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霊能少女「本当の戦いはこれからってやつかな」
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65 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 18:56:21.26 ID:rINUyyQHo
霊能少女「でも、その結末はあり得ない。なぜなら…ここにワタシがいるから」
霊能少女「昨日も言ったけど、アナタたちは必ず守る。この命に代えても…だから安心してほしい」
女「…ほ、本当ですか?」
女「本当に……は、母は助かるんですか」
霊能少女「それだけは断言できる。今はとりあえず、この水を毎食後に飲ませてほしい」ガサゴソ
女「み、水?」
霊能少女「この水は私の力で清められている。本来ならこれを飲むだけで呪詛が消えるはずだけど…多分、今回は通じないと思う」
霊能少女「それでも…症状を和らげるくらいには使えると思うから、使ってほしい」
66 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 18:57:48.83 ID:rINUyyQHo
女「あ、ありがとうございます…あの…無料、ですよね?」
霊能少女「もしかして、疑っている?」
女「い、いえ!全然水とかちょっと詐欺っぽいなとか思ってないです!ありがたく使わせていただきます!」
霊能少女「…じゃあ、ワタシは先に家に帰らせてもらう。録画してあるカメラの映像も確認しておかないといけない」
霊能少女「アナタはもう少し、母親に付いていてあげてほしい。本人も少なからず異変には気付いているはず…不安だと思うから、一緒に居てあげて」
女「わ、分かりました!ありがとうございます!」
女(な、なんだろ…ドライな性格かと思ったら、結構優しいような…)
女「…...」
女(そりゃそうか。自分の身を挺してまで私たちを守ってくれる。そんな仕事をしてる人が…優しくないわけないもんね)
67 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 18:58:55.17 ID:rINUyyQHo
…………………………………………………………………
……………………………………………
女「すみませーん!遅くなりました!」ガチャ
霊能少女「…ん」ジー
女「母と話してたら、こんな時間になっちゃって…あの!まだご飯食べてないですよね?」
霊能少女「…まだ、だけど」
女「じゃあ私が作りますね!こう見えても料理だけは得意なんで!」
霊能少女「…ありがと」
女(こんなに私たちのことを思ってくれているんだ。私も少しは役に立たないと)
68 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 18:59:56.23 ID:rINUyyQHo
モグモグモグモグ モグモグモグモグ
霊能少女「…」モグモグ
女「…」
女「よ、よく食べますね…」
霊能少女「力を使うとエネルギーが不足する。食べて蓄えないと」モグモグ
女(…そんなに食べて太らないなんて羨ましい)
女「…あの、先生」
霊能少女「…先生?」ピクッ
女「あっ、すみません。なんて呼べばいいか分からなくて…先生じゃダメですか?」
69 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:01:42.22 ID:rINUyyQHo
霊能少女「…別にいいけど。アナタはワタシより歳が上、そんなに謙遜する必要はない」
女「い、いえ!お世話になっているんですから…先生で行かせてもらいます!」
霊能少女「そう、まあ好きにしたらいい」
女「…」
霊能少女「…」モグモグ
女「…ひとつ、質問してもいいですか?」
霊能少女「何?」
女「先生は…どうしてこの仕事を?まだ学生ですよね」
女「こんな…和尚さんみたいに、自分も犠牲になる可能性もあるのに…普通の人はやらないと思うんですけど」
70 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:02:40.27 ID:rINUyyQHo
霊能少女「…別に、人に語れるような大層なモノは持ち合わせてない」
霊能少女「ワタシが力を持っていたから、それを人の役に立てているだけ。それがこの仕事を続けている理由…あとは…」
霊能少女「…いや、何でもない。本当にただこれだけ」
女「…それでも立派だと思いますよ。現に私の命の恩人みたいなものですし
霊能少女「そう言われると…ちょっと照れる」
霊能少女「ん」ピクッ
霊能少女「…来たか」
女「…え?」
71 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:04:13.72 ID:rINUyyQHo
ドンッ!!!!!!!ドンッ!!!!!!!
女「!?」ビクッ
女(な、なに…壁を叩くような音が)
霊能少女「向こうが痺れを切らして出てきた。どうやら私も一緒に呪い殺す気らしい」
女「えっ!?」
霊能少女「ちょうどいい。こっちから誘う気だったけど、向こうから攻めてくるなら手間が省ける」
霊能少女「そこに座って。アナタを囮にして、呪詛を捕獲する」
女「ほ、ほかくっ!?それに囮って…だ、大丈夫なんですか!?」
霊能少女「問題ない、ワタシを信じて」
女「…」
女「わ、分かりました。失敗しないでくださいね」
霊能少女「任せて」キュッ
72 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:05:30.29 ID:rINUyyQHo
霊能少女「…」ブツブツ
女「…」ゴクリ
女(呪文みたいなのを唱えた瞬間に、壁を叩く音が止まった)
女(これで終わり…じゃないよね。絶対に)
霊能少女「…気を付けて、姿を現す。アナタを取り込もうとしてくるから、絶対に意識を渡さないで」ボソツ
女(意識を…渡す?)
ズズズズッ…
女「」ビクッ
女(あ、あの影だ…ビデオの…お祓いの時にも現れた…!)
73 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:07:06.30 ID:rINUyyQHo
女(うっ…こ、怖い。全身に鳥肌が立つ…警戒信号のようなものが頭の中で鳴り響いている)
霊能少女「今から目をつぶって、大丈夫、ワタシが付いているから。眠るように一点に意識を集中して」
女(集中…)グッ
スウッ……
ザワザワザワザワザワザワッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
女「!?」
女「い、いやっ…こ、来ないで!やぁっ!!!!」バタバタ
女(か、影がこっちに…いやっ、怖い!!!!!)
74 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:08:29.69 ID:rINUyyQHo
霊能少女「目を逸らさないで、ちゃんとしっかり姿を捉えて」
霊能少女「今、ワタシはアナタの意識を通さないと呪詛を認識できない。狙われているアナタだからこそ、そいつと対面できる」
霊能少女「正面から見て、どんな姿をしているか教えてほしい。人間の形をしている?」
女「うぁっ…あっ…」
女(い、いやっ…あ、あれをまともに見るなんて…で、出来ないっ!!無理いっ!!!)ブンブン
霊能少女「…しっかりして、アナタがやらないと…母親が死ぬことになる。勇気を出すのは一瞬だけでいい。その一瞬が、アナタの一生になる」
女(…ッ!)
