【ガルパン】エリカ「第64回戦車道全国高校生大会」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:27:46.93 ID:FlLfuR2s0
エリカ「さて、全国大会の組み合わせ抽選会の会場に来たわけだけど」
エリカ「流石に一人は心細いわね、小梅にも来てもらえば良かったわ」
エリカ「とりあえず席に座って待ちましょうか」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:29:03.57 ID:FlLfuR2s0
沙織「あっ、あれ!」

華「確か黒森峰の…」

麻子「感じ悪い人」

優花里「逸見エリカ殿でありますよ!」

みほ「エリ、逸見さん…」

エリカ「あら、こんにちは。皆さんお揃いで」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:30:39.01 ID:FlLfuR2s0
麻子「そっちは一人か、寂しいな」

沙織「ちょっと麻子!」

エリカ「いいのよ、それじゃあまた。決勝で待ってるから」

みほ「うん、頑張るね」

華「何も嫌味言われませんでしたね」

みほ「エリカさん、根はいい人だから」

優花里「黒森峰の隊長ですよ!ぜひお話してみたいであります!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:31:25.89 ID:FlLfuR2s0
『黒森峰女学園、3番!』


エリカ「ちょ…!えぇ…」

ザワザワ…



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:32:21.57 ID:FlLfuR2s0
戦車喫茶ルクレール

店員「いらっしゃいませー」

エリカ「あ、一人で」

店員「空いてるお席へどうぞー」


エリカ「はぁーー…」

優花里「あっ!逸見殿!」

エリカ「あれ?大洗、あなたたちも来てたのね…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:33:11.15 ID:FlLfuR2s0
みほ「よかったら一緒にどう?ここ、六人席だし」

麻子「おい」

沙織「いいじゃん麻子、華もいいよね?」

華「はい、構いませんよ」

エリカ「じゃあそうさせてもらうわ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:33:48.19 ID:FlLfuR2s0
みほ「で、どうしたの?ため息ついてたけど…」

エリカ「言わなくてもわかるでしょ、組み合わせよ…」

沙織「あっちのブロックってどんな感じだったっけ?」

優花里「四強が全部固まっています」

麻子「継続高校もそっちだったな」

華「私たちの方はアンツィオと知波単ぐらいですね」

エリカ「最悪よ、初戦でプラウダ、二回戦でサンダースか聖グロと当たるんだもの」

みほ「あはは…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:34:27.95 ID:FlLfuR2s0
エリカ「なんとしても決勝まで行くからそっちも上がってきなさいよ。あなたを倒すのは私なんだから。じゃ」

みほ「はい!」

優花里「って、もう行くんですか?」ガーン

エリカ「いつまでもゆっくりしてると帰りたくなくなるじゃない…。絶対隊員から責められるわ…」

華「あら、意外と仲良しなんですね」

エリカ「そりゃ、同じ学校だからね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:35:30.58 ID:FlLfuR2s0
黒森峰女学園


エリカ「その、ごめん」

小梅「気にしないでエリカさん」

直下「はー…」ボソッ

エリカ「あからさまに溜め息をつかないでよ」

小梅「まあまあ二人とも…」

直下「で、これからどうするの?何もせずに勝てる相手じゃないけど…」

エリカ「確かに、今の私たちじゃ10やって9勝てるとは限らないわね」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:36:10.20 ID:FlLfuR2s0
小梅「どこかに練習試合でも申し込む?」

エリカ「無理な話ね」

直下「なんで?」

エリカ「私に人脈が無いわ」

小梅「…」

直下「…」

エリカ「仕方ない。とにかくあと一か月、訓練あるのみよ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:37:13.09 ID:FlLfuR2s0
エリカ「一回戦のマップ来たでしょ?どんな感じ?」

小梅「えっと…、どうぞ」

エリカ「ふぅん…狭いわね...」

小梅「1回戦は参加車両が少ないので」

エリカ「四方は森で囲まれ北の少しあがったところに集落、南は田畑か…」

エリカ「編成や作戦はこれから考えるわ、いつも通り練習させて」

小梅「はーい」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:39:27.46 ID:FlLfuR2s0
小梅「みんな集まりました」

エリカ「よし、じゃあ今回の編成と作戦を発表するわ」

エリカ「じゃあまず編成から。ティーガーU1両、パンター4両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、ルクス各1両でいくわ」

エリカ「フラッグ車は直下のパンター、頼めるわね?」

直下「はい!」

エリカ「で、作戦は...」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:40:15.48 ID:FlLfuR2s0
エリカ「これが今回の作戦よ。質問は?」

「...」

エリカ「無いみたいね」

小梅「あのー」

エリカ「赤星」

小梅「作戦名は…?」

エリカ「ああ…忘れてたわ」

エリカ「作戦名は『第十二篇作戦』よ!」

エリカ「じゃあ解散!試合に向けていっそう励みなさい!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:42:47.36 ID:FlLfuR2s0
一回戦当日、会場


