【ガルパン】エリカ「第64回戦車道全国高校生大会」

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126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/14(水) 22:26:36.22 ID:uMdu9woY0
>>125
VK 1602 レオパルト と言って、第二次世界大戦で試作された軽戦車だよ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:40:30.69 ID:atzIeGuE0
エリカ自室
エリカ(次の相手は継続高校か…。戦車の質は低いけど、油断ならない相手だわ)
エリカ(大洗も勝ち進んだみたい)
エリカ(…)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:41:48.89 ID:atzIeGuE0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

みほ「あつ、あの!」

エリカ「えっと…あなたは確か」

みほ「同じ一年生の西住みほ…です」

エリカ「ふぅん…あなたが隊長の妹さんね。で、何か用?」

みほ「いや、新入生の中で車長でメンバー入りしてるの、私と逸見さんだけだったので挨拶しようって」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:42:18.56 ID:atzIeGuE0
エリカ「待って、私いつ名乗ったっけ?」

みほ「教えてもらわなくても判りますよ!逸見エリカさん、誕生日は3月6日!」

エリカ「…あなたちょっとヘンよ?」

みほ「…え?」

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:43:10.25 ID:atzIeGuE0
みほ「…」ジー

エリカ「…」ソワソワ

「エリカー、お昼一緒に食べよー」

エリカ「えっ、ええそうね…」チラッ

みほ「…」モジモジ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:43:49.81 ID:atzIeGuE0
エリカ「ああっ、ごめん。用事を思い出したわ。また今度にしましょう」

「そっかー。じゃ、また今度ね」

エリカ「ごめんなさいね」

ツカツカ

エリカ「ちょっとあなた!」

みほ「ひゃいっ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:44:20.31 ID:atzIeGuE0
エリカ「さっきから何?廊下からジロジロ見てきて」

みほ「えっと…その…」

エリカ「なに?言いにくい事なの?」

みほ「いや…お姉ちゃんに友人は居るのかーって聞かれて…」

エリカ「それで?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:45:08.28 ID:atzIeGuE0
みほ「それで、どこから友達?って聞き返したら、お昼ご飯一緒に食べる人とかは居る?って言われて…」

エリカ「話が見えてこないんだけど」

みほ「逸見さん…一緒にお昼、食べてくれませんか!?」

エリカ「そんな事…?別に、いいけど」

みほ「本当ですか!?」パァァ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:45:47.38 ID:atzIeGuE0



エリカ「よかったわね、副隊長に選ばれるなんて」

みほ「そうなんだけど…」

エリカ「…不満なの?」

みほ「私なんかでいいのかな、って…」

エリカ「一年生での紅白戦を見る限り誰も文句は言わないでしょ」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:46:40.97 ID:atzIeGuE0
みほ「言われます…。“西住”だからだって…。それに、私、お姉ちゃんみたいにしっかりしてないし」

エリカ「私はいいと思うけど。確かに先輩の方が経験もあるかもしれないけど、姉妹で隊長副隊長の方がやりやすいんじゃない?」

みほ「他の人たちは付いてきてくれるかな?」

エリカ「付いてこさせるのよ」

みほ「逸見さんは付いてきてくれる?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:47:12.91 ID:atzIeGuE0
エリカ「そりゃあ、命令には従うわよ」

みほ「そうじゃなくって…」

エリカ「あなた、そういうナヨナヨしてる態度治した方がいいわよ!それでも隊長の妹!?」

みほ「なりたくてなったんじゃないよ!」

エリカ「…」

みほ「…」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:47:59.01 ID:atzIeGuE0
エリカ「悪かったわね」

みほ「私も、ごめん」

エリカ「成っていく…」

みほ「え?」

エリカ「やりながら、それに相応しい人間に成っていくのもアリなんじゃない?幸いあなたには支えてくれる人が近くに居るんだし」

みほ「それって逸見さんのこと?」ニコニコ

エリカ「違うわよ!隊長!隊長のことよ!」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:48:38.27 ID:atzIeGuE0




『黒森峰女学園の勝利!』

みほ『すごいよ逸見さん!初めての対外試合で2両も撃破するなんて!』

エリカ『練習試合だし、ティーガーUに乗ってるし、当然よ』

みほ『それでもすごいよ!』

エリカ『あなただって、副隊長しっかりできてるじゃない』

みほ『逸見さんが居てくれるからだよ〜』

エリカ『何かした覚えはないけど?』

みほ『も〜またそうやって逸見さんは〜』
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:49:19.80 ID:atzIeGuE0




