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【安価】クリエンテスとパトローヌス
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296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:39:32.24 ID:SnWKmNgWO
てか読み返したら戦の準備を整えないといけないのか。まだできてないよね?ないならこれで。
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:42:33.46 ID:SnWKmNgWO
合法ロリは次ターンでと判断。まだ余裕があったと思うけど……どうだろ。
もし上のが不適当なら、
>>295
にしてください。
298 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:16:45.02 ID:sCqaosZI0
戦の準備
「ディアナ、ディアナは居るか」
「どうかなさいましたか?」
「相談事だ」
「私に……ですか?」
「ああ。軍属だった君の知見を借りたい。後で書斎まで来てくれ」
「解りました!」
「よろしく頼む」
――コッコッコッ。
「ディアナー。入りますわよー」ガチャ
「あっ、エルキナ様……」
「お取り込み中だったかしら」
「構いません。後でそちらにも向かおうと思っていたので」
「ふぅん……何の話か聞いてもよろしくて?」
「戦です。これから起きるであろう」
「直ぐに始めますの?」
「用件がもう一つあるので、そちらが済み次第」
「解りましたわ。それなら私はディアナと談笑でもしていましょうか」
「よろしくお願いします」
戦の準備を整える為に、君はディアナとエルキナを選んだ。
恐らく彼女達の経験を生かせるまたとない機会だろう。
299 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:26:44.88 ID:sCqaosZI0
屋敷を速足で歩く。
君の目的はウルリッヒだ。
「あなたは〜そこに居ますか〜?」
「………」
「――っと、どうしたんや旦那。俺になんか用か」
「どうも。少し気になった事があったので」
「俺の事で?」
「はい」
「……立ち話もなんや。あの部屋ん中で話そう」
君達は手近な部屋へと入る。
どうやらここは物置として使っているようだ。
300 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:36:36.46 ID:sCqaosZI0
「俺に聞きたい事ってのは……」
「………」
「ハッキリ言うてくれ。もやっとするのは嫌いなんや」
ウルリッヒは少々高圧的な態度だ。
君は彼に対してどんな話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 19:40:03.77 ID:KA0QtnCFO
まあストレートに1かな。まずは。
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 20:05:49.45 ID:lXzA6uoUO
4
303 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 20:47:58.09 ID:sCqaosZI0
@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」
「馬、馬ねぇ」
「どんなに小さな事でも良いです」
「強いて言うなら、そうやな――」
「………」
「断面を見るに【業物を使ったか腕が恐ろしく良い】って所か」
「領地にそんな人間が……とても厄介ですね」
「せやろ?」
「他にはありませんでしたか」
「……【血が渇ききって無かった】な」
「つまり、その相手はかなり近くに居ると?」
「その通りや」
強調された点は二ヵ所。断面と飛散した血についてだ。
血液の凝固に関しては断言しきっている。
304 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 20:52:06.25 ID:sCqaosZI0
「他に聞きたい事はあるか?」
「………」
「言うなら今やで。何時までも俺がここにおるとは限らんからな」
ウルリッヒは君に問いかけた。
彼に対してどんな話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「裏切ったりしませんよね?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 20:58:48.60 ID:KA0QtnCFO
ここで4。裏切り者が内部にいるのは確定?誰だろうね。
あるいはミリスが暴走してるのか。そうなるとウルリッヒ潔白をここら辺で示さないとまずいが。
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 22:28:27.08 ID:Zdgxv+LGO
4
307 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:22:52.77 ID:sCqaosZI0
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
「知りたいか?」
「ええ」
「ホンットーに知りたいか?」
ウルリッヒは珍しく何度も聞いてきた。
言いたくない事なのだろうか。
「俺は爺さんの外孫や」
「……えっ?」
「俺は……母親が死んでからずっと厄介者扱いされとった」
「あいつの言葉は今でも覚えとるで」
「『お前も一緒に死んでくれれば、こんなに無駄な金を使わなくても済んだ』」
「『とっとと家から出て行け! この役立たずの出来損ないが!』……ってな」
「笑える話やろ。実の親がやで?」
「………」
ケラケラと笑う彼の顔はどこか悲しそうだった。
君がどう反応して良いか対応に困っていると――
308 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:51:40.41 ID:sCqaosZI0
「出て行った後は何でもやった」
「薬の運び人、盗みに詐欺、人を手にかけた事もある」
「合間に兵法を学んだり、動物の躾なんかを仕入れたりもした」
「………」 (通りで。妙な特技ばかりだと思った)
「ある一件でヘマをした時に初めて会ったのが爺さんや」
「……向こうは知っとったようやけど、俺は自分の爺さんだと知らんかった」
「無様に命乞いをして俺は生き永らえた」
「その後は今までと変わらん。1人じゃなく組織的に動くようになっただけ」
「そして今に至る訳や」
「………」
「旦那の聞きたい事は聞けたか?」
「……申し訳ありません」
「なんで謝る? 聞かれた事を素直に言っただけやろ」
君はこの話をこれ以上続ける気が起きなかった。
309 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:54:19.40 ID:sCqaosZI0
「まだ聞きたい事はあるか?」
「………」
「あるなら言えや。俺は他人に気を使われるような柄じゃあない」
ウルリッヒは君に再度問いかけた。
彼に対してどのような話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「裏切ったりしませんよね?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用)
310 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 11:55:48.95 ID:MUSOE4Xj0
1800以降に更新 あげ
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 12:35:16.23 ID:9xi0V12XO
やはりメッサーラ候に対してどういう感情を持っているのか、彼をどうしたいのかが訊きたい。
仮に敵対することになったら、どちらにつくつもりなのか、も。
あるいは彼に対する脅しは「裏切るなよ?」ということなのかもしれない。
そうなると案外ルチアがやったのかもね。恋人になったからなおのこと。
もしウルリッヒが完全に潔白なら、どこかで宣言させてみるとかも必要かもしれない。
312 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:09:10.18 ID:MUSOE4Xj0
メッサーラをどう思っているか
「メッサーラ候に対してどういう感情をお持ちです?」
「多少の感謝はあれど……【面倒臭い】っちゅーのが本音か」