エリカ(風が強い、風向は南、ここ数日は雨が降ってないから乾燥してる…。良し)

エリカ「整備の方はどう?順調?」

小梅「うん、問題なくやってるよ」

エリカ「そう、ならよかったけど」

小梅「向こうに挨拶に行かなくていいの?」

エリカ「いや、ほら、こっちから行くと私が下みたいで嫌じゃない?」

小梅「はぁ…。そういうとこ直した方がいいよ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:43:45.00 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それに向こうの選手と面識無いのよねぇ」

エリカ「態度と身長が対照的なあの人や色々とでかいあの人とならあったのだけど」



アリーナ「挨拶に行かねでええんだべか?」

ニーナ「向こうの隊長がおっがねえ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:44:57.81 ID:FlLfuR2s0
審判「両校整列!これより、黒森峰女学園対プラウダ高校の試合を始めます」

審判「一同、礼!」

「「「よろしくお願いします!」」」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:46:11.97 ID:FlLfuR2s0
エリカ「試合開始5分前か…」

直下「ねー隊長、なんかありがたい言葉とかないの?」

エリカ「はぁ?何言ってんの?集中しなさい」

直下「いやぁこうさー、気が引き締まるようなさー」

エリカ「わかったわよ…」

エリカ「えー、聞きなさい」

エリカ「相手は一昨年の優勝校。黒森峰の10連覇を阻止した存在よ」

エリカ「車両は高性能、練度も並み以上」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:47:18.44 ID:FlLfuR2s0
エリカ「でも一昨年のリベンジを初っ端から出来るなんてゾクゾクしない?」

エリカ「目指すは優勝!それを阻む奴は全員蹴散らすのみ!」

エリカ「各員全霊を尽くしなさい!!以上!」

「「「ヤヴォール!!」」」

直下「おおー」パチパチ

エリカ「よし、じゃあ乗って」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:48:08.60 ID:FlLfuR2s0
エリカ「あなたたち、よろしくね」

エリカ車砲手「任せて」

エリカ車装填手「はーい」

エリカ車操縦手「ん」

エリカ車通信手「はい!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:50:26.90 ID:FlLfuR2s0
『試合開始!!!』

黒森峰女学園 
ティーガーU 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、エレファント 1、ヤークトパンター 1、ラング 2、ルクス 1

プラウダ高校
T-34-75 4、T-34-85 4(ニーナ、アリーナ、フラッグ)、IS2 1、KV-2 1
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:52:21.89 ID:FlLfuR2s0
エリカ『よし、じゃあ作戦開始!』

ルクス車長『いってきまーす』

エリカ『頼んだわよ』

エリカ(この作戦は最初が肝心…、あの子達にかかってるわ)

エリカ『私たちも行くわよ!本隊、パンツァーフォー!』
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:53:48.50 ID:FlLfuR2s0
直下『11時に敵T-34-75が1両!』

エリカ「陽動ね」

エリカ『撃破しない程度に反撃!後退しても追撃はするな!』

ルクス通信手『こちらルクス、A5地点に着きました』

ルクス通信手『隊長の予想通り本隊は廃村に居ますよ』

エリカ車通信手『了解、じゃあ始めてください。気を付けてね』

エリカ車装填手「ねえエリカちゃん、陽動に乗らないのは解るけどなんで撃破しちゃダメなの?」

エリカ「ああ、それはね…」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:55:01.48 ID:FlLfuR2s0
ルクス通信手「これ、ばれないのかな?」

ルクス操縦手「確かに振り返ればすぐに見つかるね」

ルクス砲手「まあその時はその時でしょ」

ルクス車長「いいから手を動かす!まだ数やらないとなんだから」ドパァ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:56:30.16 ID:FlLfuR2s0
エリカ「包囲の準備は整い、陽動の車両が来るのを今か今かと待ち構える」

エリカ「そんな状態なら後ろの警戒が疎かになりがちじゃない?」

エリカ車装填手「なるほど…」

ルクス通信手『撒き終わりました!いきます!』

ルクス砲手「ファイヤー!!」

エリカ車通信手『お疲れ様です。ありがとう!』

エリカ『本隊、陽動を突破し集落に乗り込め!』
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:59:17.05 ID:FlLfuR2s0
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エリカ「で、作戦は」

