少年「俺のクラスは亜人だらけ」

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289 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 17:40:17.59 ID:NWoGZrx70
少年さんの腕をとって人気のない屋上へと向かいます。

「う、裏切り者ー」

「くっ、もう彼女を作るとは裏切りに違いないだろう」

お連れの二人が何か言っていましたが、きっと関係ないことでしょう。

少年「あ、R−10さん。これはいったい」

R「恋人同士がすることを今からします」

そういうと少年さんは顔を真っ赤にしました。一体どうしたのでSYOか。

少年「ってちょっと待ってください。いきなりそんなこと」

R「Iは恋人になったらまずこれをすると聞きました」

少年「その知識は間違って」

なんだかよくわかりませんが昼休憩は長くありません。最大限楽しむために私は歩く速度をあげました。

そういえば自然に手をつないでいます。

ちょっと照れますね///
290 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 17:47:13.43 ID:NWoGZrx70
12階ほど登ると屋上があります。頂上からの光景は絶景でした。

でも鳥がいますね。弁当を取られないように注意しまSYO。

人がいませんね。じゃあ扉にカギをかけてしまいましょう。

少年「な、なぜ鍵を閉めるのですか」

R「みられると恥ずかしいですから」

カップルに慣れてないので、そういうところを知り合いに囃し立てられたらRはオーバーヒートしてしまいます。

この前みたいにエラーに負けたりはしません。

R「では、いざ」

少年「ままま、R−10さん、まっ」

バサッ

用意しておいた柔らかいシートを広げます。Iは平気ですが、少年さんの柔肌になにかあるといけません。

R「お昼ご飯にしましょう」

少年「へ?」

なぜか口を開けて呆ける少年さん。

………呆けてても素敵ですね。ポッ
291 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 18:06:23.74 ID:NWoGZrx70
R「あーん」

少年「おいしいです」

R「よかったです」

なんと充実したひと時。

Iは入学以来初めて充実している気がします。

やっぱりIを満たすものは少年さんだったNOですね。この巡り合いをきっと運命と呼ぶのでしょう。

ほら、鳥たちも私たちを祝福して―――

クレル「ほほーう」バッサバッサ

セラフ「あらあらまぁまぁ」

生徒会の人が飛んでました。

少年「なにやってるんだ先輩たち!!」

うかつでした。まさか上から侵入してくる人がいるとは。

セラフ「なにかあったらサポートをと思いまして」

クレル「少年君はキッスは好きっす?」

少年「クレル先輩うるせぇ!」

ききき、キス。ダメですバグが増えていきます。

回路が暴走して体に熱が

Byaaaaaa///

R「き、キスして、くれるんですか?」

少年「R−10さんもなにを!?」

セラフ「天使の祝福あれ」

クレル「こりゃめでたいですねー」

視界をシャットして顔を少年さんに向けます。ドキドキが止まりません。

少年「みられてる中でできるわけないでしょ!?」

クレル「セラフさん。どうやら私たちはお邪魔虫だそうですよ」

セラフ「うふふ。少年君は恋長けき人なのですね。でしたらわたくしたちのサポートは不必要なようで」

二人が消えていく感じがします。正真正銘屋上に二人きり。

R「少年、さん」

少年「あ、Rさん。………駄目ですよ」

拒まれました。

拒絶されてしまいました。

Iは駄目だったのでしょうか。

視界を開けるとそこには真面目な顔をした少年さんの姿。

少年「あくまで以来で恋人をしているんですから。そういうことは駄目だと思います」

そう、そうですか。

あくまで少年さんは。

ビキリ

まるでメイン回路が砕け散ったかのような痛み。

そしてエラー、エラー、エラー

エラーの濁流。

それはIの体を端から蹂躙していき。

Iは意識を失いました。
292 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 18:18:42.02 ID:NWoGZrx70
R「A、Aaaaaaaaaaaaa、Eaaaaaaaaaaaaa!!」

気が付けば私は水の中にいました。

呼吸も必要ないIにとって最適の逃げ場。

そう、Iは逃げ出したNOです。

少年さんは、決して私が好きではないということ。

所詮依頼をしたから恋人ごっこをしているというだけの関係。

だけどそれを突き付けられたということはどんなウィルスよりも効果がありました。

口を開けても気泡もでない。なぜならIは正確には生命活動を有してないから。

天使の形でしかない。模造品。そんなのが恋をすることが神様の怒りに触れたNOでしょうか。

だったらこのまま朽ちてしまいたい

こんな“人外”には相応しい最後―――

こんな時、人はどういうのだったか。

あァ

R「ワタシ、シンデモイイワ」



















ジャボンッ!!
293 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 18:26:32.84 ID:NWoGZrx70
―――気泡?