女(い、一瞬…一瞬だけ見れば…)チラッ
75 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:09:46.03 ID:rINUyyQHo
ギョロ!!!!!!!!
女「う、うわあああああああああああああ!!!!!!!」
『……ケテ………テ………』
霊能少女「落ち着いて、何が見えたの?」
女「お、女の人っ…か、髪が長くて…お腹が膨れていて!やっ…見返して来たっ!!こ、来ないでぇ!!!!!」
霊能少女「…お腹が膨れている…妊婦?」
霊能少女「…もうこれ以上は無理か。仕方ない、ちょっと強引だけど捕まえる」
76 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:11:01.58 ID:rINUyyQHo
霊能少女「」ブツブツブツブツ
霊能少女「…もう目を開けてもいい。今度はワタシの目をよく見て。瞳の奥まで」スッ
女「え…?」パチッ
女(…あれ、眼帯を外して―――っ!?)
ゾクッ!!!!!!
女「うぷッ!?うっ…うっ……」グッ
女「お、おえええええええええええ!!!!!!」ビチャッ
霊能少女「よし、成功」スッ
霊能少女「こいつが憑いていた呪詛か」グイッ
77 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:12:53.70 ID:rINUyyQHo
女「はぁっ…はぁっ…な、何が……」
女「わ、私…吐いて……」ハァハァ
霊能少女「そう、憑いていた呪詛を吐き出した。これがアナタの中にいたやつ」グイッ
『』ピチピチ
女「!?」
霊能少女「捕獲は成功、こいつはこの瓶の中に入れておけば逃げ出せない。後で調べて、呪いを実行した人物の居場所を特定する」キュッ
霊能少女「アナタも休んだ方がいい。何と言っても二日連続で体内から異物を取り除いたから…かなり負担になっているはず。無理をさせて申し訳ない」
女「そ、そうですか…成功したんですね。良かった…」
女「…あの、また一つ聞いてもいいですか」
78 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:14:17.15 ID:rINUyyQHo
霊能少女「何か?」
女「その眼帯って…力を抑えておくものだったりするんですか?」
女「さっき眼帯を外した方の目を間近で見た時に…何ていうか、今までに体験したことがない物凄い圧迫感を感じたような気がして」
霊能少女「あぁ、これ。昨日も言ったけど、そこまで深い意味はない」スッ
霊能少女「ただ、ワタシ達のような仕事をしていると、目には不思議な力が宿るようになる」
霊能少女「霊的な存在はそれを見るだけで警戒してくるから、油断させる為のカモフラージュみたいなもの」
79 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:15:23.85 ID:rINUyyQHo
女「へ、へぇ…じゃあ目を隠すものなら何でもいいんですか?眼鏡とか、サングラスとか…」
霊能少女「それでも構わない。直接見られなければいいだけだから」
霊能少女「それが何か?」
女「いや…眼帯って結構目立つから変えた方がいいんじゃないかなーとか思ったり。本当にどうでもいいことなんですけど」
霊能少女「…そんなに目立つ?」
女「えぇ、かなり…」
霊能少女「…検討する」
80 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/11(日) 19:16:20.15 ID:rINUyyQHo
今日はここまで
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/11(日) 19:23:08.54 ID:DWFvP55v0
今日も面白かったです、明日も楽にしてます
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/11(日) 19:23:34.11 ID:5/qvJqwBo
霊能少女でもしかして…って思ったらやっぱり幼女幽霊の人か
乙
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/12(月) 05:34:53.06 ID:LAIFOKRgO
乙
期待
84 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:04:47.02 ID:90y3uA2Ao
▢▢▢▢ 五日目 ▢▢▢▢
女「Zzz…Zzz…...」
女「Zzz……ん」パチッ
女「ふわぁ……あー…よく寝た…今何時だろ……」チラッ
『13:00』
女「!?」
ダダダダダダダダダッ!!!!!
女「す、すみません!!!!寝過ぎましたっ!!!!」
霊能少女「…ん、気にする必要はない。ここ二日はずっと忙しかったし、半日以上寝込んでても不思議じゃない」
85 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:06:17.20 ID:90y3uA2Ao
女「あの…先生は今日どれぐらい休んだんですか?」
霊能少女「…3時間ぐらい?今は休んでいた時のビデオと、現在進行形のを同時でチェックしている」
女「ご、ごめんなさい…何か自分だけこんなに寝ちゃって…何か手伝えることはないですか?」
霊能少女「気にする必要はない。アナタは依頼者であり、被害者なんだから。私もお金を貰ってこの仕事をしているわけだし」
霊能少女「それより、今日も母親のお見舞いには行った方がいい。帰ってきたら話したいことがある」
女「え…今じゃダメなんですか?」
霊能少女「少し長くなるからいい。それに、少なからずアナタの心境に変化を与える可能性があるから」
女「…!」
女「わ、分かりました…いってきます」
霊能少女「…ん、いってらっしゃい」
86 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:07:44.94 ID:90y3uA2Ao
……………………………………………………………………
………………………………………………
女「……」スタスタ
女(今日もお母さんは変わらずに元気そうだった。残りがあと9日しかなんて信じられないぐらいに)
女(先生はきっと、気を使ったんだと思う。私ってすぐ顔に出るタイプだし、不安な顔をしているところをお母さんに見せないために)
女(…話って何だろう。あの影に関することで何か分かったのかな)
女(……ん?)
