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『我が名はっ!!!』
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1 :
◆j2HXy.T1hs
:2018/03/06(火) 21:41:53.58 ID:Le0yEGNS0
〜世界線でも輝きたい!〜
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1520340113
2 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:44:20.33 ID:Le0yEGNS0
【秋葉原】
「まったく…変態助手め」
「この天才を差し置いて一人ブティックなどにうつつを抜かすなど…くっ」
「…仕方ない、パーツ探しは俺だけでも問題は無かろう」
「さて、まずは近場のPCショップにでも行くか…」
3 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:45:34.04 ID:Le0yEGNS0
………
…
「あ…あれ?」
「どうしよう…何処だか分かんない…」
「電話も出てくれないし…」
「地図…よく分かんない」
「…」
「……こうなったら」
4 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:46:45.89 ID:Le0yEGNS0
………
…
「もうっ、アイツら何処に行ったのよ!」
「…まぁ、一人で勝手にあっちこっち行ってた訳だから、自業自得なんだけど…」
「あーもうっ!こう言う時に限って電話に出ないし!」
「はぁ…仕方ないわねぇ」
「適当にうろうろしてれば見つかるでしょ」
5 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:48:19.24 ID:Le0yEGNS0
_____
___
_
「くっくっくっ…我ながら良い手際だ」
「この短時間でこれだけの品を手に入れられる、そんな俺こそ」
「IQ170の灰色の脳みそを持つ男…」
「魔翌力サーチなら物質に囚われずDFMの力を検知できる筈…」
「…」
「…あっ」
「遍くリトルデーモン達よ」
「天つ雲井の彼方より来たる、堕天の光柱、その名を知りて我は謳わん…」
「っ!」
6 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:50:34.86 ID:Le0yEGNS0
岡部「この鳳凰院凶真がっ!!」
六花「捉えたっ!!」
善子「堕天降臨っ!!」
「お母さーん!あの人たち…」
「シーッ!早く行くよ!」
岡部「…」
六花「…っ//」
善子「…」
7 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:52:24.38 ID:Le0yEGNS0
岡部「…何者だ?お前たち」
六花「…」
善子「くっくっくっ…」
善子「我が名は堕天使"ヨハネ"」
岡部「…」
善子「数多のリトルデーモンを従え、この世を深淵へと導く為に堕天した存在…」
六花「!?」
善子「それが私…」
六花「も、もしや…管理局の者!?」
善子「くっくっくっ」
8 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:54:13.84 ID:Le0yEGNS0
ババッ
六花「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!」
六花「バニッシュメント…ッ!!」
『ディス・ワールドッ!!!』バッ
六花『血の盟約に従い』
六花『我、汝を召喚する』
善子「…くっくっくっ」
9 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 21:55:17.58 ID:Le0yEGNS0
バッ
善子「呪詛プロジェクト"メフィストフェレス"を解放」
善子「煉獄に堕ちたる眷属達よ、この堕天使ヨハネに力をっ!!」
『 堕 天 降 臨っ!!!』ドォ-ン
善子『ふふ、貴方も一緒に…』
善子『堕天してみない?』
岡部「……」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/06(火) 21:55:38.90 ID:owIcxtun0
「そこまでだ!」
急に声がして振り向くとそこには白い髪を逆立てうす茶色の皮膚に黒のズボンクロのシャツの上に赤い外套をまとった青年がいた。
「我が名は英霊エミヤ!別の名をキャプテンフユキ悪は許さん」
界王「はてはてこの先どうなることやら」
11 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 22:44:59.06 ID:Le0yEGNS0
六花『真、邪王真眼解放!』
六花『超時空フルガトリアル・ファシネーション!!』
善子『最終呪詛プロジェクト”ルシファー”を解放!』
善子『魔翌力2000万のリトルデーモンをここに召喚!』
岡部(…割とガチな奴らだったな)
六花「ふっ」
12 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 22:46:20.82 ID:Le0yEGNS0
六花「"DFM"より授かった力を相乗すれば、そんな低級悪魔など数秒も持たない!」
六花「術式666Ω"エル.ダ-クフレイム"発動!」
善子「なに!?」
六花「闇の炎に抱かれて消えるがいい」
ボゥッ!!
善子「くっ!」
ズゴゴゴゴッ!!!