それも大量の

一体なにが

少年「っ!ががぼぼぼっ!!!」

少年さんが手を伸ばしていました。

でも彼の体は浮翌力で浮こうとする。

生身の肉体だから当然。

だけど必死にもがいて、Iのところまで来ようとする。

なぜ。

一体なぜ。

あなたは私のことを、好きじゃないのではなかったのですか?

飛び方を忘れた鳥のようにもがく彼の元へ飛ぶ。水底を蹴って翼を広げて飛ぶ。

Iも藻掻かなければ沈んでいく。二人を引き離す何かに抗い藻掻く。

なんであなたは藻掻くのですか」?

もし、あなたも私Iと同じ気持ちを持っているというのであれば

R「ワタシ、シンデモイイワ」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 19:24:09.90 ID:PCPg5XBAo
更新乙
295 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 20:28:54.85 ID:NWoGZrx70
グイッ

Iの手が引っ張られる。

だけどIは重すぎてこのままだと一緒に沈んでしまう。

だから私は羽ばたいた。

少年くんを掴んで、水面に向かって。

R「………羽が、軋む」

頼みの翼はどうやら折れてしまっているようです。

きっと関節部に水が入ったNOでしょう。うまく羽ばたけない。

でも、どうか、彼だけは、彼だけは助ける。

Iにここまで突き合わすのは悪いですYO。

推進力は0に近づいていく。だから私は少年さんを思いっきり―――

ギュっ

R「!?!?!?」

少年さんが思いっきり私を抱きしめた。

いろいろ当たってお得お得、じゃないです。一体なんで。

こんなことするとあなたは死んでしまうのに―――

私は、どうなってもいい。

あなただけは

「んなろどっこいしょぉっ!!」
296 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 20:46:18.25 ID:NWoGZrx70
急速に体がひっぱりあげられました。

少年「ががぼぼぼぼ」

少年さんが何を言ったのかはわかりませんが

どうやら私は助かったようです。

ドバッシャンッ

気が付くと空中。しかも天地が逆に。

「うおんっ」

ベクトルが横に。

ぎゅおんと高速で横に引っ張られたIたちは白いスーツの人の胸の中へすとーんと飛び込んできました。

オルカ「青春が過ぎるんじゃないか?」

Eeeeeeeeeeeeeeeeっと

なんでこの人はIを抱えてなんともないNOでしょうか。というかさっきのはこの人がやったNOでしょうか。

なんて馬鹿力。いやはやこの世の中は可能性に満ちている。ではなく

R「あ、ありがとうございます」

セラフ「今回は少年さんのミスですから」

少年さんのミス?

少年「げほっ、ごほっ、その、うげっぷ」

オルカ「フハハハ。我は水の中でもぴんぴんしてるぞ!」

セラフ「落ち着きなさいな」サスサス

少年「げほっ。その、あの、違うんです」

違う。違うとは何が。

少年「俺がR−10さんをダメって言ったんじゃないんです」

少年「本当の恋人でもないのに、俺なんかがR−10さんにそういうことするのがダメって思ったんです」

…ということはR−10の勘違い? Iは拒絶されたのではなかったのですか。

それを聞いたらなんだかどっと力が抜けて、それと同時に安心感が。

R「じゃあしてください」

安心感がその言葉を後押ししました。

少年「えぇっ!?」

オルカ「俺は目をつぶっているぞ!」

セラフ「わたくしもつぶります」

R「さぁ、カモン」

少年「え、えぇっと」

チュッ

感触がしたのは唇ではなく、頬。

それでもそこを中心に幸せの波が

Byaaaa///
297 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 20:52:51.11 ID:NWoGZrx70
体がうまく動かないIは担がれて生徒会室にいました。

午後の授業はサボる形になります。初めてのサボりです。

そして少年さんも一緒に。

少年「へくしゅんっ」

R「すみません。Iのせいで」

少年「いいえ。俺の言葉が悪かったからですし」

R「その、Iを助けに来た姿、とってもかっこよかったですYO」

少年「そんな、俺はなにもしてないですし」

R「そんなことないです。本当に、素敵で」

オルカ「引き上げたのは俺なんだが」

セラフ「はいはい。向こうに行きますよ」ズルズル

R「………あの、少年さん」

少年「は、はい」

R「今度、デートに連れて行ってくれませんか。恋人らしいこと、したいんです」

少年「俺でいいんですか?」

R「少年さんがいいんです」

少年「その、なんて言っていいかわからないですけど、今までこういう経験なかったんでうまくできるかわかんないですけど」

少年「俺でよかったら、デートしてください」

R「はい。喜んで」
298 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/30(木) 20:53:18.55 ID:NWoGZrx70
今日はここまで