エリカ「プラウダは隊長は変わったけど、ドクトリンも車両も変わらないはず」

エリカ「新しい隊長が誰かわからないけど、新戦術を考える能力がある人材が居るとは考えにくいのよね…」

エリカ「となると前隊長カチューシャが採っていた包囲戦術になる」

エリカ「今回のマップで包囲をするとなれば、集落かそこがある高地の崖に追い込むか」

エリカ「相手の開始位置は集落に近い。だから多分そこで包囲してくるわ」

エリカ「その包囲を封じるためにここ、後ろにある森。これを燃やすわ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:00:26.90 ID:FlLfuR2s0
エリカ「その為にルクスには機関砲じゃなくて火炎放射器を載せる」

エリカ「試合開始と同時にルクスはそこに走る」

エリカ「ガソリンを撒いて、点火」

エリカ「相手がパニックになってる間に、本隊でこれを撃滅する」

エリカ「これが今回の作戦よ」

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28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:02:51.20 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「おっせえなぁ…」

アリーナ『ニーナ!うすろ!森が燃えてるベ!』

ドォォォン!

T-34-75車長『すみませぇん!撃破されました!』

ニーナ「ええっ!」

ニーナ車装填手「どうすっだ?」

IS2車長『前方から敵本隊!突入してきたベ!』

ニーナ『後退後退!森に入るべ!でぇじょうぶだ!戦車は燃えねぇ!』
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:03:45.65 ID:FlLfuR2s0
エリカ「炎の中に入った…」

エリカ車砲手「混乱してるんじゃないか?」

エリカ「そうだろうけど、ちょっと想定外ね…」


ドォォォン!


ルクス通信手『こちらルクス!やられましたー』

エリカ車通信手『お疲れさまです。危ないから外には出ないでください』

ルクス通信手『はーい』

エリカ「彼我ともに9両…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:04:28.46 ID:FlLfuR2s0
エリカ車通信手「で、これからどうするんですか?」

エリカ(相手はこれより後ろはエリア外、後退は出来ない)

エリカ(かといってじっとしててもどうにもならない)

エリカ(どこかで出てくるはず、そして集落から田畑に通じる道は2本)

エリカ(なら…)

エリカ『隔岸観火!全車、予定通り集落を包囲!出てきたところを叩くわよ!』

『『『ヤヴォール!』』』
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:05:16.87 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「遅いね…」

エリカ車砲手「まだ一発も撃ってないんだけど」ウズウズ

エリカ車通信手「あはは…」

エリカ(それにしても遅い…炎に入ってもう数分も経ってる)

エリカ車操縦手「…」

ラング二号車車長『敵、出てきました!』

エリカ『砲撃開始!!』
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:07:11.29 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!ゴォォォン!!

シュポッ


ヤークトパンター車長『T-34-861両を撃破!』

エリカ「よし!このまま…」

エリカ(っ!)

エリカ『全車砲撃やめ!』
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:08:26.36 ID:FlLfuR2s0

エリカ車砲手「どうしたんだ逸見!」

エリカ車通信手「チャンスですよ隊長!」

エリカ「いや…」

直下『隊長!なんかおかしいよ!』

エリカ『ええ、煙で視界が悪いけど…』


直下『8両しかいない!』エリカ『フラッグ車がいない…』
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:10:31.97 ID:FlLfuR2s0
「「「…え?」」」



小梅『エリカさん!T-34-853両のどれにもフラッグが無いよ!』

エリカ『確かフラッグ車はT-34-85だったはずよね…』

小梅『きっと燃やしたんだ…』

エリカ『…小梅!居ない車両は分かる!?』

小梅『よく見えないけど、たぶんKV-2!』
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:11:48.28 ID:FlLfuR2s0
エリカ『…まさか!?』

エリカ「全速でフラッグ車の方に走って!!」

エリカ車操縦手「ん」



ドォォォォォォォォォン!!!
ガッッ!!シュホ!


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:14:50.76 ID:FlLfuR2s0
直下「なっ!?」

エリカ「いいからアイツを仕留めろ!!」

直下「っ!撃て!」



ドォォォン!!
ガッ!
シュポッ



KV-2車長『すみませぇん!フラッグ車仕留められんかっただ…あとやられちまっただ〜。でも隊長者はやっつけたべ!』

ニーナ『でかしただ!向こうは指揮官が居ない、この試合もらったべ!』
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:19:14.39 ID:FlLfuR2s0
とりあえずここまで
また夜に更新します
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:30:32.40 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「え!やられたの!?」

エリカ車通信手「そうみたいですね…」

エリカ車砲手「一両も撃破してないんだけど!!」

エリカ車操縦手「試合に負けるよりはいいでしょ?」

エリカ車砲手「てかどうすんの!?勝てるの?」

エリカ「大丈夫よ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:31:30.35 ID:FlLfuR2s0
エリカ車砲手「なんで?」

