あずき「闇のゲーム大作戦!」忍「学園編!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 00:57:45.54 ID:nb06cNBw0
―注意―

遊☆戯☆王(初代)×モバマスSSです。

決闘者的な意味で登場人物の大半がひどい目に遭います。

手元に原作がないので記憶を探りつつ書いていきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1519487863
2 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:00:22.29 ID:nb06cNBw0
茄子「あずきー、学校はー?」

あずき「んー」

茄子「……。ごはん片付けちゃうよー?」

あずき「わ、ち、ちょっとタンマ!」パタパタ

あずき「おはようお姉ちゃんっ!」

茄子「はいおはよう。お洒落は程々にね?」ニコッ

あずき「ごめんなさーい」テヘ

あずき「でもこのリボン先に結び直させて」

茄子「もうっ」
3 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:04:03.62 ID:nb06cNBw0
穂乃香「おはようございます」

忍「おはよ、穂乃香ちゃん」

拓海「ん、……穂乃香さん」

拓海「その前髪、切ってくるよう申し上げましたよね?」

穂乃香「あ……すみません委員長、週末には切りに行くので……」

拓海「しかしかなり以前から言っている筈です」イラッ

拓海「許容出来るのはアレまでっ」

柚「へ? アタシ?」キョトン

拓海「柚さんもギリギリですからね」

柚「へへー……ごみんごみん」

拓海「とにかく、明日までに――」

ガラッ

あずき「おはよーっ!」

拓海「……あァ?」
4 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:07:56.53 ID:nb06cNBw0
忍「あ」

柚「あー……」

あずき「え、なんかヤバい?」

拓海「その髪型は校則違反です」ツカツカ

拓海「解ってんだろ?」ヒソッ

あずき「――!」

拓海「大体、装飾品が多過ぎです」ヒョイ

あずき「あっ、それは」

拓海「ピアス、ヘアピン、付け爪」ヒョイヒョイ

拓海「化粧も擁護出来ないくらいしていますね、あまり逆らうようなら停学にしますよ」

穂乃香「ちょっと待って下さい、停学なんて……」

拓海「正しくなければ当然でしょう?」ギロッ

穂乃香「ひ……っ」

拓海「……桃井、放課後に旧校舎へ来い」ヒソヒソ

あずき「は、はい……」
5 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:12:22.59 ID:nb06cNBw0
忍「顔青いけど大丈夫?」

あずき「え? う、ううん平気。あんなの何とも思ってないから」ニコッ

穂乃香「いやいや、気にして下さい」

柚「アタシが言うのもなんだけど、ルーズ過ぎっ」

あずき「うぐぅ……」

柚「どーせまたカバンの中にあのパズルも入ってるんでしょ?」

あずき「……うん……」

柚「ダメだっての。今日こそボッシュートだーっ!」バッ

あずき「あぁっ?!」

穂乃香「発見しました!」

柚「へいパース!」

あずき「待って、返して! 壊れたら直せないから!」ピョンピョン

忍「しっ」

拓海「……」ギロッ

柚「――やば」タッ

穂乃香「か、返します……」ススス
6 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:14:50.96 ID:nb06cNBw0
忍「悪ふざけも限度が――」クドクド

穂乃香「」シオシオ…

忍「聴いてる?!」

穂乃香「……聞こえてます……」

忍「だからやらんとしていたことは兎も角――」

フラフラ…

あずき「……」ポスッ…

あずき「ヒッ……グスッ……」

忍「――解った?」

穂乃香「……解りました」

ピロリン♪

柚『早退するね』

穂乃香「……」ハァ
7 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:16:23.22 ID:nb06cNBw0
柚「ったく、ああ見えて意地っ張りなんだから」

柚「ま、こうしてピースをちょろまかしておけばパズルは完成しないワケだし」

柚「――ちょっとは諦めることも覚えるかな」

柚「……」

柚「うん……何かを諦めていくのがオトナだよね」
8 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:20:00.11 ID:nb06cNBw0
あずき「い、委員ちょー……?」

あずき「来ましたよー……」キョロキョロ

拓海「……」スパ…

あずき「た、煙草――!」

拓海「……ご機嫌よう。随分遅いですね」

あずき「え?! あ、あの……あはは……」

あずき「泣いてたらいつの間にか寝てて……」

拓海「――そう。ところで」ゲシッ

警備員「」

あずき「警備員さん――?!」

拓海「そのせいで巡回に来たこの方を黙らせなくてはなりませんでした」

拓海「どう思います?」

あずき「どう、って……い、委員長、だよね?」

拓海「質問に答えろ」

あずき「……良くない、と思う……」

拓海「そうですか」
9 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:24:30.85 ID:nb06cNBw0
スタスタ…

