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右京「呪怨?」修正版
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/14(水) 06:16:55.87 ID:VKN7a1Ov0
「それでこの腐った清酒がどうしたというんですか?」
「この家にはビール缶が散乱していました。
少し変だと思いませんか?
ビール派の人間が清酒を飲もうとするのは僕としては引っ掛かるんですよ。」
「お言葉ですが…ビール派の人間だって清酒くらいは飲みますから!」
「勿論その可能性はあります。
しかし問題は何故この清酒が数日前から台所に放置されているのかです。
ビール缶が散乱している状況からして達也さんはかなりの酒豪だと伺えます。
それでは何故、数日前に買った清酒を飲みもせずに台所に放置したのか?
もしかしたらこの清酒は達也さんが本来飲むために買った物ではなく
別の使用目的のために購入したのではありませんか。」
右京の推理に神戸は不動産屋で達也が語っていたことを思い出した。
それは霊能力者の響子が達也に旧佐伯家を購入する者に清酒を飲ませろと指示したことだ。
つまりこの清酒の使い用途は旧佐伯家へのお祓いを行うためのものだった。
「でも…それだと…やっぱりおかしいですよ。
何でその清酒が使われないでこの家にあるんですか?
確かその佐伯家はとっくに売買済にされたと鈴木さんは言っていたはずです。
あ、まさか…」
「そう、達也さん。
あなたは響子さんの忠告を無視してあの物件を売ってしまったのですね。」
この指摘を受けて達也もさすがに気まずくなってしまった。
幼い頃より妹の響子と接してきた達也は彼女の霊能力者としての力を信じていた。
だが自分たちにも生活がある。
あの物件が欲しい購入者がいるなら売らなければならない。
そのため達也は響子の忠告を無視してあの物件を売ってしまったそうだ。
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