「好きに動ける程、俺等に分け前を寄越してくれる訳じゃ無いしな」
「………」
「仮に、敵対することになった場合は――」
「アンタらが死に体ならあっちに。あっちが駄目ならアンタらと」
「要は【都合の良い方】につくって事や」
「そうですか……」
彼にとって自分が生き易い方につくのは当然だ。
意志を捻じ曲げるような事は出来るだけ止めておきたい。
313 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:16:06.62 ID:MUSOE4Xj0
「……時間や。もう仕舞いにさせてもらうで」
「えっ」
「俺にだって都合はある。旦那だって何かあるんとちゃうんやない?」
「そう、ですね。その通りです」
「さっさと行った行った!」
彼に促されて部屋の外へと出る。
君は待たせているであろう彼女達の元へと向かった。
「………」
「……いなぁ。旦那は」ボソッ
314 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:44:59.16 ID:MUSOE4Xj0
――コンコンコンコン。
「入ってくれ」
「失礼致します」ガチャ
「これで揃ったな……」
「ティオニクス様。始めますの?」
「ええ、そうするつもりです」
これから行われるのは戦の準備だ。
事前に用意した物が上手く使えれば有利に立ち回れる。
意見を出す際は、難しく考えずに答えた方が良いかもしれない。
315 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:55:36.46 ID:MUSOE4Xj0
「まずは見て欲しい物があります」
「なんですの?」
「作業員が書き残した物です」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/
【被害状況】 □□□□□□□
/東の陣地/
【被害状況】 □□□
【配置上限】 □□□
/南の陣地/
【被害状況】 □□□□
【配置上限】 □□
/補足事項/
被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
5521、4441、33232、44221
316 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:06:34.88 ID:MUSOE4Xj0
「これは領地の状況?」
「そのようです」
「防衛に一度失敗すると、この□が■に塗り潰されるんでしょうか」
「どこまでの規模を表すか解らないが、恐らくそうだと思っている」
「下の数字はなんですの?」
「区切り毎の総和は13ですねぇ」
「武器? 日数? それとも……人の数?」
「こちらで把握している範囲で13という数字が関係する物はありませんでした」
「謎が深まりますわね」
紙に書き写した内容は以前と若干変わっていた。
よーくみると少なかった部分が一つ増えているようにも思える。
317 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:16:34.82 ID:MUSOE4Xj0
「これを見て頂いた上で、二人には【領地に残す人間】を決めてもらいたい」
「留守を預かる方の選出ですのね」
「はい。客観的に見て【出来るだけ有能な者】を選んで欲しい」
「全員に聞かなくてよろしいのですか?」
「ああ。意見の偏りが出難い人間が望ましい」
「大局を見る事が出来る、若しくはそういった経験が少しでもありそうな君達を選んだ訳だ」
「えっ……あ、ありがとうございます」
「褒められ慣れてないのが可愛いですわね。貴女は」
「……はい」
一瞬引き攣った顔が見えた。
エルキナの賛辞は何か別の意味を含んでいるのだろうか。
318 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:23:10.49 ID:MUSOE4Xj0
「ティオニクス様は領地に残りますの?」
「………」
「まだお世継ぎも出来ていないでしょうし、矢面に立つのは……と私思うのですけれど」
「私は――」
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「ここで指揮を執ります」(出ない)
A―「帰りを待ってもらう事にしましょう」(出る)
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 とても大事な選択肢
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 20:31:28.39 ID:tT2W80PLO
普通は出た方がいいけど、何か気になるな。
320 :
安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:48:47.88 ID:MUSOE4Xj0
ヒ ン ト
>>183-184
なぞると し に ま す
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 20:56:27.44 ID:tT2W80PLO
>>320
あー、つまり自分も行かないとルチアが死ぬのね。じゃあ自分も前線に立つしかないわけか。
……でいいんだよね?ちょっと自信なし。多数決にした方がいいかもだが、人いるかな。
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 20:45:41.99 ID:PBeyLloR0
2
323 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 20:32:29.32 ID:9zFZ+X5Z0
A―「帰りを待ってもらう事にしましょう」(出る)
「細かい指示をより正確に実行出来ますし、良いと思います!」
「そうですわね。懸念事項が無ければの話ですが」
「………」
「こういう性分ですから気にしないで下さいまし」
後継者が居ないのは直ぐにどうこうなる物ではない。
彼女の反応は流しておくのが吉だろう。
324 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:05:19.12 ID:9zFZ+X5Z0
「では、改めて領地に残す人間を決めよう」
「ティオニクス様。私からでよろしくて?」
「構いません」
エルキナは軽く咳ばらいをしてから話始めた。
「そうですわね……私は【ゴラン、ミリス、ディアナ】のいずれかを」
「えっ! 私ですか!?」
「考えを聞かせてください」
「ええ。まずゴランを押した理由ですが――」
「彼は肉体的にもタフであり、【長期戦でも一定の質を保てる】かと」
「立場が【危うくなると裏切る可能性は無きにしも非ず】ですが」
「……ミリスを選んだ理由は?」
「力にあります。【万全の状態の彼と闘って傷を負わない者は居ない】でしょう」
「ただ、【危険を顧みないのが仇となる可能性】が……」
「……ディアナについては?」
「遠方からの射撃が行えるのは防衛戦において非常に有利ですから――」
「素直に狙撃手として運用します。【こちらの被害を少なく出来る】かもしれません」
「戦場は無法地帯ですから、他に【彼女を守れる人材が居ると安全】でしょうね」
「ふむ……」
エルキナは3名に対して、そういった評価を下した。
これを参考にするかどうかは自分次第だ。
325 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:30:16.98 ID:9zFZ+X5Z0
「次はディアナだ」
「は、はい。少々お待ち頂けますか」
考えがあまり纏まっていないのか歯切れの悪い返事だ。
「……私からは【ドミニクさん、ルチアさん、エルキナ様】を」
「私を選びましたのね」
「理由を聞こう」
「ドミニクさんを選んだ理由はそのぉ……【万能】、だから?」
「頭の悪そうな回答ですわね」
「えっ」
「ルチアは?」
「えっと、死にそうに……んんっ! 【強い】からです!」
「確かに女性としては強い部類。それは私も認めましょう」
「彼女を選んだ理由はなんだ?」
「エルキナ様なら【領主様の代わり】になりそうだと思ったからです」
「お飾りで良ければ幾らでもしますわ」
「なんとも言い難いな……」
ディアナはエルキナに比べて簡素な意見だった。
ちょっと参考になるかどうか怪しい。
326 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:59:16.98 ID:9zFZ+X5Z0
「複数で防衛と考えると、あまり個人戦が強い者は残したくありませんね」
「そうなんですか?」
「……逆に考えてみなさい」
「逆に?」
「【攻め込む人間が弱い者ばかり】になるというだ」
