【ガルパン】エリカ「第64回戦車道全国高校生大会」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:26:49.82 ID:FlLfuR2s0
N番煎じ
ゆっくり更新していきます
すべてのキャラを出すことは出来ないので予めご了承ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520839609
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:27:46.93 ID:FlLfuR2s0
エリカ「さて、全国大会の組み合わせ抽選会の会場に来たわけだけど」
エリカ「流石に一人は心細いわね、小梅にも来てもらえば良かったわ」
エリカ「とりあえず席に座って待ちましょうか」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:29:03.57 ID:FlLfuR2s0
沙織「あっ、あれ!」

華「確か黒森峰の…」

麻子「感じ悪い人」

優花里「逸見エリカ殿でありますよ!」

みほ「エリ、逸見さん…」

エリカ「あら、こんにちは。皆さんお揃いで」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:30:39.01 ID:FlLfuR2s0
麻子「そっちは一人か、寂しいな」

沙織「ちょっと麻子!」

エリカ「いいのよ、それじゃあまた。決勝で待ってるから」

みほ「うん、頑張るね」

華「何も嫌味言われませんでしたね」

みほ「エリカさん、根はいい人だから」

優花里「黒森峰の隊長ですよ!ぜひお話してみたいであります!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:31:25.89 ID:FlLfuR2s0
『黒森峰女学園、3番!』


エリカ「ちょ…!えぇ…」

ザワザワ…



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:32:21.57 ID:FlLfuR2s0
戦車喫茶ルクレール

店員「いらっしゃいませー」

エリカ「あ、一人で」

店員「空いてるお席へどうぞー」


エリカ「はぁーー…」

優花里「あっ!逸見殿!」

エリカ「あれ?大洗、あなたたちも来てたのね…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:33:11.15 ID:FlLfuR2s0
みほ「よかったら一緒にどう?ここ、六人席だし」

麻子「おい」

沙織「いいじゃん麻子、華もいいよね?」

華「はい、構いませんよ」

エリカ「じゃあそうさせてもらうわ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:33:48.19 ID:FlLfuR2s0
みほ「で、どうしたの?ため息ついてたけど…」

エリカ「言わなくてもわかるでしょ、組み合わせよ…」

沙織「あっちのブロックってどんな感じだったっけ?」

優花里「四強が全部固まっています」

麻子「継続高校もそっちだったな」

華「私たちの方はアンツィオと知波単ぐらいですね」

エリカ「最悪よ、初戦でプラウダ、二回戦でサンダースか聖グロと当たるんだもの」

みほ「あはは…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:34:27.95 ID:FlLfuR2s0
エリカ「なんとしても決勝まで行くからそっちも上がってきなさいよ。あなたを倒すのは私なんだから。じゃ」

みほ「はい!」

優花里「って、もう行くんですか?」ガーン

エリカ「いつまでもゆっくりしてると帰りたくなくなるじゃない…。絶対隊員から責められるわ…」

華「あら、意外と仲良しなんですね」

エリカ「そりゃ、同じ学校だからね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:35:30.58 ID:FlLfuR2s0
黒森峰女学園


エリカ「その、ごめん」

小梅「気にしないでエリカさん」

直下「はー…」ボソッ

エリカ「あからさまに溜め息をつかないでよ」

小梅「まあまあ二人とも…」

直下「で、これからどうするの?何もせずに勝てる相手じゃないけど…」

エリカ「確かに、今の私たちじゃ10やって9勝てるとは限らないわね」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:36:10.20 ID:FlLfuR2s0
小梅「どこかに練習試合でも申し込む?」

エリカ「無理な話ね」

直下「なんで?」

エリカ「私に人脈が無いわ」

小梅「…」

直下「…」

エリカ「仕方ない。とにかくあと一か月、訓練あるのみよ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:37:13.09 ID:FlLfuR2s0
エリカ「一回戦のマップ来たでしょ?どんな感じ?」

小梅「えっと…、どうぞ」

エリカ「ふぅん…狭いわね...」

小梅「1回戦は参加車両が少ないので」

エリカ「四方は森で囲まれ北の少しあがったところに集落、南は田畑か…」

エリカ「編成や作戦はこれから考えるわ、いつも通り練習させて」

小梅「はーい」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:39:27.46 ID:FlLfuR2s0
小梅「みんな集まりました」

