穂乃果「どうやら死ねない身体になったみたい」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:21:26.54 ID:R1Wpvw0s0
初長編物語です。
ゆるく更新していきます。

皆さんのコメントがモチベアップに繋がります。
宜しくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520108486
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:25:21.60 ID:R1Wpvw0s0
ことり「穂乃果ちゃん〜一緒に帰ろ〜っ」

穂乃果「うん!海未ちゃんは…?」

ことり「んー、なんかどうしてもやらなきゃいけない仕事があるって言うから先帰っちゃったみたい」

穂乃果「そうなんだ。連絡くらいしてくれたらいいのにね」

ことり「あはは、まあ忙しいみたいだから仕方ないよ」

穂乃果「そういえばことりちゃん」

ことり「なーに?」

穂乃果「明日から期末テストだけど…勉強してる?」

ことり「あっっっ…」

穂乃果「…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:30:01.46 ID:R1Wpvw0s0
穂乃果「まあことりちゃんはいいよ!問題は私!今回こそ赤点とったら本当にやばいよ!海未ちゃんになにされるかわかんないよ!」

ことり「ま、まぁ今から勉強すれば間に合うんじゃないかな…?」

穂乃果「そこでことりさん!私の勉強見て頂けませんでしょうか!」

ことり「やっぱりそういう流れになっちゃうよね」

穂乃果「駄目…?」

ことり「もう、しょうがないな♪」

穂乃果「ほんと!やったー!ありがとう!じゃあ私学校にテキスト置いてあるから取ってくるね!先帰ってて!後から行く!」

ことり「持ってきてなかったの」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:33:43.94 ID:R1Wpvw0s0
ーーー教室内ーーー

穂乃果「えぇーっと…数学のテキストどこやったかなぁ…?」

絵里「あら、穂乃果。まだ残ってたの」

穂乃果「あっ、絵里ちゃん!実は教科書取りに来たんだけど中々見つからなくて…えへへ」

絵里「全く…私も手伝って上げるから早く見つけて帰りなさい。なんの教科よ」

穂乃果「えっとね、数学!あと国語と英語…かな?」

絵里「普段どうやって授業受けてるのよ!」

穂乃果「えへへ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:37:12.75 ID:R1Wpvw0s0
絵里「あら、穂乃果…こんなものが貴方のロッカーから出て来たけれど…これは貴方の…よね?」

穂乃果「えー?紙?なんて書いてある奴?」

絵里「えぇーっと、《世界一の幸運を貴方に》とだけ書いてあるけれど」

穂乃果「んー、そんなの貰ったかなぁ?覚えてないや」

絵里「なによそれ…じゃあ要らないだろうし捨てとくわね」

穂乃果「うん!ありがと!」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:46:51.04 ID:R1Wpvw0s0
〜30分後〜

穂乃果「やっと全部見たかった…」

絵里「はい!見つかったらとっとと帰る!下校時刻はとっくに過ぎてるわよ!」

穂乃果「はぁーい!絵里ちゃん手伝ってくれてありがとね!」

絵里「礼には及ばないわ」

ーーーーー
南家の玄関前

穂乃果「時間かかっちゃったな…ことりちゃんもう勉強始めてるだろうし、お土産にケーキ買って来ちゃった!一緒に食べよう♪」

ピンポーン

穂乃果「…あれ?もっかい押してみよ」

ピンポーン、ピンポーン

穂乃果「あれー?ことりちゃんまだ帰ってないのかな?もうだいぶ時間経ったけど…」

穂乃果「LINEしてみよう」

LINE
穂乃果:ことりちゃん!今ことりちゃん家着いたけど、まだ家にいない?」

穂乃果「これでよし…と。さて、なにしてようかな」

穂乃果「うーん、次のライブの踊りの練習でもしてようかな」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:51:22.73 ID:R1Wpvw0s0
〜1時間後〜

