【ガルパン】まほ「くらえっ!ママ爆弾っ!!」エリカ「え?」

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1 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:20:40.87 ID:9IX+GXLL0





尋常じゃないキャラ崩壊注意です。

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2 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:21:16.97 ID:9IX+GXLL0

ボフッ モワモワー

エリカ「え?え?何この煙……」

まほ「安心しろ。毒ではない」シュコーシュコー

エリカ「そんなごっついガスマスクして説得力あると思ってますっ!?」

まほ「いや、私が吸うわけにはいかないからな。この『母性ガス』を」シュコーシュコー

エリカ「……は?」

まほ「そろそろいいだろう。ほら、窓開けて換気しよう」シュコーシュコー

エリカ「何が何だか……」
3 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:26:40.88 ID:9IX+GXLL0




まほ「よし、これで大丈夫だろ」カポッ

エリカ「やっとガスマスク外しましたか……」

まほ「いやー結構暑いなこれは」

エリカ「……それで、さっきのは何なんですか。いきなりピンク色のモヤっとボール投げつけられたと思ったら」

まほ「あれでモヤっとボールを思い出すのは中々だな。……今のは『ママ爆弾』。『母性ガス』を散布するためのものだ」

エリカ「……うん。さっぱりわかりません」

まほ「まぁ焦るな。母性ガスというのはな―――――吸った人間を母性の塊にするガスなんだ」

エリカ「………………は?」

まほ「我が黒森峰の科学技術の総力を尽くして作らせたものだ」

エリカ「ちょ、ちょっと待ってください?え?母性の塊になるガス?」

まほ「そうだ」

エリカ「……何でそんなもの作らせたんですか?」

まほ「……話せば長くなる」

エリカ「手短に」
4 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:32:05.07 ID:9IX+GXLL0
まほ「うちのお母様が厳しいから優しく甘えられるママが欲しかった……」

エリカ「子供ですかっ!?」

まほ「子供だよっ!!まだ18の少女だぞっ!?ママに甘えたいと思って何が悪いっ!!?」

エリカ「逆ギレされた……で、でも、家元だって決してただ厳しいだけの母親ではないと思いますよ?」

まほ「お前、首のすわってない赤子を戦車に乗せてほぼ垂直な坂道を下るような人に母性があると思うか?」

エリカ「うわぁ……」

まほ「小学生の時の私がもうちょっと賢ければそのまま児相にでも駆け込んでたと思う。大体何で母親相手に敬語使ってるんだ私は。みほは普通に話してるのに」

エリカ「それを私に言われても……それに、家元だって二児の母親なんですからきっと母性はありますって!」

まほ「無い。よしんばあったとしても母性じゃなくて武性だと思う」

エリカ「ひ、ひどい言われよう……」

まほ「とにかく。私は母性に飢えていた。ぶっちゃけるとバブりたい」

エリカ「聞きたくなかったそんなの……」
5 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:36:44.74 ID:9IX+GXLL0
まほ「甘えたいしわがまま言いたい。でも、実の母親にはできない。そこで私は考えた――――他の人にママになってもらえばいいんだと」

エリカ「うわぁサイコ……」

まほ「苦労して科学部の連中を言いくるめたよ。最終的にティーガーさんに頑張ってもらったが」

エリカ「言いくるめられてないじゃないですか。完全に実力行使ですよそれ……ん?吸うと母性の塊にするガス、お母さんに甘えたい隊長、それを吸ったのは私……てことは」

まほ「うむ。お前がママになるんだよっ!というやつだ」

エリカ「嫌あああああああああああああっ!?」

まほ「びっくりした……あまり大声を出すな。……そんなに嫌か?」

エリカ「嫌ですよっ!?え?何?私の憧れの隊長は年下の後輩をママと呼んで甘えたいって事ですかっ!?」

まほ「まぁそういうことだな」

エリカ「なんでそんな堂々としてるんですかっ!?」
6 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:40:39.18 ID:9IX+GXLL0
まほ「私の周りで一番『母性ガス』の適合率が高いのがお前だったんだ」