エリカ「代が変わった時からずっと、私が車長全員に戦術と指揮を教えてきたからよ」

エリカ車装填手「役割ごとの練習の時にねー」

エリカ車操縦手「あなたは自分の練習しか興味なかったんでしょうけど」

エリカ車通信手「ふふ…」クス

エリカ「指揮を執るのは数人でいいが、指揮を執る能力があるのは多い方がいいでしょ?」

エリカ「ま、ここで負けるようじゃそれまでのチームってことよ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:32:06.34 ID:FlLfuR2s0
エリカ『頼んだわよ小梅!』

小梅『任せてエリカさん!』



小梅『みんな落ち着いて!私が指揮を執ります!』

小梅(といったものの、自信ないなあ…)

小梅(まず状況を整理しよう)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:32:57.16 ID:FlLfuR2s0
小梅(こっちは残り8両、相手がいる田畑より少し高い場所に居る)

小梅(田畑に降りる道は2つ、後ろからは火が迫り煙で視界も悪い)

小梅(相手は7両、遮蔽物のない田畑の方へ逃げた)

小梅(フラッグ車の識別は不可能、か…)

小梅『ラング1号車!そこから相手の位置は見えますか?』

ラング一号車車長『見えた!全車両田畑に展開しています!』
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:37:41.12 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!バァァァン!!



ラング一号車車長『撃ってきた!』

小梅『応戦します!直下さんは下がって!』

直下『ヤヴォール!』
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:38:28.98 ID:FlLfuR2s0
観客席

ルクス車長「皆さん!お疲れ様です!」

エリカ「そっちこそ、いい働きだったわよ」

エリカ車通信手「みんなケガはなさそうだね!よかった…」

エリカ車砲手「よくないよ〜私一両もやっつけてないよ〜」

エリカ車装填手「まあまあ」

エリカ車操縦手「よくないね、回収車さんにすごい迷惑かけたし」

エリカ「…」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:39:48.39 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それにしても、苦戦してるわね」

エリカ車操縦手「距離があるし、視界も悪いから」

ルクス車長「それに相手はどの車両がフラッグか分かりません」

エリカ「まるで王様ドッチボールね」

エリカ車砲手「」ブフッ!

エリカ車装填手「エリカちゃん…」

エリカ車通信手「あはは…」

エリカ車操縦手「…」クス…
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:43:01.94 ID:FlLfuR2s0
ニーナ(この調子だべ…撃破は出来なくても後ろから火は迫ってらぁ...)

ニーナ(田畑に下りる道は1両ずつしか通れねぇ、そこで集中砲火すっべ)

ニーナ『攻撃の手を休めんな!攻めまぐれぇ!』

ニーナ『フラッグも他の車両と同じように振る舞ってけろ!』
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:44:32.81 ID:FlLfuR2s0
小梅(フラッグの有無だけじゃなく挙動でもわからない…)

直下『赤星さん!火がもう後ろまで来てる!』

小梅(このままじゃ埒が明かない…)

小梅『ヤークトパンター!エレファント!』

小梅『我はこれより突撃を敢行する!相手の動きをよく見て、フラッグ車を撃ってください!』

『『ヤヴォール!』』

小梅『第八計作戦です!』
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:46:02.54 ID:FlLfuR2s0
小梅「行こう。お願いね」

小梅車操縦手「無茶言うなぁ…」

小梅「前進!」


アリーナ『ニーナ!一両突っ込んでくっべ!』

ニーナ『撃でぇ!あのパンターの撃破を優先するべ!』

パンター3号車車長『指定された2両以外は自由砲撃!赤星さんを援護します!』
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:49:06.09 ID:FlLfuR2s0
ドォン!バァン!


アリーナ『奥の車両も撃っで来た!』

ニーナ『撃でぇ!撃ぢまぐれぇ!!』


ゴォォン!


小梅「左に!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:50:20.42 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!



小梅「停止!」


小梅「前進!」


ヤークトティーガー車長「フラッグ車はどいつだ…」


T-34-85(フラッグ車)車長「どんどん近づいて来るべ…逃げね゛ぇと…」

ドゥルルル…
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:51:07.64 ID:FlLfuR2s0
ヤークトパンター車長(あいつ!砲撃を止めて後退した!)

ヤークトパンター車長『向かって右から二番目の車両!あいつがフラッグ車だ!撃て!』



ドゴォォオオンッ!!バァァァン!!
カッ
カッ
シュポ!
シュポ!



T-34-85(フラッグ車)車長「なっ…」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:51:50.06 ID:FlLfuR2s0
審判『プラウダ高校フラッグ車、行動不能!』

審判『黒森峰女学園の勝利!!』



ワァァァァァァァ!!



52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:57:48.38 ID:FlLfuR2s0
小梅「よかったぁ…」ホッ

小梅車砲手「お疲れ、小梅」

小梅「いやぁ、走りが良かったよ」

小梅車操縦手「まあねぇ〜」

小梅車通信手「最後はやられたけどねー」

小梅車操縦手「なにおう!」

小梅「ははは…」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:58:37.53 ID:FlLfuR2s0
観客席


エリカ車通信手エリカ車装填手「「いぇーい!!」」パァン!