「なるほど!」
「ハァ……貴女それでも軍属でしたの?」
「す、すみません」
ディアナはエルキナになじられて委縮している。
……さて、誰を選ぼうか。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「【ルチア】にしよう。あいつなら何処だろうと大丈夫だ」
A―「【ドミニク】なら大体対応できる。あいつに任せよう」
B―「【エルキナ】。私の代わりに采配を振るってください」
C―「【ゴラン】なんかどうだろう。意外とやるかもしれないぞ」
D―「【ミリス】なら領地を死守してくれそうだ」
E―「【ディアナ】。留守の間どうか領地を守ってくれ」
F―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 〔一つに付き2名まで選択可。なお選択肢にハズレあり〕
327 :
データ提示 安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 22:28:13.37 ID:9zFZ+X5Z0
――――――――――――――――――――――――
【ティオニクスの従者 ルチア】 女
―45/45 闘力
―05/10 GP
―35/35 TP
【特徴】
一人でも身を守れる
主人に対して躊躇いなく毒を吐く
【特殊技能】
「猛追」、「挑発」、「征伐」、「替玉」
――――――――――――――――――――――――
【影薄き従者 ドミニク】 男
―45/45 闘力
―05/10 GP
―37/37 TP
【特徴】
糸目
微笑を絶やさない
存在感が希薄
【特殊技能】
「追撃」、「替玉」、「逃走」、「気配遮断」、「挑発」
――――――――――――――――――――――――
【銀嶺の従者 ディアナ】 女
―39/39 闘力
―05/10 GP
―27/32 TP
【特徴】
垂れ目
桃尻
後頭部に束ねた銀髪
【特殊技能】
「追撃」、「狙撃」、「征伐」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
【アルバの貴族 エルキナ】 女
―32/32 闘力
―04/10 GP
―46/46 TP
―100/100 ?
【特徴】
透き通った灰色の目
微妙にずれた考え
何者にも屈しない精神力
【特殊技能】
「祈り」、「統率」、「征伐」、「見切り」
――――――――――――――――――――――――
328 :
データ提示 安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 22:29:06.82 ID:9zFZ+X5Z0
――――――――――――――――――――――――
【ミトラ教信者 ミリス】 男
―34/45 闘力
―04/10 GP
―20/35 TP
【特徴】
神への絶対的服従
妄信癖
【特殊技能】
「祈り」、「征伐」、「聖戦」(要:闘力半分)
――――――――――――――――――――――――
【領民 モルドー】 男
―30/35 闘力
―06/10 GP
―17/17 TP
【特徴】
癖のある髪の毛
力自慢
――――――――――――――――――――――――
【奴隷 ゴラン】 男
―34/34 闘力
―06/10 GP
―18/18 TP
【特徴】
短く刈り込まれた髪
生への執着
【特殊技能】
「再起」
――――――――――――――――――――――――
【気弱な領民 アルベルト】 男
―25/25 闘力
―07/10 GP
―13/13 TP
【特徴】
身長が高い
物覚えが良い
ノミの心臓
【特殊技能】
「企図」
――――――――――――――――――――――――
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 22:59:47.56 ID:Be1w7dY7O
これルチアは残したほうがいいのかな…
@-Eで
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 23:49:05.18 ID:fwh/Zl2MO
ルチアは悪手では?バッドエンドの夢からして一緒にいないのが最悪っぽいので、彼女は連れていくべき。
エルキナとゴランで。ある程度何とかできそうなエルキナと、そこそこのゴランを残す。
331 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:08:36.39 ID:oX/vleeL0
「ティオニクス様は案外【臆病】ですわね」
「む?」
「【女性を全て領地に残している】じゃありませんか」
「それは出来るだけ被害が及ばないようにと……」
「自分の身を守る術くらいは心得ています。要らぬ心配ですわ」
「……ならば言い換えましょう。信頼しているからこそ領地を任せていると」
「能力に不安があるから残した訳では無いと?」
「その通りです」
やや不満そうな顔をしているが納得してくれた。
何かしらの考えがあるからこそ、こうして意見をするのかもしれない。
332 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:09:09.16 ID:oX/vleeL0
「残りの1人はどうしますの?」
「【アルベルト】を残したい」
「どうしてアルベルトさんを?」
「彼は頭の回転が思ったよりも速い。【機転を利かせてくれそう】だ」
「脆そうですけれど」
「訓練を積んだ兵士ではありませんから」
「………」
またも何か言いたげな顔だった。
一体彼女は何を考えているのだろうか。
333 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:10:05.38 ID:oX/vleeL0
「こうなると領地から出るのは」
「【私、ドミニク、モルドー、ミリス、ウルリッヒ】の5名ですね」
「偏ってますわね……」
「何がです?」
「このパーティを職業で表すと【戦士、盗賊、戦士、戦士、盗賊】になるなと」
「いや、だから何の話ですか」
「たぶんエルキナ様は【脳筋集団に見える】と言いたいんですよ!」
「なるほど」
「私が言うのもなんですけれど、それで納得するんですか……」
「魔法がつかえる人間なんてこの世に居ないんだから当然だろう」
「そ、そうですけどぉ……」
ディアナも何か言いたげだった。
今日はこの顔をよく見るなと君は密かに思った。
334 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:10:49.28 ID:oX/vleeL0
「領主様。【装備】は十分な数がありますか?」
「【無い】」
「えっ」
「【商人から買えば予備を用意出来た】が、生憎【金欠で余裕は無い】」
「大問題じゃありませんか!?」
「そうだな」
「そうだな……じゃないですよ! どうするんですか!」
「逆に考えるんだ。【重武装ではないから機敏に動ける】と」
「逆転の発想ですわね」
「エルキナ様まで!?」
「ディアナ。こんな言葉を知ってます? 『当たらなければどうという事は無い』 と」
「当たったら殆ど終りじゃないですかやだー!」
エルキナを買う事に囚われて忘れていたが、この領地は依然貧乏だ。
まともな装備を用意できる人間は限られている。
どうして今まで忘れていたのだろうか。
335 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:14:15.19 ID:oX/vleeL0
「他に話しておく事はあったか……?」
「何日分の水と食料を持って行くか、それと非戦闘員の収容場所を決めるべきかと思います」
「往復で1週間分。場所はココ(屋敷)で良いだろう」
「時にティオニクス様。領地にどれだけ食料を貯蔵していますの?」
「1月……切り詰めれば1月半は餓えなくて済むだけはある」
「長引くとは思いませんが……それだけあれば十分ですわね」
「ディアナに聞いておきたい事があった。弓と矢じりは調達出来るのか?」
「材料が近くで取れますから、今ある分と合わせてかなり用意出来ます」
「よし。なら良い」
細かい確認は大事だ。
今なら何か言えるかもしれない。
……君は彼女達に何を聞きたい?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―(無いな。これで終わりにしよう)
A―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜3 選択肢 (2D10で数値が低いほど結果が良くなる)
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 10:28:34.95 ID:y5Maj9vhO
ってちょい待った。選択肢って329と330で選んだの全部無条件で使うってこと?ルチア残しも含めて?