こっちの進行ができず申し訳ないです
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 21:08:12.92 ID:PBi8fRUbO
少年くんジゴロ道の始まりよな
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 21:22:01.58 ID:PCPg5XBAo
乙乙
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 22:09:16.93 ID:B09x1lEX0
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 22:37:57.42 ID:VhbDDUWZO
303 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/31(金) 18:42:25.18 ID:BsYvCTOE0
デートの日は来週の日曜日。

決行までカレンダーにバツをつけて残りの日々を数える。

それまでは普通に恋人ごっこをします。

昼休みに待ち合わせをして、一緒にご飯を食べる。

そのたびに少年さんのお友達が恨めしそうな目でこっちを見てきます。

一体どうしたNOでしょうか。

IのCOOL八角形ボディーがうらやましいNOでしょうか。

Beeeeeeeeeee?

よくわかりません。感情がまだ成長してないからでしょうか。

でも日々自分の中に目覚めていく感情を自覚しています。

それと同時に戸惑いも。

少年さんのやさしさをもらいながら育っていくIの感情。

でもその感情に名前を付けれないでいるI。

ドキドキしたり、わくわくしたりするのはきっと恋なのだと、思います。

恋がしたいと願った今、もう目的は達成されています。

でもそれを告げると、少年さんとはお別れ。

あくまでこれは恋人“ごっこ”

本当にIのことを好きなわけではない。

そう思うと恋という感情はとたんに棘を立ててIの心に傷をつけていくNOです。
304 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/31(金) 19:09:36.42 ID:BsYvCTOE0
少年「R-10さんどうしたの?」

R「どうした、とは」

いつも通り昼食を共にしている(といってもIは魔翌力液飲んでるだけですが)と少年さんがこちらを見て訊ねてきます。

しかし主語がないのでなにがどうしたのかはわかりません。

聞き返すと少年さんは、いや、あのとかなにか言いよどみながら

少年「なんか最近元気がないなって」

そうでしょうか。体に異常はありません。

ベストコンディションです。何も問題ないはず。

再度検査回路を走らせてみますが、すべて正常。

だからきっと少年さんの気のせいでしょう。

R「私は普段通りですよ」

少年「気のせいか。だったらいいんだけど」

R「それよりも次はクリームコロッケを食べてください」

少年「自分で食べれるから」

あーんは拒否されます。誰もいないから別にいいと思うのですが。

R「食後の膝枕はいかがですか。クッションもありますからフカフカですよ」

少年「いや、それは」

R「お願いします。恋人らしいことをしたいNOです」

少年「うっ、わかりました」

少年さんはどうやら押しに弱い模様。Iが依頼主という強みを利用しているからですが

きれいに食べ終わった弁当箱を片付けるとIは太もも部分にクッションを載せて少年さんを迎えました。

少年「うーん、やっぱりこういうことは慣れない」

R「Iも慣れませんよ。だから慣れたいんです」

少年「そうですか…」

少年さんを観察しようとするとお互い目があいます。少年さんはあおむけだから当然ですね。

R「少年さん、やせすぎではありませんか。健康を害しますよ」

少年「これでも最近は食べる量増やしてるんだけどな」

R「昔はこれより食べなかったんですか?」

少年「うっ」

少年さんがなぜかバツが悪そうに顔をそらします。

一体、なぜでしょうか。
305 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/01/31(金) 19:45:26.01 ID:BsYvCTOE0
少年さんは本当に細い。

お弁当を食べてくれるし、食べることが嫌いというわけでもないと思うNOですが。

下手したらそこらへんの女子と同じくらいの体形。種族によっては負けていそうでもあります。

一瞬、少年さんは実は女性という考えが頭をよぎります。

ムンズ

少年「ひやぁああっ!?」

R「ありますね」

少年「ななな、なにが!?」

ありました。

少年さん少女説は否定されました。やはり百聞は一見に如かずですね。

R「いえ、ちょっと虫が」

少年「自分でとりますよ」

R「あの、危ない虫だったNOです。素手で触ったらいけないやつです」

もちろん嘘。

ちなみに少年さんの股間は柔らかかったです。少しくらい硬くしてくれてもいいと思うのですが。

なんて、少年さんが若干おびえているのでこういう考えはやめましょう。

少年さんに嫌われたくないですからね。

少年「あー、えっとありがとうございます」

こちらこそありがとうございます。

R「あともう少しですね」

少年「あぁ、デートですか。遊園地に行くんですよね」

R「ほかの機械に目移りしないでくださいね」

少年「女性ならともかく機械に目移りはしませんよ」

茶化しつつその日を待ち遠しにします。

待ち遠しいのに、来てほしくないような。

不思議な感覚に戸惑いながら

私は今日も終わってしまった一日にバツをつけるのです。
306 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/01/31(金) 20:24:09.89 ID:BsYvCTOE0
とうとう来てしまいました。