エリカ「適合者って……」

まほ「元々潜在的に母性が高い人間じゃないと母性ガスの効果は薄いんだ。母性の塊にするというのは、内に秘めた母性を表に出すということだな」

エリカ「ぼ、母性が高いんですか?私が?」

まほ「喜べ。エリカはいいママになるぞ」

エリカ「その言い方やめてください」

まほ「エリカは普段はつんけんしてるが、みほがいた時もよく気を使っていたからな」

エリカ「そ、それはあの子がドジだから見てられないだけで……」

まほ「それを中学の時から続けてたんだ。これはいいママになるなって私は当時から思ってたぞ」

エリカ「だからその言い方…………当時から?」

まほ「ああ」
7 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:45:04.39 ID:9IX+GXLL0
エリカ「隊長は、中学の時から年下の私をそういう目で見てたんですか?」

まほ「……まぁ、そうなるな」

エリカ「嫌あああああああああああああああああああっ!?」

まほ「だから大声をだすなと!人が来るだろ」ガシッ

エリカ「モガッ……ぶはっ、嫌あああああああああ誰か助けてえええええええええええっ!!

    ママにされるっ!!?中学生の頃から目を付けてくるような人間に、ママにされるううううううううううううううううう!!」

まほ「だから大声だすなって、いいじゃないか!?年下にママになって欲しいって思うぐらいっ!?」

エリカ「思うだけじゃなくてそれを実行したから叫んでるんですよっ!?」

まほ「だって……甘えたかったんだもん……」

エリカ「急に幼児言葉になったって、嫌なものは、い、や……」

まほ「……お?」
8 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 21:48:42.14 ID:9IX+GXLL0
エリカ「あ、れ?なんで……なんか、変な感じに……」

まほ「ガスの効果が出てきたようだな。喜べ、ママになる時が来たぞ」

エリカ「だか、ら、その言い方……」

まほ「……エリカ、安心しろ」

エリカ「何、が……」

まほ「ママになってる時の記憶は―――――しっかり残るからな」

エリカ「何を、安、心しろ、と……」ガクッ
9 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:05:43.32 ID:9IX+GXLL0
まほ「……」ワクワク

エリカ「……」パチッ  ムクリ

まほ「……ママなの?」

エリカ「……何言ってるの?―――――当たり前じゃない、まほ」

まほ「成功だっ……!」グッ

エリカ「どうかしたの?」

まほ「なんでもないよママ、それよりも膝枕してくれる?」

エリカ「ええいいわよ。おいで」ポンポン

まほ「わーい!なでてなでて!」

エリカ「ふふっ、どうしたの?なんだか今日はずいぶん甘えんぼね」ヨシヨシ
10 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:11:55.83 ID:9IX+GXLL0
まほ「ママ、私戦車道頑張ってるよ!」

エリカ「うん、よく知ってるわよ。まほはいつも一番頑張ってる。ママ、鼻が高いわ」

まほ「ありがとうママ!私、もっと頑張るねっ!!」

エリカ「ええ。……でも、辛い時はちゃんと言ってね?」

まほ「え……?」

エリカ「私の一番の幸せは、あなたが笑顔でいる事だから。そりゃあ戦車道をしてくれているのは嬉しいわ。……でも、それで無理をしてあなたが笑わなくなったらママはとっても辛いから」

まほ「ママ……」

エリカ「……ごめんなさい、あなたのやる気を削ぐような事言って。まほ、あなたはとっても良い子。あなたは、あなたの好きなことをしなさい」

まほ「ママ……私、戦車道辛くないよ。頼れる副隊長が、仲間がいるからっ!」

エリカ「そう……なら良かった」

まほ「ママ……ギュってして」

エリカ「……ええ」ギュッ
11 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:17:42.68 ID:9IX+GXLL0


ガチャ

小梅「失礼します。隊長、次の試合について聞きたい事、が……」






まほ「ママ……」ギュゥ

エリカ「いい子いい子」ナデナデ

小梅「……え?…………え?」

まほ「……ん?赤星、何の用だ」

小梅「いえ、聞きたい事があって……いや、何の用だと言われても、何してるんですかとしか……」

まほ「見ればわかるだろ。ママに甘えてるんだ」

小梅「……え、エリカさん?」

エリカ「小梅、ごめんなさい。今はこの子との時間を大切にしたいからまた後にしてくれる?」

小梅「……え?え?でも、隊長、今エリカさんをママって……」

エリカ「……?当たり前じゃない。私はまほのママなんだから」

小梅「…………え?」

まほ「そういうわけだ。すまないが後にしてくれ」

小梅「……は、はい」

バタン


12 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:22:00.66 ID:9IX+GXLL0
まほ「邪魔が入ってしまったな」