エリカ「よし、じゃあ今回の編成と作戦を発表するわ」

エリカ「じゃあまず編成から。ティーガーU1両、パンター4両、ラング2両、エレファント、ヤークトパンター、ルクス各1両でいくわ」

エリカ「フラッグ車は直下のパンター、頼めるわね?」

直下「はい!」

エリカ「で、作戦は...」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:40:15.48 ID:FlLfuR2s0
エリカ「これが今回の作戦よ。質問は?」

「...」

エリカ「無いみたいね」

小梅「あのー」

エリカ「赤星」

小梅「作戦名は…?」

エリカ「ああ…忘れてたわ」

エリカ「作戦名は『第十二篇作戦』よ!」

エリカ「じゃあ解散!試合に向けていっそう励みなさい!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:42:47.36 ID:FlLfuR2s0
一回戦当日、会場


エリカ(風が強い、風向は南、ここ数日は雨が降ってないから乾燥してる…。良し)

エリカ「整備の方はどう?順調?」

小梅「うん、問題なくやってるよ」

エリカ「そう、ならよかったけど」

小梅「向こうに挨拶に行かなくていいの?」

エリカ「いや、ほら、こっちから行くと私が下みたいで嫌じゃない?」

小梅「はぁ…。そういうとこ直した方がいいよ」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:43:45.00 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それに向こうの選手と面識無いのよねぇ」

エリカ「態度と身長が対照的なあの人や色々とでかいあの人とならあったのだけど」



アリーナ「挨拶に行かねでええんだべか?」

ニーナ「向こうの隊長がおっがねえ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:44:57.81 ID:FlLfuR2s0
審判「両校整列!これより、黒森峰女学園対プラウダ高校の試合を始めます」

審判「一同、礼!」

「「「よろしくお願いします!」」」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:46:11.97 ID:FlLfuR2s0
エリカ「試合開始5分前か…」

直下「ねー隊長、なんかありがたい言葉とかないの?」

エリカ「はぁ?何言ってんの?集中しなさい」

直下「いやぁこうさー、気が引き締まるようなさー」

エリカ「わかったわよ…」

エリカ「えー、聞きなさい」

エリカ「相手は一昨年の優勝校。黒森峰の10連覇を阻止した存在よ」

エリカ「車両は高性能、練度も並み以上」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:47:18.44 ID:FlLfuR2s0
エリカ「でも一昨年のリベンジを初っ端から出来るなんてゾクゾクしない?」

エリカ「目指すは優勝!それを阻む奴は全員蹴散らすのみ!」

エリカ「各員全霊を尽くしなさい!!以上!」

「「「ヤヴォール!!」」」

直下「おおー」パチパチ

エリカ「よし、じゃあ乗って」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:48:08.60 ID:FlLfuR2s0
エリカ「あなたたち、よろしくね」

エリカ車砲手「任せて」

エリカ車装填手「はーい」

エリカ車操縦手「ん」

エリカ車通信手「はい!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:50:26.90 ID:FlLfuR2s0
『試合開始!!!』

黒森峰女学園 
ティーガーU 1(エリカ)、パンター 4(小梅、直下(フラッグ))、エレファント 1、ヤークトパンター 1、ラング 2、ルクス 1

プラウダ高校
T-34-75 4、T-34-85 4(ニーナ、アリーナ、フラッグ)、IS2 1、KV-2 1
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:52:21.89 ID:FlLfuR2s0
エリカ『よし、じゃあ作戦開始!』

ルクス車長『いってきまーす』

エリカ『頼んだわよ』

エリカ(この作戦は最初が肝心…、あの子達にかかってるわ)

エリカ『私たちも行くわよ!本隊、パンツァーフォー!』
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:53:48.50 ID:FlLfuR2s0
直下『11時に敵T-34-75が1両!』

エリカ「陽動ね」

エリカ『撃破しない程度に反撃!後退しても追撃はするな!』

ルクス通信手『こちらルクス、A5地点に着きました』

ルクス通信手『隊長の予想通り本隊は廃村に居ますよ』

エリカ車通信手『了解、じゃあ始めてください。気を付けてね』

エリカ車装填手「ねえエリカちゃん、陽動に乗らないのは解るけどなんで撃破しちゃダメなの?」

エリカ「ああ、それはね…」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:55:01.48 ID:FlLfuR2s0
ルクス通信手「これ、ばれないのかな?」