みほ「それでねー、ボコがねー」

エリカ「ああ…うんうん」

みほ「ちょっと!逸見さんちゃんと聞いてますか!?」

エリカ「聞いてないわよ。興味ないし…」

みほ「ええ…逸見さんひどい!」

小梅「あの〜、すみません」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:49:50.88 ID:atzIeGuE0
エリカ「…えっと」

みほ「ああ、もしかして新しくメンバー入りすることになった一年生の子って」

小梅「はい!V号の車長になります、赤星小梅です。よろしくお願いします」ペコ

みほ「ティーガーT車長、副隊長もやってます。西住みほです。よろしくね、赤星さん」ペコリ

エリカ「あなたの事は誰でも知ってるでしょ…。ティーガーU車長、逸見エリカよ。よろしく」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:51:05.45 ID:atzIeGuE0
小梅「お二人の事を知らない一年生なんて居ませんよ!黒森峰一年生で入学当初から車長でメンバー入りしてるのは西住さんと逸見さんだけだもん!」

みほ「そんな大した事ないよ…」アワアワ

エリカ「あなたも加わるんだけどね」

小梅「そ、そうですね…」

みほ「も〜、逸見さん!緊張させるようなこと言っちゃだめだよ!楽しんでいこう、ね」

エリカ「ま、頑張りましょう」

小梅「はい!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:51:41.21 ID:atzIeGuE0




エリカ「遂に始まるのね…全国大会」

みほ「緊張してますか?」

エリカ「そりゃあ、ね。あなたはしないの?」

みほ「しますよ…。でも、逸見さんが付いていてくれるから!」

エリカ「全く…」


『試合開始!』


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:52:18.75 ID:atzIeGuE0
エリカ『副隊長、今よ!』

みほ『撃て!』



ドォォォン!
シュポッ



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:52:52.83 ID:atzIeGuE0




『黒森峰女学園の勝利!』


エリカ「やったわね!」

みほ「はい!初戦突破です!」

エリカ「ほら」スッ

みほ「…えっと」

エリカ「ハイタッチよ、ハイタッチ」

みほ「…はい!」


パァン!


145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:53:42.70 ID:atzIeGuE0




みほ「逸見さん…ですか?」

小梅「はい!みほさんにとって、逸見さんはどういう存在なのかなって」

みほ「うーん、あんまり深く考えたことは無いけど…大事な友達です!」

小梅「なるほど〜」ニヤニヤ

みほ「あっ、恥ずかしいので逸見さんには内緒で」

小梅「もちろん!わかってますよ〜」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:54:39.18 ID:atzIeGuE0




エリカ「副隊長?」

小梅「はい!ほら、お二人って特別に仲良いじゃないですか〜」

エリカ「べっ、別にそんなこと無いわよ」

小梅「またまた〜」

エリカ「あの子はどう言ってたの?」

小梅「秘密です」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:55:20.97 ID:atzIeGuE0
エリカ「何それ」

小梅「そう言われたんです」

エリカ「ふーん。そうねぇ…」

エリカ(友達ってのはなんか違うし、かといってただのチームメイトってわけでもないし…)

エリカ「相棒…かしらね」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


エリカ(夢…か)


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:56:36.72 ID:atzIeGuE0




小梅「3回戦のマップだよー」

エリカ「ありがとう。って、ええ…」

小梅「どうかした?」

エリカ「住宅地よ。すごい入り組んでるし、道幅も狭い」

小梅「あっちゃあ…」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:57:12.03 ID:atzIeGuE0
エリカ「そこまで広くないのは嬉しいけど、ねえ…」

小梅「練習は?」

エリカ「いつも通り」

小梅「はーい」

150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:57:48.36 ID:atzIeGuE0




エリカ「揃ってるわね。編成と作戦を言うわよ」

エリカ「ティーガーU2両、パンター6両、W号2両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、V号の15両」