婆「…」
女(…まただ。向かいのお婆さん。何の意味があるわけでもなく、家の周りをウロウロしたり、水を撒いたりしている)
87 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:09:23.32 ID:90y3uA2Ao
女(…お母さんの話によると、昔は普通の人だったらしい。でもある時期から宗教にハマったみたいで、私が物心付いた頃にはもう変なおばさんという認識だった)
女(…目を合わせないように行こう)スタスタ
婆「…」ジー
ガチャ
女「今帰りましたー」
霊能少女「…ん、おかえり」
88 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:10:13.11 ID:90y3uA2Ao
女「母の様子はいつもと変わりなかったです。体調も、特に変化はないそうで…一応水は飲ませておきました」
霊能少女「そう、それは良かった。とりあえず、病院にいる間は期限が来ない限りは安全ってことになるか」
女「…本当に母はあと9日で…死ぬんですか?とてもそんな風には…...」
霊能少女「それだけは間違いない。今は時限爆弾を付けているのと同じ状態だから、わざわざ手を下すまでもないって考えているんだと思う…どうにかしてその爆弾を外さないと」
女「…そうですか」
女「あ、作っておいたお昼は食べてくれました?」
89 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:11:11.67 ID:90y3uA2Ao
霊能少女「…ん、結構美味しかった。ありがとう、ただちょっと量が足りなかった」チラッ
女(二人分は作ったのに…あれでも足りないのかぁ…)
女「わ、分かりました!明日はもっといっぱい作ります!」
霊能少女「別に無理に作る必要はない。アナタも身を削る日々を過ごしている。食事くらいは自分で何とかできる」
女「いえ、私が作ります!私だって…何かお手伝いしたいですし」
女「それに、自分の手料理を人に食べてもらうのって結構楽しいもんですよ」
霊能少女「…そう」
90 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:12:45.17 ID:90y3uA2Ao
女「あのそれで…話ってなんなんですか?帰ってきたら教えてくれるって言ってた…」
霊能少女「あぁ、その件。今から私も話そうと思っていた」
霊能少女「まずこれを見てほしい」スッ
女「…?それって…昨日、先生が私が吐いたやつを中に入れた瓶ですよね?」
霊能少女「そう、昨日の夜、アナタが休んだ後にこいつを調べようとしたら…」キュポン
霊能少女「…いなくなっていた。不覚だった、これはワタシのミス。申し訳ない」
女「えっ…なくなったんですか?」
霊能少女「この瓶は霊的な存在を封じ込める道具、一度閉じたら、外部から干渉することなんて出来ないはず」
霊能少女「…と、なると、消えた理由は二つにまで絞り込める」
91 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:13:51.55 ID:90y3uA2Ao
霊能少女「消滅したか、自力で逃げたか…どちらにしても、アナタが見た妊婦のような姿をしている女が手引きしたに違いない。その女に心当たりはある?」
女「…すみません。まったくと言ってないです」
女「顔は…髪で隠れて見えませんでしたし、知り合いに妊婦の人もいませんし…」
霊能少女「…そう、まあこれで誰か分かれば苦労はしない。じゃあ次の話に行こう」
女「え?まだあるんですか?」
霊能少女「昨日、あの呪詛を捕獲した時刻と…その次の日の朝五時に、カメラに奇妙なものが映っていた」
女「!?」
92 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:15:38.58 ID:90y3uA2Ao
霊能少女「これを見てほしい。まずは捕獲時の映像、外は暗いけど明度を弄って見えやすいようにしてある」カチカチ
『』ジー
女「あれ、これって…うちの庭…」
『』ユラッ
女「!?」ビクッ
女「あ、あれ!!!誰かが庭に入って…!私達を見ている!?」
霊能少女「どうやらそうみたい。私も気付かなかった。あの時、私達は誰かに外から見られていた」
霊能少女「そして朝の五時…もう一度、それらしき人物が庭に入ってきている」カチッ
93 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:17:06.80 ID:90y3uA2Ao
『』ユラッ
女「ひっ…」
女「こ、この人が…!私達に呪いをかけた人物なんですか!?」
霊能少女「その可能性が高い。こちらも本人が直接やってくるとは思わなかった」
霊能少女「さて、もうちょっとここの映像の明度を上げてみる」カチッ
霊能少女「そうすると…ここのカメラの位置からだと、本人の顔は見えないけど…窓に反射している姿がハッキリ写るようになる」
カチッ
霊能少女「はい、この人物に心当たりは?」
女「…!!!!」
女「こ、この人って…!」
94 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:18:02.87 ID:90y3uA2Ao
婆『…』
女「む、向かいに住んでる…お婆さん…!」
95 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/12(月) 22:18:29.74 ID:90y3uA2Ao
今日はここまで
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/12(月) 22:23:07.22 ID:ORi6sn3i0
やっぱりとなりお婆さん事件に関わっていたか、今回も楽しませて貰いました明日も楽しみしてます
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/12(月) 23:36:26.04 ID:1JzUcB7fO
乙
面白い
98 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:22:38.65 ID:9Oxe9hMgo
▢▢▢▢ 六日目 ▢▢▢▢
女「……」
女「まさか…あのお婆さんが……」
……………………………
…………………………………………………
霊能少女『…向かいに住んでいる人?』
女『は、はい…近所でも有名なちょっとおかしい人で…』
女『でも全然怨まれるようなことはしてないです…本当に、ただ向かいに住んでいるってだけの認識で…』
霊能少女『そう、とりあえず犯人が特定できて良かった。これで後は本人に追及するだけ』
女『い、今から行くんですか?あの人の家に…』
霊能少女『…いや、少し様子を見ようと思う。次はその向かいの家を見張る』
99 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:24:12.92 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女『ここ数日の動きを見るに、必ず近いうちにまた動き出す。その現場を押さえて、言い逃れができないように追い詰める』
霊能少女『アナタにも少し手伝ってもらうことになるけど…構わない?』
女『……』
女『…分かりました。私は何をすればいいんですか?』
………………………………………………………
…………………………………………
女「…」ジー
女(…私の仕事は…あの家を見張ること。不審な動きをしているかどうかを…)
女(先生は外であの人についての情報がないか、聞き込みに行った。もし動きがあったら、すぐに連絡するように言われてある)
100 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:25:34.47 ID:9Oxe9hMgo
女(…なんで私達に呪いなんか…何もしてないのに)
女(何か理由があるのか、それとも―――)
婆「…」ユラッ
女「…!」
女(そ、外に出てきた!先生に知らせないと!)ポチポチ
『お婆さんが出てきました。どうすればいいですか?』
『行動は全てカメラで撮っておいて。まだ日が昇ってるし大丈夫だとは思うけど、もしこちらに危害を加えるような動きが見られたらすぐ私に知らせて』
女「…」ゴクリ
101 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:26:53.93 ID:9Oxe9hMgo
女(…そうだ。今、私は一人…先生がいないと無抵抗のまま何も出来ない…)
女(そう考えたら急に怖くなってきた…!お願い!何もしてこないで…!)ギュッ
婆「…」フラフラ
婆「…」パシャパシャ
女「…?」
女(あれは…自分の家の水を撒いている?まだそんな季節でもないのに)
女(そういえば…あの人、どの季節でもよく家の周りに水を撒いてたな。意識をしてなかったから気にも留めてなかったけど、よく考えるとおかしい)
女(一体、何を考えているんだろう…)
102 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:28:34.65 ID:9Oxe9hMgo
女「…」
女(水撒きをしたら、すぐ家の中に入って行った。それから数時間は何も動きはない)
女(…見張りって結構体力を使うな。今までやったことがなかったから分からなかったけど、時間が経つたびに神経がすり減っていくのが実感できる)
女(もう体感的には半日近く経っている気がする。まだその半分も経ってないのに)
女(そもそも…あの人が外出をしている姿なんて滅多に見たことがないような。いつも家の辺りをウロウロしていた印象だし…)
女(…このまま私はずっとあの不気味な家を見ていないとダメなのかな。頭がどうにかなりそう)
女(…先生の方は何か情報があったのかな)ポチポチ
103 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:29:22.77 ID:9Oxe9hMgo
『こちらは水撒きから動きがありません。先生は成果がありましたか?』
『ぼちぼち、夕方にはそっちに戻れると思う』
女(ぼちぼち…どっちにも取れる言い方だな。っていうか、どこで聞き込みなんてしてるんだろ)
女(あの人に友達がいるとは思えないし…警察の人にでも聞いているのかな)
女(…はぁ、不安で押し潰れそう。早く終わらないかな)
婆「」ユラッ
104 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:30:19.66 ID:9Oxe9hMgo
女「…ッ!!」
女(で、出た!今度は何をしに出てきた!?)