穂乃果「…ことりちゃん全然来ない。LINEは…」

穂乃果「きてないね」

海未「あれ?穂乃果ですか?こんな所でなにをやっているんです?」

穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃんと勉強する予定だったんだけど中々ことりちゃんが家に帰って来ないんだよねぇ」

海未「ことりですか…?」

穂乃果「うん(あれ?暗くてよく見えないけど、海未ちゃんの制服ちょっと赤い…?)」








海未「ことりなら私が殺しましたよ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:54:33.53 ID:R1Wpvw0s0
穂乃果「?!」

海未「前々から目障りだったんです。兼ねてから計画していたのですが、つい先程実行して来ました」

穂乃果「う、海未ちゃん?なに言ってるの…?」

海未「あぁ、因みに、他のμ’sメンバーも全員殺して来ましたよ」

穂乃果「海未ちゃん?冗談でも本当に怒るよ?」

海未「冗談などではありません。まぁ勘の良い貴方ならわかるでしょうが、最後に貴方を殺します」

穂乃果「海未ちゃん!お願いだからナイフしまって!」

海未「あはっ、しまうわけがないでしょう、さよなら穂乃果」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 05:58:50.55 ID:R1Wpvw0s0
穂乃果「うわああああああ!」ガバッ

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「穂乃果!」

穂乃果「あれ…?ここは?」

ことり「よがっだぁ”…穂乃果ちゃんが目覚ましたよぉ…」

海未「ええ、本当に良かったです…」

穂乃果「ここは、病院?」

海未「穂乃果、覚えてないのですか?」

穂乃果「ごめん何にも覚えてない」

ことり「穂乃果ちゃんが私と勉強する約束をした後学校に戻ろうとしてた時に、トラックに轢かれちゃったんだよっ…」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 09:53:53.40 ID:oXFQjoLl0
きたい
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:18:45.48 ID:+DcLGtrY0
穂乃果「そーだったの…」

海未「一緒に帰ってあげられなかった私にも責任があります…ごめんなさい穂乃果」

穂乃果「ううん、海未ちゃんは何も悪くないよ。気にしないで」

穂乃果(あれ…なんか凄く悪い夢を見ていた気がする。なんだろう、思い出せない)

ことり「…?穂乃果ちゃん?どうかした?」

穂乃果「…」

海未「穂乃果?」

穂乃果「…あ、ああ!なんでもないよ!私はもう大丈夫!側にいてくれてありがとうね!今日はもう遅いし帰って大丈夫だよ!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:22:59.35 ID:+DcLGtrY0
ことり「本当に大丈夫?ずっと一緒にいてもいいんだよ?」

穂乃果「本当大丈夫だって〜!それより皆んな期末テストあるでしょ?!勉強した方がいいよ!」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「わかりました。それでは明日、また来ます。穂乃果」

穂乃果「うん?」

海未「…なんでもないです。身体に気をつけて下さいね」ニコ

穂乃果「うん!ありがとうね本当に!」

ことり「穂乃果ちゃんまた明日ね!」

穂乃果「ありがと〜ほむまんよろしくね!」

ことり「もうっ!♪」

穂乃果「あはは、冗談だよ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:27:31.08 ID:+DcLGtrY0
穂乃果(2人が帰った後の病室は酷く静かだった)

穂乃果「…にしても、本当に私が事故っちゃっのか…全然実感ないなぁ…」

穂乃果「あれ?なんだろう、私の腕に腕輪がしてある」

穂乃果「金色によくわからない文字が書いてある…ってこれ!全然取れないじゃん!」

〜10分後〜

穂乃果「うーん…引っ張っても叩いても全然取れない…こんなの付けた覚えないんだけどなぁ」

穂乃果「まあかっこいいからいっか」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:48:48.99 ID:+DcLGtrY0
翌日
〜部室にて〜