エリカ「えー、作戦は」

エリカ「4両、4両、4両、3両の4中隊でそれぞれ行軍」

エリカ「敵に遭遇し次第これを撃破、これの繰り返しね」

エリカ「今回は私がフラッグ車を務めるわ」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:58:39.59 ID:atzIeGuE0
エリカ「見通しが悪いし入り組んでるからゲリラ戦になりやすいけれど落ち着いて対応するように」

エリカ「相手のBT-42、W号、T-34系、KV-1はウチの装甲を抜いてくるから注意する事」

エリカ「以上。質問は?」

直下「作戦名」

エリカ「思いつかなかったわ。考えるの面倒なのよあれ…」

152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/15(木) 23:59:28.37 ID:atzIeGuE0




3回戦当日、試合会場


エリカ「挨拶行ってくるわね」

小梅「いってらっしゃーい」


153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:00:11.20 ID:tjgTlE+J0


エリカ「あなたたち、小梅に迷惑かけちゃダメよ?」

エリカ車操縦手「子ども扱いしないで」

エリカ車装填手「エリカちゃん、最近どうしたの?前まで挨拶行くとか考えられなかったのに」

エリカ車通信手「心配です…」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:00:39.97 ID:tjgTlE+J0
エリカ「あなたたち失礼じゃない?ほら、継続とはしょっちゅう試合やってるし、強いからいい関係気づきたいじゃない?」

エリカ車砲手「へー、考えてるんだねー」

エリカ「あなたねえ…」


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:01:29.35 ID:tjgTlE+J0




エリカ(隊長はどこだろ…)

エリカ「あ、ちょっといいかしら?」

継続生徒A「ひっ!」ビクッ

エリカ「いや、そんなに驚かなくても…」

継続生徒A「す、すみません…」シュバッ

エリカ「逃げられた…」

継続生徒A「…」ジー
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:02:08.31 ID:tjgTlE+J0
エリカ(戦車の影に隠れてすごい見てくる…)

エリカ「あの、私黒森峰の隊長です!あなたたちの隊長はどこにいるか教えて欲しいのだけれど?」

継続生徒A「…」ビッビッ

エリカ(指さしてる…。あっちに居るってことね)

エリカ「ありがとう。助かったわ」

継続生徒A「…」ペコッ

エリカ(人見知りが過ぎるでしょ…)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:03:08.34 ID:tjgTlE+J0




エリカ「すみません、こっちに隊長さんが居るって聞いたんですけど」

アキ「あっ、黒森峰の隊長さん!隊長は私ですよー」

エリカ「あ、どうも。逸見エリカっていいます」

アキ「アキです。今日はよろしくおねがいします!」

エリカ「いえ、こちらこそよろしくおねがいします。ところでそちらの方は…」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:03:56.89 ID:tjgTlE+J0
ミッコ「…」ジー

エリカ(さっきからアキさんの後ろでめっちゃ睨んでくる…)

アキ「ほらミッコ、挨拶しないと」

ミッコ「気を付けろアキ!この人、すっごい目つき悪い...」ヒソヒソ

アキ「今のミッコも人の事言えないでしょ。あ、こっちはミッコ。私の乗るBTの操縦手です」

エリカ「はぁ…。どうぞよろしく」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:05:14.63 ID:tjgTlE+J0




エリカ「ただいま」

小梅「おかえりー。継続さんどんな感じだった?」

エリカ「変人」

小梅「いや、そうじゃなくて…」




審判「整列!これより黒森峰女学園対継続高校の試合を始めます!」

審判「一同礼!」


「「「よろしくお願いします!」」」


160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:06:11.54 ID:tjgTlE+J0


エリカ「よし、全員搭乗!」


エリカ『いい?継続は強いわよ。でも、決勝に行くのは私たち』

エリカ『この試合が今大会初めての出場になるチームもあるけど、私は何も心配してないわ。自信もってやりなさい』


アキ『えー、相手は黒森峰。とっても強いです』

アキ『継続としてはベスト4になっただけでも充分すごいけど、まあよっぽどのことが無いと勝てないと思うけど…』

アキ『悔いのないように、頑張りましょう!』
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/16(金) 00:07:23.68 ID:tjgTlE+J0


