吉井明久「アマガミ?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:26:57.53 ID:VqCmnBoHO

バカとテストと召喚獣とアマガミのクロスです。
両作品のネタバレがあります。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1519464417
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:30:40.64 ID:VqCmnBoHO

〜文月学園教室〜


明久「…どうして僕は皆からバカにされるんだろう」

雄二「ん?バカだからだろ」

秀吉「バカだからじゃな」

康太「……バカだから」

明久「ちょっと!?確かに僕は少しバカかもしれないけど、他にも理由があるはずなんだ!」

雄二「じゃあそのバカ丸出しの顔だな」

秀吉「普段のバカな行いかのう…」

康太「……バカだから」

明久「ちくしょう!何一つ否定できない上に、ムッツリーニは結局僕をバカだとしか言ってないよね!?」ガーン

雄二「違うのか?」

明久「違うよ!僕が皆にバカにされてるのは僕に彼女がいないからだと思うんだ!」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:31:54.31 ID:VqCmnBoHO

雄二「いや、それは多分関係ないと思うが…」

明久「それで昨日こんなものを買ってみたんだ」スッ

雄二「……アマガミ?」

秀吉「これはなんじゃ?ゲームかのう?」

明久「そう、ゲームだよ。これを買うために今月の食費がなくなっちゃったけどね…」

康太「……何でゲーム?」

明久「これは昔話題になったゲームで、何でも凄くリアルな恋愛を楽しめるゲームらしいんだ」

秀吉「リアルな恋愛じゃと?」

明久「うん。このゲームの目的はクリスマスまでに彼女を作ることなんだって」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:32:57.20 ID:VqCmnBoHO

秀吉「明久…お主は現実でモテないからって虚構に走るのか…」

康太「……発想が残念」

明久「やめて!そんな憐れみの目で僕を見ないで!!」

明久「違うんだ!僕はこのゲームで彼女の作り方を勉強するんだ!!」

明久「そして現実でも僕は彼女を作ってみせる!!」

雄二「……」

秀吉「……」

康太「……」

明久「くそぅ!!このゲームで勉強して彼女を作ってみんなを見返してやる!!」タタタッ

秀吉「あ……走って行ってしまったのう」

雄二「……」

秀吉「なんじゃ雄二。明久が気になるのか?」

雄二「…別に?いつもの明久のバカさ加減に呆れてただけだ」

秀吉「そうか」

雄二(……アマガミか)


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:33:51.50 ID:VqCmnBoHO

〜吉井明久自宅〜


明久「さてさてさーて、これで準備はOKっと」

明久「こういうゲームは初めてだから、何だかワクワクするな」

明久「プレイヤー名は…吉井明久っと」

明久「よし、ゲームスタートって……あれ?画面が光って……うわぁぁぁああああああ!!!!」ピカー

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:36:06.64 ID:VqCmnBoHO

〜自室〜


美也「……にぃに!にぃにってば!」

明久「うーん…」

美也「もう!早く起きないと朝ごはん食べられないよ!」

明久「ふぇ?……君は誰?」

美也「寝ぼけてないで早く支度しないと遅刻だよ!」タタタッ

明久「あれ?…ここはどこ?」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:37:01.74 ID:VqCmnBoHO

明久「……」

明久「僕には美也という妹がいて、僕は輝日東高校2年生…」

明久「……」

明久「確か僕はゲームを買って、それを始めたらここに…」

明久「もしかして僕はゲームの世界の中にいるの?」

明久「え?凄くリアルなゲームってこういうことなの?」

明久「まあとりあえず、学校に行ってみよう」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:38:18.10 ID:VqCmnBoHO

〜学校廊下〜


絢辻「あ、吉井くん。おはよう」

明久「え?ああ、おはよう…」

明久(この綺麗で真面目そうな人は誰だろう…)

明久(でも、僕のことを知ってるみたいだ)

