
木曾「球磨姉、なんか曲かけるか?」
球磨「別になんでもいい。後ろのレディ達は何かリクエストある?」
北上「語尾だけじゃなくて話し方までその方向でいくの?」
多摩「海、その愛」
大井「相変わらず好きですねそれ」
木曾「CDここに入れてたんだっけ。あ、なんか飴がいっぱい入ってる」
大井「飴?」
木曾「この車って最後誰が乗ってたんだ?」
球磨「提督だと思う。ミラーとか座席が提督仕様になってた」
多摩「あー前にお偉いさんに会いに行く時に乗ってったんだにゃ」
木曾「じゃこれ吹雪のかな」
多摩「多分にゃ」
北上「吹雪の?」
114 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:54:46.11 ID:BtX+at8I0
球磨「吹雪のやつ乗り物ダメなんだ」
北上「船なのに?」
球磨「船なのに」
大井「むしろ船だからこそ地上の乗り物が合わないのかも知れませんね」
木曾「あ、酔い止めもあった。間違いなさそうだな」
大井「北上さんは乗り物大丈夫ですか?」
北上「うん。今のところ特になんにも」
多摩「吹雪は車移動の日だけはめちゃくちゃ機嫌悪くなるんだにゃ」
北上「そんなに嫌なんだ」
木曾「相当辛いらしい」
球磨「ありゃ。工事中だ」
木曾「げっ。っと、じゃあ2つ先の信号まで行って左折かな」
なんだろう。木曾と球磨姉のコンビって新鮮で面白いな。
115 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:55:18.38 ID:BtX+at8I0
木曾「後ろもなんかあるかもだぜ」
北上「こっちはしまうとこないよ」
他になにかありそうなところはー、ここか?
多摩「飴が欲しいにゃ」
木曾「何味?」
多摩「何があるにゃ?」
木曾「あー、オレンジレモンメロン、イチゴ」
多摩「レモンにゃ」
大井「私もレモンで」
木曾「あいよ」
北上「んー」ゴソゴソ
大井「北上さん何やってるんですか?」
北上「何か挟まってないかなーって」
大井「シートの隙間って結構汚いと思いますよ」
116 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:55:55.44 ID:BtX+at8I0
北上「うえ、じゃあ止めとー…あ」
既に割と奥まで突っ込んでいた手を引き抜こうとした時、何かに触った。
大井「あ?」
北上「なんかあった」
大井「何でしょう」
人差し指と薬指を交互に動かしてなんとかそれを引っ張りあげる。
北上「袋みたい。飴かなー。ほら」バッ
ようやくと釣り上げた獲物を大井っちにも見えるようにスっと持ち上げたところ、
コンドーム「やあ」
大井「…」
北上「…」
多摩「どうしたに…わお」
とんでもないものが出てきた。
木曾「どうした?なんか見つかっt「なんでもない!何でもないよ!」「そ、そうね!ただの飴の袋だったわ!」お、おう、そうか」
117 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 01:56:28.68 ID:BtX+at8I0
多摩「いやこれはどう見てもコムグッ!?」
大井「どうぞ私の飴も頂いちゃってください!」
北上「…」
コンドーム。
知識としては知っている。
知っているが、まさかこんな所にいらっしゃるとは…
多摩「なんで言わないにゃ?中々面白そうなものなのににゃ」ヒソヒソ
大井「こんなもの見せてビックリして事故でも起きたらどうするですか!」ヒソヒソ
北上「前の2人絶対凄いリアクションするよこれ。ハンドルもナビも機能しなくなること受合いだよ」ヒソヒソ
多摩「そんなコンドームくらいでそんなまさか…いやあの二人なら」ヒソヒソ
北上「でしょ?」ヒソヒソ
118 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:02:29.43 ID:BtX+at8I0
球磨「後ろがなんか静かに騒がしい」
木曾「球磨姉は前見ろ前」
球磨「じゃ木曾が実況しろ」
木曾「ナビはどうする気だよ。とりあえず今入ってるCD流すか」ポチ
球磨「おーこれは」
木曾「俺は知らないなこれ」
球磨「アクセルを全開にしたくなる」
木曾「よし止めるか」
球磨「冗談だ」
木曾「心臓に悪い」
球磨「はーいうぇ〜とぅーざーでんじゃぞ〜ん」
119 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:03:26.61 ID:BtX+at8I0
北上「まさか提督…」ヒソヒソ
大井「いくらなんでもそれは…例えそうだとしても吹雪が許さないですよ」ヒソヒソ