花陽「穂乃果ちゃんもう退院出来たの?」

真姫「そうみたいね、正直不安だけどあそこまで元気だと、大丈夫そう」

凛「穂乃果ちゃん早く学校来れるといいね!」

希「ウチらに出来るのは穂乃果ちゃんが戻って来た時にいつも通り迎えてあげることや」

絵里「希の言う通りよ、穂乃果にとってもそれが一番いいわ。事故のことはあまり口にしない方がいいわね」

凛「わかったにゃ〜、あれ?にこちゃんと海未ちゃんと、ことりちゃんは?」

希「海未ちゃんとことりちゃんは穂乃果ちゃんのお見舞いやろうけど、にこっちは知らんなぁ。えりち、何か聞いてる?」

絵里「私も何も聞いてないわ。全く…休むなら連絡くらいいれたらいいのに」

希「まあまあ」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:53:36.27 ID:+DcLGtrY0
高坂家

穂乃果「まさかこんなに早く退院出来るとは…!トラックに轢かれたのに軽い打撲程度で済んだって…」

穂乃果「もしかして穂乃果って無敵なのかな?!」

雪穂「そんな訳ないじゃん…たまたま当たりどころが良かっただけだよ」

海未「そうですよ穂乃果。もう事故なんて二度と起こさないで下さいね」

穂乃果「はぁーい…気を付けます」

ことり「そんな事より、その腕輪どうしたの?」

穂乃果「あーこれ?なんか気が付いたら腕にハマってたんだ〜、これ取れないんだよね」

海未「…よく見せて下さい。」

穂乃果「うわあちょっと!優しくしてね…///」

海未「どこで照れているんですか!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 11:58:38.68 ID:+DcLGtrY0
海未「確かに外れませんね…それに書いてある文字であろうものも読めません」

ことり「昔の文字かな?」

穂乃果「うーん…」

海未「穂乃果、写真を一枚撮らせて下さい」

穂乃果「え?い、いぇーい!ピースピース!」

海未「貴方のではありません!腕輪のです!」

穂乃果「あ、あぁ…最初からそう言ってよ…」

パシャ

海未「私は少しこの腕輪に付いて調べてみます。今日はこれにて失礼します。穂乃果、安静にしていて下さいね」

穂乃果「う、うん。海未ちゃんも気を付けてね」

海未「はい」

ことり「じゃあ私は部室にちょっと顔だしてこようかな。誰かしらこないと皆も心配だろうし」

海未「そうしてもらえるとありがたいです。それでは」

ことり「じゃあね!穂乃果ちゃん!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 12:12:25.81 ID:+DcLGtrY0
雪穂「じゃあ私も自分の部屋行ってるから!絶対安静にしてるんだよ?!」

穂乃果「わかってるってー!」

ガチャン

穂乃果「…(どうして皆んなが帰った後ってこんなにさみしいのかな)」

ーーーーー
とあるスーパー

にこ「さて、今日は卵のバーゲンセールの日よ」

にこ「なにも言わずに今日は休んじゃったけど、また後で謝っとけばいいわよね」

にこ「バーゲンは戦争よ…!命がけで卵を勝ち取るの…!」

???「へえ、命がけね。」

にこ(頭にピストルを突き付けられてる?!)

にこ「あなた…だれ?」

覆面「誰でもないさ、さあお望みどうり戦争を始めよう」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 14:57:06.54 ID:+DcLGtrY0
覆面「おまえたちもだ!少しでも抵抗したら、迷わず撃つ」

主婦「だ、だずげてぐださぃぃ」

にこ(どうしよう?!これって立て篭もりって奴よね?!でもなんでこんなスーパーで?!)

にこ(そうだ、警察に連絡しよう!)