ルクス操縦手「確かに振り返ればすぐに見つかるね」

ルクス砲手「まあその時はその時でしょ」

ルクス車長「いいから手を動かす!まだ数やらないとなんだから」ドパァ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:56:30.16 ID:FlLfuR2s0
エリカ「包囲の準備は整い、陽動の車両が来るのを今か今かと待ち構える」

エリカ「そんな状態なら後ろの警戒が疎かになりがちじゃない?」

エリカ車装填手「なるほど…」

ルクス通信手『撒き終わりました!いきます!』

ルクス砲手「ファイヤー!!」

エリカ車通信手『お疲れ様です。ありがとう!』

エリカ『本隊、陽動を突破し集落に乗り込め!』
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 16:59:17.05 ID:FlLfuR2s0
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エリカ「で、作戦は」

エリカ「プラウダは隊長は変わったけど、ドクトリンも車両も変わらないはず」

エリカ「新しい隊長が誰かわからないけど、新戦術を考える能力がある人材が居るとは考えにくいのよね…」

エリカ「となると前隊長カチューシャが採っていた包囲戦術になる」

エリカ「今回のマップで包囲をするとなれば、集落かそこがある高地の崖に追い込むか」

エリカ「相手の開始位置は集落に近い。だから多分そこで包囲してくるわ」

エリカ「その包囲を封じるためにここ、後ろにある森。これを燃やすわ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:00:26.90 ID:FlLfuR2s0
エリカ「その為にルクスには機関砲じゃなくて火炎放射器を載せる」

エリカ「試合開始と同時にルクスはそこに走る」

エリカ「ガソリンを撒いて、点火」

エリカ「相手がパニックになってる間に、本隊でこれを撃滅する」

エリカ「これが今回の作戦よ」

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28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:02:51.20 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「おっせえなぁ…」

アリーナ『ニーナ!うすろ!森が燃えてるベ!』

ドォォォン!

T-34-75車長『すみませぇん!撃破されました!』

ニーナ「ええっ!」

ニーナ車装填手「どうすっだ?」

IS2車長『前方から敵本隊!突入してきたベ!』

ニーナ『後退後退!森に入るべ!でぇじょうぶだ!戦車は燃えねぇ!』
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:03:45.65 ID:FlLfuR2s0
エリカ「炎の中に入った…」

エリカ車砲手「混乱してるんじゃないか?」

エリカ「そうだろうけど、ちょっと想定外ね…」


ドォォォン!


ルクス通信手『こちらルクス!やられましたー』

エリカ車通信手『お疲れさまです。危ないから外には出ないでください』

ルクス通信手『はーい』

エリカ「彼我ともに9両…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:04:28.46 ID:FlLfuR2s0
エリカ車通信手「で、これからどうするんですか?」

エリカ(相手はこれより後ろはエリア外、後退は出来ない)

エリカ(かといってじっとしててもどうにもならない)

エリカ(どこかで出てくるはず、そして集落から田畑に通じる道は2本)

エリカ(なら…)

エリカ『隔岸観火!全車、予定通り集落を包囲!出てきたところを叩くわよ!』

『『『ヤヴォール!』』』
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:05:16.87 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「遅いね…」

エリカ車砲手「まだ一発も撃ってないんだけど」ウズウズ

エリカ車通信手「あはは…」

エリカ(それにしても遅い…炎に入ってもう数分も経ってる)

エリカ車操縦手「…」

ラング二号車車長『敵、出てきました!』

エリカ『砲撃開始!!』
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:07:11.29 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!ゴォォォン!!

シュポッ


ヤークトパンター車長『T-34-861両を撃破!』

エリカ「よし!このまま…」

エリカ(っ!)