てっきり多数決にするかコンマで決めるかと思ったが、これは分かりにくいわ。この面子なら確かに危ない。
とりあえず、安価下にするけどこれはまずいんじゃなかろうか。329か330かどっちかにするかにした方がいいと思う。
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 15:55:56.28 ID:k4TnCohtO
2 もう一度、領地に残す人を再考させてもらいたい。
二つの意見を合わせてのパターンだと対立してるとまずい気が
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 16:03:27.34 ID:FqZci4krO
>>337
に同意。できればだけど。
さすがにこの面子は地雷にしか見えない。
339 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/22(火) 17:16:23.28 ID:VzDoKuSl0
では情報を開示 参考にして下さい
・【統率】持ちが居ると判定が多少有利になる (記載は無いがティオニクスも所持)
・戦況が悪くなると裏切る人間が居る (同行させると更に早い段階で)
・どっちに居ようと死ぬ時は死ぬ (闘力が低ければ低いほど可能性は高い)
・使い物にならない人間は居ない (個人によって状況に補正差がある)
・ウルリッヒを……させる…状……良…なる
・GPが1違うと戦闘経験に大きく差が出る
―【選択する際の注意点】―
■1つに付き”1名”まで変更可能 被った場合は下にずれる
■多数決がしたいなら併記する事 2票以上あればそこから再度集計
■ヒントが欲しいなら簡潔に併記してくれれば答える時”も”あります
↓1〜3 で領地に残したい者を変更して下さい
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/22(火) 18:43:11.71 ID:dLDerRkNO
>>339
詳細なレスありがたいです。
これだと
・ゴラン…寝返りやすいから同行はさせなくて正解。これはそのまま。
・ウルリッヒ…「同行させると状況が良くなる」のでこれもそのまま。
・ルチア…イベント的に同行させず死亡だけは絶対避けたい。能力も最上で残す理由がない。変更の方向。
・ドミニク…能力的に外す理由がない。そのまま。
・ディアナ…遠距離不足と指摘されてて残すのはなさそう。変更の方向。
・エルキナ…難しい。闘力的に危なそうだが、補正が惜しい。保留。
・アルベルト…捨て駒?さすがに危ない。変更の方向。
・ミリス…闘力落ちてる状態で行かせるのはまずそう。変更の方向。
・モルドー…戦力になるのだろうか?変更の方向。
という感じ。かなり大きく入れ換えることになりそう。
一人につき1票なので、一番優先度が高いルチアin、ミリスoutで。後は他の方の判断に任せるけど、ディアナinの優先度は高そう。
341 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 12:46:20.68 ID:OE4MqNM/0
レス付かないんで再度あげ
1800に更新予定
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 13:02:53.29 ID:HXADsUkeO
レスがこのまま付かないと変更は1人だけ?
340だけど、連取りはNGだしなあ。誰かヘルプ。
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 14:18:38.11 ID:xi/VLMS7O
>>340
がルチアとミリスの二名変更扱いになるなら、
>>340
と同じにして、ルチアとミリスの両方を変えれる用にする。
そうでないならエルキナを連れて行く。
ディアナ連れて行くか迷ったけど、エルキナの言うことを信じようかと。
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 16:10:50.92 ID:DkxfVnHlO
>>343
誰をinにして誰をoutにするかでワンセットと思ってたけど、そこは分かんないな。
エルキナinはありっちゃありだけど、誰を抜かすか。
安価は下で。
345 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 16:33:10.50 ID:OE4MqNM/0
>>343-344
領地に残る人間を増やす=欠員が出れば直ぐに穴を埋められる、攻め込む方が辛くなる
攻め込む人間を増やす=突破が容易になる、領地を守るのが辛くなる
どちらかの人数が少なくなっても良いならばどうぞ
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 16:38:41.79 ID:tOK3eFR8O
>>345
サンクス。となると後1枠か。どっちかを増やすかなのかな。
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 18:28:32.44 ID:jIVT+vQKO
シャドやライトみたいな戦力がいれば良かったけど、攻める戦力足りなさそう。
348 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 18:32:43.38 ID:OE4MqNM/0
出:ティオニクス、ドミニク、モルドー、【ミリス】、ウルリッヒ
残:【ルチア】、エルキナ、ゴラン、ディアナ、アルベルト
↓
出:ティオニクス、【ルチア】、ドミニク、モルドー、ウルリッヒ
残:エルキナ、【ミリス】、ディアナ、ゴラン、アルベルト
更新前に再度確認
1900までに案が無ければこれで決定して進めます
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 18:43:50.88 ID:jIVT+vQKO
領地防衛は遠距離に統率に護衛でミリスと完璧にみえる。攻めが弱そうだけど撤退も出来るならコレでも悪くはなさそう…?