覆面「おい、そこのアンタ」

にこ「…」

覆面「次妙な真似したらお前から見せしめに撃つ」

にこ(大ピンチじゃないのよ!!!)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:05:54.54 ID:+DcLGtrY0
部室

花陽「皆さん見てください!これって近くのスーパーじゃないですか?!」

《ニュース》
今日未明都内某所にあるSスーパーにて立て篭もり事件が発生しました。
発生したのは現在からおよそ30分前。四時十五分くらいかと思われます。
人質の具体的な人数、犯人の要望などは一切わかっておりません。分かり次第お伝え致します。

真姫「本当ね…中の様子までは映されていないみたいだけど…」

凛「お母さん…流石にいないよね?」

まきぱなのぞえり「…!」

凛「この時間ってお母さんがよく買い物行ってる時間だけど…大丈夫だよね?!」

花陽「落ち着いて凛ちゃん」

凛「落ち着けないよ!!!お母さんが人質に取られてるかも知れないんだよ?!」

希「だったらお母さんに電話して見たらええんちゃうかな?」

凛「そ、それもそうだね。掛けてみる!」

ピポパポピ♪

凛「…あ、繋がった」

凛ママ【あ、もしもし凛?どうしたの?】

凛「よかった…ううん、なんでもない!」

凛ママ【なによそれ】

まきぱなのぞえり「ほっ…」



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:10:38.98 ID:+DcLGtrY0
ーーー40分前、高坂家

穂乃果「んー、皆んな帰っちゃって暇だなぁ、雪穂も勉強で忙しいみたいだし…」

穂乃果「ちょっと、気晴らしにスーパーまで買い物にでも行こうかな!」

ドタドタドタドタ…

穂乃果「あ、お母さん?ちょっとスーパーまで買い物行ってくるけど、なんか欲しいものある?」

穂乃果ママ「スーパーってあなた、まだ安静にしてないとダメじゃない!」

穂乃果「うーん、そうなんだけどさ、気分もいいし散歩がてら!ね!ちょっとだけ!いいでしょ?」

穂乃果ママ「…気分が悪くなったらすぐ電話しなさい。」

穂乃果「ありがとー!じゃ、行ってくるね!」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:14:52.05 ID:+DcLGtrY0
Sスーパー内

穂乃果(うわあ、なんだか今日は人が多いなぁ…なんかセールでもやってるのかな?)

穂乃果(っていうか、何買ってきてほしいか聞くの忘れちゃった)

…ワイワイギャーギャー…

穂乃果(ん?あっちがなんか騒がしいような…)チラッ

穂乃果(?!あれって、拳銃?!本物!?)

穂乃果(それに銃を突き付けられてる人がいる…って、あのツインテールはにこちゃん?!)

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:19:08.20 ID:+DcLGtrY0
穂乃果(どどどどどどどうしよう!これって立て篭もり犯って奴だよね?!しかも人質はにこちゃん?!これって現実?!)

穂乃果(とりあえずバレないようにしないと)

/泣きたい〜とーきーもあるよー♪

穂乃果(やばっ!!!着信来ちゃった!!!)

穂乃果(…バレてない?…よかった)






覆面「まだ人が居たようだな」カチャ

穂乃果(バレてるやん…)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:33:48.08 ID:+DcLGtrY0
穂乃果「あ、あの…私ただ買い物に来ただけなんですけど…」

覆面「みんなそうだ。そこにたまたま私がきた。それだけの事だ。お前は”運がなかった”それだけだ。こっちへこい」

穂乃果「で、ですよね」



にこ「ほ、穂乃果?!」

穂乃果「えへ、捕まっちゃった」

にこ「えへ、じゃないでしょ!なんでこんなところにいるのよ!」

覆面「おい、なぜ勝手に喋っている?お前らは知り合いのようだな」

にこ「…っ」

覆面「まあいい、そこツインテール」

にこ「…なによ」

覆面「ここもう一丁銃がある。これでこのサイドテールを撃て」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:38:10.21 ID:+DcLGtrY0
にこ「は、はあ?!出来る訳ないじゃないそんなこと!」