エリカ『全車砲撃やめ!』
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:08:26.36 ID:FlLfuR2s0

エリカ車砲手「どうしたんだ逸見!」

エリカ車通信手「チャンスですよ隊長!」

エリカ「いや…」

直下『隊長!なんかおかしいよ!』

エリカ『ええ、煙で視界が悪いけど…』


直下『8両しかいない!』エリカ『フラッグ車がいない…』
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:10:31.97 ID:FlLfuR2s0
「「「…え?」」」



小梅『エリカさん!T-34-853両のどれにもフラッグが無いよ!』

エリカ『確かフラッグ車はT-34-85だったはずよね…』

小梅『きっと燃やしたんだ…』

エリカ『…小梅!居ない車両は分かる!?』

小梅『よく見えないけど、たぶんKV-2!』
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:11:48.28 ID:FlLfuR2s0
エリカ『…まさか!?』

エリカ「全速でフラッグ車の方に走って!!」

エリカ車操縦手「ん」



ドォォォォォォォォォン!!!
ガッッ!!シュホ!


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:14:50.76 ID:FlLfuR2s0
直下「なっ!?」

エリカ「いいからアイツを仕留めろ!!」

直下「っ!撃て!」



ドォォォン!!
ガッ!
シュポッ



KV-2車長『すみませぇん!フラッグ車仕留められんかっただ…あとやられちまっただ〜。でも隊長者はやっつけたべ!』

ニーナ『でかしただ!向こうは指揮官が居ない、この試合もらったべ!』
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 17:19:14.39 ID:FlLfuR2s0
とりあえずここまで
また夜に更新します
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:30:32.40 ID:FlLfuR2s0
エリカ車装填手「え!やられたの!?」

エリカ車通信手「そうみたいですね…」

エリカ車砲手「一両も撃破してないんだけど!!」

エリカ車操縦手「試合に負けるよりはいいでしょ?」

エリカ車砲手「てかどうすんの!?勝てるの?」

エリカ「大丈夫よ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:31:30.35 ID:FlLfuR2s0
エリカ車砲手「なんで?」

エリカ「代が変わった時からずっと、私が車長全員に戦術と指揮を教えてきたからよ」

エリカ車装填手「役割ごとの練習の時にねー」

エリカ車操縦手「あなたは自分の練習しか興味なかったんでしょうけど」

エリカ車通信手「ふふ…」クス

エリカ「指揮を執るのは数人でいいが、指揮を執る能力があるのは多い方がいいでしょ?」

エリカ「ま、ここで負けるようじゃそれまでのチームってことよ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:32:06.34 ID:FlLfuR2s0
エリカ『頼んだわよ小梅!』

小梅『任せてエリカさん!』



小梅『みんな落ち着いて!私が指揮を執ります!』

小梅(といったものの、自信ないなあ…)

小梅(まず状況を整理しよう)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:32:57.16 ID:FlLfuR2s0
小梅(こっちは残り8両、相手がいる田畑より少し高い場所に居る)

小梅(田畑に降りる道は2つ、後ろからは火が迫り煙で視界も悪い)

小梅(相手は7両、遮蔽物のない田畑の方へ逃げた)

小梅(フラッグ車の識別は不可能、か…)

小梅『ラング1号車!そこから相手の位置は見えますか?』

ラング一号車車長『見えた!全車両田畑に展開しています!』
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:37:41.12 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!!バァァァン!!



ラング一号車車長『撃ってきた!』

小梅『応戦します!直下さんは下がって!』

直下『ヤヴォール!』
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:38:28.98 ID:FlLfuR2s0
観客席

ルクス車長「皆さん!お疲れ様です!」

エリカ「そっちこそ、いい働きだったわよ」

エリカ車通信手「みんなケガはなさそうだね!よかった…」

エリカ車砲手「よくないよ〜私一両もやっつけてないよ〜」

エリカ車装填手「まあまあ」

エリカ車操縦手「よくないね、回収車さんにすごい迷惑かけたし」

エリカ「…」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:39:48.39 ID:FlLfuR2s0
エリカ「それにしても、苦戦してるわね」

エリカ車操縦手「距離があるし、視界も悪いから」

ルクス車長「それに相手はどの車両がフラッグか分かりません」

エリカ「まるで王様ドッチボールね」

エリカ車砲手「」ブフッ!

エリカ車装填手「エリカちゃん…」

エリカ車通信手「あはは…」

エリカ車操縦手「…」クス…
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:43:01.94 ID:FlLfuR2s0
ニーナ(この調子だべ…撃破は出来なくても後ろから火は迫ってらぁ...)