350 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:01:35.36 ID:OE4MqNM/0
前回までのあらすじ
暗躍する権力者。
恨みを持つ人間が集結する。
流れる血を嫌悪しつつも彼は動く。
使命を全うする為に彼女は動く。
領地を守る人間を決めよう。
351 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:04:55.86 ID:OE4MqNM/0
君は彼女達が見せた反応をふと思い出す。
ここで終わっても良いのだろうか。
「申し訳ありません。訂正させて下さい」
「何がです」
「領地へ残す人選に間違いがありました」
「……では誰が何処に?」
「ミリスを領地に残し、ルチアを共に連れて行きます」
「どういった考えで?」
「ルチアはどんな状況でも自分を守ってくれると信じて」
「ミリスに関しては負傷が癒えきってない事を思い出しまして」
「………そうですか。そういう事なら解りました」
「助かります」
「私には聞かないんですね。領主様」
「ディアナは否定するのか?」
「そういう訳では無いんですけれど……」
かなり間を置いたが、エルキナは君の意見に賛同した。
恐らく悪い印象では無い筈だ。……と思う。
352 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:14:36.89 ID:OE4MqNM/0
「これだけ決めておけば不足事態にも対処できますね!」
「それは違いますわ。ディアナ」
「?」
「【合言葉】がまだですからそれも決めておかないと」
「エルキナ様……わざわざそんな事決めなくても……」
「知らない相手が紛れ込んでいたらどうするんですの?」
「軍に居た頃でも全く無かったのに……」
「不満?」
「いえ、あの……」
「どんな合言葉にするんです?」
「【軍神マルスは我らの】」
「えっ」
「どう返すか【期待してますわよ】」
「………」
エルキナは貴族だ。
これはこちらの教養を試しているのかもしれない。
彼女が気に入る答えがあるのかはさておき、どう返したものか……。
↓1〜2 問いかけにどう返すか
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 19:45:32.60 ID:tOK3eFR8O
合い言葉にするんだよな?んで、向こうに推測できそうもないものにしないといけない。これは分かりにくいな。
とりあえず我らの『アレス』で。ギリシャ神話では同じ神のため。
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 20:27:54.83 ID:iqwyDj2K0
女神アテナが倒す
優秀な女性陣が居るこちらをアテナに、強い剣闘士を従えた敵をマルスに見立ててみる。
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 20:36:24.08 ID:tOK3eFR8O
>>354
あー、上手いね。教養の話かはともかく、なかなかいいんじゃなかろうか。
356 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 21:22:37.34 ID:OE4MqNM/0
「……【女神アテナが倒す】」
「へぇ、なかなか面白い返しですのね。理由を聞いてもよろしくて?」
「優秀な女性陣が居るこちらをアテナに、屈強な相手方をマルスに見立てました」
「『ミネルヴァ』では無く『アテナ』とした理由は?」
「語感の良さを重視しました」
「確かにミネルヴァでは【音被り】をして美しくありませんわね。でもそれだけかしら?」
「一応他に理由があるにはありますが……」
「言って下さいまし」
「その姿はとても美しかったと伝承では残っているので――」
「知恵を使って勝利に導く姿をエルキナに重ねて見ようとしたんです」
「ほうほう……はいっ!?」
こちらを凄まじい速度で見返してきた。
彼女は動揺している様にも見える。
357 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 21:41:50.96 ID:OE4MqNM/0
「な、ななな……」
「どうしました?」
「そんなの理由になってませんわ!」バーン
「だから言いたくなかったんです……」
エルキナは顔を赤くしながら机を叩き、声を張り上げた。
「……合言葉は【軍神マルスは我らの女神アテナが倒す】でよろしいでしょうか?」
「ま、まあ別に……構いません」カァッ
「では問われる側の対応は【女神アテナが倒す】と返す事にしましょう」
「解りました!」
「それでは解散にします。後は各々で準備を整えるように」
「私を……美し……うふふふ」ブツブツ
色々あったが大まかな流れを決める事が出来た。
もし不安な点があれば適時相談すれば良いだろう。
358 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:00:13.91 ID:OE4MqNM/0
―――――
―――
戦の日が近づく毎に緊張が高まる。
あともう少しで始まると思うと、なかなか眠れない。
(抜けがあったじゃ済まされない。誰しも命が懸かってるから)
(どうすれば穏便に事を運べるかを考えないと――)
(………zzzZ……zzzZ)
―【判定表】――――――――――――――――――――
02 ― 闘力-「2点」、特徴「目の違和感」
03〜10 ― TP+「1点」
11〜12 ― 変動なし
13〜19 ― TP+「1点」
20 ― 闘力-「2点」、特徴「呼吸が浅い」
―――――――――――――――――――――――――
↓1 成長判定
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 22:00:52.98 ID:B+3S48uIO
a
360 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:33:58.29 ID:OE4MqNM/0
――
――――――――――
―――――――――――――――――――――
周囲はとても暗い。
灰がかった雲から雨が絶え間なく降り注いでいる。
君は自分と横の誰かが地面に倒れ伏している事に気が付く。
「これで終わりだな」
「ぁ……あ?」
「その傷ではもう碌に喋る事も出来ないだろう」
「貴方に恨みは無い。……がこれも仕事だ」
「逆らう事の出来ない私をどうか許してくれ」
「――ッ!」
剣が肉に食い込む感触。
僕の意識はそこでぷつりと途切れた。
361 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:38:56.22 ID:OE4MqNM/0
―【現在値】――――――――――――――
【地方領主 ティオニクス】 男
―37/41 闘力 〔29→37〕
―05/10 GP
―25/30 TP↑ 〔29→30〕
―50/100 ?↑ 〔40→50〕
【自然回復】 (闘力、TP20%回復)
――――――――――――――――――――
【ティオニクスの従者 ルチア】 女
―45/45 闘力 〔36→45〕
―04/10 GP
―40/41 TP 〔40→41〕
――――――――――――――――――――
【影薄き従者 ドミニク】 男
―46/46 闘力
―04/10 GP
―38/38 TP
――――――――――――――――――――
【銀嶺の従者 ディアナ】 女
―41/41 闘力
―04/10 GP↑ 〔05→04〕
―34/34 TP
――――――――――――――――――――
「ああっ! 大丈夫ですか?」
「ディアナ……」
「ずっと魘されてて私どうしたらいいのか解らなくて……」