カレンダーにバツとマルが隣り合わせ。

つまりデート当日。

来てしまいました。今日はなんとなく服を着ています。

デートだから気分転換にです。

実は昨日どんな服がいいか、2時間ほど探し回ったのは秘密です。

結局選んだのは本の中で出てきた花柄のワンピース。白銀の私の体には似合ってる?と思います。

それに合わせて買ったリボンをまいた麦藁帽。

本当に本の中の主人公をまねただけのオリジナリティのなさ。

そんな自分が嫌になります。

R「さてと、行きますか」

Z「どこに?」

R「秘密です」

Z「教えてよー」

R「………」

無言でバスケットからコロッケを出し、Z-27に投げつけておきます。

これでしばらくは黙っているでしょう。

その隙に寮を出ます。
307 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/01/31(金) 20:51:16.42 ID:BsYvCTOE0
待ち合わせは町の中心にある駅。

早めについて待っている可憐な少女を演じていると目の前に長い長い車が止まりました。

ガチャリ

そこから出てきたのは

「ふぅん。あんたが少年の」

金髪で小さな女の子が日傘をさしつつ出てきました。その人は私をじろじろと見て

「あいつも生意気ね。この私を足にするなんて」

R「あのぉ、もしかして少年さんの」

「姉よ」

姉? ………てっきり妹かと。

というか少年さんのお姉様ということはお母様かお父様は人間みたいですね。

少年「別に義姉様は来てくださらなくても」

「ふん。あんたの恋人をしてくれるもの好きの顔を見たかっただけよ。邪魔、どきなさい」

少年「ふげぇっ」

車から出てこようとした少年さんが投げ飛ばされます。小さくても吸血鬼は吸血鬼。とても力が強い模様。

R「少年さん。大丈夫ですか」

少年「いてて、大丈夫ですよ。慣れっこなんで」

明らかに頭から落ちたのに、少年さんは頭をさするだけですぐに起き上がりました。

慣れてるんですか。それってもしかしなくてもDVにあっているのでは。

R「大丈夫なんですか?」

少年「大丈夫ですって」

「帰ってきたら連絡入れなさい。気が向いたら迎えに行ってやるわ」

少年「ありがとうございます義姉様」

「ふんっ」

少年さんのお姉様は車に乗り込むとぎろりとこちらをにらんでから扉を閉めました。

お、お姉様になにかしてしまったのでしょうか。
308 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/01/31(金) 21:48:56.49 ID:BsYvCTOE0
ぞんざいな扱いをされているにもかかわらず気にした様子がない少年さん。

駅員から切符を二枚買っています。

一体どういう家庭環境を送ってきたのでしょうか。

家族がいないIにはわかりません。

少年「それじゃあ、行きましょうか。R-10さん」

R「はい」

差し出された手を握れるI。

なんだか今日の少年さんは女性の扱いに慣れている、ような。
309 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/01/31(金) 22:02:55.82 ID:BsYvCTOE0
ガタンゴトンと電車に揺られるIと少年さん。

少年さんは電車の中でも会話をリードしてくれます。

ときおり何かしら見てる………?

その視線の先を追うと

シュッ

………何もありません。

Iの気のせいでしょうか。

少年「どど、どうかされました?」

R「いえ、少年さんにはIをもっと見ていてほしいなって思っただけです」

少年「っ そんな、いいんですか。その、見ちゃって」

R「はい。あなたのために着飾ったのですから」

少年「!」

真っ赤になる少年さん。

少年さんをからかうのは楽しいです。

でも………

Iもちょっとうかれてしまいます。お互い様ですね。

少年「アダダダダダ」

R「!?」

いきなり少年さんがもだえ苦しみ始めました。頭を押さえています。もしかしてさっき打った時に。

R「大丈夫ですか少年さん。無理そうだったら今日は中止でも構いませんよ」

少年「大丈夫です。気のせいでした」

なにが気のせいなのかわかりませんがこめかみを押さえていた手をのける少年さん。

本当に大丈夫なのでしょうか。









「駄目ですよバレちゃいます」

「でもなんかムカつくヨー」

「あんまりバレるようなことはやめてください。あくまで僕たちはサポートなんですから」

「フハハハ、陰ながら助けるぞ少年っ!」

「声が大きいですわ。小さくしなさいな」

「………」ピクッ ピクッ
310 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/01/31(金) 22:08:46.07 ID:BsYvCTOE0
今日はここまで