多摩「もしかして外に女がいるかもにゃ〜」ヒソヒソ
大井「…」
うわ、凍った。大井っちの表情が凍った。
北上「でもあのヘタレ提督だよ?」ヒソヒソ
大井「…それもそうね」ヒソヒソ
多摩「妙な信用があるにゃ」ヒソヒソ
球磨「木曾ー」
木曾「待てって、今ナビ見てるから」
120 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:04:00.72 ID:BtX+at8I0
北上「と、ところでさ、この車って他に誰が乗ってるの?」
木曾「提督以外だと阿武隈とか潜水艦組とか」
北上「意外なメンツしか出てこない」
多摩「阿武隈は遠征メンツで、潜水艦も似たようなもんにゃ」
大井「まとめて休暇が取りやすいグループですからね」
北上「なるほどね」
球磨「後はー夕張が使ってた」
北大「「それだ(それよ)!」」
球磨「うおう!?」
多摩「アイツなら納得にゃ」
木曾「さっきから何話してんだよ」
球磨「気になるー」
北上「着いたら話すよ」
大井「今は運転に集中を」
121 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:04:34.59 ID:BtX+at8I0
北上「夕張はなんで?」
球磨「夏と冬に東京に遠征に行ってるらしい」
北上「あー」
木曾「なんでも全国の夕張が一堂に会す日らしい」
北上「なにそれこわい」
下手な深海棲艦の艦隊よりも怖い集まりだ。
多摩「秋雲も一緒にゃ。たまに明石もにゃ」
球磨「多摩だけに」
多摩「うるせえ」
球磨「えっ」
122 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:05:07.27 ID:BtX+at8I0
多摩「そろそろデパートが見えてくるにゃ」
北上「アレでかいもんねえ」
球磨「多摩の方の窓から見えるんじゃないか?」
北上「どれどれ」
多摩「あ、アレだにゃ」
北上「大井っちちょっとごめんね」
見づらいので体を大井っちの前に倒して無理やり覗きこんでみる。
大井「危ないですよ北上さん」
北上「へーきへー…」
大井「もう。…北上さん?」
北上「あーいや、なんでもない」
球磨「どうした?」
木曾「おい球磨姉!赤赤!」
球磨「クマア゛!」キキィッ
123 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:05:39.71 ID:BtX+at8I0
球磨「すまん…」
多摩「気をつけるにゃ」
木曾「艦娘が事故なんて起こしたらまたぞろどっかの政治家が躍起になって叩いてくるぞ」
大井「これ以上不自由にされるのは勘弁ですね」
球磨「スマンクマ…」
北上「なんか面白いね」
球磨「北上はジェットコースターとか好きなタイプみたいだ」
木曾「球磨姉」
球磨「ハイ」
大井「あら、駐車場って裏から入った方が混んでなくて良かったんじゃなかったかしら」
木曾「そういやそうだったな」
多摩「あの時は迷った結果裏から行ったんだったにゃ」
球磨「じゃ次で左だ」
木曾「だな」
124 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:06:10.15 ID:BtX+at8I0
球磨「とうちゃーく!」
木曾「こっからが大変なんだけどな」
多摩「2人とも、半舷上陸するにゃ」
北上「私達?」
大井「駐車のお手伝いです」
木曾「球磨姉駐車ヘッタクソだからさ」
球磨「下手くそとはなんだ下手くそとは!運転する機会も限られてるし仕方ない!」
多摩「はーい降りるにゃー」ガチャ
大北「「はーい」」
球磨「完璧な駐車だった」
木曾「多摩姉の迫真の止まれえ゛!がなかったら擦ってたけどな」
球磨「結果オーライだ」
多摩「やっぱり多摩が運転した方がいいんじゃにゃいかにゃ…」
北上「ちなみに多摩姉の運転スキルはいかほど?」
大井「免許の試験は満点だったそうですよ」
北上「球磨姉は」
球磨「擦った」
北上「なんで受かってんのそれ…」
木曾「身内での試験なんて余程じゃなきゃテキトーに合格して終わりなんだと」
北上「海軍陸の事はテキトーなんだね」
125 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:06:52.00 ID:BtX+at8I0
球磨「さて。本題の買い出しだが、基本的にこのデパート内で揃うものだ。まずはそれらを先に買い車に積む。その後思いっきり遊ぼう!」
木曾「手分けするか?」
多摩「数があるし2組に分かれるのが良さそうにゃ」