拓海「警備員は暴力から生徒を守るものです」

拓海「教師は内部での誹謗から生徒を守り」

拓海「風紀委員は中傷から生徒を守ります」

スタスタ…

拓海「旧校舎から適当な理由もなしに退けたり」

拓海「胸のことを執拗にネタにしようとしたり」

拓海「チャラチャラしたモンぶら下げたりしたら」ガシッ

あずき「ひっ!」

拓海「そんな生徒は守れねェんだよクソがっ!」ドゴッ

あずき「がっ――ぁあ……!」

拓海「テメーの持ってるパズルは風紀を乱す。寄越せ」

あずき「ゲホッ……やだ」ボタ…

拓海「聞こえるように針金で耳掃除してやろうか? 寄越せと言ったんだ、命令なんだよ!」

あずき「やだ!」

ドゴッ…
10 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:29:08.46 ID:nb06cNBw0
あずき「う、ぁ――っ」

拓海「へぇ、便器に突っ込んで起こす手間はなさそうだ」

拓海「これはみんなを平等にするためしてるんだ、協力してくれるよな?」

拓海「パズルを寄越せ」

あずき「……や、だ」

あずき「これは八年間……っ、ずっと私の、親友だったから――!」

拓海「……そして一人だけ幸せ、ってか。気に食わねぇ」

拓海「なら――テメーのパズル、守ってやるよ」

拓海「但し隠す分に見合う対価を寄越せ。今までの分は明日までに払ってもらう」

あずき「な……っ?!」

拓海「二〇万。出せるよな? 無理ならテメーは停学だ」

拓海「明日のこの時間、ここで待ってるぜ」

あずき「待っ――ぅ……っ」

拓海「ククッ……」スタスタ…

?「……」
11 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:32:41.71 ID:nb06cNBw0
あずき「二〇万……日付で言えば今日、か……」

カチャカチャ…

あずき「どうしよう……渡さないと殴られるし標的はあずきから別の子になる」

あずき「でも銀行で引き出したが最後――後には引けなくなる……っ」

あずき「作戦が……まとまらないよ……」

カチャカチャ…カチッ

あずき「あっ。嵌まった」

あずき「そっか、ここを半回転して……」

カチャカチャ…

カチッ…カチッ…

あずき「あはは……気分最悪なのにスラスラ解ける……」

あずき「……え、もしかして――」カチッ

あずき「――あと一つ……!」

あずき「さて最後のピースは……あれ?」
12 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:36:31.42 ID:nb06cNBw0
茄子「もう夜も遅いから寝なさーい」

茄子「あずき? ……寝てるみたいね」ソロリ

茄子「『パズルを解いた者は闇の番人を継ぐ』」

茄子「……それがいいことか、は分からないけど……」

茄子「少なくともあなたの友達一〇〇人大作戦は順調かな」

茄子「――はい、二〇万円。運良く丁度あったからカバンに入れておくね」

茄子「逃げたくなったらこれで逃げなさい」

茄子「それにしても――」

茄子「どこで誰が見てるか解らないものね」

茄子「あの子、大事にしないとダメだよ?」サラ…

あずき「んぅ……」スー

茄子「……」ナデナデ
13 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:42:06.81 ID:nb06cNBw0
柚「委員長」

拓海「あァ? ……あぁ、喜多見さんですか」

拓海「申し訳ないですが今日はこの後に予定があるので――」

柚「んー? 集金って言うべきじゃない、それ」

拓海「……昨日感じた視線はテメーか」ギロッ

柚「誠意を見たいなら二〇万はやり過ぎでしょ」

柚「ってことで、アタシから一万円あげる♪」ピッ

拓海「は?」

柚「代わりに、あずきチャンが来たら誠意を認めて借金チャラ! どう?」ヒラヒラ

柚「今ならなんとこの缶バッジも――」

拓海「……フザけんな」スタスタ

拓海「為したことへの責任は本人が取るのがスジだろ」

拓海「金だろうと何だろうと、その対価を他人に払わせるのは筋違い。ましてや風紀だ」ガシッ

柚「」サァッ

拓海「それは『平等』じゃねぇっ!」

あずき「――待ってっ!」

ドゴッ…
14 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:46:09.99 ID:nb06cNBw0
あずき「うぐ……っ」