エリカ『じゃあ…』

アキ『では…』



『試合開始!!』



『『パンツァーフォー!』』



黒森峰女学園
ティーガーU 2(エリカ(フラッグ))、パンターG 6(小梅、直下)、W号H 2、ラング 2、エレファント 1、ヤークトパンター 1、V号J 1

継続高校
BT-42 1(アキ(フラッグ))、KV-1 1、T-34‐75 1、T-34-85 1、W号J 1、BT-5  1、BT-7 1、V突G 1、T-26 1
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 00:09:24.46 ID:tjgTlE+J0
短いけど今回はここまでです
また近いうちに更新しますね
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 00:10:50.07 ID:tjgTlE+J0
毎度の事ですが読みづらくてすみません
なんだこれは…
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 00:49:45.74 ID:2wWpIxF90
乙 別に読みづらくないよー
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 22:29:54.22 ID:324ylkero
乙ー
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 20:57:07.24 ID:9TwzfuU50



エリカ(思った以上に道幅が狭い。スピードが出せない…)

エリカ(継続は車体幅が小さい車両が多いし操縦手の腕もいいから向こうに大きなアドバンテージね…)

エリカ(整備能力と運転技術が高いってことしか知らないから、相手がどんな手を使ってくるか見当がつかない)

エリカ(加えて偵察車両は出してないから配置もわからない。出しても容易く撃破されるだろうし…)

エリカ(この路地を曲がったら居るかもしれない。袋小路で待ち伏せしているかも。もしかしたらもう後ろにいる?)

エリカ(気が抜けない…)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 20:59:38.47 ID:9TwzfuU50



小梅(3両の小隊の小隊長か…緊張するなぁ…)

パンター四号車車長『副隊長、アレを見てください!』

小梅『カーブミラーが割れてる…?』

パンター四号車車長『さっきまで見たものは割られていませんでした』

小梅『継続が通ったのかな…?』

小梅『みなさん、いっそう警戒を強めてください。会敵する可能性があります』

『ヤヴォール!』

小梅(ミラーを割って回ってるのかな?それともここだけ?)

小梅(周りにいる…?)キョロキョロ

小梅(ダメだ、四方八方家に囲まれててさっぱりわからない)

小梅『…速度を落としましょう』
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:00:29.05 ID:9TwzfuU50


ドォォン!


パンター四号車車長「なっ!」

パンター四号車操縦手「誘導輪が壊れた!身動きが取れない!」

パンター四号車車長『攻撃を受けました!撃破判定は出てないけど走行不能です!』

小梅『そこから敵車両は見えますか!?』

パンター四号車車長『見えません!車体がちょっと出たところを撃たれました!反撃も不可能です!』

小梅『…わかりました。後退!回り道します』

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:01:38.41 ID:9TwzfuU50


ドォォォン!
シュポッ


小梅「うそ…」

W号H二号車車長『こちらW号…側面から砲撃を受け、撃破されました…!』

小梅『わかりました!』

小梅(どうして!?左右には家しか…)

小梅「…生垣…」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:02:38.00 ID:9TwzfuU50
小梅車操縦手「まずいよ小梅ちゃん!前のパンターは走行不能、後ろは撃破された!私たちも身動き出来ない!」

小梅「くっ…」

小梅車通信手『こちら第四小隊!敵の術中にはまりました!行動不能!』

小梅車装填手「後方にT-34が2両!」

小梅車砲手「無理だよ!砲身は前向いてるし、旋回できない!」

小梅(蜘蛛の巣にかかった獲物、か…)


ドォォン!ドォォォン!
シュポッ


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:03:39.74 ID:9TwzfuU50

エリカ車通信手「隊長!第四中隊、壊滅しました!」

エリカ「は?どういうこと?」

エリカ車通信手「それが、ほとんど姿を晒さないままやられたそうで…」

エリカ車砲手「ひえー…暗殺だよ暗殺」

エリカ(姿を晒さずに待ち伏せで撃破…?どうやって?)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:05:01.28 ID:9TwzfuU50



アキ「3両もやっつけたよ!すごいすごい!」

ミッコ「でもフラッグ車じゃなかったかぁ…。いつバレるかねぇ…」


173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:05:58.77 ID:9TwzfuU50



直下「小梅ちゃんのところがやられた…」

直下『並びを変えよう!』


直下(前と後ろに固定砲のヤークトパンターとラングを配置。パンターは背中合わせで)

直下「名付けて、戦艦の陣」ドヤッ

直下車砲手「頭悪そう…」

直下「んなっ!」ガーン
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:06:29.00 ID:9TwzfuU50

ヤークトパンター車長「っ!右に敵W号!左にもKV−1!」

ヤークトパンター砲手「せめて一両でも仕留めてやる!旋回!」

ヤークトパンター操縦手「ダメだ!十字路の真ん中まで来てる!旋回できない!」

ヤークトパンター砲手「クソっ!」


ドォォン!ドォォォン!

