他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【安価】クリエンテスとパトローヌス
Check
Tweet
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/14(月) 17:49:01.46 ID:nb6AYTKnO
>>287
乙です。お待ちしてました。
289 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/15(火) 17:55:03.22 ID:X3/Damlv0
【前回までのあらすじ】
懐かしい記憶。
想いを伝えあった領主と従者。
脳裏に過る父の言葉と川の氾濫。
自分の代わりは幾らでも居る。
領地の南に水を引こう。
290 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/15(火) 17:59:16.76 ID:X3/Damlv0
C―川の水を引く
「ドミニク。南方に向けて川の水を引け」
「はっ」
「作業途中の陣地と組み合わせて活用したい。出来るだけ川幅を取ってくれ」
「……期限は」
「2週間だ」
「かしこまりました」
――ガチャッ、ギィーッ。
「………」
「必ず領地を守って見せる」
「同じ轍は……二度も踏まない」
君は心に刻むよう静かに呟いた。
291 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/15(火) 18:29:23.12 ID:X3/Damlv0
【中間報告】
「始めてくれ」
「はい。まず南方での作業ですが――」
「このまま作業が滞りなく進めば、陣地と同時に完成するでしょう」
「ふむ」
「上手くいけば橋頭保の役割を任せる事が出来るかもしれません」
「そうか……」
「なにぶん期間が短いですから、あまり期待はしないで下さい」
「解った」
「報告は以上です」
「よし、下がってくれ」
「あの……領主様」
「なんだ?」
「後でその……」
「仕事を全力で片付けよう」
「……嬉しいです」
女従者は頬を薄い朱に染め、顔を背けつつ部屋を退出した。
以前の彼女を考えると、今の姿は中々新鮮だと思った、
292 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/15(火) 18:35:53.30 ID:X3/Damlv0
【自由行動】
生きていた事実は誰かと関わる事によって強く残す事が出来る。
君は領地を散策したり、過去の記憶に想いを馳せたりも出来るだろう。
世界は刻一刻と変化している。それを忘れるべきではない。
……今週は何処でどう過ごす?
下1〜2 自由記述 〔2D10で低いの採用〕
(※主人公以外の行動指定もやろうと思えば可能)
293 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/15(火) 18:39:50.42 ID:X3/Damlv0
現在の状況は
>>278
訳あって週初めの行動を一つ潰しています(
>>281
)
これが安価範囲なら下
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:03:29.91 ID:SnWKmNgWO
久々でこれはなかなかしんどいな。てかウルリッヒヒアリングイベントは後であるってこと?
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:28:01.04 ID:Sf6TZWVLO
合法ロリの様子を見に行く
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:39:32.24 ID:SnWKmNgWO
てか読み返したら戦の準備を整えないといけないのか。まだできてないよね?ないならこれで。
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/15(火) 19:42:33.46 ID:SnWKmNgWO
合法ロリは次ターンでと判断。まだ余裕があったと思うけど……どうだろ。
もし上のが不適当なら、
>>295
にしてください。
298 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:16:45.02 ID:sCqaosZI0
戦の準備
「ディアナ、ディアナは居るか」
「どうかなさいましたか?」
「相談事だ」
「私に……ですか?」
「ああ。軍属だった君の知見を借りたい。後で書斎まで来てくれ」
「解りました!」
「よろしく頼む」
――コッコッコッ。
「ディアナー。入りますわよー」ガチャ
「あっ、エルキナ様……」
「お取り込み中だったかしら」
「構いません。後でそちらにも向かおうと思っていたので」
「ふぅん……何の話か聞いてもよろしくて?」
「戦です。これから起きるであろう」
「直ぐに始めますの?」
「用件がもう一つあるので、そちらが済み次第」
「解りましたわ。それなら私はディアナと談笑でもしていましょうか」
「よろしくお願いします」
戦の準備を整える為に、君はディアナとエルキナを選んだ。
恐らく彼女達の経験を生かせるまたとない機会だろう。
299 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:26:44.88 ID:sCqaosZI0
屋敷を速足で歩く。
君の目的はウルリッヒだ。
「あなたは〜そこに居ますか〜?」
「………」
「――っと、どうしたんや旦那。俺になんか用か」
「どうも。少し気になった事があったので」
「俺の事で?」
「はい」
「……立ち話もなんや。あの部屋ん中で話そう」
君達は手近な部屋へと入る。
どうやらここは物置として使っているようだ。
300 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 19:36:36.46 ID:sCqaosZI0
「俺に聞きたい事ってのは……」
「………」
「ハッキリ言うてくれ。もやっとするのは嫌いなんや」
ウルリッヒは少々高圧的な態度だ。
君は彼に対してどんな話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 19:40:03.77 ID:KA0QtnCFO
まあストレートに1かな。まずは。
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 20:05:49.45 ID:lXzA6uoUO
4
303 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 20:47:58.09 ID:sCqaosZI0
@―「馬が両断されていた件で気になる点はありますか?」
「馬、馬ねぇ」
「どんなに小さな事でも良いです」
「強いて言うなら、そうやな――」
「………」
「断面を見るに【業物を使ったか腕が恐ろしく良い】って所か」
「領地にそんな人間が……とても厄介ですね」
「せやろ?」
「他にはありませんでしたか」
「……【血が渇ききって無かった】な」
「つまり、その相手はかなり近くに居ると?」
「その通りや」
強調された点は二ヵ所。断面と飛散した血についてだ。
血液の凝固に関しては断言しきっている。
304 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 20:52:06.25 ID:sCqaosZI0
「他に聞きたい事はあるか?」
「………」
「言うなら今やで。何時までも俺がここにおるとは限らんからな」
ウルリッヒは君に問いかけた。
彼に対してどんな話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「裏切ったりしませんよね?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で高い方採用)
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 20:58:48.60 ID:KA0QtnCFO
ここで4。裏切り者が内部にいるのは確定?誰だろうね。
あるいはミリスが暴走してるのか。そうなるとウルリッヒ潔白をここら辺で示さないとまずいが。
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/16(水) 22:28:27.08 ID:Zdgxv+LGO
4
307 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:22:52.77 ID:sCqaosZI0
C―「今更ですが、何故メッサーラ候の下で働いていたんですか」
「知りたいか?」
「ええ」
「ホンットーに知りたいか?」
ウルリッヒは珍しく何度も聞いてきた。
言いたくない事なのだろうか。
「俺は爺さんの外孫や」
「……えっ?」
「俺は……母親が死んでからずっと厄介者扱いされとった」
「あいつの言葉は今でも覚えとるで」
「『お前も一緒に死んでくれれば、こんなに無駄な金を使わなくても済んだ』」
「『とっとと家から出て行け! この役立たずの出来損ないが!』……ってな」
「笑える話やろ。実の親がやで?」
「………」
ケラケラと笑う彼の顔はどこか悲しそうだった。
君がどう反応して良いか対応に困っていると――
308 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:51:40.41 ID:sCqaosZI0
「出て行った後は何でもやった」
「薬の運び人、盗みに詐欺、人を手にかけた事もある」
「合間に兵法を学んだり、動物の躾なんかを仕入れたりもした」
「………」 (通りで。妙な特技ばかりだと思った)
「ある一件でヘマをした時に初めて会ったのが爺さんや」
「……向こうは知っとったようやけど、俺は自分の爺さんだと知らんかった」
「無様に命乞いをして俺は生き永らえた」
「その後は今までと変わらん。1人じゃなく組織的に動くようになっただけ」
「そして今に至る訳や」
「………」
「旦那の聞きたい事は聞けたか?」
「……申し訳ありません」
「なんで謝る? 聞かれた事を素直に言っただけやろ」
君はこの話をこれ以上続ける気が起きなかった。
309 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/16(水) 23:54:19.40 ID:sCqaosZI0
「まだ聞きたい事はあるか?」
「………」
「あるなら言えや。俺は他人に気を使われるような柄じゃあない」
ウルリッヒは君に再度問いかけた。
彼に対してどのような話題を投げかける?
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「裏切ったりしませんよね?」
A―「私達に嘘を吐いてたりしませんか?」
B―「これからもルチアと仲良くしてやってください」
C―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用)
310 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 11:55:48.95 ID:MUSOE4Xj0
1800以降に更新 あげ
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 12:35:16.23 ID:9xi0V12XO
やはりメッサーラ候に対してどういう感情を持っているのか、彼をどうしたいのかが訊きたい。
仮に敵対することになったら、どちらにつくつもりなのか、も。
あるいは彼に対する脅しは「裏切るなよ?」ということなのかもしれない。
そうなると案外ルチアがやったのかもね。恋人になったからなおのこと。
もしウルリッヒが完全に潔白なら、どこかで宣言させてみるとかも必要かもしれない。
312 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:09:10.18 ID:MUSOE4Xj0
メッサーラをどう思っているか
「メッサーラ候に対してどういう感情をお持ちです?」
「多少の感謝はあれど……【面倒臭い】っちゅーのが本音か」
「好きに動ける程、俺等に分け前を寄越してくれる訳じゃ無いしな」
「………」
「仮に、敵対することになった場合は――」
「アンタらが死に体ならあっちに。あっちが駄目ならアンタらと」
「要は【都合の良い方】につくって事や」
「そうですか……」
彼にとって自分が生き易い方につくのは当然だ。
意志を捻じ曲げるような事は出来るだけ止めておきたい。
313 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:16:06.62 ID:MUSOE4Xj0
「……時間や。もう仕舞いにさせてもらうで」
「えっ」
「俺にだって都合はある。旦那だって何かあるんとちゃうんやない?」
「そう、ですね。その通りです」
「さっさと行った行った!」
彼に促されて部屋の外へと出る。
君は待たせているであろう彼女達の元へと向かった。
「………」
「……いなぁ。旦那は」ボソッ
314 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:44:59.16 ID:MUSOE4Xj0
――コンコンコンコン。
「入ってくれ」
「失礼致します」ガチャ
「これで揃ったな……」
「ティオニクス様。始めますの?」
「ええ、そうするつもりです」
これから行われるのは戦の準備だ。
事前に用意した物が上手く使えれば有利に立ち回れる。
意見を出す際は、難しく考えずに答えた方が良いかもしれない。
315 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 19:55:36.46 ID:MUSOE4Xj0
「まずは見て欲しい物があります」
「なんですの?」
「作業員が書き残した物です」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/
【被害状況】 □□□□□□□
/東の陣地/
【被害状況】 □□□
【配置上限】 □□□
/南の陣地/
【被害状況】 □□□□
【配置上限】 □□
/補足事項/
被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
5521、4441、33232、44221
316 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:06:34.88 ID:MUSOE4Xj0
「これは領地の状況?」
「そのようです」
「防衛に一度失敗すると、この□が■に塗り潰されるんでしょうか」
「どこまでの規模を表すか解らないが、恐らくそうだと思っている」
「下の数字はなんですの?」
「区切り毎の総和は13ですねぇ」
「武器? 日数? それとも……人の数?」
「こちらで把握している範囲で13という数字が関係する物はありませんでした」
「謎が深まりますわね」
紙に書き写した内容は以前と若干変わっていた。
よーくみると少なかった部分が一つ増えているようにも思える。
317 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:16:34.82 ID:MUSOE4Xj0
「これを見て頂いた上で、二人には【領地に残す人間】を決めてもらいたい」
「留守を預かる方の選出ですのね」
「はい。客観的に見て【出来るだけ有能な者】を選んで欲しい」
「全員に聞かなくてよろしいのですか?」
「ああ。意見の偏りが出難い人間が望ましい」
「大局を見る事が出来る、若しくはそういった経験が少しでもありそうな君達を選んだ訳だ」
「えっ……あ、ありがとうございます」
「褒められ慣れてないのが可愛いですわね。貴女は」
「……はい」
一瞬引き攣った顔が見えた。
エルキナの賛辞は何か別の意味を含んでいるのだろうか。
318 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:23:10.49 ID:MUSOE4Xj0
「ティオニクス様は領地に残りますの?」
「………」
「まだお世継ぎも出来ていないでしょうし、矢面に立つのは……と私思うのですけれど」
「私は――」
―【選択表】―――――――――――――――――――――――――――
@―「ここで指揮を執ります」(出ない)
A―「帰りを待ってもらう事にしましょう」(出る)
――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 とても大事な選択肢
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 20:31:28.39 ID:tT2W80PLO
普通は出た方がいいけど、何か気になるな。
320 :
安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/17(木) 20:48:47.88 ID:MUSOE4Xj0
ヒ ン ト
>>183-184
なぞると し に ま す
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 20:56:27.44 ID:tT2W80PLO
>>320
あー、つまり自分も行かないとルチアが死ぬのね。じゃあ自分も前線に立つしかないわけか。
……でいいんだよね?ちょっと自信なし。多数決にした方がいいかもだが、人いるかな。
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/18(金) 20:45:41.99 ID:PBeyLloR0
2
323 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 20:32:29.32 ID:9zFZ+X5Z0
A―「帰りを待ってもらう事にしましょう」(出る)
「細かい指示をより正確に実行出来ますし、良いと思います!」
「そうですわね。懸念事項が無ければの話ですが」
「………」
「こういう性分ですから気にしないで下さいまし」
後継者が居ないのは直ぐにどうこうなる物ではない。
彼女の反応は流しておくのが吉だろう。
324 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:05:19.12 ID:9zFZ+X5Z0
「では、改めて領地に残す人間を決めよう」
「ティオニクス様。私からでよろしくて?」
「構いません」
エルキナは軽く咳ばらいをしてから話始めた。
「そうですわね……私は【ゴラン、ミリス、ディアナ】のいずれかを」
「えっ! 私ですか!?」
「考えを聞かせてください」
「ええ。まずゴランを押した理由ですが――」
「彼は肉体的にもタフであり、【長期戦でも一定の質を保てる】かと」
「立場が【危うくなると裏切る可能性は無きにしも非ず】ですが」
「……ミリスを選んだ理由は?」
「力にあります。【万全の状態の彼と闘って傷を負わない者は居ない】でしょう」
「ただ、【危険を顧みないのが仇となる可能性】が……」
「……ディアナについては?」
「遠方からの射撃が行えるのは防衛戦において非常に有利ですから――」
「素直に狙撃手として運用します。【こちらの被害を少なく出来る】かもしれません」
「戦場は無法地帯ですから、他に【彼女を守れる人材が居ると安全】でしょうね」
「ふむ……」
エルキナは3名に対して、そういった評価を下した。
これを参考にするかどうかは自分次第だ。
325 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:30:16.98 ID:9zFZ+X5Z0
「次はディアナだ」
「は、はい。少々お待ち頂けますか」
考えがあまり纏まっていないのか歯切れの悪い返事だ。
「……私からは【ドミニクさん、ルチアさん、エルキナ様】を」
「私を選びましたのね」
「理由を聞こう」
「ドミニクさんを選んだ理由はそのぉ……【万能】、だから?」
「頭の悪そうな回答ですわね」
「えっ」
「ルチアは?」
「えっと、死にそうに……んんっ! 【強い】からです!」
「確かに女性としては強い部類。それは私も認めましょう」
「彼女を選んだ理由はなんだ?」
「エルキナ様なら【領主様の代わり】になりそうだと思ったからです」
「お飾りで良ければ幾らでもしますわ」
「なんとも言い難いな……」
ディアナはエルキナに比べて簡素な意見だった。
ちょっと参考になるかどうか怪しい。
326 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 21:59:16.98 ID:9zFZ+X5Z0
「複数で防衛と考えると、あまり個人戦が強い者は残したくありませんね」
「そうなんですか?」
「……逆に考えてみなさい」
「逆に?」
「【攻め込む人間が弱い者ばかり】になるというだ」
「なるほど!」
「ハァ……貴女それでも軍属でしたの?」
「す、すみません」
ディアナはエルキナになじられて委縮している。
……さて、誰を選ぼうか。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「【ルチア】にしよう。あいつなら何処だろうと大丈夫だ」
A―「【ドミニク】なら大体対応できる。あいつに任せよう」
B―「【エルキナ】。私の代わりに采配を振るってください」
C―「【ゴラン】なんかどうだろう。意外とやるかもしれないぞ」
D―「【ミリス】なら領地を死守してくれそうだ」
E―「【ディアナ】。留守の間どうか領地を守ってくれ」
F―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 〔一つに付き2名まで選択可。なお選択肢にハズレあり〕
327 :
データ提示 安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 22:28:13.37 ID:9zFZ+X5Z0
――――――――――――――――――――――――
【ティオニクスの従者 ルチア】 女
―45/45 闘力
―05/10 GP
―35/35 TP
【特徴】
一人でも身を守れる
主人に対して躊躇いなく毒を吐く
【特殊技能】
「猛追」、「挑発」、「征伐」、「替玉」
――――――――――――――――――――――――
【影薄き従者 ドミニク】 男
―45/45 闘力
―05/10 GP
―37/37 TP
【特徴】
糸目
微笑を絶やさない
存在感が希薄
【特殊技能】
「追撃」、「替玉」、「逃走」、「気配遮断」、「挑発」
――――――――――――――――――――――――
【銀嶺の従者 ディアナ】 女
―39/39 闘力
―05/10 GP
―27/32 TP
【特徴】
垂れ目
桃尻
後頭部に束ねた銀髪
【特殊技能】
「追撃」、「狙撃」、「征伐」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
【アルバの貴族 エルキナ】 女
―32/32 闘力
―04/10 GP
―46/46 TP
―100/100 ?