13 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 22:47:56.00 ID:Le0yEGNS0
善子「こ、このぉ…っ」チラッ
岡部「…」
善子「あ…貴方も加勢しなさい」
岡部「え?」
善子「冥府の契約を結ぶわ」
善子「そうすれば貴方も、我がリトルデーモンとして力を行使出来る…」
岡部(どうする…取り敢えず合わせるか?)
14 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 22:49:25.05 ID:Le0yEGNS0
善子「何をしているの!早く…っ」
岡部「…くくっ」
善子「え?」
六花「?」
「フゥーッハッハッハッハッ!!!」
善子「ひぃ!?」
六花「!?」
15 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 22:50:50.86 ID:Le0yEGNS0
岡部「跪けぇ、貴様ら…」
岡部「我が名は"鳳凰院凶真"」
岡部「世界を混沌に導くべく、機関の者らと闘う狂科学者(メァッドサイエンティスト)」
善子(なんなのこの人…)
六花(敵候補に入れておこう)
岡部「お前ら如き小娘ではこの崇高なる叡智を使役する事など不可能っ!」バッ
善子「なっ!」
六花「エーテル値増大、対象に敵意を感知」
岡部「よってぇ…」
16 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:08:33.97 ID:Le0yEGNS0
岡部「貴様らをここで葬り去るっ!!」
善子「争ってる場合じゃなさそうよ!」
六花「一時結託」
「すいませーん」
岡部・六花・善子『え?』
17 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:09:25.26 ID:Le0yEGNS0
警察「大声で騒いでる人がいると通報があったのですが」
岡部(ま、まずいっ!)
善子(こんなとこで捕まったらAqoursの活動に支障が…っ)
六花「あ…あの…その……」モジモジ
警察「ん?」
六花「えっと…」
18 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:10:11.53 ID:Le0yEGNS0
岡部「!」ババッ
岡部「いやぁ、どうもすみませんね!」
警察「はい?」
岡部「実はこの子達迷子らしくて、僕に道案内を頼んでたとこなんですよ」
善子「っ!」
善子「そ、そうなんです!何しろ東京はあまり来たことがなかったもので」
警察「はぁ…?」
19 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:11:45.54 ID:Le0yEGNS0
善子「それで、案内して貰おうと思った矢先にこの子が愚図り始めてしまって…」チラッ
六花「?」
警察「…」
善子「そうよね?ね!?」
六花「あぅ…は、はい…」
警察「…まぁ、公衆の面前であまり騒がないように。いいですね?」
善子「は、はーい」
岡部「すみませんでしたー」
六花「…デシタ-」
20 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:13:27.69 ID:Le0yEGNS0
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
岡部「…」
六花「…」
善子「…フッ」
善子「深淵なる者、その盟約に従い、我が呼び声に応えよ」
岡部(コイツ…まだやる気か!?)
六花「っ!」
21 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:14:35.43 ID:Le0yEGNS0
六花「狂科学者(メァッドサイエンティスト)よ」
六花「この邪王真眼の使い手と堕天使ヨハネの前に与する時が来た」
善子(覚えてくれた!)
岡部「…」
岡部「場所を変えるぞ」
善子「…そうね」
六花「転移プロトコル"サッドピエロ"を展開する」
22 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:23:27.83 ID:Le0yEGNS0
………………
………
…
岡部「だぁ…っ!ハァッハァッ…」
善子「べ、別に走る必要…ハァハァ…無かったでしょ…っ!?」
岡部「お、俺が軽く走ったら…ゴホッ…お前が追い抜いて行ったんだろうが!」
善子「そしたら…ハァ、アンタがまた追い越してったんじゃないのよ!」
六花「ヒィ…ヒィ…ッゴホッゲホッ!!」
23 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:31:48.91 ID:Le0yEGNS0
善子「ちょっと…アンタ大丈夫?」サスサス
六花「ヒィ…ま、マッドサイエンティストとの…ゲホッ…戦闘に備え…っ」
六花「い…移動に使う魔翌力を…最小限にぃ…ゴホッゴホッ!」
善子「はいはい分かったから」ポンポン
岡部「つまり、素はただのもやしっ子と言う事だな…フハッ」ニヤッ
善子「そう言うアンタも今し方ヘバッてじゃないのよ!」
岡部「くっ、堕天使風情が偉そうに…」
善子「うるさい!」
24 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:34:17.32 ID:Le0yEGNS0
訂正
魔翌翌翌力 誤
魔翌力 正
25 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:37:08.46 ID:Le0yEGNS0
何度も申し訳ありません
何故かまりょくが魔翌力になってしまいました
26 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:38:36.26 ID:Le0yEGNS0
岡部「…そもそもお前も厨二っ子だろう?」
岡部「だのに何故、運動部並みの体力があるのだ」
善子「ま、コレでも私アイドルですから」
岡部「あ…アイドルゥウ?」
善子「基礎体力はそこら辺の奴よりかはあるわよ?」
六花「ヒィ…ハァ…」
27 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:39:47.38 ID:Le0yEGNS0
岡部「…まぁ、正規の偶像と言う意味でなら堕天使もまたアイドルなのだろうが」
岡部「お前を崇拝している物好きな奴などいるのか?」
善子「いるわよっ!!」
善子「てゆーか私、スクールアイドルですからっ!!」
岡部「スクーゥアィドゥ?」ホワ?