シュポッ


175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:07:11.75 ID:9TwzfuU50
直下(ここに居るのはマズい!)

直下『後退!ラング、早く走って!』

ラング一号車車長『ヤヴォール!』


ドォォン!
シュポッ


ラング一号車車長「なっ!」

ラング一号車車長『V突にやられました!』

直下『五号車!三突をやって!』

パンター五号車車長『ヤヴォール!』

パンター五号車車長「ラングは押して!相手が装填してる間に撃て!」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:07:52.97 ID:9TwzfuU50


ドォォォン!
シュポッ


パンター五号車車長「よし!離脱しよう!」


ドォォォン!
シュポッ


177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:09:19.40 ID:9TwzfuU50
パンター五号車車長「あ…KV−1…」

パンター五号車操縦手「そりゃ、待ち伏せしてるわな…」

直下「私たちも行こう!」

直下車砲手「いや…無理でしょ。前はヤークトパンター、後ろはラング、右はパンター、左は三突と道塞がれてるんだぞ」

直下「じゃあ私たち、身動き取れないじゃん!」

直下車砲手「まあ…そうなるね」

直下「も〜!あけてくれ!道を!空けてくれ!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:10:02.34 ID:9TwzfuU50



アキ「6両撃破!1両は拘束されてる!いいね〜」

ミッコ「びっくりするほど上手くいってるなぁ、『電光石火作戦』」



179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:10:34.20 ID:9TwzfuU50



エリカ車通信手「第二中隊、3両がやられ、直下車は行動不能なそうです」

エリカ「…」チッ

エリカ車砲手「なんで行く先々で待ち伏せ攻撃に遭うんだ?

エリカ車操縦手「私たちの行動が掌握されてる…」

エリカ車装填手「どうやって!?まさか…盗聴?」

エリカ「それはないでしょ」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:11:15.02 ID:9TwzfuU50
エリカ車装填手「なんで?」

エリカ「盗聴する道具、継続が持ってるとは思えないわ…」

エリカ車通信手「じゃあ…」

エリカ「スパイ…かもしれないわね」

「「「え?」」」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:11:53.74 ID:9TwzfuU50
エリカ「ウチの隊員の中に向こうに情報を流してる奴がいるかも」

エリカ車操縦手「…根拠は?」

エリカ「無いわ。勘よ、勘」

エリカ車操縦手「…」

エリカ車装填手「ひどいよエリカちゃん!仲間を疑うなんて!」

エリカ車砲手「しかも真っ先にだからな…」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:12:43.16 ID:9TwzfuU50
エリカ「他に考えられる!?」

エリカ車操縦手「考えられるでしょ…観客が流してるとか」

エリカ車通信手「私たち、みんな同じ気持ちですよ。優勝したいって。このメンバーだけじゃない、他の選手や二軍の子達も、整備の生徒も」

エリカ「…」

エリカ車操縦手「そういうことだから」

エリカ車装填手「そうだよ!」

エリカ車砲手「おうとも!」

エリカ「…わるかったわ」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:13:27.30 ID:9TwzfuU50


エリカ車操縦手「で、全く状況は改善してないわよ。この姿なき挑戦者をどう攻略するの?」

エリカ「…継続がやりそうなこと…。あなたたち、継続ってどんなイメージ?」

エリカ車砲手「貧乏!」

エリカ車装填手「盗っ人」

エリカ車通信手「人見知り…?」

エリカ車操縦手「運転技術」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:14:17.08 ID:9TwzfuU50
エリカ「うーん、全く参考にならない」

エリカ車装填手「エリカちゃん、また怖い顔してる。リラックスリラックス!」

エリカ「そんな事ないわよ」イラッ

エリカ車装填手「えー、自分で見てみなよ!ほら」

エリカ「なんで戦車に手鏡なんか持ち込んでるのよ…って、ん?」

継続生徒B「あっ」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:14:58.73 ID:9TwzfuU50


エリカ「ちょっと待ってて!」シュバッ
継続生徒B「まずいっ」ダッ


パリーン!