【特徴】
透き通った灰色の目
微妙にずれた考え
何者にも屈しない精神力
【特殊技能】
「祈り」、「統率」、「征伐」、「見切り」
――――――――――――――――――――――――
328 :
データ提示 安価範囲なら下
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/19(土) 22:29:06.82 ID:9zFZ+X5Z0
――――――――――――――――――――――――
【ミトラ教信者 ミリス】 男
―34/45 闘力
―04/10 GP
―20/35 TP
【特徴】
神への絶対的服従
妄信癖
【特殊技能】
「祈り」、「征伐」、「聖戦」(要:闘力半分)
――――――――――――――――――――――――
【領民 モルドー】 男
―30/35 闘力
―06/10 GP
―17/17 TP
【特徴】
癖のある髪の毛
力自慢
――――――――――――――――――――――――
【奴隷 ゴラン】 男
―34/34 闘力
―06/10 GP
―18/18 TP
【特徴】
短く刈り込まれた髪
生への執着
【特殊技能】
「再起」
――――――――――――――――――――――――
【気弱な領民 アルベルト】 男
―25/25 闘力
―07/10 GP
―13/13 TP
【特徴】
身長が高い
物覚えが良い
ノミの心臓
【特殊技能】
「企図」
――――――――――――――――――――――――
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 22:59:47.56 ID:Be1w7dY7O
これルチアは残したほうがいいのかな…
@-Eで
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 23:49:05.18 ID:fwh/Zl2MO
ルチアは悪手では?バッドエンドの夢からして一緒にいないのが最悪っぽいので、彼女は連れていくべき。
エルキナとゴランで。ある程度何とかできそうなエルキナと、そこそこのゴランを残す。
331 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:08:36.39 ID:oX/vleeL0
「ティオニクス様は案外【臆病】ですわね」
「む?」
「【女性を全て領地に残している】じゃありませんか」
「それは出来るだけ被害が及ばないようにと……」
「自分の身を守る術くらいは心得ています。要らぬ心配ですわ」
「……ならば言い換えましょう。信頼しているからこそ領地を任せていると」
「能力に不安があるから残した訳では無いと?」
「その通りです」
やや不満そうな顔をしているが納得してくれた。
何かしらの考えがあるからこそ、こうして意見をするのかもしれない。
332 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:09:09.16 ID:oX/vleeL0
「残りの1人はどうしますの?」
「【アルベルト】を残したい」
「どうしてアルベルトさんを?」
「彼は頭の回転が思ったよりも速い。【機転を利かせてくれそう】だ」
「脆そうですけれど」
「訓練を積んだ兵士ではありませんから」
「………」
またも何か言いたげな顔だった。
一体彼女は何を考えているのだろうか。
333 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:10:05.38 ID:oX/vleeL0
「こうなると領地から出るのは」
「【私、ドミニク、モルドー、ミリス、ウルリッヒ】の5名ですね」
「偏ってますわね……」
「何がです?」
「このパーティを職業で表すと【戦士、盗賊、戦士、戦士、盗賊】になるなと」
「いや、だから何の話ですか」
「たぶんエルキナ様は【脳筋集団に見える】と言いたいんですよ!」
「なるほど」
「私が言うのもなんですけれど、それで納得するんですか……」
「魔法がつかえる人間なんてこの世に居ないんだから当然だろう」
「そ、そうですけどぉ……」
ディアナも何か言いたげだった。
今日はこの顔をよく見るなと君は密かに思った。
334 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:10:49.28 ID:oX/vleeL0
「領主様。【装備】は十分な数がありますか?」
「【無い】」
「えっ」
「【商人から買えば予備を用意出来た】が、生憎【金欠で余裕は無い】」
「大問題じゃありませんか!?」
「そうだな」
「そうだな……じゃないですよ! どうするんですか!」
「逆に考えるんだ。【重武装ではないから機敏に動ける】と」
「逆転の発想ですわね」
「エルキナ様まで!?」
「ディアナ。こんな言葉を知ってます? 『当たらなければどうという事は無い』 と」
「当たったら殆ど終りじゃないですかやだー!」
エルキナを買う事に囚われて忘れていたが、この領地は依然貧乏だ。
まともな装備を用意できる人間は限られている。
どうして今まで忘れていたのだろうか。
335 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/21(月) 10:14:15.19 ID:oX/vleeL0
「他に話しておく事はあったか……?」
「何日分の水と食料を持って行くか、それと非戦闘員の収容場所を決めるべきかと思います」
「往復で1週間分。場所はココ(屋敷)で良いだろう」
「時にティオニクス様。領地にどれだけ食料を貯蔵していますの?」
「1月……切り詰めれば1月半は餓えなくて済むだけはある」
「長引くとは思いませんが……それだけあれば十分ですわね」
「ディアナに聞いておきたい事があった。弓と矢じりは調達出来るのか?」
「材料が近くで取れますから、今ある分と合わせてかなり用意出来ます」
「よし。なら良い」
細かい確認は大事だ。
今なら何か言えるかもしれない。
……君は彼女達に何を聞きたい?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―(無いな。これで終わりにしよう)
A―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜3 選択肢 (2D10で数値が低いほど結果が良くなる)
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 10:28:34.95 ID:y5Maj9vhO
ってちょい待った。選択肢って329と330で選んだの全部無条件で使うってこと?ルチア残しも含めて?
てっきり多数決にするかコンマで決めるかと思ったが、これは分かりにくいわ。この面子なら確かに危ない。
とりあえず、安価下にするけどこれはまずいんじゃなかろうか。329か330かどっちかにするかにした方がいいと思う。
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 15:55:56.28 ID:k4TnCohtO
2 もう一度、領地に残す人を再考させてもらいたい。
二つの意見を合わせてのパターンだと対立してるとまずい気が
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/21(月) 16:03:27.34 ID:FqZci4krO
>>337
に同意。できればだけど。
さすがにこの面子は地雷にしか見えない。
339 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/22(火) 17:16:23.28 ID:VzDoKuSl0
では情報を開示 参考にして下さい
・【統率】持ちが居ると判定が多少有利になる (記載は無いがティオニクスも所持)
・戦況が悪くなると裏切る人間が居る (同行させると更に早い段階で)
・どっちに居ようと死ぬ時は死ぬ (闘力が低ければ低いほど可能性は高い)
・使い物にならない人間は居ない (個人によって状況に補正差がある)
・ウルリッヒを……させる…状……良…なる
・GPが1違うと戦闘経験に大きく差が出る
―【選択する際の注意点】―
■1つに付き”1名”まで変更可能 被った場合は下にずれる
■多数決がしたいなら併記する事 2票以上あればそこから再度集計
■ヒントが欲しいなら簡潔に併記してくれれば答える時”も”あります
↓1〜3 で領地に残したい者を変更して下さい
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/22(火) 18:43:11.71 ID:dLDerRkNO
>>339
詳細なレスありがたいです。
これだと
・ゴラン…寝返りやすいから同行はさせなくて正解。これはそのまま。
・ウルリッヒ…「同行させると状況が良くなる」のでこれもそのまま。
・ルチア…イベント的に同行させず死亡だけは絶対避けたい。能力も最上で残す理由がない。変更の方向。
・ドミニク…能力的に外す理由がない。そのまま。
・ディアナ…遠距離不足と指摘されてて残すのはなさそう。変更の方向。
・エルキナ…難しい。闘力的に危なそうだが、補正が惜しい。保留。
・アルベルト…捨て駒?さすがに危ない。変更の方向。
・ミリス…闘力落ちてる状態で行かせるのはまずそう。変更の方向。
・モルドー…戦力になるのだろうか?変更の方向。
という感じ。かなり大きく入れ換えることになりそう。
一人につき1票なので、一番優先度が高いルチアin、ミリスoutで。後は他の方の判断に任せるけど、ディアナinの優先度は高そう。
341 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 12:46:20.68 ID:OE4MqNM/0
レス付かないんで再度あげ
1800に更新予定
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 13:02:53.29 ID:HXADsUkeO
レスがこのまま付かないと変更は1人だけ?
340だけど、連取りはNGだしなあ。誰かヘルプ。
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 14:18:38.11 ID:xi/VLMS7O
>>340
がルチアとミリスの二名変更扱いになるなら、
>>340
と同じにして、ルチアとミリスの両方を変えれる用にする。
そうでないならエルキナを連れて行く。
ディアナ連れて行くか迷ったけど、エルキナの言うことを信じようかと。
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 16:10:50.92 ID:DkxfVnHlO
>>343
誰をinにして誰をoutにするかでワンセットと思ってたけど、そこは分かんないな。
エルキナinはありっちゃありだけど、誰を抜かすか。
安価は下で。
345 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 16:33:10.50 ID:OE4MqNM/0
>>343-344
領地に残る人間を増やす=欠員が出れば直ぐに穴を埋められる、攻め込む方が辛くなる
攻め込む人間を増やす=突破が容易になる、領地を守るのが辛くなる
どちらかの人数が少なくなっても良いならばどうぞ
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 16:38:41.79 ID:tOK3eFR8O
>>345
サンクス。となると後1枠か。どっちかを増やすかなのかな。
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 18:28:32.44 ID:jIVT+vQKO
シャドやライトみたいな戦力がいれば良かったけど、攻める戦力足りなさそう。
348 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 18:32:43.38 ID:OE4MqNM/0
出:ティオニクス、ドミニク、モルドー、【ミリス】、ウルリッヒ
残:【ルチア】、エルキナ、ゴラン、ディアナ、アルベルト
↓
出:ティオニクス、【ルチア】、ドミニク、モルドー、ウルリッヒ
残:エルキナ、【ミリス】、ディアナ、ゴラン、アルベルト
更新前に再度確認
1900までに案が無ければこれで決定して進めます
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 18:43:50.88 ID:jIVT+vQKO
領地防衛は遠距離に統率に護衛でミリスと完璧にみえる。攻めが弱そうだけど撤退も出来るならコレでも悪くはなさそう…?