大井「となると保護者役の2人をそれぞれリーダーにして私と北上さん、多摩姉さんで分かれる形ですね」
北上「当然のように私達は一組なんだね。いいけど」
多摩「なら多摩は球磨と行くにゃ」
球磨「必要数が多いものは運ぶのに人がいるし木曾達に任せる」
多摩「キーはこっちが持ってるし多摩達が先に戻るのが理想にゃ」
木曾「ならそこは随時連絡取り合って調整かな」
球磨「よぉーしそれでは、出発!」
球磨「反応が欲しいクマ」
北上「いや流石に1日に何回もやるのはね」
126 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/19(木) 02:09:24.60 ID:BtX+at8I0
まさか木曾が多摩を呼び捨てとは
この話は多分やたらと長くなると思う
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 08:57:51.06 ID:jfaifRPVO
いいぞどんどん長くしてくれ
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/19(木) 12:26:51.64 ID:uJfldX/7O
長いの好きよ
しかし夕張がゴムの持ち主って・・・
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/20(金) 22:53:52.07 ID:WE99tTub0
夕張なら本来以外の使い方でも使ってそう
130 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:19:31.84 ID:1eFlCC/L0
木曾「炭ってこれでいいのかな」
大井「えーっと、そうね。メモと同じやつみたい」
北上「網あったよ〜」
大井「メモの大きさと合ってましたか?」
北上「メモってどうやって開くんだっけ」
大井「すみません私が確認します」
木曾「…とりあえずここで買うものはこれで全部かな」
北上「そもそもさ、口実だってのは分かるけど買い出しって必要なの?」
木曾「それが意外と必要なんだよな」
北上「ほほう」
131 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:20:19.57 ID:1eFlCC/L0
大井「数や量が大きいものは業者に頼んで鎮守府に運んできて貰いますけど、細かいものまで一々やるのは面倒なんですよ」
木曾「仮にも軍だしな。手続きとか色々ややこしいんだと」
北上「お役所だねえ」
大井「だから細かい買い物はこうして自分達でやった方が楽なんですよ」
木曾「サイズ合ってた?」
大井「バッチリ」
北上「後は箒だっけ」
木曾「確かこの上のフロアだったな」
大井「あら、追加注文が来たわね」
北上「なになに?」
大井「プリンターのインクですって」
木曾「インクはもっと上のフロアだったか」
大井「あ、そっちは多摩姉さん達が向かうみたい」
132 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:21:01.08 ID:1eFlCC/L0
北上「おや、これは」
木曾「どしたー?」
北上「見て見て〜。単装砲!」
銀色のジョウロを持って片膝をつき構えをとる。
木曾「すげえ違和感がない」
北上「あんなんでも分厚い鉄板ぶち抜ける威力が出るんだから不思議だよねぇ」
大井「北上さん!私もできました!」
木曾「おい姉も!?」
北上「お、酸素魚雷かあ」
大井「連装ではないですけど」
ペットボトルを固定するバンドを太腿に巻き私と同じポーズを取る大井っち。
木曾「よし、なら俺はー…こ、これだ!」バッ
北上「…」
大井「…」
木曾「なんか言ってよ」
コースターを片目に当てながら言う。
剣でもマントでもなく眼帯をチョイスするあたり無意識に自分のトレードマークと認識しているようだ。
133 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:21:44.67 ID:1eFlCC/L0
北上「しかもまさかお買い上げとは」
木曾「これも何かの縁さ…」
大井「何変なところで拗ねてるのよ」
木曾「拗ねてない。しかしアレだな、こうしてお金を払うという行為をするのは新鮮でいいな」
北上「鎮守府じゃ使わないものね」
大井「今じゃ精々ネットで買うくらいよね」
木曾「アレはなんだかお金を払うって感じじゃないよな」
北上「でもこれだって結局カード払いでしょ?」
木曾「店員を通してカードとはいえ直に取引をするってのはなんというかちょっとした感動すらあるぜ」