おやすみなさい。
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 22:15:07.21 ID:MfqX4Dtdo
連日更新乙
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 22:25:19.23 ID:oGdPpTIK0
313 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 16:54:24.56 ID:lDAoMiaC0
遊園地までは汽車で揺られて1時間ほど。

ゼンマイ仕掛けの遊び場。カップルたちの定番のデートスポットです。

観覧車のてっぺんで告白をしたカップルは幸せになれると本には書いてありました。

少年さんは道中退屈させないためにかいろいろな話をしてくれます。

でも申し訳ないNOですがIの気分は上の空。

会話を楽しむ余裕なんてIにはないNOでした。

デートなんて初体験。そもそも対人関係に乏しいIは精一杯。

回路が熱暴走しないように冷却に努めるだけで精いっぱいなのです。

COOLなIだって乙女です。

か弱い、乙女なのです。
314 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 17:04:23.20 ID:lDAoMiaC0
汽笛と蒸気を挙げながら電車が止まります。揺れる車内でふらついた私を少年さんが支えてくれます。

見た目よりも力持ちみたいです。

このまま少年さんの胸の中に甘えていたいNOですが、今日の目的は遊園地でデート。

Iはバケットを握り直し足早に汽車からでるNOでした。

駅へ降り立つと周りも同じようなカップル、もしくは家族連れ。

今までのIでは到底関係がないであろう光景。

でも、lolololo、Iはカップルですから

少年「はぐれたらいけませんから手を繋ぎましょうか」

R「はいっ」
315 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 17:19:03.46 ID:lDAoMiaC0
手を繋いだまま遊園地への道を歩きます。

「うぅ、少年君ったら立派になってお姉さん嬉しいわ」

「エスコートは男の力量が試されるからな」

? Iの手を握る手に力が籠められます。

クスッ、少年さんも緊張してるんですね。

Iだけかと思っていましたが、同じ気持ちを抱えているみたいでうれしくなります。

Iのために一杯考えてくれてるのでしょう。その姿がいとおしくて

好き、という気持ちがIの中に積もっていきます。

これは“感情”です。

その事実だけは、もう譲れないです。
316 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 17:25:10.47 ID:lDAoMiaC0
少年「さて、どれから楽しみましょうか。好きな乗り物はありますか?」

R「こういうところに来るのは初めてで、わからないのです。エスコートしていただけますか?」

少年「えっ、あっ」

「お化け屋敷。カップルの定番よねぇ」コソコソ

「コーヒーカップが“カップ”ルにはいいと思います」コソコソ

「ジェットコースターだろう。迫力がある」コソコソ

「鏡の迷宮がいいと思うヨー」

少年「それじゃあ」

少年「>>317に行きましょうか」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 17:49:18.43 ID:9Hzodxb70
コーヒーカップ
318 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 20:51:37.03 ID:lDAoMiaC0
R「これがコーヒーカップですか」

私は名前そのままの機械を撫でました。噂は聞いたことありますが最初に思い付いた人は一体どういう感性をしていたのでしょうか。

少年「乗りましょうか」

R「これを回せばいいんですね」

カップの真ん中にあるハンドル。これを回せばカップも回るそうです。

一体どういう仕組みで………ほうほう、なるほどなるほど。

少年「回さないんですか?」

R「仕組みをスキャンしてました」

少年「さすが機械天使ですね。そんなこともできるんだ」

R「Iがそういう風に作られているだけです。それじゃあ回します」

ぐるんぐるん

向かい合って見つめあうIと少年さん。目まぐるしく回る景色はまるで私たちを包み込むようで。

「これ押せばいいんだね? 押っ忍」ポチ

ん?

少年「へ?」

なにかおかしいです。もう一度カップにスキャンを走らせると、駆動がハンドルから分離してます。

つまりこのハンドルはなにも意味なkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

グルグルグルグル

加速。加速。

生じる遠心力。

放り出されそうなほどのパワー。しがみつくIたち

暴れ牛のような軌道を描くコーヒーカップに振り回されいつの間にかIたちは互いに抱き合っていました。

R「少年さnnnn、だいJブですかААААА」

少年「Rさんもぉぉぉぉ。大丈夫ですかぁぁぁあぁあ」

なんというハプニング。というか明らかに人為的な事件。

でもこうやって少年さんと抱き合えてるのだから、いいのかもしれません。


319 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 21:14:05.56 ID:lDAoMiaC0
少年「うぅ、うぇぇぇ」