エリカ車砲手「やった!」グッ!

エリカ車操縦手「…」ホッ

ルクス車長「やりましたね、隊長!」

エリカ「私は何もやってないわよ」

エリカ「でも、ええ…やってくれたわね」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:59:18.52 ID:FlLfuR2s0
小梅「エリカさん!」ダッ

エリカ「小梅、よくやったわね!」

小梅「そうかな…?」テレテレ

エリカ「ええ、あなたのパンターが文句なしのMVPよ」



直下「隊長、隊長が小梅の立場だったらどうしてたの?」

エリカ「教えないわ。私が解を与えたら、新しい解が生まれなくなる」

直下「思い浮かばないんだぁ〜」ニヤニヤ

エリカ「あ゛ぁん!?」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 22:03:40.81 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「失礼します!」

エリカ「あら、プラウダの。挨拶ならあの赤毛のところに行きなさい」

赤星「あはは…」

ニーナ「お手合わせ、ありがどうございました!」

赤星「いえいえ、こちらこそ!勉強になりました!」


審判「一同礼!」

「「「ありがとうございました!!!」」」


エリカ「全員揃ったわね!撤収!」

「「「ヤヴォール!!」」」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 22:04:57.54 ID:FlLfuR2s0
今日はここまでです
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 22:23:55.93 ID:g34iKfYM0
おつ
続きが気になるいい作品
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 23:30:08.46 ID:xV0qiMCJ0
おつ これは楽しみ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 08:47:24.43 ID:IOvcYMHMo
乙ー
期待
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:05:05.40 ID:RCXggMju0
翌日、黒森峰学園艦エリカ自室

エリカ(次の相手はサンダースか…)

エリカ(まあ聖グロとじゃどっちが上がってきても驚かないけど...)

エリカ(大洗も勝ったみたいね)ホッ

ブルルルル

エリカ「電話?誰から…て、まほさん!?」

まほ『私だ』

エリカ『まほさん、お久しぶりです!』
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:06:11.41 ID:RCXggMju0
まほ『元気そうだな。ニュースを見たぞ、一回戦突破おめでとう』

エリカ『ありがとうございます!』

まほ『みほから聞いたが面白いことをやったそうだな、自分の戦車道は見つかったか?』

エリカ『いえ、まだまだ手探りです』

まほ『そうか、まあゆっくり探せばいいさ』

エリカ『…はい!』

まほ『そうだ、決勝は観に行くから。じゃ』

エリカ「え?って、切れた…」


まほ(今のはプレッシャーになったかな…失敗した)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:07:31.01 ID:RCXggMju0


小梅「二回戦のマップ来ましたー」

エリカ「どれどれ…」

エリカ「荒野、か。北は林が、中央西寄りには岩場。東は平地…と」

エリカ「ん、ありがとう」

小梅「はーい」

エリカ(サンダースかぁ…)

エリカ(隊員の練度は私たちと大して変わらないけど、戦車の質はそれどころかプラウダにも劣る)

エリカ(大会後半ならまだしも、十両しか投入できない二回戦ではよっぽどの事が無い限り…)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:08:39.49 ID:RCXggMju0


エリカ「えー、これより二回戦の編成と作戦を発表する」

エリカ「ティーガーU1、パンター4、ラング2、ヤークトティーガー1、ヤークトパンター1、レオパルト1でいくわ」

エリカ「それで、作戦はこう」

エリカ「偵察のレオパルト以外の全車両はF5地点の岩場に展開、布陣。攻勢に出ることを前提とした陣地防御を以て敵戦力を撃滅する」

エリカ「何のひねりもない、単純なものね。何か質問は?」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:09:34.54 ID:RCXggMju0
モブ「いいですか?」

エリカ「どうぞ」

モブ「なんで最初から攻勢に出ないんですか?相手がサンダースなら、真正面からぶつかっても特に苦戦することもなく勝てるのでは?」

エリカ「うーん確かにそうなんだけど、なるべく損害を出さずに勝ちたいのよ。そりゃあ殴り合っても負けないだろうけどね。でも相手の車両は私たちのそれよりも機動力で優れているから、側面なんかに回られると損害がでるでしょ」

エリカ「その点、陣地防御ならばそれを抑えられる。相対戦闘力の話したでしょ?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:10:16.20 ID:RCXggMju0
モブ「はい。確か、周到な準備による敵の防御陣地を攻撃するとき、通常、攻撃部隊全体では敵の三倍の戦力を準備する、でしたよね」

エリカ「その通りよ。でも戦車道では投入できる戦力には限りがある。だからこそよ」

エリカ「他には?」

「...」

エリカ「無いみたいね。あー忘れてた、作戦名...」

エリカ「思いつかないから小梅、決めて」

小梅「えー...じゃあ、ロールキャベツ作戦で!」

エリカ「...は?」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:12:45.26 ID:RCXggMju0


ダッダッダッダッ

エリカ「誰よ廊下走ってるの…」

小梅「大変だよエリカさん!」バァン!