覆面「こころちゃん…って言ったかな君の妹」

にこ「!!!」

覆面「彼女は実にいい子だ。」

にこ「あんたなにもしてないでしょうね!」

覆面「これをみろ」

にこ「これは…!(こころが手足を縛られて横たわってる…!)」

覆面「お前がこいつを、撃たないのは自由だが、もし撃たなかった場合…わかるよな?」

にこ「この外道が…!!」

穂乃果「…(にこちゃん、流石に私に対しては撃たないよね?)」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 15:42:49.01 ID:K4ZRq3B7o
はよ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:45:25.52 ID:+DcLGtrY0
にこ(ここで私が穂乃果を撃たなかったらこころは助かる。でも、私に穂乃果が撃てる?」

穂乃果「にこちゃん…撃たないよね?!」

にこ「…(わからないどうすればいいのか、なにが正解なのか)」

穂乃果「にこちゃん!!!」

にこ(私にとってμ’sは最高の仲間。出会えて本当に良かった。それでも、私は家族を守りたい。…だって、姉ですもの)

穂乃果「ねえ!覆面のあなた!なんでこんなことさせるの?酷いよ!もう辞めようよこんなの!」

覆面「…遺言はそれでいいの?」

穂乃果「え?」












にこ「ごめんねっ…穂乃果ッ…!!!」

バキュン
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 15:57:37.26 ID:+DcLGtrY0
部室内

花陽「みなさん!ニュースの続報がきました!

《ニュース》
続報です。先程お伝えした立て篭もり事件の件についてです。先程現場から一発の銃声音が聞こえたとの事です。
扉は完全に封鎖されており、中の様子は全く見えておりません。犯人も単独犯ではないと見られており、複数人による犯行だと思われております。
現場の高野さん!

絵里「いよいよ大事になってるわね」

真姫「元々大事になってるわよ…」

希「こんな時ににこっちはなにしてんのやろ…ちょっと電話かけてみるね」

絵里「ええ、お願い」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:11:36.87 ID:+DcLGtrY0
/にこぷりっ?にこにこ?♪

覆面「誰のケータイだ?今すぐ出せ!」

にこ(本当に撃ってしまった。私は最低だ。仲間1人すら守れないどころか、自らの手で殺めてしまった)

穂乃果「」

にこ(こんな汚れた手でこれから家族を守っていけるのかな)

覆面「ツインテール!お前の携帯だろ?早く出せ」

にこ「…」

覆面「…ちっ、早くよこせ!」ガシッ

ピッ

希《あ、やっと出た!にこっちー?今なにしとんのー?》

覆面《君は友達かな?》

希《…あんた誰や》

覆面《さあ、誰でしょう》

希《にこっちに変わって!早く!》

覆面《そう焦らないでよ…》

覆面「ほら、お仲間から電話だ」

希《にこっち?!今なにしたんの?!今の声の人誰や?!》

にこ「希…?私…わ、たし…ほの…かを…撃っあ、あぁあああああああああああ!!!」

覆面「おっと、」ピッ

覆面「おかしくなっちゃったか」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:17:58.40 ID:+DcLGtrY0
希「…」プーップーップーッ…

希「切られてもうた」

絵里「にこはなんて?!」

希「にこっちは恐らく…今やってる立て篭もり犯の人質にされてるかもしれん」

まきりんぱなえり「!!!」

凛「じゃ、じゃあ今すぐ助けに行かないと!」

絵里「無理よ」

凛「なんで!にこちゃんが捕まってるかもしれないんだよ?!」

絵里「私達が行ったところで何もできないのは目に見えてるわよ!!!」

凛「そんなこと言ったって…じゃあここで指をくわえて待ってろっていうの?!」

真姫「凛!落ち着きなさい!まだ花陽があそこにいるって決まった訳じゃないわ」

希「でも…にこっち…最後に言ってた」

花陽「なんて?」

希「私は穂乃果を、撃った…って」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:23:04.52 ID:+DcLGtrY0
覆面「外も騒がしくなってきたね」