善子(コイツ…なんか腹立つわっ!)
六花「…はぁ」
六花「っ!」
28 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:42:45.29 ID:Le0yEGNS0
ババッ
善子「!」
岡部「は?」
六花「メァッドサイエンティスト!不可視境界線管理局の憐れなる下僕よ!」
六花「呪いを刻まれしその魂を今、永遠の黒炎にて浄化しよう」
岡部「…」
六花「最終術式。000Σ"エタ-ナルダ-クフレイム"をここに発動すふっ!」
善子「ブッ!」クルッ
岡部「…」
六花「〜っ///」
29 :
◆j2HXy.T1hs
[sage]:2018/03/06(火) 23:44:29.40 ID:Le0yEGNS0
善子「っww」プルプルッ
岡部「…発動しないのか?」
六花「うぅぅっ///」
岡部「…」
岡部「!」ニヤッ
岡部「どーぅしたのだぁ?発動すればいいではないかぁ」
六花「っ///」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/03/06(火) 23:44:40.42 ID:Lse3TEojO
メ欄に入れるのはsageじゃなくてsaga
それないと魔力とかおかしくなる
31 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/06(火) 23:53:00.68 ID:Le0yEGNS0
>>30
有難うございます
久しぶりだったのですっかり忘れていました。
32 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/06(火) 23:55:00.27 ID:Le0yEGNS0
岡部「ほらぁどうしたぁ?早く発動すふればいいではないかぁ。んん?」
善子「ち、ちょっと…」
岡部「どうやら呪われていたのは貴様の口の方だった様だなぁ?」
六花「…ふ」
岡部「ふ?」
六花「ふえぇぇ…っ」ポロポロ
岡部「!?」
善子「あぁもう…」
33 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/06(火) 23:56:12.93 ID:Le0yEGNS0
六花「うぅ…グスッ」
岡部「え…あ…す、すまん!」
岡部「その、少々言い過ぎてしまった…」
六花「…っ」
岡部「だ、だかしかし!何も泣くことはないだろう!?」
善子「…」
岡部「茶化してしまったのは悪かったが、その…なんだ…」
「堕天使奥義!」
岡部「え?」
34 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/06(火) 23:58:05.25 ID:Le0yEGNS0
善子「堕天龍鳳凰縛っ!」ガシッ
岡部「うぉあああっ!?」
善子「今よ!邪王真眼っ!!」
六花「!」
善子「このアホにとどめを刺しなさい!」
岡部「き、貴様っ!?」
六花「…っ」コクッ
六花「時空転移プロトコル始動」
パキッ
六花「冥府の槍"ゲイボルグ"転移完了。」
35 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/06(火) 23:59:46.69 ID:Le0yEGNS0
岡部「お、おい!もしかしてそれ…っ」
六花「闇の剣槍を持ってその身体を貫き、体内に直接私の魔力を注ぐ」
六花「メァッドサイエンティスト。今日、貴方はその存在の終焉を迎える」
岡部「ちょ、ちょっと待てっ!!」ググッ
善子「おっと。堕天の呪縛からは逃れられないわよ?」ガシッ
岡部「…くっ!」
36 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:01:31.81 ID:XHzHk1Y80
六花「この近距離で全魔力を放出すれば、きっと私もただでは済まない…それでも」
六花「私には守りたい人がいる」
岡部「辞世の句はいいからその枝を置け!」
六花「チャキッ!」
六花「さようなら。DFM(ダ-クフレイムマスタ-)」
六花「…っ!」ダッ
岡部「ま、待てっ!!」
ズソッ
岡部「おぐっ!?」
37 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:02:49.13 ID:XHzHk1Y80
六花「…喰らいなさい」
六花「ミッシングコード"カンパネラ"作動」
グリグリッ
岡部「〜っっっ!」
六花「これで…終わり…」
岡部(こ、この小動物めっ!)