エリカ「ノックしなさいよ」

小梅「それどころじゃないって!これ見て!」

エリカ「サンダースの編成…って、カール!?」

小梅「どうしよっか…」

エリカ(正直、信用できない…)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:14:35.19 ID:RCXggMju0
エリカ(サンダースの財力なら導入は出来るだろうし、検討してるとも言ってたけど…)

エリカ(あの学校は聖グロほどじゃないけどシャーマン系の戦車で戦う事への拘りがある)

エリカ(それに扱いやすいシャーマンばっかのあの学校にカールを整備する技術がある?)

エリカ(一回戦では出してなかったし…、導入したという話も耳に入ってない)

エリカ(事前に登録されてない戦車が試合に出るのはルール違反だけど、登録した戦車が出ないというのはその限りではない)

エリカ(カールに一網打尽にされるのを恐れて小隊行動したところを局地的に数的有利の状況を作って各個撃破する作戦?)

小梅「エリカさん…?」

エリカ「ああごめん、えっと…これはみんなには言わないで。混乱を招くから」

小梅「はーい」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:15:22.66 ID:RCXggMju0
二回戦当日、会場

エリカ「私挨拶行ってくるから、こっち任せるわよ」

小梅「うん、行ってらっしゃい」


エリカ車通信手「隊長が挨拶行くなんて珍しいねー」

エリカ車装填手「うん…しかもこんなに早く」

エリカ車砲手「悪いモノでも食べたんじゃね?」

エリカ車操縦手「挨拶が目的じゃないと思うけど」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:16:37.56 ID:RCXggMju0
アリサ「ハロー、調子はどう?」

エリカ「…え?」

アリサ「何よその驚いた顔は」

エリカ「いや、そっちから来るとは思わなかったし…しかもこんなに早く」

アリサ「そりゃあウチの方が実力も実績も劣ってるわけだし、こっちから行くのが筋でしょ」

エリカ「どうでしょうね…」ジトー

アリサ「そんな怖い顔しないでよ、フェアプレーでやりましょう」スッ

エリカ「ふん…」ガシッ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:17:34.32 ID:RCXggMju0
エリカ「どんな感じ?」

エリカ車装填手「あれー?お帰りも早いね?」

エリカ車砲手「途中で引き返したとかー?」

エリカ「そんなんじゃないわよ。向こうから来た」

エリカ車通信手「へー」

エリカ「たぶん、見られたくないものがあるんだと思う」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:19:21.29 ID:RCXggMju0
審判「両校整列!これより、サンダース大付属高校対黒森峰女学園の試合を始めます」

審判「一同、礼!」

「「「よろしくお願いします!」」」



エリカ「よし…全員搭乗!」
「「「ヤヴォール!」」」



エリカ「あなたたちにだけ言っておくわ…。サンダースは、カールを導入しているかもしれない」
「「…は?」」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:20:44.58 ID:RCXggMju0
『試合開始!』


黒森峰女学園
ティーガーU 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、ラング 2、ヤークトティーガー 1、ヤークトパンター 1、レオパルト 1

サンダース大付属高校
Ⅿ4シャーマン75o 4(アリサ(フラッグ))、Ⅿ4A1シャーマン76o 4、ファイヤフライ 1、カール自走臼砲 1(?)


エリカ『パンツァーフォー!』
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:22:52.94 ID:RCXggMju0
レオパルト通信手『こちらレオパルト、敵が陣形を組みながら南東に進撃中』

レオパルト通信手『てか、新砲塔4に旧砲塔2にファイヤフライ1の7両しかいないんですけどー』

エリカ車通信手『ありがとう。そのまま続けてください』

レオパルト通信手『はーい』

エリカ車通信手「だそうです」

エリカ車装填手「残り3両のうち1両はフラッグ車だとして、護衛に2両もつけるかな?」

エリカ「別に2両編成の小隊がいるのかも…」

エリカ(ん?それマズいんじゃ…)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:23:40.11 ID:RCXggMju0


レオパルト通信手『あー、敵本隊西に進路を変えました。そのうち接敵しますね』

エリカ車通信手『了解です』

エリカ車通信手「隊長、敵来ます!」

エリカ『総員、戦闘準備!』

『『『ヤヴォール!』』』
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:25:39.54 ID:RCXggMju0
M4A1一号車通信手『こちら本隊、敵本隊を発見!交戦します!』

アリサ『了解!ただ、ほどほどにね』

Ⅿ4A1一号車通信手『イェスマム!』


ドォン!