婆「…」スタスタ
女(…どこかに行くのかな?手さげのバッグも持ってるし…どうしよう、追った方がいいのかな、これ)ポチポチ
『どこかに出かけるみたいです。私はどうすればいいですか?』
『尾行して、気付かれないように。どこに行くか気になる』
女「…や、やっぱりそうなるよね」ダッ
105 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:31:22.98 ID:9Oxe9hMgo
女(び、尾行か…そんなのやったことないんだけど…気付かれたらどうしよう)コソッ
婆「…」スタスタ
女(距離は…20メートルくらい離れてるかな?見失うかギリギリの距離だけど、ここからなら気付かれないはず…)
女(…どこに行くんだろう。ここからの道だと…あそこしかないような気がするけど)
婆「…」スッ
女「…!」
女(や、やっぱり!スーパーだ!買い物するんだ…あの人でも)
106 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:32:41.10 ID:9Oxe9hMgo
女(何買うか気になるな。でも…そうなると、かなり接近する必要がある。10メートル、いや7メートルは近付かないと)
女(…どうする?正直に言うとあんまり近付きたくない。呪いを仕掛けてる張本人だし、もし尾行がバレたら何をしてくるか分からない)
女(店の外で待ってるか、それとも…)
女「……」
女(恐らく、今までの尾行はバレていない。かなり距離があったし、一度も振り返らなかったから…私が跡をつけていたなんて夢にも思っていないはず)
女(それに、あそこは近所でもかなり大型のスーパー。もし私に気付いたとしても、別に何も不思議なことはない。ただ買い物をしているように装えばいい)
女(…よし、行こう!)ダッ
107 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:33:56.14 ID:9Oxe9hMgo
ウィーン
女(あの人はどこに…)キョロキョロ
婆「…」
女(い、いた…まだこっちには気付いてないかな?よし、私も買い物をするように…あくまで自然に)
婆「…」スッ
女(あそこは精肉コーナー?何かずいぶん買い込んでいるように見えるな…一人暮らしのお婆さんなのに)
女(ん?次は…お菓子か。まあこれは別に変なところはないな)
108 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:35:23.78 ID:9Oxe9hMgo
婆「…」スタスタ
女(トイレットペーパーやティッシュの日用品、それに…お酒?あんな歳になってもまだ飲むんだ)
婆「…」クルッ
女(あ、曲がった。もうレジに行くのかな?最後に何を買ったか確認しないと)ダッ
クルッ
109 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:36:15.41 ID:9Oxe9hMgo
婆「…」ジー
女「…っ!?」ビクッ
110 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:37:26.32 ID:9Oxe9hMgo
女(なっ…!?レ、レジに行っていない!?なんでこんなところで突っ立って…!!)
女(ま、まずい…!鉢合わせたっ…ど、どうしよう!)
女「…っ」スタスタ
婆「…」ジー
女「…」スタスタ
ドクンッ…ドクンッ…
女「…」スタスタ
女「はぁっ…はぁっ…」サッ
女(ど、どうにか自然に通り過ぎることが出来た!…バレてないよね?)
111 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:40:00.44 ID:9Oxe9hMgo
女(うっ…も、もうこれ以上は無理か。一度出会ったら、どうしても私の存在を覚えられる)
女(もしこれで帰り道に私の姿を見られたら…監視自体に気付かれる可能性がある)
女(そうなると常に向かいの私の家を意識されて、先生の思う通りにいかなくなるかもしれない…それだけは避けないと)
女(…尾行は中止か。先に帰ってよう)スタスタ
婆「…」ジー
112 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:41:26.75 ID:9Oxe9hMgo
………………………………………………
…………………….................