よくありませんでした。

人間である少年さんの三半規管は振り回されてボロボロになったようです。

真っ青な顔でへたり込んでいます。

………自然に私の太ももを貸していますが硬くないでしょうか

少年「すいません。格好悪いところさらしてしまって」

R「幸せですよ?」

少年「………俺も、幸せです。本当に」

沈黙が空間を満たします。

恥ずかしくて、照れくさくて。

耐えきれなくなってIはバスケットを開けました。

R「その、お昼ご飯作ったNOですがお昼にしませんか?」

少年「そうですね。時間もお昼ですし」

近くにあった原っぱにシートを引いて二人座ります。

周りも同じようなカップルだらけですがどのカップルもIたちなど眼中にない模様。

レベルの高いカップルは自分だけの空間を作り出すNOですね。
320 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 21:26:41.11 ID:lDAoMiaC0
お弁当箱の中身はコロッケやから揚げなど男の人が好きそうなものだらけ。

健康を考えるとあまりよくないのでしょうけれど今日は特別な日。

R「あーん」

少年「あ、あーん」

少年さんの食べたいものを聞いて口に運びます。

楽しい。

彼女ムーブを見せびらかすの楽しいです。

R「気分は落ち着きましたか?」

少年「R-10さんの料理がおいしくてすっかり落ち着きました」

R「手間をかけた甲斐がありました」

少年「本当においしいです」

料理はデータと科学ですから。機械天使にはお手の物です。

少年「その、俺もR-10さんに、食べさせてあげたいなって思うんですけど」

R「! ぜひっ、ぜひぜひっ」

風邪をひいてるわけではないですよ。食い気味に是非といってるだけです。機械天使風邪ひかない。

少年「それじゃあ、あーん」

R「あーん」

魔力がこもった樹液が結晶化した琥珀晶を一口にしたものを口に運んでもらいます。

一人で食べるのとは全然味が違う。機械天使なんで味とか気にしないですけど気分的に最高級のものを食べてるかのよう。

幸せです。
321 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/02/27(木) 21:27:17.72 ID:lDAoMiaC0
今日はここまで

おやすみなさい
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 21:32:38.71 ID:+yi87Fe4o
乙乙これはもうR-10エンド
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 21:36:21.10 ID:hw72V+Kn0
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 21:41:39.13 ID:HzP3j0k9O
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 00:41:11.50 ID:IB9M/RcJo
おちゅ
326 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 20:16:27.67 ID:Vr5GI9Ka0
そんな幸せは有限。私が最後の琥珀を口にで転がしているときのことでした。

少年「! すいません。ちょっと……トイレに行ってきます」

R「わかりました。ではここでお待ちしておりますNE」

離れ離れになるのはちょっとだけ寂しい、ですが生理現象は仕方がありません。

R「………」

Iはなにも考えず、ただ空を見上げてたそがれていました。

すると

「よお姉ちゃん、綺麗な羽してんじゃねぇか」

「うん。肌の材質もつやつやして美しいな」

二人の男性がIに声をかけてきました。

R「Iになにか御用でしょうか」

「暇してるなら俺らと一緒に回らねぇかぁ?」

「楽しいことうけあいだぞ。ふははっ」

これがぞくにいうナンパというものでしょうか。

目の前にいる二人(サングラスをした白色の羽とサングラスをした黒スーツ)はどうやらIと一緒に観覧したいようです。

昔のIなら頼まれればついて行ったことでしょう。しかし今のIは明確に少年さんと一緒にデートをするという意思があるのです。

R「+チーチェ お断りします」

「そんな連れないこと言わずにさぁ。ほら」

「俺たちと遊ぶほうが楽しいはずだ」

楽しいはずだ?

No あり得ません。この方たちがどんなに優れたパフォーマーであっても断言できます。

「警告します。その手をお放しください」

「いいからいいから」

好きな人と一緒にいることがこの世で最も楽しいことだと

「警告無視を確認。では」

だからIはこの人たちと過ごす時間などありません。一刻も早く

というか別の男性と一緒にいるところを少年さんに見られたくないから

R「戦闘モード発動。使用許可レベル2申請………認証。無限絡繰機構起動。火器インストール」

「………ん?」

「これは………」

R「VWスカート展開。変形。出力を非殺傷レベルまで増加。準備完了」

さっさと片付けてしまいましょう。

R「オールレディ・レディ・オールレディ」

R「さようなら」

「ちょっとま―――」

「………ふむ」

少年「な、なにやってるんだ!!」

「! ナンダコノヤロウヤロウッテノカウワァヤラレタ」バタン

「ウワナンテツヨインダヤラレテシマッタ」バタン

R「………」キュィィィィン

二人は少年さんに殴りかかったかと思うとばたんと倒れました。

少年「えーとその、大丈夫? R−10さん」

………守ってくれたなんて、素敵。
327 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 20:24:40.40 ID:Vr5GI9Ka0
R「守ってくれたのですね。少年さん」

