提督「嫉妬メーター……？」

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1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 16:52:45.08 ID:EF/tKEBSo

明石「そうです、これを使えば艦娘たちの嫉妬の大きさが丸わかり！」

提督「なんでそんなマインスイーパーして回らなきゃいけないんですかねえ」

明石「いいんですか提督、処理を怠った爆弾はいつか爆発するものなんですよ？」

提督「もっとこう、夢のあるのにしようよ！　好感度測定器とか！」

明石「……夢がある？」

提督「そりゃそうだろう、あの子がこんなに俺の事を好きだったんだとかさあ！」

明石「逆は？」ﾎﾞｿｯ

提督「」ﾋﾞｸｯ

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2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 16:54:08.44 ID:T9Zq97Mlo

はよ

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 16:55:13.39 ID:EF/tKEBSo

明石「信じていたあの子に、実は嫌われていて――」

提督「あ……ああ」

明石「日頃向けられていた笑顔はあくまで業務上のもの」

提督「あばばばばばばばば」

明石「好いていてくれた子がいたと思ったらこちらが低い数値――」

提督「ああああああああああ」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ


明石「こんな反応をしてしまうお豆腐メンタルでも、嫉妬メーターなら安全安心！」

提督「ほんとぉ？」

明石「地雷の有無だけを的確に把握できますよ！」

提督「そ……そうだな、処理したいものだけを処理できるんだからな」

明石「そういう事、では円滑な鎮守府運用をお願いしますね」

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 16:59:32.07 ID:EF/tKEBSo

提督「使い方は？」

明石「まず何に対する嫉妬なのかをインプット、後は対象にレンズを向けるだけ」

提督「婦女子に対しレンズを向けまくる不審者の出来上がりですね、わかります」

明石「日頃お使いの通信端末とそっくりですから、ご安心ください」

提督「よく詰め込めたねそういうの」





提督「……じゃ、じゃあまずは一番ドッグの妖精さんに対する嫉妬から測ろうかな。平等に作業しているか責任者として確ｎ」

明石「往生際が悪い！　さっさと提督を中心に修羅場が発生していないか測ってください！」

提督「心の準備、準備期間プリーズ！！！！！」


↓ファーストかんむす

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 16:59:37.53 ID:vJa6jxWVo

親潮

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:07:51.59 ID:EF/tKEBSo

親潮：53

親潮「司令、どうされたのですか？」

提督「ああ……いやちょっとね、機器の調整を明石に聞いていて」

親潮「そうですか……すみません、親潮では役には立てませんよね」

提督「いやいや、むしろ最初に協力してくれたわけだから」

親潮「え？」

提督「なんでもないなんでもない、元々明石と親潮じゃ仕事が違うんだ。これからも護衛や遠征を頑張ってほしい」

親潮「は、はい！」



提督「……ねえどういう事この真ん中っぽい数字、いきなり判断に困るよこれ」

明石「そういわれましても、数値化したら必然的に真ん中だって出てきますよ」

提督「いくつ以下なら安全とか、そういう指針は？」

明石「そういうのは各々の性格と提督の甲斐性次第ですよ」

提督「じゃ、測定する意味は！？」

明石「目に見えてわかる地雷から先に処理できますよ？」

提督「あー……そうね、うん、まあそういう事なら」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:10:44.61 ID:EF/tKEBSo