エリカ「こらっ、お友達の事をそんな風に言わないの」

まほ「ごめんなさい……」

エリカ「ん、わかればいいのよ」

まほ「うんっ!……ママ、私お腹減ったっ!」

エリカ「そういえばそろそろ晩御飯の時間ね。まほ、何が食べたい?」

まほ「カレー!」

エリカ「ふふっ、あなたは本当にカレーが好きね」

まほ「大好きっ!」

エリカ「それじゃあ今から作るわね。材料あったからしら?」

まほ「ママっ!ごはん食べたら一緒にお風呂はいろ!」

エリカ「はいはい。本当に今日のまほは甘えんぼさんね」
13 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:26:16.99 ID:9IX+GXLL0





エリカ「―――――こうして、ティーガーTはティーガーUと共に末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」

まほ「……」スースー

エリカ「……寝ちゃったか」

まほ「……んっ」ギュッ

エリカ「ふふっ」ナデナデ

まほ「……ママ」ボソッ

エリカ「まほ?」

まほ「ありがとう……」

エリカ「……こちらこそ。ありがとう」ナデナデ
14 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:31:34.43 ID:9IX+GXLL0





チュンチュンチュン






「あああああああああああああああああああああああああっ!!?」






まほ「ぬぉっ!?」ガバッ

15 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:35:56.00 ID:9IX+GXLL0
エリカ「嫌ああああああああああああっ!?」

まほ「ママ?……ってそうか、効果が切れたんだな」

エリカ「隊長っ!?あなた私になんてことっ!?」

まほ「エリカ」

エリカ「膝枕……お風呂での洗いっこ……寝る前の絵本……理想の母子のコミュケーションをこんな事でしてしまうだなんて……ごめんなさい、未来の我が子……」

まほ「……エリカ」

エリカ「っ……何ですか」

まほ「―――――いい、ママっぷりだったぞ。……満足だ」

エリカ「そうじゃなああああああああああいっ!?」

まほ「いやー気分爽快だ。こう、心のもやが晴れたよ」

エリカ「そっちは欲望果たして気分爽快でしょうけどこっちはその記憶がバッチリ残ってるんですよっ!?」

まほ「いいじゃないか。一足先に子持ち体験ができたと思えば」

エリカ「その子供が自分より年上じゃなければねぇっ!?」

まほ「些末なことだ」
16 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:39:37.83 ID:9IX+GXLL0
エリカ「全っ然些末じゃないっ!?ていうか小梅に見られたじゃないですか!?どうするんですか部隊中に『まほちゃんとエリカママは仲良し』って広まりますよ!?嫌ああああああっ!!?」

まほ「自分で言って、自分で嫌がるな……まぁ、赤星なら言いふらすような真似はしないだろう。……多分」

エリカ「多分じゃ困るんですよ!?」

まほ「……それじゃあエリカ今日も戦車道頑張ろうっ!」

エリカ「話を終わらせないでくださいっ!?大体なにが『私、戦車道辛くないよ。頼れる副隊長が、仲間がいるからっ!』ですかっ!?」

まほ「そういえばそんな事言ったな。……自分の思いを知られるのは、なるほど確かにこそばゆいものだな」

エリカ「ちーがーいーまーすぅううううううう!!それを言った相手がほかでもない副隊長の私でっ!その私をママママ呼んで甘えてたのが問題なんですうううううううっ!!」

まほ「……まぁ、いいじゃないかいい経験だったってことで」

エリカ「その経験と私のトラウマが等価交換だと思ってるんですか?」

まほ「……やはり子供は母親に甘えるものだな」ニコッ

エリカ「良い顔で良い事言ってるのに実情が酷すぎる……」
17 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:45:36.27 ID:9IX+GXLL0




〜大洗学園艦〜



エリカ「まったく、急に呼び出すだなんて失礼ね」

みほ「あはは……ごめんね?でも、来てくれてよかった」

エリカ「……ま、まぁ?来年のためにも?敵情視察は必要かなって?」

みほ「ふふっ……あ、ここだよ私の部屋は」

エリカ「そう、お邪魔します」

みほ「そんなかしこまらなくても……」

エリカ「それで?何の用なのよ」

みほ「ん?ちょっと待っててね。お茶でも出すから」

エリカ「別にいいわよそんなの」

みほ「いいからいいから。ちょっと待ってて」タッタッタ

エリカ「……相変わらず甘いんだから」
18 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:52:31.54 ID:9IX+GXLL0