350 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:01:35.36 ID:OE4MqNM/0
前回までのあらすじ
暗躍する権力者。
恨みを持つ人間が集結する。
流れる血を嫌悪しつつも彼は動く。
使命を全うする為に彼女は動く。
領地を守る人間を決めよう。
351 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:04:55.86 ID:OE4MqNM/0
君は彼女達が見せた反応をふと思い出す。
ここで終わっても良いのだろうか。
「申し訳ありません。訂正させて下さい」
「何がです」
「領地へ残す人選に間違いがありました」
「……では誰が何処に?」
「ミリスを領地に残し、ルチアを共に連れて行きます」
「どういった考えで?」
「ルチアはどんな状況でも自分を守ってくれると信じて」
「ミリスに関しては負傷が癒えきってない事を思い出しまして」
「………そうですか。そういう事なら解りました」
「助かります」
「私には聞かないんですね。領主様」
「ディアナは否定するのか?」
「そういう訳では無いんですけれど……」
かなり間を置いたが、エルキナは君の意見に賛同した。
恐らく悪い印象では無い筈だ。……と思う。
352 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 19:14:36.89 ID:OE4MqNM/0
「これだけ決めておけば不足事態にも対処できますね!」
「それは違いますわ。ディアナ」
「?」
「【合言葉】がまだですからそれも決めておかないと」
「エルキナ様……わざわざそんな事決めなくても……」
「知らない相手が紛れ込んでいたらどうするんですの?」
「軍に居た頃でも全く無かったのに……」
「不満?」
「いえ、あの……」
「どんな合言葉にするんです?」
「【軍神マルスは我らの】」
「えっ」
「どう返すか【期待してますわよ】」
「………」
エルキナは貴族だ。
これはこちらの教養を試しているのかもしれない。
彼女が気に入る答えがあるのかはさておき、どう返したものか……。
↓1〜2 問いかけにどう返すか
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 19:45:32.60 ID:tOK3eFR8O
合い言葉にするんだよな?んで、向こうに推測できそうもないものにしないといけない。これは分かりにくいな。
とりあえず我らの『アレス』で。ギリシャ神話では同じ神のため。
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 20:27:54.83 ID:iqwyDj2K0
女神アテナが倒す
優秀な女性陣が居るこちらをアテナに、強い剣闘士を従えた敵をマルスに見立ててみる。
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 20:36:24.08 ID:tOK3eFR8O
>>354
あー、上手いね。教養の話かはともかく、なかなかいいんじゃなかろうか。
356 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 21:22:37.34 ID:OE4MqNM/0
「……【女神アテナが倒す】」
「へぇ、なかなか面白い返しですのね。理由を聞いてもよろしくて?」
「優秀な女性陣が居るこちらをアテナに、屈強な相手方をマルスに見立てました」
「『ミネルヴァ』では無く『アテナ』とした理由は?」
「語感の良さを重視しました」
「確かにミネルヴァでは【音被り】をして美しくありませんわね。でもそれだけかしら?」
「一応他に理由があるにはありますが……」
「言って下さいまし」
「その姿はとても美しかったと伝承では残っているので――」
「知恵を使って勝利に導く姿をエルキナに重ねて見ようとしたんです」
「ほうほう……はいっ!?」
こちらを凄まじい速度で見返してきた。
彼女は動揺している様にも見える。
357 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 21:41:50.96 ID:OE4MqNM/0
「な、ななな……」
「どうしました?」
「そんなの理由になってませんわ!」バーン
「だから言いたくなかったんです……」
エルキナは顔を赤くしながら机を叩き、声を張り上げた。
「……合言葉は【軍神マルスは我らの女神アテナが倒す】でよろしいでしょうか?」
「ま、まあ別に……構いません」カァッ
「では問われる側の対応は【女神アテナが倒す】と返す事にしましょう」
「解りました!」
「それでは解散にします。後は各々で準備を整えるように」
「私を……美し……うふふふ」ブツブツ
色々あったが大まかな流れを決める事が出来た。
もし不安な点があれば適時相談すれば良いだろう。
358 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:00:13.91 ID:OE4MqNM/0
―――――
―――
戦の日が近づく毎に緊張が高まる。
あともう少しで始まると思うと、なかなか眠れない。
(抜けがあったじゃ済まされない。誰しも命が懸かってるから)
(どうすれば穏便に事を運べるかを考えないと――)
(………zzzZ……zzzZ)
―【判定表】――――――――――――――――――――
02 ― 闘力-「2点」、特徴「目の違和感」
03〜10 ― TP+「1点」
11〜12 ― 変動なし
13〜19 ― TP+「1点」
20 ― 闘力-「2点」、特徴「呼吸が浅い」
―――――――――――――――――――――――――
↓1 成長判定
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 22:00:52.98 ID:B+3S48uIO
a
360 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:33:58.29 ID:OE4MqNM/0
――
――――――――――
―――――――――――――――――――――
周囲はとても暗い。
灰がかった雲から雨が絶え間なく降り注いでいる。
君は自分と横の誰かが地面に倒れ伏している事に気が付く。
「これで終わりだな」
「ぁ……あ?」
「その傷ではもう碌に喋る事も出来ないだろう」
「貴方に恨みは無い。……がこれも仕事だ」
「逆らう事の出来ない私をどうか許してくれ」
「――ッ!」
剣が肉に食い込む感触。
僕の意識はそこでぷつりと途切れた。
361 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 22:38:56.22 ID:OE4MqNM/0
―【現在値】――――――――――――――
【地方領主 ティオニクス】 男
―37/41 闘力 〔29→37〕
―05/10 GP
―25/30 TP↑ 〔29→30〕
―50/100 ?↑ 〔40→50〕
【自然回復】 (闘力、TP20%回復)
――――――――――――――――――――
【ティオニクスの従者 ルチア】 女
―45/45 闘力 〔36→45〕
―04/10 GP
―40/41 TP 〔40→41〕
――――――――――――――――――――
【影薄き従者 ドミニク】 男
―46/46 闘力
―04/10 GP
―38/38 TP
――――――――――――――――――――
【銀嶺の従者 ディアナ】 女
―41/41 闘力
―04/10 GP↑ 〔05→04〕
―34/34 TP
――――――――――――――――――――
「ああっ! 大丈夫ですか?」
「ディアナ……」
「ずっと魘されてて私どうしたらいいのか解らなくて……」
「ありがとう。問題ないよ」
ディアナは水に濡らした布巾を絞り、僕の額に浮かぶ汗を拭ってくれた。
どうやら今日も長く眠っていたようだ。
……あの夢は何だったのか。
362 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:00:02.07 ID:OE4MqNM/0
【竈神ウェスタの月 1週】 (21/28)
「おはようございます。ティオニクス様」
「ああおはよう。エルキナ」
「今日は私が報告致します」
「えっ」
「なんですその反応は」
「いえ、その……」
「異論が無いようなので始めさせて頂きますわ」
「……最初に【北東の村】での情報共有。報告が終れば【直ぐ向かいます】」
「次に【陣地構築】の進捗状況ですが【来週には完成する】でしょう」
「あと……女性物の服が屋敷の外に」
「む?」
「体液か何かで汚れていたので焼却処分しておきました」
「妙な輩が居るかもしれませんから、ティオニクス様も気を付けて下さいまし」
「……解った」
363 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:07:54.70 ID:OE4MqNM/0
―【現在の状況まとめ】――――――――――――――――――――――――――
・竈神ウェスタの月 1週 (21/28)
・領地の中心に「目安箱」を設置 (週初めと中間報告で妙なイベントが入ります)
・ウルリッヒは臨時収入を得て馬を失った (週初めと自由行動で選べる)
・ディアナに頼むと「奉仕」してもらえる (自由行動で選べるイベント)
・女性物の服が外で見つかった
・ルチアと結ばれた (定期的に?が回復します)
・来週まで(22ターン)に戦の準備を整える
・東と南で陣地構築中
・銀貨8枚をアエミリウスに支払う (陣地構築が済んでから入るイベント)
・領地東で黒い液体(石油)を貯留中 (石油を何かしらに使えます)
・東の櫓は南よりも景色が綺麗なので気分転換になる (やる気が回復します)
・南方にメッサーラ家の領地がある (訪問出来ます)
・↑のおおよそ反対側にアエミリウス家の領地がある (訪問出来ます)
・君が休んでいる時は皆も領地の何処かで過ごしている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地特徴/
北―森の一帯
西―大きな川+
東―豊かな農地++ 【?】
南―荒地++++ 【?】
南東―農地
/建造物等/
北―巣穴
西―堤防
東―柵(木)、油田、景色が良い櫓
南―柵(木)、旗(太陽)、屋敷寄りに櫓、水路
北東―牧歌的な村
南東―灰を被った地面
・水源が豊富
・領民は読み書きが出来る教養を持つ
・東南からは攻め易い
・村(北東)の住人と協力関係
【?】 陣地構築中 〔22ターンに完成〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
364 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/24(木) 23:16:30.11 ID:OE4MqNM/0
苦しいと言えば苦しくなる。
人間は単純な部分があるのかもしれない。
思い込みでこうも変わるのだから。
……第21ターンの行動を聞こう。君は何をする?
―【選択肢】―――――――――――――――――――
@―領地の開墾、改善
×―人材発掘
B―自己学習
C―誰かに相談する※
D―近隣の領主、村長に助けを求める※
E―自由記述
F―人材派遣
※―今まで出て来た人物の名前を併記する事
――――――――――――――――――――――――
下1〜2 選択肢 〔北東に向かうのはこれと別枠〕
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 23:52:48.14 ID:tOK3eFR8O
とりあえず夢はバシクスか。登場したらやられる、ってことは彼を止める何かが必要ということか。
安価はまだ考えさせて。難しいなこれ。
366 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/25(金) 09:28:32.65 ID:J2RiVZ460
再度あげ 1800に更新予定
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 16:01:48.87 ID:+b6LmV80O
出来ればヒントが欲しい
安価下
368 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/25(金) 18:46:05.70 ID:J2RiVZ460
ヒント
何かやらなければならない訳では無いので難しく考えない方が良い
物語のヒントをここで求めたいならCで枠を使う方がこちらとしては楽
↓1〜2
>>364
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 19:08:52.06 ID:dKvPRCPz0
4 エルキナ
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/25(金) 19:56:21.36 ID:+RQzffPvO
3
371 :
寝落ちするまで更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 19:45:22.78 ID:mDPCrUAY0
前回までのあらすじ
夢で見た屈強な身体を持つ男。
あの男と闘ってはいけないと直感する。
予定通り北東の村へ行こう。
372 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 19:46:24.43 ID:mDPCrUAY0
北東の村への訪問
「ティオニクス様。用意は済みましたか?」
「ええ」
「同行者は私と――」チラッ
「私ですが何か」
「文面で表すと判りにくいですわね……」
「?」
「こちらの話ですから気にしないで下さいまし」
「そうですか」
北東の村への同行者は――
ルチア、エルキナ、ドミニクの3名だ。
ドミニクは待機させている馬を優しく撫ぜている。
373 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:05:29.74 ID:mDPCrUAY0
村への道も半分過ぎた頃、ドミニクが休憩を提案してきた。
恐らく女性が多いので気を遣っているのだろう。
「その方はどういった人物で?」
「良くも悪くも……癖のある方ですね」
「癖?」
「はい」
「気になりますわね……」
そこまで言って彼女は立ち上がる。
村長も待っている事だろうし一気に進もう。
―
――――
―――――――――――
374 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:06:32.57 ID:mDPCrUAY0
〜牧歌的な村〜
君達は北東の村を訪れた。
入口から奥にかけて大きな轍が出来ている。
木々の隙間から見えるアレは何だろう。
「誰も居ませんの?」
「まぁこういう村ですから」
「どういう村ですの……」
「そうですね。そういう村ですから」
「えぇ……」
エルキナは肩をガクッと落とした。
どうやら君とルチアの答えに不満があるらしい。
375 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:14:19.57 ID:mDPCrUAY0
「……異様ですね」
「私以外に違和感を覚える人が居て安心しましたわ……」
「領主様。村長はあの家で待っていると思います」
「大きい家だな?」
「はい」
「よし、行こう」
君は従者に挟まれるようにして進む。
ここまで身を守ってくれる状況もそうそう無いだろう。
376 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:25:34.03 ID:mDPCrUAY0
〜村で一番大きな家〜
「……鉄の臭い?」
「急な来訪で申し訳ありません! 何方かいらっしゃいませんかー!」
「相変わらず暗いな」
「勝手に入るのが普通になってます」
「だってあっちが来ないし……」
「村長の前で言うのは止めて下さいね。失礼なので」
「ははは、だいじょぶだいじょぶ――」
「………何が大丈夫なんだ?」
「いっ!?」
「「!」」
「………」
突然の出来事に心臓が飛び跳ねる。
覆面を被った男が暗闇からぬぅっと現れたからだ。
377 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 20:47:29.11 ID:mDPCrUAY0
「い、居たんですね……」
「ああ。今さっき来た所だ」
「失礼ですが、貴方はどちら様で?」
「驚かせてすまなかった。俺はこの村の長だ」
「貴方が村長?」
「村長と言うより不審者ですわ」
「ちょっ」
「……お前からは嫌なにおいを感じる」
「私から? ご冗談を。いつも身綺麗にしています!」
「そういう意味ではない」
「容量を得ませんわね……」
「貴族だろう」
「ええそうです。そうでした」
「俺は貴族が大嫌いだ」
「何ですって!?」
「どうどう」
「ルチアは黙っててお願い!」
村長の言葉にエルキナは激昂した。
彼女から彼への第一印象は最悪に違いない。
378 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 21:03:53.36 ID:mDPCrUAY0
「貴族は狡く賢しい者が多い。お前はそうじゃないのか?」
「違います! 同じにしないで頂戴!」
「神に誓うか」
「先祖伝来の守護神に誓いましょう!」
「あの、そろそろ……」ダラダラ
「……要らぬ事をしゃべり過ぎたな」
「案内しよう。ついて来い」
「ほっ」
「その前に私が案内して差し上げましょうか?」
「あぁ、もう……」
「止めておけ。お前では俺に勝てん」