親潮（行ってしまいました、真剣な表情で話し込んでましたけれど）

親潮（……明石さんみたいに頼られたいなあ）

親潮（工作艦の仕事は明石さんしかできない）

親潮（駆逐艦の仕事は……こんなにたくさん代わりがいるし……）


親潮（はぁ）


提督「角曲がって振り返ったら落ち込んでたんだけど」

明石「53ごときじゃ落ち込まないくらい甲斐性を見せてあげてください」

提督「……今まで適当に過ごしてきたけど、これからは秘書艦のローテとかもっと考えた方が良いのかな」


↓お次どうぞ

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 17:10:54.94 ID:w9jx9oB20

蒼龍

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:20:55.40 ID:EF/tKEBSo

蒼龍：94


提督「やだ、誘爆しちゃう！」

蒼龍「え、何？　出会い頭に小破？」

明石「……」ﾀﾞｯ

提督（ああ、明石がノータイムで離脱を！）

蒼龍「んん？　明石さんと何かしてる所だったんじゃないの？」

提督「あーいや、新しい端末の具合を聞いててね」

蒼龍「そうだったんだ、もう平気なの？」

提督「うん……だいたいわかったから（何がとは言えない）」

蒼龍「ふーん、なら良いけれど」

提督「それより、その……今日はちょっと鎮守府の皆と話そうと思っていてさ」

蒼龍「みんなと？」

提督「まずはそうりゅうのはなしをききたいとおもったんだ！」ﾜﾝﾌﾞﾚｽ

蒼龍「まずは私から？　ふーんどういう意図なのか聞いちゃおうかなあ♪」

10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:25:14.03 ID:EF/tKEBSo

提督（怖い怖い怖い怖い怖い、何これ？　何これ！？）

提督（いつものフレンドリーさで超怖い事聞かれたんですけど！）

提督（このふわっふわな笑顔の裏に94の嫉妬が隠されてるって知らなきゃただの質問だけどさ！

提督（地雷が見つかったらので優先的に処理したいです？　言えるわけがない！）





蒼龍「どったの提督？　ははーん、何か疚しい気持でもあるの？　セクハラ目的？」

提督「そそそんなわけないじゃないか！」

蒼龍「あはっ♪　そんなに慌てるとかえって怪しいよぉ、かぁわいい♪」

提督「ははははははは」

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:37:14.72 ID:EF/tKEBSo

提督（たまたまばったり会ったから……誰でも良かったように聞こえる、アウト）

提督（特別な蒼龍にまずは話を聞きたかった……白々しい、アウト）

提督（業務的にもっともらしく聞こえる形で特別艦を演出、よしこれだ）


提督「いやあ蒼龍も古参組だからね、この鎮守府の事を良く知ってるからぜひ聞きたかったんだ」

蒼龍「えへへ、提督ともけっこう長い付き合いかあ。でも、私より先任なんて何人もいるよ？」

提督「大型艦、しかもエアカバーを担う正規空母の意見をまずは聞いておきたかったっ」

蒼龍「え、でもはじめは加賀さんの出番が多くて最近は装甲空母が……」

提督「バランスを見ると蒼龍なんだよ、正規空母の中じゃかなり早くから来てくれただろう！」

蒼龍「そうだねえ、赤城さんの次だったから。2番目だけれど、それでもいいなら」


提督（……やだ。俺、地雷踏み過ぎ！？）

提督（いやいや理由付けがガバガバなんで不思議がられてるだけ、のはずだ）

提督（間違ってもより長く俺といる先任を羨んでるわけじゃないよね？）

提督（はははー提督めー自意識過剰な男なんて痛いだけだぞーはははー）

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:42:25.83 ID:EF/tKEBSo

……

蒼龍「そういうわけで、もっと第二航空戦隊の出番を要求しまーす」

提督「わ、わかった……史実に縁のない時にでも是非活躍してほしい」

蒼龍「うんうん、お願いを聞いてくれる提督さんの事、好きだよ♪」

提督「アリガトウ」



提督（……艦としての意識調査に徹したはずなのに滅茶苦茶疲れた）

提督（何も知らなければ和やかな話し合いにしか見えなかったろうに）

提督（だ、だめだ。94なんて数値を放置していたら後々酷い事になると決まっている）

提督（いくらか見て回った後は、ちゃんと蒼龍と向き合わなくちゃ）


提督「……はー、次だ」


↓お次どうぞ

13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]：2018/03/12(月) 17:42:51.40 ID:/Y8kCRS/0