にこ「おねがいぃ…ッこれ以上私を苦しめないで…ッ」

覆面「苦しめないで?自分で人を撃っといて何言ってるんだ?」

にこ「…!」

覆面「しかも君の仲間を君は自分の手で殺したんだ。そんな人が何故苦しみから逃れようとしてる?本当に苦しいのはこちらの彼女の方じゃないのかな?!あはははははは!」

にこ「もう…やめてよ…」






覆面「ごはぁっっっっっ!!!」

にこ「?!」

穂乃果「銃を借りるよ、形成逆転だね」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:45:34.25 ID:+DcLGtrY0
ーーー5分ほど前

にこ「ごめんね…穂乃果ッ…!」

穂乃果(あぁ、そっか、にこちゃんは私を殺すんだ。家族の方が大事だもんね。まあでも、こんな覆面のよくわからない人に殺されるよりは全然マシか)

バキュン

穂乃果(さよなら、また皆んなに会いたかったな)

穂乃果(花陽ちゃんのご飯いっぱい食べてる所、凛ちゃんの元気一杯なとこ…ろって、あれ?)

穂乃果(私いま撃たれたよね?全然痛くないんだけど)

穂乃果(あ、もしかしてもう死んだから痛くないって奴?でも考えられるし、感覚はあるし…)

穂乃果(よくわかんないけど、これはチャンスかもしれない。タイミングを見計らって、こっちから目を離した隙に攻撃しよう)

ーーーー現在

にこ「ほ、穂乃果…な、んで、生きてる…の」

穂乃果「んー、よくわかんない!」

覆面「よくわかんないって!お前は今撃たれたはず」

バキュン

穂乃果「勝手に喋んないで?次は当てるよ」

にこ「(これはきっと夢かなにかよ、穂乃果はたしかに私が撃った。血だって出て…ない?!)

にこ(どうして?!全く血が出てないどころか傷ひとつない!)

にこ(これはきっと夢…そう、この事自体が夢なのよ)

穂乃果「さて、そろそろこの邪魔な覆面を取っちゃおうかな」

覆面「………引き時ですね」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:50:43.80 ID:+DcLGtrY0

海未「私は少しこの腕輪に付いて調べてみます。今日はこれにて失礼します。穂乃果、安静にしていて下さいね」

穂乃果「う、うん。海未ちゃんも気を付けてね」

海未「はい」

ことり「じゃあ私は部室にちょっと顔だしてこようかな。誰かしらこないと皆も心配だろうし」

海未「そうしてもらえるとありがたいです。それでは」

ことり「じゃあね!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「じゃあねー!」

ガタン

穂乃果(あれ…???この会話二度目?気のせいかな)

穂乃果「あっ、そうだちょっと気晴らしにスーパーでも行こうかなっ」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 16:55:33.96 ID:+DcLGtrY0
スーパー内

にこ「今日はスーパーで卵のバーゲンセールよ…!」

にこ「セールは戦争よ…!絶対に勝つわ!」

にこ「ちょ、ちょっと!どきなさいよ!私が先に並んでたんでしょ!」

ーーーーーー ーーーーー ーーーー ーー

部室内
凛「それにしても暇だにゃ」

希「そうやなぁ、トランプでもする?」

花陽「いいですね!」

凛「海未ちゃんがいたら速攻ビリ決定にゃー!」

真姫「ふふっ」

絵里「確かにそうね」




海未「私がなんですって?」

まきりんぱなのぞえり「げっ」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 17:00:12.14 ID:+DcLGtrY0
海未「げっ、とはなんですかげっ、とは」

凛「なんでここにいるにゃ!」

海未「ここはスクールアイドル部の部室なので、私がいてもおかしくないはずですが」

凛「ぐぬぬ、その通り」

希「そんな事より、穂乃果ちゃんのお見舞い行ってたんやろ?どやった?」

ことり「穂乃果ちゃんはすごく元気そうだったよ!もう直ぐ学校にも来れると思う!」

絵里「ことりもいたのね」

ことり「えへへ」

海未「そういう事です。しかし今はそれより、私がトランプで絶対負けるという風潮の方が腹立たしいです。いざ皆さんで勝負です!」

真姫「後から泣いても知らないわよ…」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 17:04:47.11 ID:+DcLGtrY0
高坂家