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:26:19.95 ID:RCXggMju0
ヤクパン車長『撃ってきたぁぁあ!!』

エリカ『落ち着きなさい。側面に回られない限り大丈夫よ』

エリカ車通信手「にしても相手は障害物のない所で撃ってるけど、いい的になるだけですよね?」

エリカ「それなのよねえ…」


ドォォォォォォォンンン!!!


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:27:30.61 ID:RCXggMju0
直下「げっ…」

小梅「この音…」

エリカ「あっちゃあ…」

エリカ『回避運動!って、もう遅いか…』


バァァァァァァァン!!!
シュポ


パンター四号車車長『こちらパンター四号車!走行不能です』

エリカ『ん、お疲れ』
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:28:40.63 ID:RCXggMju0

レオパルト通信手『なんかすごい爆発見えたんですけどー』

ラング二号車車長『説明してください!』

エリカ『あー。お察しの通り、敵はカールを擁している!上方からの砲撃にも気を付けなさい!』

『『『ヤヴォール!』』』

エリカ「なるべく岩に張り付いて」

エリカ車操縦手「ほい」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:29:25.65 ID:RCXggMju0
直下『で、どうすんの隊長!?』

エリカ『…もう一発見る』

直下『は?』

小梅『もう一度見て、砲弾の飛んでくる方向や弾着までの時間からカールの大まかな位置を把握する、ですね』

エリカ『その通りよ』

エリカ『装填まで時間がある、シャーマン隊に応戦しなさい!』

『『『ヤヴォール!』』』
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:30:21.86 ID:RCXggMju0


アリサ「よし…まず一両」

アリサ『相手はカールの砲撃も意識しながら戦うことになるわ!こっちに利がある!攻めるのよ!!』

『『『イェスマム!!』』』
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:31:18.25 ID:RCXggMju0
ドォォン!バァァン!



エリカ「撃ってくるわね…」

エリカ車装填手「撃ちたいだけ撃たせて弾切れ狙うってのは?」

エリカ「果てしなさすぎる」

エリカ車砲手「私も撃ちたーい!」

エリカ「私がカール見るから今は我慢なさい」

エリカ車砲手「ぶー」

エリカ車操縦手「エリカ」

エリカ「なに?」

エリカ車操縦手「私も暇」

エリカ「うるさい」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:32:06.92 ID:RCXggMju0


カール車長『装填完了!撃ちます!』

アリサ『よっしゃあ!ぶちかましなさい!』

カール車長「撃てえ!」



ドォォォォォォォンンン!!!



83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:32:55.22 ID:RCXggMju0
エリカ「来たっ!」

エリカ(1…2…)

エリカ「...」



バァァァァァァァン!!!



エリカ車通信手『大丈夫ですか!?』

『『『大丈夫です!』』』

エリカ車通信手「隊長、今の砲撃での被害は無しです!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:35:33.91 ID:RCXggMju0
エリカ「よかった…。で、三時の方向から飛んできたけど、大体どの辺か分かりそう?」

エリカ車通信手「方向、時間、カールの大きさから考えると…多分A0地点!」

エリカ「ん、ありがとう」

エリカ車通信手「あと、カールがそこという事はフラッグ車はA1とかA2地点かなって」

エリカ「わかった。レオパルトに伝えて」

エリカ『カールはA0地点に居ると思われる!小梅、浸透で叩けるわね?』

小梅『やってみる』

エリカ『直下、小梅に付いていきなさい。その方が安全だわ』

直下『直下りょうかーい』
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:37:01.93 ID:RCXggMju0
小梅『でもエリカさん、どうやって離脱する?』

ヤークトティーガー車長『私がやります!』

エリカ『わかった。ヤークトティーガー、前へ!』

ヤークトティーガー車長「パンツァーフォー!」

ヤークトティーガー操縦手「いよっしゃぁ!!」



M4A1一号車通信手『二発目、撃破無し!』

アリサ『ちっ...。』
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:38:46.71 ID:RCXggMju0


ヤークトティーガー車長「前進!!」


ブロロロロロロ


「うわぁぁぁ128mmが突っ込んで来たぁ!!」

「足を狙え!」

「いや砲身だ!」

「側面を撃て!」

「カール撃ってくれええ!」

「バカ!巻き込まれるわ!」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:39:42.12 ID:RCXggMju0
ドォォン!ドォォン!
カァンッ!


小梅『よし、行こう直下さん!』

直下『うん!』


ヤークトティーガー操縦手「250oの装甲なめんな!」

ヤークトティーガー砲手「くらえ!128o!」


ドォォォンンッ!
シュポッ!