岡部(傷口に刺しやがった…っ!!)
38 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:05:42.50 ID:XHzHk1Y80
六花「…」(脳内エンディング再生中)
岡部(治りかけとは言え、硬質な物で一点を突かれた上に捻られると…ぐっ!)
善子「…よっと」パッ
善子「はぁ〜、肩こるわねこれ」コキッ
善子「ん?」
六花「…」(エンディングテーマ サビ)
岡部「〜っ」(悶絶中)
39 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:07:24.75 ID:XHzHk1Y80
善子「どうしたの?」
岡部「……い、いやぁ…なんでも…」
善子「そんなに強く突かれてないでしょ?」
六花「?」
岡部「っ」
善子「ちょっと見せて見なさい?」
岡部「お、おい!」
ジワァ
善子「…え」
40 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:09:01.30 ID:XHzHk1Y80
善子「ちょっと待って…その滲んでるの…」
善子「…血じゃない…の?」
岡部「っ」
六花「!?」ビクッ
善子「ちょ、ちょっと捲るわよっ!」バッ
岡部「…」
善子「なにこの包帯!?」
善子「アンタ元々怪我してたわけ!?」
岡部「そ、そうだ…」
六花「え…えっ?」オロオロ
41 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:10:37.24 ID:XHzHk1Y80
善子「なんで黙ってたのよ!?」
岡部「まさか木の枝で突かれるとは思わなかったのだっ!」
六花「あ、あの…」
善子「〜っ」
善子「…邪王真眼っ!!」
六花「っ!」
善子「あんた、近くのコンビニでガーゼとテープ!それからマキロン買って来て!!」
六花「が、がってん!」
タッタッタッタッ……
42 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:22:20.83 ID:XHzHk1Y80
善子「取り敢えず水飲み場まで行くわよ」
善子「歩ける?」
岡部「だ、大丈夫だ…問題ない」フラッ
善子「問題だらけじゃないの…」
善子「やっぱりここで待ってて」
岡部「え?」
タタタタッ…
岡部「…はぁ」
岡部「何をやってるんだ、俺は…」
「お待たせ!」
43 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:24:08.71 ID:XHzHk1Y80
善子「ハンカチ濡らして来たから、取り敢えずこれで傷口を洗うわね!」
岡部「!」
善子「ちょっと染みるかも知れないけど…」
岡部「い、いや…そこまでしなくても」
ピトッ
岡部「ッ!!?!?」
善子「うわぁ…大丈夫…?」
岡部「こ、このくらいっ!刺した時に比べれば…っ!!」
善子「さ、刺したぁ!?」
岡部「くっ…只の比喩表現だ」
善子「脅かさないでよっ!」
44 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:25:50.48 ID:XHzHk1Y80
善子「とにかく、後はあの子が来るまでベンチで横になってなさい!」
岡部「こ、この鳳凰院凶真に指図するとは」
善子「は・や・くっ!!」
岡部「くっ…」サッ
岡部「俺だっ」
岡部「今、機関のエィジェントに遭遇した」
岡部「…あぁそうだ。"ペ天使ヨハネ"による精神攻撃を受けている」
善子「…」
45 :
◆j2HXy.T1hs
[saga]:2018/03/07(水) 00:27:31.92 ID:XHzHk1Y80
岡部「あぁ、分かっている。そんなヘマはしないさ」
岡部「エマに伝えてくれ…帰ったら式を挙げよう…と」
岡部「エル、プサイ、コングルゥ」
善子「…」
岡部「…ふっ」
ピトッ
岡部「イギッ!!?」
善子「それだけ元気ならもう大丈夫ね」
46 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:29:45.67 ID:XHzHk1Y80
【コンビニ】
六花「ほっほっほ!」タッタッ
<いらっしゃいませー!