「〜〜ッ!」ギリィ
こんな所で彼の悪い所が遺憾無く発揮されてしまうとは。
今でも冷や汗が止まらないが、後でどうなる事やら。
379 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 21:24:44.57 ID:mDPCrUAY0
「入れ」
「ふんっ!」
「喉が渇いているなら机の水を飲んでも構わん」
「ご厚意感謝致します」
エルキナの態度とは対照的に、ドミニクは丁寧に返答した。
案内された部屋は簡素な物しか置かれていない。
「……では早速だが情報共有といこう。俺の方からは――」
「まず、あの男が起居する屋敷と行動範囲を」
「それが何の役に立ちますの?」
「聞いてから言って貰おうか」
「………」プイッ
「屋敷の構造は地下を含む。お前の領地にある屋敷以上の広さだ」
「経済力からしてそこは当然と言えますね……」
「ああ。それで行動範囲だが――」
「余程の事が無い限り屋敷から離れない事が解った」
「出不精なんですね」
「有能な人間に任せられるだけの力があるんでしょう」
「なるほど」
「お前達からは何かあるか」
「少し待って頂けますか」
「手短にしてくれ」
……君は何をこの場に提供する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「夢の続きなんですが……」 ラ「まだ見ているのか?」
A―「疲れが取れなくて」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」
B―「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」 ラ「そうだな」
C―「そちらの人数は如何ほどでしょうか」 ラ「攻め入るのは俺を含めて6人だ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用。同値なら先に書いた方を)
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 21:36:06.77 ID:DhTW/OZlo
4
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 21:45:32.84 ID:t8u3zJD7O
1で。バシクスの存在は匂わせておきたい。正面から対抗できるのはシャドとライトだけだし。
382 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 22:08:33.95 ID:mDPCrUAY0
8+4=12 @
「夢の続きなんですが……」
「まだ見ているのか?」
「はい。それで夢が薄気味悪い内容だったんです」
「首でも貫かれたか」
「それに近しい物ではありました」
「………」
「あの」
「【お前は遠くない内に死ぬ】だろうな」
「えっ?」
「勘違いするな。回避しなければの話だ」
「【対策】のしようが無さそうなんですけれど……」
「【夢で見た奴と闘わなければいい】だけだろう」
「ああ、そういう事ですか」
村長はあっけからんと言い放った。
命が懸かっていてもこの人ならどうにか出来そうな雰囲気がある。
383 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/28(月) 22:16:28.60 ID:mDPCrUAY0
「でも、詳しく喋っても無いのにどうして解ったんです?」
「解り易い方だろう」
「そうでしょうか」
「ああ」
「領主様はすぐ表情に出ますから」
「えぇ!? いや、そんな事は無い……筈」
「嘘ですわ」
「絶対嘘ですね」
「ルチア……もしかして前からそうだったのか?」
「はい」
「指摘してくれたら良かったのに」
「見てる分には面白かったので、つい」
「つい、じゃない!」
「……続けても良いか?」
「あっはい」
……君は何をこの場に提供する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「お身体はどうですか。その……目とか」 ラ「………」
A―「疲れが取れなくて」 ラ「それを俺に言う必要性があるのか?」
B―「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」 ラ「そうだな」
C―「そちらの人数は如何ほどでしょうか」 ラ「攻め入るのは俺を含めて6人だ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1〜2 選択肢 (2D10で低い方採用。同値なら先に書いた方を)
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 23:26:18.64 ID:t8u3zJD7O
3。4も重要だけど、先にこちら。
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/28(月) 23:57:12.05 ID:4wMfw7cj0
3
386 :
更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 21:46:30.54 ID:Z/9a2XrE0
「領地に不穏な輩が潜んでいる気がします」
「そうだな」
「何かご存知で?」
「此方を探りに来た奴が居た。もう処分したが」
「……処分」
「直接手を下してはいないから安心しろ」
「そういう問題では無いでしょう……」
「よく解らんな」
エルキナは訝し気なh表情を浮かべている。
村長の言う『処分』とはどのような方法で行われたのだろう。
387 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:03:19.97 ID:Z/9a2XrE0
「実害が出る前に潰すのが一番だぞ」
「生憎ですが我々の領地は広く、どこを探せば良いのやら……」
「【餌】を吊り下げればいい」
「餌?」
「そうだ。【相手の欲しがる物を盗り易い場所に置いておく】」
「――そうすれば簡単に姿を見せる。物盗りは皆単純だ」
「なるほど。その手がありましたか」
「何を考えてるんだ? ルチア」
「いえ、何も」
「危ない事は止めてくれよ」
「危ない事はしない。解りました」
「どうして同じ言葉を言うんだ?」
「さあ?」
「……そちらで処分した方々は複数名でしょうか?」
「ああ」
「特徴や人相を教えて頂きたいのですが……構いませんか?」
「構わん」
ドミニクは詳細を聞き出そうとしている。
話の途中に出てくる単語に気を遣うべきかもしれない。
388 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:27:05.39 ID:Z/9a2XrE0
「相手は2人組。片方が背の低い男で、もう片方が背の高い男だ」
「装備は短剣が2本ずつと刃渡りの長い直剣。柄に鼠の文様が彫り込まれていた」
「鼠とは悪趣味ですわね」
「お前が想像しているのは溝にでも居そうな奴なのだろうな」
「馬鹿にしていますの?」
「気に障ったのなら謝ろう」
「結構です!」
「そうか」
「2人の男は間際に何か言ってましたか?」
「『俺達に構ってないで早くした方が良いんじゃないのか?』」
「『ま、こうして俺達をやってもまだ代わりが居る。これで終わりと思うなよ』」
「『呪ってやる! お前達が死ぬまでずっと、ずっと!』」
「……なるほど。潔い方も居たようで」
「不思議なくらいにな」
「ただの賊ではありませんね……」
「あちらの差し金でしょう。そうに決まっています!」
「今回の相手とは何ら関係ない者が混じっていたらどうする」
「面倒極まりない。そんなの私は勘弁願いたいです」
「お前はそんな事を言える立場なのか?」
「ぐ、ぬぬ……」
エルキナは呻いている。
自分の立場が強くない事を突かれて、苛立っている様にも見えた。
389 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/29(火) 22:34:23.02 ID:Z/9a2XrE0
「どうだ。俺の話で何か気になる事はあったか?」
「……何も」
「私奴からは特にございません」
「左に同じく」
「………」
「お前はあるのか?」
「すみません。待って頂けますか」
「またか。手短にしてくれ」
……何か聞く?それとも何も聞かないでおく?
↓1〜2 自由記述
(2D10で低い方採用。 何も無ければ『無し』と書いて良い)
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/29(火) 22:37:29.08 ID:jCtHFhy2O
鼠の模様に見覚えは?気になる点はあったか?
シャド君たちがやった野盗の残党なら見覚えがあってもいいはず。
個人的には合法ロリビッチについても伝えたいが。
391 :
更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 19:57:09.98 ID:NpexFLYa0
「鼠の文様に見覚えはありますか?」
「……………」
文様について言及する。
彼の沈黙は長く、どう答えるか悩んでいる様だ。
「あると言えばある」
「それはどこで?」
「昔の事だ。街道で襲ってきた野盗の集団が似たような物を持っていた」
「――そいつらが持っていた物は鼠ではなく獅子の文様だったがな」
「つまり、同じ集団に属しているとは限らないと?」
「そういう事だ」
相手の正体がハッキリしない事にもどかしさを覚える。
どうして面倒な物事は幾つも問題が重なるのか。
君は誰に言う訳でも無くそう思った。
392 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:07:33.11 ID:NpexFLYa0
「こちらからも幾つか聞かせて貰おう」
「どうぞどうぞ」
「控えなさいルチア。貴女が言うべき台詞ではありません」
「失礼しました」
「別に俺は気にしない。好きにしろ」
「ほら」
「調子に乗らない」
「………」
「彼等は放っておいて大丈夫ですから。どうぞ話して下さい」
「……ああ。そうさせてもらう」
布に隠れて見えないが、微妙な顔をしている気がした。
思ったよりも感情が豊かなのかもしれない。
393 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:23:34.80 ID:NpexFLYa0
「俺が聞きたい事は4つある」
「戦力、動機、意志、これからの予定」
「多いですね」
「それは今まで先送りにしてきた分もある」
「……戦力とは?」
「俺が今から言う人数を【どれだけ相手出来るか】を聞く」
「【出来ない場合】は?」
「【共に戦うと言うのを即刻撤回しろ】」
「厳しい話ですね……」
「対応出来なければこちらが困る」
命が懸かっているならば当然。
綺麗事を並べようと、足手纏いは要らないという訳だ。
決まっている部分をどう答えるか考えるべきだろう。
394 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 20:57:26.26 ID:NpexFLYa0
「正面から重装兵4名、側面から騎兵2名の突撃」
「断続的にでは無く一極集中で攻め入られるのを想定してくれ」
「より具体的に表すなら――」
――――――――――――――――――――――――
【重装歩兵×4】
―40/40 闘力 〔それぞれ4名分〕
―05/10 GP
―12/12 TP
【特徴】
硬い強い遅い
視野が狭い
【特殊技能】
「鉄の意志」、「鋼の意志」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
【軽装騎兵×2】
―32/32 闘力 〔それぞれ2名分〕
―04/10 GP
―28/28 TP
【特徴】
身軽
機敏だが脆い
【特殊技能】
「追撃」、「統率」、「逃走」
――――――――――――――――――――――――
395 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 21:08:19.36 ID:NpexFLYa0
「――こんな相手だ。前提として相手は領地の東と南から襲ってくるだろう」
「馬鹿正直に?」
「相手側は敵対する者を殲滅すれば良いからな」
「死人に口なしですか……」
「そういう事だ」
「………」
「どれだけ時間を稼げる?」
「止められないなら、お前は領地を落とされるだけで終りだが」
……君はどう返答する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「この程度なら我々でも余裕です」
A―「正規軍を相手とか絶対勝てません」
B―「正面から相手するのは厳しいですが、防衛に努めればどうにか……」
C―「1…いや2ターンぐらい?」 ラ「お前は何を言っているんだ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
396 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 21:10:18.95 ID:NpexFLYa0
>>394
のステータスは”1名毎”に同じステータスがあると追記修正
安価範囲なら下
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/30(水) 21:15:02.04 ID:3h9bWM+ZO
5
片方については、軽装歩兵を瞬時に殲滅できれば、撃退は十分可能です。動きの鈍い重装歩兵には、矢の的になってもらうとしましょう。よしんば生き残っても、その頃には数的に優位のはずです。
もう片方は守備に専念してもらいます。少し耐えて本隊と合流……ではダメでしょうか。
ミリスが速攻で落とせば、ディアナが遠距離からやってくれるはず、という考え。甘いかな。
398 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 21:48:03.55 ID:NpexFLYa0
D―自由記述
君は頭に浮かんだ答えでは無く、口を開いて出て来た言葉を選んだ。
それは意外な程にすらすらと出てくる。
「一方については、軽装騎兵を瞬時に殲滅できれば撃退は十分可能です」
「ほう」
「殲滅後は動きの鈍い重装歩兵を矢の的に。よしんば生き残っても優位の筈」
「相手は万全な装備だと解った上での返答か?」
「……もう一方は守備に専念させ、どうにか耐えて本隊と合流……ではダメでしょうか」
「俺が聞いたのは机上の空論では無く”やれるかどうか”の客観的事実だ」
「でしたら【一方は耐える以上の成果を望めます】」
「――が、【両方向から攻められた場合はかなり厳しい】かと」
「要するに『厳しいけどやれます!』って事ですね」
「茶々を入れない」
「反省してます」
「……という訳です」
「そうか。もし出来ないと言うなら口封じをさせて貰う所だったぞ」
物騒な事を言っている。
この覆面男の事だ、本当にやりかねない。
399 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/30(水) 21:57:13.81 ID:NpexFLYa0
「次は”動機”だ」
「動悸?」
「息切れではありませんから黙っていなさい」
「はーい」
「………」
「ど、どうぞ続けて下さい」
押し黙られると怖い。
君は覆面男に続きを促した。
「どうしてお前達は俺達に手を貸す?」
「……どうして?」
「何ら利点が無いだろう。なのに何故首を突っ込む?」
「えっ」
……君はどう返答する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「近所で放火があっても見知らぬ顔を出来ますか?」
A―「気分が悪いので、気分が良くなる方へと動いているだけです」
B―「理由なんて特にありません」
C―「だって末代まで噂とかされたら嫌ですし……」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/30(水) 22:02:25.58 ID:mcC05CnOO
1
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/31(木) 00:29:51.86 ID:nZgGoxdO0
1
402 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/31(木) 20:29:13.66 ID:RY6k5d180
君は少し考えてから答えた。
「近所で放火があっても見知らぬ顔を出来ますか?」
「少なくとも俺は出来る」
「……私はそれが出来ないんです。自分に飛び火するとしても」
「甘いですよね」
「お人好しだな」
「よく言われます」
「貶すつもりは無いが、上に立つ人間の器とは言い難い」
「………」ジーッ
エルキナが無言でこちらを見ている。
村長の言葉に反応した様に見えたが……。
403 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/31(木) 20:47:04.97 ID:RY6k5d180
「――が、お前に何ら悪意は無いというのが感じられた」
「!」
「故に動悸も良しとしよう」
「ありがとうございます」
「………」ジーッ
エルキナはまだこちらを見ている。
何か言いたげな顔だった。
「次は”意志”だ」
「【誰かが死んだとして、お前達は俺達に力を貸してくれるのか?】」
「…………」
「これ以上戦えないからと言って、逃げ出されるのは迷惑だ」
「こちらは要らぬ心配事を増やしたくは無い。それが解るか?」
「少しだけ考えさせてください」
「5分やる。納得できる答えを出して見せろ」
……君はどう返答する?