エリカ車装填手「ガラス割って入ってったー!!??」

エリカ「まさか家の中に入って偵察してたなんて…」

エリカ「いた!」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:15:43.05 ID:9TwzfuU50

継続生徒B「どけえええ!!」ダッダッ

エリカ「逃がさないわよ」ガシッ

継続生徒B「うわっ!」

エリカ「これでどう…?」ググググ

継続生徒B「痛い痛い!折れるって!!」ジタバタ

エリカ「誰か!ロープ!ロープ持ってきて!!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:19:59.61 ID:9TwzfuU50



エリカ車通信手「隊長の声だ…」

エリカ車装填手「私行ってくる!」ダッ

エリカ車砲手「いってら〜」



エリカ車装填手「エリカちゃん!?何やってんの!!」

継続生徒B「助けて〜!!」

エリカ「ちょ、縛って!早く!」

エリカ車装填手「う、うん…!」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:23:03.89 ID:9TwzfuU50


エリカ「さて…、これがあなたたちのマイクね」

継続生徒B「む゛〜!!む゛む゛〜!」ジタバタ

エリカ『えー、こちら黒森峰隊長逸見エリカ』

エリカ『あなたたちの戦術のタネは分かったわ!これから潜んでいると思われる家に砲撃していく』

エリカ『仲間の命が惜しくば、今すぐ止めるように!以上!』

エリカ車装填手「…エリカちゃん、本気?」

エリカ「まさか、ただの脅しよ」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:27:16.90 ID:9TwzfuU50



ミッコ「あー、バレちゃったねえ。で、どうすんの?やめる?」

アキ「いや…続けるよ。逸見さんはそんなことしないと思うなぁ」

ミッコ「なんでそう言えるのさ?」

アキ「なんとなく、優しそうな人だったもん」


190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:27:55.28 ID:9TwzfuU50



エリカ「よし、戦車に戻るわよ」

エリカ車装填手「ねえ、この子どうするの?」

継続生徒B「ん゛ー!ん゛ー!」モゾモゾ

エリカ「うーん、ここに放っておいても危ないし、戦車に連れ込みましょうか」

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:29:51.61 ID:9TwzfuU50


エリカ車装填手「ただいまー」

エリカ車通信手「えっと…そちらの方は?」

継続生徒B「…」

エリカ「新しい友達よ」

エリカ車操縦手「説明して」

エリカ車装填手「えっと…かくかくしかじかで…」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:30:46.30 ID:9TwzfuU50


エリカ車操縦手「なるほど」

エリカ「このままだとかわいそうだし、口と足はほどいてあげるわね」シュルッ

継続生徒B「鬼め、逸見エリカ」

エリカ「なに?砲身から吊るされたいですって?」

エリカ車通信手「まあまあ…」

エリカ車砲手「狭い所でごめんねー。あ、おやつ食べる?」

継続生徒B「…食べる」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:31:45.83 ID:9TwzfuU50



直下「いやぁー、意外と早く回収車来てくれて助かったなー」

直下「早く他の小隊と合流しないと…」


ドォォォン!
シュポッ


直下「あっ…」

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:32:55.47 ID:9TwzfuU50



直下車通信手『こちら直下車!T-34-85の伏撃を受け撃破されました!』

エリカ車通信手『わかりました。お疲れ様です』

エリカ車通信手「…直下さんがやられました」

エリカ「あくまで続けるのね…」

エリカ車装填手「どうするの?」

エリカ「こっちにも策があるわ。ちょっとマイク貸して」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:33:32.53 ID:9TwzfuU50
エリカ『タネがわかったわ!相手は塀や木を使って屋根に登ったり、家に侵入したりして偵察している!!』

エリカ『全車両、独立行動!全体を俯瞰・洞察しながら各個に状況判断して勝利に寄与しなさい』

エリカ『ただし、通信を密に互いの行動を把握すること!いいわね!?』

エリカ『ランドランド・バトル作戦よ!』

『『『ヤヴォール!』』』

エリカ「さあ、見たけりゃ見せてやるわよ」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:34:06.34 ID:9TwzfuU50