穂乃果「おかあーーさーーん!ちょっと散歩がてらスーパー行ってくるねー!欲しいものあるー?」

穂乃果ママ「そうねぇ、PS4とモンハンかしら」

穂乃果「バカじゃないの?!アイスでいいね!行ってきます!」

ーーーーー
スーパー内にて

穂乃果(うーん、勢いで来たものの、買うものはアイス以外別にないんだよねえ)

…ワイワイガヤガヤ…

穂乃果(ん?あそこがなんか騒がしいなぁ、なんかのセールやってるのかな?)

にこ「あっっ!ちょっと!押さないでよ!その卵は私のものよ!!!」

穂乃果「…にこちゃんがいる」

穂乃果「おーい!にこちゃーん!」

にこ「ん?げっ、穂乃果」

穂乃果「げってなにさー!もー!」

にこ「今忙しいの!あっち行ってて!」

穂乃果「はーい」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 17:07:59.82 ID:+DcLGtrY0
〜20分後〜
スーパー外のベンチ

にこ「お待たせ」

穂乃果「あ、にこちゃん」

にこ「あんた怪我はもういいの?こんな所にいて大丈夫なの?」

穂乃果「うん、なんか不思議な事にトラックに轢かれたのに軽い打撲だけで済んだんだって!」

にこ「果てしない生命力ね」

穂乃果「それよりにこちゃんはなんでこんな所にいるの?練習は?」

にこ「うっ…」

穂乃果「?」

にこ「に、にっこにっこにー☆」

シュタッ

穂乃果「あっ!逃げた!まてー!!!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 17:08:47.06 ID:+DcLGtrY0
【第1章】完

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 20:23:49.90 ID:K4ZRq3B7o

期待
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 20:49:51.14 ID:+DcLGtrY0
【第2章】開幕
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 20:57:02.01 ID:+DcLGtrY0
穂乃果「いやあ、夏だね!暑いね!最高だね!」

真姫「夏なんて暑いだけじゃない…」

穂乃果「ノンノン、真姫ちゃんはわかってないなー!」

凛「そうにゃ!真姫ちゃんはお馬鹿さんだにゃ!」

真姫「なによ?!」

穂乃果「夏といえば海!プール!キャンプ!外で出来ることが沢山あるよ!」

真姫「私アウトドア苦手だし…」

海未「穂乃果にしてはいい事言いましたね」

穂乃果「海未ちゃん!わかってくれる?!」

海未「えぇ、今年の夏休みはμ’s全員で登山をします!」

8人「え、ええ…」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 21:00:07.11 ID:+DcLGtrY0
絵里「う、海未?登山は初心者もいるしやめた方がいいんじゃないかしら?」

にこ「そーよ!怪我でもしたらどうするの!」

海未「うーむ…」

ことり「じゃ、じゃあキャンプなんてどーかな?!飯盒炊爨したりテント張って皆で寝たりするの!」

花陽「それ楽しそうですっ!」

希「そやなあ、やるとしたらキャンプやな」

海未「…仕方ないですね全く…」

穂乃果「やった!じゃあキャンプに行こー!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 21:07:07.45 ID:+DcLGtrY0
海未「まあ、行くなら私の穂乃果で計画立てますが、皆さんよろしいですか?」

穂乃果「えっ!私も?!」

海未「貴方が言い出したんですから当たり前です!」

穂乃果「うう…」

絵里「まあ、海未が一緒なら問題なさそうね」

海未「はい、任せてください」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:30:43.73 ID:+DcLGtrY0
>>29
>真姫「凛!落ち着きなさい!まだ花陽があそこにいるって決まった訳じゃないわ」

訂正
花陽じゃなくてにこね
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 22:39:06.46 ID:+DcLGtrY0
高坂家