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「例え領主である私が死すとも、必ず貴方達を支援すると約束します」
A―「勿論です」
B―「今更答えなければならない事ですか?」
C―「いいえ。領地をこの村と心中させる気はありません」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (投下より5分で判定。レスが無ければ自動で@を選択)
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/31(木) 21:03:20.61 ID:vpru5xyfO
これは普通は1だよなあ。
405 :
>>403 故に動悸も→動機
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/31(木) 21:09:09.77 ID:RY6k5d180
「例え領主である私が死すとも、必ず貴方達を支援すると約束します」
「それが答えか」
「……はい」
「お前達はそれで良いのか?」
「大体同じです」
「それが領主さまの意志であるならば」
「処世術を抜きにしても、私だって助けられる者は助けます」
「………」
「どうでしょうか?」
「【信用する】としよう」
ここまで来て信用しませんと言われたらどうなるのか。
もしそんな言葉が返って来る選択肢があるなら、選んでみたいものだ。
406 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/05/31(木) 21:22:07.95 ID:RY6k5d180
「最後に”これからの予定”を聞く」
「いついつ何をやる予定の事ですか?」
「そうだ。【重要な事を掻い摘んで言え】」
「全て?」
「【可能な限り】」
「これは難しいですわね」ボソッ
「そうでしょうか」
「ええ。だってティオニクス様は【週初めしか】聞いておりませんもの」ボソボソ
「細かい報告はしておりますが?」
「少し経てば忘れてますよ」
「なんという無能領主」
「いっくし!」
「仕方ありません。あちらの都合という物でしょう」
「……?」ズズ
後ろで何やらヒソヒソ話が聞こえる。
貶されているような、そうでないような……とても不思議な感覚だ。
↓1〜2 自由記述 (今後の予定を出来るだけ簡潔に)
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/11(月) 19:18:22.56 ID:CSlTDf+Po
ヒントが欲しいところだが…安価下
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/12(火) 00:32:21.09 ID:vbRGsVfp0
防衛の話はしたから、攻める人の作戦の方かね? 攻める作戦は攻めてみないと分からないけど、何か言うことあったっけ?
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/14(木) 08:38:24.69 ID:h6uqZyVwO
ユリウスの月に攻め入って、それまでのあと2週の予定ですかね?
410 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/17(日) 21:30:05.64 ID:q0RiFA890
生存報告ついでに ヒント
今スレ
>>277
>>362
4スレ
>>48
>>213
3スレ
>>571
一部関係の無いものも含む
村長は真面目な話以外も反応します
再開は6/18 19:00 以降を予定
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/19(火) 00:33:20.59 ID:X6qfpQWu0
取り敢えず来週に自領内の陣地作成が完了。
西の大きな川がメッサーラ公の領地と繋がっている?
そして、メッサーラ公に軍備を整えていることがバレているかもしれないとかでいいんだろか? 他にも何かあればお願いします
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/19(火) 23:17:25.44 ID:EEWnJp41O
西の川がメッサーラ公の領土と繋がっている?(流れ着いてきたりなど)。そして、軍備について知られているかもしれない。
陣地作成が完了すればこちらとしての準備は整う(そちらは軍備としてはどのくらいを相手できるのか?)
すまんけど、悪い感じに傾いたらすまん
413 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 20:18:39.47 ID:f5qSAkBX0
「……様、領主様」
「!」
「村長がお待ちしております。ご決断を」
「あ、ああ」
ドミニクは君に返事を促している。
思ったより長い時間を思考に費やしていたようだ。
「取り敢えず、来週には領内で進めていた陣地構築が完了します」
「そうか」
「あとこれは非常に申し上げにくい事なのですが……」
「メッサーラ候に【軍備を整えているのがバレている】かもしれません」
「いつ知った」
「先週です。領地に届いた書状で招待してくれと」
「……それらしい口実にかこつけて【何か仕掛けてくる】だろうな」
「やはりそう思いますか」
「ああ。【俺ならそうする】」
村長は多分に含みを持たせて言い放った。
何かとは何だろうか。
414 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 20:19:35.49 ID:f5qSAkBX0
「ところで――」
「なんだ?」
「そちらの【軍備】は幾ら有って、【どれだけの規模】を相手できるのでしょうか」
「………」
「?」
村長は質問に答えようとしない。
不審に思った君はある言葉を彼に投げかけた。
415 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 20:25:52.41 ID:f5qSAkBX0
「まさか、【軍備が無い】とは言いませんよね」
「フッ」
「……冗談ですよね?」
鼻で笑われた。
これは一体どういう意味を指しているのか。
「疑うなと貴様に言っても無理だろうな」
「そもそも手の内全然晒しませんし」
「貴女は黙っていなさい」
「チッ……すみませんでしたー」
「」
416 :
>>415はミス
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 20:31:27.36 ID:f5qSAkBX0
「まさか、【軍備が無い】とは言いませんよね」
「フッ」
「……冗談ですよね?」
鼻で笑われた。
これは一体どういう意味を指しているのか。
「疑うなと貴様に言っても無理だろうな」
「そもそも手の内全然晒しませんし」
「貴女は黙っていなさい」
「チッ……すみませんでしたー」
「ティオニクス様。この従者どうにかなりませんの?」ボソボソ
「どうにか出来たら苦労してないと思います」
「それもそうでしたわね……」
ルチアは一々茶々を入れないと死んでしまう病気なのか。
君は溜息を小さく吐いて、村長の次の言葉を待つ。
417 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 21:01:53.64 ID:f5qSAkBX0
「村の【入口に轍】があっただろう」
「確かに不自然な大きさが森に向かって……」
「あれは【カタパルトとバリスタ】の物だ」
「攻城兵器ですの!?」
「ああ」
「という事は……運用できるだけの人員が居る訳ですね?」
「いや、人が居ないから【一度撃った後は捨て置く】つもりだ」
「はい?」
「【俺達は8人】で、その内1人は戦える状態では無い」
「………」
「どう考えても無謀ですね」ボソッ
「貴女と意見が合うのは不本意ですが……無謀ですわ」ボソッ
「聞こえているぞ」
「……」ダラダラ
どうしてこう、うちの女性陣はこうも遠慮が無いのか。
君の胃は締め上げられるようにキリキリと痛んだ。
418 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 21:21:10.77 ID:f5qSAkBX0
「並の闘士が相手なら負ける要素は無い」
「そりゃ貴方はそうでしょうけど……」
「俺”も”だ」
「えっ」
「俺達は皆【そういった訓練】を受けて来た」
「あの」
「なんだ?」
「……もし【熊を相手する】なら何人掛かりですか?」
「対象【1に対して3】で十分だ」
「うわぁ……」
君は記憶の隅にある熊との交戦を思い出していた。
あの時は確か【6人】だったような……。
419 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/27(水) 21:44:11.32 ID:f5qSAkBX0
「お前達が戦えるのは解った」
「ありがとうございます」
「今から作戦の日時と詳細を話したい――」
「やっとですか」
「…が、その前に情報の整理も兼ねて再度聞こう。お前達から何か聞きたい事は無いか?」
「何かあります?」
「あるかもしれませんし、ないかもしれません」
「どちらにせよ聞ける事は今のうちに、ですわね」
「……」 (やけに説明口調だな……)
……君は何か質問をする?
しないならDを選んで【質問をしない】とすれば良い。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「これって何の為にやる……」 ラ「お前は今まで何を聞いていたんだ」
A―「争いが終ったらある人に伝えたい事が……」 ラ「死にたくないなら止せ」
B―「なぜ重装兵と騎兵って解ったんですか?」 ラ「敵を知るのは戦いの初歩だ」
C―「闇市で取り扱う商品は?」 ラ「人身」 ティ「えっ」 ラ「冗談だ」
D―自由記述
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/27(水) 21:44:36.71 ID:vOQOtf9Yo
3
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/27(水) 21:50:02.55 ID:ZNc6KDFuO
5
あなた方がただ者ではないのはよく分かりました。……何者なんです?
それに、どこでそんな訓練を?まだ、戦える人がいるのですよね。……あの女性も、多分。
ここまで自由記述。
そろそろ素性を明かしてもらいましょうか。あとシャド君にも出てもらおう。
422 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/28(木) 20:15:49.87 ID:iHI708fG0
「……あなた方は何者ですか?」
「今更な質問だな」
「あの女性も戦えるんですよね? ただの村人ではないでしょうし」
「どこでそんな訓練を――」
「先の言葉通りだ」
「?」
「領主様。村長は先程【闘士】と口にしておりました」
「それがどうした」
「恐らくどこかの【剣闘士養成所】に身を置いていたのかと」
「………」
「概ねそこの従者が言う通りだ」
彼はドミニクの発言に肯定した。
剣闘士という身分は、ちょっとやそっとで解放されるものではない。
こうして解放されるまでに数多くの困難があったのだろうと君は推察する。
423 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/28(木) 20:20:28.35 ID:iHI708fG0
「何か言いたそうだな」
「……いえ」
「そうか。質問が無いのならば本題に入ろう」
「お願いします」
君の沈黙は他人から見ても長い。
まるで流れている時間が違うかのようだ。
424 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/28(木) 20:50:20.72 ID:iHI708fG0
「来週【(中間報告後)】奴の領地に侵攻する」
「【待機人員以外は北の森へ】と集合させろ」
「メッサーラ候の領地は南方ですが……?」
「俺に考えがある」
「考え?」
「ああ。西に流れる【大河を船で一気に南下】する」
「あの……【落ちたら】」
「【命の保証は無い】な」
「船の【耐久力】はありますの?」
「【岩に正面から1度接触しても】支障は出ない」
「なら安心ですわね」
「………」 (凄く嫌な予感がする。まるでぶつかる前提みたいな……)
「【積載量】はどれくらいでしょうか」
「【人数分】の物資を纏めて運搬できるが、あまり【重い物は載せない方が良い】」
「攻城兵器は……」
「森に隠してあるのは防衛用だ。あれとは別に用意してある」
「そうですか。ありがとうございます」
425 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/28(木) 21:41:34.64 ID:iHI708fG0
「船で領地に入ったその後は――」
「屋敷へと直行する?」
「いや、付近にある地下道を通って行く」
「そんな道が存在するんですか?」
「ああ。あちこちに張り巡らされているようだ」
「………」 (用意周到だな……)
「流れは【船→地下道→屋敷】だ」
「【待機しているこちら】の方針は?」
「事が済むまで【ひたすら防御】に徹してもらう」
「ひたすら……」
「奴が早く根を上げれば、それだけ皆が危険に晒されなくて済む」
「つまり我々は迅速な対応が求められる」
「そういう訳だ」
426 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/06/28(木) 21:45:18.53 ID:iHI708fG0
「ここまでで何か聞きたい事はあるか?」
「私は特に」
「こちらも」
「ティオニクス様はどうでしょうか」
……質問をする?