女(あの後…私が帰宅してから一時間ほどで、あのお婆さんも帰ってきた)
女(買い物の時間にしては明らかにおかしいし、途中にどこか寄っていたのは確実。あの時、私がもっと慎重に行動していたら…何か手掛かりがあったかもしれないのに)
女(…先生に謝らないと。はぁ…ダメダメだな。私って)
女(時刻は夕方…少し日が落ち始めてきた。もうそろそろ先生の方も帰ってくるはず)
女(結局、見張りの成果は…ほぼなかった。どうしよう、あと8日もないのに)
女(あっ、今日お母さんのお見舞いに行けなかったな…後でメール送っておかないと)
113 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:43:10.94 ID:9Oxe9hMgo
女「…お母さん」ウルッ
ガチャ
霊能少女「今帰った」
女「…!」フキフキ
女「あ、先生、おかえりなさい」
女「ごめんなさい…私の方は途中にメールで送った内容が全てです」
霊能少女「いや、かなり有力な知らせもあった。ありがとう、一日見張ってくれて」
霊能少女「こちらも…それなりの成果があった。晩ご飯を食べながら話そう」
114 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:45:26.85 ID:9Oxe9hMgo
モグモグ モグモグ
霊能少女「まず、あそこに住んでいるお婆さんは元々姉妹で住んでいたらしい。と言っても、もう15年近く前の話。妹の方はいつの間にかいなくなっていたと聞いた」モグモグ
霊能少女「あの家は二人の親が死んだ時の保険金で買ったらしく、姉妹は二人揃って精神を病んでいた。だからずっと前から生活保護で暮らしていたみたい。恐らく今もね」
女「は、初めて知りました…そんな情報どこで聞いたんですか?」
霊能少女「どこの近所にも無駄に人の家庭事情に詳しいおばさんがいる。で、話の続きだけど…」
霊能少女「妹がいなくなった辺りに宗教にハマったらしい。それまではわりと挨拶を返すくらいは社交的な人だったらしいけど、人が変わったみたいに今の状態になったと言っていた」
女「…」
115 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:48:19.89 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「でも、ちょっとは交流があった人もいる。ここ十年は行ってないみたいだけど、駅前のカフェのマスターとは世間話をするぐらいは仲が良かった」
霊能少女「で、そこのマスターに話を聞きに行ったら…興味深い発言をしていた」
霊能少女「…私は選ばれた人間、私は人を呪い殺すことができる」
霊能少女「…そういった節のことを言っていたらしい。それからその店に来ることはなかったようだけど」
女「そ、それって…!」
116 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:50:44.65 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「ここである疑問が出てきた。もし、今回の騒動の犯人があのお婆さんだとして、今回の事件が初犯なのかどうか」
霊能少女「過去に…アナタ達みたいに呪われた家があったんじゃないかなってね
女「…」ゴクリ
霊能少女「ここら一帯で原因不明の不審死やら、それに関係する事件がないか調べてみた。過去15年の記録を辿ってね」
霊能少女「すると…」ガサゴソ
霊能少女「出てきた、過去に三件。今回のと似たような事象が」スッ
女「っ!?」ビクッ
117 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:52:00.92 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「一人目はOL。10年前にこの近くのアパートで独り暮らしをしていたみたい」
霊能少女「同僚にも上司にも慕われ、順風満帆な暮らしをしていた。でもある日、突然自殺した。首を吊ってね」
霊能少女「死ぬ前に友人に電話をかけていたみたい。何かに追われている、部屋に誰かいるから助けてといったようなことを話していたらしい」
霊能少女「この証言で、警察はストーカー殺人の可能性もあるとみて捜査したけど…結局は本人の自殺ということで終了。真実は迷宮入り」
女「…」
118 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:54:02.17 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「そして二人目は21歳のフリーター。8年前に運転中のバイクで事故を起こし死亡」
霊能少女「県外の事故で死んでいるし、一見今回の件とは関係ないように見えるけど…本人の部屋から謎の怪文書が大量に見つかっているのが当時の週刊誌の記事で分かっている」
霊能少女「OLと同じように、誰かに狙われているような節の文がね。恐らく呪いから逃走しようとして殺されたんだと思う」
女「に、逃げることは許されないってことですか…?」
霊能少女「そして三件目は…4年前に起こった、一家が惨殺された殺人事件。この事件は当時のニュースで結構取り上げられたから、記憶に残っているはず」
119 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:55:31.52 ID:9Oxe9hMgo
女「…!し、知ってます!それ!ひきこもりの男が強盗目的で殺したってやつですよね?」
女「すぐ近くで起きた事件だったので…学校でも話題になりましたし、報道用のヘリもいっぱい飛んでいました」
女「で、でも…それが呪いと関係しているんですか?殺人事件…なんですよね」
霊能少女「恐らく、呪いの影響を受けたのは家族ではなく、犯人の方」
霊能少女「普段は家に引き籠っていた人が、急にお金が欲しくなって泥棒に入って、その拍子に三人も殺すなんてあまり考えられない。その証拠に犯人の男は逮捕されてから三日後に留置場で自殺している」
霊能少女「そして…この男の家からも、謎の怪文書が発見されている」ガサゴソ
霊能少女「それがこれ、コピーして取ってきた」
120 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:56:27.29 ID:9Oxe9hMgo
『かみかま つぎ あとすこし はじまる 4ね』
121 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 20:59:55.28 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「この文章自体はマスコミには取り上げられていない。意味が分からないし、あまり取り上げる必要のないものだと判断されたんだと思う」
霊能少女「この写真自体も、ワタシが男の部屋を写した写真から見つけて拡大コピーしたもの」
霊能少女「きっと…ワタシが見つけなかったら、誰の目に留まることもなく、埋もれていたと思う。でもこのメッセージには…何か意味があると思う」
女「な、なんなんですか?これ…意味が分からないんですけど…」
女「かみかま…次、あと少し、始まる…4ね…死ね?って書いてあるんですかね。これって…」
122 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 21:02:14.43 ID:9Oxe9hMgo
霊能少女「かみかま、と書かれている部分の意味は分からない。調べてもそれらしき単語は出てこなかった。恐らく何かの固有名詞だと思われる」
霊能少女「でも、それ以降の文は何となくだけど解読出来る」
女「えっ、ほ、本当ですか?どういうことが書いてあるんですか?」
霊能少女「まず、最後に書かれてある『4ね』という部分。これは『死ね』とも読めるけど、私には中断されたように見える」