柚「――!」

柚「そんな、庇って……?!」

拓海「へぇ、ちゃんと来たな」

あずき「……っ」

拓海「で、金は持って来たか?」

あずき「『認められたい』」

拓海「っ」ピクッ

あずき「……生徒を守りたいのはホントなんだよね」

あずき「でも風紀なんて一人では到底守り切れるモノじゃない」

あずき「だから『委員会』なのに、独断専行して」

あずき「それは周り全員を貶めて満足してるだけの――」

拓海「黙れ……っ」

あずき「『不平等』なお山の大将だよ――っ!」

ドゴッ

あずき「――!」ガクッ
15 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:50:30.92 ID:nb06cNBw0
柚「あずきチャンを……っ」キッ

拓海「なんだその目は」メキッ

柚「いっ――!」

柚「っ、へへ、殴り返しなんかしてあげないからね」ヨロ…

拓海「チッ……テメーは関係ねぇだろ、退け」

柚「やだね」ベー

拓海「揃って諦めの悪い……!」イライラ

ドゴッ

柚「――ッ」ドサッ

あずき「ぅ……っ」

柚「ヒュー……ぅ、く……こんな時だけど、っ」カチャ

あずき「……! 最後のピース……!」

柚「ごめん――見えないフリ、してた」

柚「諦めないこと、諦めてて……っ」

柚「……ごめん」

あずき「――いいよ」

柚「……へへ」カクンッ
16 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:53:21.74 ID:nb06cNBw0
あずき「」フラッ…

拓海「外が暗くなってきたな」

拓海「とっとと金を出せ。帰りてェんだ」

あずき「最後の、ピース」カチッ

あずき「諦めないことの証――」

カッ!

拓海「例のパズルか。別にそれでもいいぜ、寄越しな」

あずき?「……」

千年錐「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

拓海「……空気が変わったな。ハラでも決めたか?」

あずき?「……」

拓海「オイ、返事でもしたらどうだよ」

拓海「桃井あずき」

あずき?「」ニタァ
17 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:54:25.92 ID:nb06cNBw0
あずき?「はぁーい♪ アナタのはぁとをシュガシュガスウィート☆」

拓海「……は?」
18 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 01:58:14.35 ID:nb06cNBw0
拓海「え、は……?」

拓海「ちょ、唐突なことに頭が追っ付かないんだが」

拓海「桃井あずき……だよな?」

あずき?「あ〜ん♪ れっどぴぃち、って呼んで☆ つか、呼べ☆」

拓海「赤、桃? ――あっ」ティンッ

拓海(あずき=レッドビーン、桃=ピーチ)

拓海(あぁ、成程……い、いやでもその呼び名はちょっと……)

あずき?「じー」ワクワク

拓海「……れ、れっどぴぃち……」ドンビキ

ぴぃち「ん、満足♪」
19 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 02:02:32.73 ID:nb06cNBw0
ぴぃち「んじゃ、ぴぃちとゲームしよ☆」

拓海「……」イラッ

拓海「まだそれ続ける気か? いいから早く――」

ぴぃち「やん☆ 焦るな焦るな☆」

ぴぃち「お金なら、こ・こ♪ ほら♪」

拓海「な……っ?! バッグいっぱいに万札が……?!」

ぴぃち「でもでも、これをアゲルのはマジで生徒を守ってくれる人だけ……」

ぴぃち「ゲームはそれを見るための、よ・きょ・う、だぞ☆」

ぴぃち「それとも自信がないとか?」ニタニタ

拓海「……安い挑発だな」

拓海「だが、買った。ケンカは引いた方の負けだ」

ぴぃち「それが『闇のゲーム』でも?」

拓海「当たり前だ!」

ぴぃち「ふふ……さぁ、ゲームを始めよっか」

ザァアァァァアアァ…
20 : ◆iv1d32We2. [sage saga]:2018/02/25(日) 02:10:31.54 ID:nb06cNBw0
ぴぃち「ゲームは《脱衣野球拳》!」ドン☆

ぴぃち「勿論、風紀委員長相手にそのまんまじゃマズいからぁ、ちょっとスウィートにアレンジ♪」ピッ

拓海「……白紙のトランプ・カード?」パシッ

ぴぃち「プレイヤーはそれぞれ相手に見えないように自分の『秘密』を一つ書く」

ぴぃち「言わばそれがプレイヤーの『恥部』ってワケ☆」

ぴぃち「そして、じゃんけんの勝者は相手に一つ質問が出来る」

ぴぃち「相手はそれに『はい』か『いいえ』で答える」

ぴぃち「どちらかがその質問の権利で書かれたものを当てるまでこれを繰り返す」

ぴぃち「ゲーム終了まではお互いに質問とその応答以外で話してはいけない」

ぴぃち「……どぉどぉ?」ニタァ

拓海「上等だ」

拓海(フン……秘密なんかない、とでも言えば白紙のままでもいいじゃねえか)

拓海(この勝負――勝てる!)ニヤッ
185.10 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)