北上「私はアレだ、釣りはいらねぇよって言ってみたいな」
木曾「それって普通の店でやったら迷惑そうだよな」
134 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:22:25.31 ID:1eFlCC/L0
大井「ここでいったん荷物をまとめちゃいましょうか」
木曾「そうだな。このままだと持ちにくいし」
大井「マイバッグとか持ってくればよかったわ」
木曾「マイバッグ持ってたのか」
北上「あ、あそこベンチあるよ」
木曾「少し休憩もしてくか」
大井「そうね」
北上「既に妙な疲れが」
木曾「慣れない人混みだからなあ」
大井「こればっかりはしょうがないわね」
北上「ふーどっこいしょ」
木曾「ババ臭い座り方だな」
北上「ババ臭いとはなんだ。これでも生まれは大正なんじゃよ」
大井「そう考えると皆ババアみたいなものなのかしらね」
木曾「そこは否定しておきたいところだが」
135 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:27:42.13 ID:1eFlCC/L0
北上「そういえばこれどうしよう」
木曾「これ?」
北上「ほら」
近藤さん「やあ」
木曾「…なんだそれ」
北上「避妊具」
木曾「ブハッ!」
大井「よしよし、落ち着いて落ち着いて」ポンポン
木曾「いやっ、ゲホッ!…なんでんなもんを」
大井「車にあったのよ」
木曾「あぁ…それでさっき」
北上「どうせ夕張達か、秋雲辺りがくだらないことに使ってるんでしょうよ」
木曾「むしろそうでなかったら問題だろ…」
大井「こんなもの何に使う気なんでしょうか」
木曾「昔バイブ徹甲弾を作って工廠が半壊した事件があったよ」
北上「えぇ…これ大丈夫?爆発とかしない?」
大井「北上さん、見られてもアレなのでもう捨てちゃいましょう」
北上「そだね」
136 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:28:17.58 ID:1eFlCC/L0
ベンチから離れゴミ箱へ向かう。
北上「やれやれ、ホントにすごい人だ」
デパート。
その大きさだけあって平日なのに随分と人が多い。
人。
いつ見ても慣れない。
人なんて見慣れているはずなのに、それをはっきりと自分達(艦娘)とは違うものだと認識してしまう。
行き交う人達は誰一人私が艦娘だなんて気づかないだろう。
なのに私は彼ら彼女らが自分と違うとはっきりと認識している。
大井「北上さん」
一体何がそう思わせているのやら。
大井「北上さん!」
北上「わっ、どしたの大井っち」
大井「どうしたじゃありませんよ。まとめ終わったから移動しますよ」
北上「へーい」
137 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:28:44.42 ID:1eFlCC/L0
人とすれ違う。
人々と行き違う。
人間とは生き方が違う。
北上「あ」
大井「どうしました?」
設置されていた大きなモニターにニュースが流れていた。
そこには艦娘の2文字が確かにあった。
木曾「行くぞ、上姉」
大井「行きましょう北上さん」
北上「あ、うん」
2人の圧力に素直に従う。
口には出さなくとも確かにそういう意図があった。
関わるな、考えるな、見るな。
私達(球磨型)は、いや私達(艦娘)は世界からどう見られているのか。
こうして外には出られるが、なんというか籠の中の猫と言った感じだ。
138 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:29:39.89 ID:1eFlCC/L0
北上「あ」
木曾「今度はなんだ?」
北上「いやあなんでもないよー」
木曾「?」
やっば、ゴム捨てるの忘れてた。
せっかくだし夕張にこれがなんなのか聞いてからにするか。
正直結構気になるし。
ものによっては大井っちにでもプレゼントしちゃおうか。
139 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:30:21.42 ID:1eFlCC/L0
多摩「これで全部、だにゃ」
球磨「思ったより量あった」
はじめてのおつかい開始から約2時間。車のトランクがギュウギュウになるくらいには多かった。
木曾「というよりかさばるものが多かったな」
北上「これホントに必要なものなの?」
大井「勿論。多分」
このドクロのお面なんて絶対不要なものでしょ…やたらかさばるし。
球磨「流石にお腹減った」
木曾「だな。もう昼すぎてるし」