ニーナ(田畑に下りる道は1両ずつしか通れねぇ、そこで集中砲火すっべ)

ニーナ『攻撃の手を休めんな!攻めまぐれぇ!』

ニーナ『フラッグも他の車両と同じように振る舞ってけろ!』
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:44:32.81 ID:FlLfuR2s0
小梅(フラッグの有無だけじゃなく挙動でもわからない…)

直下『赤星さん!火がもう後ろまで来てる!』

小梅(このままじゃ埒が明かない…)

小梅『ヤークトパンター!エレファント!』

小梅『我はこれより突撃を敢行する!相手の動きをよく見て、フラッグ車を撃ってください!』

『『ヤヴォール!』』

小梅『第八計作戦です!』
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:46:02.54 ID:FlLfuR2s0
小梅「行こう。お願いね」

小梅車操縦手「無茶言うなぁ…」

小梅「前進!」


アリーナ『ニーナ!一両突っ込んでくっべ!』

ニーナ『撃でぇ!あのパンターの撃破を優先するべ!』

パンター3号車車長『指定された2両以外は自由砲撃!赤星さんを援護します!』
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:49:06.09 ID:FlLfuR2s0
ドォン!バァン!


アリーナ『奥の車両も撃っで来た!』

ニーナ『撃でぇ!撃ぢまぐれぇ!!』


ゴォォン!


小梅「左に!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:50:20.42 ID:FlLfuR2s0
ドォォォン!



小梅「停止!」


小梅「前進!」


ヤークトティーガー車長「フラッグ車はどいつだ…」


T-34-85(フラッグ車)車長「どんどん近づいて来るべ…逃げね゛ぇと…」

ドゥルルル…
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:51:07.64 ID:FlLfuR2s0
ヤークトパンター車長(あいつ!砲撃を止めて後退した!)

ヤークトパンター車長『向かって右から二番目の車両!あいつがフラッグ車だ!撃て!』



ドゴォォオオンッ!!バァァァン!!
カッ
カッ
シュポ!
シュポ!



T-34-85(フラッグ車)車長「なっ…」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:51:50.06 ID:FlLfuR2s0
審判『プラウダ高校フラッグ車、行動不能!』

審判『黒森峰女学園の勝利!!』



ワァァァァァァァ!!



52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:57:48.38 ID:FlLfuR2s0
小梅「よかったぁ…」ホッ

小梅車砲手「お疲れ、小梅」

小梅「いやぁ、走りが良かったよ」

小梅車操縦手「まあねぇ〜」

小梅車通信手「最後はやられたけどねー」

小梅車操縦手「なにおう!」

小梅「ははは…」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:58:37.53 ID:FlLfuR2s0
観客席


エリカ車通信手エリカ車装填手「「いぇーい!!」」パァン!

エリカ車砲手「やった!」グッ!

エリカ車操縦手「…」ホッ

ルクス車長「やりましたね、隊長!」

エリカ「私は何もやってないわよ」

エリカ「でも、ええ…やってくれたわね」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 21:59:18.52 ID:FlLfuR2s0
小梅「エリカさん!」ダッ

エリカ「小梅、よくやったわね!」

小梅「そうかな…?」テレテレ

エリカ「ええ、あなたのパンターが文句なしのMVPよ」



直下「隊長、隊長が小梅の立場だったらどうしてたの?」

エリカ「教えないわ。私が解を与えたら、新しい解が生まれなくなる」

直下「思い浮かばないんだぁ〜」ニヤニヤ

エリカ「あ゛ぁん!?」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 22:03:40.81 ID:FlLfuR2s0
ニーナ「失礼します!」

エリカ「あら、プラウダの。挨拶ならあの赤毛のところに行きなさい」

赤星「あはは…」

ニーナ「お手合わせ、ありがどうございました!」

赤星「いえいえ、こちらこそ!勉強になりました!」


審判「一同礼!」

「「「ありがとうございました!!!」」」


エリカ「全員揃ったわね!撤収!」

「「「ヤヴォール!!」」」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/12(月) 22:04:57.54 ID:FlLfuR2s0
今日はここまでです
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 22:23:55.93 ID:g34iKfYM0
おつ
続きが気になるいい作品
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 23:30:08.46 ID:xV0qiMCJ0
おつ これは楽しみ
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