継続生徒C『たいちょー!敵車両、バラバラに行動し始めたんですけどー』

アキ『変わらず偵察を続けてください』

継続生徒C『えっと…V号がいて…ラングと…パンター…』


197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:34:48.77 ID:9TwzfuU50



ミッコ「バラバラに行動されてる感じかな?」

アキ「うーん、いまいち相手の状況を把握できてないね…」


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:35:34.35 ID:9TwzfuU50


継続生徒C「あっ、そっちはダメ!そっちには…」


V号車長『T−26発見!偵察かな…』

ラング二号車車長『私も行こうか?』

V号車長『気づかれてない、大丈夫!』



継続生徒C『みんな!V号来てるよ!』

T−26車長『ええっ!マズい、完全に油断しt』

V号車長「遅い!」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:36:17.69 ID:9TwzfuU50


ドォォン!
シュポッ


T−26車長「やられた…」

継続生徒C『すみません隊長!やられました!』



アキ「あちゃ〜」

ミッコ「偵察要因減っちゃった」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:37:09.73 ID:9TwzfuU50


ラング二号車車長『こっちも発見!BT-5 !私たちだけで大丈夫です!』

パンター六号車車長『ん、がんばって』



BT-5車長「撃て撃て!!」

ラング二号車車長「そんな砲じゃラングの正面は抜けんわ!撃て!」


ドォォン!
シュポッ


ラング二号車車長「どうや!」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:37:42.44 ID:9TwzfuU50


BT-5『すみません!こっちもやられました!』


アキ「また1両…」

ミッコ「ねえアキ、そろそろ」

アキ「うん、そうだね」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:38:49.04 ID:9TwzfuU50



エリカ「どうやら上手くやってるみたいね」

エリカ車砲手「私もやっつけたい!ドカーンと!」ウズウズ

エリカ「今回は私たちがフラッグ車なんだから慎重にいかないとでしょ」

エリカ車砲手「さっきから逃げてるだけじゃん!」

エリカ車操縦手「そりゃ、偵察に見つかったんだから移動しないとでしょ」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:40:12.13 ID:9TwzfuU50
エリカ「あんたは黙って、そいつでも構ってなさい」

継続生徒B「そいつって何?ウチにはちゃんと名前が」

エリカ車砲手「君可愛いね?いくつ?どこ住み?てかL〇NEやってる?」

エリカ車操縦手「おい」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:40:52.65 ID:9TwzfuU50



パンター三号車車長「っ!停止」

パンター三号車装填手「っとと、なに!?」

パンター三号車車長「今W号が居た。下がって」

パンター三号車操縦手「ほい」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:42:26.34 ID:9TwzfuU50


W号J車長「後ろにパンターだ!旋回旋回!」


パンター三号車車長(W号とパンターの旋回速度は同じ…)

パンター三号車車長(私は90度、あなたは180度)

パンター三号車車長「逃げれば良かったのにねぇ。撃て」


ドォォォン!
シュポッ


206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:43:33.49 ID:9TwzfuU50
パンター三号車砲手「よし!」

パンター三号車車長「…!下がって!」


ドォォン!


T-34-85車長「かわされた!装填急いで!」

207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:44:27.07 ID:9TwzfuU50
パンター三号車通信手「また!?」

パンター三号車車長「3時方向、T-34。砲塔旋回、装填急げ」

パンター三号車装填手「…完了!」

パンター三号車車長「撃て」T-34-85車長「撃て!!」


ドォォォン!ドォォン!
ガッ!ガッ!
シュポッ
シュポッ


208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:45:35.59 ID:9TwzfuU50

パンター三号車車長「…」チッ

T-34-85車長「相打ちか…」


パンター三号車車長『悪い隊長。やられた』

エリカ『ん、よくやったわ』

パンター三号車車長『健闘を祈る』
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:46:12.92 ID:9TwzfuU50



T-34-85車長『ごめんアキちゃん!やられちゃった!あとW号も!』


ミッコ「火力要因もやられてきたかぁ」

アキ「行くよミッコ!」

ミッコ「あいよー。ミュージックスタート!」ポチッ


〜🎵


210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:46:57.51 ID:9TwzfuU50




アキ「前進!!」



211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:47:48.78 ID:9TwzfuU50
ラング二号車車長「あっ!BT−42発見!追え!」