君に疑問が無いなら話は先に進むだろう。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「ありません」
A―「あります」 (自由記述)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓2 選択肢
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/01(日) 18:36:08.83 ID:VlPWEeSRO
ksk
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 13:16:56.69 ID:XW9Gp+gIO
1
429 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/06(金) 22:52:06.93 ID:2CjZdOqu0
「そうか。……では最後にもう一つだけ」
「なんです?」
「絶対に【死なないで】くれ」
「………」
「意外と言うのは失礼かしら?」
「別に。知っている者がこれ以上死んでほしくないという俺の我が儘だ」
村長の言葉を深く胸に刻み、君達は北東の村を離れる。
去る間際、黒髪の男性らしき人物が森の隙間から見えた気がした。
430 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/06(金) 23:07:38.55 ID:2CjZdOqu0
―エルキナに相談
君はエルキナを探している。
これからの事を相談する為に彼女を選んだ訳だ。
屋敷の中にある一室に足を運ぶと、彼女はそこに居た。
「あら。ティオニクス様、どうかなさいましたか?」
「………」
「どんなに賢き者であろうと、意志を見せなければただの木偶」
「黙っていては解りませんわよ」
「……私の相談相手になってくれますか?」
「喜んで」
彼女はにこやかな表情で頷いた。
431 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/06(金) 23:31:26.40 ID:2CjZdOqu0
「何から話せば良いのやら……」
「自身が困っている事や、したい事を口にすれば良いのです」
「うーむ」
「でしたらこちらが問いかけるとしましょうか」
「お願いします」
ティオニクス様は何かにお悩みの様子。
ここはそれらしい話題を振るのが無難でしょう。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「今宵は満月だとか。私と一緒に月でも見ませんこと?」
A―「領主としての立場を忘れられるなら、一体どうすればよろしいのでしょうね?」
B―「平和とは一過性のものである。先人の言葉をどう思われますか?」
C―「いつか壊れるなら、いっそ動かない選択肢を選ぶのはどうでしょう?」×
D―「価値なんてありはしないというのに、何故人は人を売るのでしょうか?」
×選んだ時点で終了
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (合計1〜2つの質問で終了)
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 23:34:13.74 ID:YlebYdATO
2
433 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/06(金) 23:45:39.16 ID:2CjZdOqu0
A―「領主としての立場を忘れられるなら、一体どうすればよろしいのでしょうね?」
「それは、その立場を忘れたい……という事でしょうか?」
「さぁ?」
「………」ポカーン
「忘れたい程嫌いなのかもしれませんし、ただ疲れているだけなのかもしれません」
「嫌っている……疲れている……?」
「前者であれば、世捨て人にでもなれば良いのです」
「後者であれば、原因を直接取り除けば良いのです」
「少々極端過ぎませんか。特に前者が」
「あら、そうでもありませんわよ?」
彼女は君の問いかけに、時に屁理屈じみた内容で反論してみせた。
持って生まれた口の上手さは流石と言うべきか。
こうして見ていると、残念な部分があるとは微塵も感じさせない。
434 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/06(金) 23:53:45.36 ID:2CjZdOqu0
「つまりその質問は、私がそれで悩んでいると思ったからしたと」
「その通りですわ」
「うーむ」
「別に悩んでいない事だったかしら?」
「すみません」
ティオニクス様は他の何かにお悩みの様子。
それらしい話題を振れたら私の株が上がるに違いありませんわ。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「今宵は満月だとか。私と一緒に月でも見ませんこと?」
A―「身分違いの恋に悲劇は付き物ですの。ティオニクス様はご存知で?」
B―「平和とは一過性のものである。先人の言葉をどう思われますか?」
C―「いつか壊れるなら、いっそ動かない選択肢を選ぶのはどうでしょう?」×
D―「価値なんてありはしないというのに、何故人は人を売るのでしょうか?」
×選んだ時点で終了
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (合計1〜2つの質問で終了)
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 23:55:36.94 ID:FTRtwnNeO
3かねえ。
436 :
次投げたら終り
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 00:12:31.16 ID:B22PSVKZ0
B―「平和とは一過性のものである。先人の言葉をどう思われますか?」
「闘争を望む人間が常に存在する事を示唆しているのではないかと」
「概ねその通り」
「何か引っかかる物言いですね」
「誰であろうと他を害する時があります。それはなるべくしてそうなっただけ」
「争いを起こす人間に罪は無いと?」
「飛躍しすぎです」
「ではどういう意味ですか」
「認識の不一致」
「……不一致?」
「ええ。同じ歴史を取り扱っても、学者によっては真逆の主張にもなる」
「時が流れるにつれ、解釈の仕方に差が生まれるからこそ発生する問題です」
「………」
つまりどういう意味だろう。
僕は深く考える前に思考を停止してしまった。
437 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 00:20:19.38 ID:B22PSVKZ0
〜自己学習〜
「エルキナもやはり貴族の生まれだった」
「1人で考え込んでた時間が長い僕とは大違いだ」
「……たぶん場慣れしてるからだろうか。喋る時の振る舞いが違う」
「どうしてあれで売られる側になったのか」
「僕は不思議で堪らない」
君は書斎で一頻り呟いてから外へ向かった。
出会った相手は――
―【選択肢】―――――――――――――――――――
@―ルチア
A―ミリス
B―凄腕の剣闘士×
C―ウルリッヒ
D―ドミニク
E―アエミリウス公
×夢の続きをここで再現するとしよう。いざ尋常に……
――――――――――――――――――――――――
↓1 人物選択
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 00:27:07.09 ID:aZ9DYNfSO
こえーな。1が無難っぽいが……敢えて4にしてみよう。開戦前だし。
439 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 20:20:05.19 ID:B22PSVKZ0
――ウルリッヒだった。
彼は川に向かってぼんやりと釣り糸を垂らしている。
「………」
「成果はどうですか」
「ん」スッ
「どれどれ……おっ」
水を満たした容器を覗き込むと、大量の魚が窮屈そうに泳いでいた。
彼はいつから釣りをやっていたのだろうか。
440 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 20:27:16.72 ID:B22PSVKZ0
「自分で食べるんですか?」
「せやなー燻製にしてもええし、売っぱらうのもアリやな」
「良ければ買い取りますが」
「ハハッ。面白い冗談や」
「本当ですよ?」
「タダで寄越せとは言わんのやな」
「そこまで酷い真似は出来ません」
「おぉー優しいこって」
「………」
彼は自分の立場が危うくなれば、何時でも鞍替えすると言っていた。
腹の内では何を考えているのだろう。
あまり良い事では無いと思うが、君は詮索する事にした。
441 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 20:44:43.84 ID:B22PSVKZ0
「領地での生活は楽しいですか?」
「そう……やな。楽しくないと言えば嘘になるか」
「それは何故?」
「平和」
「?」
「ここは争いがあまりにも無さ過ぎるってこった」
「なるほど」
「危機感の無さそうな奴ばかりとも言えるが……」
「皆相応に持ち合わせている筈です」
「ハッ。どうだか」
「否定的ですね」
「自分が死ぬ間際になって、漸く必死になる奴はごまんといる」
「そうなってからじゃ遅いですよね」
「他人事みたいに言う立場や無いやろ」
「そうでした」
「今更とぼけたフリかいな」
彼の人生は喧騒に包まれていたのだろう。
領地に来てからずっと、居心地の悪さを感じていたのかもしれない。
442 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 20:58:11.22 ID:B22PSVKZ0
「暇そうにしてるかと思ったら、次見た時は忙しそうに動き回る」
「俺から見ればアンタもそう見えるで」
「それはたぶん、準備が足りていないからでしょうね……」
「物の準備やなくて、心構えみたいなモンが足りてないんと違う?」
「そうでしょうか」
「教育もままならん内に家を継ぐってのは、まさにそうやと思うけど」
「………」
「ま、ええわ。旦那も釣りするか?」
「……そうさせてもらいます」
一拍置いての返答は了承。
君は彼の隣で竿を水面に投げ入れた。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「水質によっちゃ生きられへん魚もおる。俺等も似た部分があるわな」
A―「余計なお世話かもしれんけど、夜は静かに寝た方がええと思うで」
B―「どれかが半壊するまでやな。旦那の方に付くのは」
C―「都合良く助けてもらえる立場ってのは、どんなモンなんやろうな」
D―「どうして弱者が苦汁を舐めさせられるのか。旦那は解るか?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (能力上昇量は問いかけによって変化する)
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 21:03:46.82 ID:3EzHbwYMO
ここは渋く5。
444 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 21:54:33.66 ID:B22PSVKZ0
D―「どうして弱者が苦汁を舐めさせられるのか。旦那は解るか?」
「【弱者を食い物にする人間】が居るからでは」
「それもそうやろうな」
「違うんですか?」
「俺は単純に【力が無いから】やと思うとる」
「えっ」
「無法者が蔓延るのも、一部の権力者が甘い汁を啜るのも――」
「偏に力を持たないから」
「……力」
「【女子供を見れば】そんなの一目瞭然やろ」
彼は何かを思い浮かべる様に目を細めてからそう言った。
世界は弱き者に対して残酷な程に容赦がない。
路上を何気なく通れば、追剥に遭遇して命や純潔まで奪われる。
そういった負の連鎖が起きるのも、彼が言う【力が無いから】に他ならない。
445 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/07(土) 22:08:28.67 ID:B22PSVKZ0
ウルリッヒとの会話は……それ以上弾む事は無かった。
彼は君と同じ空間に居る事を拒んでいるようだった。
君は水面の揺れる音を聞きながら川の傍で1人佇んで居る。
――
―――――――――
【君】は誰かの不幸を直接知る術を持たない。
父の訃報も、仲の良かった異性も、誰かが消えたその事実さえも。
意図して動かなければ何も知る事が出来ない。
それは見えざる何かの意志を感じさせるものであった。
己の無力さを痛感した君は、1つだけ願った――
↓1 能力値上昇判定 (2D10/5の数値分、TPを上昇させる)
↓2 願いの内容 (祈りは万能ではない事を知るべきだ)
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 22:12:28.57 ID:3EzHbwYMO
3の方がよかったかな。まあしゃあない。
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 23:23:17.25 ID:m8MRqADxO
他者の考えを深く読み解ける洞察力
448 :
ながーく更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 15:53:46.83 ID:KB6PtLFz0
【TP上昇】 (5+7)/5=2点 (端数切捨て)
―【キャラシート】―――――――――――――――――
【地方領主 ティオニクス】 男
―37/41 闘力
―05/10 GP
―25/32 TP↑ 〔30→32〕
―50/100 ?
【特徴】
不安に駆られる事が多く心配性
信用を得やすい
物覚えが良い
運が良い (偶数)
災いを呼ぶ者 (ダモクレスの剣)
洞察力に優れる
――――――――――――――――――――――――
君は他者の真意を読み取る力を天に願う。
再び目を開けた瞬間、君は明確な違和感を覚えた。
……世界が変わって見える。
まるで不思議な何かからの祝福を受けているかのようだ。
449 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 16:05:00.53 ID:KB6PtLFz0
【中間報告】
「ご報告致します」
「ああ。始めてくれ」
「陣地構築の進捗状況ですが、これはもう完成と言って差し支えないでしょう」
「そうでなくては困る」
「ところで領主様」
「なんだ」
「来週、メッサーラ候が我が領地を訪問するのはご存知でしょうか」
「えっ」
「その様子ではやはり……」
「す、すまない」
「……解っているとは思いますが、くれぐれも対応にはお気を付けください」
「うむ」
「以上で報告を終了します」
「ありがとう。下がってくれ」
「はっ」
450 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 16:10:44.00 ID:KB6PtLFz0
【自由行動】
自由に動けるとは何と素晴らしい事だろう。
この幸せを余すことなく感じるにはどうすれば良いのか。
君は少し悩み、空に向かって叫んだ。
……今週は何処で何をする?
下1 自由記述
(※主人公以外の行動指定もやろうと思えば可能)
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/08(日) 16:14:03.36 ID:b3vsZe+6O
陣地の出来栄えでも見に行こうか
452 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 21:56:04.64 ID:KB6PtLFz0
君は東にある陣地へと赴いた。
「壁の所々に狭い穴がある……」
「ここは資材置き場か? 広めに取ってあるんだな」
「排水の悪い場所が……あまり雨は凌げそうに無いな」
「一通り見た感じでは、ちょっとやそっとじゃ壊れない筈だ」
「被害は出来るだけこの場所で食い止めたい」
「さぁ、次に行こう」
――
――――――
453 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 22:07:07.69 ID:KB6PtLFz0
――――
――
南の陣地に着いた君は、先程見た陣地より立派な事に気付く。
「配備出来る人間の数は減ってる筈なのに機能的だ」
「…うん? 【避難用の通路】があるのか。変な作りだな」
「えっ!? 水の濾過設備まで併設してある……」
「やはり近くに水路があるから水捌けが良い」
「これなら長期戦でも安心出来そうだ」
「さて……屋敷に帰るとするか」
出来栄えに満足した君は、小躍りするようにその場を去った。
「………」
「なんやあれ」
「アイツ、ここで戦が起きるってホントに解っとんのか?」
「ハァ……呑気な奴やで」
454 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/08(日) 22:19:20.65 ID:KB6PtLFz0
―――――
―――
いよいよだ。
君の干渉によって起きる最大の出来事。
人の記憶に語り継がれるのは良い方向か、悪い方向か。
(………)
( 寝 れ な い )
(羊でも数えてれば寝れるかな……)
(羊が一匹……羊が2匹……)
『さっさと飛びなさい』ペシペシ
『ひえー! 止めて下さーい!』フルフル
(ヤメロォーーー!)
(――はっ!? 僕はいったい何を……)
火の輪くぐりをしている羊を想起したようだ。
見覚えのある人物が羊の格好をしていたような気がする……。
―【判定表】――――――――――――――――――――
02 ― 闘力-「2点」、特徴「目の違和感」
03〜10 ― TP+「1点」
11〜12 ― 変動なし
13〜19 ― TP+「1点」
20 ― 闘力-「3点」、特徴「心音が弱い」
―――――――――――――――――――――――――
↓1 成長判定
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/09(月) 01:16:06.52 ID:I0s5YuhoO
な
456 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/09(月) 23:11:50.06 ID:zDu8Dez80
――
――――――――――
―――――――――――――――――――――
僅かな灯りが周囲を照らす。
無機質な石材に囲まれた空間の中、君は1人ぽつんと存在していた。
……ここはどこだろう。
「……すぐ」
「?」キョロキョロ
「迷う事は……ません」
「!」
「…のまま先へ」
「だ、誰だ! 何処に居る!」
「……」シーン
問いかけは空に消え、意識は微睡む。
君の視界は暗闇に覆われた。
457 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/09(月) 23:16:55.51 ID:zDu8Dez80
―【現在値】――――――――――――――
【地方領主 ティオニクス】 男
―41/41 闘力
―05/10 GP
―33/33 TP↑ 〔32→33〕
―50/100 ?