海未「さて…キャンプの計画立てます…が」

穂乃果「ん?」

海未「まだその腕輪取れないのですか?」

穂乃果「あーこれ?もう取れなすぎてついてる事すら忘れてたよ、あはは」

海未「あははじゃないでしょう!…いっそチェーンソーでばっさり行ってみますか?」

穂乃果「む、無理無理!そんなの絶対無理!」

海未「冗談ですよ」

穂乃果「もー!海未ちゃんの馬鹿!」

海未「まあ、それは置いといてですね、キャンプ地なんですが、ここなんて如何でしょう?」

穂乃果「おぉー…いいね!!!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 22:44:48.30 ID:+DcLGtrY0
翌日

穂乃果「えー、キャンプの予定が完成しました!」

8人「ぱちぱちぱち」

穂乃果「場所は〇〇県〇〇市〇〇村のキャンプ場です!緑も豊かだし、泳げる川があって結構人気みたいだよ!」

真姫「〇〇県って…結構遠くない?」

絵里「たしかに…移動手段はあるの?」

海未「大丈夫です。新幹線と電車のルートもしっかり調べて起きました」

凛「流石海未ちゃんにゃ!」

海未「当然です!」

ことり「で、いつ行くの?」

穂乃果「うーん、明日から夏休みだし、明日からでもいいと思うけど…」

花陽「食材とか準備とかで結構かかりますよね」

穂乃果「そーなの!だから1週間後に東京を出発するよ!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 22:52:38.42 ID:+DcLGtrY0
海未「それでは各々各自で服など必要な物は用意して置いてください。食材は私とことりと穂乃果で揃えて起きます」

希「了解!いや〜楽しみやね!」

海未「それでは今日はこれで解散です。もちろん、明日から普通にμ’sの練習もあるので遅れないように」

8人「はーい」

ーーーーーーー ーーーーーー ーーーー ーーー ーー
通学路
凛「ねえねえ!2人とも!キャンプ楽しみだね!」

花陽「飯盒で炊く炊きたての白い白米…想像するだけでよだれが出てきてしまいますっ!」

真姫「花陽は本当に白米の事しか頭に無いのね」

花陽「はっ…そ、そんなことないよぉ!」

凛「凛は食いしん坊さんなかよちんも好きだにゃ」

花陽「り、凛ちゃん…////」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 22:57:32.98 ID:+DcLGtrY0
同時刻
通学路

希「いや〜、キャンプなんて久しぶりやね!ウチすっごく楽しみや!」

絵里「前も合宿したけど、真姫の家の別荘だったしね」

にこ「キャンプなんて蚊に刺されて終わりじゃないのよ。なにが楽しいわけ」

希「にこっちは素直じゃないなあ、本当は楽しみなんやろ?」

にこ「そ、そんなわけないじゃない!」

希「本当〜?嘘やったらワシワシするで〜?」

にこ「ちょ、こ、こっちこないでよ!」

希「うひひひ…」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 23:04:55.93 ID:+DcLGtrY0
高坂家

穂乃果「ただいまー!」

穂乃果ママ「あらおかえり、あなた宛に手紙届いてたから居間に置いといたわよ」

穂乃果「…私に手紙?なんだろ」

ガラガラ

穂乃果「これのことか」

【Dear穂乃果】
貴方に幸運は訪れたかしら?もしかしたらもうとんでもない幸運を引き寄せてるのかもね。
幸運ってのは人を幸せにするわ。運がいいのですもの。
1つ話をすると、世界ってのはバランスで成り立ってるのよ。
例えば、仕事をする人とその仕事を必要としてる人。野菜を作る人と、食べる人。
酸素を吐き出す植物と酸素を必要としてる動物。
全てバランスの上に成り立っています。
運もそう。幸運な人がいれば必ずどこかで不運な人がいるわ。幸運と不運は常に隣り合わせにあると思って。


穂乃果「ーーー…差出人は…不明」

穂乃果「なんだろうこの手紙…気持ち悪いから捨てておこう…」
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