大井「逆に人が少なくなって丁度いいかもしれませんね」
140 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:30:54.33 ID:1eFlCC/L0
多摩「北上、何か食べたいものあるかにゃ?」
北上「んーせっかくだし普段食べないものがいいよね」
木曾「イタリアンとか?」
北上「それいいね」
球磨「となればあそこ一択だ」
大井「どうせならもっとちゃんとしたところ行きません?」
多摩「質は問題じゃないにゃ。のんびり出来るのが1番にゃ」
大井「それは、まあそうですけど」
木曾「決まりだな」
141 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:32:00.86 ID:1eFlCC/L0
大井「結構上ですね」
地下駐車場から建物のほぼテッペンまで行かなきゃいけないようだ。
北上「何度乗ってもなれないなあエレベーター」
球磨「球磨も慣れたとは言い難い」
多摩「多摩もにゃ」
木曾「お、止まった」
大井「人が乗ってきますね」
北上「はーい多摩姉お口チャック」
多摩「にゃぁ…」
球磨「じゃあ今のうちに午後どこに行くか相談するか」
多摩「!?」
北上「私ペットショップ行きたい」
大井「いいですね。私はまたお洋服見たいですね」
木曾「そういや上の方に映画館出来たらしいぞ」
球磨「おお、名案だ」
142 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:33:11.17 ID:1eFlCC/L0
多摩「ッ!」ブンブン
北上「多摩姉が何か言いたそうです」
多摩「ー!ッー!フッ!!」ブンシュッサッ
木曾「全然伝わらない…」
球磨「あんまり暴れると周りの迷惑だ」
多摩「…」シュン
大井「行きたい場所話ですか?」
多摩「!」フンフン
球磨「あ、わかった」
多摩「!」キラキラ
球磨「トイレだ」
多摩「…」ギュッ
球磨「イタタタタ取れる取れる髪の毛取れる!」
大井「あんまり騒がないでください」
北上「あー球磨姉のアホ毛が…」
別に語尾を取れば周りから変な目で見られることもなかろうに、何故しないのか。
143 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:33:48.04 ID:1eFlCC/L0
木曾「さー着いたぞー」
大井「並んでますね」
多摩「いっても2組位にゃ。すぐ入れるにゃ」
木曾「他の店は、同じようなもんか」
大井「なら並んじゃいましょうか」
多摩「…大人5人でいいのかにゃ?」
木曾「あー…まあ一応大人5人だが」
大井「別にお酒を飲む訳でもないし未成年って事にした方が楽じゃないかしら」
多摩「じゃそうするにゃ」
球磨「お姉ちゃんの髪の毛生きてるクマ?大丈夫クマ?」
北上「…そのうち生えてくるよ」
球磨「え?」
144 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:34:30.30 ID:1eFlCC/L0
「オオイさまー。5人でお待ちのオオイさまー」
大井「わ、私達ですよね」
多摩「だにゃ」
大井「はーい!」
木曾「なんでおい姉の名前で」
多摩「タマもキソもクマも書くと妙に嘘っぽい感じがしてにゃ…」
球磨「確かに…」
木曾「別に落ち込むことではないだろ」
北上「私と大井っちは何となく実際にいそうだよね」
大井「禁煙と喫煙どっちにします?」
球磨「どっちでも」
木曾「空いてる方で」
145 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:35:02.22 ID:1eFlCC/L0
北上「良かったー早めに入れて」
木曾「思ったより腹減ったなー」
「ご注文はいかがなさいますか」
球磨「どうする?」
大井「ミラノ風ドリア1つ」
「ミラノ風ドリアがお1つ」
北上「ペペロンチーノ」
「ペペロンチーノがお1つ」
木曾「マルゲリータ1つ」
「マルゲリータピザがお1つ」
球磨「ミートソース1つ」
「ミートソーススパゲッティがお1つ」
多摩「…ア」
「はい?」
多摩「アラピアータ1つにゃ!」
「アラピアーt…アラピアータがお1つ」
球磨「あ後ドリンクバー5つ」
146 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:35:39.44 ID:1eFlCC/L0
大井「凄かったですね」
木曾「プロだな。あの定員プロだったな」
球磨「よく立て直せたものだ」
多摩「代わりに誰か言えにゃ」
というか多摩姉はなぜ頑なに語尾を取らないのだろうか。