名取

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:51:11.39 ID:EF/tKEBSo

名取：40

名取「提督さん、どうされたんですか？　疲れた顔をして……」

提督「大丈夫だよ名取、たった今癒された所だから大丈夫」

名取「そうですか？　では、私はこれで……」

提督（ふう、良かった良かった。安全な数値だ、安心安心）


提督（ほ、本当に安全だよね？）

提督（ああやってすぐ下がろうとするからぶっちゃけ嫌われてないか心配してたくらいだったんだけど）

提督（その割には40――）


提督（ダメだ、疑心暗鬼になっていたらキリがない！）

提督（まずは数字の大きな艦娘に優先して対処しよう、そうしよう！）

名取「あの……あっ、あの、提督さん……」

提督「ふわぁっ！」

名取「ふえぇ？」

提督「ああごめんごめん、ちょっと考え事をしてたから」

名取「す、すみません。気遣いが足りませんでした」

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 17:57:24.53 ID:EF/tKEBSo

提督「そんな事ないよ、それより何か思い出したのかい？」

名取「いえ、単に糸くずを見つけたものですから」

提督「ありがとう名取、十分気を利かせてくれてるじゃないか」

名取「そんな……私はみんなと違って……」

提督「ははぁ、名取はもっと自分に自信を持つべきだよ」

名取「そうでしょうか」

提督「うんうん、いつも誰かと比べてたら疲れるからね。まして妬んだりしたら（強調）」

名取「は、はい……」

提督「五水戦旗艦として堂々としていてほしいな」

名取「あの、あっ　ありがとうございます」


提督（なるほど、単に自信がなかったんだな）

提督（だから自分とは違って――と思い込んでいる他の艦娘に少し妬いていたと）

提督（可愛いもんだ、名取は癒しだなあ）


提督（……という解釈で大丈夫、だよね。そうだと言って）


↓お次どうぞ

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 17:57:36.14 ID:uto0wOBuO

吹雪

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 18:00:13.65 ID:+UNImEcA0

金剛｢shit!meterデスカ？｣

18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 18:10:58.88 ID:EF/tKEBSo

吹雪：14

提督（安全……望んだ安全が今度こそ手に入った！）

吹雪「司令官、お疲れ様です。見回りですか？」

提督「そんな所だよ、皆が快適に過ごせているかを聞いて回っていてね」

吹雪「ありがとうございます！　司令官のおかげで、私はいつでも！」

提督「それは良かった、他ならぬ初期艦に不満を溜め込ませていたとあっては提督失格だからね」

吹雪「えへへ……」

提督（うんうん、数値に裏付けられた安全地帯がここにある）

提督（ちょっとだけ妬いてくれない事に寂しさを感じるけれど）




提督（……なんて贅沢を言う余裕はさっき失せました）

提督（好感度が高いのか低いのか初期艦の余裕なのかはこの際問わない！）

提督（とにかく腹に一物抱えず慕ってもらえるというだけで尊い！）

提督（さすふぶですよ、さすふぶ）

19 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2018/03/12(月) 18:17:41.89 ID:EF/tKEBSo

吹雪「お疲れ様です、司令官。お手伝いする事があればいつでも教えてくださいね？」

提督「その時はよろしく頼むよ、それじゃあまた」


提督（良かった……長くいるだけにTNTが積み増されているなんて事はなかった）

提督（そもそも駆逐艦相手ならだいたいセーフだろ、たぶん）

提督（むしろ親潮が最大限おませだっただけなんだよ、きっとそう）

提督（一番数の多い艦種に地雷が埋まりまくってたらやだなとか決して思ってないから）

提督（これはあくまで常識に照らし合わせた判断だから、うんうん）



↓お次どうぞ、ちょっと中座します

20 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2018/03/12(月) 18:17:51.67 ID:p9/e3wkOo

嵐