【自然回復】 (闘力、TP20%回復)
――――――――――――――――――――
【ティオニクスの従者 ルチア】 女
―45/45 闘力
―04/10 GP
―40/41 TP
――――――――――――――――――――
【影薄き従者 ドミニク】 男
―46/46 闘力
―04/10 GP
―38/38 TP
――――――――――――――――――――
【銀嶺の従者 ディアナ】 女
―41/41 闘力
―04/10 GP
―34/34 TP
――――――――――――――――――――
「目ぇ覚めたか?」
「ウルリッヒ、貴方がどうしてここに……」
「アンタの従者に言うてくれ。俺は嫌々来ただけや」
彼は壁にもたれかかったまま、面倒な表情でこちらを見ている。
どうやら今日も長く眠っていたようだ。
458 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/09(月) 23:30:50.42 ID:zDu8Dez80
【竈神ウェスタの月 2週】 (22/28)
「体調に変わりは無いでしょうか?」
「ああ。何ともない」
「では報告に入ります」
「頼む」
「陣地構築は完了。領主様の命あらば、何時でも迎撃態勢に移れます」
「そうか。まだ人員は配備してないんだな?」
「その通りでございます」
「次にアエミリウス公への支払いについてですが――」
「……あっ。そういえばそうだ」
「書状が届きまして、『状況が落ち着いてからで良い』との事です」
「よし、助かった」
「この後、メッサーラ候が領地を訪問されます」
「出来れば会いたくないんだけど……」
「再三申し上げますが、くれぐれも対応にはお気を付け下さいませ」
「わわ、解ってる!」
「報告は以上です。では、私奴はこれで……」スタスタ
459 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/09(月) 23:53:47.48 ID:zDu8Dez80
―メッサーラ訪問
「ティオニクス、ティオニクスはおるか!」
「メッサーラ候。遠路よりお越し頂きありがとうございます」
「うむ。息災で何よりだ」
「……お願いできますか?」
「構いません。荷物が他にもあればお持ちしましょう」
「これとこれ、あと……これも」スッ
「全く、お前が持っておけば良いものを」
「………」ジーッ
「そちらの方、私の顔に何か?」
「いえ、その……」
「以前とは見違える様に変わったのう。顔付きが随分逞しくなった」
「――お前はそう言いたいのだろう?」
「……はい」
「お褒めに与り光栄です。さぁ、どうぞこちらへ」
君達はメッサーラ候と従者を引き連れ、東南の陣地へと案内した。
……道中に交わした会話の節々から、こちらの情勢を知ろうとしている事が解った。
460 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/10(火) 00:04:29.96 ID:Y0IegZtR0
領地の案内も済み、そろそろ会食の時間だ。
君は普段食している物を出すよう、給仕に伝えておいた。
「楽しみだのう! 何が出てくるのか」
「そう……ですね」
「お前はもっと嬉しそうにしたらどうだ?」
「申し訳ありません」
「まあまあ、その辺で」
メッサーラの従者は反応がやけに乏しい。
無理やり言わされているような違和感を覚えた。
461 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/10(火) 00:09:08.11 ID:Y0IegZtR0
「お待たせ致しました。『蒸かした芋』です」
「ほう!――ほっ? 今なんと?」
「『蒸かした芋』です」
「そ、そうか。貴公の領地は食糧事情がそこまで……」
「断じて違います」
「……」モクモク
メッサーラ候は露骨にがっかりした様子だった。
従者の方は出された物を、主人の事などお構いなしに頬張っている。
味付けは薄いが、新鮮な素材の味が楽しめる事だろう。
462 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/10(火) 00:24:39.45 ID:Y0IegZtR0
「ほ、ほほっ。まあこれは所謂前菜じゃろうて。次を待とうかの」
「お待たせしました」
「おお来たか! 早いではないか!」
「小麦と大麦を水で煮込み、塩で味を調えた『穀物粥』でございます」
「………何も入っていない『穀物粥』……じゃと?」スッ、タラー
「!」モックモック
メッサーラ候の表情は、最初の頃と比べて見る影もない。
一切の笑みが消えている。
それに引き換え、あの従者はどうだろう。
表情こそ大きく変わりはしないが、口に頬張る量がかなり多い。
食べ慣れ、親しんできた味だからこそのペースに違いない。
463 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/10(火) 00:35:24.47 ID:Y0IegZtR0
「……ティオニクスよ。何か申す事は無いか?」
「何か、ですか?」
「そうじゃ。儂に何かあるだろう」
「………」モグ
何やら不満がある様子。
メッサーラ候に理解して頂くにはどう返せばよいものか。
―【選択表】――――――――――――――――――――――――――――――
@―「お口に合いませんか?」
A―「横に除けて頂ければ、給仕がお下げいたしますよ」
B―「ククッ……いや、失礼。直ぐに代わりを用意させます」
C―「私は民衆と何ら変わりない食事をします。気に入らなければ結構」
D―ルチア「高価な物を食べ過ぎて、口にすら出来ないとは……やはり豚」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (能力上昇量は問いかけによって変化する)
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/10(火) 00:42:00.32 ID:tYBZohQzO
4
465 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 18:36:46.06 ID:d5jOFzsb0
「今……なんと申した?」
「食事をします」
「その前後だ」
「民衆と何ら変わりない、気に入らなければ結構」
「貴公は――」
「はい」
「侮辱しているのか! この儂を!」
「まぁまぁ、落ち着いて下さい」
肩透かしを食らえば多少は気が動転する。
贅沢な食事が出来ると思っていたのに、小馬鹿にされればこうもなるか。
466 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 19:08:37.03 ID:d5jOFzsb0
「そもそもの話、何か勘違いをされてはいませんか?」
「……なに?」
「領地で取れた【貴重な食料を】、こうして【タダ同然で分け与えている】のです」
「――感謝されこそすれ、罵倒される謂れは無いでしょう」
「儂が先代を支援した恩を忘れたか」
「昔は昔、今は今です。ご老人には解らないかもしれませんが」
「……言うに事欠いてそれを口にするとはの」
「言ったから、何です」
「反故にする気か? と問うておる」
「一方的な支援に約束などありはしませんよ」
「口の良く回る」
「賛辞の言葉と取っておきます」
467 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 19:47:19.10 ID:d5jOFzsb0
「要らぬ知恵など付けず、貴公等は今まで通り儂の傀儡であれば良いのだ」
「………」
「それに約束など、どうとでもなる」
「実力行使ですか」
「どう取るかは貴公次第だ」
「ならば、最後まで抵抗いたします」
「……その言葉、後悔する事になるぞ?」
「後の世で、私が正しいと証する者がいつか現れるでしょう」
「物の通りが解らぬ若者よ。そのような奴は絶対に現れぬ」
こうして会食は、最悪の空気で終了した。
メッサーラが父に何をしていたのかは解らない。
良からぬ事に加担させられていたのか、それ以上に酷い事か。
……これから戦う事になる相手だ。
この方がいっそ清々しいと言えるかもしれない。
468 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 19:59:08.41 ID:d5jOFzsb0
――メッサーラの屋敷
「やはりティオニクスは不穏分子……」
「どう……しますか」
「決まっておるだろう」
「悪い芽は今のうちに摘み取ってしまえ」
「……かしこまりました」
――ギィー、バタン。
「フフ……クハーッハッハッハ!」
「儂を敵に回すとどうなるか、身をもって知るがいい!」
469 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 20:18:14.47 ID:d5jOFzsb0
【中間報告】
「領主様!」バァン
「騒々しいぞ。どうした」
「メッサーラ候から書状が!」
『同士諸兄へ』
『我々は駐留軍を用い”辺境領地”を制圧する』
『腕を揮ってくれる事を期待している』
『”貴公”は磔に吊るされるのがお似合いだ』
『スカエア・メッサーラ・リーボ』
「これは間違いなく敵意丸出しだな……」
「感想を言っている場合ではありません。直ぐに支度を」
「解っている。事前の作戦通り、【皆を配置に】付かせろ!」
「はっ!」
470 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/11(水) 20:25:03.03 ID:d5jOFzsb0
領地東と南に配置する人間を決めて下さい。
出:ティオニクス、ルチア、ドミニク、モルドー、ウルリッヒ
→残:エルキナ、ミリス、ディアナ、ゴラン、アルベルト
/東の陣地/
【被害状況】 □□□
【配置上限】 □□□
/南の陣地/ ※主戦場
【被害状況】 □□□□
【配置上限】 □□
/補足事項/
被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
↓1 残:から選出 (5人全部を指定。余らせるのも可)
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/11(水) 23:37:24.34 ID:B56W6nKbO
東:エルキナ、ゴラン、アルベルト
南:ディアナ、ミリス
かなぁ
472 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 22:40:10.01 ID:FekKZqXc0
「東にエルキナ、ゴラン、アルベルトを向かわせろ!」
「指揮官はエルキナ。可能な限り足止めをする!」
「南方は如何いたしますか?」
「ディアナとミリスだ!」
「かしこまりました。直ぐに伝達します」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/領地全域/
【被害状況】 □□□□□□□
/東の陣地/ (エルキナ、ゴラン、アルベルト)
【被害状況】 □□□
【配置上限】 ■■■
/南の陣地/ ※主戦場 (ディアナ、ミリス)
【被害状況】 □□□□
【配置上限】 ■■
/補足事項/
被害状況;■で全部を塗り潰されると壊滅
配置上限:□の数以上の人材配備は不可
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
473 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 22:51:21.17 ID:FekKZqXc0
――東の陣地
「……俺がこっちなのはどうしてだ?」
「領内に残る平民の中では、貴方が一番マシですわ」
「褒められてるのか貶されてやがるのか」
「前者ですから安心なさい」
「あの、僕は……」
「矢避け。以上」
「酷い!」
「ふふふ、貴族流の冗談ですわ」
「貴族ってのはどいつもこいつも変わった奴ばかりだな……」
「何か?」ニコニコ
「いや、何でもねぇ」
士気はそこそこだ。
重装兵2人位ならエルキナだけでも十分だろう。
474 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:02:23.17 ID:FekKZqXc0
――南の陣地
「……昂る! 昂るぞ!」
「これはそっちで、それはあっち……」イソイソ
「高揚感が私を支配する! 神が私を祝福している!」
「あっ! その食料はそこに置いといて下さーい!」
「主より任されしこの場! 我が命に懸けて守り通す!」バーン
「ミリスさんも手伝ってください!」
「む、これは申し訳ない。意気込みを語らねばならぬとつい――」
「ほら早く! 敵は直ぐそこなんですから!」
士気はとても高い。
これなら騎兵を投擲だけで落とせそうだ。
475 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:13:56.94 ID:FekKZqXc0
――北の森
「来たか」
「そちらも揃っているようで」
「ああ」
「では行きましょうか」
「お前達は後ろ側に乗れ」
「……ところで、これも持って行くんですか?」
「そうだぞ」
「これはちょっと……」
「なんだ?」
「いえ、何でも無いです」
君達は妙にデカイ樽が載せられた船へと乗り込む。
船を縛り付けている縄を外せば一気に流される事だろう。
……村を訪問した時に居たあの男が、前方の船に乗っているのがちらりと見えた。
476 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:21:03.17 ID:FekKZqXc0
――東の何処か
「前方に見えるあの拠点がそうでしょうか」
「だろうな」
「今回の召集、どう見ますか?」
「大方ご機嫌取りに失敗したんだろ」
「それにしては用意周到というか……」
「爺さんの逆恨みだってか?」
「そうまでは申しません。疑わしいのは事実ですが」
「もうそろそろだ。あんま喋ってる間はねーぞ」
「……自重します」
477 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:31:24.15 ID:FekKZqXc0
――南の何処か
「あー、右翼に見えます騎兵はー、我が領地における実力者ー」
「そして左翼で欠伸をしております騎兵はー、期待の新人ー」
「中央に並ぶ重装兵は、平民の中でもとりわけ裕福な面々」
「後方で控えているこの私はーメッサーラ候に仕える、忠臣でーございます」
「おっさん。とっとと仕掛けて終わらせようぜ」
「だだだ、誰がおっさんか!? 失敬な!」
「こら失礼だろう。若くないとはいえ、俺達の上官なんだから」
「へいへい」
「……では気を取り直してー」
「――野郎共、進軍だオラァ!」
478 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:40:56.45 ID:FekKZqXc0
――東の陣地
「き、来ました! 襲撃です!」
「落ち着きなさい。数は?」
「17……いや、18ってトコか」
「は?」
「いや18――」
「〜〜〜!」
「どうしたんだ? 貴族の嬢ちゃん」
「嘘でしょう! こんな場所を制圧するのにそれだけ使うって!? 馬鹿ですわ!」
「お、落ち着いて下さい」
「こちらは※寡兵ですのよ!? 落ち着ける訳ないじゃありませんか!」
「……呆れて言葉も出ねぇ」
※何の訓練も受けていない民衆を集めただけ。
(簡易戦闘に入ります。結果が悪ければそのまま通常戦闘へ)
479 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/15(日) 23:48:04.86 ID:FekKZqXc0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/東の陣地/ (エルキナ、ゴラン、アルベルト)
【被害状況】 □□□
【配置上限】 ■■■
/東の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵??、騎兵2)
【被害状況】 □□□□□□□□□□□□□□□□□□
【陣形詳細】 レギオー(中隊歩兵陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
↓1 2D10で判定(コンマを用いる)
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/15(日) 23:52:33.90 ID:CVTlRkbPO
がんばれ
481 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/16(月) 00:13:22.81 ID:BUAjtcUu0
判定 9、0
「あまり気乗りはしないが、これも民の為……覚悟!」
「いやー! 来ないで下さいまし!」ビュンビュン
「ぐわぁぁぁ!」ドスドスッ
「何っ!? バリスタか!」
「散会しろー! ※全滅を防げ!」
「人間って意外とやれば出来るもんだな……」ガチャッ
「うぎぎ……っぐ」ギリギリ
「次発装填! 急ぎなさい!」
「あいよ!」
「…は…っい!」ガコン
※敵軍のかなり広範囲に渡って被害を与えました。
(□→◇に変化。判定は依然変わらず)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/東の陣地/ (エルキナ、ゴラン、アルベルト)
【被害状況】 □□□