ガチャ



エリカ「……みほ?」

みほ「なーにー?」

エリカ「いや、今の音……」

みほ「鍵締めたんだよ。ほら、開けっ放しは物騒だし」

エリカ「……それもそうね」
19 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 22:55:16.37 ID:9IX+GXLL0
ジャララ カチャ




エリカ「……みほ?」

みほ「なーにー?」

エリカ「今の音は?」

みほ「チェーン掛けたんだよ。ほら、女の子の一人暮らしは物騒だし」

エリカ「……それもそうね」

みほ「今お茶入れるから待っててねー」
20 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 23:00:52.86 ID:9IX+GXLL0
エリカ「……ちょっと外の空気吸いたいわね。ベランダにでも……」


ガッ


エリカ「……ああそっか鍵がかかって―――――溶接されてる……」

みほ「エリカさーんどうしたのー?」

エリカ「え、な、何でもないわよ?転んだだけ!」

みほ「あはは、エリカさんにしては珍しいドジだねー」

エリカ「え、ええ。そうね……どういうこと?なんで私、閉じ込められ……」
21 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 23:06:28.59 ID:9IX+GXLL0







みほ(E:ガスマスク E:モヤっとボール)「エリカさーん、お茶入ったよー」








エリカ「おらあああああああああっ!!」ブンッ  ガンッ

エリカ「っ!?強化ガラスっ!?」

みほ「びっくりした。もう、急にテーブル投げないでよー」
22 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 23:11:10.67 ID:9IX+GXLL0
エリカ「いいからその手の物を置いて、両手を頭の上にのせて壁に向かって跪きなさいっ!!」

みほ「あはは、エリカさん何言ってるの?―――――そういうのは相手を制圧できる人が言うんだよっ!」 ボフッ モワモワー

エリカ「っ……あなた、何考えてっ……」

みほ「お姉ちゃんだけずるいんだもん。私だってママに甘えたい時あるよ」

エリカ「だからそれは実の母親に頼みなさいよっ!?なんで姉妹揃って私に母性を求めるのっ!?」

みほ「未就学児を戦車と共に樹海に放り込んで一人で帰ってこい。なんてする人だよ?そこらの雑草のほうが光合成で酸素を生み出してくれる分私に優しいよ」

エリカ「相変わらずひどい言われようね……正直、家元にも問題があるとは思うけれど……」

みほ「……さて、そろそろいいかな。換気扇回すね」

エリカ「なんで、なんで私なのよ……あなた、私の事嫌いじゃないの?」

みほ「そんな事ないよ。黒森峰の時の事は私にも非があったし、色々かまってくれたエリカさんを置いて転校したのは正直、後ろめたい気持ちだったよ……っと」カポッ

エリカ「だからってなんでそれが私をママにすることにつながるのよっ!?」
23 : ◆eltIyP8eDQ [saga]:2018/03/02(金) 23:16:17.87 ID:9IX+GXLL0
みほ「私、中学の時からエリカさんの内に秘めた母性を感じてたからね。ああ……エリカさんにママになって欲しいなって」

エリカ「誰かあああああああああ!!助けてえええええええええええっ!!ママにされるっ!!?中学生をママにしたいと思う同級生にママにされるうううううううううううううううううううっ!!?」

みほ「叫んでも無駄だよ?この部屋防音しっかりしてるから」

エリカ「だ、大体なんであなたがあのモヤっとボール持ってるのよっ!?」

みほ「ん?お姉ちゃんが自慢気にエリカママとの動画を見せてきたから私も欲しいなって」

エリカ「録画されてた……」

みほ「でも、お姉ちゃんがなかなか渡してくれなくてね。最終的には黒森峰のキングストン弁解放を取りやめることを条件に交渉成立したんだ」

エリカ「交渉してないっ……十数万人の民間人を盾にした脅迫は交渉とは言わないっ……」

みほ「ふふっ、ああ……エリカさんに甘えられるだなんて楽しみだなぁ」
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