女「中断って…途中で書くのを辞めたってことですか?」
霊能少女「そう。この事件が起きたのが四年前…そして、この『4ね』という部分が途切れた部分だと仮定する。ではもし本来の文だったら、どんな言葉になっていたのかと考えると…」
霊能少女「…ワタシは、4年後が一番しっくりくると思う」
123 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 21:04:10.61 ID:9Oxe9hMgo
女「そ、それって…まさか…」
霊能少女「…今回の件も含め、過去に起きた呪いは…作為的に起こされている可能性がある。何かの意図があるのかもしれない」
女「」ビクッ
女「…つ、つまりこういうことですか?もしこの『4ね』が『4年後』だとすると…本来の形は…」ブルブル
『かみかま つぎ あとすこし はじまる 4年後』
女「こ、こうなるわけですよね…これって…まさか……」
霊能少女「…次の4年後、つまり今年の呪いで、これまでの過去にはない何かが起きると読み取ることが出来る」
124 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/13(火) 21:04:58.30 ID:9Oxe9hMgo
今日はここまで
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 21:12:39.58 ID:Xuji6wSX0
お婆さんが事件の黒幕て言うのも少し芸がないと思いましたが、なる程そう言う展開ですか
今日も楽しく読ませて貰いました、明日も楽しみにしています
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/13(火) 22:06:19.32 ID:P/Up/ry2O
乙
127 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:31:32.32 ID:ek92bIojo
▢▢▢▢ 七日目 ▢▢▢▢
女「…」ジュージュー
女(…そういえば、もうあの日から一週間が経ったんだ)
女(…最初は、何かの幽霊が家に住み着いていると思っていた)
女(でも和尚さんが来て、これが誰かの呪いだってことが分かって…先生がやってきた)
女(そして隣のお婆さんがその呪いに関わっていて、何かを起こそうとしている…)
女(うぅっ…頭が痛くなる。何でこんなことに…)
女(…残された時間はあと7日、それまでにお母さんは…私は…生きているのかな)
ジュッ…ジュッ…
女「…あっ!こ、焦げてるっ!」
128 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:33:00.65 ID:ek92bIojo
女「す、すみません。ちょっと焦がしちゃいました」
霊能少女「気にすることはない。誰にでもミスはある」モグモグ
女「…先生、今日は何をするんですか?」
霊能少女「昨日と同じ様子見、監視を続ける」
女「…こんなゆっくりしていいんでしょうか。残りはあと一週間しかないのに……」
女「やっぱり、直接向かいの家に行きませんか?あなたが私の家を呪っていることは分かっているんです。やめてくださいって面と向かって言えば…」
霊能少女「もし、それを言ったとして、どうなると思う?」モグモグ
女「え?どうなるって…それは……」
129 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:33:56.35 ID:ek92bIojo
霊能少女「ハッキリ言う。呪いなんて行為に手を染めている相手に、言葉での対話は何も意味を持たない」
霊能少女「何とかするにはその呪いを返すしかない。呪詛返しをすれば、相手は手を引くしかなくなる」
女「呪詛返し…?」
霊能少女「人を呪わば穴二つ、っていうでしょ?呪いというのは何らかのリスクがあるからこそ成立するもの。ノーリスクの呪いというものは存在しない」
霊能少女「呪詛返しはその特性を利用して、呪いをそのまま相手に返す方法。これを行えばアナタへの呪いは全てなくなる」
霊能少女「ただ、呪詛返しをするにはその呪いの起爆剤と爆弾本体を見つける必要がある。だから、相手が動いてくれないと、こちらも動けない」
130 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:35:23.91 ID:ek92bIojo
女「起爆剤に爆弾って…どんなものなんですか?」
霊能少女「分かりやすい例だと、丑の刻参り。あれは藁人形という媒体を通して呪いをかけている」
霊能少女「ワタシの勘だと、この家のどこかに現象を引き起こしている物があるはず…次に相手が攻めてきた時にそれを特定する」
女「物…ですか。どこにそんなのが…」キョロキョロ
霊能少女「探しても無駄。普段は何の変哲もなく、日常の景色に紛れているはずだから」
女「…」
女「あの、呪詛返しって…それをかけられた相手はどうなるんですか?」
霊能少女「今までの呪いが全て返る。過去現在全てのね」
女「それって…まさか…」
131 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:36:09.79 ID:ek92bIojo
霊能少女「…まあ、もし返されたら死ぬだろうね。過去三人も殺しているし」
霊能少女「でも安心していい。こちらもそのまま呪詛返しをするつもりはない。それを交渉材料にして、この町から出て行ってもらう」
女「…」
霊能少女「…納得がいかない?間接的殺人も含めたら六人も殺した相手が、罪に問われることなく、のうのうと暮らすのが」
女「いえ、そんなことは…」
女「…ごめんなさい。ちょっとはそういう気持ちがあります」
霊能少女「それは歪んだ感情じゃない。正常な人間なら誰でもそう思う。もちろん、ワタシも含めて」
132 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:37:17.31 ID:ek92bIojo
霊能少女「だけど、現在の司法では呪殺は認められていない。あの人を裁けるのは地獄の閻魔だけ。大人しくそれを受け入れるしかない」
女「…先生なら」
女「先生なら、出来るんじゃないですか?あの人を裁くことが」
霊能少女「…ワタシに出来るのは死者をあるべきところに還すことだけ。人間にそれを施行する力はない」
女「じゃあ先生は…もし、善良な幽霊がいたとしても、それを祓うことが出来るんですか?」
霊能少女「……」
霊能少女「…霊に限ったことじゃないけど、ワタシたちの世界ではアナタの言う『善良な幽霊』という奴等は存在しない」
133 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:38:23.53 ID:ek92bIojo
霊能少女「人間は肉体という枷があるから、欲望や凶暴性を抑えることが出来る。だから、肉体がない霊などは…いつかは人を殺すと言われている。どんな温厚で、優しい性格だったとしても」
霊能少女「ワタシはそれを防ぐ為に、この仕事を続けている。今までに何も悪行はしてない幽霊や怪物は何人もいた。でもワタシはそれを平等に還してきた。今までも…これからも」
霊能少女「それが…ワタシの、力を持った者の役目だと思っている。死は誰にでも訪れる。その死をあるべき元に戻し、社会の均衡を保つのが…ワタシの役目」
女「…」
女「ご、ごめんなさい。変なこと言っちゃって…先生の覚悟も知らずに」
霊能少女「…いや、気にする必要はない」
霊能少女「―――ひとつ、質問してもいい?」
女「えっ…なんですか?」
女(先生から私になんて…初めてだ)
134 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:39:14.70 ID:ek92bIojo
霊能少女「アナタは…死後の世界が存在すると思う?天国とか、地獄とか」
女「死後の…世界ですか。む、難しいですね」
女「…」