絢辻「どうしたの?」

明久「え!えーっと…ごめん。僕の教室ってどこか知ってるかな?」

絢辻「何言ってるの?吉井くん、私と同じクラスじゃない」

明久「そ、そうだったね…あはは……」

絢辻「…もしかしてだけど、自分の教室がわからないの?」

明久「いやいや、そんなわけないじゃない!自分の教室がわからないなんてそんなの相当なバカじゃないか!」

絢辻「え?違うの?」キョトン

明久「僕はこの世界でも相当なバカなのかぁぁぁ!!!」ガーン

絢辻「ふふっ。そろそろHRが始まっちゃうわ。早く行きましょ」スタスタ

明久「うぅ…何だか先が思いやられるよ……」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:39:21.23 ID:VqCmnBoHO

〜自教室〜


雄二「よ、明久。今日も遅かったな」

明久「ゆ、雄二!?雄二が何でここにいるのさ!?」

雄二「はぁ?お前と同じクラスだからに決まってるだろうが」

明久(ここはゲームの世界のはずなのに何で雄二が?)

明久(でも、雄二がいるなら心強い)

明久「雄二、ちょっと話があるんだ」

雄二「あ?何だよ」

明久「大事な話なんだ。ちょっとついてきてくれないかな」

雄二「……全くもって嫌な予感しかしないんだが」

明久「いいから、屋上にいくよ!」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:40:26.10 ID:VqCmnBoHO

〜屋上〜


雄二「で?話ってのは何なんだ?」

明久「雄二、僕は今から簡単には信じられないことを言うかもしれない。でも…」

明久「雄二は僕を信じてくれるかな?」

雄二「……その顔はマジな話みたいだな」

雄二「いいだろう。どんなに信じられなかろうが、お前の話を否定したりしない。約束しよう」フッ

明久「ありがとう…助かるよ雄二」フッ


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:41:29.28 ID:VqCmnBoHO





明久「実はここはゲームの世界で、僕はその主人公なんだ!!」






雄二「……もしもし、輝日東病院ですか?急患です。すぐに来て下さい」





12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:43:23.75 ID:VqCmnBoHO

明久「ちょっと待って!!確かにおかしなことを言った自覚はあるけど、僕を精神異常者だと決めつけないで!!」

雄二「明久…悪かったな。そんなになるまで気づいてやれなくて」ポンッ

明久「クソッ!!こいつこれっぽっちも信じてない!!この嘘つき!!」

雄二「なぁ明久。俺がいきなりこの世界はゲームの世界だってお前に言ったらどうする?」ハァ

明久「そんなの決まってるよ!雄二のために腕のいい医者のいる病院を探すに決まってるじゃないか!!」

雄二「そうなるだろ?だから俺もそうしてやるよ」ハァ

明久「しまったぁぁぁ!!!このままじゃ彼女を作るどころか何も出来ずに病院ルートだぁぁぁ!!!」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:44:50.76 ID:VqCmnBoHO

雄二「……彼女を作るだと?」ピクッ

明久「あ!そうなんだよ!僕はクリスマスまでに彼女を作らなきゃいけないみたいなんだ!!」

雄二「それがお前の言うこのゲーム世界の目的なのか?」

明久「うん。多分そうだと思う」

雄二「……」

明久「雄二?」

雄二「…彼女が欲しいだけなら最初からそう言え、このバカ」

明久「え?だからそうじゃなくて僕は…」

雄二「俺が協力してやる。だからもう黙れ」

明久「ほ、本当に!?信じてくれるの!?」

雄二「全部は信じないがな」

明久「いや、それでもありがとう雄二!本当に助かるよ!!」

雄二「話は終わりだな。じゃ、教室に戻るぞ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 18:46:59.88 ID:VqCmnBoHO
〜自教室〜

昼休み


明久「それで、僕が彼女を作るためにはどうすればいいと思う?」

雄二「そうだな。まずは屋上から紐無しバンジージャンプでもすればいいんじゃないか?」

明久「ねぇ、それ遠回しに現世の僕じゃ彼女は出来ないって言ってる?」

雄二「冗談だ。あと80年ぐらいしたら彼女なんて簡単に出来るさ」

明久「もうそれ直接死ねって言ってるのと同じだよね!?」ガーン!!

棚町「何々ー?あんたら何の話してるわけ?」


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