少年「う、うん。R-10さん、困ってるみたいだったから」

二人の悪漢に対し、一人なのに倒すなんてすごい男らしいです。

見た目によらず、強いのですね。

少年「それじゃあ、行きましょうか」

R「はい」





「俺ら必要だったか?」

「いや無駄だったと思うヨー」
328 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 21:08:16.33 ID:Vr5GI9Ka0
それから少年さんと何種類もアトラクションを体験しました。

お化け屋敷やスイングマシン。ジェットコースターなど。

楽しい時間はやはり有限で、太陽はどんどんと沈んでいきます。

学生には夜まで遊ぶ余裕なんてありません。

少年さんにはお家がありますし、私も寮の門限があります。

だから最後に観覧車に乗って終わりにしようとしていたときでした。

「ねぇ、君。お姉さんと一緒に遊んで“プレイ”?」

「こんな小娘より私たちと遊んだほうがいいんじゃないかしら?」

「………だヨー」

またもや乱入者が現れました。妙齢の女性達です。

黒い羽根、黒い羽根、黒いフード。危なそうな人たちですが、出るとこは出てますし引っ込むとこは引っ込んでます(一名スタイル不明ですが)

やっぱりこういう女性のほうが男性は好きなのでしょうか。Iは柔らかくないですし。

所詮機械仕掛けの体。生身の少年さんとは何もかもが違う。

「ねぇ、ほら、行きましょうよ」

だから

「観覧車の中でどんなことしますか? キャーッ」

Iは

「………ヨー」

欠陥品

少年「お断りします」

R「………少年さん?」

少年「俺は恋人とデート中です。ほかの人と遊ぶつもりはありません」

「そんな子より私たちのほうが」

少年「R-10さんは素敵な女性です。俺に」

少年「こんな俺にやさしくしてくれる。素敵な女性です。たとえ種族が違ったとしても」

少年「俺はこの人を愛してます」
329 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 21:16:19.07 ID:Vr5GI9Ka0
そういって少年さんはIを抱き寄せました。

その光景を見るとつまらなそうな顔をして去っていく三人。

それを見送った後、Iは恥ずかしくて顔から蒸気を吹き出しました。

少年「わっ。大丈夫ですか?」

R「こんな公衆の面前でIの告白なんて」

R「恥ずかしすぎます」

少年「ごめんなさい。つい」

R「でもそれ以上にうれしかったです」

R「………順番が来ましたよ。乗りましょうか」

少年「はい。一緒に」
330 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 21:38:52.07 ID:Vr5GI9Ka0
二人だけの空間がどんどんと空へ上がっていきます。

R「少年さん。今日はとても楽しかったです」

ゆっくりとゆっくりと。

少年「いえ、僕もとても楽しかったです」

Iは思い出を振り返りながら少年さんに向き合いました。

少年「こんな風に遊ぶことなくて」

R「Iも初めてです」

初めて会った日、Iを不良品じゃないと言ってくれたこと。

少年「また、一緒に遊びに行きたいです」

作ったお弁当をおいしそうに食べてくれたこと。

少年「R-10さんがよければですけど」

湖の底からIを救い上げてくれたこと。

R「………遠くまで見えますね。Iたちの街は見えるでしょうか」

コーヒーカップで抱き着いてしまったこと。

少年「えっ、そうですね。多分ここからじゃ見えないかと」

ナンパから助けてくれたこと

R「ここは学園から遠いのですね」

ナンパを断ったこと

少年「まぁ、列車で来るぐらいには遠いですから、もうすぐ頂上ですよ」

そしてIを愛してくれると言ってくれたこと。

少年「知ってますか? この観覧車の頂上で―――」

だからこそ、Iは、Iが思うままにこの言葉を少年さんに言わなければいけません。

感情的に。

きっとこれはIからくる、愛から来る、I絡繰ること。

少年「告白したカップルは「少年さん」はい?」

もうすぐ頂上。

ゆっくりと

ゆっくりと

やはり楽しい時間は有限であり、

R「契約、終了です。ありがとうございました」

その責任は果たさなければならないということ。
331 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 21:46:31.42 ID:Vr5GI9Ka0
少年「え、あっ」

この感情を汚したくないという乙女心。

でも負った責任は痛い。とても痛い。

エラーが起きそうです。

今にも自身を終了させたくなります。

でも本当に、本当に少年さんを愛してしまったから、Iは頑張らなければいけません

R「今まで、本当に」

言いたくない。

言いたくない。

でも言わなければいけない。

R「アりがとう、ごザいました」

言えた。感情のエラーを潜り抜けて本当の想いを。

頭を下げます。

もし涙腺が私にあったら今とても無様なことになっていたことでしょう。

でもIにはないから、笑えます。

R「とテモ、たノシカッタでス」

Iは笑えます。
332 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 21:59:44.36 ID:Vr5GI9Ka0
べリア「………初めての依頼、お疲れ様だったな」