女「私は…正直に言うと、あんまり信じてない方かもしれません。天国はあったらいいとは思っていますけど…地獄があったら怖いですし、ならない方がいいのかなって」
霊能少女「…そう」
霊能少女「ワタシは天国というものは信じていない。でも地獄はあると思っている」
女「えっ…ど、どうしてですか?」
135 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:40:09.19 ID:ek92bIojo
霊能少女「仮に、殺人を犯した人間がいたとする。でも、もしその殺人が社会に漏れることがなく、本人しか知らなかったとしたらどうなる?」
女「どうなるって…そのまま何事もなく、過ごすとか?」
女(あれ?これってさっきの…)
霊能少女「そう。被害者がいるのに、そいつは何の罰を受けることもなく、平穏に過ごすことになる」
霊能少女「…そんなのが許されてもいいものなのか。ワタシは…許せない。罪には必ず罰が与えられるべきだと思う。それが例え神だとしても」
霊能少女「だから…ワタシは、地獄は存在すると思っている。そう思わないと…この世界はあまりに不平等だから」
136 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:41:16.91 ID:ek92bIojo
女「…」
女(…そうか。先生は…今までに何度もあのお婆さんのように、罪に問われない人間を何人も見てきたんだ)
女(それでも、その人達に手を下すことはなく、ただこの仕事を続けてきたんだ…一体どれほどの経験をしたんだろう。私には…想像することすら出来ない)
霊能少女「…まあ、もし地獄が存在したら、ワタシは真っ先に地獄行きだと思うけどね」
女「…そんなことないですよ」
女「私は…先生は天国に行くと思います。だって、先生は私を含めて…大勢の人を救っているんですから」
霊能少女「…」
霊能少女「…あ、ありがと」クルッ
137 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:42:31.00 ID:ek92bIojo
……………………………………………………
…………………………………
『23:03』
霊能少女「…」
女「もう11時…結局、向かいは家から一歩も出てきませんでしたね」
霊能少女「…」
女「…今日は何も動いてこないんでしょうか。と言っても、夜はまだまだこれからですけど」
霊能少女「…」
女「先生?」
霊能少女「…用心して、もうすぐ来る。そんな気配がする」
女「えっ…?」
138 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:43:25.72 ID:ek92bIojo
霊能少女「今度は…前の時と比較にならない。大きな気配がする」
女「お、大きな気配って…大丈夫なんですか!?」
霊能少女「…ちょっと、やばいかも」
ドンッ!!!!!!!
カチッ
女「て、停電!?」ビクッ
女「そ、それに、二階から音が…!!」
霊能少女「…ワタシから離れないで、降りてくる」
ゴトッ…ゴトッ……
ゴトトッ………
139 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:44:22.95 ID:ek92bIojo
女(か、階段を一段ずつ降りてくる音が聞こえる…?一体何が…?)
ゴトンッ……
ガチャッ
ギィィィィィィ……
影『』ズズズズズッ
女「ひぃっ!?」
女(お、大きい…天井近くまである、巨大な影…!)
140 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:45:32.42 ID:ek92bIojo
霊能少女「…面白い。真っ向から殺りに来た…こちらも少し、本気を出す」スッ
霊能少女「んっ…んっ…」ゴクゴクッ
女(水を…飲んでいる?あれって先生が持ってきたお祓いの水…)
霊能少女「ふぅ。あーまずい」ポイッ
霊能少女「…さぁ、来い。相手になってやる」
影『』ズズズズズッ
女(こ、こっちに手を伸ばしてきた)
141 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:46:32.41 ID:ek92bIojo
女(な、なにこれ…あの影、物凄く深い闇…辺りの暗さと比べても、一層黒く見える漆黒…)
女(ふ、震えが止まらなっ…息が出来ないっ……)ブルブル
霊能少女「はぁぁぁぁ……」スッ
ピカッ
女「!?」
女(せ、先生の手から光が!)
霊能少女「あああああああっ……」スゥゥ
影『』ズズズズッ
影『』ズズズッ
142 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:47:35.52 ID:ek92bIojo
女(う、嘘…光が、影を吸い込んで……)
影『』ズズズ゙ッ
影『』ズズッ
シュンッ
女「…!」
女「か、完全に吸い込まれた!影が消えた!」
霊能少女「…ふぅ」スッ
女「や、やったんですか!?先生!」
霊能少女「…ちょっと庭に出る。着いてきて」スタスタ
女「えっ?庭?」
143 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:49:00.59 ID:ek92bIojo
ガチャ
霊能少女「恐らく、起爆剤と爆弾はこの庭のどこかにある。間違いない」
霊能少女「でも…ワタシはあまり探知が得意ではない。だからアナタの力を貸してもらいたい」
女「えっ!?わ、私ですか!?」
霊能少女「長年、この家に住んでいたアナタなら、異物を発見することが出来るはず。さぁ目を閉じて」
女「そ、そんなこと言われても…何も感じないですよ?」ギュッ
霊能少女「本当に勘でいい。何となく、光とか見えない?」
女「光って言われても…」
霊能少女「なら気持ち悪い方は?どんな些細な感覚でもいいから」
女「…じゃ、じゃあこっちで」スタスタ
144 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:49:54.61 ID:ek92bIojo
霊能少女「どう?この辺り?」
女「は、はい…そこの…下、辺りですかね?」
霊能少女「…分かった。もう目を開けてもいい」
女「や、やっぱり何もないですよね。ごめんなさい」
霊能少女「…いや、当たり。ビンゴ」ガサゴソ
霊能少女「この鉢植えの裏に…」ゴソッ
霊能少女「…あった。この瓶が呪いの起爆剤」スッ
女「えっ!?本当にあったんですか!?」
霊能少女「中は…」キュポン
ポトンッ
145 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:50:57.75 ID:ek92bIojo
女「何か落ちましたけど…なんですか?これ」
霊能少女「これは…」スッ
霊能少女「猫の足、だにゃー」
女「うっ…!?」ウプッ
霊能少女「…ごめん、少しでも気分を紛らわせようとしたけど、逆効果だった」
霊能少女「とにかく、これで起爆剤の方は見つかった。あとは本体だけ」
霊能少女「まだ何か感じる?きっと本体も庭のどこかに埋まってある」
女「そ、そういえば…同じような気持ち悪さが、あっちの方から感じたような」
霊能少女「ここ?」スッ
女「あっ、はい。その辺りです」
146 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:52:12.44 ID:ek92bIojo
霊能少女「…」ザッザッ
霊能少女「…あった。ここに埋められてあったのか」スッ
箱『』
女「その箱みたいなのが…呪いの爆弾なんですか?」
霊能少女「間違いない。後は…」チラッ
婆「…!」ピシャッ
女「!?」ビクッ
女「えっ…さ、さっき見てましたよね!?あのお婆さん、こっちを!」
147 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:52:51.34 ID:ek92bIojo
霊能少女「…ハァッ!!!!」ブンッ
ガンッ!!!!!
ギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
霊能少女「行くよ。最終決戦ってやつに」スタスタ
女(な、投げた…向かいの家に、呪いの爆弾を…)
148 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:54:12.10 ID:ek92bIojo
ピンポン!!!!ピンポン!!!!ピンポンピンポン!!!!!
霊能少女「…出てこない。居留守なんて使いやがって」
霊能少女「あ、そこに落ちてる箱取っておいて」
女「えっ!?い、いやっ…だ、大丈夫なんですか?触っても…呪いの爆弾ってさっき」
霊能少女「問題ない。火薬がないと爆弾なんて何の役にも立たないから。早く」
女「う、うぅっ…わ、分かりましたよ」トコトコ
箱『』
女「え、えいっ!」ギュッ
女「は、はいっ!早く受け取ってください!」サッ
霊能少女「ん、ありがと」
霊能少女「…出てくる気配がないな。仕方ない、強硬手段を…」スッ
149 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:55:02.33 ID:ek92bIojo
ガチャ
霊能少女「…ん?鍵が…」
女「あ、開いてる…」
霊能少女「…」スタスタ
女「えぇっ!?ちょ、ちょっと!」
女「い、いいんですか?勝手に入っても」
霊能少女「こんな状況だし仕方ない。それより、早くあの老婆を見つけ…」
霊能少女「うっ…この臭いは」サッ
女「臭い…?」クンクン
女「うっ!?く、臭いっ…!な、なにこれ!?」
霊能少女「…何かが腐っている。それも大量に」
150 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:56:33.74 ID:ek92bIojo
霊能少女「…」スタスタ
女(こ、こんな臭いでも先に行くんだ…は、鼻が曲がりそう)
女(…わ、私もっ!)ダッ
霊能少女「…見つけた」
婆「ああああっ…あああああっ…」コクコクッ
霊能少女「…これは」
女「な、なに…あれ…何かに祈っている?」
婆「あああああっ…あああああああっ…」コクッコクッ
151 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:57:31.49 ID:ek92bIojo
霊能少女「…聞いて、アナタが起こした悪事は全て把握している」
霊能少女「この人の家にかけた呪いと、その母親にかけた呪い…全部今すぐ解除して。さもないと…されたくないでしょ?呪詛返し」スッ
婆「…」ピクッ
婆「ウアアアアアアアアアア…アアアアアアアアアアア……」ギロッ
女「っ…!」
女(こ、こっちを見て…け、獣みたいに唸っている。これが…ほ、本当に同じ人間なの?)
婆「あっ…あっ…」
婆「カミッ…カマ…」ボソッ
152 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:58:24.77 ID:ek92bIojo
霊能少女「」ピクッ
霊能少女「…かみかま、それは何?アナタは何をやろうとしている」
婆「ハハッ…ハハハハハハハ」
婆「もう遅い…始まっている。止めることは…出来ない」
霊能少女(もう遅い…?)
女(は、始まっているって…)
婆「アアッ!!!!!」ジャキ
霊能少女「!!!!!!」
霊能少女「ワタシの後ろに隠れてっ!!!刃物を持っている!!!!」
女「!?」
153 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 21:59:33.72 ID:ek92bIojo
婆「アアアアアアアアアッ!!!!!!!」ブンッ
グサッ!!!!!!
霊能少女「…っ!?」
女「う、うそ…」
ポタッ…ポタッ…
婆「アガギィッ…グッ……ハハハ」グチャッ
霊能少女「自分で…首を…」
女「い、いやああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
154 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 22:01:56.05 ID:ek92bIojo
婆「わたっ…じは…!道しるべにな、るッ…!!!」グサッ
婆「ごのっ…大いなる旅路のッ…礎にッ…!!」グイッ
グラッ
婆「」バタッ
女「いやっ…やっ…!」ブルブル
霊能少女「…死んだ。自分で、首を刺して…自殺した」
霊能少女「…ん?」ピクッ
像『』
霊能少女(この像…神棚に置かれている。 まるで崇めているように)
霊能少女(…名前が彫られてある。まさか、これが…)
155 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 22:02:32.08 ID:ek92bIojo
『神彁混』
霊能少女「かみ…かま?」
156 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/14(水) 22:04:11.28 ID:ek92bIojo
今日はここまで
これで大体全体の半分だと思います
書き溜めが尽きたので次の投下は明後日頃になると思います
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/14(水) 22:27:59.26 ID:HeZbntfO0
作者様質問を良いでしょうか?
この霊能少女最初に出てきた和尚より腕が立つ霊能者というのは分かりましたが、和尚と比べて霊能者としての腕はどのくらい違うのでしょうか?
和尚の腕が10としたら、霊能少女の腕が100 とか?作者様の予想で良いので教えてください
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/14(水) 22:49:34.10 ID:eSJFk/y4o
やっぱり病院の幼女幽霊と戦った少女だったか
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 03:36:56.67 ID:fV4haYmpO
乙
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 05:09:29.20 ID:FLSS2DloO
乙
幼女書いた人なのかより楽しみになった
161 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/03/15(木) 06:55:32.21 ID:M8TjrCx/o
>>157
あんまり考えてないですけどイメージとしては和尚は中の上くらいはあると思います
霊能少女は上の上の上の…くらいですかね
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 08:07:24.01 ID:t3f0gQU3o
そんな強いのかよ…
最初から少女呼んでれば死ななくて済んだのに
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 08:49:20.85 ID:44enjf9p0
そこはしょうがない
少女出すための舞台装置みたいなもんだし
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/15(木) 09:05:12.31 ID:IQ+/VTiyo
一番強いのを酷使すると下が育たないし食い扶持奪っちゃうからな
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