「ありがとう。問題ないよ」
ディアナは水に濡らした布巾を絞り、僕の額に浮かぶ汗を拭ってくれた。
どうやら今日も長く眠っていたようだ。
……あの夢は何だったのか。
362 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:00:02.07 ID:OE4MqNM/0
【竈神ウェスタの月 1週】 (21/28)
「おはようございます。ティオニクス様」
「ああおはよう。エルキナ」
「今日は私が報告致します」
「えっ」
「なんですその反応は」
「いえ、その……」
「異論が無いようなので始めさせて頂きますわ」
「……最初に【北東の村】での情報共有。報告が終れば【直ぐ向かいます】」
「次に【陣地構築】の進捗状況ですが【来週には完成する】でしょう」
「あと……女性物の服が屋敷の外に」
「む?」
「体液か何かで汚れていたので焼却処分しておきました」
「妙な輩が居るかもしれませんから、ティオニクス様も気を付けて下さいまし」
「……解った」
363 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:07:54.70 ID:OE4MqNM/0
―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――
・竈神ウェスタの月 1週 (21/28)
・領地の中心に「目安箱」を設置 (週初めと中間報告で妙なイベントが入ります)
・ウルリッヒは臨時収入を得て馬を失った (週初めと自由行動で選べる)
・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる (自由行動で選べるイベント)
・女性物の服が外で見つかった
・ルチアと結ばれた (定期的に?が回復します)
・来週まで(22ターン)に戦の準備を整える
・東と南で陣地構築中
・銀貨8枚をアエミリウスに支払う (陣地構築が済んでから入るイベント)
・領地東で黒い液体(石油)を貯留中 (石油を何かしらに使えます)
・東の櫓は南よりも景色が綺麗なので気分転換になる (やる気が回復します)
・南方にメッサーラ家の領地がある (訪問出来ます)
・↑のおおよそ反対側にアエミリウス家の領地がある (訪問出来ます)
・君が休んでいる時は皆も領地の何処かで過ごしている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地特徴/
北―森の一帯
西―大きな川+
東―豊かな農地++ 【?】
南―荒地++++ 【?】
南東―農地
/建造物等/
北―巣穴
西―堤防
東―柵(木)、油田、景色が良い櫓
南―柵(木)、旗(太陽)、屋敷寄りに櫓、水路
北東―牧歌的な村
南東―灰を被った地面
・水源が豊富
・領民は読み書きが出来る教養を持つ
・東南からは攻め易い
・村(北東)の住人と協力関係
【?】 陣地構築中 〔22ターンに完成〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
364 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:16:30.11 ID:OE4MqNM/0
苦しいと言えば苦しくなる。
人間は単純な部分があるのかもしれない。
思い込みでこうも変わるのだから。
……第21ターンの行動を聞こう。君は何をする?
―【選択肢】―――――――――――――――――――
@―領地の開墾、改善
×―人材発掘
B―自己学習
C―誰かに相談する※
D―近隣の領主、村長に助けを求める※
E―自由記述
F―人材派遣
※―今まで出て来た人物の名前を併記する事
――――――――――――――――――――――――
下1〜2 選択肢 〔北東に向かうのはこれと別枠〕
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 23:52:48.14 ID:tOK3eFR8O
とりあえず夢はバシクスか。登場したらやられる、ってことは彼を止める何かが必要ということか。
安価はまだ考えさせて。難しいなこれ。
366 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/25(金) 09:28:32.65 ID:J2RiVZ460
再度あげ 1800に更新予定
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 16:01:48.87 ID:+b6LmV80O
出来ればヒントが欲しい
安価下
368 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/25(金) 18:46:05.70 ID:J2RiVZ460
ヒント
何かやらなければならない訳では無いので難しく考えない方が良い
物語のヒントをここで求めたいならCで枠を使う方がこちらとしては楽
↓1〜2
>>364
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 19:08:52.06 ID:dKvPRCPz0
4 エルキナ
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 19:56:21.36 ID:+RQzffPvO
3
371 :
寝落ちするまで更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 19:45:22.78 ID:mDPCrUAY0
前回までのあらすじ
夢で見た屈強な身体を持つ男。
あの男と闘ってはいけないと直感する。
予定通り北東の村へ行こう。
372 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 19:46:24.43 ID:mDPCrUAY0
北東の村への訪問
「ティオニクス様。用意は済みましたか?」
「ええ」
「同行者は私と――」チラッ
「私ですが何か」
「文面で表すと判りにくいですわね……」
「?」
「こちらの話ですから気にしないで下さいまし」
「そうですか」
北東の村への同行者は――
ルチア、エルキナ、ドミニクの3名だ。
ドミニクは待機させている馬を優しく撫ぜている。
373 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:05:29.74 ID:mDPCrUAY0
村への道も半分過ぎた頃、ドミニクが休憩を提案してきた。
恐らく女性が多いので気を遣っているのだろう。
「その方はどういった人物で?」
「良くも悪くも……癖のある方ですね」
「癖?」
「はい」
「気になりますわね……」
そこまで言って彼女は立ち上がる。
村長も待っている事だろうし一気に進もう。
―
――――
―――――――――――
374 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:06:32.57 ID:mDPCrUAY0
〜牧歌的な村〜
君達は北東の村を訪れた。
入口から奥にかけて大きな轍が出来ている。
木々の隙間から見えるアレは何だろう。
「誰も居ませんの?」
「まぁこういう村ですから」
「どういう村ですの……」
「そうですね。そういう村ですから」
「えぇ……」
エルキナは肩をガクッと落とした。
どうやら君とルチアの答えに不満があるらしい。
375 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:14:19.57 ID:mDPCrUAY0
「……異様ですね」
「私以外に違和感を覚える人が居て安心しましたわ……」