球磨姉ほど疎かにするのもあれだが。
木曾「やはり自分の注文くらい自分でしなきゃな」
球磨「そうそう。それくらいできなきゃダメだ」
多摩「意味わかんねーにゃ。あとドリンクバー行くから早くどけにゃ」
大井「私が残っておくので先に行ってきてください」
北上「じゃあ大井っちの取ってきてあげるよ。何がいい?」
大井「ホントですか!ではアップルティーを」
147 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:36:09.91 ID:1eFlCC/L0
北上「これがドリンクバーというやつか」
球磨「北上分かる?」
北上「これくらいは。あーアップルティーってどこ?」
木曾「お茶はあっちだ。流石にこれは分からないか」
多摩「多摩がやってきてあげるにゃ」
北上「お願ーい」
木曾「午後はどうするかねえ」
球磨「んーもう何気に1時過ぎてるからやれる事は限られる」
北上「車の移動を考えたら8時くらいまでしかいられないものね」
木曾「げっ、コーラ切れてる」
148 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:36:44.04 ID:1eFlCC/L0
木曾「ただいまー」
北上「入れ方わかんないから多摩姉にやってもらったよ」
多摩「はいにゃ」
大井「ありがとうございます」
多摩「気にするにゃ」
大井「ところで多摩姉さん」
多摩「なんだにゃ?」
大井「1口飲んでみてくれませんか?」ニッコリ
多摩「…」タラリ
大井「…」ニコニコ
多摩「……」ダラダラ
球磨「何か入れたか」
木曾「さっきの仕返しか」
北上「皆が標的というわけだ」
球磨「北上、とりあえずそのタバスコ端っこに隔離しろ」
北上「あいあい」
149 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:37:26.51 ID:1eFlCC/L0
多摩「不味いにゃ」チーン
大井「それは良かったです」
球磨「さて、午後はどうする」
北上「食べ終わったら2時すぎるかな」
木曾「門限は何時だっけか」
多摩「一応九時頃ってパパが言ってたにゃ」
北上「門限厳しいなあパパは」
木曾「もっと自由にさせて欲しいよなあ」
球磨「可愛い娘達を放ってはおけないんだ。分かってやれ」
大井「だから過保護なんですよ。あの人は」
木曾「そうなると移動に1時間と考えてここを8時にでなきゃならないわけだ」
北上「あと6時間か〜。長いようで多分短いんだろうね」
多摩「あっという間にゃ」
150 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:37:57.70 ID:1eFlCC/L0
球磨「木曾がさっき映画館があるって言ってた」
木曾「ああ。確か最上階にあるとか」
多摩「映画、悪くないにゃ」
大井「映画館なんて行く機会は早々ないですからね」
北上「よし映画館けってー」
木曾「いや何が何時にやってるかにもよるだろ」
多摩「今だと何が旬なのかにゃ」
大井「リアルタイムで映画なんて見ないですからねえ」
木曾「鎮守府で見るのは借りてきたやつだけだもんな。旬な映画と言われても」
球磨「あ、料理がきた」
151 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:38:31.61 ID:1eFlCC/L0
北上「大井っちのも美味しそうだね」
大井「1口食べます?」
多摩「マルゲリータも良さそうにゃ」
球磨「みんなで一切れずつ分けるか」
木曾「俺のはどうすんだよ!」
北上「あれ、何の話してたんだっけ」
木曾「映画だよ映画。なに盗ろうとしてるんだ多摩姉」
多摩「にゃっ!」ビクッ
球磨「じゃあ映画は球磨が調べておくクマ」
多摩「語尾」
球磨「…調べておく」
多摩「それでいいにゃ」
球磨「別にここなら問題ないだろ」
多摩「意識の問題にゃ」
球磨「自分だけずりぃ」
多摩「普段から蔑ろにしてるくせに何をこだわってるにゃ」
152 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:39:34.66 ID:1eFlCC/L0
球磨「なにを!」
多摩「やるかにゃ?」
木曾「料理冷めるぞー」
大井「北上さんはペットショップに行きたいんでしたよね」
北上「そうそう。さっき見かけたからさ」
木曾「俺もちょっと行きたいところあるな」
多摩「多摩もペットショップ行ってみたいにゃ」
木曾「猫か」
多摩「猫にゃ。いや猫じゃないにゃ」
北上「紛らわしいね」