六花(ガーゼ、テープ、マキロン)
ガサッ
六花(テープ、マキロン)
ポン
六花(マキロン)
ゴトッ
六花「…よしっ」
六花「〜♪」
<お次の方こちらにお並び下さ〜い!
六花「?」チラッ
六花「…」
ポイッ
<1280円になりますぅ
<ありがとうございましたー!
六花「えっほ!えっほ!」タッタッ
47 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:43:02.76 ID:XHzHk1Y80
【公園】
六花「か、買ってきた〜!」
善子「良くやったわ!」
岡部「おぉ、すまんな」
六花「えっと…」ガサゴソッ
六花「ガーゼ」サッ
善子「はいよ」
六花「テープ」サッ
善子「うん」
六花「マキロン」サッ
善子「オッケー」
六花「ガルボ」サッ
善子「はいは…え?」
48 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:44:28.97 ID:XHzHk1Y80
六花「新商品。イチ押し」
善子「あ〜…」
岡部「…貴様は明治の回し者か?」
六花「甘くてさっぱり」
善子「まぁ…好きだけどさ」
善子「そうだ、お金…」ゴソゴソ
六花「あ」
六花「べ、別にいい…」
善子「ダメよ!ちゃんと払わせて」
岡部「…」
49 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:46:15.02 ID:XHzHk1Y80
善子「いくらだった?」
六花「せ、1,280円…」
善子「えっと、じゃあ二人で…」
岡部「ほれ」クシャ
【5000円】
善子「え?」
岡部「…」
50 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:47:11.78 ID:XHzHk1Y80
善子「な、なんでアンタが払うのよ!?」
岡部「いいから取っておけ」
善子「良くない!」
善子「それに、怪我させたのはこっちなんだから受け取る理由がないわ!」
岡部「分かった。じゃあ理由を付けてやる」
岡部「今日俺の遊び相手をしたバイト代だ」
岡部「ありがたく受け取れ」
善子「なにそれ!意味わかんないわよ!」
六花「あ、あの…」
岡部「…しょうがない奴らめ」
51 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:50:07.25 ID:XHzHk1Y80
岡部「じゃあこれでどうだ」
善子・六花『え?』
岡部「次に、この魔都東京へ馳せ参じる時」
岡部「その金須を糧にお前らの故郷の手土産を持ってくるのだ」
岡部「分かったな?」
善子「な、なんで私が東京人じゃないって…」
岡部「東京には慣れていないと自分で言っていたであろうが」
善子「……あ。」
52 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:51:45.81 ID:XHzHk1Y80
岡部「どうせお前もそうなのだろ?」
六花「う、うん…」
岡部「抜かりなく買って来るのだぞ」サッ
六花「わ、わかった!」
善子「ちょっと!」
岡部「フッ…よろしい」
岡部「お前らお子様には過ぎた金額だ、大事に使うがいい」
六花「了解」
善子(なんで5000円でそこまで偉そうに出来るのよ…)
善子「……」
善子「…ま、ありがたく受け取っとくわ」
53 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:53:19.30 ID:XHzHk1Y80
六花「美味しい物買ってくる」
岡部「食い物オンリーか」
善子(食べ物…か)
善子「!」
善子「アンタに堕天使の涙を授けるわ」
岡部「なんだそれは…」
六花「詳しく」
善子「ふふっ」バッ
54 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:56:01.11 ID:XHzHk1Y80
善子「漆黒の闇、それは堕天への誘い」
善子「光で穢された心を浄化する至高の涙…」
善子「その涙と共に、貴方は地上へと堕天するのです」
六花「おおっ!」キラキラッ
岡部「まったく分からん」
善子「異世界の粉塵、時の雫、形を成さぬ者、数多の根源、クラーケンの体液、スキュラの足、視界を奪いし者の根、デビルブラッド、混沌なる溶液、切り裂かれし者の名残り」
善子「以上の材料を灼熱の球鉄にて熱する」
55 :
◆j2HXy.T1hs
[saga sage]:2018/03/07(水) 00:58:05.13 ID:XHzHk1Y80
善子「これが堕天使の涙、そのレシピよ」
六花「もっと詳しく、メモする」
善子「えっとね、異世界の粉塵が小麦粉で」
善子「時の雫が水。そんで形を成さぬ者が」
六花「ふんふん」スッスッ
岡部「……」
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