少年「…俺………依頼だったけど」

べリア「わかる。わかるけど。でもな、結局お前と彼女は依頼なんだよ」

べリア「依頼の関係だったんだよ」

少年「そうですよね。結局依頼でしかないん、ですよね。R-10さんに感情を自覚させるためだけの」

オルカ「少年。今は青春だ。わからないことばっかりだ。だけど青春の先輩としていえることがある」

オルカ「今回の経験は何も無駄にはならなかったぞ。少年にも、彼女にも」

少年「まだ経験不足でわからないことばっかだ。先輩たちならわかるのか? なにが正しいのか」

ヤツカ「わかりませんよ。君よりもせいぜい数歳年上程度ですから。こなした依頼の数は多いかもしれませんが、毎回完全な正解を選べているとは到底いえません」

ヤツカ「ですけど、君は立派に生徒会の一員として依頼を完了させました。それだけは確かですよ」

べリア「あぁ、合格だ。大合格だよ、少年」

少年「………俺ってバカだ。先輩にここまで言われておきながら、慰めの言葉なんて欲しくないなんて思ってる」

少年「本当に、ごめんなさい」

オルカ「青春だな、少年」

少年「…はい」

オルカ「本当に青春だ」
333 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 22:00:51.07 ID:Vr5GI9Ka0
第3話【Iあるいは愛絡繰ること】

おわり
334 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 22:08:17.29 ID:Vr5GI9Ka0
【幕間】

バジロウ「で、俺が夜道を急いで帰っていたんだ」

ノヘジ「それは怖い話か? 怖い話なのだろう?」

少年「なんだ、怖い話苦手なのか?」

バジロウ「向こうから水の入った赤い洗面器を乗せた男が歩いてきたんだ」

少年「へぇ、それで?」

バジロウ「急いでいた俺もさすがに不思議に思って、なぜ洗面器を頭に乗せているのかと聞いたんだ」

バジロウ「すると」

少年「あれ。下駄箱に手紙が入ってる」

バジロウ「なんだ。ラブレターか?」

ノヘジ「すると、するとなんなのだ? 続きは?」

少年「ラブレターじゃないと思うけど」

バジロウ「でも案外少年モテるからなぁ」

少年「そんなことないって、あ、>>336からだ」

ノヘジ「赤い洗面器の男は? 男は何を言っていたのだ!?」
335 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/03/02(月) 22:08:43.42 ID:Vr5GI9Ka0
今日はここまで

おやすみなさい
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:10:50.73 ID:uI1DjuaNO
ヴェルフェリア
337 :亜人好き ◆HQmKQahCZs :2020/03/02(月) 22:12:04.00 ID:Vr5GI9Kao
すいません。少年と会ったことがあるキャラクターでお願いします。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:38.53 ID:ZqS/nmiq0
リンネ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:13:20.49 ID:L/tYWGEP0

安価ならエンプーサ
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:24:10.18 ID:EtFR4/qZo
乙乙
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:25:16.96 ID:ZqS/nmiq0
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:13:15.73 ID:VWevFoe7O
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 09:32:06.15 ID:pqvHbf5Ho
これR−10ちゃん正ヒロインだろ
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 23:33:37.17 ID:gny4jwvB0
こっちも待ってるぞい
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 20:25:11.40 ID:3BnmIf8v0
待ってる
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 02:03:07.88 ID:WgE8f/7L0
舞ってる
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 13:56:45.96 ID:/YjJZl7V0
マッテルスブルク
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 16:46:24.71 ID:V0tyA66eO
待ってる
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 07:26:22.81 ID:dhwIS+rJ0
舞ってる
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 23:04:00.92 ID:IW+GnaaP0
マッテルスブルク
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/20(土) 18:24:31.18 ID:IcIHqWWuO
待ってる
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 20:58:07.25 ID:N9qwsZr/O
舞ってる
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/08(火) 21:01:59.52 ID:brktR0v40
マッテルスブルク
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/12(火) 21:08:26.33 ID:kGDnFbytO
待ってる
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/30(月) 10:15:06.69 ID:3mEuSRsaO
舞ってる
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/23(土) 21:29:31.29 ID:h8Fd/cyI0
まだだ、まだ終わらんよ
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/09/20(火) 23:50:26.77 ID:RwLu7j6P0
保守
358 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/21(水) 02:28:18.23 ID:uq1k+PIY0
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