球磨「映画はー、ドラえもんとか」
木曾「ネコ型ロボットか」
多摩「猫だにゃ。いやだから猫じゃないにゃ」
北上「何回やるのさ」
153 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:40:00.78 ID:1eFlCC/L0
球磨「ホラーは?」
木曾「いやだ」
多摩「いやにゃ。あと猫じゃないにゃ」
北上「ダメなんだ」
大井「多摩姉さんが特に」
球磨「海外のは?」
木曾「ヒーローものか」
北上「スターウォーズとか今やってるんだっけ?」
大井「あまりグッとくるものはないですね」
多摩「大井は恋愛ものとかにゃ?」
大井「いえ、特にそういう趣味もないですね」
球磨「ほほう、意外だ」
多摩「意外にゃ」
木曾「意外だな」
北上「意外だね」
大井「えっ?」
154 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:40:30.70 ID:1eFlCC/L0
球磨「あとは何があるか」
多摩「プリキュア?」
木曾「いや流石にそれはなあ」
大井「私って恋愛ものとか好きそうに見えます?」
北上「割と見える」
球磨「あ」
北上「お?」
球磨「君の名は」
木曾「あー」
多摩「見たことある奴はいるかにゃ」
大井「ないですね」
北上「いいんじゃない?評判良いし」
155 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:40:56.92 ID:1eFlCC/L0
木曾「時間は?」
球磨「1時間後」
大井「席取れるかしら…」
多摩「それほど混んでるわけじゃないしいけるにゃ」
球磨「よし。球磨がひとっ走り席だけ取ってくる」
木曾「いいのか?」
球磨「それで取れたら時間までここでゆっくり出来るし行くだけお得だ」
北上「じゃあここは球磨姉に甘えちゃいますかね」
大井「そうしましょう」
球磨「ふふん、任せろクマ」ドヤァ
156 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:41:26.07 ID:1eFlCC/L0
ミートソースをペロリと平らげて颯爽と去っていく球磨姉。
木曾「随分張り切ってたな」
多摩「お姉ちゃんっぽい事したいんだにゃ」
北上「なるほどね」
大井「普段は全然出来てませんからね」
サラリと酷いことを言う。
多摩「その通りにゃ」
北上「まあ確かに」
木曾「何にせよもう少しここでゆっくりしていかないとな」
大井「何か追加で頼んじゃいましょうか」
北上「ピザ分けて食べようよ」
木曾「俺はもう食べちゃったし、フォッカチオとかでいいや」
大井「ではそれで」
多摩「ハンバーグステーキにゃ」
北上「まだそんなに食べるの」
157 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:41:58.07 ID:1eFlCC/L0
多摩「ピッツァどう分けるにゃ?」
北上「ピッツァ2」
木曾「ピッツァ0」
大井「1で」
多摩「じゃ多摩がピッツァ3にゃ」
北上「さらに食べるか…」
木曾「球磨姉のは?」
多摩「冷めたらもったいないねえから食っちまうにゃ」
木曾「お、おう」
大井「あら、メッセージが…チィッなんだ提督から」
相変わらず反応が怖い。
多摩「なんて言ってるにゃ?」
大井「楽しんでるかーですって」カチカチ
北上「なんて返すの?」
大井「仕事しろ」
ごもっとも。
158 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:42:24.88 ID:1eFlCC/L0
大井「こんどは球磨姉さんからメッセージが」
北上「どれどれ?」
大井「北上さん。自分のスマホで見たらいいんじゃないですか」
北上「え、なんてゆーかさ。出すのも億劫で」
大井「はあ、まあいいですけれど」ハイ
北上「さんきゅー」
木曾「画像が送られてきたな」
多摩「なんおがおうあ?」モグモグ
木曾「食べ終わってからにしてくれ」
北上「おーチケット取れたみたいだね」
大井「館の中で自撮りしたみたいですね…」
木曾「何してんだ姉さん…なんか周りの人も見てるし」
159 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:43:08.13 ID:1eFlCC/L0
木曾「後で行ったらぜってー受付の人とかに、さっきの変な人の連れだーって見られるぜこれ」
北上「グラサンつけたイケイケなねーちゃんがやる事じゃないよねぇ」
大井「私達一応あまり目立たっちゃいけないんですけれどね」