ラング二号車操縦手「あいよ!」

ラング二号車車長「私たちがMVPだー!」

ラング二号車砲手「おうとも!」


ミッコ「来てる!?」
アキ「来てる来てる〜。じゃ、頼んだよ!」


ラング二号車車長「って、影からKV-1!?」


ドォォォン!
シュポッ


212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:49:00.45 ID:9TwzfuU50

ラング二号車車長『ごめんなさい隊長!やられました!』

エリカ『そう…。わかったわ』

ラング二号車車長『あと、相手フラッグ車が動きはじめました!』

エリカ『ん、ありがとう』

エリカ(今まで潜んでいたのに動き出した…?どういう事?)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:56:28.36 ID:9TwzfuU50
継続生徒B「キタアアアアアア!!!」

エリカ車砲手「えっ、なに?」

継続生徒B「アキさんミッコさんが動き出した!これであなたたちの負けよ!」

エリカ「何言ってんだか」

継続生徒B「あの人たち、すごいんだから!!」

継続生徒B「人呼んで、『継続の蒼い弾丸』!!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:57:12.46 ID:9TwzfuU50


〜🎵



ミッコ「次は?」

アキ「二つ目の交差点を右。そこにV号が居るって」

ミッコ「あいよー」

アキ「あっ、いた!トュータ!」


ドォォォン!!
シュポッ


215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:58:10.70 ID:9TwzfuU50
V号車長「えっっ!やられた!?」


ミッコ「いっつも思うけど、よく行進間で当てるよね」

アキ「練習したからね〜。次左」

ミッコ「あーい」



〜🎵


216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:59:08.11 ID:9TwzfuU50



W号一号車車長「正面!T-34!」

T-34-76車長「撃て!」

W号一号車車長「右に!」


ドォォン!
ガキィン!


W号一号車車長「かすめただけだよ!反撃!」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 21:59:54.33 ID:9TwzfuU50
ドォォン!
シュポッ


T-34-76車長「やられちゃったかー。お、来た来た」

W号一号車車長「すぐ後退!この場を離れます!って嘘!?」

ミッコ「もう遅いんだよねえ」


ドォォォン!
シュポッ

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:00:40.33 ID:9TwzfuU50
W号一号車車長『すみません!やられました!』

エリカ「V号とW号も…」

エリカ車操縦手「エリカ、どうするの?」

エリカ「6対3とはいえ、すごい勢いでやられてるし少しずつこっちに向かってる…」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:01:34.94 ID:9TwzfuU50
エリカ車砲手「ケリをつける、でしょ逸見?」

エリカ「ええ…」

エリカ「ねえ、BT-42とウチの他の車両の場所は分かる?」

エリカ車通信手「えっと…」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:02:40.56 ID:9TwzfuU50



〜🎵



ミッコ「録音したやつだといまいち調子でないな〜」

アキ「ミカ居ないんだから仕方ないでしょ。あ、3つ先にパンターが居るみたい。横滑りでいこう」

ミッコ「ん〜」


ギギギギギギギ


ドォォォン!
シュポッ


221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:06:10.99 ID:9TwzfuU50
パンター六号車車長「真横に移動してた…」

パンター六号車装填手「って、一瞬でやられたよ!?」


パンター六号車車長『ごめんなさい隊長、やられました!』

エリカ『ん、お疲れ。気にしないでいいわ』

パンター六号車車長『はい…!』

エリカ「さて、頼むわよ…!」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:07:29.49 ID:9TwzfuU50



〜🎵



アキ「あっ!今ティーガーUが見えた!!」

ミッコ「まじ!?フラッグ車かな?」

アキ「わからないけど追おう!」

ミッコ「わかった!」

アキ「もしかしたら…」

ミッコ「うん…。決勝、行けるかも」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:08:05.00 ID:9TwzfuU50



アキ「いた!」

ミッコ「くそ!また曲がる!」

アキ「速く速く!逃がさないでよ!」

ミッコ「わかってるって!アキこそ外すなよ!」

アキ「任せてよ!」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:08:52.28 ID:9TwzfuU50



エレファント車長「てー!」




ドォォォォン!!




アキ・ミッコ「あ…」



ガッッ!
シュポッ!



225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/18(日) 22:09:40.68 ID:9TwzfuU50



『継続高校フラッグ車、走行不能!』

『黒森峰女学園の勝利!!』



ワァァァァァァァ!!!



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