【配置上限】 ■■■
/東の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵??、騎兵2)
【被害状況】 ■■◇◇◇◇□□□□□□□□□□
【陣形詳細】 レギオー(中隊歩兵陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
482 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/16(月) 00:25:22.47 ID:BUAjtcUu0
――南の陣地
「オラオラ! とっとと降参しろォ!」ノロノロ
「……あれは一体?」
「防御が厚い陣形の様ですね」
「※盾の所為で正確な数が解らぬ」
「見えてるだけでも5列はありますが……」
「見掛け倒しの可能性も無くは無い、か?」
「うーん」
「――取り敢えず、顔と脛に矢を集中させて下さい」ニコッ
「そうするとどうなる?」
「膝に矢を受けて弱体化します」
「……今さっき、脛を狙うと言った気がするんだが」
※かなり大きい長方形の盾。スクトゥム。
(簡易戦闘に入ります。結果が悪ければそのまま通常戦闘へ)
483 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/16(月) 00:28:14.70 ID:BUAjtcUu0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/南の陣地/ ※主戦場 (ディアナ、ミリス)
【被害状況】 □□□□
【配置上限】 ■■
/南の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵??、騎兵3)
【被害状況】 不明
【陣形詳細】 テストゥド(亀甲陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
↓1 2D10で判定(コンマを用いる)
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 00:32:04.36 ID:XcgX7WgRO
どうだ
485 :
再開
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 21:38:01.32 ID:duIM2eiH0
判定 3、6
「……むっ?」
「目標……射程圏内」ギリギリギリ
「イカン! 騎兵は今直ぐ中央に固まれ! 重装兵は盾を掲げよ!」
「一斉掃射!」バシュゥッ
「隊伍を乱すな! 穴を少しでも見せれば死ぬぞ!」
「そんな……1度も矢が当たらないなんて」
相手の指揮官は思った以上に有能なようだ。
矢の雨を踊る様に躱し、重装兵の庇護に入っている事からそれが解る。
486 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 22:02:11.75 ID:duIM2eiH0
「投槍用意!」
「はっ!」ザザッ
「準備完了! 何時でも行けます!」
「こっちも用意出来たぜ!」
「よし……構え! 撃てぇー!」
「うらぁぁぁぁ!!」ギュオン
「このような槍……避けずともッ!」バッ
「それを受けては駄目ですミリスさん!」
「なんのこれしき!」ドッ
「第二陣!」
「……くっ!」ドドッ
「第三陣!」
「ぬうぅぅぅぅ〜〜!」ドドドッ
投槍を盾で受けたミリスは気付く。
投げられている槍がどんどん重くなっている事に。
そして槍が抜けない。
細く作られた穂先が折れ曲がって動きを鈍くさせているようだ。
487 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 22:31:40.98 ID:duIM2eiH0
「そらそら! 何時まで耐えられるか!」
「あー、おっさん。気分が良さそうなトコでわりーけどさ」
「む? どうした」
「いやそのー、もう槍がねぇ」
「………」ポカーン
「槍が――」
「今これからって時だろうが! 数は用意したのにどうしてもう無い!?」ダンッ
「こっちに来る途中、一部をちょっと」
「【民間人】に払い下げまして」
「は?」
「酒代が足らなくてつい……」
「えっ」 「あれだけ飲んだからな……」 「通りで」 「おかしいと思った」 ザワザワ
「ハッハッハッ」
「何してくれてんだお前等!?」
※ミリスが軽傷を負いましたが、簡易判定に変化はありません。
(被害状況:現在25% ミリスの闘力2割減少)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/南の陣地/ ※主戦場 (ディアナ、ミリス)
【被害状況】 ■□□□
【配置上限】 ■■
/南の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵2、騎兵3)
【被害状況】 不明
【陣形詳細】 テストゥド(亀甲陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
488 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 22:45:11.59 ID:duIM2eiH0
「木こりの平民がそこに居ると思ったら、ただの奴隷だった件」
「急に何を言ってるんですか!?」
「そんな訳……無いでしょう」
「……どうやら私の幻覚だったみたいですわ」プルプル
「頼りになるのは貴女だけなんですからしっかりして下さい!」
「え、ええ……」
エルキナは動揺している。
他人から解りやすいぐらいに動揺している。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/東の陣地/ (エルキナ、ゴラン、アルベルト)
【被害状況】 □□□
【配置上限】 ■■■
/東の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵??、騎兵2)
【被害状況】 ■■◇◇◇◇□□□□□□□□□□
【陣形詳細】 レギオー(中隊歩兵陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
↓1 2D10で判定(アルベルトの「企図」は判定を一つ繰り上げする。全TP消費)
489 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 22:52:38.99 ID:duIM2eiH0
おっと「差配」と間違えた
「差配」……全消費、判定を問答無用で一つ繰り上げる。
「企図」……消費TP5、判定に「微〜少量の修正」を加える。
※今だと「+1」の修正を2D10のそれぞれにプラスする。
安価範囲なら下とします
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/19(木) 23:04:51.97 ID:gYu1I0VMo
お
491 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 23:26:48.12 ID:duIM2eiH0
判定 9、8 (補正で0にはならない)
「もう一度用意なさい!」
「ぬっくくく……よいしょー!」ガシャコン
「出来ました!」
「えっ……もう? えらく早いですのね」
「こっちも出来ました」グシグシ
「てー!」バシュッ
「「うわぁぁぁ!?」」グシャァ
岩石は綺麗な放物線を描いて落ちる。
それは足の遅い重装兵に面白いぐらいぶち当たった。
押しつぶされた兵士の血液が勢い良く飛び散っている。
492 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 23:45:59.49 ID:duIM2eiH0
「ふふふ、この戦……このまま行けば私達の勝利ですわね」
「そんな事を言う奴は大体酷い目に遭う……」ボソッ
「蹂躙して差し上げますわ!」
「けして、白兵戦だと勝ち目が無いからとかではありませんのよ!」
「聞いてないですよこんなの! 相手が強すぎる!」
「辺境だからと舐めたこちらが悪い」
「ゆっくり進軍していては良い的です!」
「落ち着け。俺に考えがある」
「考え……ですか?」
493 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/19(木) 23:48:41.04 ID:duIM2eiH0
「……おかしいですわ」
「どうかしたんですか?」
「相手の動きが……止まった様ですね」
「うーん、良い事だと思いますけど」
「攻める気が無いなら、普通反転する筈ですの」
「そうじゃないという事は……」
「つまり何か考えがあって止まっている?」
「その通り。嫌な予感がしますわ」
エルキナの予感は当たっていた。
彼等は気付かれぬように、陣形をゆっくりと変えていたからだ。
494 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/20(金) 00:14:06.29 ID:/5hE5/B+0
「解ってるな?」
「ええ」
「今のうちに息を整えておけよ」
「一点に集中させる訳ですからね。勿論です」
「……こちらの全力を見せてやる」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/東の陣地/ (エルキナ、ゴラン、アルベルト)
【被害状況】 □□□
【配置上限】 ■■■
/東の軍勢/ (重装兵×1?、軽装騎兵??、騎兵2)
【被害状況】 ■■■■◇◇◇□□□□□□□□□
【陣形詳細】 鋒矢の陣(突撃陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
495 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/07/20(金) 00:22:12.65 ID:/5hE5/B+0
「ふぅ、ふぅ、ふぅ……」
「落ち着きましたか?」
「誰のせいじゃ! 誰の!」
「大変申し訳ないと思ってます」
「……まぁ負ける筈も無し。このまま進むとしよう」
「了解!」
「了解致しました」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/南の陣地/ ※主戦場 (ディアナ、ミリス)
【被害状況】 ■□□□
【配置上限】 ■■
「狙撃」……TP半分消費、不利判定を有利判定に一つ変える。
/南の軍勢/ (重装兵×??、軽装騎兵2、騎兵3)
【被害状況】 不明
【陣形詳細】 テストゥド(亀甲陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜3 … 被害を受ける
4〜6 … 双方の被害なし
5〜9 … 手傷を与える
0 … 獅子奮迅の活躍
↓1 2D10で判定(ディアナの「狙撃」使用可能。使うなら併記)
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/20(金) 08:11:22.92 ID:OkQ307RAO
狙撃使用
497 :
ゆっくり更新
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/08/03(金) 19:09:18.97 ID:IalqNJKI0
判定 9、2 (南の戦闘中、「2」を「7〜9」と同じ扱いにする)
「――すぅ」ギリギリギリ
「隊長! 弓を番えてる様に見えますが!」
「狼狽えるな! 直進しろ!」
「これでっ!」ビュン
「「ぐぁあああ!」」ドサッ
「なっ……」
「盾を貫いた!?」
ディアナの放った矢は、盾を構えていた重装兵の腕を抉る様に貫く。
数に任せたものとは違う正確無比な一撃に、彼等は恐怖した。
498 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[saga]:2018/08/03(金) 19:25:34.13 ID:IalqNJKI0
「ようやく全体が見えたか」
「ざっと見た所、倒れた者を含めて15名」
「軍隊を動員したにしては些か規模が小さい様にも見えますが……」
「少し気にしておいた方が良いかもしれませんね」
「承知した」
「ぬぅぅぅ〜!」
「寡兵だと侮ってた報いでしょうか」
「ええい! うるさいわ!」
「こっちの士気もガタ落ちですよ」
「黙っとれ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
/南の陣地/ ※主戦場 (ディアナ、ミリス)
【被害状況】 ■□□□
【配置上限】 ■■
※狙撃により以降「2」を「7〜9」と同じ扱いにする
/南の軍勢/ (重装兵×10、軽装騎兵2、騎兵3)
【被害状況】 ■■□□□□□□□□□□□□□
【陣形詳細】 テストゥド(亀甲陣形)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
499 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[sage]:2018/08/03(金) 19:47:07.30 ID:IalqNJKI0
―今までのおさらい―
出:ティオニクス、ルチア、ドミニク、モルドー、ウルリッヒ
残:【東】エルキナ、ゴラン、アルベルト 【南】ミリス、ディアナ
出:主人公、女従者、従者、領民〈木こり〉、お尋ね者
残:【東】元貴族、元奴隷、領民 【南】聖職者、女弓兵
Q1 何する状況?
今は物語終盤で権力に物を言わせてた貴族の1人をシメに行くところ
Q2 どうすれば終る?
領地に居る軍隊の猛攻を凌いでる内に貴族を潰せば終了
もしくはこちらが圧殺されればそれでも終了
Q3 ここまで来たからにはクリアしたい
こっちもクリア(完結)したい。というかさせて。
変な選択肢選ばなければ死人は出ないからそれだけ覚えててください
500 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[sage]:2018/08/03(金) 20:04:49.06 ID:IalqNJKI0
―西の川―
「ところでこの船……曲がれますよね?」
「………当然だ」
「一体何ですかその間は」
「気にするな」
「気にならない方がおかしいと思います」
「安心しろ。先導する俺達から離れなければ良いんだ」
「それはつまり、不味い事が起きるということでは……?」
「さぁ行くぞ、船に乗り込め」
「わぁい」
斯くして君達は流れの急な川へと繰り出した。
その身に何が起こったか判定をしよう。ダイスを2つ振ってくれ。
―【判定表】――――――――――――――――――――――――――――――
02 ― ルチア「あっ、水が入って来ました」
12 ― ティオニクス「不味いって! 岩にぶつかるぶつかるー!」
20 ― ルチア「あっ、何か落ちましたね……まぁ良いでしょう」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓1 ダイスロール (コンマの数値を参照)
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 20:13:13.62 ID:nHKOb7bjo
o
502 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[sage]:2018/08/03(金) 20:34:24.30 ID:IalqNJKI0
判定 6+2=8
「のああぁぁぁあ!!」ザッパァン
「ほげぇぇぇ!」ビタァァン
「ズズッ……静かにして頂けますか?」
「呑気に茶を啜ってる場合か! ルチア!」
「急流ですから仕方ありませんね」
「お前もだよ! ドミニクぅ!?」
激流に身を任せて同化している。
むしろ、どうかしてるから動じないのか。
503 :
◆sh9LE6ZD.AZt
[sage]:2018/08/03(金) 20:49:31.71 ID:IalqNJKI0
前方から声が聞こえる。
怒声のようなこれは男の声だ。
「――あと少しで着く! 急停止に備えて下さい!」
「供えろってどうすりゃ……」
「どうしますか?」
「それを今聞いてるんだろ!?」
「船を止められそうな物を集めりゃ良いんじゃねぇか?」
「それです!」
僕達は船の積み荷から使えそうなものを拾い集めて来た。
この中から止められそうなものを選ぼう。
―【選択表】―――――――――――――――――――――――
@―梯子
A―ロープ
B―紐
C―錨
D―ルチア
――――――――――――――――――――――――――――
↓1 選択肢 (2D10の判定。目標値は「8〜16」で変動)
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/04(土) 08:21:25.66 ID:rP+bT9YnO
ロープをくくりつけた錨
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/24(月) 19:59:03.89 ID:sHb2HjdJO
もう復帰はないのかな……
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/28(金) 14:01:52.44 ID:4v/W1is+O
悲しいなぁ...(諸行無常)
278.06 KB
Speed:0.2
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)