88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:40:16.87 ID:RCXggMju0
ヤークトティーガー車長「よしっ!76oを撃破!」

エリカ『離脱成功よ、でかしたわ』

ヤークトティーガー車長『後でアイスね〜』

エリカ『はいはい。てか集中なさい』


ファイヤフライ車長「...撃て!」


89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:41:15.78 ID:RCXggMju0
ドォォォン!
シュポッ


ヤークトティーガー車長『あー、やられちゃった』

エリカ『ほら言わんこっちゃない』
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:41:55.63 ID:RCXggMju0
直下『カールのところまでどれくらいかかりそう?』

小梅『うーん、バレないように迂回するからだいぶかかるかな...』

直下『私たちがやっつける前に本隊全滅、なんてことにならなきゃいいけど』

小梅『口は災いの元だよ?』

直下『はいはい、気を付けまーす』
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:44:52.84 ID:RCXggMju0


M4三号車車長『なんか相手の砲撃の手、緩んでないですか?』

M4A1二号車車長『ヤークトティーガーやっつけたからそう感じるだけだろ』

M4三号車車長『そうですかねぇ?』

ファイヤフライ車長『いや...明らかに少なくなってる。離脱されたか?』

M4A1二号車車長『ならきっと恐れをなして逃げたんだよ!一気に攻めよう!』
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:46:19.72 ID:RCXggMju0
バァァン!ドォォン!


ラング二号車車長『隊長!敵の砲撃、激しくなりましたよ!』

エリカ『小梅達がカールを倒すまでの辛抱よ!耐えなさい!』

エリカ車通信手「離脱バレましたかね...」

エリカ「でも成功はした。御の字よ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:47:08.28 ID:RCXggMju0


ドォォォォォォォンンン!!!


エリカ「あっ、3発目...」


バァァァァァァァン!!!

シュポッ


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:48:41.65 ID:RCXggMju0
ヤークトパンター車長『すみませんやられました』

エリカ『ん、お疲れ』

エリカ車操縦手「どうする?単純戦力では4対6、集中されれば16対36よ」

エリカ「ランチェスターの交戦理論二次法則を持ち出したいんだろうけど、あれは装備や練度が定数の場合でしょ?」

エリカ車操縦手「何か策でも?」

エリカ「いい?私たちは強いの。4両でも充分よ!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:49:49.35 ID:RCXggMju0


小梅「...居た!」ヒョコ

直下「あー、護衛に75ミリも居る」ヒョコ

小梅「見つかると厄介だね」

直下「どうやって撃破する?」

小梅「カールは装填するとき砲弾が剝き出しだからそこを狙おう。私が盾になるから」

直下「ん、わかった」

小梅「よし、戻ろう。カールが撃ったら突撃します」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:50:49.48 ID:RCXggMju0



エリカ(まずい...強がったはいいけど、車両が少ない上に掩蔽しながらだと相手がどこに居るのか把握し辛い!)


ドォォン!
シュポッ


ラング一号車車長『すみませんやられました!』

エリカ『側面に回られた!?挟撃!?』

ラング一号車車長『後ろからやられました!』

エリカ「迂回か...」

エリカ「あんたたち、気持ち入れなさい」
エリカ車装填手「え?」
エリカ「突っ込め!」
エリカ車砲手「よしきた!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:51:52.40 ID:RCXggMju0


M4A1二号車車長「左!左!ティーガーUだよ!」


ドォォン!
カァンッ!


M4A1二号車砲手「弾かれた!」

エリカ「王虎舐めんな!撃て」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:52:23.29 ID:RCXggMju0
エリカ車砲手「てりゃあ!」


ドォォォン!
ガッ!シュポッ!


エリカ車砲手「今大会初撃破!!」

エリカ「次!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:54:46.11 ID:RCXggMju0


ドォォォォォォォンンン!!!


エリカ車装填手「またカールだ!!」


バァァァァァァァン!!!
シュポッ!


ラング二号車車長『すみません!』

Ⅿ4三号車車長「やった...!あと2両!」

エリカ「油断は禁物、ね」


ドォォォン!!
シュポッ!


Ⅿ4三号車車長「ああっ!」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:56:37.20 ID:RCXggMju0


小梅『パンツァーフォー!』

直下『フォー!』


ブロロロロロロ!


M4二号車車長「うわ!2両突っ込んで来た!ってフラッグ車!?撃て撃て!」


ドォン!


直下「停止!」

小梅「右に!」


ガッ!シュポッ


101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/13(火) 21:58:01.26 ID:RCXggMju0
小梅「直下さんお願いします!」

直下「装填まで時間はある!よーく狙って...」

直下車砲手「照準良し!」

直下「撃て!」


ドォォォン!
ガッ!
シュポッ


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