多摩「これはお仕置きが必要だにゃ」
北上「お仕置き」
多摩「木曾」ヒョイ
隣の木曾に手を差し出す。
木曾「…え?」
多摩「木曾!」
木曾「いやわかんねえよ」
多摩「タバスコに決まってるにゃ!」
木曾「いやわかんねえよ!」
160 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:43:46.84 ID:1eFlCC/L0
多摩「これをピッツァの最後のひとつにたんまりかけてやるにゃ」ニヤリ
大井「あまり食べ物で遊ぶとバチが当たりますよ」
木曾「多摩姉、ドリンクバー行くからちょいとどいてくれ」
多摩「にゃ」
北上「あーそっか、ドリンクバー飲み放題か」
大井「北上さんも行きます?」
北上「いくいくー」
大井「何を御所望で」
北上「メロンソーダぷりーず」
大井「了解です」
161 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:50:55.42 ID:1eFlCC/L0
木曾「鎮守府の食堂にもこういうメニュー増えないかなあ」
多摩「パスタはともかくピッツァは厳しいと思うにゃ」
北上「お」
木曾「メニューが増えた事ってあるのか?」
多摩「何回かあるにゃ。フレンチトーストもそうにゃ」
北上「木曾木曾ー」
木曾「ん?」
北上「チクマー」ベロン
木曾「ブッwww」
多摩「な、なんにゃ…その顔は」
北上「この前食堂で事件があってさ」
木曾「めっちゃ再現度たけえ…ww」
大井「何笑ってるの。はい北上さん」
北上「サンキュー」
162 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:54:18.32 ID:1eFlCC/L0
北上「で、最後にこんな顔でチクマーってなってたの」
多摩「それほとんど川内のせいじゃないかにゃ」
木曾「まあそうなんだが流れが完璧すぎてさ」
球磨「ただいまクマァ!」
北上「うお、おかえりー」
多摩「語尾にゃ」
球磨「ただいま諸君」
木曾「チケットは?」
球磨「えーっと、それ!」
北上「なぜ胸元から」
球磨「洋画とかにありそうだと思って」
多摩「この中で胸に挟めそうなのは大井くらいだにゃ」
大井「多摩姉さんもできるんじゃ…」
163 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:55:54.06 ID:1eFlCC/L0
多摩「ちょっとお手洗いにゃ」ガタッ
多摩姉逃げる気か。
球磨「お、ピッツァが!貰っていい?」
多摩「いいにゃ。ご褒美にゃ」
北上「なに、ピッツァって流行ってるの」
球磨「ピッツァはピッツァだ」
木曾「ピッツァだな」
北上「どういうことだってばよ」
大井「前に出かけた時に色々あったんですよ」
北上「色々とは」
木曾「結論から言えば多摩がやらかしたんだ」
球磨「いっただっきまーす」パク
木曾「あ」
大井「あ」
あー。
164 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/04/30(月) 02:59:51.32 ID:1eFlCC/L0
づほの5周年ボイスしゅごい…
子供の時、食べ物に何か仕込むのは定番でした。
タバスコより塩コショウの方がダメージがでかいです。
まだ続く
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/30(月) 12:26:17.96 ID:PuWFOgXAO
乙なのね
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/30(月) 19:29:22.49 ID:5CHVmS1X0
食べ物で遊ぶ悪い子は一航戦に頭から食べられるのです
167 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/09(水) 02:38:10.21 ID:H44u7PEc0
多摩「た、ただいまにゃ」プルプル
必死に笑いをこらえている。さては遠くから見てたな。
球磨「ユルサンクマ」
机に突っ伏したまま呪詛の言葉を吐く球磨姉。
木曾「そろそろ行くか」
大井「そうね」
北上「私ポップコーン食べてみたい」
木曾「上姉も結構食べるな」
多摩「会計はどうするにゃ」
木曾「小銭とかないしまとめてでいいんじゃないか?」
大井「普段現金を使わない弊害ね」
北上「細かいのは帰ってからのがいいもんね」
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