「領主様。村長はあの家で待っていると思います」
「大きい家だな?」
「はい」
「よし、行こう」
君は従者に挟まれるようにして進む。
ここまで身を守ってくれる状況もそうそう無いだろう。
376 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:25:34.03 ID:mDPCrUAY0
〜村で一番大きな家〜
「……鉄の臭い?」
「急な来訪で申し訳ありません! 何方かいらっしゃいませんかー!」
「相変わらず暗いな」
「勝手に入るのが普通になってます」
「だってあっちが来ないし……」
「村長の前で言うのは止めて下さいね。失礼なので」
「ははは、だいじょぶだいじょぶ――」
「………何が大丈夫なんだ?」
「いっ!?」
「「!」」
「………」
突然の出来事に心臓が飛び跳ねる。
覆面を被った男が暗闇からぬぅっと現れたからだ。
377 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:47:29.11 ID:mDPCrUAY0
「い、居たんですね……」
「ああ。今さっき来た所だ」
「失礼ですが、貴方はどちら様で?」
「驚かせてすまなかった。俺はこの村の長だ」
「貴方が村長?」
「村長と言うより不審者ですわ」
「ちょっ」
「……お前からは嫌なにおいを感じる」
「私から? ご冗談を。いつも身綺麗にしています!」
「そういう意味ではない」
「容量を得ませんわね……」
「貴族だろう」
「ええそうです。そうでした」
「俺は貴族が大嫌いだ」
「何ですって!?」
「どうどう」
「ルチアは黙っててお願い!」
村長の言葉にエルキナは激昂した。
彼女から彼への第一印象は最悪に違いない。
378 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 21:03:53.36 ID:mDPCrUAY0
「貴族は狡く賢しい者が多い。お前はそうじゃないのか?」
「違います! 同じにしないで頂戴!」
「神に誓うか」
「先祖伝来の守護神に誓いましょう!」
「あの、そろそろ……」ダラダラ
「……要らぬ事をしゃべり過ぎたな」
「案内しよう。ついて来い」
「ほっ」
「その前に私が案内して差し上げましょうか?」
「あぁ、もう……」
「止めておけ。お前では俺に勝てん」
「〜〜ッ!」ギリィ
こんな所で彼の悪い所が遺憾無く発揮されてしまうとは。
今でも冷や汗が止まらないが、後でどうなる事やら。
379 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 21:24:44.57 ID:mDPCrUAY0
「入れ」
「ふんっ!」
「喉が渇いているなら机の水を飲んでも構わん」
「ご厚意感謝致します」
エルキナの態度とは対照的に、ドミニクは丁寧に返答した。
案内された部屋は簡素な物しか置かれていない。
「……では早速だが情報共有といこう。俺の方からは――」
「まず、あの男が起居する屋敷と行動範囲を」
「それが何の役に立ちますの?」
「聞いてから言って貰おうか」
「………」プイッ
「屋敷の構造は地下を含む。お前の領地にある屋敷以上の広さだ」
「経済力からしてそこは当然と言えますね……」
「ああ。それで行動範囲だが――」
「余程の事が無い限り屋敷から離れない事が解った」
「出不精なんですね」
「有能な人間に任せられるだけの力があるんでしょう」
「なるほど」
「お前達からは何かあるか」
「少し待って頂けますか」
「手短にしてくれ」
……君は何をこの場に提供する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「夢の続きなんですが……」 ラ「まだ見ているのか?」
A―「疲れが取れなくて」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」
B―「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」 ラ「そうだな」
C―「そちらの人数は如何ほどでしょうか」 ラ「攻め入るのは俺を含めて6人だ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用。同値なら先に書いた方を)
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 21:36:06.77 ID:DhTW/OZlo
4
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 21:45:32.84 ID:t8u3zJD7O
1で。バシクスの存在は匂わせておきたい。正面から対抗できるのはシャドとライトだけだし。
382 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 22:08:33.95 ID:mDPCrUAY0
8+4=12 @
「夢の続きなんですが……」
「まだ見ているのか?」
「はい。それで夢が薄気味悪い内容だったんです」
「首でも貫かれたか」
「それに近しい物ではありました」
「………」
「あの」
「【お前は遠くない内に死ぬ】だろうな」
「えっ?」
「勘違いするな。回避しなければの話だ」
「【対策】のしようが無さそうなんですけれど……」
「【夢で見た奴と闘わなければいい】だけだろう」
「ああ、そういう事ですか」
村長はあっけからんと言い放った。
命が懸かっていてもこの人ならどうにか出来そうな雰囲気がある。
383 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 22:16:28.60 ID:mDPCrUAY0
「でも、詳しく喋っても無いのにどうして解ったんです?」
「解り易い方だろう」
「そうでしょうか」
「ああ」
「領主様はすぐ表情に出ますから」
「えぇ!? いや、そんな事は無い……筈」
「嘘ですわ」
「絶対嘘ですね」
「ルチア……もしかして前からそうだったのか?」
「はい」
「指摘してくれたら良かったのに」
「見てる分には面白かったので、つい」
「つい、じゃない!」
「……続けても良いか?」
「あっはい」
……君は何をこの場に提供する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「お身体はどうですか。その……目とか」 ラ「………」
A―「疲れが取れなくて」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」
B―「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」 ラ「そうだな」
C―「そちらの人数は如何ほどでしょうか」 ラ「攻め入るのは俺を含めて6人だ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用。同値なら先に書いた方を)
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 23:26:18.64 ID:t8u3zJD7O
3。4も重要だけど、先にこちら。
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 23:57:12.05 ID:4wMfw7cj0
3
386 :
更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 21:46:30.54 ID:Z/9a2XrE0
「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」
「そうだな」
「何かご存知で?」
「此方を探りに来た奴が居た。もう処分したが」
「……処分」
「直接手を下してはいないから安心しろ」
「そういう問題では無いでしょう……」
「よく解らんな」
エルキナは訝し気なh表情を浮かべている。
村長の言う『処分』とはどのような方法で行われたのだろう。
387 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:03:19.97 ID:Z/9a2XrE0
「実害が出る前に潰すのが一番だぞ」
「生憎ですが我々の領地は広く、どこを探せば良いのやら……」
「【餌】を吊り下げればいい」
「餌?」
「そうだ。【相手の欲しがる物を盗り易い場所に置いておく】」
「――そうすれば簡単に姿を見せる。物盗りは皆単純だ」
「なるほど。その手がありましたか」
「何を考えてるんだ? ルチア」
「いえ、何も」
「危ない事は止めてくれよ」
「危ない事はしない。解りました」
「どうして同じ言葉を言うんだ?」
「さあ?」
「……そちらで処分した方々は複数名でしょうか?」
「ああ」
「特徴や人相を教えて頂きたいのですが……構いませんか?」
「構わん」
ドミニクは詳細を聞き出そうとしている。
話の途中に出てくる単語に気を遣うべきかもしれない。
388 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:27:05.39 ID:Z/9a2XrE0
「相手は2人組。片方が背の低い男で、もう片方が背の高い男だ」
「装備は短剣が2本ずつと刃渡りの長い直剣。柄に鼠の文様が彫り込まれていた」
「鼠とは悪趣味ですわね」
「お前が想像しているのは溝にでも居そうな奴なのだろうな」
「馬鹿にしていますの?」
「気に障ったのなら謝ろう」
「結構です!」
「そうか」
「2人の男は間際に何か言ってましたか?」
「『俺達に構ってないで早くした方が良いんじゃないのか?』」
「『ま、こうして俺達をやってもまだ代わりが居る。これで終わりと思うなよ』」
「『呪ってやる! お前達が死ぬまでずっと、ずっと!』」
「……なるほど。潔い方も居たようで」
「不思議なくらいにな」
「ただの賊ではありませんね……」
「あちらの差し金でしょう。そうに決まっています!」
「今回の相手とは何ら関係ない者が混じっていたらどうする」
「面倒極まりない。そんなの私は勘弁願いたいです」
「お前はそんな事を言える立場なのか?」
「ぐ、ぬぬ……」
エルキナは呻いている。
自分の立場が強くない事を突かれて、苛立っている様にも見えた。
389 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:34:23.02 ID:Z/9a2XrE0
「どうだ。俺の話で何か気になる事はあったか?」
「……何も」
「私奴からは特にございません」
「左に同じく」
「………」
「お前はあるのか?」
「すみません。待って頂けますか」
「またか。手短にしてくれ」
……何か聞く?それとも何も聞かないでおく?
↓1〜2 自由記述
(2D10で低い方採用。 何も無ければ『無し』と書いて良い)
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/29(火) 22:37:29.08 ID:jCtHFhy2O
鼠の模様に見覚えは?気になる点はあったか?
シャド君たちがやった野盗の残党なら見覚えがあってもいいはず。
個人的には合法ロリビッチについても伝えたいが。
391 :
更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 19:57:09.98 ID:NpexFLYa0
「鼠の文様に見覚えはありますか?」
「……………」
文様について言及する。
彼の沈黙は長く、どう答えるか悩んでいる様だ。
「あると言えばある」
「それはどこで?」
「昔の事だ。街道で襲ってきた野盗の集団が似たような物を持っていた」
「――そいつらが持っていた物は鼠ではなく獅子の文様だったがな」
「つまり、同じ集団に属しているとは限らないと?」
「そういう事だ」
相手の正体がハッキリしない事にもどかしさを覚える。
どうして面倒な物事は幾つも問題が重なるのか。
君は誰に言う訳でも無くそう思った。
392 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:07:33.11 ID:NpexFLYa0
「こちらからも幾つか聞かせて貰おう」
「どうぞどうぞ」
「控えなさいルチア。貴女が言うべき台詞ではありません」
「失礼しました」
「別に俺は気にしない。好きにしろ」
「ほら」
「調子に乗らない」
「………」
「彼等は放っておいて大丈夫ですから。どうぞ話して下さい」
「……ああ。そうさせてもらう」
布に隠れて見えないが、微妙な顔をしている気がした。
思ったよりも感情が豊かなのかもしれない。
393 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:23:34.80 ID:NpexFLYa0
「俺が聞きたい事は4つある」
「戦力、動機、意志、これからの予定」
「多いですね」
「それは今まで先送りにしてきた分もある」
「……戦力とは?」
「俺が今から言う人数を【どれだけ相手出来るか】を聞く」
「【出来ない場合】は?」
「【共に戦うと言うのを即刻撤回しろ】」
「厳しい話ですね……」
「対応出来なければこちらが困る」
命が懸かっているならば当然。
綺麗事を並べようと、足手纏いは要らないという訳だ。
決まっている部分をどう答えるか考えるべきだろう。
394 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:57:26.26 ID:NpexFLYa0
「正面から重装兵4名、側面から騎兵2名の突撃」
「断続的にでは無く一極集中で攻め入られるのを想定してくれ」
「より具体的に表すなら――」
――――――――――――――――――――――――
【重装歩兵×4】
―40/40 闘力 〔それぞれ4名分〕
―05/10 GP
―12/12 TP
【特徴】
硬い強い遅い
視野が狭い
【特殊技能】
「鉄の意志」、「鋼の意志」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
【軽装騎兵×2】
―32/32 闘力 〔それぞれ2名分〕
―04/10 GP
―28/28 TP
【特徴】
身軽
機敏だが脆い
【特殊技能】
「追撃」、「統率」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
395 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 21:08:19.36 ID:NpexFLYa0
「――こんな相手だ。前提として相手は領地の東と南から襲ってくるだろう」
「馬鹿正直に?」
「相手側は敵対する者を殲滅すれば良いからな」
「死人に口なしですか……」
「そういう事だ」
「………」
「どれだけ時間を稼げる?」
「止められないなら、お前は領地を落とされるだけで終りだが」
……君はどう返答する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「この程度なら我々でも余裕です」
A―「正規軍を相手とか絶対勝てません」
B―「正面から相手するのは厳しいですが、防衛に努めればどうにか……」
C―「1…いや2ターンぐらい?」 ラ「お前は何を言っているんだ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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